【わたし達はおとな】web MAGAZINE

Ginza

木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 『わたし達はおとな』にのぞき見る、20代の恋と日常。

──加藤さんとは舞台を含め五度目のタッグとなる藤原さんと、今回初めてのタッグとなる木竜さん。加藤さん脚本、演出についての感想をお伺いできますか?

藤原: 僕が初めて加藤さんの演出する舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)に出たのは、23歳くらいのときで、それも恋愛の話だったんです。「好き」を言葉にしない、付き合う約束の一歩前という曖昧な関係の物語で。なので、今回脚本を読ませてもらったときに、「あ、また恋愛きたな」と思いました。30歳近くになった加藤さんと僕のひとつの到達点であり、始まりでもある感じがしたんですよね。

木竜: 私はここまで普段の自分たちが話す会話に近い言葉が文章になって、脚本化されていること自体がすごく新鮮でした。リハーサルも何度もしたんですが、これまで加藤さんと藤原さんが作り上げてきた共通言語や共通理解みたいなものがあって、いい意味でそこに巻き込んでいただいたなと思います。新しい体験ばかりで、面白く感じました。

──確かに、加藤さんの書くセリフは、すごく口語的ですよね。綺麗すぎる言葉に対して、違和感を感じたりすることもあるからなのでしょうか。

加藤: ありません。そういったものに対するカウンターではなくて、台詞やお芝居と思われないものが好みなので、このスタイルになっています。僕の言語感覚で書いているということですね。

──男女どちらの性もフラットに甘やかさずに描かれているのが印象的でした。もちろん、表現する人によりますが、無意識のバイアスから同性のジェンダーに甘くなったり、厳しくなったりしてしまうことは起きなくはないことだと思うので。

加藤: そもそも僕は男性が書いているから、女性が書いているからといって、どちらかの性別をよく見せようという意図が作家にあるとは思ってません。ただ、僕は性別を既に公表しているので、男性が書いた作品というバイアスがかかった状態で観客には届きます。もし僕が性別を隠して活動している人間だったら、女性監督、男性監督という前提なしに見られる立場だったら、どういうふうに捉えられたのかな、とは考えます。

藤原: 俳優である僕は、基本的に人が書いた物語に乗っかるので、もし前衛的な役ならそれを演じますし、旧来的な役だったらそれを演じています。ただ男性、女性というものに対してなるべくフラットに考えたいとは思いつつ、自分の中にジェンダーに対する価値観やバイアスが根強く残っているなというのはけっこう感じていて。それを完全に消すのは難しいかもしれないけれど、ちょっと悩んだりすると加藤さんに相談するんです。目線がすごくフラットですし、人間として先輩だと思ってるんで。

木竜: 自分が今まで生きてきたなかで、女の子とのほうが馴染めることもあれば男の子と話しているほうが楽だったこともありますが、例えば「男性脳」や「女性脳」といった表現を使ってしまう感覚をわかってしまう自分はいるんです。だから、読むものに対しても見るものに対しても、自分の視点には若干偏りがあるなと思います。どうしても自分の基準を通して物を見てしまうというか。ただ、今回加藤さんとご一緒してから、男女や性差についてもう少し距離感を意識して、自分から離してみたり、逆に近づけてみたり、ということをしたいなと思うようになりましたし、考えるきっかけをもらったような気がします。

──加藤さんの脚本や芝居は、エモーショナルな部分で戦うことを求められるので、いつもボロボロになるけれど、本作はいつも以上にボロボロになったと藤原さんがコメントされていましたが、木竜さんはいかがでしたか?

木竜: 撮影が終わった後に藤原さんのコメントを読んで、「確かに!」と思いました。リハーサルの前に、加藤さんから、「今回はどれだけ隠すかだから」というお話があったんです。言いたいけど言わないこと、言わないと決めたことをどれだけ隠すかを考えたときに、言葉に頼ることなく、発しない言葉のその奥で彼女は本当は何を思っていて、どういうことが積み重なっていて、という部分に自分が集中していくんだなということを実感して。氷山の一角しか見えていないんだったら、その覆われた下の部分を見つめることになるんだなと。

──言いたいことを我慢して飲み込むことが内面化している優実を見ていて、こういう子、身近にいるなと思ったんですよね。木竜さんは、ご自身にもそういう部分を見出したりしますか?

