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【心を支える四つ葉カード　言葉記入し帽子裏に】

2022年3月15日 05時00分 (3月15日 09時55分更新)

監督の父から毎年贈られる

　第九十四回選抜高校野球大会に出場する敦賀市の敦賀気比高校の選手たちには、ピンチの時に気持ちを奮い立たせる「お守り」がある。「笑顔」「死に物狂い」など思い思いの言葉を記入し、試合用の帽子の裏に挟んで身に着けるメッセージカード。裏面には幸運を呼ぶといわれる四つ葉のクローバーが貼り付けられており、東哲平監督の父の茂春さん（７５）＝同市長谷＝が毎年出場メンバーに贈っている。茂春さんは「甲子園の神様を味方に付けて、まず一勝を」と思いを込める。　（林侑太郎）

　茂春さんは、哲平さんが二〇〇八年に同校コーチに就任したのを機に京都府から敦賀市に移住。〇九年春、田んぼのあぜ道を歩いていた時に偶然、四つ葉のクローバーを見つけた。「甲子園を経験して夢をかなえてほしい」と、クローバーを封入したカードを哲平さんの初めての教え子で当時エースだった山田修義選手（現プロ野球・オリックス）に贈った。

　チームはその年の夏の甲子園に出場した。「縁起がいい」と感じた茂春さんは翌年から登録メンバー全員にカードを配るようになった。四つ葉がよく出るクローバーを自宅の庭に植え、毎年春に数十枚を作る。今ではカードを渡した選手たちの活躍を見ることが生きがいになった。一〇年以降、チームは甲子園の常連校になり、茂春さんは「クローバーの効果かな」と笑う。

　現チームには昨秋の県大会前に二十五枚ほど渡した。エースで四番、主将の上加世田頼希（うえかせだらいき）投手はもらったカードを先代の主将に渡し、「主将力　みんなが見てるぞ」と書いてもらった。試合だけでなく、普段の立ち居振る舞いや行動など、主将としての自覚を意識させてくれるという。苦しい展開の試合でカードを見ると「落ち着いて、気が引き締まる」と話す。

　二塁手の浜野孝教選手は中学時代の恩師に学んだ「チームのためにプレーする」という言葉を書き入れた。外野手の河合陽一選手は上加世田主将に「楽しむ」「死に物狂い」と二つの言葉を書いてもらった。つらい場面で心を支えてくれる存在として、それぞれ試合用の帽子に挟んでいる。

　今年のチームは「全国制覇した一五年春のチームに雰囲気が似てきた」と話す茂春さん。憧れの舞台に臨む選手たちの幸運を願っている。

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①四つ葉のクローバーを封入したカードを選手に贈っている東茂春さん＝敦賀市長谷で
②「主将力　みんなが見てるぞ」と書かれた上加世田投手のカード＝敦賀市総合運動公園で　（下）

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その放送を見てくださったヨコイさんがあんスパを送って下さいましたありがとうございます神様メンバーめちゃくちゃ大喜び早速食べました今日も最高でしたみんな今すぐたべて#長屋晴子#