#tods品牌代言人肖战# xz#tod's for xz 胶囊系列#
肖战:“一直以来,我都很喜欢大海和木槿花,木槿花会随着太阳升起而盛开,朝开暮落,任凭四季轮转都能生生不息,拥有着顽强生命力。”
他有着温柔细腻的心、博大宽广的胸怀和坚韧乐观的力量。他眼中的世界,总是那样美好又充满希望。
@X玖少年团肖战DAYTOY
#肖战[超话]#
肖战:“一直以来,我都很喜欢大海和木槿花,木槿花会随着太阳升起而盛开,朝开暮落,任凭四季轮转都能生生不息,拥有着顽强生命力。”
他有着温柔细腻的心、博大宽广的胸怀和坚韧乐观的力量。他眼中的世界,总是那样美好又充满希望。
@X玖少年团肖战DAYTOY
#肖战[超话]#
#巴日和[超话]# ☀️#巴日和#
【三个人就是什么日和?】
【日和】:我回来了!我这样的人物回来了呢,所以希望大家都过来热烈地迎接我呢!
……咦?没有听到欢迎的声音。要不要再向大家呼吁一遍呢?
【奏汰】:哈哈,「太阳」先生,我听见你的声音了哦~
【日和】:真是的,奏汰君真是坏心眼!如果你不回应,我会感到很寂寞的,所以希望你听到之后能立刻回答我呢!
【奏汰】:知道了,欢迎回来~
「太阳」先生不论何时都是明亮动人十分耀眼,所以我刚才只是想稍微多看看你,享受一下「日光浴」再做回答。
【日和】:如果你想看我的脸,我倒是不介意让你看个够,不过现在可不是合适的时机呢。
……嗯嗯!?我的床上,放着一个没见过的东西呢!
这是什么?看起来好像有点诡异呢……?
【奏汰】:嗯哼。这是「碧海海洋馆」目前正在「热卖」的一款「布偶」哦。
因为我想当做礼物送给同宿舍的「室友」,所以就带过来了。这是不是就是常说的那种「以表心意」呢?
【日和】:说到以表心意,以前奏汰君也送过礼物了吧。而且那个布偶看上去和这个不一样,长得很可爱……是叫什么来着?
【奏汰】:请问你是再说「扁面蛸」吗?
【日和】:没错!印象里就是这个名字。
那个布偶明明还很可爱,可是这次的这个布偶,长相完全称不上讨人喜欢啊。
【奏汰】唔。看来「太阳」先生并不喜欢「大王具足虫」。这个孩子明明这么「可爱」呢。
【日和】:哇哇!不要把那个东西的肚子朝我举过来啊!这个虫子长了那么多脚,我看得都要起鸡皮疙瘩了!
我还是希望等下次有机会,你重新送一个可爱的布偶给我作为礼物呢。所以这个布偶就送给燐音前辈,让他来负责好好疼爱吧。
【燐音】:咱回来了~♪刚才你们是不是提到咱了啊?
【奏汰】:欢迎回来,「君主」先生。
【日和】:燐音前辈,看你大包小包这么多东西,是又像往常那样,把赢回来的「兑换奖品」带回来了吗?
【燐音】:没错♪今天咱的运气太好了,一直中奖又中奖!大赚一笔满载而归哦♪
因此呢,这些兑换奖品也分给你们两个人吧。咱今天兑换了各种各样的零食回来,要是有你们喜欢的就拿去吧♪
【日和】:嗯!?燐音前辈还是老样子,换回来的都是些平民喜欢的零食点心啊。不过说归说,我就拿些巧克力吧。
【奏汰】:嗯。我现在肚子很饱,所以也一样不需要太多。就拿走一份「小鱼干」的零食好了。这个可以帮助补充钙质……♪
【燐音】:喂喂喂,你们两个怎么都是这种反应,未免也太冷淡了吧?燐音君会伤心得哭出来的哦~
【日和】:这种显而易见的假哭会显得你很不稳重呢,燐音前辈。
话说回来,希望你能快点去洗个澡呢。我不太喜欢燐音前辈去玩的地方那种气味。
【奏汰】:我也有「同感」~需要我给你喷点「除臭喷雾」吗?
【燐音】:现在柏青哥店基本都已经推行全面禁烟了,所以说实话并不会有太大的气味吧……
哦。喂喂等一下,小奏,不要把喷雾的喷口对准咱啊?
