#往復書簡#
片寄涼太少年と母親に遭遇したときのこと
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡14
まだ高校生だった片寄と出会った作詞家は、三軒茶屋の和食屋でのシーンを振り返る。あるいは、行きつけの美容院で偶然、片寄と片寄の母親に会ったことも思い出す。片寄は前回のメッセージで、「苦しくて、何もかも上手くいかなくて」と当時のことを綴っていたのだが……。
拝啓 片寄涼太様
少年は、沢山のヴォーカリスト候補生の中で最年少だった。一堂が会した食事会の席で、他の面々が酒を酌み交わす中、一人だけジンジャーエールを持って、どこか大人たちに怯えるような面持ちでときどき弱々しく笑っていた。その場にいることが不自然なくらい脆くて未熟な笑顔だった。
まだ高校生だった少年と初めて二人きりで食事へ行ったのは、私の行きつけの店でも事務所の近くの店でもなく、当時少年が暮らしていた町から一番近い繁華街・三軒茶屋だった。通りすがりに選んだ和食屋で一緒に鍋をつつきながら初めて一対一で色んな話をした。寡黙であどけない、そんな印象を持っていた少年は案外饒舌で、高校生とは思えないくらい瞬時に明確にこちらの言葉を理解したので私は驚いた。そして、彼が日々悩みながらも夢と現実と期待と不安をその華奢な背中で背負い始めていることを知った。
食事を終えて、改札を通る直前に私に「ありがとうございました! ごちそうさまでした!」と礼儀正しく言い、少年は二両編成のレトロな電車に吸い込まれて行った。
行きつけの美容院で偶然、少年と少年の母親に会った。
妙に恥ずかしがっている少年の隣、母親は柔らかい物腰と緊張した笑顔で私に「いつも本当にお世話になっています。小竹さんのお話は涼太からよく聞いています」と言い、「これからもよろしくお願いします」と真摯に私に頭を下げた。少年は両親からきちんと育てられてきたのだなと直感した私は、少年が十代のうちは私が東京での親代わりになろうと勝手に心に誓った。
少年が初めて本格的な一人暮らしをする際、「私が住んでいる町はとても住みやすい」と呟いたら、少年は自分で不動産屋を回り、私のマンションからすぐの物件を探し、そこに住むことを決めた。築浅のその建物は狭いながらも快適そうな造りで、部屋の中は十代の少年らしさがありつつも小ぎれいに整頓されていた。
少年がそこに住んでいる間は、近場でたびたび夕飯を共にした。居心地がよかったあの店は、数年前になくなってしまった。
少年の二十歳の誕生日、何人かの仲間と共にカウントダウンをして、零時を回るや否や、初めての乾杯をした。少年は顔を真っ赤にしながら嬉しそうに笑っていた。
少年はやがて私の住む街から引っ越して行った。
どんどん忙しくなり、果敢なチャレンジを繰り返し、次から次へと襲ってくる苦悩を乗り越えながら、少年は先日二十六歳になった。
そう、少年はすでにもう少年ではなくなった。
頻度は減ったが、三軒茶屋から始まった私たちの「差し飯」は途絶えることがなかった。私は彼との食事の場に、「よく行く店」ではなく、他の後輩たちをあまり連れて行ったことのない「私のとっておきの隠れ家」のような店を選ぶようになっていた。
いつの間にか彼は、私より酒が強くなり、私よりファッションやアートに精通し、私よりずっと社会性を持ち始めた。
私たちは歴史があるがゆえに「鎧のない言葉と感情」を見せ合える仲になったのだと思う。大人と子供の差し飯ではなく、大人と大人の差し飯をできる仲に。
私と彼は今、「往復書簡」という形でエッセイの連載をしている。大人になった少年は、昔はため込んでいた感情を私以外の人にも吐露できるようになっているし、連載開始から間もないのにどんどん文章力を身に着け、こちらがたじろいでしまうような鋭い言葉や見解を私に投げかけてくる。
二年前、その少年が属するグループに、私は「少年」という歌詞を書いた。その歌詞の中に、
「あの日の少年 今の僕を見て 何を思う? どんなこと思う?」
という一節がある。
あの日の少年、つまり君は、十代の自分を振り返って「苦しくて、何もかも上手くいかなくて」と前回の往復書簡の中で言っている。では、現在の自分を客観的に見て何を思う?
