#观音菩萨[超话]#悭吝不舍
过去,佛陀驻锡在摩竭陀国的灵鹫山,为众多的弟子们讲经说法。摩竭陀国的国王频婆娑罗王,率领了许多大臣来到灵鹫山上,合掌恭敬,顶礼佛足,禀告佛陀道:「慈悲的救主,伟大的佛陀!今天弟子特来请求佛陀,惟愿佛陀的慈光照耀到那竹林中,以佛陀大无畏的威力降伏那条毒蛇,使它不会再伤害人。」
原来离王舍城不远的一座竹林中,藏着一条凶恶的毒蛇,如果有人从那林中经过,它便怒火中烧,毒眼视人。假使人走近它一点,它便用毒气伤人,或用毒牙咬人,轻的重的都会丧身害命。有人将此事禀告国王,请国王设法解决。国王思前想后也没办法,因为许多人要去降伏它,反而都送了命,所以唯有去请求佛陀。
佛陀答应了国王的要求。有一天,佛陀独自一人往毒蛇伏藏的竹林中走去。毒蛇远远看见佛陀,便生起瞋恨心,双眼怒视着佛陀,并且还张开口,伸出红舌,扑上来要伤害佛陀。佛陀运用慈力,从五个指端放出五色光彩,那绚烂的光彩照在毒蛇的身上,毒蛇即刻变得温和,毒气也消失了,心中生出了欢喜的心,举头仰望着佛陀,心想:「那里来的人,能放这种光明照在我的身上,使我身心都感到清凉快乐?」
佛陀知道毒蛇已经调伏了,便对它说:「贤面长者!往昔的罪业你知道吗?过去世的你,虽是一个大富翁,但你悭贪嫉妒,刻薄诈欺,无恶不作,一年到头不曾布施一点给人,就是那可怜的乞丐,你仍然舍不得布施一粒米,反而怒目相视,恶口骂人,所以今生才受到这种丑形的果报。你怎么还不反省忏悔呢?为什么还要生恶心毒害来往的行人呢?你本来的罪业已经很重了,现在又在继续造罪,那你的痛苦要到几时才能够了脱呢?如果你再如此下去,痛苦的果报将是无穷尽的,几十万劫都没办法解脱的。」
佛陀慈和的音声深深打动毒蛇的心,使它生起大惭愧心,在佛前忏悔前罪。佛陀看它已经明白过失,便对它说道:「你在前生因为不奉行道德,才受此蛇形,今天你能省悟,接受佛陀的教化,你就可以出离苦海了。」
毒蛇听了之后,忽然开口说话:「佛陀的慈训,弟子不敢有所违背,今后誓愿奉行。」
「既然如此,可入我的钵中。」佛陀说完,蛇即遵照佛陀的意思,进入了钵中,佛陀便拿着钵,走出了竹林。
国王及许多人民听了这个消息,都赶来树林中看个究竟。这时蛇见到人,心生惭愧,厌恶蛇身,不久就死去了。命终后,因为它真心忏悔改过,便生到忉利天去享受天福。
一天,在竹林精舍的上空,忽然听到有天人唱偈赞佛:
巍巍大圣尊,福慧双修足,
迷昧令开明,慈恩如慧日。
净除烦恼垢,超越生死海,
佛力大难思,舍蛇来天界。
贤面长者超度了,所以,奉劝大富之人,不要悭吝不舍,免受毒蛇之报。
过去,佛陀驻锡在摩竭陀国的灵鹫山,为众多的弟子们讲经说法。摩竭陀国的国王频婆娑罗王,率领了许多大臣来到灵鹫山上,合掌恭敬,顶礼佛足,禀告佛陀道:「慈悲的救主,伟大的佛陀!今天弟子特来请求佛陀,惟愿佛陀的慈光照耀到那竹林中,以佛陀大无畏的威力降伏那条毒蛇,使它不会再伤害人。」
原来离王舍城不远的一座竹林中,藏着一条凶恶的毒蛇,如果有人从那林中经过,它便怒火中烧,毒眼视人。假使人走近它一点,它便用毒气伤人,或用毒牙咬人,轻的重的都会丧身害命。有人将此事禀告国王,请国王设法解决。国王思前想后也没办法,因为许多人要去降伏它,反而都送了命,所以唯有去请求佛陀。
