元SKE48 松井玲奈 采访
同じ人のことを考えても見え方が違うのは面白い発見だった
――松井さんは原作となった恋愛小説『よだかの片想い』に惚れ込み、映像化を熱望していたそうですが、主人公の前田アイコを演じると決まった時は、どんな気持ちでしたか?
松井玲奈(以下、松井) 出演の話が少しずつ進んでいるというのは知っていたんですけど、一時期お話が止まってしまい、できないと思っていたんです。急に撮影が決まったものの、その間に私も歳を重ねていったので、果たして大学生の役ができるのだろうかと不安に思うこともたくさんありました。その後、大学院生に設定が変わりましたが、演じられるうれしさはありつつも、私にできるんだろうか?というプレッシャーが大きかったです。これだけ多くの人が力を貸してくれて、映画が作れるように土台を用意してくれて、自分がその人たちの思いにちゃんと応えられるかどうか。みんなが満足するものを作ることができるのか……。自分たちが自信を持って作ったものなのは間違いないですが、公開直前の今も、観た人たちがどう感じるのかというプレッシャーの中にいます。
――全体的に演技のトーンが抑えめで、アイコと恋人の飛坂逢太(中島歩)が気持ちをぶつけ合うシーンも、そこまで感情を剥き出しにしない印象を受けました。
松井 中島さんの芝居の影響が大きいと思っています。最初に本読みをした時から、中島さんのナチュラルなトーンに合わせた方ほうがいいなと思って、自分自身もあまり誇張しないというか、中島さんの空気感に乗っかろうとしていました。
――中島さんとのやりとりで、あの雰囲気が生まれていったのですね。
松井 撮影現場に入ってからも、中島さんの空気感というか、芝居の雰囲気は本読みの時と変わらなかったんです。それと違うテンションでやってしまうと作品全体のトーンがぐしゃぐしゃになってしまうだろうなと思ったので、意識的に抑え目にしていました。それがアイコを演じる上でも結果としてよかったと思います。
――中島さんの印象はいかがでしたか?
松井 つかみどころのない不思議な人だなという風に今も思っています。別の作品ではトリッキーな役も演じられていたので、引き出しが本当に多い方なんだろうなと感じています。
――アイコを演じる上で、安川有果監督から具体的な指示はあったのでしょうか。
松井 事前にはなかったんですが、私が持っていた原作のアイコ像と、監督が持っている映画のアイコ像が少し違う部分があって、それがある意味、面白さだなと思いました。同じ人のことを考えていても、ちょっとズレがあるというのがリアルな人間らしさだなと。認知の違いというと大袈裟ですけど、見え方がこうも違うんだなというのは面白い発見でした。私は原作が好きすぎるが故に固執してしまうところがあるので、お互いの意見を擦り合わせながら、監督のことを信頼してできる環境に徐々になっていったのが印象的でした。
――松井さんはアイコをどう捉えていたのでしょうか。
松井 アイコの顔にアザがあるということをウイークポイントに捉えてしまう人がいると思います。もちろんそれもこの作品にとって大事なことの一つではあるんですが、そこよりもアイコが飛坂さんと出会ってから始まる恋心の物語を重点的に意識して演じるようにしていました。アザがあるとかないとかを考えて、こういうお芝居をしなきゃいけないというよりは、シーンの中で問題が持ち上がった時に、どう反応するかを重視していたと思います。
――特に印象に残っているシーンを教えてください。
松井 飛坂さんとぶつかり合うシーンです。私はすごく悲しい気持ちを持ってリハーサルをしていたんですけど、監督からは「そこは怒りをもっとぶつけてほしい」と言われて。アイコは人に怒りをぶつけるのがすごく怖いというように私は感じていたので、「怒りという感情が分からないです。分からないけど、でもやってみます」という感じで、本番でやってみたら、自分が考えていた悲しさって一つだけの感情じゃなくて、怒りもあるし、悔しさもあるし、悲しさもある。いろんなものが混ざって、それを彼にぶつけるっていうことを監督が言いたかったんだなと、どんどん分かっていって。それは自分としてもアイコという役としても、ひとりでは見つけられない感情や表現だったので、とても印象的なシーンになりました。