小竹正人
p1 10月23日公開の映画『空に住む』(原作は私の小説です)主演の多部未華子さん。清流みたいな美しさに見惚れてしまう。私は昔から彼女の、わざとらしくないのに芯のある芝居の大ファンです。完成披露舞台挨拶の際、「大好きです!」と告げたら、ほのかに笑ってくれました
p2 以前、某人気グループ『G』のヴォーカル・K寄R太氏(26)が我が家に遊びに来た際、楽しそうにワインを飲んで(ほぼ1人で)、楽しそうに喋って、楽しそうに帰っていきました。実はよく笑う明るい男。またのご来訪お待ちしております。
原文链接https://t.cn/A6br4U4c
片寄涼太少年と母親に遭遇したときのこと
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡14
まだ高校生だった片寄と出会った作詞家は、三軒茶屋の和食屋でのシーンを振り返る。あるいは、行きつけの美容院で偶然、片寄と片寄の母親に会ったことも思い出す。片寄は前回のメッセージで、「苦しくて、何もかも上手くいかなくて」と当時のことを綴っていたのだが……。
拝啓 片寄涼太様
少年は、沢山のヴォーカリスト候補生の中で最年少だった。一堂が会した食事会の席で、他の面々が酒を酌み交わす中、一人だけジンジャーエールを持って、どこか大人たちに怯えるような面持ちでときどき弱々しく笑っていた。その場にいることが不自然なくらい脆くて未熟な笑顔だった。
まだ高校生だった少年と初めて二人きりで食事へ行ったのは、私の行きつけの店でも事務所の近くの店でもなく、当時少年が暮らしていた町から一番近い繁華街・三軒茶屋だった。通りすがりに選んだ和食屋で一緒に鍋をつつきながら初めて一対一で色んな話をした。寡黙であどけない、そんな印象を持っていた少年は案外饒舌で、高校生とは思えないくらい瞬時に明確にこちらの言葉を理解したので私は驚いた。そして、彼が日々悩みながらも夢と現実と期待と不安をその華奢な背中で背負い始めていることを知った。
食事を終えて、改札を通る直前に私に「ありがとうございました! ごちそうさまでした!」と礼儀正しく言い、少年は二両編成のレトロな電車に吸い込まれて行った。
行きつけの美容院で偶然、少年と少年の母親に会った。
妙に恥ずかしがっている少年の隣、母親は柔らかい物腰と緊張した笑顔で私に「いつも本当にお世話になっています。小竹さんのお話は涼太からよく聞いています」と言い、「これからもよろしくお願いします」と真摯に私に頭を下げた。少年は両親からきちんと育てられてきたのだなと直感した私は、少年が十代のうちは私が東京での親代わりになろうと勝手に心に誓った。
少年が初めて本格的な一人暮らしをする際、「私が住んでいる町はとても住みやすい」と呟いたら、少年は自分で不動産屋を回り、私のマンションからすぐの物件を探し、そこに住むことを決めた。築浅のその建物は狭いながらも快適そうな造りで、部屋の中は十代の少年らしさがありつつも小ぎれいに整頓されていた。
少年がそこに住んでいる間は、近場でたびたび夕飯を共にした。居心地がよかったあの店は、数年前になくなってしまった。
少年の二十歳の誕生日、何人かの仲間と共にカウントダウンをして、零時を回るや否や、初めての乾杯をした。少年は顔を真っ赤にしながら嬉しそうに笑っていた。
少年はやがて私の住む街から引っ越して行った。
どんどん忙しくなり、果敢なチャレンジを繰り返し、次から次へと襲ってくる苦悩を乗り越えながら、少年は先日二十六歳になった。
そう、少年はすでにもう少年ではなくなった。
頻度は減ったが、三軒茶屋から始まった私たちの「差し飯」は途絶えることがなかった。私は彼との食事の場に、「よく行く店」ではなく、他の後輩たちをあまり連れて行ったことのない「私のとっておきの隠れ家」のような店を選ぶようになっていた。
いつの間にか彼は、私より酒が強くなり、私よりファッションやアートに精通し、私よりずっと社会性を持ち始めた。