真是没办法。那燐音君就只好老老实实地去冲个澡了~
【奏汰】:……啊。
【日和】:奏汰君,怎么了?
【燐音】呀!好凉啊!
【奏汰】:我想起来了,在你们两个人回来之前,我在浴室「淋水」了。
【日和】:……啊,所以你又把水温调低之后忘了调回来是吗?平时我们不是一直都和你说,淋水之后要把水温调回热水那一档嘛,看来你又没记住。
【奏汰】:说「又」也太失礼了。我上次忘记把水温调回来都是在一周前了,只不过是才第七次忘了而已哦。
【燐音】:阿嚏!咱真实太倒霉了对吧……
【日和】:前辈怎么这么快就出来了?
【燐音】:因为刚才被凉水冻得透心凉,所以咱就决定不淋浴而是往浴缸里放热水,等放好之后在泡热水澡了。现在是在是太冷了,就算穿上衣服还是觉得冷啊。
【日和】:如果前辈觉得冷,那就抱着那边的布偶吧。这样应该会让你觉得稍微暖和一点哦。
【燐音】:哇,这是什么。难道是不明生物开始入侵咱的床了吗?
【奏汰】:这是「大王具足虫」哦。这个是「特大号」的,所以还可以当作「枕头」来使用呢♪
【燐音】:是吗,那咱就收下了。作为回报,刚才的这些零食小奏可以想拿多少就拿多少哦♪
【日和】:……嗯~?早知如此,我也该给你们两个买点什么带回来。你们两位有没有什么想要的东西呢?
【奏汰】:请问「太阳」先生是怎么了?为什么突然这么说?
【日和】:东西贵重与否暂且不提,但我感受到了你们两个想要送我礼物的这份心意,所以不禁想到是不是也该回赠一点东西了呢。
【奏汰】:其实「太阳」先生平时偶尔会给我们买回「礼物」,这就足够代表你的心意了。不过既然你提到了,那就让我想想看~
我还是希望能得到「鱼」哦~所以就请你送给我一份「豪华丰盛」的「海鲜大餐」吧……♪
【燐音】:哦,这个主意不错啊。既然如此,咱比较想吃好吃的披萨哦。
【日和】:海鲜、披萨……你们两位,难道是打算在这个房间里开派对吗?
【奏汰】:唔呵呵。如果要办「派对」估计会很有意思哦~那我们要叫谁过来好呢?如果需要「擅长活跃气氛的人」,我们可以去邀请涉过来哦。
【燐音】:要不然咱们找个地方把举办派对的通知张贴出来吧?然后只需要敞开房间大门,想参加的人自然就会主动进来了哦?
与此同时,菜品的种类也可以多准备一些,咱们就来举办一场豪华盛大的派对吧♪呀哈哈☆
【日和】:看你们两个越说越具体了,不过容我先提醒一下。首先这个宿舍光是我们三个人待着就已经很拥挤了,所以我实在不希望你们再交其他人过来哦。
还有,如果只关注菜品和宾客,这样的派对连三流都不如呢。看来还是该由我来从头教导你们,什么才叫待客之道。
【燐音】:什么啊。小日和虽然一直在抱怨房间狭窄,但其实对举办派对也很有兴致嘛。
【日和】:因为我也喜欢热闹啊。如果连派对都死气沉沉静悄悄的,那岂不是太寂寞太空虚了吗。
而且我猜,你们肯定也不喜欢寂寞吧?那既然决定要举办派对,那当然是好好筹划,让参加的人都能开开心心更好呢。
最后让所有人都能展露笑容,那才是最好的结局!这样的结果,一定就是好日和……♪
--
季节:夏
故事作者:梅田千歲
登场人物:深海奏汰 巴日和 天城燐音
【三个人就是什么日和?】
【日和】:我回来了!我这样的人物回来了呢,所以希望大家都过来热烈地迎接我呢!
……咦?没有听到欢迎的声音。要不要再向大家呼吁一遍呢?
【奏汰】:哈哈,「太阳」先生,我听见你的声音了哦~
【日和】:真是的,奏汰君真是坏心眼!如果你不回应,我会感到很寂寞的,所以希望你听到之后能立刻回答我呢!