自分を受け入れて、認めてくれる人たちが、周りには確かにいる
――随所に長回しを効果的に配した独特のカメラワークが、アイコの気持ちを巧みに捉えているように感じました。
松井 実際に長回しで撮影している時は全く意識していなくて、「完成したらどうなるんだろう」くらいの感覚だったんですが、寄りのシーンは過去の人生にないぐらいカメラに寄られていました(笑)。ラストシーンでカメラがアイコに寄るシーンも、カメラのフレームが頬にあたるくらいの近さでしたからね。その近さに驚きつつも、アイコの目をちゃんと映すことで、言葉に頼らなくても、カメラワークで彼女の想いを表現できる方法が面白かったです。撮っている時は全体が分からないことも多かったので、1本の作品になって、腑に落ちることも多かったです。
――ラストのダンスシーンは松井さんのアドリブの動きが多かったのでしょうか。
松井 基本的なステップだけ教えてもらって、そこから楽しく自由にやってくださいという感じでした。
――まさに言葉よりも、ダンスによってアイコの気持ちが能弁に伝わると感じました。
松井 後で自分が演じていた時の表情を見ていると、どんどん開けていく感覚があったような気がします。私自身はちょっと恥ずかしがりなので、踊ったりするのは抵抗があるタイプなんですけど、実際にやってみると、どんどん楽しくなっていって、ああいうシーンになりました。
―映画の大きなキーワードに「コンプレックス」があると思います。コンプレックスに対して松井さんはどう考えていらっしゃいますか?
松井 『よだかの片想い』を読んだ時に、コンプレックスは自分が抱えるものというより、人に指摘されて初めて気づくものなんだと発見しました。アイコも同級生に「顔のアザが変」と言われて、「自分の体の一部が人と違うのが変なんだ」と初めて気づかされてしまう。私自身の過去を思い返しても、コンプレックスは人から指摘されたことで、気になったことのほうが圧倒的に多いと思うので、ちょっとした呪いみたいなものなのかなと。でも考え方を変えると、コンプレックスはチャームポイントにもなりえるなと感じています。
――松井さん自身、コンプレックスをチャームポイントだと感じた経験はあったのでしょうか?
松井 今はそんなこともないんですけど、以前は自分の左目がすごく嫌いでした。というのも今よりも奥二重だったので、「キツく見える」と人から言われたことがあり、それからずっと前髪で隠していました。でもお芝居をする時に、「左右の目の表情が違うのが素敵だね」と言ってもらえて、「一つの顔なのに、二つの顔を見せられるのってお得だな」と思って。考え方を少し変えれば、自分にとってプラスにもなりえるんだなと、今は前向きに考えられるようになっています。
――改めて映画の見どころを教えてください。
松井 アイコの初恋の物語でありながら、自分が周りの人に受け入れられ、助けてもらっていたということに彼女が気づいていく物語でもあります。それはどの人にも当てはまることで、自分の殻の中に閉じこもって、「私の周りには誰もいないんだ。一人ぼっちななんだ」と思っていても、ちょっと見方を変えると、そんな自分をしっかり受け入れてくれて、認めてくれる人たちが、周りには確かにいるんですよね。そんなことを、この映画を観た人にも感じてもらえたらうれしいです。
やりたくないことを先に全部書き出しておく
――松井さんはSKE48のオープニングメンバーとしてデビューしましたが、お芝居のお仕事を志したのはいつ頃ですか?
松井 もともとお芝居がしたくて芸能界に入ったので、最初からですね。ステージから客席に向けて歌って踊ることで、人に見られる耐性がつくと思ったし、表現の勉強にもなると考えていました。アイドル活動をしている間も、お芝居をしたいという気持ちはずっと変わらなかったです。
――お芝居をしたいという気持ちはどんなきっかけで芽生えましたか?
