浅逛了一下[思考]咋说呢,我好早就说,你们大部分人很像初中生。爱搞小团体,还没有树立好人生观价值观,很容易相信别人,也很容易被别人牵着鼻子走,我当年就是这样围观这一个个奇形怪状的小团体。现在的我:已经在大润发杀了十年鱼啦!我的心和我的刀一样冷![酷]
突然又想来去年我们和g/q/c因为那个摩尔庄园事件打过一架,我当时这个号有好几百个互关,虽然我都不太熟,因为bobo互的XD,有个高的粉丝在和我辩论,然后被我pyq的人攻击了,她来和我说我才知道她因为我被骂了,本来就是我和那个粉丝在聊,就因为我们是互关是同担就可以以我的名义对别人人身攻击,我很不舒服,就让她们别骂了哈哈哈哈好白莲啊我。但是给我一种我是太妹我是小团体头目的感觉,呃呃多少有点道德败坏……?
然后我就和那个高的粉丝聊了一会儿,哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈她好搞笑的,我们辩论了一会儿,她突然说我很理智啥的,然后开始夸我,我就和她说了一些别的东西,接着她继续“搬家”,后来还发错过好多次搬家贴,那段时间我期末周,她还和我说加油哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈
突然又想来去年我们和g/q/c因为那个摩尔庄园事件打过一架,我当时这个号有好几百个互关,虽然我都不太熟,因为bobo互的XD,有个高的粉丝在和我辩论,然后被我pyq的人攻击了,她来和我说我才知道她因为我被骂了,本来就是我和那个粉丝在聊,就因为我们是互关是同担就可以以我的名义对别人人身攻击,我很不舒服,就让她们别骂了哈哈哈哈好白莲啊我。但是给我一种我是太妹我是小团体头目的感觉,呃呃多少有点道德败坏……?
然后我就和那个高的粉丝聊了一会儿,哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈她好搞笑的,我们辩论了一会儿,她突然说我很理智啥的,然后开始夸我,我就和她说了一些别的东西,接着她继续“搬家”,后来还发错过好多次搬家贴,那段时间我期末周,她还和我说加油哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈
静止式进相器安装调试步骤
一、接线(断开一次电源)
1、转子线(判断转子线是否同相时,应把定子线断开后测)
a、电机转子引出线接至进相器后面的三个铜排引出端子;
b、KM1主触头接线端子与起动柜相连。
2、电压信号线(并接)
电压信号可以从一次开关柜内的端子上并接。并接时注意电压信号不可短接,否则可引起电压互感器短时间内烧损。为保证可靠,电压信号至电压互感器中间应接入合适容量的熔断器,电压信号并接入一次开关柜前,应用万用表测量电压信号线是否存在短接现象。
不便接入端子上时,可直接并接在一次开关柜上的电压表上,一般不可直接并接在电压互感器上。
3、电流信号线(串接)
电流信号线可以从一次开关柜内的端子上串接,不便接入端子上时,可直接串接在一次开关柜上的电流表上,也可直接串接在电流互感器上。电流信号线不得开路,否则可产生较高的感应电压,引起设备损坏。
特别说明:进相器柜内端子上的电流信号与两个电压信号不得重相。如电压是A、C相信号,则电流必须是B相信号。如电流信号和电压信号重相,则会引起功率因数表指示错误,但不影响进相器正常使用。电机带额定负载时,不投入进相器,功率因数表指针一般指向滞后位置0.7-0.9之间,投入进相器后指向0.9以上。静止式进相器安装调试步骤
4、电气联锁线
起动联锁是为了确认在一次开关柜起动前进相器是否备妥。进相器内QF1合闸,进相器内KM1吸合,表示进相器备妥。起动联锁线应串入一次开关柜起动回路,也可直接串接至起动按钮上。
停机联锁是为保证在进相器内KM1,KM2均不能吸合,或控制电源断电时,一次开关柜能及时停机。一般一次开关为断路器时采用并接方式,一次开关为接触器时采用串接方式,两种方式只需选用一种。
起动完毕信号的接入是为了避免进相器“先进相后开机”的错误操作。其信号引自起动器内的短接接触器。
静止式进相器安装调试步骤
二、送电前的常规检查
1、可控硅联接情况检查
把控制单元的两个驱动板抽出(抽离后接线插槽即可),用万用表的欧姆档检查:
a、各可控硅极间电阻:
阴(K)与触发(G)---几十欧姆
阴(K)与阳极(A)---开路(几十千欧)
b、各可控硅之间,可控硅与柜体间有无短路情况。
2、检查母排、接触器各螺丝有无松动现象,焊线有无脱焊现象。
3、大变压器的输入端是否接在合适的电压档位上并接牢。大变压器的输出端是否和连接母排压紧。
4、检查所有接线端子是否有松动现象。
5、检查所有器件是否适合现场需要,是否适合相应的电压。
6、检查所有可能带电体是否符合安全间距。
7、检查所有线路是否是接地,短路现象。
8、检查柜体是否可靠接地。
9、前述各项检查完毕后,把控制板复位、括好。
注意:主板上的拔码开关要全部打向“关断”位置---即“ON”相反位置。此时拔码开关是实验位置。
三、给进相器供电,不带负载空试进相器。