私たちは歴史があるがゆえに「鎧のない言葉と感情」を見せ合える仲になったのだと思う。大人と子供の差し飯ではなく、大人と大人の差し飯をできる仲に。
私と彼は今、「往復書簡」という形でエッセイの連載をしている。大人になった少年は、昔はため込んでいた感情を私以外の人にも吐露できるようになっているし、連載開始から間もないのにどんどん文章力を身に着け、こちらがたじろいでしまうような鋭い言葉や見解を私に投げかけてくる。
二年前、その少年が属するグループに、私は「少年」という歌詞を書いた。その歌詞の中に、
「あの日の少年 今の僕を見て 何を思う? どんなこと思う?」
という一節がある。
あの日の少年、つまり君は、十代の自分を振り返って「苦しくて、何もかも上手くいかなくて」と前回の往復書簡の中で言っている。では、現在の自分を客観的に見て何を思う?
小竹正人
p1 10月23日公開の映画『空に住む』(原作は私の小説です)主演の多部未華子さん。清流みたいな美しさに見惚れてしまう。私は昔から彼女の、わざとらしくないのに芯のある芝居の大ファンです。完成披露舞台挨拶の際、「大好きです!」と告げたら、ほのかに笑ってくれました
p2 以前、某人気グループ『G』のヴォーカル・K寄R太氏(26)が我が家に遊びに来た際、楽しそうにワインを飲んで(ほぼ1人で)、楽しそうに喋って、楽しそうに帰っていきました。実はよく笑う明るい男。またのご来訪お待ちしております。
原文链接https://t.cn/A6br4U4c
海洋堂 山口式可动 REVOLTECH EVANGELION EVOLUTION EV-021 EVA 新2号机α 挪用JA-02机体拼凑型 (エヴァンゲリオン 新2号機α JA-02機体流用ニコイチ型)预定于2021年1月发售,定价13500日元(未含税),全高约20cm https://t.cn/A64o17mU
ダイブ用の超重装備「ニコイチ2号機」を最速立体化!!
『新劇場版:Q』のラストでは、半身を失った姿でヴンダーに回収されていたEVA2号機。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報映像に、大きく姿を変えて登場しました。
冒頭映像の戦いで取り戻されたNERVユーロ本部、その資材により改修されたと思われる2号機の新たな姿は、下半身と右腕を別機体のパーツで補ったもの。
機械式の手足や胴体を覆う装甲は、TVシリーズ第7話に登場したジェットアローンをセルフオマージュしたシルエット。
格段に緻密なディテールが施された最新デザインを山口勝久が丹念に作り込みながら、ダイナミックなアクションポーズもこなせる可動を盛り込みました。
また特報映像中、真っ赤な結界空間に降下していくシチュエーションは、TVシリーズの第10話「マグマダイバー」も思い出されます。
ブースターなどを備えた降下用の装備も、急造らしい無骨で複雑な構造を立体化。
[見どころ]
・新劇場版では、毎回大きく姿を変えてきたEVA2号機。今回も従来と全く異なるスタイルでの登場が早くも話題を呼んでいます。
パリのNERVユーロ支部に残された資材で補修されたその姿は、冒頭映像の8号機と同様に、残された力をすべて注ぎ込んで戦うヴィレの執念を感じさせるもの。
・頭部には新劇場版の2号機の特徴である2本の「角」がありますが、従来よりも大きく尖った形状。
顎はビースト化の名残のように牙のようなデザインになり、四つの目のひとつは潰れたままと、これまでのイメージを持ちながらもやはり全く新規のデザイン。新たな魅力が細部まで見られるのも、立体ならでは。
・右腕はEVA本来の筋肉質な生体、左腕はゴツゴツとしたレトロロボットのような機械式と、非対称のデザイン。
肩周りの可動も当然、それぞれに全く違った構造となっています。左肩は胴体側にスイング機構を内蔵して、ガッチリとした見た目にもかかわらず幅広い可動範囲を確保しました。