松井 小さい頃から学芸会で、表現したり、人に観てもらったりすることが好きでした。母が宝塚を好きだったのもあって、天海祐希さんが出ている舞台を観に行ったこともあります。蜷川幸雄さんが演出されている舞台を映像で観た時に、舞台っていろんな表現があって、自由なんだなと感じたんです。たとえば「ここが火星です」と言ったら、それだけで舞台が火星に変わる。その自由さと、生でお芝居をしている俳優さんたちの熱量や集中力みたいなものが伝わって来てすごく感動して、私も舞台の上で、何かを表現する人になりたいなと思ったのが最初のきっかけです。
――アイドルグループでの経験が、お芝居にも活きている部分はありますか?
松井 ずっとライブ活動をしていたので、何が起きても動じない力というか、ハプニングとかイレギュラーなことに関しての耐性はついたのかなと思います。
――グループを卒業して、一人で活動するようになって、意識が変わったと感じることはありますか?
松井 現場は基本的に初めて会う人たちばかりで、その時のチームでひとつのものを作るので、現場ごとに転職しているみたいな感覚です。現場ごとに新しい職場に行って、そこで人間関係を作ってコミュニケーションもとらなきゃいけないし、もちろんお芝居もしないといけない。その大変さは一人になってから常々感じています。でも、数を重ねていくと、何回もご一緒できるスタッフさんや共演者の方々、「お久しぶりですね」と言える方が増えていくことがうれしいですね。
――最後に進路選択を控えているティーンにメッセージをお願いします。
松井 よく「やりたいことが分からないです」と聞かれることがあります。私の場合、お芝居がしたいというのは決まっていましたが、それよりもやりたくないことのほうが多くて。これはやりたくないけど、これだったらやりたいというのが、結構はっきり決まっているタイプの人間なんです。そう考えられるようになったのは、学校の先生に「やりたくないことを先に全部書き出しておくといい。それ以外は許容できることで、やってもいいよって思えること。まずは自分の苦手なことや、やりたくないことを理解しておくと自分に向いていることや、やりたいことが見えてくると思う」と言われたことが大きくて。それを実践した時に、「これも無理だ、あれも無理だ」となったけど、私の好きなもの、やりたいことは、お芝居で表現することなのかもしれないと明確に気づけたんです。だから、やりたくないことをはっきりさせると、見えてくるものもあるのではないでしょうか。
同じ人のことを考えても見え方が違うのは面白い発見だった
――松井さんは原作となった恋愛小説『よだかの片想い』に惚れ込み、映像化を熱望していたそうですが、主人公の前田アイコを演じると決まった時は、どんな気持ちでしたか?
松井玲奈(以下、松井) 出演の話が少しずつ進んでいるというのは知っていたんですけど、一時期お話が止まってしまい、できないと思っていたんです。急に撮影が決まったものの、その間に私も歳を重ねていったので、果たして大学生の役ができるのだろうかと不安に思うこともたくさんありました。その後、大学院生に設定が変わりましたが、演じられるうれしさはありつつも、私にできるんだろうか?というプレッシャーが大きかったです。これだけ多くの人が力を貸してくれて、映画が作れるように土台を用意してくれて、自分がその人たちの思いにちゃんと応えられるかどうか。みんなが満足するものを作ることができるのか……。自分たちが自信を持って作ったものなのは間違いないですが、公開直前の今も、観た人たちがどう感じるのかというプレッシャーの中にいます。
――全体的に演技のトーンが抑えめで、アイコと恋人の飛坂逢太(中島歩)が気持ちをぶつけ合うシーンも、そこまで感情を剥き出しにしない印象を受けました。
松井 中島さんの芝居の影響が大きいと思っています。最初に本読みをした時から、中島さんのナチュラルなトーンに合わせた方ほうがいいなと思って、自分自身もあまり誇張しないというか、中島さんの空気感に乗っかろうとしていました。
――中島さんとのやりとりで、あの雰囲気が生まれていったのですね。
松井 撮影現場に入ってからも、中島さんの空気感というか、芝居の雰囲気は本読みの時と変わらなかったんです。それと違うテンションでやってしまうと作品全体のトーンがぐしゃぐしゃになってしまうだろうなと思ったので、意識的に抑え目にしていました。それがアイコを演じる上でも結果としてよかったと思います。
――中島さんの印象はいかがでしたか?