说明:不带负载空试进相器应注意拔码开关要打在实验位置,且应短接起动完毕信号(w和111端子应短接)。
1、送电前,要用万用表检查电源线是否接错,电压是否正常。
2、送电后,应首选检查变压器(TC)输出是否正常。
3、观察控制板指示灯是否正常。控制板上指示灯如下显示,则表明控制板正常:
a、主板上L1、L2、L3(从上向下数)循环闪亮,主板上其它灯全亮。
b、驱动板上的12个灯均显轻微闪动并一直亮着。
4、按进相控钮,空试进相,检查进、退相是否正常,接触器及风机动作是否正常,主触头是否接触良好。
5V的电压。
6、检查KM2上相间是否有可控硅的输出电压,正常为相间电压是波动的,最大值在5-15V之间,且相间电压值的最大值是基本一致的。
7、检查在变压器一次侧电流,其电流值应在2A以下。
8、把短接起动完毕信号的短接点断开,试验与一次柜的联锁情况,试验联锁时应断开一次开关柜的主电源(如高压开关柜的高压)。
静止式进相器安装调试步骤
五、合一次开关柜的主电源。
合一次开关柜的主电源前,一定要做安全检查,确保人和设备均安全的情况下才能送一次开关柜的主电源(如高压)。
合上一次开关柜主电源后,应检查电压信号是否正常。
六、电机运转后,对进相器做进相前检查。
说明:带负载时,进相器主控板上的拔码开关应拨至运行位置,要特别注意的是,拨动拨码开关时应关断QF2,断开控制板电源后方可拨动拨码开关。
1、控制单元的检查:电机起动完毕后,控制单元有电,控制板上指示灯如下显示,则表明控制板正常:
a、主板上L1、L2、L3(从上向下数)循坏闪亮,主板上其它灯全亮。
b、驱动板上的12个灯均显轻微闪动并一直亮着。
2、功率因数表相序调试
此时,功率因数表应处在“滞后”区域,否则
a、如果功率因数表不动。
如果电流表有电流指示,同时功率B、C间有交流电压,则说明功率因数表坏,需电机停机后检查检修或更换之。
注意:电机未停的情况下,不得断开电流回路,即不得拆卸表。
b、若指针处于超前区域
调换XT2端子上的“电压信号”两线的位置即可,若调换后指仍不对,则表明电流信号与电压信号有重相的情况,需停机后重新检查联接电流、电压的信号线。
c、若进相功率因数后退的,则检查接线及用户计量线是否有误。
七、进相调试
在检查完控制单元正常,且功率因数表调试完后,才可进行进相调试。
a、注意观察电流表,按一下“进相”按钮。电流减小,表明相序正确,进相器己可以进相。
b、若电流增大,则需立即“退相”,调换同步变压器(TC)上两根OV、6V信号线的位置(相邻两根),之后再进相,则电流应减小,而功率因数升高。
c、若进相后,功率因数偏低,可在退相的情况下,换接大变压器的输入线,提高电压等级,如果功率因数己经达到0.95,提高电压等级没有明显效果。
d、若风机是三相的,应调整风机转向,进相器要求风机从下向上抽风,若风向朝下,则在退相的情况下调换KM3的V1、U1的位置即可。
e、若进相后电流不稳定,有10%左右摆动且TM铜排抖动有环流时,查主板C205电容容量,适当减小容量并更换再试,直到TM电流适中且不摆动为止。
静止式进相器安装调试步骤
八、进相器初期运行观察。
让进相器处于进相工作状态,并观察一段时间:
a、调试完毕后,调试人员应现场观察30分钟左右;
b、进相器接入工作的第一个班,应交待值班操作工注意观察。
这段时间要注意:观察进相器上电流表,若电流出现异常、大幅、频繁波动,应立即“退相”进行检查。
襄阳源创工业控制有限公司https://t.cn/RzEgZbj
技术咨询热线:13508662630 张工
联系电话:0710-3403558 0710-3425868
联系地址:襄阳市樊城区春园西路贾洼工业园
一、接线(断开一次电源)
1、转子线(判断转子线是否同相时,应把定子线断开后测)
a、电机转子引出线接至进相器后面的三个铜排引出端子;
b、KM1主触头接线端子与起动柜相连。
2、电压信号线(并接)
电压信号可以从一次开关柜内的端子上并接。并接时注意电压信号不可短接,否则可引起电压互感器短时间内烧损。为保证可靠,电压信号至电压互感器中间应接入合适容量的熔断器,电压信号并接入一次开关柜前,应用万用表测量电压信号线是否存在短接现象。
不便接入端子上时,可直接并接在一次开关柜上的电压表上,一般不可直接并接在电压互感器上。
3、电流信号线(串接)
电流信号线可以从一次开关柜内的端子上串接,不便接入端子上时,可直接串接在一次开关柜上的电流表上,也可直接串接在电流互感器上。电流信号线不得开路,否则可产生较高的感应电压,引起设备损坏。
特别说明:进相器柜内端子上的电流信号与两个电压信号不得重相。如电压是A、C相信号,则电流必须是B相信号。如电流信号和电压信号重相,则会引起功率因数表指示错误,但不影响进相器正常使用。电机带额定负载时,不投入进相器,功率因数表指针一般指向滞后位置0.7-0.9之间,投入进相器后指向0.9以上。静止式进相器安装调试步骤
4、电气联锁线
起动联锁是为了确认在一次开关柜起动前进相器是否备妥。进相器内QF1合闸,进相器内KM1吸合,表示进相器备妥。起动联锁线应串入一次开关柜起动回路,也可直接串接至起动按钮上。