【奏汰】:知道了,欢迎回来~
「太阳」先生不论何时都是明亮动人十分耀眼,所以我刚才只是想稍微多看看你,享受一下「日光浴」再做回答。
【日和】:如果你想看我的脸,我倒是不介意让你看个够,不过现在可不是合适的时机呢。
……嗯嗯!?我的床上,放着一个没见过的东西呢!
这是什么?看起来好像有点诡异呢……?
【奏汰】:嗯哼。这是「碧海海洋馆」目前正在「热卖」的一款「布偶」哦。
因为我想当做礼物送给同宿舍的「室友」,所以就带过来了。这是不是就是常说的那种「以表心意」呢?
【日和】:说到以表心意,以前奏汰君也送过礼物了吧。而且那个布偶看上去和这个不一样,长得很可爱……是叫什么来着?
【奏汰】:请问你是再说「扁面蛸」吗?
【日和】:没错!印象里就是这个名字。
那个布偶明明还很可爱,可是这次的这个布偶,长相完全称不上讨人喜欢啊。
【奏汰】唔。看来「太阳」先生并不喜欢「大王具足虫」。这个孩子明明这么「可爱」呢。
【日和】:哇哇!不要把那个东西的肚子朝我举过来啊!这个虫子长了那么多脚,我看得都要起鸡皮疙瘩了!
我还是希望等下次有机会,你重新送一个可爱的布偶给我作为礼物呢。所以这个布偶就送给燐音前辈,让他来负责好好疼爱吧。
【燐音】:咱回来了~♪刚才你们是不是提到咱了啊?
【奏汰】:欢迎回来,「君主」先生。
【日和】:燐音前辈,看你大包小包这么多东西,是又像往常那样,把赢回来的「兑换奖品」带回来了吗?
【燐音】:没错♪今天咱的运气太好了,一直中奖又中奖!大赚一笔满载而归哦♪
因此呢,这些兑换奖品也分给你们两个人吧。咱今天兑换了各种各样的零食回来,要是有你们喜欢的就拿去吧♪
【日和】:嗯!?燐音前辈还是老样子,换回来的都是些平民喜欢的零食点心啊。不过说归说,我就拿些巧克力吧。
【奏汰】:嗯。我现在肚子很饱,所以也一样不需要太多。就拿走一份「小鱼干」的零食好了。这个可以帮助补充钙质……♪
【燐音】:喂喂喂,你们两个怎么都是这种反应,未免也太冷淡了吧?燐音君会伤心得哭出来的哦~
【日和】:这种显而易见的假哭会显得你很不稳重呢,燐音前辈。
话说回来,希望你能快点去洗个澡呢。我不太喜欢燐音前辈去玩的地方那种气味。
【奏汰】:我也有「同感」~需要我给你喷点「除臭喷雾」吗?
【燐音】:现在柏青哥店基本都已经推行全面禁烟了,所以说实话并不会有太大的气味吧……
哦。喂喂等一下,小奏,不要把喷雾的喷口对准咱啊?
真是没办法。那燐音君就只好老老实实地去冲个澡了~
【奏汰】:……啊。
【日和】:奏汰君,怎么了?
【燐音】呀!好凉啊!
【奏汰】:我想起来了,在你们两个人回来之前,我在浴室「淋水」了。
【日和】:……啊,所以你又把水温调低之后忘了调回来是吗?平时我们不是一直都和你说,淋水之后要把水温调回热水那一档嘛,看来你又没记住。
【奏汰】:说「又」也太失礼了。我上次忘记把水温调回来都是在一周前了,只不过是才第七次忘了而已哦。
【燐音】:阿嚏!咱真实太倒霉了对吧……
【日和】:前辈怎么这么快就出来了?
【燐音】:因为刚才被凉水冻得透心凉,所以咱就决定不淋浴而是往浴缸里放热水,等放好之后在泡热水澡了。现在是在是太冷了,就算穿上衣服还是觉得冷啊。
【日和】:如果前辈觉得冷,那就抱着那边的布偶吧。这样应该会让你觉得稍微暖和一点哦。
【燐音】:哇,这是什么。难道是不明生物开始入侵咱的床了吗?
【奏汰】:这是「大王具足虫」哦。这个是「特大号」的,所以还可以当作「枕头」来使用呢♪
【燐音】:是吗,那咱就收下了。作为回报,刚才的这些零食小奏可以想拿多少就拿多少哦♪
【日和】:……嗯~?早知如此,我也该给你们两个买点什么带回来。你们两位有没有什么想要的东西呢?
