(Y75) よく「デジタル人材の平等な分配を」とかいう経営者たちが、
いっぱいいるが、そんな泣き言を言っていてもどうしようもない-3 (2021.11.29) by 佐藤嘉彦 より抜粋加筆しました。
⑹ 日本では有力なスタートアップが生まれてこない。なぜか
①宮川氏:挑戦者にチャンスを与える仕組みが出来上がってないから。
日本の金融機関は、
売上げがない会社に対して投資できないと考えている。
でも海外はそうではなかった。
日本が指をくわえている間に、
そうした企業が「ユニコーン」として成長していった。
②AIのようなソフトウエアの良しあしを判断するのは難しい。
米国では早い段階から大学でAIを教えてきただけでなく、
その教授たちがスピンアウトして、マーケットにどんどん出ていった。
↓
そしてAIの良しあしを判断する側に回った。
それを受けて、学生たちがどんどん出ていった。
③そのサイクルが日本では動いておらず、
AIを専門に教えている大学の学科もない。
宮川氏:AIのプログラマーは社内ではつくれない。
AIを使ってどういうビジネスをつくるか考えるエンジニアは、
社内教育で増やしているが、プログラムを書ける人材は少ない。
これは、教えてできるものじゃない。
ゲームクリエイターと同じ世界ですから。
ただし、若い世代にはちょっととがった人材がいっぱいいる。
④今、新卒で採用している技術者の半分以上はAI関連。
2019年に東大と一緒に、
「Beyond AI 研究推進機構」を立ち上げて2年になる。
そこで東大の学生たちに宿題を出して、
AIのプログラムを書かせて、新しい産業づくりをやっている。
↓
その人たちが、就職するならソフトバンクだと決めてくれた。
⑺ よく「デジタル人材の平等な分配を」とかいう経営者たちがいっぱいいるけれど、そんな泣き言を言っていてもどうしようもない
①学生の青田買いを進めるしかない。
ただ、AI人材は引く手あまた。
彼らをつなぎ留めるためには、「活躍の場」が必要になる。
宮川氏:AIの人材を採り始めたのは2年前だが、
最初の1年は、辞めてしまった人が結構出た。
米国から高額の報酬でスペシャリストを採用したが、
「ソフトバンクにいても成長できない」と言われて。
②結局、上の人間が使いこなせていなかった。
「きちんと仕事は与えています」と言うが、
AIのスペシャリストからすれば、1日でできてしまう内容だった。
③そこで方針を大きく変えた。
ヤフーや、LINEとの交流を進め、
ありとあらゆる仕事をしてもらうようにした。
↓
ヤフーやLINEには高レベルのAI人材が多くいるので、
仕事のキャッチボールもうまくいくし、企業をまたいだ新しいビジネスモデルをつくるという喜びもある。
すると「新規事業」が相次ぎ生まれ、
子会社も多く作れるようになった。
そういう舞台で、若手にCTOなどを任せている。
最近は離職が減った。
いっぱいいるが、そんな泣き言を言っていてもどうしようもない-3 (2021.11.29) by 佐藤嘉彦 より抜粋加筆しました。
⑹ 日本では有力なスタートアップが生まれてこない。なぜか
①宮川氏:挑戦者にチャンスを与える仕組みが出来上がってないから。
日本の金融機関は、
売上げがない会社に対して投資できないと考えている。
でも海外はそうではなかった。
日本が指をくわえている間に、
そうした企業が「ユニコーン」として成長していった。
②AIのようなソフトウエアの良しあしを判断するのは難しい。
米国では早い段階から大学でAIを教えてきただけでなく、
その教授たちがスピンアウトして、マーケットにどんどん出ていった。
↓
そしてAIの良しあしを判断する側に回った。
それを受けて、学生たちがどんどん出ていった。
③そのサイクルが日本では動いておらず、
AIを専門に教えている大学の学科もない。
宮川氏:AIのプログラマーは社内ではつくれない。
AIを使ってどういうビジネスをつくるか考えるエンジニアは、
社内教育で増やしているが、プログラムを書ける人材は少ない。
これは、教えてできるものじゃない。
ゲームクリエイターと同じ世界ですから。
ただし、若い世代にはちょっととがった人材がいっぱいいる。
④今、新卒で採用している技術者の半分以上はAI関連。