・背負った降下用装備は、急造らしいパイプむき出しの構造で支えられたブースターや燃料タンク、上部には全周に向けてミサイルポッドを配置した複雑なデザイン。
着脱可能な装備としながらインダストリアルな魅力を再現しました。
ボリュームも満点で、じつに立体映えするものとなっています。
・手持ちの武装もまた、ガッチリとした本体に負けない大ボリューム。
3本の回転銃身を備えたシャープな先端や、弾倉と思われる円筒状の下部に繋がるベルトリンク大型銃器。
グリップカバーなどの細部まで独特の世界観を感じさせるデザインを、立体で確認することができます。
サイズ 全高約200mm
重量 約274g
可動箇所 全34箇所
オプションパーツ一式 ・武器:重火器
・オプションハンド2種(左右計4個)
・マズルフラッシュパーツ1個
・アーム付きスタンド1セット
※2節のモノ使用(スタンドに付属するアームの保持力が弱くなってきた場合は、可動部ののねじが緩んでいる可能性があります。ドライバーを使用して適度な固さに締め直してください。)
素材 フィギュア:PVC・ABS
ジョイント:ナイロン・POM
JAN 4537807105288
販売時期 2021年01月
ダイブ用の超重装備「ニコイチ2号機」を最速立体化!!
『新劇場版:Q』のラストでは、半身を失った姿でヴンダーに回収されていたEVA2号機。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報映像に、大きく姿を変えて登場しました。
冒頭映像の戦いで取り戻されたNERVユーロ本部、その資材により改修されたと思われる2号機の新たな姿は、下半身と右腕を別機体のパーツで補ったもの。
機械式の手足や胴体を覆う装甲は、TVシリーズ第7話に登場したジェットアローンをセルフオマージュしたシルエット。
格段に緻密なディテールが施された最新デザインを山口勝久が丹念に作り込みながら、ダイナミックなアクションポーズもこなせる可動を盛り込みました。
また特報映像中、真っ赤な結界空間に降下していくシチュエーションは、TVシリーズの第10話「マグマダイバー」も思い出されます。
ブースターなどを備えた降下用の装備も、急造らしい無骨で複雑な構造を立体化。
[見どころ]
・新劇場版では、毎回大きく姿を変えてきたEVA2号機。今回も従来と全く異なるスタイルでの登場が早くも話題を呼んでいます。
パリのNERVユーロ支部に残された資材で補修されたその姿は、冒頭映像の8号機と同様に、残された力をすべて注ぎ込んで戦うヴィレの執念を感じさせるもの。
・頭部には新劇場版の2号機の特徴である2本の「角」がありますが、従来よりも大きく尖った形状。
顎はビースト化の名残のように牙のようなデザインになり、四つの目のひとつは潰れたままと、これまでのイメージを持ちながらもやはり全く新規のデザイン。新たな魅力が細部まで見られるのも、立体ならでは。
・右腕はEVA本来の筋肉質な生体、左腕はゴツゴツとしたレトロロボットのような機械式と、非対称のデザイン。
肩周りの可動も当然、それぞれに全く違った構造となっています。左肩は胴体側にスイング機構を内蔵して、ガッチリとした見た目にもかかわらず幅広い可動範囲を確保しました。
・背負った降下用装備は、急造らしいパイプむき出しの構造で支えられたブースターや燃料タンク、上部には全周に向けてミサイルポッドを配置した複雑なデザイン。
着脱可能な装備としながらインダストリアルな魅力を再現しました。
ボリュームも満点で、じつに立体映えするものとなっています。
・手持ちの武装もまた、ガッチリとした本体に負けない大ボリューム。
3本の回転銃身を備えたシャープな先端や、弾倉と思われる円筒状の下部に繋がるベルトリンク大型銃器。
グリップカバーなどの細部まで独特の世界観を感じさせるデザインを、立体で確認することができます。
サイズ 全高約200mm
重量 約274g
可動箇所 全34箇所
オプションパーツ一式 ・武器:重火器
・オプションハンド2種(左右計4個)
・マズルフラッシュパーツ1個
