#八木勇征[超话]#
【八木勇征】が最近ドキドキしたことや自分の好きなパーツって?顔面最強の“美しい人”を徹底解剖!
2022.09.26
www.vivi.tv/post300667?utm_source=line&utm_medium=message&utm_campaign=20220928_1&position=4
謎多き八木勇征って
なにもの?
アンニュイな表情を見せたかと思えば、腹筋ばきばきの美しい肉体美を披露。見るたびにイメージがコロコロ変わる八木勇征の本当の姿とは……?
■ 八木勇征
よく言われるのは大らか。今までの人生で怒鳴ったり怒ったりしたことは一度もないです。ちょっとイヤだと思っても、僕が怒ることでその後の関係が悪くなったり、居心地が悪くなったりするのがイヤで。自分が飲み込めば大丈夫かなって……。この人にどう思われているんだろうと気にする方がストレスなんです。
いいところは、誰かを喜ばせたい気持ちが強いところと、興味を持ったものや自分の好きなものには正直に好きって言う貪欲さかな。パーツだと鼻が好き! 鷲鼻なんですよ。横顔は自分でも好きですね。直さなきゃいけないところは……、忘れ物が多いところ!(笑) これは本当に反省しています。携帯、傘、バッグとあらゆるものを忘れてきています。ひどいときは一日に3回忘れ物を取りに帰ったこともあります。
よく陽キャって言われますけど、部屋も暗い方が落ち着くし、マンガを読むのが好きなただの陰キャです(笑)。いまはすごく忙しくさせてもらっていて、それがすごいありがたい。焦っている訳ではないけど1週間休みがあると言われたら、「2日間でも、なにかドラマとかないですかね?」と言ってしまうと思う。いろいろ経験したい気持ちが強いんです。休みなんて1週間もいらない。引き出しが自分でもすごく増えているタイミングだと思うので、今はそのまま走り続けたいですね。
2017年に開催されたオーディションでFANTASTICSのメンバーになりました。合格したときはもちろん嬉しいんですけど、焦りもありましたし、正直不安しかなかったですね。ほぼダンス未経験の僕と周りのみんなが過ごしてきた環境・時間が違いすぎて、その差はそう簡単に埋められるものではなかった。ステージを楽しめるようになったのはここ最近です。
今、ボーイズグループ戦国時代なんて言われていますけど、僕たちファンタは歌も歌うし、ダンスも踊るし、全員芝居ができるグループだよねってみんなに思われたらいいなって思います。
■ 俳優
昨年12月に最終回を迎えたMBSドラマ特区『美しい彼』はものすごい反応があって、おかげさまで映画化も決まってありがたいです。お芝居をする自分を好きになってもらって、そこをきっかけにFANTASTICSを知る入り口になれたら嬉しいですよね。
『美しい彼』の酒井麻衣監督に出会えたことで演技とはどういうものなのかが少しだけ摑めたような気がしていて。演技にまつわるあれこれをたくさんご指導いただいて、とても成長させてもらいました。でも、やっているときは必死すぎて、正直記憶があまりない(笑)。映像としてできあがったものを見て初めて達成感に変わりますね。
今後は大河ドラマに出てみたいです。新撰組をやりたいですね。自分の生きていない時代の職業を体験できるのは俳優ならではですし、キャラクターを通じていろんな表現の仕方が増えていくことが面白い。いろんな役にチャレンジしていきたいですね。
Autocomplete
Interview
▼八木勇征 セルフィー
最近は「Dazz – フィルムカメラ」か「EE35 フィルムカメラ」のアプリが好き。これは(中島)颯太から教えてもらったんですけど、カンタンにいい感じに加工できるんですよ。颯太がもともとフィルムカメラ好きで、現像した写真を僕も見ているうちに、仕上がりのセピア加工や淡い感じで写っている雰囲気がなんかいいなって。そこから、ちょっとレトロな感じやエモーショナルな写りに良さを感じてそういう世界観にハマり、自分も加工するようになりました。
▼八木勇征 言われて嬉しい褒め言葉
基本的になんでも嬉しいけど、「私も真似したい!」が一番かな。髪型はもちろん、着てる服、履いてる靴、ライフスタイルをそういう風に思ってもらえたら最高ですね。
▼八木勇征 最近ドキドキしたこと
つい先日、とある撮影でプールの中に6時間いて、足裏が自分でも見たことないくらいフヤフヤになっちゃった。ちょっと焦ってドライヤーを当てながら、一生フヤフヤだったらどうしよう、これはほんとうに戻るのだろうか!? とめちゃドキドキしました(笑)。
▼八木勇征 日々欠かせないもの
ん〜そうっすね、ジムの入館キー(笑)。
【八木勇征】が最近ドキドキしたことや自分の好きなパーツって?顔面最強の“美しい人”を徹底解剖!