【奏汰】:请问「太阳」先生是怎么了?为什么突然这么说?
【日和】:东西贵重与否暂且不提,但我感受到了你们两个想要送我礼物的这份心意,所以不禁想到是不是也该回赠一点东西了呢。
【奏汰】:其实「太阳」先生平时偶尔会给我们买回「礼物」,这就足够代表你的心意了。不过既然你提到了,那就让我想想看~
我还是希望能得到「鱼」哦~所以就请你送给我一份「豪华丰盛」的「海鲜大餐」吧……♪
【燐音】:哦,这个主意不错啊。既然如此,咱比较想吃好吃的披萨哦。
【日和】:海鲜、披萨……你们两位,难道是打算在这个房间里开派对吗?
【奏汰】:唔呵呵。如果要办「派对」估计会很有意思哦~那我们要叫谁过来好呢?如果需要「擅长活跃气氛的人」,我们可以去邀请涉过来哦。
【燐音】:要不然咱们找个地方把举办派对的通知张贴出来吧?然后只需要敞开房间大门,想参加的人自然就会主动进来了哦?
与此同时,菜品的种类也可以多准备一些,咱们就来举办一场豪华盛大的派对吧♪呀哈哈☆
【日和】:看你们两个越说越具体了,不过容我先提醒一下。首先这个宿舍光是我们三个人待着就已经很拥挤了,所以我实在不希望你们再交其他人过来哦。
还有,如果只关注菜品和宾客,这样的派对连三流都不如呢。看来还是该由我来从头教导你们,什么才叫待客之道。
【燐音】:什么啊。小日和虽然一直在抱怨房间狭窄,但其实对举办派对也很有兴致嘛。
【日和】:因为我也喜欢热闹啊。如果连派对都死气沉沉静悄悄的,那岂不是太寂寞太空虚了吗。
而且我猜,你们肯定也不喜欢寂寞吧?那既然决定要举办派对,那当然是好好筹划,让参加的人都能开开心心更好呢。
最后让所有人都能展露笑容,那才是最好的结局!这样的结果,一定就是好日和……♪
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季节:夏
故事作者:梅田千歲
登场人物:深海奏汰 巴日和 天城燐音
【わたし達はおとな】
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー(1)
理解し合えないまま生きること、を考える。
突如として訪れる関係性の破綻。あれだけ親密な時間があったのに、修復しようと努めたのに、一体どこで間違えたのか…。私たちの多くが思っている、「話し合えばわかりあえる」という考えは誤解なのかもしれません。
大学でデザインの勉強をする大学生と演劇サークルに所属する大学生の恋愛模様が描かれる映画『わたし達はおとな』(2022年6月10日公開)。どこにでもいる恋人たちの日常風景の中にある、コミュニケーションのすれ違いや、言っていることとやっていることのズレ、見えない本音など、少しずつ積み重なっていく二人の齟齬を、俯瞰した視点から描き出します。
今回主人公の優美を演じた木竜麻生さんと、優美と恋人関係のようになっていく直哉を演じた藤原季節さん、本作がオリジナル脚本による監督デビュー作となった加藤拓也監督に、映画を観た残るザラッとした違和感を出発点にお話を伺いました。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー
私たちの「日常」を覗き見すると、見えてくるもの
映画で描かれるのは、かつての自分にも思い当たるような、一見すると「何気ない大学生の日常風景」です。しかし、観終わったあと、「おもしろかった」で済ましていいのか迷ってしまいました。
藤原その感想、めちゃくちゃわかります。体感としては、109分が一瞬で過ぎ去っちゃうくらいおもしろいんですが、おもしろいでは片付けられないというか。「この作品をおもしろいって言ってるやつ、大丈夫?」ってなりますよね(笑)。だけどやっぱり、おもしろいっていう感想になってしまうんですけど…。
覗き見するように人間を客観視してみると、行動とか言葉とか突っかかるし、納得できないところがこんなにあるんだなって。その不思議さなんですかね。「恋愛も人間もおもしろいな」と思いました。
木竜人がいて、生活があって、映画の中の出来事を見つめられる映画ですよね。私は、自分が出ているのに、他人を見ているような感覚になったんです。これまで、そんなことはほとんどなかったので、驚きました。
撮影中はどんなお話をされていたんですか? 繊細なやりとりが交わされるシーンが多かったので、監督と話し合うことも多かったのでしょうか。
