#STU48##谷口茉妃菜# 210609 Twitter
SNS下手すぎ人間だから
きづいたら5日何も更新して無かった!とか頻繁にある1日に1個ツイートできたらなあ。って毎日思っているなんでもこなせる器用な人になりたい。ツクヅク。その分発見もあるからいっか!とポジティブに考えれるようになったので1レベルアップオヤスミ
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【WEB】#中川大志#がダークヒーローに、クリスマスをともに過ごした飯塚健と「#FUNNY BUNNY#」語る
クリスマスに2人で牛タンを食べたんです(飯塚)
──中川さんのカメオ出演を含めると、お二方がタッグを組むのは今作で6回目になります。俳優・監督として信頼し合っている証拠だと思うのですが、どのようにして今の関係が築かれたのでしょうか?
中川大志 最初はドラマの「REPLAY & DESTROY」(2015年放送)ですよね? ゲストで出演させてもらって。
飯塚健 それが出会いですね。オーディションに大志が来たときは16歳くらいだったんですけど、そのときはたぶんすげえ怖い人だと思われてました。
中川 (笑)。オーディションで初めて監督と会って、山田孝之さんといった先輩たちがいる現場に参加させていただくことになりました。短い時間だったんですが、監督と話しながらの撮影が楽しかったのは今でもよく覚えてます。
──その後、中川さんは「全員、片想い」「虹色デイズ」など飯塚監督の映画に出演します。監督は中川さんのどんなところに魅力を?
飯塚 合う部分と合わない部分がちょうどいいんです。まったく合わなくても合いすぎても発展していかないと思うので。大志は昔から「こうしたいです」という意見を伝えてくれるし、僕としても言いなりになってくれる人は求めてなくて自分の発想を持っている人が好きだから、俳優と監督として健全に仕事ができると言いますか。そのキャッチボールをずっと続けていたら自然と今の関係性になっていました。
中川 僕は監督の頭の中に興味があるんです。もちろん役や作品をこういうものにしたいという思いを持って撮影に臨みますが、自分の脳みそでは到底思い付かないことが起きるので、それがすごく楽しくて。思いもよらないところに連れて行ってもらえる感覚を毎作品楽しみにしています。
飯塚 あと、「ステップ」を撮る前に「そろそろ飯行こう」と話したことがあったんですが、大志が提案してきた日程がクリスマスだったんですよ。なんでクリスマスなんだ?と思いつつ、結局25日に2人で牛タンを食べたんです(笑)。映像化は決まってませんでしたが、そのときに「FUNNY BUNNY」の話もしました。
中川 それより前に監督から小説はいただいていて。いつか形にしたいですね、という話はちょこちょこしていました。
ユーモアでバランスを取っていて、バランスが崩れたら立てなくなる(中川)
──先ほど監督から中川さんは自分の意見を伝えてくれるという話がありましたが、今作ではどんな考えを持って撮影に臨んだんですか?
中川 数年前に小説を読み、剣持聡というキャラクターに出会ってから長い時間が経過していたので、自分の中に剣持像ができあがっていました。自分が演じるかどうかは関係なく、映像化したら剣持はこういう人であってほしいという思いが強くあって。
──それはどんな人物像でしょう?
中川 ダークヒーローという言葉がすごくハマると思っています。ユーモアがあって、何事にも動じず、いつも物事を楽しんでいる男なんですが、なぜそういう人間になったのかを考えると、過去に経験した出来事によって生まれた闇があるからだと感じました。ユーモアによってバランスを取っていて、そのバランスが崩れてしまったらたぶん立てなくなってしまうんです。小説では描かれていない家庭環境にも想像を巡らせて役を作っていきました。ヒーローの面で言うと、何事にも命を懸けて向き合えるのはかっこいいと思いましたし、男としても憧れました。
──飯塚監督から中川さんに「そこはちょっと違う」と言うことはなかったですか?