2022.09.26
www.vivi.tv/post300667?utm_source=line&utm_medium=message&utm_campaign=20220928_1&position=4
謎多き八木勇征って
なにもの?
アンニュイな表情を見せたかと思えば、腹筋ばきばきの美しい肉体美を披露。見るたびにイメージがコロコロ変わる八木勇征の本当の姿とは……?
■ 八木勇征
よく言われるのは大らか。今までの人生で怒鳴ったり怒ったりしたことは一度もないです。ちょっとイヤだと思っても、僕が怒ることでその後の関係が悪くなったり、居心地が悪くなったりするのがイヤで。自分が飲み込めば大丈夫かなって……。この人にどう思われているんだろうと気にする方がストレスなんです。
いいところは、誰かを喜ばせたい気持ちが強いところと、興味を持ったものや自分の好きなものには正直に好きって言う貪欲さかな。パーツだと鼻が好き! 鷲鼻なんですよ。横顔は自分でも好きですね。直さなきゃいけないところは……、忘れ物が多いところ!(笑) これは本当に反省しています。携帯、傘、バッグとあらゆるものを忘れてきています。ひどいときは一日に3回忘れ物を取りに帰ったこともあります。
よく陽キャって言われますけど、部屋も暗い方が落ち着くし、マンガを読むのが好きなただの陰キャです(笑)。いまはすごく忙しくさせてもらっていて、それがすごいありがたい。焦っている訳ではないけど1週間休みがあると言われたら、「2日間でも、なにかドラマとかないですかね?」と言ってしまうと思う。いろいろ経験したい気持ちが強いんです。休みなんて1週間もいらない。引き出しが自分でもすごく増えているタイミングだと思うので、今はそのまま走り続けたいですね。
2017年に開催されたオーディションでFANTASTICSのメンバーになりました。合格したときはもちろん嬉しいんですけど、焦りもありましたし、正直不安しかなかったですね。ほぼダンス未経験の僕と周りのみんなが過ごしてきた環境・時間が違いすぎて、その差はそう簡単に埋められるものではなかった。ステージを楽しめるようになったのはここ最近です。
今、ボーイズグループ戦国時代なんて言われていますけど、僕たちファンタは歌も歌うし、ダンスも踊るし、全員芝居ができるグループだよねってみんなに思われたらいいなって思います。
■ 俳優
昨年12月に最終回を迎えたMBSドラマ特区『美しい彼』はものすごい反応があって、おかげさまで映画化も決まってありがたいです。お芝居をする自分を好きになってもらって、そこをきっかけにFANTASTICSを知る入り口になれたら嬉しいですよね。
『美しい彼』の酒井麻衣監督に出会えたことで演技とはどういうものなのかが少しだけ摑めたような気がしていて。演技にまつわるあれこれをたくさんご指導いただいて、とても成長させてもらいました。でも、やっているときは必死すぎて、正直記憶があまりない(笑)。映像としてできあがったものを見て初めて達成感に変わりますね。
今後は大河ドラマに出てみたいです。新撰組をやりたいですね。自分の生きていない時代の職業を体験できるのは俳優ならではですし、キャラクターを通じていろんな表現の仕方が増えていくことが面白い。いろんな役にチャレンジしていきたいですね。
Autocomplete
Interview
▼八木勇征 セルフィー
最近は「Dazz – フィルムカメラ」か「EE35 フィルムカメラ」のアプリが好き。これは(中島)颯太から教えてもらったんですけど、カンタンにいい感じに加工できるんですよ。颯太がもともとフィルムカメラ好きで、現像した写真を僕も見ているうちに、仕上がりのセピア加工や淡い感じで写っている雰囲気がなんかいいなって。そこから、ちょっとレトロな感じやエモーショナルな写りに良さを感じてそういう世界観にハマり、自分も加工するようになりました。
▼八木勇征 言われて嬉しい褒め言葉
基本的になんでも嬉しいけど、「私も真似したい!」が一番かな。髪型はもちろん、着てる服、履いてる靴、ライフスタイルをそういう風に思ってもらえたら最高ですね。
▼八木勇征 最近ドキドキしたこと