佛陀答应了国王的要求。有一天,佛陀独自一人往毒蛇伏藏的竹林中走去。毒蛇远远看见佛陀,便生起瞋恨心,双眼怒视着佛陀,并且还张开口,伸出红舌,扑上来要伤害佛陀。佛陀运用慈力,从五个指端放出五色光彩,那绚烂的光彩照在毒蛇的身上,毒蛇即刻变得温和,毒气也消失了,心中生出了欢喜的心,举头仰望着佛陀,心想:「那里来的人,能放这种光明照在我的身上,使我身心都感到清凉快乐?」
佛陀知道毒蛇已经调伏了,便对它说:「贤面长者!往昔的罪业你知道吗?过去世的你,虽是一个大富翁,但你悭贪嫉妒,刻薄诈欺,无恶不作,一年到头不曾布施一点给人,就是那可怜的乞丐,你仍然舍不得布施一粒米,反而怒目相视,恶口骂人,所以今生才受到这种丑形的果报。你怎么还不反省忏悔呢?为什么还要生恶心毒害来往的行人呢?你本来的罪业已经很重了,现在又在继续造罪,那你的痛苦要到几时才能够了脱呢?如果你再如此下去,痛苦的果报将是无穷尽的,几十万劫都没办法解脱的。」
佛陀慈和的音声深深打动毒蛇的心,使它生起大惭愧心,在佛前忏悔前罪。佛陀看它已经明白过失,便对它说道:「你在前生因为不奉行道德,才受此蛇形,今天你能省悟,接受佛陀的教化,你就可以出离苦海了。」
毒蛇听了之后,忽然开口说话:「佛陀的慈训,弟子不敢有所违背,今后誓愿奉行。」
「既然如此,可入我的钵中。」佛陀说完,蛇即遵照佛陀的意思,进入了钵中,佛陀便拿着钵,走出了竹林。
国王及许多人民听了这个消息,都赶来树林中看个究竟。这时蛇见到人,心生惭愧,厌恶蛇身,不久就死去了。命终后,因为它真心忏悔改过,便生到忉利天去享受天福。
一天,在竹林精舍的上空,忽然听到有天人唱偈赞佛:
巍巍大圣尊,福慧双修足,
迷昧令开明,慈恩如慧日。
净除烦恼垢,超越生死海,
佛力大难思,舍蛇来天界。
贤面长者超度了,所以,奉劝大富之人,不要悭吝不舍,免受毒蛇之报。
#国际军事# 卷土再来?中美在非洲的角色颠倒,非洲驻华外交官的态度侧面印证了#环球奇谈##军事新闻#
继佛罗里达州“丑闻”披露后,美国就受到了国际的诸多质疑,要求美国对此给出回应,在拜登为此苦恼时,一条令人意外的消息传来了,相信拜登又该头痛了!
美国盛世不在?中美两国在非洲的争夺战持之已久,此前美国占据很大的优势,而现如今,中美两国在非洲的立场发生了改变,美国已不复当年,中国乘胜追击,取代了美国在非洲的地位。据环球网报道,中美两国在非洲角色颠倒,中国取代美国成为非洲最大合作伙伴,中国在非洲投资中呈现上升趋势,并成为非洲最大的基础设施投资者,远超于美国。
为什么会产生如此大的局势变化?可以从以下两点出发分析。
第一,中国的实力的确在不断加强,而美国已经无法满足非洲需求!
毋容置疑,美国相比于中国很不够看,其“繁荣非洲”投资占比远不如中国。此外,中国的国际影响力在不断加强,其实力也是有目共睹的,反观美国,面临着巨大的危机,军事上屡屡受挫,由此可见,美国在未来经济增速可能会更加缓慢,在美国都“自身难保”情况下,谈何对外打开市场和投资支持。
第二,非洲看到了美国的恶劣本质,明白中国才是最佳的选择!