藤原くだらない話ばかりしてました。
加藤ここで思い出せないくらい、どうでもいい話しかしてないです。
木竜個々に「ここは話しておきたい」という場面はあったと思うんですけど、3人揃って真面目に話す、ということはなかったですね。
藤原核心には触れられないですよね。核心に触れちゃうと、「これです」って決まっちゃうじゃないですか。かっこいいこと言っちゃったな(笑)。
加藤わかんないけど僕が「このシーンは、こう」って外側のことを言い切ってしまうと、僕の代わりを演じることになってしまうじゃないですか。僕の役割は、あくまで役者が考えたり行動したりするきっかけを演出すること。
ある花を咲かせたいと思っていたとして、どれだけ水をあげて、太陽に当てて、どんな肥料を与えるかっていうことはするけれど、結果花の咲き方みたいなものは俳優次第。
藤原そうですね。一緒に中華料理食べに行ったりしたけど、会話の内容は一つも覚えてない。
木竜私もまったく覚えてないです。
加藤僕が、頼んだメニューの3/4くらい残したんですよ。それを、季節が全部食べてくれて。
木竜そうそう、加藤さんが全然食べきれなくて。
藤原僕は、加藤さんが残したものを食べることがよくあります。加藤さんが脚本・演出を務める「劇団た組」の公演には何度か出させてもらっているので、ご飯に行くことも多いんですけど、よく残すんですよ。そういう話を延々してました。
加藤木竜さんは、撮影中にどんどん痩せていきましたね。
木竜意識的にというより無意識に、どんどん役に入り込んでしまったんですよね。
大学生の優美は直哉と半同棲状態になるものの、突然別れを告げられるなど関係性は不明瞭なまま。そんな中で予期せぬ妊娠がわかり、優美はどんどん体調を崩していきます。その過程で、痩せてしまったんですね。
木竜ふたりは「食べな!」と言ってくれてたんですけど、お弁当も2、3口とかしか食べられなくて。これまでの現場で、一番痩せてしまいました。
加藤似顔絵を台本に描たりしました。10日目くらいかな、砂時計みたいな女の子を描きました。
木竜ふたりはよく一緒に作品を作っているから、やり方もわかっているし、本番に入っていくスイッチングもほぼ同時なんですよ。
藤原さんは、加藤監督主宰「劇団た組」の舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)『貴方なら生き残れるわ』(18)『誰にも知られず死ぬ朝』(20)『ぽに』(21)に出演されていて、加藤監督も「僕の現場や作品におけるトーン&マナーみたいなことを十分理解してくれている」とコメントされていました。
木竜ふたりは控え室でたくさん盛り上がっていたのに、急に本番モードになる。それを1週間毎日やられると情緒がおかしくなりそうで、ほんとにやめてほしくて。初めて監督という存在に言いました、「バーカ!」って(笑)。
でも、そういうことを正直に言えるくらい信頼していました。藤原さんも知っていたので、ふたりを信頼して、身を委ねて現場に立てたのは大きかったと思います。
正常と異常は両極端ではない。
重なり合ったり、近くに存在したり。
映画では何度もふたりでコミュニケーションを図るシーンが描かれているのに、演じているふたりもボロボロになるぐらい、ふたりの関係性が破綻していきます。おふたりは「わかりあうこと」について、どう思われますか? 役を演じる中で、考えられたことはありますか。
藤原映画の中のふたりは、自分たちでは「理解し合っている」と思っているんですよ。第三者的に見ている僕たちからしたら「全然、わかりあえていないな」って思うけれど。だけど、優実と直哉にもわかりあえないことも愛しい、もしかしたらわかりあえていたかもしれない幸せな時間があった、というのが大事なことなんだと思います。
わかりあえない方ばかりに目が行きがちですけど、ふたりがわかりあえない互いを理解して、心を通わせていた時間もたしかにあったので。幸せな時間も忘れちゃいけないなって思います。
木竜そうですね。それはきっと、いろんな人間関係があるからで。優実にも恋人以外に、友人、家族といった人間関係が描かれて、それぞれ気持ちや立ち振る舞いが違う。だけど、時々別のグループに別の私を持ち込んでしまうから、理解できないことが生まれるのかもしれないですよね。
藤原つまり、「わかりあうこと」について考えるきっかけになるということ?
