【新闻】ノンフィクション賞を三冠受賞を達成した著者に聞く、スポーツ記者の魅力とは?
TBSラジオ『パンサー向井のふらっと』毎週月曜日~木曜日朝8時30分から放送中!
9月1日(木)放送の『パンサー向井のふらっと』、この日はパンサー向井慧がが隔週でお休みのため、木曜パートナー 髙橋ひかるとTBSアナウンサー・喜入友浩でお届けしました。
9時台の『ふらトピ』のテーマは、【スポーツ記者ってどんなお仕事なの?】
ゲストは、日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年間経験され、現在はフリーライターとして活動されている鈴木忠平さん。鈴木さんが手がけた 『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』は、【大宅壮一ノンフィクション賞】、 【講談社本田靖春ノンフィクション賞】に続いて【新潮ドキュメント賞】を受賞と、 3つのノンフィクション賞を受賞、つまり三冠を達成した史上初の作品になっています。
鈴木さんは、長年、野球の記事も手掛けられていますが、実は小学校3年生から大学時代までサッカーをされていました。一時期はサッカー選手を目指していた鈴木さんは、なぜ、スポーツ記者になろうと思ったのでしょうか?
髙橋:Jリーガーになりたかった鈴木さんが、どうしてスポーツをお届けする側になろうと思ったんですか?
鈴木:自分が、プロのサッカー選手になれないなというのは、だいたい高校生くらいで分かってきて、うまい選手が同じチームにたくさんいて。それでも、スポーツに関わりたいと思って、大学の時にフランスのワールドカップを見に行って、現地で、サッカー記者の人が街頭でインタビューしに来て、スポーツの記者の人って現地に行けるし記事にも出来るし、かっこいいなって。自分ができるとしたら文章を書くのは好きだったのでスポーツ新聞の記者になろうかなと思いました。
髙橋:実際に記者の人とお話をしてみておもしろそうだなって思って、興味がわいたんですか?
鈴木:就職活動をする段階になって、大学3年か4年の時に、新聞に載っていた『サッカーの話をしよう』というコラムにアルゼンチンのブエノスアイレスのサッカー記者の話があって。その記者の人がある試合を見に行っていてとてもいい試合で感動しすぎて原稿をかけなくなってしまって、デスクから「締め切りなのに原稿どうするんだ」って電話かかってきたんですけど「僕は、この試合を取材できただけで十分だから原稿書けません。」って言ったと。
髙橋:えぇ…!
鈴木:デスクからは「減俸かクビかどっちかだ」って言われるんですけど、記者は「それでいい」って言って、減俸になったのかな。コラムの主旨としてはスポーツの記者ってこんなに魅力的な仕事で、地位、名誉、お金じゃなくてそれを超えるものがあるんだって。
喜入:我々もスポーツを伝える側で、ゴルフのマスターズで 松山英樹さんが優勝した時に小笠原アナウンサーが泣いて実況できなかったんです。それは賛否あったんですけど…。
鈴木:自分もその場面見ていました。最後、グリーンから歩いてクラブハウスに戻る間、ずっと実況なしで。あれが逆によかったです。
髙橋:会場の音は聞こえているけど、実況だけが聞こえないんですか?
喜入:そう、放送席で泣いてしまって、言葉が出ない。本当は「日本人初」とか言わなきゃいけないんだけど素直に感動して。
鈴木:説明がいらないっていうかね。
髙橋:愛がすごく伝わるけど…
喜入:伝えるって難しいし、すごい仕事だなって。
ブエノスアイレスのサッカー記者のようになりたくて記者になった鈴木さんですが、すぐに記事を書かせてもらうわけではなくて、最初は地方版の高校野球を担当するようになりました。ただ、絶対に間違えてはいけない、人の名前や数字をすごく間違えてしまったそうです。「記者じゃいられなくなるぞ」と注意されてもまだ間違えてしまう…。その中で、プロ野球だったら、公式のプロフィールもあるし間違えないかもしれないから…という理由で、プロ野球担当になったそうです。
鈴木さんにとっては、完全に後ろ向きな気持ちでのプロ野球記者というお仕事がスタートしました。
鈴木:プロ野球記者ってスポーツ紙では花形といわれているんですけど、自分は劣等感しかなかったです。先輩が記事を書くので自分はほとんど記事を書かずに言われたことをやって、雑務をするという日々を過ごして、自分は記者に向いてないんじゃないかなって思っていました。
喜入:そこから、主体的に記事やコラムを書くのに何年くらいかかったんですか?