从美国把民主输送到利比亚来看,非洲人民或早已看清美国的本质。而事实上,看似哪里有美国的参与,哪里就会面临着遭殃!阿富汗事件很好地给非洲敲响了警钟,美国只会强加自己的意志,打着“为你好”的名义谋求利益,不会真正在乎其他国家的感受,与美国谋合作无异于与虎谋皮,自取其辱,等于把自己的路给堵死了。
而非洲驻华外交官的态度也侧面印证了这两点,据格雷奇•梅表示,中国的取得的成功,让其看到了希望,选择与中国建立友好关系,支持中方,这一定是个正确的选择。除此之外,津巴布韦驻华大使马丁•切东多表示,西方国家应该反省自身的问题,阻挠中国发展是行不通的,并直言支持中方立场,期待和中国达到双赢的局面。
卷土再来?中国的赢面更大,更支持中国?针对此次败北,美国或有再次挑战中国的想法,有网友直言如今的局面是非洲与中国相互信任的结果,相比于美国,更支持中国,中国不仅胜在人心,还在实力,中国是最好的合作伙伴,中国会在乎非洲的感受,给出真正的民主,实现双方的平等。
总而言之,美国向来自说自话,其根本没有可信度可言,美国的卷土重来无异于“白日做梦”,而美国的挑战对中国来说或是个机遇,毕竟挑战中往往夹杂着机会,相信中国会在一次次挑战中勇往直前,变得越来越好!
继佛罗里达州“丑闻”披露后,美国就受到了国际的诸多质疑,要求美国对此给出回应,在拜登为此苦恼时,一条令人意外的消息传来了,相信拜登又该头痛了!
美国盛世不在?中美两国在非洲的争夺战持之已久,此前美国占据很大的优势,而现如今,中美两国在非洲的立场发生了改变,美国已不复当年,中国乘胜追击,取代了美国在非洲的地位。据环球网报道,中美两国在非洲角色颠倒,中国取代美国成为非洲最大合作伙伴,中国在非洲投资中呈现上升趋势,并成为非洲最大的基础设施投资者,远超于美国。
为什么会产生如此大的局势变化?可以从以下两点出发分析。
第一,中国的实力的确在不断加强,而美国已经无法满足非洲需求!
毋容置疑,美国相比于中国很不够看,其“繁荣非洲”投资占比远不如中国。此外,中国的国际影响力在不断加强,其实力也是有目共睹的,反观美国,面临着巨大的危机,军事上屡屡受挫,由此可见,美国在未来经济增速可能会更加缓慢,在美国都“自身难保”情况下,谈何对外打开市场和投资支持。
第二,非洲看到了美国的恶劣本质,明白中国才是最佳的选择!
从美国把民主输送到利比亚来看,非洲人民或早已看清美国的本质。而事实上,看似哪里有美国的参与,哪里就会面临着遭殃!阿富汗事件很好地给非洲敲响了警钟,美国只会强加自己的意志,打着“为你好”的名义谋求利益,不会真正在乎其他国家的感受,与美国谋合作无异于与虎谋皮,自取其辱,等于把自己的路给堵死了。
而非洲驻华外交官的态度也侧面印证了这两点,据格雷奇•梅表示,中国的取得的成功,让其看到了希望,选择与中国建立友好关系,支持中方,这一定是个正确的选择。除此之外,津巴布韦驻华大使马丁•切东多表示,西方国家应该反省自身的问题,阻挠中国发展是行不通的,并直言支持中方立场,期待和中国达到双赢的局面。
卷土再来?中国的赢面更大,更支持中国?针对此次败北,美国或有再次挑战中国的想法,有网友直言如今的局面是非洲与中国相互信任的结果,相比于美国,更支持中国,中国不仅胜在人心,还在实力,中国是最好的合作伙伴,中国会在乎非洲的感受,给出真正的民主,实现双方的平等。
总而言之,美国向来自说自话,其根本没有可信度可言,美国的卷土重来无异于“白日做梦”,而美国的挑战对中国来说或是个机遇,毕竟挑战中往往夹杂着机会,相信中国会在一次次挑战中勇往直前,变得越来越好!