停机联锁是为保证在进相器内KM1,KM2均不能吸合,或控制电源断电时,一次开关柜能及时停机。一般一次开关为断路器时采用并接方式,一次开关为接触器时采用串接方式,两种方式只需选用一种。
起动完毕信号的接入是为了避免进相器“先进相后开机”的错误操作。其信号引自起动器内的短接接触器。
静止式进相器安装调试步骤
二、送电前的常规检查
1、可控硅联接情况检查
把控制单元的两个驱动板抽出(抽离后接线插槽即可),用万用表的欧姆档检查:
a、各可控硅极间电阻:
阴(K)与触发(G)---几十欧姆
阴(K)与阳极(A)---开路(几十千欧)
b、各可控硅之间,可控硅与柜体间有无短路情况。
2、检查母排、接触器各螺丝有无松动现象,焊线有无脱焊现象。
3、大变压器的输入端是否接在合适的电压档位上并接牢。大变压器的输出端是否和连接母排压紧。
4、检查所有接线端子是否有松动现象。
5、检查所有器件是否适合现场需要,是否适合相应的电压。
6、检查所有可能带电体是否符合安全间距。
7、检查所有线路是否是接地,短路现象。
8、检查柜体是否可靠接地。
9、前述各项检查完毕后,把控制板复位、括好。
注意:主板上的拔码开关要全部打向“关断”位置---即“ON”相反位置。此时拔码开关是实验位置。
三、给进相器供电,不带负载空试进相器。
说明:不带负载空试进相器应注意拔码开关要打在实验位置,且应短接起动完毕信号(w和111端子应短接)。
1、送电前,要用万用表检查电源线是否接错,电压是否正常。
2、送电后,应首选检查变压器(TC)输出是否正常。
3、观察控制板指示灯是否正常。控制板上指示灯如下显示,则表明控制板正常:
a、主板上L1、L2、L3(从上向下数)循环闪亮,主板上其它灯全亮。
b、驱动板上的12个灯均显轻微闪动并一直亮着。
4、按进相控钮,空试进相,检查进、退相是否正常,接触器及风机动作是否正常,主触头是否接触良好。
5V的电压。
6、检查KM2上相间是否有可控硅的输出电压,正常为相间电压是波动的,最大值在5-15V之间,且相间电压值的最大值是基本一致的。
7、检查在变压器一次侧电流,其电流值应在2A以下。
8、把短接起动完毕信号的短接点断开,试验与一次柜的联锁情况,试验联锁时应断开一次开关柜的主电源(如高压开关柜的高压)。
静止式进相器安装调试步骤
五、合一次开关柜的主电源。
合一次开关柜的主电源前,一定要做安全检查,确保人和设备均安全的情况下才能送一次开关柜的主电源(如高压)。
合上一次开关柜主电源后,应检查电压信号是否正常。
六、电机运转后,对进相器做进相前检查。
说明:带负载时,进相器主控板上的拔码开关应拨至运行位置,要特别注意的是,拨动拨码开关时应关断QF2,断开控制板电源后方可拨动拨码开关。
1、控制单元的检查:电机起动完毕后,控制单元有电,控制板上指示灯如下显示,则表明控制板正常:
a、主板上L1、L2、L3(从上向下数)循坏闪亮,主板上其它灯全亮。
b、驱动板上的12个灯均显轻微闪动并一直亮着。
2、功率因数表相序调试
此时,功率因数表应处在“滞后”区域,否则
a、如果功率因数表不动。
如果电流表有电流指示,同时功率B、C间有交流电压,则说明功率因数表坏,需电机停机后检查检修或更换之。
注意:电机未停的情况下,不得断开电流回路,即不得拆卸表。
b、若指针处于超前区域
调换XT2端子上的“电压信号”两线的位置即可,若调换后指仍不对,则表明电流信号与电压信号有重相的情况,需停机后重新检查联接电流、电压的信号线。
c、若进相功率因数后退的,则检查接线及用户计量线是否有误。
七、进相调试
在检查完控制单元正常,且功率因数表调试完后,才可进行进相调试。
a、注意观察电流表,按一下“进相”按钮。电流减小,表明相序正确,进相器己可以进相。
b、若电流增大,则需立即“退相”,调换同步变压器(TC)上两根OV、6V信号线的位置(相邻两根),之后再进相,则电流应减小,而功率因数升高。
c、若进相后,功率因数偏低,可在退相的情况下,换接大变压器的输入线,提高电压等级,如果功率因数己经达到0.95,提高电压等级没有明显效果。
d、若风机是三相的,应调整风机转向,进相器要求风机从下向上抽风,若风向朝下,则在退相的情况下调换KM3的V1、U1的位置即可。
e、若进相后电流不稳定,有10%左右摆动且TM铜排抖动有环流时,查主板C205电容容量,适当减小容量并更换再试,直到TM电流适中且不摆动为止。
静止式进相器安装调试步骤
八、进相器初期运行观察。
让进相器处于进相工作状态,并观察一段时间:
a、调试完毕后,调试人员应现场观察30分钟左右;
b、进相器接入工作的第一个班,应交待值班操作工注意观察。
这段时间要注意:观察进相器上电流表,若电流出现异常、大幅、频繁波动,应立即“退相”进行检查。
襄阳源创工业控制有限公司https://t.cn/RzEgZbj
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【わたし達はおとな】
木竜麻生×藤原季節対談
考える/考えないタイプの違う芝居論
――今作で共演してみて、お互いにどんな印象を持ちましたか?