飯塚 剣持に関しては、ほとんど預けてます。自分が過去に書いたものに縛られるのが嫌だったので、決めすぎたくないという思いもありました。細かい説明はしないまま撮影に入ったんですが、原作や脚本を相当読み込んでいましたね。それは(岡山)天音も。
中川 自分で作っていったものを本読みやリハーサルのときに試したんですが、監督から「剣持ってそういう人なんだね。OK」と言われたことがあって。長い時間を掛けて自分の中にできた剣持像を監督が受け止めてくれた瞬間でした。
自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じた(中川)
──映画の終盤には、あるキャラクターの「人生にはいくつもの衝撃が訪れる」というセリフがあります。ゆうたろうさん演じる田所や田中俊介さん演じる藤井といった故人が出てくることからも、身近な人の死が1つのテーマになっていると感じました。
飯塚 死生観で言うと、僕は早くに親を亡くしているんです。余命がわかっている状態で亡くなることもあれば、交通事故などでこの世を去ってしまうこともあって、どちらも悲しいし、人は突然いなくなってしまうものだと思います。そのときにどういう向き合い方をすれば、いずれは前を向いて生きていけるようになるのかは考えていました。人が生きていく中で、もっともしんどいことが誰かの死と向き合うことだと思うんです。
──なるほど。中川さんも死というテーマは頭にありましたか?
中川 自分の身近な人が死んだとき、憶測でものを言っている人たちがいて、ショックを受けたり嫌な思いをしたことがありました。生きている人は好き勝手に言えるんだなと。それがすごく悔しくて、自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じました。
「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状(飯塚)
──新型コロナウイルスの感染拡大によって、より一層配信で映画を楽しむ機会は増えましたが、劇場公開と同日に配信される作品は多くはありません。映画を配信で観ることについて、お二方はどうお考えですか?
飯塚 基本、映画は映画館で観るべきものです。ただ映画は劇場公開しないといけないもの、というわけじゃない時代が来たと思います。数年前はポン・ジュノ監督の「Okja/オクジャ」のように、「配信前提に作られた映画は映画なのか?」といった謎の議論がありましたが。
中川 去年は音楽のライブも配信が多かったじゃないですか。でもアーティストが実際に自分の前にいて、会場で体感することからは間違いなくパワーをもらえると思うんです。それは映画も同じだと思っていて。若い方たちは特に映画を配信で観ることが多いかもしれませんが、劇場に行って“入り込む感覚”は味わってほしいです。一方で、1人でも多くの方に観てもらうことが役者としては一番うれしいので、配信という選択肢が増えるのはうれしいですね。
飯塚 映画を配信で観ることが当たり前の方たちがいるなら、作り手としてそれは無視できない。それに行きたくても映画館に行けない人はいるだろうし、「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状がある。映画館で観てもらうために作ってはいますが、選択肢はいくつかあってもいいじゃないかと、柔軟でありたい。あと、昔はホームシアターってお金を持っている人じゃないと手が出せなかったと思うんですが、今はサウンドバー1つでそれなりのサラウンド感を出せて、テレビもずいぶん大きくなった。家が劣悪な環境だとは言えなくなってきている。配信でも楽しんでもらいつつ、映画館で一緒に観た人とあれこれ話したり、好きな人を映画デートに誘ったりする文化もなくなってほしくないです。
https://t.cn/A6cODg5r
クリスマスに2人で牛タンを食べたんです(飯塚)
──中川さんのカメオ出演を含めると、お二方がタッグを組むのは今作で6回目になります。俳優・監督として信頼し合っている証拠だと思うのですが、どのようにして今の関係が築かれたのでしょうか?
中川大志 最初はドラマの「REPLAY & DESTROY」(2015年放送)ですよね? ゲストで出演させてもらって。
飯塚健 それが出会いですね。オーディションに大志が来たときは16歳くらいだったんですけど、そのときはたぶんすげえ怖い人だと思われてました。
中川 (笑)。オーディションで初めて監督と会って、山田孝之さんといった先輩たちがいる現場に参加させていただくことになりました。短い時間だったんですが、監督と話しながらの撮影が楽しかったのは今でもよく覚えてます。
──その後、中川さんは「全員、片想い」「虹色デイズ」など飯塚監督の映画に出演します。監督は中川さんのどんなところに魅力を?