・アーム付きスタンド1セット
※2節のモノ使用(スタンドに付属するアームの保持力が弱くなってきた場合は、可動部ののねじが緩んでいる可能性があります。ドライバーを使用して適度な固さに締め直してください。)
素材 フィギュア:PVC・ABS
ジョイント:ナイロン・POM
JAN 4537807105288
販売時期 2021年01月
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡1
2020年7月26日掲載
片寄涼太
自己紹介がてら、所属グループが出演するレギュラー番組での1枚。間もなく26歳でこの制服……まだまだいけるでしょうか(笑)(他の写真を見る)
片寄涼太が綴る「お兄さん」「師匠」の存在
GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太は敬慕する作詞家・小竹正人からの指名を受け、「往復書簡」のやり取りすることに。令和の時代に書簡って!?……というツッコミはさておき、プロローグとして、片寄が書簡スタートまでの経緯を綴る。
拝啓 小竹正人さま、読者のみなさま
世界中で猛威を奮う「新型コロナウイルス」で価値観が大きく変わりそうになっているいま、こういった企画がどんな新しい出会いに繋がるのか、あるいはやってきた新たな時代とどんな風に僕らが寄り添うことができるのか。それは、スタートし始めなければわからないなと感じていますが、とにかく大きな期待を抱いています。
これからこの場所を通して僕と小竹さんの「往復書簡」をご覧いただくわけなのですが、その前にまずは二人のこと、あくまで必要最低限なところだけは知っておいて頂けたらと思います。そんな始まりの“1通目”に皆さまの少しのお時間を頂戴して、どうかお付き合いいただけたらと思います。
僕はLDHという芸能事務所に所属する「GENERATIONS from EXILE TRIBE」というグループのボーカリストとして活動している片寄涼太と申します。最近はアーティスト活動の傍、俳優として映画やドラマなどにも挑戦させて頂いています。“初めまして”の方に最近の出演作は? と聞かれたら「ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の不良生徒役、映画『午前0時、キスしに来てよ』では橋本環奈さんと主演を務めさせて頂いたり、伊藤英明さん演じる坊主で僧侶の救急医に反抗する研修医役をやらせて頂いたり……」と話すかなあと思います。ご覧いただいていた方はいらっしゃるでしょうか。
そんな僕と、作詞家・小竹正人さんとの出会いは約10年前まで遡ります。2010年、僕が15歳の頃です。それは当時行われていた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2」というオーディション(このオーディションがきっかけで僕はいまの事務所・グループに所属しています)の最終審査の夜です。その日の審査で決定した「三代目J Soul Brothers」のボーカリストの2人を含むファイナリスト10名とEXILE HIROさんとの食事会の席でした。HIROさんがご自身の“親友”として小竹さんを紹介して下さいました。小竹さんの目にはあの頃の僕がどう映っていたのでしょう。覚えて下さっているでしょうか。
片寄涼太
先日のオンラインライブでのソロコーナーの一枚。ソロの世界観ももっともっとこだわりたいです。アーティストとしての一面も感じて頂けますよう(他の写真を見る)
それから僕はデビューを目指す候補生としての時期を過ごします。その頃からプライベートで食事をご一緒させて頂くようになりました。いま振り返ると、ただの十代のがきんちょの僕に対してとても真摯に向き合って下さいました。GENERATIONSとしてメジャーデビューしてからも、様々な悩みを聞いて頂いたり、20歳を越えてからはお酒を飲み交わしたりする仲となっていきました。いまや僕の中ですごく良い「お兄さん」であり「師匠」のように慕っている存在です。