藤原季節(以下、藤原):木竜さんと共演できるのは、映画好きの人ならみんな嬉しいと思います。僕もその一人で、今までの出演作はほとんど観ています。共演するにあたって、ある程度の到達点までは木竜さんとなら行けるだろうって気はしてたんですけど、それ以上に行けた気がします。
木竜麻生(以下、木竜):藤原さんが出ている作品を観ていて、どうしてこの人はこんな表情になって、そういう心の動き方をするんだろうってずっと思っていて。今回ご一緒していた時もそれはすごく思いましたが、相手の気持ちや行動をすごく受け取る度量がある方で、そういうことなのかなぁって。意志が強いですし、同じくらい柔らかさをすごく感じました。
――現場では演技について話し合ったりしましたか?
木竜:私は加藤さんとご一緒するのが初めてだったので、「難しい」とこぼしていました。
藤原:僕は加藤さんに任せておけば全部うまくいくことは分かっていたので、木竜さんが加藤さんを信頼できるような手助けをしていた感じですかね。二人とも人見知りだったから、二人の間のコミュニケーションを僕が取り持ったり。
木竜:(笑)。加藤さんが考えてくれているなと思ったのが、休憩している時にふらっと現れてくれることで。その時の会話を藤原さんが取り持ってくれたので、3人で話すタイミングはちゃんと現場中にとれていました。
藤原:でもあれは、加藤さんが会議が嫌いなだけだと思う。スタッフさんのところにいると会議が始まっちゃうから、僕らのところに逃げてきてる(笑)。
木竜:あ、逃げてきてたのか。じゃあそれが結果オーライになってたってことね(笑)。
――3人でのコミュニケーションが映画に何か良い影響を与えたなと思うことはありましたか?
木竜:撮影の2日目に、自分の中で変に殻に入りそうになって。その時に藤原さんから「一緒に頑張ろうね」と声をかけられて、自分は何を一人になろうとしてるんだって、すごくハッとしたんです。そこからは藤原さんに委ねて、ぶつかっていこうと思って。その延長でスタッフさん、他のキャストさん、加藤さんのことも信じてその場に立っていられたので、すごく意味がありました。
――藤原さんは加藤さんとは長くやられていると思うんですけど、この作品ではどんなやりとりをしましたか?
藤原:いつも通りなんですけど、僕も加藤さんも核心に迫る会話の内容を嫌うんです。加藤さんは人との距離感や恥じらいとか、伝えたいことを隠すのを好む人で。日常会話においてもそうで、この映画を良くしたいとか、こうすればもっと良くなるっていうことはあえて口にしないんです。だから僕らはいつもくだらない話ばかりしていますね。
――加藤さんが「木竜さんの気の遣い方が優実と重なった」と話されていたのですが、ご自身で演じていて、「ここわかる」と思ったことはありましたか?
木竜:思っていることや、モヤモヤしているものを優実ほど隠せるかは分からないですけど、何か言われたり、自分もちょっと言いたいことがあったり、腹が立っていたり、悲しかったり……そういうことを笑いながら返しちゃうのは、あるよなぁって思いました。ストレートに伝えることが難しいことってあるなって。
――藤原さんは直哉を演じていてどうでした?
藤原:全然分からなくて、楽しかったです。
――台本で読んでわからないところは聞いたりするんですか?
藤原:いや、聞かないですね。
――自分で考えて?
藤原:考えないですね。“分かんないことを分かんないまま言う”ことを楽しんでいます。直哉が考えていること全然分かんないなって思いながらセリフを言ったりしていると、たまに、なんか分かったりします。
――なるほど。木竜さんは分からないこととかを楽しんで?