飯塚 合う部分と合わない部分がちょうどいいんです。まったく合わなくても合いすぎても発展していかないと思うので。大志は昔から「こうしたいです」という意見を伝えてくれるし、僕としても言いなりになってくれる人は求めてなくて自分の発想を持っている人が好きだから、俳優と監督として健全に仕事ができると言いますか。そのキャッチボールをずっと続けていたら自然と今の関係性になっていました。
中川 僕は監督の頭の中に興味があるんです。もちろん役や作品をこういうものにしたいという思いを持って撮影に臨みますが、自分の脳みそでは到底思い付かないことが起きるので、それがすごく楽しくて。思いもよらないところに連れて行ってもらえる感覚を毎作品楽しみにしています。
飯塚 あと、「ステップ」を撮る前に「そろそろ飯行こう」と話したことがあったんですが、大志が提案してきた日程がクリスマスだったんですよ。なんでクリスマスなんだ?と思いつつ、結局25日に2人で牛タンを食べたんです(笑)。映像化は決まってませんでしたが、そのときに「FUNNY BUNNY」の話もしました。
中川 それより前に監督から小説はいただいていて。いつか形にしたいですね、という話はちょこちょこしていました。
ユーモアでバランスを取っていて、バランスが崩れたら立てなくなる(中川)
──先ほど監督から中川さんは自分の意見を伝えてくれるという話がありましたが、今作ではどんな考えを持って撮影に臨んだんですか?
中川 数年前に小説を読み、剣持聡というキャラクターに出会ってから長い時間が経過していたので、自分の中に剣持像ができあがっていました。自分が演じるかどうかは関係なく、映像化したら剣持はこういう人であってほしいという思いが強くあって。
──それはどんな人物像でしょう?
中川 ダークヒーローという言葉がすごくハマると思っています。ユーモアがあって、何事にも動じず、いつも物事を楽しんでいる男なんですが、なぜそういう人間になったのかを考えると、過去に経験した出来事によって生まれた闇があるからだと感じました。ユーモアによってバランスを取っていて、そのバランスが崩れてしまったらたぶん立てなくなってしまうんです。小説では描かれていない家庭環境にも想像を巡らせて役を作っていきました。ヒーローの面で言うと、何事にも命を懸けて向き合えるのはかっこいいと思いましたし、男としても憧れました。
──飯塚監督から中川さんに「そこはちょっと違う」と言うことはなかったですか?
飯塚 剣持に関しては、ほとんど預けてます。自分が過去に書いたものに縛られるのが嫌だったので、決めすぎたくないという思いもありました。細かい説明はしないまま撮影に入ったんですが、原作や脚本を相当読み込んでいましたね。それは(岡山)天音も。
中川 自分で作っていったものを本読みやリハーサルのときに試したんですが、監督から「剣持ってそういう人なんだね。OK」と言われたことがあって。長い時間を掛けて自分の中にできた剣持像を監督が受け止めてくれた瞬間でした。
自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じた(中川)
──映画の終盤には、あるキャラクターの「人生にはいくつもの衝撃が訪れる」というセリフがあります。ゆうたろうさん演じる田所や田中俊介さん演じる藤井といった故人が出てくることからも、身近な人の死が1つのテーマになっていると感じました。
飯塚 死生観で言うと、僕は早くに親を亡くしているんです。余命がわかっている状態で亡くなることもあれば、交通事故などでこの世を去ってしまうこともあって、どちらも悲しいし、人は突然いなくなってしまうものだと思います。そのときにどういう向き合い方をすれば、いずれは前を向いて生きていけるようになるのかは考えていました。人が生きていく中で、もっともしんどいことが誰かの死と向き合うことだと思うんです。
──なるほど。中川さんも死というテーマは頭にありましたか?
中川 自分の身近な人が死んだとき、憶測でものを言っている人たちがいて、ショックを受けたり嫌な思いをしたことがありました。生きている人は好き勝手に言えるんだなと。それがすごく悔しくて、自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じました。
「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状(飯塚)
──新型コロナウイルスの感染拡大によって、より一層配信で映画を楽しむ機会は増えましたが、劇場公開と同日に配信される作品は多くはありません。映画を配信で観ることについて、お二方はどうお考えですか?