石井マーク:「G-レコ」がターニングポイントに 劇場版の新たな挑戦 mantan-web.jp/article/20210714dog00m200028000c.html
テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ(G-レコ)」の劇場版「Gのレコンギスタ」の第3部「宇宙からの遺産」(富野由悠季総監督)が7月22日に公開された。劇場版は、テレビシリーズ全26話に新たなカットを追加、再アフレコするなど生まれ変わった。主人公ベルリ・ゼナムの声優を務める石井マークさんは、テレビシリーズの収録時は“ド新人”だったといい、「ターニングポイント」「大事な作品」と語る。石井さんに「G-レコ」への思いを聞いた。
◇富野監督の活! 最初のアフレコは緊張の連続
「G-レコ」は、「機動戦士ガンダム」誕生35周年記念作品の一つとしてテレビシリーズが2014年10月~15年3月に放送された。地球上で必要なエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守るキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムの冒険を描いた。劇場版は、全5部作で制作される。
テレビシリーズの収録がスタートした際は“ド新人”だったという石井さん。「G-レコ」の主演に抜てきされた時は混乱したという。
「ド新人で初主演。声優になる前のアニメ好きの自分だったら『そういうこともあるよね』と思うけど、自分のことですからね。おかしいぞ!?って(笑い)。『オーディションに受かりました』と話をいただいた時も現実感がなかったんです。公式サイトでキャストが発表され、自分の名前を見ても『僕なんだ!?』と不思議な気持ちで。今までレッスンを受けてきたけど、それを生かせるのか?などと頭の中がごちゃごちゃしました」
最初のアフレコは、緊張の連続だった。
「現場に行くと、そうそうたるキャストの方々がいるんですよ。自分を落ち着かせようと、声優の石井マークではなく、普段の自分に戻そうとしたら、『とんでもないところにいるぞ!?』『見ていたアニメに出ていた人だ!』「じゃあ、僕は誰!?』って混乱してしまって(笑い)。『ガンダム』が大好きだったので、富野監督にもビクビクして……。当時のマネジャーさんに『顔、死んでいるよ』と言われました。よく分からない状況を整理するために集中しているつもりだったんですけどね(笑い)」
“顔が死んでいた”石井さんに富野監督の活が飛んだ。
「第一声は第1話のサブタイトルだったのですが、何回もリテークして、最終的に富野監督から『腹から声を出せ!』と言われ、ビクーッ!となって。死んじゃいました。『これで折れたら終わりだ!』と思って、『できる、できないじゃなくて、やるしかない!』という気持ちでした。散々でした。忘れられないです。富野監督には“尊敬を超える尊敬”があります。せりふもそうですが、一つ一つに意味がある。すごく緻密です。当時、収録が終わって、みんなでご飯を食べていて、会話の中で(富野監督が)『それってどういう意味?』と聞いて、レシートにメモを取っているのを見たことがあります。常にアンテナを張っていて、それが作品になっている。僕は富野監督のようにはなれないですし、だから憧れでもないし、“尊敬を超える尊敬”なんです。活を入れられたのも今となってはいい思い出です」
石井さんは子供の頃から「ガンダム」が大好きだった。特別な思いがあるから、緊張もしたのだろう。
「4歳までフィリピンに住んでいて、日本に来てから、お父さん、お母さんと一緒に住み始めたのですが、お父さんが元々、プラモデルが好きだったんです。スーパーカーだったり、車のプラモデルばかりでしたが、一体だけシン・マツナガの白いザクのプラモデルがあり、『ガンダム』に興味を持ち始めました。ビデオレンタルショップに連れて行ってもらって、ふと手にしたのが『機動武闘伝Gガンダム』の最終回だったんです。なんでそのセレクト!? 下の段にあったのを手に取っただけだったのですが。いきなり、デビルガンダムの壮絶な戦いを見て、すぐに格好いい!となりました。最初に買ってもらったガンプラもゴッドガンダムですしね。その後は、百式、ガンダムダブルエックス……と作ったのですが、ビーム・サーベルの形状にこだわりがあったみたいで、ビーム・サーベルで選んでいました(笑い)。何か偏ってますね」
◇今の新しい自分で挑む 成長は?