木竜:うーん……。人を演じることの喜びって、それがどんな人であろうと、みんなあるはずだとは思っていて。その人物を多角的に、いろんな面から見ると、直哉も直哉できっと何かあるんだよなって思うんです。藤原さんが演じていた直哉を見て、彼が生きてきた中での切なさみたいなものを、私は勝手に想像しましたし、想像するのがすごく楽しくて。だから、想像とか空想とかそういう力で補えるものがあるといいなって思いながら演じていますかね。分からないまま「分からない」を言うのができないタイプなので、そこはもう、うーーってなりながらやります(笑)。
藤原:タイプがありますよね。
木竜:うん。だからすごいなぁと思います。
「自分が相手に投げた言葉でも傷ついていた」
――会話劇が魅力なシーンが多かったですが、特に自分が発したセリフで印象に残っているものはありますか?
藤原:伝えたいことって反復したりするじゃないですか。「それ本気で言ってる? それ、本気で言ってる?」っていう、この2回目の「本気で言ってる?」の時に、“本気でそれが聞きたいんだな”って自分の中で分かるというか。そういうことが台本の中に眠っていて、見つけた時はグッときました。
木竜:今回はとにかく隠すことを言われていたので、言葉に完全に重きを置くのではなく、言っていることの奥で何を持って生活をして、誰の言葉を聞いて、どれだけちゃんと背景を持てているかを考えるのが難しくて。自分の気持ちで素直にいると直哉の言葉がすごく刺さってしまうし、相手に言ったことなのに自分が傷ついたりとか、そういうことが特に後半にかけてはあったような気がします。
――相手の言葉で刺さったことはありますか?
木竜:ラストシーンは、相手が言っていることでも傷ついているし、自分が相手に投げたものでも傷ついていた気がします。直哉の「じゃ」に「はい」で返す感じは、感覚として忘れないですね。
藤原:直哉は相手を傷つけるための言葉を吐いている男なので、自分が傷つかないようにちゃんと言葉を選択できる人なんですよ。そういうズルいところがある。元カノのシーンでも、相手に言葉をまくしたてるんですけど、全部、自分は悪くない、自分は悪くないって。でも、ラストシーンでは、やっぱり少なからず傷ついていたんじゃないですかね。それでなんとかまくしたてようとして。
――直哉はよく「言い方が悪かったね」と言っていますが、誰かと関わる時の自分の言葉選びを考えたりしますか?
木竜:難しいことだなぁっていつも思いますね。インタビューでもそうですが、口に出した瞬間、本当に思っていたことから離れていく感覚がすごくあって。言った瞬間から、誰にも言わないで思っていたこととは違うものになって外に出ている感じがするんです。なるべく思っていることと近い状態で言語化したいなとは思いますけど。
藤原:もちろん考えますし、それに割いてきた時間は多いと思うんですけど、最近はいい加減さとか寛容さとか、その「容赦」みたいなものを他人や自分に対して求めるようになっていて。思ったことをなんでも口に出すのって本来良くないと思うんです。子供みたいだし。でもあえてそれをやって、相手を嫌な気持ちにさせたり、自分が嫌な気持ちになる状況に対して、寛容になってるというか。今は思ったことをなんでも口に出してみようって思っている時期です。
――なんでそういうことをやろうと思ったんですか?
藤原:その方が相手に対して、ひょっとしたら深くアクセスできるかもしれないと思って。どこかで長い付き合いになるかもしれない人とすれ違って、たった数言交わすだけで別れていくような儚い人生かもしれないんだったら、嫌われてでも言葉を相手に放ってみて、深いところでアクセスしてみようって、ちょっと思っているんですよね。
“もがいている人”への憧れ
――キラキラした恋愛映画もある一方で、本作のようなもがいているヒロインの恋愛作品も支持されていますが、その魅力をどう思いますか?
藤原:性別に限らずですけど、もがいている人は素敵ですよね。なんでなんですかね? 自分もその人を見て頑張ろうって思うし。
木竜:自分に対してかもしれないし、誰かに対してかもしれないんですけど、もがいている最中の夢中な感じって、例えそれがものすごくボロボロだったり、泥だらけだったりしても、なんかちょっと透明に感じます。そういうところへの優しさ、憧れみたいなものを感じるのかもしれないです。
藤原:憧れ、あるな。
木竜:うん。まっさらっていう感じにどうしても憧れるなぁって思います。
――最後に劇中のお二人の好きなシーンを教えてください。
藤原:ラストですね。
木竜:ラストから、主題歌がかかるところは、本当にすごくいいです。
藤原:あの長回しはマジで必見。
――そのシーンの撮影にはどういう気持ちで臨みました?
藤原:もう、最強のマインドセット。100%入るスリーポイントシュートを打つみたいな感じですね。100%なんて入らないじゃないですか、絶対。だけど、100%入るって信じ込むんですよ。その感じです。
木竜:あははは(笑)。
終わっていく物語と続いていく物語
――撮影順的にも最後に撮られたんですか?