つい先日、とある撮影でプールの中に6時間いて、足裏が自分でも見たことないくらいフヤフヤになっちゃった。ちょっと焦ってドライヤーを当てながら、一生フヤフヤだったらどうしよう、これはほんとうに戻るのだろうか!? とめちゃドキドキしました(笑)。
▼八木勇征 日々欠かせないもの
ん〜そうっすね、ジムの入館キー(笑)。
#饭丰万理江[超话]#oggi杂志
\鮮やかカラーで気分を上げたい!/
【ヴィヴィッドカラーのニット×黒のバレルパンツ】
秋のトレンド、鮮やかなベリーピンクのニット。ハイウエストのバレル(樽形)パンツにタックインすると今どきのスタイルアップが叶う。
・ニット¥19,800(styling/ ルミネ新宿1店〈styling/〉)
・手に持ったジャケット¥108,900(アイシクル 阪急うめだ本店〈ICICLE〉)
・デニムパンツ¥22,000(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店〈トラディショナル ウェザーウェア〉)
・バッグ¥277,200(トッズ・ジャパン〈トッズ〉)
・靴¥19,800(アルアバイル〈ルル・ウィルビー〉)
・〝レフィエ〟のベルト¥7,700(フラッパーズ) @flappers_jp
・〝シンパシー オブ ソウル スタイル〟のボールチェーンネックレス¥25,300(フラッパーズ) @sympathy_of_soul_style
・コインネックレス¥22,000(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム〈テンプル オブ ザ サン〉) @templeofthesunjewellery
・リング¥30,800(ヴァジックジャパン〈MAISON VASIC〉)@vasic_japan
・キャミソール/スタイリスト私物
●商品の価格はすべて、税込価格です。
・
・
#Oggi365日コーデ #飯豊まりえ #まりえってぃ #毎日コーデ #秋コーデ2022 #大人ファッション #今日のコーデ #ファッションスナップ #ファッション好きな人と繋がりたい #インスタファッション #ファッションコーデ #服好きな人と繋がりたい #秋コーデ #コーデ #fashion #おしゃれさんと繋がりたい #シンプルコーデ #着回しコーデ #お洒落さんと繋がりたい #オシャレさんと繋がりたい #オシャレ #今日の服 #大人女子 #お洒落な人と繋がりたい #トレンド #ファッション #お洒落 #outfit #本日のコーデ #コーディネート
\鮮やかカラーで気分を上げたい!/
【ヴィヴィッドカラーのニット×黒のバレルパンツ】
秋のトレンド、鮮やかなベリーピンクのニット。ハイウエストのバレル(樽形)パンツにタックインすると今どきのスタイルアップが叶う。
・ニット¥19,800(styling/ ルミネ新宿1店〈styling/〉)
・手に持ったジャケット¥108,900(アイシクル 阪急うめだ本店〈ICICLE〉)
・デニムパンツ¥22,000(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店〈トラディショナル ウェザーウェア〉)
・バッグ¥277,200(トッズ・ジャパン〈トッズ〉)
・靴¥19,800(アルアバイル〈ルル・ウィルビー〉)
・〝レフィエ〟のベルト¥7,700(フラッパーズ) @flappers_jp
・〝シンパシー オブ ソウル スタイル〟のボールチェーンネックレス¥25,300(フラッパーズ) @sympathy_of_soul_style
・コインネックレス¥22,000(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム〈テンプル オブ ザ サン〉) @templeofthesunjewellery
・リング¥30,800(ヴァジックジャパン〈MAISON VASIC〉)@vasic_japan
・キャミソール/スタイリスト私物
●商品の価格はすべて、税込価格です。
・