飯塚 基本、映画は映画館で観るべきものです。ただ映画は劇場公開しないといけないもの、というわけじゃない時代が来たと思います。数年前はポン・ジュノ監督の「Okja/オクジャ」のように、「配信前提に作られた映画は映画なのか?」といった謎の議論がありましたが。
中川 去年は音楽のライブも配信が多かったじゃないですか。でもアーティストが実際に自分の前にいて、会場で体感することからは間違いなくパワーをもらえると思うんです。それは映画も同じだと思っていて。若い方たちは特に映画を配信で観ることが多いかもしれませんが、劇場に行って“入り込む感覚”は味わってほしいです。一方で、1人でも多くの方に観てもらうことが役者としては一番うれしいので、配信という選択肢が増えるのはうれしいですね。
飯塚 映画を配信で観ることが当たり前の方たちがいるなら、作り手としてそれは無視できない。それに行きたくても映画館に行けない人はいるだろうし、「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状がある。映画館で観てもらうために作ってはいますが、選択肢はいくつかあってもいいじゃないかと、柔軟でありたい。あと、昔はホームシアターってお金を持っている人じゃないと手が出せなかったと思うんですが、今はサウンドバー1つでそれなりのサラウンド感を出せて、テレビもずいぶん大きくなった。家が劣悪な環境だとは言えなくなってきている。配信でも楽しんでもらいつつ、映画館で一緒に観た人とあれこれ話したり、好きな人を映画デートに誘ったりする文化もなくなってほしくないです。
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高杉真宙、役者としての“武器”は「『何もないところ』かな、と思っています」<Interview>
2021.04.10 12:00
提供:ザテレビジョン
高杉真宙が、公開中の映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」に出演している。同作は、2017年に「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」、2018年に「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」、2021年1月期には今までの規模を大きく超え、若手からベテランまで100人を超えるバイプレイヤーが集結した第3弾「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」としてテレビ東京系で放送され、話題を呼んだシリーズの劇場版だ。
シリーズ初の映画となる今作の舞台は、さまざまなテレビ局の連ドラチームが隣り合わせのスタジオで撮影している、富士山の麓ののどかな撮影所「バイプレウッド」。100人の役者が出演する自主映画の撮影を始めていた濱田岳、柄本時生ら若手バイプレイヤーは、トラブル続きで撮影が難航する。
とある配信ドラマの撮影に挑んでいる田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一の手助けを受けながらも、それぞれの思いが交錯し、やがて役者同士のぶつかり合いに発展。連ドラ、大河、朝ドラ、映画チームなど、バイプレウッド全体に嵐を呼ぶ大騒動を巻き起こす。
今回、WEBザテレビジョンでは同作に若手バイプレイヤーとして本人役で出演している高杉にインタビューを実施。「バイプレイヤーズ」シリーズについてや“本人役”での演技について、そして“濱田組”の印象、もし自分が映画を撮るとしたら?など、高杉に語ってもらった。
――ドラマへの出演を経て、映画版でも活躍。映画が公開となった今の気持ちを教えてください。
この作品に出演できて良かったなと思いましたね。ドラマでも出演させていただきましたし、映画でも1人の役者として出演できることは幸せなことだと思います。こうやって選んでいただいて、さらに頑張ろうと思いました。
――「バイプレイヤーズ」という作品にはどんな印象を持っていましたか?
もともと作品は見ていて、スーツを着たオープニングがカッコいいなと思っていたし、皆さんが並んでいるポスターも印象的でした。なので今回映画のポスターでスーツを着て写真を撮りますって言われたとき、テンションが上がりましたね。
あの写真の一つに自分がなれるんだって実感して、いつか出演したいなと思っていたので、すごくうれしかったです。
――実際に作品に入って、感じたことはありますか?