藤原:僕はもうそのワンカットに全てを懸けていたので。優実が行くところまで運ばれる最後のラストチャンス、無事に運ばれてくださったんで。僕の仕事はもうその時点で終了でした(笑)。
木竜:そのラストをやって、本当のラストに直哉が鍵を渡して出て行く。あのラストがないと私、その後のシーンってできなかったと思います。
藤原:母だから続いていくんですよね。お腹に子どもがいるから、あそこで物語は終わらない。僕とはちょっと違うよね。
――去っていくだけですよね。
藤原:そうです。あそこで僕の中での物語は終えられるんです。
木竜:(笑)。私はそれから加藤さんとちょっとだけ話をしました。「どういう気持ちなんかなー」っていうこと言われて、ポツポツポツーって言ったら、じーって見られて、「いこうかぁ」って言われて。同じラストシーンでも、藤原さんとは違う感覚だったかもしれないです。
藤原:全然違うかも。あのワンカット撮り終わって全て消化しきってたから、もう情感ゼロ。
木竜:(笑)。いや、ゼロとは言わないでほしいよね。どういう気持ちで鍵渡すかとかあるじゃん。
藤原:あ、ないないないない。無。
木竜:あってくれよ。無なんですか。
藤原:「あ、鍵を渡さなきゃ複雑だな」とかないの。その流れで行く時間に身を任せるって言うか。鍵を渡さなきゃいけない状況になっちゃったから渡すだけ、という。それが僕にとっての直哉でした。
木竜:なるほどね。
――エンドロールにかけての最後の最後のラストシーンを経て、木竜さんはどんなことを思いましたか?
木竜:最後、優実がご飯を作って食べるところに、彼女が自分の日常を取り戻そうとしているなと私は思いました。生きていくこと、暮らしていくことを、なんとか取り直そうというタフな強さというか。これからの自分の人生の中でも、このまま朝なんか来ないんじゃないかと思うような夜もあるでしょうし、何もしたくない気持ちになったり、誰とも会いたくない気持ちになったり……。反対に、無性に誰かと話したくなったり……。そういう自分が誰かに与える影響も、自分が誰かに与えられる影響も、ちゃんと余すことなく自分が飲み込んでやる、とは思っています。全部私が味わって、ちょっとずつ生きていければいいかなと思いました。
■公開情報
『わたし達はおとな』
新宿武蔵野館ほかにて全国公開中
出演:木竜麻生、藤原季節、菅野莉央、清水くるみ、森田想、桜田通、山崎紘菜、片岡礼子、石田ひかり、佐戸井けん太、鈴木勝大、山脇辰哉、上村侑、中山求一郎、諫早幸作、伊藤風喜、鳥谷 宏之、平原テツ
監督・脚本:加藤拓也
音楽:谷川正憲
製作:狩野隆也、松岡雄浩、宇田川寧
エグゼクティブプロデューサー:服部保彦
プロデューサー:松岡達矢 柴原祐一
製作幹事:メ~テレ
配給:ラビットハウス
製作プロダクション:ダブ
(c)2022「わたし達はおとな」製作委員会
公式サイト:https://t.cn/A6M7UJcX
木竜麻生×藤原季節対談
考える/考えないタイプの違う芝居論
――今作で共演してみて、お互いにどんな印象を持ちましたか?
藤原季節(以下、藤原):木竜さんと共演できるのは、映画好きの人ならみんな嬉しいと思います。僕もその一人で、今までの出演作はほとんど観ています。共演するにあたって、ある程度の到達点までは木竜さんとなら行けるだろうって気はしてたんですけど、それ以上に行けた気がします。
木竜麻生(以下、木竜):藤原さんが出ている作品を観ていて、どうしてこの人はこんな表情になって、そういう心の動き方をするんだろうってずっと思っていて。今回ご一緒していた時もそれはすごく思いましたが、相手の気持ちや行動をすごく受け取る度量がある方で、そういうことなのかなぁって。意志が強いですし、同じくらい柔らかさをすごく感じました。
――現場では演技について話し合ったりしましたか?
木竜:私は加藤さんとご一緒するのが初めてだったので、「難しい」とこぼしていました。
藤原:僕は加藤さんに任せておけば全部うまくいくことは分かっていたので、木竜さんが加藤さんを信頼できるような手助けをしていた感じですかね。二人とも人見知りだったから、二人の間のコミュニケーションを僕が取り持ったり。
木竜:(笑)。加藤さんが考えてくれているなと思ったのが、休憩している時にふらっと現れてくれることで。その時の会話を藤原さんが取り持ってくれたので、3人で話すタイミングはちゃんと現場中にとれていました。
藤原:でもあれは、加藤さんが会議が嫌いなだけだと思う。スタッフさんのところにいると会議が始まっちゃうから、僕らのところに逃げてきてる(笑)。
木竜:あ、逃げてきてたのか。じゃあそれが結果オーライになってたってことね(笑)。
――3人でのコミュニケーションが映画に何か良い影響を与えたなと思うことはありましたか?