木竜: 優実は上手に言いたいことを隠せている気がします。私の場合は顔に出たり、様子が違うと気づかれてしまうことのほうが多いので。以前はそれがすごく嫌だったんですが、もうしょうがないとやっと最近腹をくくれるようになってきました。なので、優実は言わないんだなとか、言わないことに気づかない人を選ぶんだなと感じましたし、もし気づく人がいたらどうやって答えるのか、どういう選択をするのかといったことを想像しました。

──藤原さんが演じる直哉の言葉の選び方も、こういう人いる!というリアリティがあってイライラしました。所属している大学の劇団を「サークル」と呼ばれたら、即「カンパニーね」と言い直したり、あと「わかるわかる」ってすぐ言う感じとか。

藤原: わかるわかる(笑)。

──どんな人でも何かしら我慢をしている部分はあると思うのですが、藤原さんが日々我慢していることはありますか?

藤原: 身近な話でいうと、俳優は食べたいものを食べたりできないじゃないですか。寒さもそうですけど、現場は基本我慢ですよね。辞めたいなと思うときもありますし、何のために我慢してるんだろうって思うときもあるんですけど、公開したくらいのタイミングでその辛さを忘れちゃうんですよね。それで、またやっちゃう(笑)。

──本当の自分が出せない、という我慢もあったり?

藤原: 本当の自分は全開ですね、僕は。

──そんな気がしてました(笑)。舞台でも映像でも、加藤さんの描く人物は、それぞれが何かを我慢しているような印象があるんですよね。

加藤: 登場人物がそれを我慢と認識しているかも場面によって違うと思います。認識して、我慢しようと選択したなら、もう少し違う物語展開になっていくのかもしれない。ストレスを感じないために我慢じゃないものに変換して、その場を凌いでしまっているけれど、それ本当は我慢だよね、というところからちょっとずつ歯車が狂っていくというか、気持ちがズレていくみたいなことを書いている話は多いかもしれません。

──この作品の中で起きていることに対しての距離感や、された側、した側といった立場によっても感想が変わりそうなので、語り合い甲斐があって面白いですよね。笑えるという人もいれば、笑えないという人もいるというか。

加藤: どうなんですかね。僕はフィクションをフィクションとして見てしまうところがありますが、もっと自分に近いものとして感じてしまうと辛かったりするのかもしれないですよね。直哉の変なマウントの取り方に対して、「まだそんなことやってるんだね」という引いた目線で観れると面白かったりするかもしれないですし、反応はさまざまだろうなという気がします。

──大人だけど大人じゃない、ヤングアダルトの時期に優実と直哉がいることから、『わたし達はおとな』というタイトルが付けられたそうですが、何をもって大人であると測るのかはすごく難しいですよね。

加藤: 大人って言葉自体、社会機能が生まれて人間が後からつけた区別なので、体の能力や脳の発達具合で、どこから大人かと線引きをするのはなかなか難しいですけど、この映画でいうと、一人の人間が子どもを宿す、というところで一つ線を引いているとは思います。

藤原: さっき加藤さんが、フィクションをフィクションとして享受する、と言ってましたが、それが大人になるということなのかもしれない。子どものときは、自分がファンタジー映画の主人公だと思って観ているわけじゃないですか。それがいつしか、クオリティ高けぇと俯瞰して観ている自分がいるわけですから。そういう視点の違いがあるのかもしれないですね。

木竜: 年齢を重ねて、出会う人も増えて、親や友達からしてもらうことが減って、逆に自分でできることが増えて、そういうことから大人になってるなと感じることはありますが、私の場合、その揺り戻しも同じだけあるんですよね。まだこんなことでジタバタしていると自分に対して思ったりもするので、それの繰り返しで、自分を大人だと認識できるときは来ないような気がしています。今のところはですけどね。

──邦画や日本のドラマで、避妊しないで性行為をした場合に用いるアフターピルを服用する描写や、ピルを常用している描写を見る機会はあまりなかった気がするのですが、本作では出てきますよね。これはあえて入れているわけではなく、生活の延長線上にあるごく自然な行為として描写されているのでしょうか。

加藤: そうですね。そこに対して、「みなさん、(避妊)大事ですよ」という意識は全くしてないです。

藤原: この間、ある作品を観ていて、ワンナイトラブの描写があったんですよ。流れでそういう関係になっちゃったというお話だったんですが、避妊具は全く映ってなくて。翌朝起きたら、綺麗な朝日が差し込んできて、二人で「おはよう」とか言い合ってるんですけど、観ているこっちは「あれ? 避妊具どうしたんだろう?」って思うじゃないですか。加藤さんは、映されていない部分のやり取りを書く人だから、それが僕は観たいなと思ってます。