木竜「わかりあえないこと」についても考えられる。両方の側面があるかな。
藤原監督はどうですか?
木竜どうですか?
加藤いや、「わかりあう/わかりあえない」ということではなくて大前提、他人のことは絶対にわからないですよね。その「わからない」ということを、理解しているかどうかが大事なのではないかと思います。
藤原他人のことはわからなくて、当然?
加藤わからないでしょう。
木竜たしかにこの映画は、「“理解し合えないまま生きていること”は大前提としてある」を考えるきっかけになりますよね。
お互いに本音をずっと言わないから、理解し合えないのではないかと考えていました。
木竜優実はあけすけに本音を話すような子ではなかったと思います。話す相手がどんな人で、どんな状態か、他人を探る女の子だと思いました。ただ、どんな人も、今話したことが「ほんとの本音か」わからないと思うので、優実みたいな人はいっぱいいますよね。
藤原直哉も、本音はほぼ話さない。自分が悪者にならないように、計算し尽くした本音を相手にぶつけるんです。一度相手の意見に同意して、それから自分の意見を言う。
木竜肯定しているようで、してないんだよね。
藤原そうそう。「仮にそうだったとして、でも〜」って、自分の意見をうまく通そうとするんですよ。
監督の作品のベースには「伝えたいことと言っていることとやっていることは違う」という考えがあると拝見しました。今作のように日常生活を覗き見すると、日常にあるズレが浮かび上がり、こんなにも「異常」があることを感じました。
藤原僕も加藤さんの作品を観ていると、普通の延長に異常があるなっていうのは思います。この前まで上演されていた舞台『もはやしずか』でも、成人男性が包丁を振り回すシーンがあったんですけど、明日は我が身だと思わされるような場面で。
そこだけ切り取れば異常なんだけど、普通の延長に異常とされる行動があるんだと思いました。あと、普段から僕自身が「行動が異常」って言われます。
加藤水を飲んでいたら、急に吐き出したりするんですよ。
藤原みんなが笑うから、楽しくて(笑)。木竜さんは言われますか?
木竜私は「異常」と言われたことはないですけど、正常と異常が両極端に位置しているわけじゃなくて、実は重なり合ったりものすごく近くに存在していたりするんだなってことは思います。監督の舞台を観ても、そう思いました。
加藤僕は異常だとも、普通だとも思ってないです。普通だとか異常だとかカテゴライズはしてないし、そう思うことはあまりないです。
今回の映画は、恋愛で、しかも望まない妊娠をした女性とその恋人という何度も描かれてきたテーマでした。そうしたものを書くときに、加藤監督として決めていたことはありますか?
加藤ラブストーリーという主題は依頼としてあったので、そこから僕が思う「ラブストーリー」を書いた感じです。決めていたことを聞かれると難しいですね。
藤原何度も描かれてきたテーマですけど、描かれているものは極めて個人的な気がします。正常も異常も、人によって価値観や視点が全然違いますから。
その違いを真摯に見つめて、一人の人間を描いた結果、他人から見ると異常に見えるのかもしれない。人によっては、普通に見えるかもしれない。普通に見える女子大生のお腹には子どもが宿っていて、そこに正常や異常では片付けられない感情があるってことですよね。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー(1)
理解し合えないまま生きること、を考える。
突如として訪れる関係性の破綻。あれだけ親密な時間があったのに、修復しようと努めたのに、一体どこで間違えたのか…。私たちの多くが思っている、「話し合えばわかりあえる」という考えは誤解なのかもしれません。
大学でデザインの勉強をする大学生と演劇サークルに所属する大学生の恋愛模様が描かれる映画『わたし達はおとな』(2022年6月10日公開)。どこにでもいる恋人たちの日常風景の中にある、コミュニケーションのすれ違いや、言っていることとやっていることのズレ、見えない本音など、少しずつ積み重なっていく二人の齟齬を、俯瞰した視点から描き出します。
今回主人公の優美を演じた木竜麻生さんと、優美と恋人関係のようになっていく直哉を演じた藤原季節さん、本作がオリジナル脚本による監督デビュー作となった加藤拓也監督に、映画を観た残るザラッとした違和感を出発点にお話を伺いました。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー
私たちの「日常」を覗き見すると、見えてくるもの
映画で描かれるのは、かつての自分にも思い当たるような、一見すると「何気ない大学生の日常風景」です。しかし、観終わったあと、「おもしろかった」で済ましていいのか迷ってしまいました。
藤原その感想、めちゃくちゃわかります。体感としては、109分が一瞬で過ぎ去っちゃうくらいおもしろいんですが、おもしろいでは片付けられないというか。「この作品をおもしろいって言ってるやつ、大丈夫?」ってなりますよね(笑)。だけどやっぱり、おもしろいっていう感想になってしまうんですけど…。