木竜:撮影の2日目に、自分の中で変に殻に入りそうになって。その時に藤原さんから「一緒に頑張ろうね」と声をかけられて、自分は何を一人になろうとしてるんだって、すごくハッとしたんです。そこからは藤原さんに委ねて、ぶつかっていこうと思って。その延長でスタッフさん、他のキャストさん、加藤さんのことも信じてその場に立っていられたので、すごく意味がありました。
――藤原さんは加藤さんとは長くやられていると思うんですけど、この作品ではどんなやりとりをしましたか?
藤原:いつも通りなんですけど、僕も加藤さんも核心に迫る会話の内容を嫌うんです。加藤さんは人との距離感や恥じらいとか、伝えたいことを隠すのを好む人で。日常会話においてもそうで、この映画を良くしたいとか、こうすればもっと良くなるっていうことはあえて口にしないんです。だから僕らはいつもくだらない話ばかりしていますね。
――加藤さんが「木竜さんの気の遣い方が優実と重なった」と話されていたのですが、ご自身で演じていて、「ここわかる」と思ったことはありましたか?
木竜:思っていることや、モヤモヤしているものを優実ほど隠せるかは分からないですけど、何か言われたり、自分もちょっと言いたいことがあったり、腹が立っていたり、悲しかったり……そういうことを笑いながら返しちゃうのは、あるよなぁって思いました。ストレートに伝えることが難しいことってあるなって。
――藤原さんは直哉を演じていてどうでした?
藤原:全然分からなくて、楽しかったです。
――台本で読んでわからないところは聞いたりするんですか?
藤原:いや、聞かないですね。
――自分で考えて?
藤原:考えないですね。“分かんないことを分かんないまま言う”ことを楽しんでいます。直哉が考えていること全然分かんないなって思いながらセリフを言ったりしていると、たまに、なんか分かったりします。
――なるほど。木竜さんは分からないこととかを楽しんで?
木竜:うーん……。人を演じることの喜びって、それがどんな人であろうと、みんなあるはずだとは思っていて。その人物を多角的に、いろんな面から見ると、直哉も直哉できっと何かあるんだよなって思うんです。藤原さんが演じていた直哉を見て、彼が生きてきた中での切なさみたいなものを、私は勝手に想像しましたし、想像するのがすごく楽しくて。だから、想像とか空想とかそういう力で補えるものがあるといいなって思いながら演じていますかね。分からないまま「分からない」を言うのができないタイプなので、そこはもう、うーーってなりながらやります(笑)。
藤原:タイプがありますよね。
木竜:うん。だからすごいなぁと思います。
「自分が相手に投げた言葉でも傷ついていた」
――会話劇が魅力なシーンが多かったですが、特に自分が発したセリフで印象に残っているものはありますか?
藤原:伝えたいことって反復したりするじゃないですか。「それ本気で言ってる? それ、本気で言ってる?」っていう、この2回目の「本気で言ってる?」の時に、“本気でそれが聞きたいんだな”って自分の中で分かるというか。そういうことが台本の中に眠っていて、見つけた時はグッときました。
木竜:今回はとにかく隠すことを言われていたので、言葉に完全に重きを置くのではなく、言っていることの奥で何を持って生活をして、誰の言葉を聞いて、どれだけちゃんと背景を持てているかを考えるのが難しくて。自分の気持ちで素直にいると直哉の言葉がすごく刺さってしまうし、相手に言ったことなのに自分が傷ついたりとか、そういうことが特に後半にかけてはあったような気がします。
――相手の言葉で刺さったことはありますか?
木竜:ラストシーンは、相手が言っていることでも傷ついているし、自分が相手に投げたものでも傷ついていた気がします。直哉の「じゃ」に「はい」で返す感じは、感覚として忘れないですね。
藤原:直哉は相手を傷つけるための言葉を吐いている男なので、自分が傷つかないようにちゃんと言葉を選択できる人なんですよ。そういうズルいところがある。元カノのシーンでも、相手に言葉をまくしたてるんですけど、全部、自分は悪くない、自分は悪くないって。でも、ラストシーンでは、やっぱり少なからず傷ついていたんじゃないですかね。それでなんとかまくしたてようとして。
――直哉はよく「言い方が悪かったね」と言っていますが、誰かと関わる時の自分の言葉選びを考えたりしますか?
木竜:難しいことだなぁっていつも思いますね。インタビューでもそうですが、口に出した瞬間、本当に思っていたことから離れていく感覚がすごくあって。言った瞬間から、誰にも言わないで思っていたこととは違うものになって外に出ている感じがするんです。なるべく思っていることと近い状態で言語化したいなとは思いますけど。
藤原:もちろん考えますし、それに割いてきた時間は多いと思うんですけど、最近はいい加減さとか寛容さとか、その「容赦」みたいなものを他人や自分に対して求めるようになっていて。思ったことをなんでも口に出すのって本来良くないと思うんです。子供みたいだし。でもあえてそれをやって、相手を嫌な気持ちにさせたり、自分が嫌な気持ちになる状況に対して、寛容になってるというか。今は思ったことをなんでも口に出してみようって思っている時期です。
――なんでそういうことをやろうと思ったんですか?
