機動戦士ガンダム 水星の魔女:テレビシリーズ初の女性主人公役の市ノ瀬加那 “相方”Lynnと語る“新しいガンダム” mantan-web.jp/article/20221001dog00m200066000c.html
 ◇いつか「ガンダム」に! 憧れの作品
 --出演が決まったときの率直な感想を教えてください。

 市ノ瀬さん テープオーディションとスタジオオーディションがありまして、テープの時から誰がやるんだろう?とずっと思っていました。まさか、こんなビッグタイトルで主人公を演じさせていただけると思っていなかったんです。「ガンダム」のゲームに携わらせていただいていますし、どうなんだろう……という気持ちもありました。合格の連絡をいただいたのは、スタジオオーディションの次の日くらいでした。家にいる時、マネジャーさんから電話がかかってきまして、この電話は何だろう?と思ったのですが、ちょっと「ガンダム」のような気がしないでもない……とちょっとした期待を持ちつつ、電話に出たら、合格の連絡だったんです。その時は、寝ぼけていたので、夢を見てるのかな?と思っていました。今後のスケジュールを聞いて、電話を切ってもう一回寝ました。起きたら、さっきのは夢?となったのですが、通話履歴が残っていて、決まったんだ!とちゃんと実感しました。ただ、発表があるまで、どうなるか分からないような気もして、落ち着かない感じがずっとありました。プレッシャーがありますが、覚悟を決めて、楽しんでやっていこうと思っています。

 Lynnさん 私は起きていましたね(笑い)。オーディションの前に、新作が制作されるという発表を見て、いいな……と思っていたところ、オーディションのお話をいただきました。出演したい気持ちが強かったので、悔いなく自分ができる最大限のお芝居でオーディションに臨みました。ちょうど自分としてはスランプ期でもあったんです。どうなんだろう?と思っていたんですけど、ちょうど自分の誕生日に合格の連絡をいただき、何でだろう!?とびっくりしました。後からうれしい気持ちが押し寄せてきました。人生で一番いい誕生日でした。同時に、歴史のある作品で、皆さんの期待も大きいですし、それにしっかり応えられるお芝居をしていかなきゃいけない!と気合も入りました。

 --「ガンダム」シリーズへの思いを教えてください。

 市ノ瀬さん 誰もが知っている作品ですし、アムロやシャアのようなキャラクター、名ぜりふをみんな知っているくらいの国民的アニメです。シリーズが続き、令和の時代に新しい作品が生まれ、自分が出演させていただけるなんて本当に思っていませんでした。これまでのテレビシリーズは主人公が男の子ですし、男の子のものという印象もありましたが、作品を見てみると女性がモビルスーツ(MS)に乗ってバシバシ戦っていたりもして、格好いいんですよね。戦いがメインで描かれているので、人の生死に関わることも描かれていて、掘り下げていくと悲しい部分もあります。「機動戦士ガンダム」で、酒場でアムロとランバ・ラルが出会うシーンがありますが、敵同士であることを互いに察していて、そういう状態で巡り合うのも運命ですし、立場が違ったら関係性が全然違ったかもしれません。そういうことを考えるとロマンを感じます。敵同士だから、戦わなきゃいけないんだけど、それぞれ一人の人間ですし、そう考えると、戦争はすごく悲しいものです。でも、戦っている姿が格好いい!と思ったり……。すごく複雑な心境になりますね。戦うことの意味を考えさせられます。

 Lynnさん 学生の頃、声優を目指して養成所に通ってる頃に「SEED」「SEED DESTINY」「OO」などをリアルタイムで見ていて、すごくハマっていました。キャラクターも好きだし、MSも好きで、小さいフィギュアを買って集めていましたし、オープニング、エンディングのCDを買ったり、イベントにも行ったりしたこともあったんです。オタクとして活動していました。そういう思い出がよみがえってくる作品で、声優になれたからには、いつか「ガンダム」に出演したい!という憧れのシリーズでした。「機動戦士ガンダム」という日本のアニメの歴史がありつつ、作品によってカラーが違い、そこも面白いんですよね。怪獣が攻めてきて戦うとかではなく、人間同士の争いが描かれて、リアルな側面もあります。深い話なんです。