松井 つかみどころのない不思議な人だなという風に今も思っています。別の作品ではトリッキーな役も演じられていたので、引き出しが本当に多い方なんだろうなと感じています。
――アイコを演じる上で、安川有果監督から具体的な指示はあったのでしょうか。
松井 事前にはなかったんですが、私が持っていた原作のアイコ像と、監督が持っている映画のアイコ像が少し違う部分があって、それがある意味、面白さだなと思いました。同じ人のことを考えていても、ちょっとズレがあるというのがリアルな人間らしさだなと。認知の違いというと大袈裟ですけど、見え方がこうも違うんだなというのは面白い発見でした。私は原作が好きすぎるが故に固執してしまうところがあるので、お互いの意見を擦り合わせながら、監督のことを信頼してできる環境に徐々になっていったのが印象的でした。
――松井さんはアイコをどう捉えていたのでしょうか。
松井 アイコの顔にアザがあるということをウイークポイントに捉えてしまう人がいると思います。もちろんそれもこの作品にとって大事なことの一つではあるんですが、そこよりもアイコが飛坂さんと出会ってから始まる恋心の物語を重点的に意識して演じるようにしていました。アザがあるとかないとかを考えて、こういうお芝居をしなきゃいけないというよりは、シーンの中で問題が持ち上がった時に、どう反応するかを重視していたと思います。
――特に印象に残っているシーンを教えてください。
松井 飛坂さんとぶつかり合うシーンです。私はすごく悲しい気持ちを持ってリハーサルをしていたんですけど、監督からは「そこは怒りをもっとぶつけてほしい」と言われて。アイコは人に怒りをぶつけるのがすごく怖いというように私は感じていたので、「怒りという感情が分からないです。分からないけど、でもやってみます」という感じで、本番でやってみたら、自分が考えていた悲しさって一つだけの感情じゃなくて、怒りもあるし、悔しさもあるし、悲しさもある。いろんなものが混ざって、それを彼にぶつけるっていうことを監督が言いたかったんだなと、どんどん分かっていって。それは自分としてもアイコという役としても、ひとりでは見つけられない感情や表現だったので、とても印象的なシーンになりました。
自分を受け入れて、認めてくれる人たちが、周りには確かにいる
――随所に長回しを効果的に配した独特のカメラワークが、アイコの気持ちを巧みに捉えているように感じました。
松井 実際に長回しで撮影している時は全く意識していなくて、「完成したらどうなるんだろう」くらいの感覚だったんですが、寄りのシーンは過去の人生にないぐらいカメラに寄られていました(笑)。ラストシーンでカメラがアイコに寄るシーンも、カメラのフレームが頬にあたるくらいの近さでしたからね。その近さに驚きつつも、アイコの目をちゃんと映すことで、言葉に頼らなくても、カメラワークで彼女の想いを表現できる方法が面白かったです。撮っている時は全体が分からないことも多かったので、1本の作品になって、腑に落ちることも多かったです。
――ラストのダンスシーンは松井さんのアドリブの動きが多かったのでしょうか。
松井 基本的なステップだけ教えてもらって、そこから楽しく自由にやってくださいという感じでした。
――まさに言葉よりも、ダンスによってアイコの気持ちが能弁に伝わると感じました。
松井 後で自分が演じていた時の表情を見ていると、どんどん開けていく感覚があったような気がします。私自身はちょっと恥ずかしがりなので、踊ったりするのは抵抗があるタイプなんですけど、実際にやってみると、どんどん楽しくなっていって、ああいうシーンになりました。
―映画の大きなキーワードに「コンプレックス」があると思います。コンプレックスに対して松井さんはどう考えていらっしゃいますか?