この作品には、撮影をしている側の代弁というか、「そうだよな」と思わせてくれる感情が盛り込まれているんですよね。
もちろんフィクションではあるんですけど、撮影ってこうだよねって言うのを見せてくれる。そこがすごく好きで、感動するシーンじゃなくても感動してしまったりするんです。一人一人が集まってできている作品ってこうだよね、っていうのが魅力だと思います。
――普通の作品とは違って、本作は“高杉真宙”役ですね。
現場でも役名で呼ばれず、「高杉さん」とか「真宙」って呼ばれるのが不思議な感覚でした。ちょっと気を抜くと、高杉真宙を演じるんじゃなくてそのままの本人でやってしまいそうになるのが怖かったですね。台本があるので、役の高杉真宙と、本人の高杉真宙をいかにブレンドできるかを考えてました。
高杉真宙役は、撮影現場の僕というよりも、普段の僕の方が近いなと思いました。ちょっとフラフラしたところとか(笑)。素の高杉真宙に近いなって思うことが結構あって、喋り方なんて普段のままですからね。語尾が聞こえない感じとか(笑)。
ただ、あそこまで先輩にツンケンしたり突っかかったりはしないですね! 監督からは「負けないで」と言われました。先輩や共演者の方の圧がすごいので、そこに負けないようにガシガシいかなきゃなと思っていました。
役所広司との再共演は「毎回お会いするたびに緊張していました」
――物語では、濱田岳さん、柄本時生さん、菜々緒さん、芳根京子さんら若手役者たちと一緒に、濱田監督作品の映画「月のない夜の銀河鉄道」の撮影を行っている設定。濱田組の印象は?
すごく楽しかったですね。芳根さん以外の方とは初めましてだったんですが、休みの日は何をしているの?とか、先輩方が僕のことを聞いてくださいました。
濱田組の感想は、以前学生さんが制作した映画に出演させていただいたことがあるんですが、そのスタッフ側に回った気分でした。こういう自主映画から始まって、皆さん業界に入ってくるのかなとあらためて思いました。この感じがすごく良いなぁと思って、自分もそういう学校に入っていたらまた違っていたのかなとも考えたりしましたね。
ただ、濱田組には役所広司さんがいらっしゃって、録音部として参加されるので、その光景だけは違和感でした(笑)。役所さんとは以前、映画「渇き。」(2014年)でご一緒させていただいたんですが、そのときのことを覚えていてくださって、うれしかったですね。毎回お会いするたびに緊張していました。
――今作には劇中ドラマがたくさん登場しますが、気になったのは?
北村一輝さんが出演されている大河ドラマ「宮本武蔵」ですね。撮影の日がめちゃくちゃ猛暑で撮影も大変だったはずなのに、映像を見たらすごくカッコ良くて。あの豪華メンバーの「宮本武蔵」を見たいなと素直に思っちゃいましたね。
もし、実際にこの作品が撮影されるならぜひ出演したいですね。時代劇であのメンバーは強過ぎます! ちょっと濃過ぎる感じはしますけど(笑)。その他の作品は……「しばいであそぼ」はちょっと厳しそうだから怖いなぁ(笑)。
――もし、自身が監督となって、作品を作るなら?
映画「グーニーズ」(1985年)とか冒険モノが好きなんです。でも、作品を作る才能がないと思うんですよね。できることなら、助監督とか…皆さんが撮影しやすい環境を作る側に回りたいなと思います(笑)。
――では、俳優を100人集めて作るならどんな作品にしますか?
学園モノが良いですね! 年代ごとにクラス分けをした自由度の高い学園モノなんて、楽しそうでいいじゃないですか(笑)。
――そもそも、バイプレイヤーズという存在は、作品を支える大切な存在。高杉さんは主演も助演も経験されていますが、共演者の方に助けられたことは?
たくさんありますね。一番覚えているのは、連ドラ初主演をやらせていただいた「明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜」(2015年、フジテレビ系)で、富田靖子さんが母親役だったんです。
そのときは、本当のお母さんのような富田さんの優しさに救われていました。あまり寝ることができなくて、セリフも全部飛んじゃったことがあったんですね。そのときに「寝てないでしょ! 寝なさい!」って言われて、芝居だけじゃなくて普段のことを気遣ってくださって。
健康管理はお芝居に直結すると思うので、ハッとさせられましたね。愛にあふれる富田さんだったからこそ、本当の母親に対するようなお芝居ができたのかなと思います。それ以降お会いできてないので、お会いしたいですね。
――個性豊かな俳優さんが本作にもたくさん出演されていますが、高杉さん自身の役者としての武器は何だと思いますか?