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【blog】2022.09.03
ドードーの落下日誌(前編)
稽古中の日誌です。
観に行くか迷っている人や、劇のことをもっと知りたい人の助けになればと、日誌を書いてみました。
劇の内容に触れている箇所などあります。
「ドードーが落下する」を観に行く予定の方で、まだ読みたくない、読まずに観たいという方がいたらまだ読まないでくださいね。
稽古初日
本読み。
反省しかない。
加藤さんの言葉で「理解し合えない二人が友達でいれるのか」という言葉が印象に残る。
それから、信也(僕)が夏目(平原テツ)をどう受け取っていくかが大事と言われる。おそらくこの劇で最も大切なのがそれで、僕はそれが丁寧にできていなかった。
稽古終、取材。この劇について聞かれ、まだぼんやりしている中で答える。加藤さんがこの劇を立ち上げるということがどういうことか、信也がその瞬間や過去のことをどう見つめていたか、そういうことが全部つながっている。信也の心にはあの頃のことが刻まれている。忘れられない。忘れたくない。そんな劇を立ち上げたい。
稽古二日目
座組のみんながリラックスしていて本読みも昨日よりは良い感じ。加藤さんの、脚本や役柄の説明が入りながら全員で認識のすり合わせをして、ひたすら本読みをする。帰りの電車、加藤さんと二人きり。俺喋りっぱなし。浮かれてるなあ。
鶏肉を焼く。映画ムーンライトシャドウを見ながら眠る。
稽古三日目
加藤さんが「ドードーが落下する」について話してくれる時間がめっちゃ楽しいと気づく。何より本人が一番楽しそう。でも思えば劇団た組の公演の時、加藤さんはいつも楽しそうだ。緊張感もあるけど。三日目だけどとても疲労している。どうしてだろう。この脚本の持つ魔力、ポテンシャルを読めば読むほど感じる。ラストシーンについて少しだけヒントをもらう。この感覚懐かしい。加藤さんがくれるわずかなヒントを手繰り寄せて、深淵に辿り着きたい。
生姜焼きを作る。
稽古四日目
稽古場の待合室でする雑談が幸せ。初めて劇団た組に出演した時の稽古場に比べると目に見えて美しく贅沢な稽古場。でもあの頃の稽古場も少し恋しい。今日から立ち稽古が始まる。疲労はするけど楽しい。ドードーが落下するが立ち上がる。落下しながら立ち上がる。夏目さんの台詞を聞きながら思うことがある。この戯曲を読んだ人たちは、それぞれの夏目さんを語る。「引きずられる」「負の感情」そんな色々な言葉も聞いた。僕は劇中にも登場するようなその言葉を聞きながら信也の気持ちを想像する。周囲の人が夏目さんを語った時、彼は何を思っていたんだろう。理解し合えない人たちは友人でいられるのか。僕はこの劇で答えを追ってみたい。
頭の中でずっと台詞が聞こえて深夜まで眠れない。
稽古5日目
昼、あんかけ焼きそばを作る。
稽古場に向かう。Wikipediaでドードーを検索する。
のろますぎて絶滅した動物と出てくる。
人類によって絶滅した動物。
ポルトガル語でのろま。
アメリカ英語でdodoは滅びてしまった存在の代名詞。
警戒心が薄く人間が近づいても逃げないため素手で捕まえられたそう。
空を飛べない。
ドードーが落下する。
それは、捕まえられるのかな。
帰り道、訳もわからず寂しい。みんなとご飯に行きたい。信也についてアドバイスをくれた求一郎の言葉。
「信也、難しいよね。
寄り添い切るわけでもなく、
突き放し切るでもなく、
笑い物にし切るわけでもなく」
この劇の稽古に入ってから、一人の時間が耐え難く寂しい。
稽古6日目
書き忘れる。カルボナーラを作る。
稽古7日目
けっこうガッツリ稽古をして疲れる。加藤さんの脚本は台詞のニュアンスが曖昧なところへ向かうほど面白い。何度も体験している演出なのに劇団た組に参加する頃にはいつもそれを忘れている。つい一つの感情で台詞を表現しがちになってしまう。その度にこの場所に引き戻してもらってる。破壊と再生。
帰りの車内、古田新太さんのインタビューを読む。喫煙や飲酒によるコミュニケーションが減ったと。それが良い悪いの話ではなく、良い悪いの中間地点の話、つまり余白が大事だと。その余白を良くないからと切り捨てるのはどうかと。なるほど。