松井 『よだかの片想い』を読んだ時に、コンプレックスは自分が抱えるものというより、人に指摘されて初めて気づくものなんだと発見しました。アイコも同級生に「顔のアザが変」と言われて、「自分の体の一部が人と違うのが変なんだ」と初めて気づかされてしまう。私自身の過去を思い返しても、コンプレックスは人から指摘されたことで、気になったことのほうが圧倒的に多いと思うので、ちょっとした呪いみたいなものなのかなと。でも考え方を変えると、コンプレックスはチャームポイントにもなりえるなと感じています。
――松井さん自身、コンプレックスをチャームポイントだと感じた経験はあったのでしょうか?
松井 今はそんなこともないんですけど、以前は自分の左目がすごく嫌いでした。というのも今よりも奥二重だったので、「キツく見える」と人から言われたことがあり、それからずっと前髪で隠していました。でもお芝居をする時に、「左右の目の表情が違うのが素敵だね」と言ってもらえて、「一つの顔なのに、二つの顔を見せられるのってお得だな」と思って。考え方を少し変えれば、自分にとってプラスにもなりえるんだなと、今は前向きに考えられるようになっています。
――改めて映画の見どころを教えてください。
松井 アイコの初恋の物語でありながら、自分が周りの人に受け入れられ、助けてもらっていたということに彼女が気づいていく物語でもあります。それはどの人にも当てはまることで、自分の殻の中に閉じこもって、「私の周りには誰もいないんだ。一人ぼっちななんだ」と思っていても、ちょっと見方を変えると、そんな自分をしっかり受け入れてくれて、認めてくれる人たちが、周りには確かにいるんですよね。そんなことを、この映画を観た人にも感じてもらえたらうれしいです。
やりたくないことを先に全部書き出しておく
――松井さんはSKE48のオープニングメンバーとしてデビューしましたが、お芝居のお仕事を志したのはいつ頃ですか?
松井 もともとお芝居がしたくて芸能界に入ったので、最初からですね。ステージから客席に向けて歌って踊ることで、人に見られる耐性がつくと思ったし、表現の勉強にもなると考えていました。アイドル活動をしている間も、お芝居をしたいという気持ちはずっと変わらなかったです。
――お芝居をしたいという気持ちはどんなきっかけで芽生えましたか?
松井 小さい頃から学芸会で、表現したり、人に観てもらったりすることが好きでした。母が宝塚を好きだったのもあって、天海祐希さんが出ている舞台を観に行ったこともあります。蜷川幸雄さんが演出されている舞台を映像で観た時に、舞台っていろんな表現があって、自由なんだなと感じたんです。たとえば「ここが火星です」と言ったら、それだけで舞台が火星に変わる。その自由さと、生でお芝居をしている俳優さんたちの熱量や集中力みたいなものが伝わって来てすごく感動して、私も舞台の上で、何かを表現する人になりたいなと思ったのが最初のきっかけです。
――アイドルグループでの経験が、お芝居にも活きている部分はありますか?
松井 ずっとライブ活動をしていたので、何が起きても動じない力というか、ハプニングとかイレギュラーなことに関しての耐性はついたのかなと思います。
――グループを卒業して、一人で活動するようになって、意識が変わったと感じることはありますか?