そんな小竹さんからこの「往復書簡」の企画を一緒にやってみないか、と声をかけて頂いたときに気持ちが高揚したことは言うまでもないのですが、何より面白そうだと思ったのは、「鎧のない自分」をお見せできるのではと思ったことです。僕は小竹さんとはサシで会うことが多いのですが、その理由は小竹さんの前では、他人の前で自分を鎧ってしまうことをお互いに認め合えるから。そして「なにかを鎧った自分」でいる必要がないから。
小竹正人という作詞家は、僕を“丸裸”にしてくれる数少ない人の一人です。
これからのメッセージのやり取りから、どれだけ正直で丸裸な自分を皆さまに覗かれてしまうのか、楽しみで仕方がありません。これからどうかよろしくお願いいたします。
P.S.
そういえば小竹さん、僕が勧めた韓国ドラマについて。コロナ禍の外出自粛期間中に“完走”して頂けましたでしょうか?(笑)
敬具
片寄涼太
片寄涼太 Ryota Katayose
GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル。1994年8月29日生まれ。大阪府八尾市出身。祖父と父が音楽教師で、若いころからピアノに親しむ。2012年にデビュー。14年にドラマ「GTO」で俳優デビュー。19年に映画「午前0時、キスしに来てよ」で橋本環奈とW主演。GENERATIONS「You & I」が配信中。
小竹正人 Masato Odake
作詞家。3月10日生まれ。新潟県出身。東京・本郷高校、カリフォルニア州立大学卒業。 作詞曲「Unfair World」で第57回日本レコード大賞受賞。「花火」(三代目J SOUL Brothers from EXILE TRIBE)など、数百曲を手掛けた。小説は『空に住む』『三角のオーロラ』(共に講談社)、歌詞&エッセイ集に『あの日、あの曲、あの人は』(幻冬舎文庫)。2017年から、自身の歌詞をモチーフに、三池崇史、行定勲、河瀬直美、石井裕也らが映像化する「CINEMA FIGHTERS project」のコンセプトプロデューサーを務める。
2020年7月26日掲載
片寄涼太
自己紹介がてら、所属グループが出演するレギュラー番組での1枚。間もなく26歳でこの制服……まだまだいけるでしょうか(笑)(他の写真を見る)
片寄涼太が綴る「お兄さん」「師匠」の存在
GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太は敬慕する作詞家・小竹正人からの指名を受け、「往復書簡」のやり取りすることに。令和の時代に書簡って!?……というツッコミはさておき、プロローグとして、片寄が書簡スタートまでの経緯を綴る。
拝啓 小竹正人さま、読者のみなさま
世界中で猛威を奮う「新型コロナウイルス」で価値観が大きく変わりそうになっているいま、こういった企画がどんな新しい出会いに繋がるのか、あるいはやってきた新たな時代とどんな風に僕らが寄り添うことができるのか。それは、スタートし始めなければわからないなと感じていますが、とにかく大きな期待を抱いています。
これからこの場所を通して僕と小竹さんの「往復書簡」をご覧いただくわけなのですが、その前にまずは二人のこと、あくまで必要最低限なところだけは知っておいて頂けたらと思います。そんな始まりの“1通目”に皆さまの少しのお時間を頂戴して、どうかお付き合いいただけたらと思います。
僕はLDHという芸能事務所に所属する「GENERATIONS from EXILE TRIBE」というグループのボーカリストとして活動している片寄涼太と申します。最近はアーティスト活動の傍、俳優として映画やドラマなどにも挑戦させて頂いています。“初めまして”の方に最近の出演作は? と聞かれたら「ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の不良生徒役、映画『午前0時、キスしに来てよ』では橋本環奈さんと主演を務めさせて頂いたり、伊藤英明さん演じる坊主で僧侶の救急医に反抗する研修医役をやらせて頂いたり……」と話すかなあと思います。ご覧いただいていた方はいらっしゃるでしょうか。