 ◇逃げてもいいんだ 今の時代に沿った考え方
 --「水星の魔女」は学園が舞台になるなどこれまでの「ガンダム」シリーズとはテイストが違うようです。

 市ノ瀬さん 学園が舞台ということもあって、戦いは戦いでも決闘なので、シリアス具合は、戦争よりは少しライトなところもあります。収録でも「シリアス具合をちょっとなくして」とディレクションをいただくことがあります。緊迫感が少しはありつつ、戦いで自分が死ぬという意識がない中で戦っていますし。決闘は、生死が描かれるわけではなく、いろいろなものを賭けて戦うことになります。賭けるものはそれぞれで、人生を左右するくらいの大きな戦いになることもあるんですけど、コミカルに見られるところもあります。学園の中にいる時は、キャラクターが等身大で生き生きしています。学園にはいろいろなことがありますが、何も分からないスレッタちゃんが、切り開いていく姿がとてもすてきです。

 Lynnさん 今までの「ガンダム」とは最初に受ける印象が大分違うかもしれません。学園の中で、子供たちは、国や土地、命を懸けて戦うわけではないのですが、争いはそういうところからどんどん大きくなっていくものかな?と思うと、怖いですね。ただ、「ガンダム」を見たことがない方でも入りやすいスタートにはなっていると思います。知識がない方も見ていただいたら、ハマるはずです。

 --この時代ならではの“新しいガンダム”を作っている意識もある?

 市ノ瀬さん 女性主人公というのも新しさの一つですが、スレッタちゃんの「逃げたら一つ、進めば二つ手に入る」というせりふがあり、逃げてもいいんだ!と思えることが、今の時代に沿った考え方なのかな?と思っています。根性で頑張れ!となっても根性だけではうまくいかないこともあります。本当にどうしようもないくらいつらかったら、逃げてもいいんだ……という選択肢がある。逃げても一つ得られるという考え方がすてきです。逃げたら終わりじゃないんだ!という考え方が若い世代に向けてのメッセージでもあるのかな?と個人的には思っています。

 Lynnさん そうです! 対面で接する機会が減ったりしてくると、心の奥底まで分からなかったりしますし、人間関係が難しくなってきているとも思いますし。

 市ノ瀬さん 悩まなくていいことで悩んじゃうこともありますしね。

 Lynnさん 本当の感情が見えた時、ぶつかる時もあります。人間関係で悩んでる人が多いと思うんですよね。そこを描いているのかもしれません。

 ◇初共演の印象 スレッタとミオリネはいいコンビ!
 --二人は初共演?

 市ノ瀬さん 初めてなんです。第1話の収録で、Lynnさんのお芝居を初めてじかに聞いて、すごいナチュラル!と思いました。自然体で、スッとミオリネさんが入ってくような感覚がありました。Lynnさんとお芝居してると、私も自然とスレッタちゃんになれます。ミオリネさんは結構ガツガツと言うタイプで、スレッタちゃんは内向的でオドオドしています。お芝居で引っ張っていただいています。

 Lynnさん 市ノ瀬さんが、ヒロインをやっている別の作品を見て、すごくすてきなお声ですてきなお芝居をされる方だとずっと思っていたので、共演してみたかったんです。今回、相方として共演できるのが、すごく楽しみでした。収録でも、すごい!といつも思っています。私にはできない表現なんです。ここまでの収録では、特にコミカルなシーンの表現でそれを強く感じていて、一緒に収録していると楽しいです。

 市ノ瀬さん コミカルなシーンは、「結構遊んでいいですよ。アドリブも入れてください」というディレクションをいただき、それくらい自由にやっていいキャラクターだと思っています。
 

--対してミオリネはビシッと話す?

 Lynnさん きついですよ(笑い)。ストレートに感情をぶつけて、遠慮がないですし。最初はスレッタとかみ合っていないところも面白いです。

 市ノ瀬さん 怖い!となることも(笑い)。スレッタちゃんも引かないところは引かないので、そういう意味ではいいコンビなのかもしれません。スレッタちゃんは、オドオドしていると思いきや、意外に肝が据わっているし、面白いコンビですね。
 

--MS戦ではスレッタが変化する?