──「大事ですよ」という意識はそこになくても、結果的に、セックス・エデュケーションの役割も果たしているなと思いました。女の子たちだけが集まるシーンで性に関してオープンな会話が繰り広げられるのも、同性コミュニティにおけるリアリティを感じさせましたし。

木竜: 私は女子大に行っていたんですけど、そういう会話をするグループと全然しないグループがどちらもあったんですよね。やっぱり、経験が多かったり知っている子の周りにはそういう子が集まるし、集まっているなかで知らない子がいたら、映画に出てくるような会話になるというか。そういう話題に触れたくなくて、朝日が差す描写でいいと思っている子たちももちろんいるので、その時々でグループの空気に合わせていくようなところはあるのかなと。ただ、女の子たちだけのときの会話がなかなかエグくなるというタイミングは現実でも絶対にあるので、そこを加藤さんは逃さずに描いていると思います。

加藤: エグさはないけど、そのようなシーンは1つ丸ごとオールカットになってしまいました。

木竜: 本当はもっといろいろな会話があったんですよね。

藤原: ヤバかったですよ。

木竜: でも実際そんな会話をしたことないのに、できてしまうのはなぜだろう? 面白いと思いながらやってました(笑)。

──実際にいる誰かが言っていた言葉だったりするのかなと想像をしていたのですが、全て加藤さんご自身から出てくるセリフなんですね。

加藤: こういう人いると思ってもらえるといいな、と思いながら書いてます。

Photo:Koichi Tanoue Styling:Momomi Kanda (Kiryu)、Hironori Yagi(Fujiwara) Hair&Make-up:Miki Nushiro (Kiryu)、Motoko Suga(Fujiwara) Text & Edit:Tomoko Ogawa

衣装:(木竜さん)パンツ¥48,500 malamute(ブランドニュース) 靴¥33,000 trippen(トリッペン原宿店) ネックレス¥15,400、イヤリング¥11,000(ともにpetite robe noire) 他スタイリスト私物
衣装:(藤原さん)ジャケット¥31,900、ベスト¥19,800(ともにRANDT) ハイネックニットTシャツ¥20,900、パンツ¥20,900ともにニードルズ(ネペンテス) ブレスレット¥30,800エンド(ギャラリー・オブ・オーセンティック) スニーカー スタイリスト私物

【わたし達はおとな】

“自分”の範疇を超えていく――木竜麻生&藤原季節に訪れた、カメラの存在を完全に忘れた瞬間

――本作には、どのような経緯で参加することになったのでしょうか? 木竜さんは、加藤監督とは初タッグとなりました。

木竜:送られてきた脚本を読ませていただき、すぐにマネージャーさんと話したんです。「(脚本が)面白い。この作品はやろう」と。脚本は、最初から最後まで面白いと、純粋に感じましたし「2人(=優実と直哉)の事を見てみたい」と思いました。

――藤原さんは、加藤監督が演出した舞台「まゆをひそめて、僕を笑って」(2017)、「貴方なら生き残れるわ」(18)、「誰にも知られず死ぬ朝」(20)、「ぽに」(21)に出演されていますよね。

藤原:加藤さんとは付き合いが長いですね。「わたし達はおとな」に関しては、舞台の本番と重なっていて、元々出演することができなかったんです。「主人公は木竜さんに決まった」と加藤さんから報告を受けて「おめでとうございます。あとは相手役だけですね」と励ます立場だったんですが……参加するはずだった舞台が、コロナの影響で中止になったんです。それで加藤さんから声をかけていただき、すぐに脚本を読みました。

――どのように感じられましたか?

藤原:直哉を演じられるのは「僕しかいないな」と思いましたね(笑)。

一同:爆笑

藤原:脚本が本当に面白かった。「『面白い』。しかし、こんなことを言ってしまってもいいのだろうか」と感じる面白さがありましたね。二つ返事で出演が決まりました。

――では、クランクイン前に準備をしていたことはありますか?