そんな僕と、作詞家・小竹正人さんとの出会いは約10年前まで遡ります。2010年、僕が15歳の頃です。それは当時行われていた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2」というオーディション(このオーディションがきっかけで僕はいまの事務所・グループに所属しています)の最終審査の夜です。その日の審査で決定した「三代目J Soul Brothers」のボーカリストの2人を含むファイナリスト10名とEXILE HIROさんとの食事会の席でした。HIROさんがご自身の“親友”として小竹さんを紹介して下さいました。小竹さんの目にはあの頃の僕がどう映っていたのでしょう。覚えて下さっているでしょうか。
片寄涼太
先日のオンラインライブでのソロコーナーの一枚。ソロの世界観ももっともっとこだわりたいです。アーティストとしての一面も感じて頂けますよう(他の写真を見る)
それから僕はデビューを目指す候補生としての時期を過ごします。その頃からプライベートで食事をご一緒させて頂くようになりました。いま振り返ると、ただの十代のがきんちょの僕に対してとても真摯に向き合って下さいました。GENERATIONSとしてメジャーデビューしてからも、様々な悩みを聞いて頂いたり、20歳を越えてからはお酒を飲み交わしたりする仲となっていきました。いまや僕の中ですごく良い「お兄さん」であり「師匠」のように慕っている存在です。
そんな小竹さんからこの「往復書簡」の企画を一緒にやってみないか、と声をかけて頂いたときに気持ちが高揚したことは言うまでもないのですが、何より面白そうだと思ったのは、「鎧のない自分」をお見せできるのではと思ったことです。僕は小竹さんとはサシで会うことが多いのですが、その理由は小竹さんの前では、他人の前で自分を鎧ってしまうことをお互いに認め合えるから。そして「なにかを鎧った自分」でいる必要がないから。
小竹正人という作詞家は、僕を“丸裸”にしてくれる数少ない人の一人です。
これからのメッセージのやり取りから、どれだけ正直で丸裸な自分を皆さまに覗かれてしまうのか、楽しみで仕方がありません。これからどうかよろしくお願いいたします。
P.S.
そういえば小竹さん、僕が勧めた韓国ドラマについて。コロナ禍の外出自粛期間中に“完走”して頂けましたでしょうか?(笑)
敬具
片寄涼太
片寄涼太 Ryota Katayose
GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル。1994年8月29日生まれ。大阪府八尾市出身。祖父と父が音楽教師で、若いころからピアノに親しむ。2012年にデビュー。14年にドラマ「GTO」で俳優デビュー。19年に映画「午前0時、キスしに来てよ」で橋本環奈とW主演。GENERATIONS「You & I」が配信中。
小竹正人 Masato Odake
作詞家。3月10日生まれ。新潟県出身。東京・本郷高校、カリフォルニア州立大学卒業。 作詞曲「Unfair World」で第57回日本レコード大賞受賞。「花火」(三代目J SOUL Brothers from EXILE TRIBE)など、数百曲を手掛けた。小説は『空に住む』『三角のオーロラ』(共に講談社)、歌詞&エッセイ集に『あの日、あの曲、あの人は』(幻冬舎文庫)。2017年から、自身の歌詞をモチーフに、三池崇史、行定勲、河瀬直美、石井裕也らが映像化する「CINEMA FIGHTERS project」のコンセプトプロデューサーを務める。
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