鈴木:振り返ると落合さんが中日ドランゴンズという監督になってからですかね。
髙橋: 『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』の中にもありましたけど、落合さんとはどうやって出会ったんですか?
鈴木:最初は、中日ドラゴンズが新しい監督を探していると。
#高桥光[超话]##高桥光##髙桥ひかる#
TBSラジオ『パンサー向井のふらっと』毎週月曜日~木曜日朝8時30分から放送中!
9月1日(木)放送の『パンサー向井のふらっと』、この日はパンサー向井慧がが隔週でお休みのため、木曜パートナー 髙橋ひかるとTBSアナウンサー・喜入友浩でお届けしました。
9時台の『ふらトピ』のテーマは、【スポーツ記者ってどんなお仕事なの?】
ゲストは、日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年間経験され、現在はフリーライターとして活動されている鈴木忠平さん。鈴木さんが手がけた 『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』は、【大宅壮一ノンフィクション賞】、 【講談社本田靖春ノンフィクション賞】に続いて【新潮ドキュメント賞】を受賞と、 3つのノンフィクション賞を受賞、つまり三冠を達成した史上初の作品になっています。
鈴木さんは、長年、野球の記事も手掛けられていますが、実は小学校3年生から大学時代までサッカーをされていました。一時期はサッカー選手を目指していた鈴木さんは、なぜ、スポーツ記者になろうと思ったのでしょうか?
髙橋:Jリーガーになりたかった鈴木さんが、どうしてスポーツをお届けする側になろうと思ったんですか?
鈴木:自分が、プロのサッカー選手になれないなというのは、だいたい高校生くらいで分かってきて、うまい選手が同じチームにたくさんいて。それでも、スポーツに関わりたいと思って、大学の時にフランスのワールドカップを見に行って、現地で、サッカー記者の人が街頭でインタビューしに来て、スポーツの記者の人って現地に行けるし記事にも出来るし、かっこいいなって。自分ができるとしたら文章を書くのは好きだったのでスポーツ新聞の記者になろうかなと思いました。
髙橋:実際に記者の人とお話をしてみておもしろそうだなって思って、興味がわいたんですか?
鈴木:就職活動をする段階になって、大学3年か4年の時に、新聞に載っていた『サッカーの話をしよう』というコラムにアルゼンチンのブエノスアイレスのサッカー記者の話があって。その記者の人がある試合を見に行っていてとてもいい試合で感動しすぎて原稿をかけなくなってしまって、デスクから「締め切りなのに原稿どうするんだ」って電話かかってきたんですけど「僕は、この試合を取材できただけで十分だから原稿書けません。」って言ったと。
髙橋:えぇ…!
鈴木:デスクからは「減俸かクビかどっちかだ」って言われるんですけど、記者は「それでいい」って言って、減俸になったのかな。コラムの主旨としてはスポーツの記者ってこんなに魅力的な仕事で、地位、名誉、お金じゃなくてそれを超えるものがあるんだって。
喜入:我々もスポーツを伝える側で、ゴルフのマスターズで 松山英樹さんが優勝した時に小笠原アナウンサーが泣いて実況できなかったんです。それは賛否あったんですけど…。
鈴木:自分もその場面見ていました。最後、グリーンから歩いてクラブハウスに戻る間、ずっと実況なしで。あれが逆によかったです。
髙橋:会場の音は聞こえているけど、実況だけが聞こえないんですか?