そう考えるとこの稽古場には、稽古場の外に休憩スペースのソファやらがあって、そこで皆が雑談できるのがありがたい。これは余白か。でもやっぱりまだ発言しづらい人もいるんだろうな。僕はそういうことを忘れがち。共演者の声を聞きたい。稽古終わりのご飯があればいいのに。きっとこの芝居は座組のコミュニケーションが深まるほど、良くなる、気がする。かぼちゃの煮物つくる。
稽古8日目
けっこう夏目さんの台詞が俺に侵食してくるなあ。
「ちょっと死にます」と電話をかけたくなる夏目の気持ちを想像してしまう。世界とのズレね。埋まらない孤独ね。どうして自分はこんなに孤独なんだろう?という純粋な疑問が襲ってくる夜ね。信也を演じながらずっと夏目さんの台詞聞いてるからなあ。
そっかあ。そう考えると、こんなとき夏目が電話をかけられるのは信也なのか。
肉豆腐つくる。夜、台詞にうなされて眠れない。明け方、クエンティンタランティーノに太極拳を教える夢を見る。
稽古9日目
帰りの電車。加藤さんと秋元と求一郎と。この電車の時間もいいよなあ。昨日、一昨日と一人で帰ってみて、やっぱり一緒に帰りたいなと。
今日は「ドードーが落下する」のあらすじを。
たくさんの人に見て欲しいな。
9月21日が初日なんだけど、その日はちょうど9年前に僕がオフィス作のオーディションを受けた日。松田美由紀さんと出会った日。僕にとっては忘れられない日なんだけど、その日に10年目の初日を迎えられることが嬉しい。
かぼちゃ煮物の残りでクリームパスタつくる。
「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに 」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間である夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。しかしその二年後、再び信也に夏目から連絡がある。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していたそうで、その「とある事情」を説明する。それから信也達と夏目は再び集まるようになったものの、その「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。信也達と夏目との三年間を巡る青春失踪劇。
稽古10日目。書き忘れる。
湖で泳ぐ夢を見る。湖の底に落ちているビーサンを潜って取ろうとするけど取れない。
稽古11日目。書き忘れる。
体力の限界まで稽古をして、翌日は稽古やすみ。
稽古12日目。
台本を開くのが辛い。劇団た組の稽古をしていると確かにこの時間を通過する。膨大な台詞の反復と稽古場での台詞忘れを繰り返し続けていると、やがて夢に出てきてうなされるようになる。電車の中で台本を握りしめるけれどページを開くことが出来ない。
いよいよラストシーンの稽古が始まった。テツさんに圧倒されて台詞が出てこなくなる。悔しいし情けない。今まで演じた役の中で最も複雑な演技を求められている気がする。難しい。明日は頑張ろうという言葉すら出てこない。稽古場で諦めにも近い感情になったのは初めてのこと。稽古はいつもより早く17時半に終わる。
横浜駅まで歩いて帰ろうとしたら何人かがついてきてくれる。駅まで喋りながら帰る。楽しかった。みんなドードーがとにかく面白いと言っていて、それぞれの物語を語り合う。求一郎が通りがかった公園でいきなり鉄棒をし始める。誰も触れない。誰も観ていないところでポケットからスマホが落ちて画面が割れたらしい。
夜眠れないだろうなと思っていたらやっぱり全然眠れない。映画をかけてみたら最後まで観てしまう。毎日みんなと一緒にいるのに孤独を感じる。物語の持つ力せいか、演劇の持つ力のせいか。これまでもこんなに苦しかった?思い出せない。ただ、加藤拓也が書く物語の魔力、のようなものは確実に増していると思う。
稽古13日目。