覗き見するように人間を客観視してみると、行動とか言葉とか突っかかるし、納得できないところがこんなにあるんだなって。その不思議さなんですかね。「恋愛も人間もおもしろいな」と思いました。
木竜人がいて、生活があって、映画の中の出来事を見つめられる映画ですよね。私は、自分が出ているのに、他人を見ているような感覚になったんです。これまで、そんなことはほとんどなかったので、驚きました。
撮影中はどんなお話をされていたんですか? 繊細なやりとりが交わされるシーンが多かったので、監督と話し合うことも多かったのでしょうか。
藤原くだらない話ばかりしてました。
加藤ここで思い出せないくらい、どうでもいい話しかしてないです。
木竜個々に「ここは話しておきたい」という場面はあったと思うんですけど、3人揃って真面目に話す、ということはなかったですね。
藤原核心には触れられないですよね。核心に触れちゃうと、「これです」って決まっちゃうじゃないですか。かっこいいこと言っちゃったな(笑)。
加藤わかんないけど僕が「このシーンは、こう」って外側のことを言い切ってしまうと、僕の代わりを演じることになってしまうじゃないですか。僕の役割は、あくまで役者が考えたり行動したりするきっかけを演出すること。
ある花を咲かせたいと思っていたとして、どれだけ水をあげて、太陽に当てて、どんな肥料を与えるかっていうことはするけれど、結果花の咲き方みたいなものは俳優次第。
藤原そうですね。一緒に中華料理食べに行ったりしたけど、会話の内容は一つも覚えてない。
木竜私もまったく覚えてないです。
加藤僕が、頼んだメニューの3/4くらい残したんですよ。それを、季節が全部食べてくれて。
木竜そうそう、加藤さんが全然食べきれなくて。
藤原僕は、加藤さんが残したものを食べることがよくあります。加藤さんが脚本・演出を務める「劇団た組」の公演には何度か出させてもらっているので、ご飯に行くことも多いんですけど、よく残すんですよ。そういう話を延々してました。
加藤木竜さんは、撮影中にどんどん痩せていきましたね。
木竜意識的にというより無意識に、どんどん役に入り込んでしまったんですよね。
大学生の優美は直哉と半同棲状態になるものの、突然別れを告げられるなど関係性は不明瞭なまま。そんな中で予期せぬ妊娠がわかり、優美はどんどん体調を崩していきます。その過程で、痩せてしまったんですね。
木竜ふたりは「食べな!」と言ってくれてたんですけど、お弁当も2、3口とかしか食べられなくて。これまでの現場で、一番痩せてしまいました。
加藤似顔絵を台本に描たりしました。10日目くらいかな、砂時計みたいな女の子を描きました。
木竜ふたりはよく一緒に作品を作っているから、やり方もわかっているし、本番に入っていくスイッチングもほぼ同時なんですよ。
藤原さんは、加藤監督主宰「劇団た組」の舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)『貴方なら生き残れるわ』(18)『誰にも知られず死ぬ朝』(20)『ぽに』(21)に出演されていて、加藤監督も「僕の現場や作品におけるトーン&マナーみたいなことを十分理解してくれている」とコメントされていました。
木竜ふたりは控え室でたくさん盛り上がっていたのに、急に本番モードになる。それを1週間毎日やられると情緒がおかしくなりそうで、ほんとにやめてほしくて。初めて監督という存在に言いました、「バーカ!」って(笑)。
でも、そういうことを正直に言えるくらい信頼していました。藤原さんも知っていたので、ふたりを信頼して、身を委ねて現場に立てたのは大きかったと思います。
正常と異常は両極端ではない。
重なり合ったり、近くに存在したり。
映画では何度もふたりでコミュニケーションを図るシーンが描かれているのに、演じているふたりもボロボロになるぐらい、ふたりの関係性が破綻していきます。おふたりは「わかりあうこと」について、どう思われますか? 役を演じる中で、考えられたことはありますか。
藤原映画の中のふたりは、自分たちでは「理解し合っている」と思っているんですよ。第三者的に見ている僕たちからしたら「全然、わかりあえていないな」って思うけれど。だけど、優実と直哉にもわかりあえないことも愛しい、もしかしたらわかりあえていたかもしれない幸せな時間があった、というのが大事なことなんだと思います。
わかりあえない方ばかりに目が行きがちですけど、ふたりがわかりあえない互いを理解して、心を通わせていた時間もたしかにあったので。幸せな時間も忘れちゃいけないなって思います。
木竜そうですね。それはきっと、いろんな人間関係があるからで。優実にも恋人以外に、友人、家族といった人間関係が描かれて、それぞれ気持ちや立ち振る舞いが違う。だけど、時々別のグループに別の私を持ち込んでしまうから、理解できないことが生まれるのかもしれないですよね。
藤原つまり、「わかりあうこと」について考えるきっかけになるということ?