喜入:そう、放送席で泣いてしまって、言葉が出ない。本当は「日本人初」とか言わなきゃいけないんだけど素直に感動して。
鈴木:説明がいらないっていうかね。
髙橋:愛がすごく伝わるけど…
喜入:伝えるって難しいし、すごい仕事だなって。
ブエノスアイレスのサッカー記者のようになりたくて記者になった鈴木さんですが、すぐに記事を書かせてもらうわけではなくて、最初は地方版の高校野球を担当するようになりました。ただ、絶対に間違えてはいけない、人の名前や数字をすごく間違えてしまったそうです。「記者じゃいられなくなるぞ」と注意されてもまだ間違えてしまう…。その中で、プロ野球だったら、公式のプロフィールもあるし間違えないかもしれないから…という理由で、プロ野球担当になったそうです。
鈴木さんにとっては、完全に後ろ向きな気持ちでのプロ野球記者というお仕事がスタートしました。
鈴木:プロ野球記者ってスポーツ紙では花形といわれているんですけど、自分は劣等感しかなかったです。先輩が記事を書くので自分はほとんど記事を書かずに言われたことをやって、雑務をするという日々を過ごして、自分は記者に向いてないんじゃないかなって思っていました。
喜入:そこから、主体的に記事やコラムを書くのに何年くらいかかったんですか?
鈴木:振り返ると落合さんが中日ドランゴンズという監督になってからですかね。
髙橋: 『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』の中にもありましたけど、落合さんとはどうやって出会ったんですか?
鈴木:最初は、中日ドラゴンズが新しい監督を探していると。
#高桥光[超话]##高桥光##髙桥ひかる#
my family受赏 脚本赏
黑岩勉 访问全文
「マイファミリー」で脚本賞を初受賞した感想を聞かせてください。
選んでいただいて、ありがとうございます。「週刊ザテレビジョン」は高校時代、お金がない中で買って読んでいただけに、すごくうれしいです。これまで脚本を担当した「グランメゾン東京」(2019年、TBS系)、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021年、TBS系)が作品賞を取ったときもうれしかったですが、脚本賞では縁がないのかなと思っていました。
「マイファミリー」は連続ドラマの新しいフォーマットを見せるという挑戦をした作品だったので、脚本を評価していただいたのはありがたいです。
投票した審査員や記者からは「連続ドラマの特性を生かし、事件を決着させながら次へとつないでいく展開が見事だった」と評価されました。原作のないドラマオリジナルですが、そもそもこの物語はどうやって発想したのですか?
昔から誘拐事件を描くサスペンスが好きで、誘拐ものがやりたかったんです。それを全10話の連続ドラマでやってみようと思いました。誘拐ものは映画のフォーマットには当てはまりやすいけれど、連続ドラマでは一つの事件で引っ張るのは難しい。何か新しいフォーマットを作れればいいなと考えたのが始まりでした。
リアルタイムで連続誘拐事件を見ているような感じで、1回も休みを入れずに作れるように構成を考えました。そして、二宮和也さんが主演だということも早い段階で決まったので、主人公・鳴沢温人のキャラクターは基本的に二宮さんに“当て書き”をしました。
温人は最初、娘を誘拐された“被害者”だったのに、第4話以降、犯人に利用され、まるで“共犯者”のような立場になってしまいます。そこが誘拐ものとして斬新でしたね。
僕も主人公の立場が入れ替わるところがポイントだと思いました。被害者だったはずが、犯人が誰だか分からないままにどんどん巻き込まれていく。そして、「マイファミリー」のタイトルどおり、犯人から「私たちはファミリーですから」と言われ仲間として扱われてしまう場面が一番ゾッとするところになるので、中盤のピークに持っていこうと考えました。
その後も温人の周囲の人が誘拐され、二転三転して最後に真犯人が判明しましたが、この展開は第1話執筆時から決めていましたか?