「G-レコ」の劇場版で、再びベルリを演じることになった。
「テレビシリーズの時は、声優という仕事もほぼほぼ未経験で、未熟な部分もありました。ただ、全力で思ったことをやる!という気持ちでした。劇場版となり、今の自分でどこまでできるか?と新たな挑戦する感覚がありました。うまくやりたいとも思うけど、そこを考えるとベルリではなくなる。当時、全力でやったことが少なからずベルリの魅力になっていますし、そこを引き継いで、今の新しい自分で挑むことを考えています」
石井さんにとって「G-レコ」は「ターニングポイント」「大事な作品」となった。大役を経験し、成長もあったはずだが、「成長? 正直、それはしていないかもしれません(笑い)」とも話す。
「考えても考えても答えが出ないことが多いんです。その時は正解かな?と思っても、後になって、こういう風にできたのかな?と考えることもあります。反省しすぎても、よくないこともありますし。その葛藤をベルリの葛藤に生かせないかな?とも思うけど、それで成立するかは分かりません。今でも自分にできることをやるということは変わっていないかもしれません」
◇第3部の新しい感覚 挑むことが楽しみ
第3部では、ベルリとアイーダが姉弟であることが明らかになる。ベルリにとって恋心を抱いた相手が実の姉であり、アイーダにとって恋人を殺した敵が実の弟であるという衝撃の事実が明かされ、揺れ動くことになる。
「収録の前に、台本や映像を見て、新しい感覚がありました。第1部、第2部も新しくなっていますが、それともまた違う。感情の流れがすごく分かりやすいんですね。収録では、ものすごく集中していました。コロナ禍ということもあり、少ない人数で収録をしたのですが、ペースが速く、今までにない不思議な感覚がありました。スッとせりふが出てきたようなところがあったんです。自然な会話ができたのかな? 僕自身も変化があったし、展覧会『富野由悠季の世界』に行った影響もあったかもしれません。展示を見て、知らなかったことを知ったり、作品をより深く理解できたりしたことで、より作品の世界に入り込むことができました」
「G-レコ」は、見る度に新しい発見がある。石井さんは「見直す度に、こういうことだったのかもしれない……このせりふの意味は……と発見があります。20年後、改めて見ると、新しい感覚になるかもしれません。恐ろしいですね」と感じている。
「G-レコ」の劇場版は全5部作だ。「第4部は結構、変わるという話を聞いていて、ワクワクしています。これまでは不安が大きかったけど、挑むことが楽しみです」と話す石井さん。“新しい感覚”のあった第3部だけでなく、さらにその先……と「G-レコ」の今後の展開も注目される。
テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ(G-レコ)」の劇場版「Gのレコンギスタ」の第3部「宇宙からの遺産」(富野由悠季総監督)が7月22日に公開された。劇場版は、テレビシリーズ全26話に新たなカットを追加、再アフレコするなど生まれ変わった。主人公ベルリ・ゼナムの声優を務める石井マークさんは、テレビシリーズの収録時は“ド新人”だったといい、「ターニングポイント」「大事な作品」と語る。石井さんに「G-レコ」への思いを聞いた。
◇富野監督の活! 最初のアフレコは緊張の連続
「G-レコ」は、「機動戦士ガンダム」誕生35周年記念作品の一つとしてテレビシリーズが2014年10月~15年3月に放送された。地球上で必要なエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守るキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムの冒険を描いた。劇場版は、全5部作で制作される。
テレビシリーズの収録がスタートした際は“ド新人”だったという石井さん。「G-レコ」の主演に抜てきされた時は混乱したという。
「ド新人で初主演。声優になる前のアニメ好きの自分だったら『そういうこともあるよね』と思うけど、自分のことですからね。おかしいぞ!?って(笑い)。『オーディションに受かりました』と話をいただいた時も現実感がなかったんです。公式サイトでキャストが発表され、自分の名前を見ても『僕なんだ!?』と不思議な気持ちで。今までレッスンを受けてきたけど、それを生かせるのか?などと頭の中がごちゃごちゃしました」
最初のアフレコは、緊張の連続だった。
「現場に行くと、そうそうたるキャストの方々がいるんですよ。自分を落ち着かせようと、声優の石井マークではなく、普段の自分に戻そうとしたら、『とんでもないところにいるぞ!?』『見ていたアニメに出ていた人だ!』「じゃあ、僕は誰!?』って混乱してしまって(笑い)。『ガンダム』が大好きだったので、富野監督にもビクビクして……。当時のマネジャーさんに『顔、死んでいるよ』と言われました。よく分からない状況を整理するために集中しているつもりだったんですけどね(笑い)」