「何もないところ」かな、と思っています。現場ごとに、求められているものを100%自分の色なく出せたらいいなと。できるだけ自分の色は出したくないなと思うんです。まぁ、自分の色ってなんだろう?って考えたときに、何もなかったからなんですけどね(笑)。
役がどう見えるかなので、高杉真宙は出さなくていいんですよ。自分というものが目立たないようにお芝居を続けていきたいですね。
◆取材・文=横前さやか
高杉真宙、役者としての“武器”は「『何もないところ』かな、と思っています」<Interview>
2021.04.10 12:00
提供:ザテレビジョン
高杉真宙が、公開中の映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」に出演している。同作は、2017年に「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」、2018年に「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」、2021年1月期には今までの規模を大きく超え、若手からベテランまで100人を超えるバイプレイヤーが集結した第3弾「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」としてテレビ東京系で放送され、話題を呼んだシリーズの劇場版だ。
シリーズ初の映画となる今作の舞台は、さまざまなテレビ局の連ドラチームが隣り合わせのスタジオで撮影している、富士山の麓ののどかな撮影所「バイプレウッド」。100人の役者が出演する自主映画の撮影を始めていた濱田岳、柄本時生ら若手バイプレイヤーは、トラブル続きで撮影が難航する。
とある配信ドラマの撮影に挑んでいる田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一の手助けを受けながらも、それぞれの思いが交錯し、やがて役者同士のぶつかり合いに発展。連ドラ、大河、朝ドラ、映画チームなど、バイプレウッド全体に嵐を呼ぶ大騒動を巻き起こす。
今回、WEBザテレビジョンでは同作に若手バイプレイヤーとして本人役で出演している高杉にインタビューを実施。「バイプレイヤーズ」シリーズについてや“本人役”での演技について、そして“濱田組”の印象、もし自分が映画を撮るとしたら?など、高杉に語ってもらった。
――ドラマへの出演を経て、映画版でも活躍。映画が公開となった今の気持ちを教えてください。
この作品に出演できて良かったなと思いましたね。ドラマでも出演させていただきましたし、映画でも1人の役者として出演できることは幸せなことだと思います。こうやって選んでいただいて、さらに頑張ろうと思いました。
――「バイプレイヤーズ」という作品にはどんな印象を持っていましたか?
もともと作品は見ていて、スーツを着たオープニングがカッコいいなと思っていたし、皆さんが並んでいるポスターも印象的でした。なので今回映画のポスターでスーツを着て写真を撮りますって言われたとき、テンションが上がりましたね。
あの写真の一つに自分がなれるんだって実感して、いつか出演したいなと思っていたので、すごくうれしかったです。
――実際に作品に入って、感じたことはありますか?
この作品には、撮影をしている側の代弁というか、「そうだよな」と思わせてくれる感情が盛り込まれているんですよね。
もちろんフィクションではあるんですけど、撮影ってこうだよねって言うのを見せてくれる。そこがすごく好きで、感動するシーンじゃなくても感動してしまったりするんです。一人一人が集まってできている作品ってこうだよね、っていうのが魅力だと思います。
――普通の作品とは違って、本作は“高杉真宙”役ですね。
現場でも役名で呼ばれず、「高杉さん」とか「真宙」って呼ばれるのが不思議な感覚でした。ちょっと気を抜くと、高杉真宙を演じるんじゃなくてそのままの本人でやってしまいそうになるのが怖かったですね。台本があるので、役の高杉真宙と、本人の高杉真宙をいかにブレンドできるかを考えてました。
高杉真宙役は、撮影現場の僕というよりも、普段の僕の方が近いなと思いました。ちょっとフラフラしたところとか(笑)。素の高杉真宙に近いなって思うことが結構あって、喋り方なんて普段のままですからね。語尾が聞こえない感じとか(笑)。
ただ、あそこまで先輩にツンケンしたり突っかかったりはしないですね! 監督からは「負けないで」と言われました。先輩や共演者の方の圧がすごいので、そこに負けないようにガシガシいかなきゃなと思っていました。
役所広司との再共演は「毎回お会いするたびに緊張していました」
――物語では、濱田岳さん、柄本時生さん、菜々緒さん、芳根京子さんら若手役者たちと一緒に、濱田監督作品の映画「月のない夜の銀河鉄道」の撮影を行っている設定。濱田組の印象は?