そうですね。最初の段階で結末までのプロットは完成していました。だから、脚本に取り掛かってから「どういう展開にしよう」と悩むことはなかったのですが、真相が明らかになるタイミングは悩みました。
東堂(濱田岳)の娘が過去に誘拐されたことはどの段階で明かすか、東堂はいつ自分の罪を告白するのか、それらを同時に伝えるのか小出しにするのかなど…。ドラマの撮影が始まると、役者さんの演技によってそこは調整しましたし、隠してもしょうがない部分は早めに明かすなど、いろいろ考えました。
スマホの通信機能やゲームアプリなどを駆使した展開は、考えるのが大変だったのではないでしょうか。
実は令和になってから身代金目的の誘拐事件は発生していないんですよね。昭和から平成の初期までしか起きていない。これだけ防犯カメラが多くなり、GPS追跡システムが発達し、ほとんどの人がスマホを持っている。そんな中で、誘拐事件が起きたらどうなるかということは、何度もシミュレーションしました。
犯人からの電話連絡も「無機質で無感情な声が最も怖いのでは」と思い、これまでのドラマではボイスチェンジャーを使っていたところを、AIによるテキスト読み上げ機能という設定にしました。
視聴者の皆さんも「誘拐犯は誰なのか」と盛り上がっていましたね。
その反応は感じていました。ただ、プロデューサーさんたちと一致していたのは「考察ドラマにはならないようにしよう」ということ。誘拐事件が起きてしまうけれど、結果的にそれによって各家族の絆が強くなる。温人の会社の仲間を含めてファミリーが絆を深める話にしたかった。
元々、この連続誘拐事件は一人の女の子が「家庭を壊したくない」と思ったことから始まっているわけで、その子の家はハッピーになれなかったけれど、彼女のその強い思いが、最終的にいろいろな家族を幸せに導いたというように見えればいいなとも思っていました。
ところで、黒岩さんは、こういったアクション・サスペンス作も書く一方で、アニメ「ONE PIECE」の脚本を手掛けたり、前作「消えた初恋」(2021年、テレビ朝日系)ではボーイズラブ(BL)に挑戦したりするなど、ジャンルレスに仕事をしてらっしゃいますね。
意識的に違うジャンルを選んでいるわけではないけれど、一つのジャンルしかできない人と思われたくはない。どんなジャンルも書ける作家になりたいですね。
以前から「ラブコメを書きたい」とも言ってきたんですが、なかなかチャンスがなく、「消えた初恋」は「深夜枠でBLですがラブコメです」と振っていただいたので、二つ返事で引き受けました。BLというジャンルではあったけれど、人間愛というか、「人を好きになるって素晴らしいことだよね」ということを描いたつもりです。
「マイファミリー」もそうですよね。サスペンス要素はあるけれど、家族愛で人間愛。「TOKYO MER―」もコロナ禍の中、奮闘している医療従事者の姿を描きたいという思いがありました。脚本家になったばかりの頃は、展開や構成に一番、興味があったんですけれど、最近は歳を取ったからか、人間ドラマを描きたいという思いが強くなりましたね。
2022年4月クールはTVerでの全局ライブ配信が始まる一方、地上波でのドラマ視聴率が全体的に下がってしまうなど、動きがありました。ドラマの作り手として、この状況をどう見ていますか?
そうですね。僕らドラマの脚本家は芸術家ではないので、世の中が求めている商品を作らないといけない。では、「求められているものは何か?」と考えると、やっぱりシンプルな家族の物語というよりは、もうちょっとスピード感のあるパッケージでないと見てもらえないだろうなと…。今回は、その仕掛けを作ったことで、根底にある家族のドラマを見てもらえたらという挑戦でした。
よく言われるように、TVerも録画視聴もあるから、「もはや視聴率は関係ないのか?」と考えると、やはり作り手には数字が宿命としてつきまとうし、「どうやってリアルタイムで見てもらうのか」という工夫を放棄してしまうのは違うという気がしますね。それを放棄したら、ドラマはどんどんダメになっていくような気がして、すごく怖い。
「マイファミリー」は4月クールで平均視聴率トップ。最終回の視聴率は16%を超えました。どうしたらこんなヒット作を作れるのでしょうか?