藤原:加藤さんがリハーサルの機会を用意してくれて、何度も何度も繰り返していました。本作はラストに向かって、優実と積み上げていくものが必要になります。それには、役を演じる本人同士のコミュニケーションも大切です。なので、リハーサルの最中には、木竜さんと頻繁にコミュニケーションをとっていました。そういう時間は、加藤さんが用意してくれたんです。

木竜:今回の現場には、加藤監督と普段から仕事をしている方々が何人もいらっしゃったんです。リハーサルでは、共通言語を作る時間もとっていただけましたし、皆さんの作る“空気”に巻き込んでもらいながらセッションさせていただいた、という感じでした。

藤原:このリハーサルには、カメラも入っていたんです。まずは芝居の中で、僕たちが動きを作っていく。その後“カメラを何処に置けば、必要最低限のカットで、優実の表情の変化を撮れるのか”という点を、加藤さんたちが計算しながら探っていく。その一方で、僕らは芝居の精度を高める。スタッフと俳優のリハーサルが同時に行われているような感じだったんです。

――このリハーサルは、かなり重要な機会だったんですね。ちなみに、おふたりは初共演ですよね?

木竜:はい。でも、共通の友達がいるので、お互いの事を知ってはいたんです。

――“顔見知り”ではあったわけですね。では、今回の共演を通じて感じた「俳優・藤原季節」について教えていただけますか?

木竜:お芝居をすることに対して、何よりもまっすぐで強い。そんな印象を受けました。こんなにも芝居に対して夢中になれるのか……そんな風に感じてしまう方です。それは今回、実際に共演してみて強く思ったこと。「私も頑張らないと」「負けたくないな」という思いと、「でも、敵わないんだろうな」という考えが同時によぎってしまう俳優さんだと思っています。

――藤原さんは、いかがでしょうか?

藤原:木竜さんの出演作はほとんど見ています。ガラスのハートのように繊細なものを持ちながらも、それを突き抜ける“俳優としての強度”があるんです。同世代だと他に例がない。そうでなければ「菊とギロチン」のヒロインなんてできませんよ。

木竜:この事、いつも言ってくれるんですよ(笑)。

藤原:いやいや、誰にでもできる事じゃないから。“強度のある俳優”だということは、周知の事実だと思っています。

――では、加藤監督とのやりとりに話を転じましょう。木竜さんは、どのような対話を経て、優実の人物像を作り上げていきましたか?

木竜:リハーサルの最初から最後まで言われていたのは「今回は、どれだけ隠せるかが大切」ということです。心の中で思っている事、感情の動き、言いたい事、言えない事、言いたくはない事……これらをどれだけ隠せるのか。現場では、それらについて「出過ぎかな」「もう少しだけ出そう」と微調整を行ってもらったり、丁寧に強弱をつけていただいていました。もうひとつ言われていたのは「今回は暮らしを撮る。生活のある映画になる」ということ。この指針は、自分の中に持ち続けていたと思います。

――藤原さんは、前述の通り、加藤監督とは何度もご一緒されていますよね。加藤監督の魅力は、どのような点に表れていると思いますか?

藤原:“変化し続ける男”といえばいいんでしょうか……作品のカラーが、毎回異なる。そこがすごいですよね。でも、共通していることもあります。「善、悪」「好き、嫌い」「付き合う、付き合わない」「結婚する、結婚しない」という形では白黒がつけられない、“名前がつく前の曖昧な部分”を表現し続けているんだなと思っています。

――「映画の現場」だからこそ感じられた面白みはありましたか?

藤原:ワンカット・長回しを多用しているので、そういう意味では演劇に近いんです。演劇は“再現”をしないといけないので「感情をどこで出すか」という点は、稽古の時点で決まっていきます。「わたし達はおとな」のラストシーンは、ワンカット1発勝負をかけたところなんです。舞台上での“ライブ感”をそのまま生かした、たった1回のチャンス。俳優から何が出てくるのかは、誰もわからない。ここで感じた緊張感というのは、演劇の時よりも上だったかもしれません。どんなに良い芝居が撮れたとしても、例えば救急車の音が入ってしまったら、NGになってしまいますから。木竜さんの演技を見ているうちに「このワンカットで決まる。これは最後までいかないと、撮り直しがきかない」と感じたんです。だからこそ、ラストシーンは“目撃”してほしいんです。

――木竜さんの芝居を見て「ワンカットで決まる」と感じられた。それは、どのようなタイミングだったのでしょうか?