松井 現場は基本的に初めて会う人たちばかりで、その時のチームでひとつのものを作るので、現場ごとに転職しているみたいな感覚です。現場ごとに新しい職場に行って、そこで人間関係を作ってコミュニケーションもとらなきゃいけないし、もちろんお芝居もしないといけない。その大変さは一人になってから常々感じています。でも、数を重ねていくと、何回もご一緒できるスタッフさんや共演者の方々、「お久しぶりですね」と言える方が増えていくことがうれしいですね。
――最後に進路選択を控えているティーンにメッセージをお願いします。
松井 よく「やりたいことが分からないです」と聞かれることがあります。私の場合、お芝居がしたいというのは決まっていましたが、それよりもやりたくないことのほうが多くて。これはやりたくないけど、これだったらやりたいというのが、結構はっきり決まっているタイプの人間なんです。そう考えられるようになったのは、学校の先生に「やりたくないことを先に全部書き出しておくといい。それ以外は許容できることで、やってもいいよって思えること。まずは自分の苦手なことや、やりたくないことを理解しておくと自分に向いていることや、やりたいことが見えてくると思う」と言われたことが大きくて。それを実践した時に、「これも無理だ、あれも無理だ」となったけど、私の好きなもの、やりたいことは、お芝居で表現することなのかもしれないと明確に気づけたんです。だから、やりたくないことをはっきりさせると、見えてくるものもあるのではないでしょうか。
#kishi every day# 242
补少俱舞台,从VS结成开始,被勝つんだWIN!惊艳到目瞪口呆,不是说好的现在的Jr不行吗?这6个孩子明明不比黄金一代那些人的唱跳水平差啊!!16年之后prince贡献了很多经典翻唱的舞台,印象比较深的有arashi的Monster和NEWS的恋を知らない君へ,以及KK组曲,都是公认有难度的歌,但是KC驾驭起来却非常轻松的样子。那时候的嗓音,清亮得犹如夏天里的泉水,轻触一下就能渗透进内心。前辈的歌里,Guilty和Crazy moon~キミ・ハ・ムテキ水平高到……就问你们一句谁看了没有被折服?我一直认为,所谓的唱功好,并不是一味飙高音,而是在音准的基础上,对于气息的掌控和运用自如程度、吐字的准确及清晰程度(杰伦式唱腔例外)、感情是否投入并且到位(多一点少一点都不行)。
16年的KC,在我这儿,至少已经够格了。
补少俱舞台,从VS结成开始,被勝つんだWIN!惊艳到目瞪口呆,不是说好的现在的Jr不行吗?这6个孩子明明不比黄金一代那些人的唱跳水平差啊!!16年之后prince贡献了很多经典翻唱的舞台,印象比较深的有arashi的Monster和NEWS的恋を知らない君へ,以及KK组曲,都是公认有难度的歌,但是KC驾驭起来却非常轻松的样子。那时候的嗓音,清亮得犹如夏天里的泉水,轻触一下就能渗透进内心。前辈的歌里,Guilty和Crazy moon~キミ・ハ・ムテキ水平高到……就问你们一句谁看了没有被折服?我一直认为,所谓的唱功好,并不是一味飙高音,而是在音准的基础上,对于气息的掌控和运用自如程度、吐字的准确及清晰程度(杰伦式唱腔例外)、感情是否投入并且到位(多一点少一点都不行)。
16年的KC,在我这儿,至少已经够格了。
気象庁主任予報官「危険な台風 不要不急の外出控えて」
台風14号 九州・四国では記録的大雨のおそれも
2022年9月16日
気象庁と国土交通省は16日午前11時から緊急の合同記者説明を開きました。
冒頭、気象庁予報課の岸本賢司主任予報官は今回の台風14号について「非常に強い勢力を維持したまま17日には沖縄・奄美、18日には九州に接近しその後、日本を縦断する予想となっている。全国どこでも警戒すべき状況となる危険な台風だ。不要不急の外出は控えてほしい」と述べました。
気象庁が“危険な台風”と呼ぶのは珍しいことです。
気象庁の危機感の背景は日本の広域で雨や風による影響が出るおそれが高まっているからです。具体的に見ていきます。
今回の台風の特徴の1つは大きさです。
台風の分類で「大型」は風速15メートル以上の強風域が半径500キロ以上800キロ未満とされています。東京から大阪までがすっぽり入る広さです。
そして勢力も最大風速が44メートル以上の「非常に強い」に発達しました。