僕が偉そうに言うことではないですけど、やっぱり諦めずに工夫をするしかないですね。エンターテインメントとして工夫する、全てのシーンを面白くするという意気込みで作るしかないんですよね。
今は、面白いものが他にもたくさんあるから、一瞬でも「面白くない」と思われてしまう隙(すき)があると、見る人はそっぽを向いてしまう。テレビ屋にとっては本当にきつい状況だけれど、やっていくしかない。
そうやって、ドラマの作り手はみんな頑張っているとは思うけれど、特にこの日曜劇場枠はキャスト、スタッフの皆さんが深いこだわりを持ってクオリティーを追求してくれるので、脚本を書く立場としても喜びが大きい。今回、良いチームで仕事できたことが本当にうれしかったです。
黑岩勉 访问全文
「マイファミリー」で脚本賞を初受賞した感想を聞かせてください。
選んでいただいて、ありがとうございます。「週刊ザテレビジョン」は高校時代、お金がない中で買って読んでいただけに、すごくうれしいです。これまで脚本を担当した「グランメゾン東京」(2019年、TBS系)、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021年、TBS系)が作品賞を取ったときもうれしかったですが、脚本賞では縁がないのかなと思っていました。
「マイファミリー」は連続ドラマの新しいフォーマットを見せるという挑戦をした作品だったので、脚本を評価していただいたのはありがたいです。
投票した審査員や記者からは「連続ドラマの特性を生かし、事件を決着させながら次へとつないでいく展開が見事だった」と評価されました。原作のないドラマオリジナルですが、そもそもこの物語はどうやって発想したのですか?
昔から誘拐事件を描くサスペンスが好きで、誘拐ものがやりたかったんです。それを全10話の連続ドラマでやってみようと思いました。誘拐ものは映画のフォーマットには当てはまりやすいけれど、連続ドラマでは一つの事件で引っ張るのは難しい。何か新しいフォーマットを作れればいいなと考えたのが始まりでした。
リアルタイムで連続誘拐事件を見ているような感じで、1回も休みを入れずに作れるように構成を考えました。そして、二宮和也さんが主演だということも早い段階で決まったので、主人公・鳴沢温人のキャラクターは基本的に二宮さんに“当て書き”をしました。
温人は最初、娘を誘拐された“被害者”だったのに、第4話以降、犯人に利用され、まるで“共犯者”のような立場になってしまいます。そこが誘拐ものとして斬新でしたね。
僕も主人公の立場が入れ替わるところがポイントだと思いました。被害者だったはずが、犯人が誰だか分からないままにどんどん巻き込まれていく。そして、「マイファミリー」のタイトルどおり、犯人から「私たちはファミリーですから」と言われ仲間として扱われてしまう場面が一番ゾッとするところになるので、中盤のピークに持っていこうと考えました。
その後も温人の周囲の人が誘拐され、二転三転して最後に真犯人が判明しましたが、この展開は第1話執筆時から決めていましたか?