藤原:「わたし達はおとな」は、優実の物語なんです。優実が目的地まで運ばれるために、直哉と加藤さんという存在がいる。僕たちはラストシーンに勝負をかけていましたが、最後に戦うのは木竜さんひとり。最終的には、サポートできる部分が無くなっていくんです。カメラが回ってしまえば、任せるしかない。その時、木竜さんがしっかりと自分の足で立ち、優実になりきっている姿を見ました。それは木竜さんの範疇を超えているというか……。僕が演じている直哉も、僕の範疇から抜け出していく。次第に、優実と直哉の物語になる。木竜さんと僕はどこかに行ってしまった――そういう瞬間が、本番中にあったんです。

木竜:仰っていることが、とてもよくわかります。時間の感覚がない感じというか……。時間が止まっているわけでもなく、進んでいるわけでもないんです。

藤原:カメラの存在を、完全に忘れていますから。

木竜:そう、忘れていました! 映像を見返してみると、信じられない間(ま)ができていたり。でも、そんな間(ま)を作ろうという意識はなかったんです。初号試写を見た時に感じたのですが、自分の知らない声や顔がたくさんありました。(全編に)そういう自分がちらばっていて、少し変な感じだったんです。物語の後半になればなるほど、優実は直哉に思いの丈をぶつけていきます。藤原さんには、それを全部受け止めてもらいましたし、加藤組の皆さんの“芝居中の見守り方”も素晴らしかったんです。委ねることができた自分が、そこにいた――そう思えたのは、とても幸せな事でした。

藤原:芝居をする上では、全てが整っていた現場だったと思います。穏やかで、完璧でした。

――では、最後の質問とさせていただきます。「わたし達はおとな」というタイトルは“ヤングアダルトの時期”の象徴として付けられています。このタイトルは、改めて「おとな(=大人)」について考えるきっかけになりました。「おとなは『私はおとなだ』とは言わないのかもしれない」「『自分はおとなだ』と発言しなくなった頃から、本当の意味でおとなになるのではないか……?」等々。お二人にとって“おとなになる”とは、どういうことだと思いますか?

藤原:「おとな」と「こども」。自分の中には、その両方が存在しているんです。「おとな」の部分は、自分自身のことで悩まなくなったこと。僕はそんな「おとな」を嫌っていたんです。でも、そうやって嫌っていた存在に、きちんとなりつつある。それと同時に、自分はまだまだ「こども」なんだろうなと思うこともある。具体例を出すとなると、すぐには思いつきませんが……。役者という職業は、結局、現実逃避の延長線上にあると思っているんです。これしかできないという時点で、永遠に「こども」のままなのかもしれない。この感覚を失ってしまうと、ただのふざけた「おとな」になってしまうんです。映画に対する憧れ、純粋な気持ちを失うと、毎回毎回同じような芝居を繰り返し、それで満足するようになってしまう。それは全く“楽しくない”こと。表現というものには、きちんと向き合っていきたいんです。

木竜:わかりやすい点でいうと、頼る人の数が減ったのかなと思います。以前までは、幅広い関係性の中で甘えたり、頼ったりしていたと思うんです。でも、自分でしっかりと考えて、頼ってもいいと思える人を選択するようになりました。この変化が「おとな」になったのかなと思うんです。でも、誰かに頼ったり、甘えたりする自分を許容している部分は、まだまだ「こども」だなと思います。藤原さんが仰った「自分のことで悩まない」という点、私は「おとな」だなと感じました。私は、どうしても自分にベクトルが向きやすいタイプなので……。自分自身の「こども」の部分、そこもそうなのかなと思いました。

做“创新的品牌” 东风标致加速向“以客户为中心”转变

“新408承载着东风标致在中国的战略使命,它是一款针对中国市场开发,对标致来说都非常具有战略意义的车型。未来,东风标致将坚持向‘以客户为中心’转变,聚焦用户需求,从品牌、产品、营销等多个方面持续创新,努力全面提升用户体验,全面开启东风标致向上发展新征程。”
日前,东风标致总经理罗明在接受记者专访时,强调了东风标致新408这款“新法式高品质大家轿”对于标致的意义。他还介绍了,今年是标致入华20周年,在这个特殊的时间节点,东风标致能实现向上发展,背后是坚持“以客户为中心”,通过品牌创新、产品创新、营销创新、体验创新,持续为用户创造价值。