細かい演出とシーンの反復が始まる。何度も何度も繰り返して細かい台詞のニュアンスや空白を詰めていく。20時近くまでみっちり稽古。加藤さんには珍しく長い時間稽古をしている。楽しくて時間が過ぎるのが早い。最後はみんながハイになって笑いが止まらなくなって、終了。
帰りの電車で加藤さんと話す。ラストに向かっていくヒントをもらう。少しずつ。
今週末に予定している通し稽古で何が見えるか。
夜はプリズムの放送。余韻を引きずりながら布団に入る。明日も稽古頑張ろう。
稽古14日目
後半の通し稽古。演じていてたまらなくなる。どうしようもない。楽しくて苦しい。
そのあと休憩を入れて返し稽古をするも疲れで全く台詞が出てこなくなる。
自分の体力のなさにショック。
今は夜中の3時。頭がハイになって眠れない日々が続く。演劇ってこんなに大変だったか?明日やれるのか自分。笑うしかない。
稽古15日目
今日から9月が始まった。
少し朦朧とした頭のまま、全力で返し稽古。
後半のシーンを繰り返し詰めていく。まだまだやることは沢山あるなあ。それでも少しずつ物語や関係性の輪郭が見えてきた気がする。輪郭が見えたらあとは中身を詰めていくだけ。
共演者とのコミュニケーションが深まってきた気がする。山脇辰哉がインスタで劇のことを書いていて嬉しくなる。みんなそれぞれドードーに対する思いがあるんだな。そう考えると、演じる底力が沸いてくる。
明日は初の全編、通し稽古。スタッフさんが来てくれるらしい。がんばろう。
稽古16日目
映画も見ない。本も読まない。ご飯も作らない。
芝居のことだけ考えて、だんだん無欲になっていく自分がいる。稽古終わり、加藤さんに連れられて足ツボマッサージに行く。足ツボを押されながら、そういえば新しい靴が欲しいなあとか、明日は日用品を買わなきゃとか、色んなことを思い出していく。
今日の通し稽古は大失敗だった。言われたことできてないし、早口だし、力んでるし。でも、まあ、失敗しておいて良かった。とにかく身も心もリラックスしてフラットな状態で挑む大切さを知ることが出来た。おやすみ。
https://t.cn/A6SA0w14
https://t.cn/A6S0b0dr
ドードーの落下日誌(前編)
稽古中の日誌です。
観に行くか迷っている人や、劇のことをもっと知りたい人の助けになればと、日誌を書いてみました。
劇の内容に触れている箇所などあります。
「ドードーが落下する」を観に行く予定の方で、まだ読みたくない、読まずに観たいという方がいたらまだ読まないでくださいね。
稽古初日
本読み。
反省しかない。
加藤さんの言葉で「理解し合えない二人が友達でいれるのか」という言葉が印象に残る。
それから、信也(僕)が夏目(平原テツ)をどう受け取っていくかが大事と言われる。おそらくこの劇で最も大切なのがそれで、僕はそれが丁寧にできていなかった。
稽古終、取材。この劇について聞かれ、まだぼんやりしている中で答える。加藤さんがこの劇を立ち上げるということがどういうことか、信也がその瞬間や過去のことをどう見つめていたか、そういうことが全部つながっている。信也の心にはあの頃のことが刻まれている。忘れられない。忘れたくない。そんな劇を立ち上げたい。
稽古二日目
座組のみんながリラックスしていて本読みも昨日よりは良い感じ。加藤さんの、脚本や役柄の説明が入りながら全員で認識のすり合わせをして、ひたすら本読みをする。帰りの電車、加藤さんと二人きり。俺喋りっぱなし。浮かれてるなあ。
鶏肉を焼く。映画ムーンライトシャドウを見ながら眠る。
稽古三日目
加藤さんが「ドードーが落下する」について話してくれる時間がめっちゃ楽しいと気づく。何より本人が一番楽しそう。でも思えば劇団た組の公演の時、加藤さんはいつも楽しそうだ。緊張感もあるけど。三日目だけどとても疲労している。どうしてだろう。この脚本の持つ魔力、ポテンシャルを読めば読むほど感じる。ラストシーンについて少しだけヒントをもらう。この感覚懐かしい。加藤さんがくれるわずかなヒントを手繰り寄せて、深淵に辿り着きたい。
生姜焼きを作る。
稽古四日目