藤原:その方が相手に対して、ひょっとしたら深くアクセスできるかもしれないと思って。どこかで長い付き合いになるかもしれない人とすれ違って、たった数言交わすだけで別れていくような儚い人生かもしれないんだったら、嫌われてでも言葉を相手に放ってみて、深いところでアクセスしてみようって、ちょっと思っているんですよね。
“もがいている人”への憧れ
――キラキラした恋愛映画もある一方で、本作のようなもがいているヒロインの恋愛作品も支持されていますが、その魅力をどう思いますか?
藤原:性別に限らずですけど、もがいている人は素敵ですよね。なんでなんですかね? 自分もその人を見て頑張ろうって思うし。
木竜:自分に対してかもしれないし、誰かに対してかもしれないんですけど、もがいている最中の夢中な感じって、例えそれがものすごくボロボロだったり、泥だらけだったりしても、なんかちょっと透明に感じます。そういうところへの優しさ、憧れみたいなものを感じるのかもしれないです。
藤原:憧れ、あるな。
木竜:うん。まっさらっていう感じにどうしても憧れるなぁって思います。
――最後に劇中のお二人の好きなシーンを教えてください。
藤原:ラストですね。
木竜:ラストから、主題歌がかかるところは、本当にすごくいいです。
藤原:あの長回しはマジで必見。
――そのシーンの撮影にはどういう気持ちで臨みました?
藤原:もう、最強のマインドセット。100%入るスリーポイントシュートを打つみたいな感じですね。100%なんて入らないじゃないですか、絶対。だけど、100%入るって信じ込むんですよ。その感じです。
木竜:あははは(笑)。
終わっていく物語と続いていく物語
――撮影順的にも最後に撮られたんですか?
藤原:僕はもうそのワンカットに全てを懸けていたので。優実が行くところまで運ばれる最後のラストチャンス、無事に運ばれてくださったんで。僕の仕事はもうその時点で終了でした(笑)。
木竜:そのラストをやって、本当のラストに直哉が鍵を渡して出て行く。あのラストがないと私、その後のシーンってできなかったと思います。
藤原:母だから続いていくんですよね。お腹に子どもがいるから、あそこで物語は終わらない。僕とはちょっと違うよね。
――去っていくだけですよね。
藤原:そうです。あそこで僕の中での物語は終えられるんです。
木竜:(笑)。私はそれから加藤さんとちょっとだけ話をしました。「どういう気持ちなんかなー」っていうこと言われて、ポツポツポツーって言ったら、じーって見られて、「いこうかぁ」って言われて。同じラストシーンでも、藤原さんとは違う感覚だったかもしれないです。
藤原:全然違うかも。あのワンカット撮り終わって全て消化しきってたから、もう情感ゼロ。
木竜:(笑)。いや、ゼロとは言わないでほしいよね。どういう気持ちで鍵渡すかとかあるじゃん。
藤原:あ、ないないないない。無。
木竜:あってくれよ。無なんですか。
藤原:「あ、鍵を渡さなきゃ複雑だな」とかないの。その流れで行く時間に身を任せるって言うか。鍵を渡さなきゃいけない状況になっちゃったから渡すだけ、という。それが僕にとっての直哉でした。
木竜:なるほどね。
――エンドロールにかけての最後の最後のラストシーンを経て、木竜さんはどんなことを思いましたか?
木竜:最後、優実がご飯を作って食べるところに、彼女が自分の日常を取り戻そうとしているなと私は思いました。生きていくこと、暮らしていくことを、なんとか取り直そうというタフな強さというか。これからの自分の人生の中でも、このまま朝なんか来ないんじゃないかと思うような夜もあるでしょうし、何もしたくない気持ちになったり、誰とも会いたくない気持ちになったり……。反対に、無性に誰かと話したくなったり……。そういう自分が誰かに与える影響も、自分が誰かに与えられる影響も、ちゃんと余すことなく自分が飲み込んでやる、とは思っています。全部私が味わって、ちょっとずつ生きていければいいかなと思いました。
■公開情報
『わたし達はおとな』
新宿武蔵野館ほかにて全国公開中
出演:木竜麻生、藤原季節、菅野莉央、清水くるみ、森田想、桜田通、山崎紘菜、片岡礼子、石田ひかり、佐戸井けん太、鈴木勝大、山脇辰哉、上村侑、中山求一郎、諫早幸作、伊藤風喜、鳥谷 宏之、平原テツ
監督・脚本:加藤拓也
音楽:谷川正憲
製作:狩野隆也、松岡雄浩、宇田川寧
エグゼクティブプロデューサー:服部保彦
プロデューサー:松岡達矢 柴原祐一
製作幹事:メ~テレ
配給:ラビットハウス
製作プロダクション:ダブ
(c)2022「わたし達はおとな」製作委員会
公式サイト:https://t.cn/A6M7UJcX
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