そうですね。最初の段階で結末までのプロットは完成していました。だから、脚本に取り掛かってから「どういう展開にしよう」と悩むことはなかったのですが、真相が明らかになるタイミングは悩みました。
東堂(濱田岳)の娘が過去に誘拐されたことはどの段階で明かすか、東堂はいつ自分の罪を告白するのか、それらを同時に伝えるのか小出しにするのかなど…。ドラマの撮影が始まると、役者さんの演技によってそこは調整しましたし、隠してもしょうがない部分は早めに明かすなど、いろいろ考えました。
スマホの通信機能やゲームアプリなどを駆使した展開は、考えるのが大変だったのではないでしょうか。
実は令和になってから身代金目的の誘拐事件は発生していないんですよね。昭和から平成の初期までしか起きていない。これだけ防犯カメラが多くなり、GPS追跡システムが発達し、ほとんどの人がスマホを持っている。そんな中で、誘拐事件が起きたらどうなるかということは、何度もシミュレーションしました。
犯人からの電話連絡も「無機質で無感情な声が最も怖いのでは」と思い、これまでのドラマではボイスチェンジャーを使っていたところを、AIによるテキスト読み上げ機能という設定にしました。
視聴者の皆さんも「誘拐犯は誰なのか」と盛り上がっていましたね。
その反応は感じていました。ただ、プロデューサーさんたちと一致していたのは「考察ドラマにはならないようにしよう」ということ。誘拐事件が起きてしまうけれど、結果的にそれによって各家族の絆が強くなる。温人の会社の仲間を含めてファミリーが絆を深める話にしたかった。
元々、この連続誘拐事件は一人の女の子が「家庭を壊したくない」と思ったことから始まっているわけで、その子の家はハッピーになれなかったけれど、彼女のその強い思いが、最終的にいろいろな家族を幸せに導いたというように見えればいいなとも思っていました。
ところで、黒岩さんは、こういったアクション・サスペンス作も書く一方で、アニメ「ONE PIECE」の脚本を手掛けたり、前作「消えた初恋」(2021年、テレビ朝日系)ではボーイズラブ(BL)に挑戦したりするなど、ジャンルレスに仕事をしてらっしゃいますね。
意識的に違うジャンルを選んでいるわけではないけれど、一つのジャンルしかできない人と思われたくはない。どんなジャンルも書ける作家になりたいですね。
以前から「ラブコメを書きたい」とも言ってきたんですが、なかなかチャンスがなく、「消えた初恋」は「深夜枠でBLですがラブコメです」と振っていただいたので、二つ返事で引き受けました。BLというジャンルではあったけれど、人間愛というか、「人を好きになるって素晴らしいことだよね」ということを描いたつもりです。
「マイファミリー」もそうですよね。サスペンス要素はあるけれど、家族愛で人間愛。「TOKYO MER―」もコロナ禍の中、奮闘している医療従事者の姿を描きたいという思いがありました。脚本家になったばかりの頃は、展開や構成に一番、興味があったんですけれど、最近は歳を取ったからか、人間ドラマを描きたいという思いが強くなりましたね。
2022年4月クールはTVerでの全局ライブ配信が始まる一方、地上波でのドラマ視聴率が全体的に下がってしまうなど、動きがありました。ドラマの作り手として、この状況をどう見ていますか?
そうですね。僕らドラマの脚本家は芸術家ではないので、世の中が求めている商品を作らないといけない。では、「求められているものは何か?」と考えると、やっぱりシンプルな家族の物語というよりは、もうちょっとスピード感のあるパッケージでないと見てもらえないだろうなと…。今回は、その仕掛けを作ったことで、根底にある家族のドラマを見てもらえたらという挑戦でした。
よく言われるように、TVerも録画視聴もあるから、「もはや視聴率は関係ないのか?」と考えると、やはり作り手には数字が宿命としてつきまとうし、「どうやってリアルタイムで見てもらうのか」という工夫を放棄してしまうのは違うという気がしますね。それを放棄したら、ドラマはどんどんダメになっていくような気がして、すごく怖い。
「マイファミリー」は4月クールで平均視聴率トップ。最終回の視聴率は16%を超えました。どうしたらこんなヒット作を作れるのでしょうか?