 市ノ瀬さん スレッタちゃんにとってエアリアルは安心できる場所で、乗ったら、格好よくなり、りりしい一面も見られます。描写がすごく早く変わっていくので、すごい!と思いながら演じています。戦いは今のところシリアスになりすぎず、コミカルなところもあります。戦いで懸けるものによって、緊張感が全然変わりますし。それに、戦闘シーンは、ガンダムに乗っている!という感覚がありますね。

 --最後に今後の放送を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

 市ノ瀬さん ネットが普及し、直接話す機会がどんどん減ってきて、人と話す時にすごく緊張しちゃったり、どう話していいのかな?と距離感が分からなくなったりすることがあると思います。私もそうなることがあります。スレッタちゃんも、今まで同世代の子たちと関わったことがなかったので、距離感をつかめず、から回ってしまうことがあります。そういうところを見ていると、すごく親近感が湧きます。スレッタちゃんは普通の女の子の一面が多いので、彼女を見ていると、元気づけられます。スレッタちゃんを見ていると、ちょっと一歩踏み込むような気持ちにもなります。年齢、性別を問わず、「水星の魔女」を見ていただけたら、そういうところも感じて、すごく楽しめるはずです。「PROLOGUE」を見ていない方は、ぜひ第1話を見る前に見ていただきたいです。第1話につながっていくお話ですので、「PROLOGUE」を見てから第1話を見ていただけるとうれしいです。

 Lynnさん これまでのシリーズは人間同士の争い、人間関係の複雑さをずっと描いていて、「水星の魔女」でもそれが描かれています。子供たちには子供たちなりの悩みがあって、やりたいこともあり、でもうまくいかなくて……という葛藤がある中で、思いがけず、人とぶつかってしまうこともあります。人間関係の難しさから、それをどうやって解決していけばいいのか?とヒントになるようなことが、ちりばめられています。「ガンダム」を見たことがない若い世代の方にも見ていただきたいですし、もちろん長年のファンの皆様にも満足していただけるはずです。新しいチャレンジをしている「水星の魔女」をぜひ楽しんでいただきたいです。

【blog】2022.09.18

ドードーの落下日誌(後編)

稽古17日目
テツさんを見ていて役の深度が深まってきてると感じる。そこにいるだけで世界が拡大する。とても参考になるけどなかなか真似できない。加藤さんの演出の一つ一つを確実にクリアしつつ、演技で提示していくことも恐れないのは大切かもしれない。提示していくことで加藤さんのアイデアが膨らんだりするから。でもまず演出の一つ一つをクリアすること、そして台詞や台詞に込められたニュアンスを間違えずに発していくことがめっちゃ難しい。脳みそをめっちゃ使う。
今日も20時まで稽古したが、みんなの集中力が散漫になっていくのを感じる。その中であえてラストシーンまで粘って稽古を続ける。そこに発見があった気がする。体力的にもある程度追い込まれた状態でないと見えないことがある。明日は再び通し稽古。前回の反省を生かして、力まずに、発見していこう。会話の中で自然に生まれていく感情を。関係性を。カレー食べる。美味しい。

稽古18日目
通し稽古。前よりは上手くいく。
結末の着地をどうしようか、と加藤さんが言う。結末の着地をどうするか話し合う、その余白がある作品を素敵だなと感じる。肝の部分が見えてきた通し稽古だった。
帰り道、山脇と話す。とりあえずドードーが終わったらボクシングで殴り合おうと話す。怖すぎ。
今日の通し稽古の夏目さんの表情を忘れられない。

稽古19日目
怒涛の返し稽古。感情が身体に連動し、台詞にニュアンスが出てくるまで何度も稽古をする。一人で演じるのではなく、他者との共有や疑問、焦り、関係性の変化を言葉の一語一語に見つけ出して、ニュアンスを生んでいく。そうすることで感情が一つではなく、いくつも重なって生まれていく。
待合室のソファーが他公演の事情により撤去され、寂しくなる。俺たちの余白が。でもこれにもまたすぐ慣れていくんだろうなあ。
肉じゃが食べる。美味しい。