稽古場の待合室でする雑談が幸せ。初めて劇団た組に出演した時の稽古場に比べると目に見えて美しく贅沢な稽古場。でもあの頃の稽古場も少し恋しい。今日から立ち稽古が始まる。疲労はするけど楽しい。ドードーが落下するが立ち上がる。落下しながら立ち上がる。夏目さんの台詞を聞きながら思うことがある。この戯曲を読んだ人たちは、それぞれの夏目さんを語る。「引きずられる」「負の感情」そんな色々な言葉も聞いた。僕は劇中にも登場するようなその言葉を聞きながら信也の気持ちを想像する。周囲の人が夏目さんを語った時、彼は何を思っていたんだろう。理解し合えない人たちは友人でいられるのか。僕はこの劇で答えを追ってみたい。
頭の中でずっと台詞が聞こえて深夜まで眠れない。
稽古5日目
昼、あんかけ焼きそばを作る。
稽古場に向かう。Wikipediaでドードーを検索する。
のろますぎて絶滅した動物と出てくる。
人類によって絶滅した動物。
ポルトガル語でのろま。
アメリカ英語でdodoは滅びてしまった存在の代名詞。
警戒心が薄く人間が近づいても逃げないため素手で捕まえられたそう。
空を飛べない。
ドードーが落下する。
それは、捕まえられるのかな。
帰り道、訳もわからず寂しい。みんなとご飯に行きたい。信也についてアドバイスをくれた求一郎の言葉。
「信也、難しいよね。
寄り添い切るわけでもなく、
突き放し切るでもなく、
笑い物にし切るわけでもなく」
この劇の稽古に入ってから、一人の時間が耐え難く寂しい。
稽古6日目
書き忘れる。カルボナーラを作る。
稽古7日目
けっこうガッツリ稽古をして疲れる。加藤さんの脚本は台詞のニュアンスが曖昧なところへ向かうほど面白い。何度も体験している演出なのに劇団た組に参加する頃にはいつもそれを忘れている。つい一つの感情で台詞を表現しがちになってしまう。その度にこの場所に引き戻してもらってる。破壊と再生。
帰りの車内、古田新太さんのインタビューを読む。喫煙や飲酒によるコミュニケーションが減ったと。それが良い悪いの話ではなく、良い悪いの中間地点の話、つまり余白が大事だと。その余白を良くないからと切り捨てるのはどうかと。なるほど。
そう考えるとこの稽古場には、稽古場の外に休憩スペースのソファやらがあって、そこで皆が雑談できるのがありがたい。これは余白か。でもやっぱりまだ発言しづらい人もいるんだろうな。僕はそういうことを忘れがち。共演者の声を聞きたい。稽古終わりのご飯があればいいのに。きっとこの芝居は座組のコミュニケーションが深まるほど、良くなる、気がする。かぼちゃの煮物つくる。
稽古8日目
けっこう夏目さんの台詞が俺に侵食してくるなあ。
「ちょっと死にます」と電話をかけたくなる夏目の気持ちを想像してしまう。世界とのズレね。埋まらない孤独ね。どうして自分はこんなに孤独なんだろう?という純粋な疑問が襲ってくる夜ね。信也を演じながらずっと夏目さんの台詞聞いてるからなあ。
そっかあ。そう考えると、こんなとき夏目が電話をかけられるのは信也なのか。
肉豆腐つくる。夜、台詞にうなされて眠れない。明け方、クエンティンタランティーノに太極拳を教える夢を見る。
稽古9日目
帰りの電車。加藤さんと秋元と求一郎と。この電車の時間もいいよなあ。昨日、一昨日と一人で帰ってみて、やっぱり一緒に帰りたいなと。
今日は「ドードーが落下する」のあらすじを。
たくさんの人に見て欲しいな。
9月21日が初日なんだけど、その日はちょうど9年前に僕がオフィス作のオーディションを受けた日。松田美由紀さんと出会った日。僕にとっては忘れられない日なんだけど、その日に10年目の初日を迎えられることが嬉しい。
かぼちゃ煮物の残りでクリームパスタつくる。
「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに 」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間である夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。しかしその二年後、再び信也に夏目から連絡がある。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していたそうで、その「とある事情」を説明する。それから信也達と夏目は再び集まるようになったものの、その「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。信也達と夏目との三年間を巡る青春失踪劇。
