第１０話『復活のテツジン』

黒革と刺し違え、ビスコは〈テツジン〉の炉へと散った。
暴走する炉、崩壊を始めるドームから間一髪で脱出したミロたちだったが、ビスコを喪った悲しみに暮れる暇もなく次なる試練が襲い掛かる。
ビスコ亡き今、ミロは残された自分には何が出来るかを自問する。

STAFF
脚本：安永豊
演出：小野隆宏　碇谷敦
絵コンテ：碇谷敦
作画監督：碇谷敦　又賀大介　井川典恵　豆塚あす香　滝川和男

「戦争を 始めた人が飼っている おれの故郷のうつくしい犬」
2月24日に日本のTwitterで詠まれた短歌です。
2012年、当時の秋田県知事は2011年の東日本大震災時に被災地支援のお礼として、秋田犬を寄贈しています。「ゆめ（夢）」と名付けられたこの犬は大きく話題になりました。
そして日本へはこのお礼として「ミール（Мир：平和）」と名付けられたペルシャ猫を受け取っています。
「ゆめ」の他にも多くの動物を飼っており、愛犬家として知られているプーチン大統領による、無茶苦茶な理屈のウクライナ侵攻に、多くの日本人がショックを受けました。
戦闘により世界中の希望や夢を運んだAn-225ムリーヤ（Мрія：夢）が破壊され、また戦場となった地では犬を保護する施設も破壊されたという話があります。
この悲しみは、どのように終わらせることができるでしょうか。

今日は広島平和記念資料館に行った
控えられなく涙が出た。
国に関係なく、どこの国民でも無辜の被害者だ。友達も家族も、自分を育てられた土地さえ、一瞬でぶっ壊されて廃墟になった。
未完成の夢も何もかも永遠に泡のように消えた。
時代の哀れ。
悲しみが胸をしめつけ、
二度と振り返させないように、
戦争や武器を遠ざけて、
平和を守ろう。
無くなったものも安息するように祈ります。