稽古20日目
行き詰まる。前の通し稽古と芝居が変わらない。そのせいで集中力が切れる。
帰り道、今井隆文さんと二人で電車で帰る。演じる上でヒントをもらう。今井さんは客観的に物語を見ていて、どんなことが信也の心に蓄積していくのか、二人で話し合って確認していく。想像が膨らんでいく。明後日の通し稽古では何かが変わりそうな気がする。こうするって決めるんじゃなく、一つ一つのシーンが蓄積して結果その場所に運ばれていく。今井さんの感想でナルホドと思う感想があったが、それはこれから観る人のためにここには書かない。
スーパーでシチューの具材買う。会計が1円だけ足りなくて慌ててたら隣のお兄さんがくれる。ありがとうございました。シチューたべる。

21日目。書き忘れる。試行錯誤。
夢を見る。

22日目。書き忘れる。試行錯誤。

23日目。かきわすれる。

稽古24日目。
明日から劇場に入る。本番は9月21日。
誰とも喋れないくらい、疲れました。
でも稽古を乗り切った。
自分を、褒めてあげたい。
暗い穴蔵で自分を磨くような稽古期間、派手ではないし、わかりやすく認められたり褒められたりもしない。これでいいのかこれでいいのか、いや違うの繰り返し。それでも目の前の物語に打ち込むしかなかった。この先の楽しみも過去のちょっとした栄光も捨てて、ただ、目の前の過ぎてゆく時間に全集中。幕が上がれば前も後ろもない。過ぎてゆく今、今、今。
明日から劇場だ。静かな達成感。何も考えず、身体の力を抜いて向かっていきたい。忘れられない瞬間へ向かっていきたい。唯一自分を肯定できる場所へ向かっていきたい。あの場所で息がしたい。
あの頃、僕らはいつも価値のない時間に向かっていった。それが今じゃ、忙しい、いま人といる、やることがある、次の日が辛い、などと時間に価値をつけ時間を大切にし始める。あの頃、君が辛ければ僕はすぐ飛んでいった。そしてただただ対話をした。夜が明けるまで話し続けた。その対話も今じゃ減っていった。手を伸ばすこと。相手に。興味を示すこと。対話すること。劇団た組でずっとやってきたこと。あの場所へ帰る。劇場で。

稽古25日目
劇場稽古初日。クタクタ。

稽古26日目
劇場稽古二日目。かなり悩んでいる。眠りたいのに眠れない。もう日誌を書けなくなっている。物語を体感しつつある。それと客観的意見との戦いなのかな。

稽古27日目。
朝。寝ても覚めてもドードーが落下する。
今日は加藤さんだけを信じよう。
変わらないことも、変わっていくことも、静かに受け入れて見つめてみよう。

その日の夜。
光が少し見える。つかめそう。言葉にしたら消えかかってしまいそうな。集中しすぎて、芝居のことはもう何も書けない。全てが芝居につながってしまう。

席が続々と完売している。札幌公演も完売。
23歳の時、劇団た組に初めて出演した時、必死にチケットを売った。友人もみんな呼んだ。その時も横浜だった。赤レンガ倉庫、初めての大きい舞台での主演だった。必死に売って1200枚くらい。自分の誇りになった。座組のみんなで力を合わせていっぱい誘った。今はもうその枚数を軽く超えている。嬉しいまじで。

稽古28日目。
今日でこの日誌を終えます。
もう書けることがなくなってしまった。
今日のゲネプロで何かを掴んだ。でもこの掴んだ何かは、気を抜くとすぐに手のひらをすり抜ける。言葉にすると逃げてしまう。
書けなくなることもある、というのは初めての体験だ。でもだから演劇やってるのかもな。

天気が心配だけど皆さん大丈夫でしょうか。
お会いできるのを楽しみにしています。
同じ空間で同じ空気を吸って、一回限りの「ドードーが落下する」を体感してもらえたらと思います。
明後日、9月21日開幕です。
余談ですが、同時に俳優10年目です。頑張ります。