木竜「わかりあえないこと」についても考えられる。両方の側面があるかな。
藤原監督はどうですか?
木竜どうですか?
加藤いや、「わかりあう/わかりあえない」ということではなくて大前提、他人のことは絶対にわからないですよね。その「わからない」ということを、理解しているかどうかが大事なのではないかと思います。
藤原他人のことはわからなくて、当然?
加藤わからないでしょう。
木竜たしかにこの映画は、「“理解し合えないまま生きていること”は大前提としてある」を考えるきっかけになりますよね。
お互いに本音をずっと言わないから、理解し合えないのではないかと考えていました。
木竜優実はあけすけに本音を話すような子ではなかったと思います。話す相手がどんな人で、どんな状態か、他人を探る女の子だと思いました。ただ、どんな人も、今話したことが「ほんとの本音か」わからないと思うので、優実みたいな人はいっぱいいますよね。
藤原直哉も、本音はほぼ話さない。自分が悪者にならないように、計算し尽くした本音を相手にぶつけるんです。一度相手の意見に同意して、それから自分の意見を言う。
木竜肯定しているようで、してないんだよね。
藤原そうそう。「仮にそうだったとして、でも〜」って、自分の意見をうまく通そうとするんですよ。
監督の作品のベースには「伝えたいことと言っていることとやっていることは違う」という考えがあると拝見しました。今作のように日常生活を覗き見すると、日常にあるズレが浮かび上がり、こんなにも「異常」があることを感じました。
藤原僕も加藤さんの作品を観ていると、普通の延長に異常があるなっていうのは思います。この前まで上演されていた舞台『もはやしずか』でも、成人男性が包丁を振り回すシーンがあったんですけど、明日は我が身だと思わされるような場面で。
そこだけ切り取れば異常なんだけど、普通の延長に異常とされる行動があるんだと思いました。あと、普段から僕自身が「行動が異常」って言われます。
加藤水を飲んでいたら、急に吐き出したりするんですよ。
藤原みんなが笑うから、楽しくて(笑)。木竜さんは言われますか?
木竜私は「異常」と言われたことはないですけど、正常と異常が両極端に位置しているわけじゃなくて、実は重なり合ったりものすごく近くに存在していたりするんだなってことは思います。監督の舞台を観ても、そう思いました。
加藤僕は異常だとも、普通だとも思ってないです。普通だとか異常だとかカテゴライズはしてないし、そう思うことはあまりないです。
今回の映画は、恋愛で、しかも望まない妊娠をした女性とその恋人という何度も描かれてきたテーマでした。そうしたものを書くときに、加藤監督として決めていたことはありますか?
加藤ラブストーリーという主題は依頼としてあったので、そこから僕が思う「ラブストーリー」を書いた感じです。決めていたことを聞かれると難しいですね。
藤原何度も描かれてきたテーマですけど、描かれているものは極めて個人的な気がします。正常も異常も、人によって価値観や視点が全然違いますから。
その違いを真摯に見つめて、一人の人間を描いた結果、他人から見ると異常に見えるのかもしれない。人によっては、普通に見えるかもしれない。普通に見える女子大生のお腹には子どもが宿っていて、そこに正常や異常では片付けられない感情があるってことですよね。
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