“顔が死んでいた”石井さんに富野監督の活が飛んだ。
「第一声は第1話のサブタイトルだったのですが、何回もリテークして、最終的に富野監督から『腹から声を出せ!』と言われ、ビクーッ!となって。死んじゃいました。『これで折れたら終わりだ!』と思って、『できる、できないじゃなくて、やるしかない!』という気持ちでした。散々でした。忘れられないです。富野監督には“尊敬を超える尊敬”があります。せりふもそうですが、一つ一つに意味がある。すごく緻密です。当時、収録が終わって、みんなでご飯を食べていて、会話の中で(富野監督が)『それってどういう意味?』と聞いて、レシートにメモを取っているのを見たことがあります。常にアンテナを張っていて、それが作品になっている。僕は富野監督のようにはなれないですし、だから憧れでもないし、“尊敬を超える尊敬”なんです。活を入れられたのも今となってはいい思い出です」
石井さんは子供の頃から「ガンダム」が大好きだった。特別な思いがあるから、緊張もしたのだろう。
「4歳までフィリピンに住んでいて、日本に来てから、お父さん、お母さんと一緒に住み始めたのですが、お父さんが元々、プラモデルが好きだったんです。スーパーカーだったり、車のプラモデルばかりでしたが、一体だけシン・マツナガの白いザクのプラモデルがあり、『ガンダム』に興味を持ち始めました。ビデオレンタルショップに連れて行ってもらって、ふと手にしたのが『機動武闘伝Gガンダム』の最終回だったんです。なんでそのセレクト!? 下の段にあったのを手に取っただけだったのですが。いきなり、デビルガンダムの壮絶な戦いを見て、すぐに格好いい!となりました。最初に買ってもらったガンプラもゴッドガンダムですしね。その後は、百式、ガンダムダブルエックス……と作ったのですが、ビーム・サーベルの形状にこだわりがあったみたいで、ビーム・サーベルで選んでいました(笑い)。何か偏ってますね」
◇今の新しい自分で挑む 成長は?
「G-レコ」の劇場版で、再びベルリを演じることになった。
「テレビシリーズの時は、声優という仕事もほぼほぼ未経験で、未熟な部分もありました。ただ、全力で思ったことをやる!という気持ちでした。劇場版となり、今の自分でどこまでできるか?と新たな挑戦する感覚がありました。うまくやりたいとも思うけど、そこを考えるとベルリではなくなる。当時、全力でやったことが少なからずベルリの魅力になっていますし、そこを引き継いで、今の新しい自分で挑むことを考えています」
石井さんにとって「G-レコ」は「ターニングポイント」「大事な作品」となった。大役を経験し、成長もあったはずだが、「成長? 正直、それはしていないかもしれません(笑い)」とも話す。
「考えても考えても答えが出ないことが多いんです。その時は正解かな?と思っても、後になって、こういう風にできたのかな?と考えることもあります。反省しすぎても、よくないこともありますし。その葛藤をベルリの葛藤に生かせないかな?とも思うけど、それで成立するかは分かりません。今でも自分にできることをやるということは変わっていないかもしれません」
◇第3部の新しい感覚 挑むことが楽しみ
第3部では、ベルリとアイーダが姉弟であることが明らかになる。ベルリにとって恋心を抱いた相手が実の姉であり、アイーダにとって恋人を殺した敵が実の弟であるという衝撃の事実が明かされ、揺れ動くことになる。
「収録の前に、台本や映像を見て、新しい感覚がありました。第1部、第2部も新しくなっていますが、それともまた違う。感情の流れがすごく分かりやすいんですね。収録では、ものすごく集中していました。コロナ禍ということもあり、少ない人数で収録をしたのですが、ペースが速く、今までにない不思議な感覚がありました。スッとせりふが出てきたようなところがあったんです。自然な会話ができたのかな? 僕自身も変化があったし、展覧会『富野由悠季の世界』に行った影響もあったかもしれません。展示を見て、知らなかったことを知ったり、作品をより深く理解できたりしたことで、より作品の世界に入り込むことができました」
「G-レコ」は、見る度に新しい発見がある。石井さんは「見直す度に、こういうことだったのかもしれない……このせりふの意味は……と発見があります。20年後、改めて見ると、新しい感覚になるかもしれません。恐ろしいですね」と感じている。
「G-レコ」の劇場版は全5部作だ。「第4部は結構、変わるという話を聞いていて、ワクワクしています。これまでは不安が大きかったけど、挑むことが楽しみです」と話す石井さん。“新しい感覚”のあった第3部だけでなく、さらにその先……と「G-レコ」の今後の展開も注目される。
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