最後まで駆け抜けます。
劇場で待ってます。
では。

https://t.cn/A6SA0w14

藤原季節と、かとうたくやと、中山求一郎

https://t.cn/A6SB5KgN

2022.09.15

2012.09.15

Modelpress 專訪#堀夏喜# 前編

FANTASTICS の堀夏喜(ほり・なつき/25)が、ドラマ特区「少年のアビス」(毎週木曜MBS: 24時59分~ tvk:23時~)で物語のキーマン・峰岸玄を演じる。これまで彼が息を吹き込んできたキャラクターの中でもひときわ様々な過去や葛藤を抱えた難役―――多忙なスケジュールの中でも、彼は全身全霊で玄に向き合い続けた。玄を生き抜いた期間で感じた自分との共通点、そして彼の “人生を変えてくれた人物”とは。<インタビュー前編>

堀夏喜「少年のアビス」で主人公の旧友・峰岸玄役に

2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載をスタートし、累計発行部数100万部突破中の人気コミック「少年のアビス」(峰浪りょう作)を実写ドラマ化した同作は、閉塞感が漂う田舎町の小さな世界の中で、行き場がない高校2年生の少年・黒瀬令児(荒木飛羽)と強烈な個性を放つ登場人物たちの、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。

堀が演じているのは、令児の旧友・峰岸玄。有限会社「峰岸建設」の社長の息子で、高校には進学せず働いており、令児をパシリに使っている。

堀夏喜「少年のアビス」原作ファンへの想い「絶対に裏切りたくない」

― まずは玄役のオファーが来た時の心境から教えてください。

堀:僕はこのお話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、シビアなシーンや人間の暗い深い部分を描いたシーンがたくさんあったので、どうやって映像にするんだろうとすごく興味深かったです。また玄は複雑な過去を背負った重要なキーマンでもあるので、しっかりと準備をして誠心誠意演じさせていただきたいと思いました。すごく気合いが入りましたね。

― 人気のある作品の実写化に出演するプレッシャーは感じられましたか?

堀:そうですね、原作がある作品の映像化に出演する機会がまだ少ないこともあって…。原作を読んでみてとても魅力的だと感じ、僕も大好きな漫画になったので、だからこそたくさんいる原作ファンの方の期待や楽しみにしている気持ちを絶対に裏切りたくないと思いました。

堀夏喜、玄役で大事にした“バランス”

― 今まで堀さんが演じられてきたキャラクターの中でも、ひときわたくさんのものを抱えていて掴むのも難しい役だったかと思います。役作りではどのようなことを意識されましたか?

堀:玄は本当に色々な過去を経て自分を隠しているというか、自分の本心を怒りや暴力、虚勢などで覆い隠している人間だなと僕は感じました。だから一つのセリフに対しても、表面的な意味だけじゃなくてその裏に隠された意味が絶対にあると思います。それを演技で出していくのは難しいですが、玄として自分が意識するのとしないのでは違うんだろうなと思ったので、一つ一つ整理しながら、ちゃんと考えながら演じるというのを気を付けました。

― 視聴者にとってストーリー序盤の玄は“嫌なやつ”とも捉えられてしまうかと思いますが、物語が進むにつれてだんだんと本当の姿が見えてきますよね。堀さん自身は最初から玄の全てを知った上で演じられているので、徐々にその本当の姿を見せていくというのも難しいのかなと感じました。

堀:そうですね。本心を踏まえて演じるのももちろんですが、僕が最初に原作を読んで抱いたその初見の人の感覚というのはすごく大事だから、そのまさに最初の方の“嫌なやつ”という部分は素直に嫌なやつになりたいなと思いました。どっちもバランスよく大事にしようと考えていました。

堀夏喜、ビジュアル面で意識したこと

― オールバック姿も印象的ですが、ビジュアル面でこだわっていたポイントはありますか?

堀:玄は原作でとにかく鋭いんです。目つきも髪型も全てが鋭くて人間的にも尖っているので、そういうところはできる限り寄せたいなと思い、鋭い印象を持ってもらえるように意識しました。眉毛も頑張って気持ち細めにしてみたり…(笑)。

― 完成披露トークイベントでも強い目つきでコンタクトが何度もとれてしまったというお話がありましたが、それも鋭さを意識された結果だったんですね(笑)。

堀:あれはちょっと本当にびっくりでしたね(笑)。「瞬きすればいいだけの話ですよね!そうですよね!」ってなりました(笑)。

荒木飛羽&本田望結ら“幼馴染3人組”での撮影裏話

― 幼馴染3人(堀・荒木・本田望結)の中では堀さんが1番年上ですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