品牌创新:新狮标扁平化设计,时尚动感,更有高级感
“全新狮标采用扁平化设计,黑白的造型,更加时尚,跟法式锋锐设计风格高度契合,更有高级感,更能体现动感时尚法式魅力。”
罗明在介绍全新狮标时表示,去年,标致宣布在全球范围内进行品牌焕新,并公布了第11代狮标。紧随标致全球品牌焕新的步伐,东风标致深入推进品牌焕新在中国市场的落地,进一步传递品牌“美感、质感、动感”三个核心价值,强化“创新的品牌”定位认知,引领“新法式”潮流,开启标致在中国市场的全新篇章。
作为标致在中国市场首款采用全新狮标的车型,东风标致新408的出现,将进一步加速标致在中国市场的品牌焕新进程。

产品创新:开启新法式高品质用车生活
从去年上半年发布的“新法式臻品SUV—全新4008”、“新法式旗舰SUV—全新5008”,到去年下半年发布的“新法式驾控旗舰—508L 2022款”,再到6月8日刚刚首秀的“新法式高品质大家轿—新408”,东风标致用一款款全新的产品,持续性地向外界输出着“新法式”的独特魅力。
“新法式是东风标致品牌焕新后呈现的新品牌形象,可以从四个方面理解,分别是时尚个性的产品造型、动感多元的动力操控、毫不妥协的良心品质以及真诚信赖的服务体验。”东风标致市场营销副总经理王倩在介绍“新法式”时表示,未来东风标致将会持续在不同的车型上贯穿“新法式”理念。
除了“新法式”,“高品质”也是新408的核心产品标签之一。高品质一直是标致的DNA。自东风标致408面世以来,凭借着超强产品力及超高品质不断收获车主赞誉,至今已赢得超过55万家庭选择。
东风标致新408采用了标致家族化的i-Cockpit唯我座舱设计,拥有着出众的质感。秉承标致品牌对驾控的极致追求,以动感和时尚取悦驾乘者感官。新408 i-Cockpit唯我座舱中控台采用分层设计的理念,将视线区与操控区一分为二,赋予驾驶者“手不离盘、眼不离路”的从容驾控。
焕新的小幅多功能赛车式方向盘无论是尺寸、握感还是触感,都无意间透露着标致品牌的运动基因。全新锋锐盾形狮标在亚光镀铬饰条的映衬下显得格外精致。全系标配的12英寸液晶组合仪表盘简洁却不单调,让行车信息尽收眼底。
空间方面,新408拥有同级最大的车身尺寸,长宽高分别为4750/1820/1488mm。2730mm超长轴距进一步优化了后排乘客的乘坐体验,让出行尽享惬意,即便是身高1米88 的女足球员赵丽娜身处其中,也能自由伸展身躯。动力配置方面,新408以同级最强1.6T涡轮增压直喷发动机+爱信6速手自一体变速箱的黄金动力组合带来酣畅淋漓的驾控体验,时刻高能在线,让驾乘者享受先人一步的法式风情。

营销创新:极光苍穹、赵丽娜、虚拟人……与用户玩在一起
新408首秀发布会上,东风标致不仅通过数字技术搭建了极光苍穹虚拟直播空间,与新408首秀展车的极光绿车身颜色相互映衬,尽显产品格调。还有最美女足门将赵丽娜和虚拟人小狮妹Léa跨界助阵。
赵丽娜被很多球迷称为女足最美门将,新408被也被很多“狮粉”称为最美A+级合资家轿。最美的相遇,是怦然心动。
东风标致市场营销副总经理王倩介绍:“为什么赵丽娜会选择东风标致新408,更多还是从精神内核上大家互相的欣赏。”
新408的传播主张是“做更好的我们”,这句话也是运动员在赛场上的映射。作为最美女足门将,赵丽娜热爱汗洒球场的感觉,享受在球场的每一刻。因为热爱,她坚守在绿茵场上,把守球门。在这里,她能绽放最大的光芒。她代表了女足精神,无论遇到什么困难、只要全力以赴,以一股不服输的韧劲和拼劲,拼到最后,在赛场上做更好的自己,那么就是真正意义上的“冠军”。
小狮妹Léa是东风标致专为用户打造的虚拟数字人IP。通过小狮妹Léa,东风标致可以与消费者即时的交互,从而创造更多的品牌传播形式。尤其对年轻用户而言,虚拟数字人形象让品牌更年轻,更能激起用户的内心需求,产生情感上的共鸣,也更能迎合“新零售”时代消费者对品牌的新期望。
首秀直播中,小师妹Léa为观众带来了精彩的产品讲解,将新408的动感与时尚,生动形象、清晰明了地呈现给全国观众,看点十足。
来自元宇宙的小狮妹Léa有一个超能力:人们一切所想、所求都逃不过她的读心术,这让她能更好的洞察消费者的需求,也是她能成功被选为东风标致小狮妹、和超280万用户站在一起的原因。“真正的了解大家,并为大家带来更多惊喜”是她未来的使命。首秀后,小狮妹Léa还会继续以东风标致小狮妹的身份与大家见面。不同的场合,相同的目的,只为把更多关爱和惊喜带给狮粉们。
早在新408首秀之前,东风标致就一直在进行着各种“以客户为中心”的营销创新,加强与用户的直接互动,提升用户参与感。
以上个月落幕的“标致520”第五季超级品牌日为例,东风标致与粉丝及车主(简称“狮粉”)共创活动新体验,在武汉、南京、石家庄、太原、佛山、泉州、西安等多个城市,开启“标致520狮粉盛典”,与广大“狮粉”一起,以爱之名向爱奔赴,全方位领略动感时尚的法式魅力。