すごく楽しかったですね。芳根さん以外の方とは初めましてだったんですが、休みの日は何をしているの?とか、先輩方が僕のことを聞いてくださいました。
濱田組の感想は、以前学生さんが制作した映画に出演させていただいたことがあるんですが、そのスタッフ側に回った気分でした。こういう自主映画から始まって、皆さん業界に入ってくるのかなとあらためて思いました。この感じがすごく良いなぁと思って、自分もそういう学校に入っていたらまた違っていたのかなとも考えたりしましたね。
ただ、濱田組には役所広司さんがいらっしゃって、録音部として参加されるので、その光景だけは違和感でした(笑)。役所さんとは以前、映画「渇き。」(2014年)でご一緒させていただいたんですが、そのときのことを覚えていてくださって、うれしかったですね。毎回お会いするたびに緊張していました。
――今作には劇中ドラマがたくさん登場しますが、気になったのは?
北村一輝さんが出演されている大河ドラマ「宮本武蔵」ですね。撮影の日がめちゃくちゃ猛暑で撮影も大変だったはずなのに、映像を見たらすごくカッコ良くて。あの豪華メンバーの「宮本武蔵」を見たいなと素直に思っちゃいましたね。
もし、実際にこの作品が撮影されるならぜひ出演したいですね。時代劇であのメンバーは強過ぎます! ちょっと濃過ぎる感じはしますけど(笑)。その他の作品は……「しばいであそぼ」はちょっと厳しそうだから怖いなぁ(笑)。
――もし、自身が監督となって、作品を作るなら?
映画「グーニーズ」(1985年)とか冒険モノが好きなんです。でも、作品を作る才能がないと思うんですよね。できることなら、助監督とか…皆さんが撮影しやすい環境を作る側に回りたいなと思います(笑)。
――では、俳優を100人集めて作るならどんな作品にしますか?
学園モノが良いですね! 年代ごとにクラス分けをした自由度の高い学園モノなんて、楽しそうでいいじゃないですか(笑)。
――そもそも、バイプレイヤーズという存在は、作品を支える大切な存在。高杉さんは主演も助演も経験されていますが、共演者の方に助けられたことは?
たくさんありますね。一番覚えているのは、連ドラ初主演をやらせていただいた「明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜」(2015年、フジテレビ系)で、富田靖子さんが母親役だったんです。
そのときは、本当のお母さんのような富田さんの優しさに救われていました。あまり寝ることができなくて、セリフも全部飛んじゃったことがあったんですね。そのときに「寝てないでしょ! 寝なさい!」って言われて、芝居だけじゃなくて普段のことを気遣ってくださって。
健康管理はお芝居に直結すると思うので、ハッとさせられましたね。愛にあふれる富田さんだったからこそ、本当の母親に対するようなお芝居ができたのかなと思います。それ以降お会いできてないので、お会いしたいですね。
――個性豊かな俳優さんが本作にもたくさん出演されていますが、高杉さん自身の役者としての武器は何だと思いますか?
「何もないところ」かな、と思っています。現場ごとに、求められているものを100%自分の色なく出せたらいいなと。できるだけ自分の色は出したくないなと思うんです。まぁ、自分の色ってなんだろう?って考えたときに、何もなかったからなんですけどね(笑)。
役がどう見えるかなので、高杉真宙は出さなくていいんですよ。自分というものが目立たないようにお芝居を続けていきたいですね。
◆取材・文=横前さやか
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