僕が偉そうに言うことではないですけど、やっぱり諦めずに工夫をするしかないですね。エンターテインメントとして工夫する、全てのシーンを面白くするという意気込みで作るしかないんですよね。
今は、面白いものが他にもたくさんあるから、一瞬でも「面白くない」と思われてしまう隙(すき)があると、見る人はそっぽを向いてしまう。テレビ屋にとっては本当にきつい状況だけれど、やっていくしかない。
そうやって、ドラマの作り手はみんな頑張っているとは思うけれど、特にこの日曜劇場枠はキャスト、スタッフの皆さんが深いこだわりを持ってクオリティーを追求してくれるので、脚本を書く立場としても喜びが大きい。今回、良いチームで仕事できたことが本当にうれしかったです。
#邓佳鑫[超话]# #邓佳鑫 希君十六 晓撞星辰#
『通往16岁』
生日应援
Part14 丰收·候禾乃登
门有车马宾,金鞍曜朱轮。
谓从丹霄落,乃是故乡亲。
特别的爱给特别的你!
祝福要张扬表达,
爱要让你看见!
在邓佳鑫十六岁生日之际,
一辆载满爱意的大巴车,
行驶在山城熟悉的旅程之中!
大巴车体应援时间:2022.07.23 10:00-16:00
大巴车路线如图所示:南滨路周边绕行
注:大巴本可搭乘,但出于安全考量,最终协商决定不开放乘坐服务,请大家远观欣赏,谢谢理解!
but,@TF家族-邓佳鑫 这位小朋友愿意的话,可以随意坐[春游家族]
回顾:
大屏篇:
part1 初生·立春之始-北京站https://t.cn/A6aoocL0
part2 生机·雨水润泽-济南站https://t.cn/A6aKtJKJ
part3 势起·惊蛰乍动-深圳站https://t.cn/A6a91PBJ
part4 明媚·仲春之月-长春站https://t.cn/A6aNzMzI
Part5 洒脱·探春踏青-广州站https://t.cn/A6apcRSX
Part6 成长·雨生百谷-南京站https://t.cn/A6aO5hBG
Part7 长赢·万物并秀-合肥站https://t.cn/A6aWSDWF
Part8 张弛·满而不溢-8屏3天(郑州1➕西安1➕杭州1➕合肥1➕南宁1➕长沙1➕重庆2)https://t.cn/A6aWej6W
Part9 蓄力·培植希望-武汉站https://t.cn/A6ajhkbQ
Part10 耀目·昼晷云极-上海站https://t.cn/A6aYx8MW
Part11 温煦·候鹰始鸷-成都站https://t.cn/A6aTqhLA
Part12 炙热·腐草为萤-重庆站-龙湖北城天街21块LCD屏https://t.cn/A6aHcywy
Part13 灵动·寒蝉鸣至-重庆站-皇冠双子塔灯光秀https://t.cn/A6aHnjv2
公益篇:
part1 温暖·冬尽春始-邓佳鑫公益守护花蕾学校https://t.cn/A6aW9QFw
Part2 和煦·初寒尚小-流浪动物保护项目https://t.cn/A6allxhH
Part3 驱寒·暖阳始生-“空巢不空银天使”公益活动https://t.cn/A6ajErLP
Part4明霁·雪后初晴-“白血病我不怕你”项目https://t.cn/A6aTZMUe
Part5 暖意·以爱御冬“母亲健康快车”项目https://t.cn/A6aTp9DR
Part6 治愈·收藏暖冬“小朋友画廊”项目https://t.cn/A6aHXcwH
Part7 善源·一叶知秋 中国绿化基金会“世外桃源”公益https://t.cn/A6aQKfTg
彩蛋篇 :
第25节气 Part1 爱意·无穷尽-(天津1+广州1+深圳1+宁波1+重庆1+杭州1+成都1+北京1)https://t.cn/A6ajDayB
『通往16岁』
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Part5 暖意·以爱御冬“母亲健康快车”项目https://t.cn/A6aTp9DR
Part6 治愈·收藏暖冬“小朋友画廊”项目https://t.cn/A6aHXcwH
Part7 善源·一叶知秋 中国绿化基金会“世外桃源”公益https://t.cn/A6aQKfTg
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