衛星画像で見ると、台風の目がはっきりしていて、その周りを巨大な雲が取り囲むように並んでいるのが分かります。
このため、台風の接近前から影響が出て、遠ざかっても雨や風が強い状態が続くと岸本主任予報官は指摘します。
それにより心配されるのが長く続く「大雨」です。
西日本では台風接近前の16日の夜以降、高気圧のふちをまわる湿った空気が流れ込み続けると予想されています。
16日時点の進路予想では台風は九州付近を北上したあと進路を東へ転向し、20日にかけて西日本や東日本に近づく見込みです。
太平洋側を中心に雨量が増えたところへ、18日には台風本体の雨雲がかかりはじめ、雨量がかなり多くなって土砂災害や川の増水・氾濫、低い土地の浸水などのおそれが高まります。
特に九州南部や四国の太平洋側を中心にまとまった雨となるおそれがあり、警戒が必要です。
【事前放流すでに実施 今後も注意を】
雨による災害については河川を管理する国土交通省の担当者も警戒感をにじませました。
国土交通省河川環境課の大野良徳 流水管理室長は、16日朝8時の時点で大雨が予想される九州南部や四国、中国地方の25のダムで容量を確保するための「事前放流」を行っていると説明しました。
大野室長は「ダムの事前放流により雨が降っていなくても河川の水位があがったり流量が増加したりすることがあるため、サイレンなどでお知らせする。今後の雨の降り方などによってほかのダムでも事前放流をする可能性があり情報に注意するとともに川には近づかないでほしい」と呼びかけました。
大東島地方や奄美地方、九州南部では17日から、18日には九州北部や四国、近畿でもうねりを伴った猛烈なしけが予想されているほか、台風から離れた東海や関東でもしけや大しけになる見込みです。
沖合がなだらかに見えていても海岸付近で突然、波が高くなることがあり、平成23年には小笠原諸島付近にあった台風12号の影響で、静岡県や茨城県で海水浴客が波に流されて死亡する事故も起きています。
九州北部や四国、中国地方では警報級の高潮が発生するおそれもあります。
気象庁が台風14号の予想進路と似ている台風としてあげた2004年の台風16号では、瀬戸内海沿岸で高潮が発生し、香川県では約2万2000棟が浸水しました。
18日からは潮位が高くなると予想されていて、海岸や河口付近に住む人は特に警戒が必要です。
【予想の難しさ 進路によっては事態悪化も】
気象庁の岸本主任予報官は今回の台風は発生当初の見立てよりも発達傾向にあるとして、さらなる事態の悪化への懸念も示しました。
「20日以降の予報円はまだ大きいため、西日本で影響が長引いて雨量がさらに増えたり、逆に東日本、北日本の影響が早まったりするおそれがある」
ポイントにあげたのが台風が進路を東へ変えるタイミングの予想が難しいことです。
19日ごろまでは九州付近を北上するとみられるものの、その後の動きは台風の東にある太平洋高気圧の張り出し具合や、偏西風の南北の位置によって微妙に変化するとみられます。
このため20日以降に台風が東へ進むタイミングをはかりづらく、移動速度が遅くなると、西日本を中心に雨や風、波の影響も長期化するおそれがあるということです。
【危機感を確実に防災行動へ】
気象庁が国土交通省と合同で報道陣に説明する場を設けるのは災害の危険性が非常に高くなっていると判断したときです。
台風の進路や速度にはまだ幅がありますが、危険な台風が日本列島に近づくおそれがあることに変わりはありません。
一方、台風は事前の備えで危険を回避することもできる現象です。
雨や風が強まる前にハザードマップであなたのまわりの災害の危険性を確認したり、いざというときの対応を家族で話し合ったりしておきましょう。
台風14号 九州・四国では記録的大雨のおそれも
2022年9月16日
気象庁と国土交通省は16日午前11時から緊急の合同記者説明を開きました。
冒頭、気象庁予報課の岸本賢司主任予報官は今回の台風14号について「非常に強い勢力を維持したまま17日には沖縄・奄美、18日には九州に接近しその後、日本を縦断する予想となっている。全国どこでも警戒すべき状況となる危険な台風だ。不要不急の外出は控えてほしい」と述べました。
気象庁が“危険な台風”と呼ぶのは珍しいことです。