稽古10日目。書き忘れる。
湖で泳ぐ夢を見る。湖の底に落ちているビーサンを潜って取ろうとするけど取れない。
稽古11日目。書き忘れる。
体力の限界まで稽古をして、翌日は稽古やすみ。
稽古12日目。
台本を開くのが辛い。劇団た組の稽古をしていると確かにこの時間を通過する。膨大な台詞の反復と稽古場での台詞忘れを繰り返し続けていると、やがて夢に出てきてうなされるようになる。電車の中で台本を握りしめるけれどページを開くことが出来ない。
いよいよラストシーンの稽古が始まった。テツさんに圧倒されて台詞が出てこなくなる。悔しいし情けない。今まで演じた役の中で最も複雑な演技を求められている気がする。難しい。明日は頑張ろうという言葉すら出てこない。稽古場で諦めにも近い感情になったのは初めてのこと。稽古はいつもより早く17時半に終わる。
横浜駅まで歩いて帰ろうとしたら何人かがついてきてくれる。駅まで喋りながら帰る。楽しかった。みんなドードーがとにかく面白いと言っていて、それぞれの物語を語り合う。求一郎が通りがかった公園でいきなり鉄棒をし始める。誰も触れない。誰も観ていないところでポケットからスマホが落ちて画面が割れたらしい。
夜眠れないだろうなと思っていたらやっぱり全然眠れない。映画をかけてみたら最後まで観てしまう。毎日みんなと一緒にいるのに孤独を感じる。物語の持つ力せいか、演劇の持つ力のせいか。これまでもこんなに苦しかった?思い出せない。ただ、加藤拓也が書く物語の魔力、のようなものは確実に増していると思う。
稽古13日目。
細かい演出とシーンの反復が始まる。何度も何度も繰り返して細かい台詞のニュアンスや空白を詰めていく。20時近くまでみっちり稽古。加藤さんには珍しく長い時間稽古をしている。楽しくて時間が過ぎるのが早い。最後はみんながハイになって笑いが止まらなくなって、終了。
帰りの電車で加藤さんと話す。ラストに向かっていくヒントをもらう。少しずつ。
今週末に予定している通し稽古で何が見えるか。
夜はプリズムの放送。余韻を引きずりながら布団に入る。明日も稽古頑張ろう。
稽古14日目
後半の通し稽古。演じていてたまらなくなる。どうしようもない。楽しくて苦しい。
そのあと休憩を入れて返し稽古をするも疲れで全く台詞が出てこなくなる。
自分の体力のなさにショック。
今は夜中の3時。頭がハイになって眠れない日々が続く。演劇ってこんなに大変だったか?明日やれるのか自分。笑うしかない。
稽古15日目
今日から9月が始まった。
少し朦朧とした頭のまま、全力で返し稽古。
後半のシーンを繰り返し詰めていく。まだまだやることは沢山あるなあ。それでも少しずつ物語や関係性の輪郭が見えてきた気がする。輪郭が見えたらあとは中身を詰めていくだけ。
共演者とのコミュニケーションが深まってきた気がする。山脇辰哉がインスタで劇のことを書いていて嬉しくなる。みんなそれぞれドードーに対する思いがあるんだな。そう考えると、演じる底力が沸いてくる。
明日は初の全編、通し稽古。スタッフさんが来てくれるらしい。がんばろう。
稽古16日目
映画も見ない。本も読まない。ご飯も作らない。
芝居のことだけ考えて、だんだん無欲になっていく自分がいる。稽古終わり、加藤さんに連れられて足ツボマッサージに行く。足ツボを押されながら、そういえば新しい靴が欲しいなあとか、明日は日用品を買わなきゃとか、色んなことを思い出していく。
今日の通し稽古は大失敗だった。言われたことできてないし、早口だし、力んでるし。でも、まあ、失敗しておいて良かった。とにかく身も心もリラックスしてフラットな状態で挑む大切さを知ることが出来た。おやすみ。
https://t.cn/A6SA0w14
https://t.cn/A6S0b0dr
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