体验创新:新零售+索肖社区,不一young的购车、用车新体验
当前,主流的汽车消费群体大多以80、90后一代为主,更有越来越年轻的趋势。为了迎合年轻人的购车需求。东风标致在体验上也不断创新,给新时代的年轻消费群体带来更新鲜、更便捷、更有互动乐趣的购车和用车新体验。
首先是新零售购车模式,东风标致“以客户为中心”,全面打通线上线下,提供无限接近用户的购物体验。以新408为例,消费者可通过东风标致超级APP和 “东风标致狮王联盟”小程序进行线上抢先预订。
东风标致总经理罗明介绍,新零售模式,东风标致已经尝试一年多时间。从消费者的层面来说,他们对新零售是高度认可的,因为中间减少了信息的不透明,能够让销售顾问包括4S店可以更加容易跟客户进行沟通和交流,相互之间不用那么多的博弈,全国一口价的模式对于市场稳定和全国客户的购物体验都是有帮助的。
从经销商层面来说,新零售模式下,厂家会投入更多的人力和物力、基础设施,包括APP、小程序,会投入更多的资源直接面对客户,之后厂家会把收集到的信息和资源和经销商体系进行对接。这样对于整个经销商网络和营销体系来说,是一个非常大的补强和创新。之前东风标致推出的新零售模式车型2008 THE ONE和全新4008创享版,都获得了不错的反响,未来东风标致将全面发展新零售模式。
除了新零售体验,东风标致在新408首秀上,还创新性的推出了“索肖社区”。“索肖社区”是东风标致专为“狮粉”打造的一个互动平台。之所以叫索肖,是因为标致212年以前在索肖诞生,东风标致将社区命名为索肖,希望每一位入驻的伙伴都能感受最纯正标致的法式魅力。在这个社区里,“狮粉”们可以解锁各种专属福利、可以参加丰富的车友活动、还可以与东风标致的产品、服务和品牌领导进行线上互动交流,一起共创、共治、共享“新法式 新体验”。
值得一提的是,现在抢先预订新408,9块9得2000元豪礼,即刻入驻【索肖社区】,尊享七重礼遇。包括:前1000名下订用户,即可先享索肖社区千人派对;9块9订金至高膨胀100倍,抢订每满1000人订金即刻膨胀10倍;前5000名下订用户可获得NFT限量版数字藏品;每周五30万积分的发放;成为我们的超级合伙人还能解锁更多好礼。同时我们还会为社区会员组织艺术展、音乐节、生日等一系列魅力社区活动;另外,还有大咖线上互动和线下见面会等着用户来参加。
品牌创新、产品创新、营销创新、服务创新……我们正在见证着一个更加创新、更有活力、加速向上的东风标致。未来,东风标致将继续贯彻“以客户为中心”,持续为用户创造价值,提升用户体验,更好地服务于广大狮粉、法系车粉丝及中国消费者,开启一段全新征程。


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  • #肖战[超话]##肖战# 肖战#肖战我喜欢你# 肖战我喜欢你看图(家里就剩一点点东西了sad)ps:我不是搞周边的,别说我我会哭[泪]8张手幅➕ 19张明信片➕