気象庁の危機感の背景は日本の広域で雨や風による影響が出るおそれが高まっているからです。具体的に見ていきます。
今回の台風の特徴の1つは大きさです。
台風の分類で「大型」は風速15メートル以上の強風域が半径500キロ以上800キロ未満とされています。東京から大阪までがすっぽり入る広さです。
そして勢力も最大風速が44メートル以上の「非常に強い」に発達しました。
衛星画像で見ると、台風の目がはっきりしていて、その周りを巨大な雲が取り囲むように並んでいるのが分かります。
このため、台風の接近前から影響が出て、遠ざかっても雨や風が強い状態が続くと岸本主任予報官は指摘します。
それにより心配されるのが長く続く「大雨」です。
西日本では台風接近前の16日の夜以降、高気圧のふちをまわる湿った空気が流れ込み続けると予想されています。
16日時点の進路予想では台風は九州付近を北上したあと進路を東へ転向し、20日にかけて西日本や東日本に近づく見込みです。
太平洋側を中心に雨量が増えたところへ、18日には台風本体の雨雲がかかりはじめ、雨量がかなり多くなって土砂災害や川の増水・氾濫、低い土地の浸水などのおそれが高まります。
特に九州南部や四国の太平洋側を中心にまとまった雨となるおそれがあり、警戒が必要です。
【事前放流すでに実施 今後も注意を】
雨による災害については河川を管理する国土交通省の担当者も警戒感をにじませました。
国土交通省河川環境課の大野良徳 流水管理室長は、16日朝8時の時点で大雨が予想される九州南部や四国、中国地方の25のダムで容量を確保するための「事前放流」を行っていると説明しました。
大野室長は「ダムの事前放流により雨が降っていなくても河川の水位があがったり流量が増加したりすることがあるため、サイレンなどでお知らせする。今後の雨の降り方などによってほかのダムでも事前放流をする可能性があり情報に注意するとともに川には近づかないでほしい」と呼びかけました。
大東島地方や奄美地方、九州南部では17日から、18日には九州北部や四国、近畿でもうねりを伴った猛烈なしけが予想されているほか、台風から離れた東海や関東でもしけや大しけになる見込みです。
沖合がなだらかに見えていても海岸付近で突然、波が高くなることがあり、平成23年には小笠原諸島付近にあった台風12号の影響で、静岡県や茨城県で海水浴客が波に流されて死亡する事故も起きています。
九州北部や四国、中国地方では警報級の高潮が発生するおそれもあります。
気象庁が台風14号の予想進路と似ている台風としてあげた2004年の台風16号では、瀬戸内海沿岸で高潮が発生し、香川県では約2万2000棟が浸水しました。
18日からは潮位が高くなると予想されていて、海岸や河口付近に住む人は特に警戒が必要です。
【予想の難しさ 進路によっては事態悪化も】
気象庁の岸本主任予報官は今回の台風は発生当初の見立てよりも発達傾向にあるとして、さらなる事態の悪化への懸念も示しました。
「20日以降の予報円はまだ大きいため、西日本で影響が長引いて雨量がさらに増えたり、逆に東日本、北日本の影響が早まったりするおそれがある」
ポイントにあげたのが台風が進路を東へ変えるタイミングの予想が難しいことです。
19日ごろまでは九州付近を北上するとみられるものの、その後の動きは台風の東にある太平洋高気圧の張り出し具合や、偏西風の南北の位置によって微妙に変化するとみられます。
このため20日以降に台風が東へ進むタイミングをはかりづらく、移動速度が遅くなると、西日本を中心に雨や風、波の影響も長期化するおそれがあるということです。
【危機感を確実に防災行動へ】
気象庁が国土交通省と合同で報道陣に説明する場を設けるのは災害の危険性が非常に高くなっていると判断したときです。
台風の進路や速度にはまだ幅がありますが、危険な台風が日本列島に近づくおそれがあることに変わりはありません。
一方、台風は事前の備えで危険を回避することもできる現象です。
雨や風が強まる前にハザードマップであなたのまわりの災害の危険性を確認したり、いざというときの対応を家族で話し合ったりしておきましょう。
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