堀:どのシーンでもスタッフさんがとにかく元気に現場を回してくださったので、すごくスムーズで助かりました。あと令児役の飛羽くんが、本当にそのまま真っ当な17歳って感じだったというか(笑)。とても無邪気で何かを見つけると僕に言ってきてくれたり、壁なく接してくれました。ムードメーカーで皆をほわっとさせてくれる役割だったので、それもあって現場も明るい雰囲気でした。

チャコ役の本田望結ちゃんもすごく明るい方で、飛羽くんとは年も近かったので話が合ったみたいでめちゃくちゃ話していたんですけど、僕もそこに混ぜてもらいました(笑)。2人の年代の頃に戻った気分で楽しかったです。

― お兄さん的ポジションというよりは、同年代と話しているような感じだったんですね。

堀:僕も2人のおかげでそんなに構えることなくいられたので、どちらかと言えば同じような目線でした。「虫が嫌だ」とか…(笑)。

― 確かにすごく自然豊かな場所で撮影されていましたね(笑)。

堀:そうなんです。なので虫の話とか、撮影中は近所でしょっちゅう花火大会がやっていたので「あそこで花火やってる」とか「今日は月が綺麗だ」とか、本当にくだらないことばっかり話していました(笑)。

― 堀さんはパーソナルスペースが広いというお話を以前されていたので、共演者の方と撮影期間でぐっと距離を縮められていて、少し意外だったところもありました。

堀:それは飛羽くんの人柄のおかげです。すごく自然体なんですけど、するっと入ってくるところがあって。本当に人との距離感の詰め方が上手というか、多分本人は意識していないんだろうけど、そういうところはもともとの人間性として素晴らしいと思います。

堀夏喜、玄には「共感できる」

― 実際に演じてみて、玄に共感できるポイントはありましたか?

堀:玄はすごく行き切った役ですけど、僕は共感できる部分が割と多かったです。本心を隠してしまったり真逆のことを言ったりやったりしちゃうのは、玄はやり過ぎているにしても、理解できるところがありました。だから演じる上でも、玄になりきるのがそこまで大変だったかと言われるとそうでもなくて。共感できる部分があったからセリフもスッと入ってきたので、玄と僕の性格で共通点はあったと思います。

― 堀さんも本心をあんまり表に出されないタイプなんですね。

堀:天の邪鬼です。思っていることと逆のことをやっちゃうとか、そういうのはすごいわかります(笑)。

堀夏喜の“世界を変えてくれた人物”

― 令児はナギ(北野日奈子)と出会って自分の世界が大きく変わっていきますが、堀さんの“世界を変えてくれた人物”を教えてください。

堀:う~ん…母でしょうか。僕の「ダンスやりたい」とか「アーティストになりたい」という気持ち全部を肯定してくれたし、のびのびやらせてくれたし、それがなかったら絶対こういう仕事をやれていないです。そもそも僕は性格的にすごく恥ずかしがり屋で子どもの頃から全然外に出て行かない子だったので、それでダンスをやらせてくれたのが思い返すとすごいなと。ありがたいですし、そこから僕が何かに挑戦しようとするといつも味方についてくれたのは母だったなと、今になって思います。

― 今でも頻繫に連絡を取られているんですか?

堀:そうですね。何かあれば連絡を取っていて、仲もすごくいいです。

― その時に応援の言葉をかけてくれる?

堀:たまに「最近どう?」みたいなやりとりがあったり、「忙しいけどたまには帰っておいでね」くらいの感じです(笑)。

― では改めて、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

堀:人間の深いところを描きながらも、なぜか心惹かれてしまうような独特な魅力がある作品なので、映像にした時にその良さが失われないように頑張って演じさせていただきました。最終回まで毎話毎話展開が目まぐるしく、どの回も見逃せないので、ぜひ1秒たりとも目を離さず観ていただきたいです。

★「少年のアビス」を始めとし、俳優としての活躍も止まらない堀。個人活動を通して感じたFANTASTICSへの想いや新たな夢について語ったインタビュー後編も公開中。


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