2019年に東大と一緒に、
「Beyond AI 研究推進機構」を立ち上げて2年になる。
そこで東大の学生たちに宿題を出して、
AIのプログラムを書かせて、新しい産業づくりをやっている。
↓
その人たちが、就職するならソフトバンクだと決めてくれた。
⑺ よく「デジタル人材の平等な分配を」とかいう経営者たちがいっぱいいるけれど、そんな泣き言を言っていてもどうしようもない
①学生の青田買いを進めるしかない。
ただ、AI人材は引く手あまた。
彼らをつなぎ留めるためには、「活躍の場」が必要になる。
宮川氏:AIの人材を採り始めたのは2年前だが、
最初の1年は、辞めてしまった人が結構出た。
米国から高額の報酬でスペシャリストを採用したが、
「ソフトバンクにいても成長できない」と言われて。
②結局、上の人間が使いこなせていなかった。
「きちんと仕事は与えています」と言うが、
AIのスペシャリストからすれば、1日でできてしまう内容だった。
③そこで方針を大きく変えた。
ヤフーや、LINEとの交流を進め、
ありとあらゆる仕事をしてもらうようにした。
↓
ヤフーやLINEには高レベルのAI人材が多くいるので、
仕事のキャッチボールもうまくいくし、企業をまたいだ新しいビジネスモデルをつくるという喜びもある。
すると「新規事業」が相次ぎ生まれ、
子会社も多く作れるようになった。
そういう舞台で、若手にCTOなどを任せている。
最近は離職が減った。
(Y71) 「超賢いロボットで日本は勝負しよう」ソフトバンク宮川社長。日本のDXは現状では世界と比べて、大幅に遅れている-1 (2021.11.29) by 佐藤嘉彦 より抜粋加筆しました。
⑴ 「総合デジタルプラットフォーマー」への変革を目指す、と掲げた
宮川潤一ソフトバンク社長(以下、宮川氏)
①企業や自治体のDXを進める構想は、以下と危機感を募らせている。
「現状では世界と比べて、大幅に遅れている」
②スイスのビジネススクールIMDがまとめた「世界デジタル競争力ランキング」をみると
2017年と2021年を比較すると、日本はずっと遅れている。
中国は、31位⤴ 15位
韓国は、19位⤴ 12位
日本は、27位→ 28位
③なぜ日本が遅れているかというと、投資をしてこなかったから。
名目GDPとデジタル投資額を日米で比較したグラフがすごく面白い。
相関関係がそのまま出ている。
政府もデジタルではなく、自動車産業に投資してきた。
↓
もともと強い自動車産業を後押しして、1本足打法で何とか日本の経済を復活させようとしてきたけれども、結局は「お金の使い道」を間違えていたのでしょう。
⑵ 世界の企業の時価総額ランキングで、トップ50に米国のデジタルの会社が上位を占めている
①世界的に評価されている会社と、
日本が狙っていた分野は全く違っていたということ。
今、日本では盛んにDXをやるぞと言っているが、
実際には、以下の順番がある。
❶デジタル化
❷デジタライゼーション
❸DX
②DXを語る前に、日本の企業はまだアナログの書類を、
「まずデータ化するというデジタル化の段階」にも至っていない。
ソフトバンクも10年ぐらい前はそうでした。
我々はまずコピー機を全部捨ててペーパーレス化し、会議室に、
プロジェクターとスピーカーを置き、テレワークができるようにした。
まずは道具を与えた。
でも、それをDXとは言わない。
③DXをやる下地としてのデジタル化。
今、日本はまだこれを一生懸命やっているタイミング。
↓
日本は中小企業が多いので、彼らがDXに本当に取り組むなら、
1社1社をデジタル化するところから始めなければいけない。
我々は今、そこに汗をかいている。
④デジタル化からDXにすぐに移行できるわけじゃなくて、
真ん中に「デジタライゼーション」がある。
これはデータとデータを共有化する、
つまりクラウドに上げてみんなが見られる環境をつくるというもの。
↓
それらのデータとデータを掛け合わせて、
新たなビジネスが生まれて、ようやくDXになる。
⑤「日本はDXが遅れています」と言っている人たちが、
この順番をそもそも理解していない。
「IT化には我が社も取り組んでいますよ」とよく言われるが、
予算の8割近くが以下の現行のビジネスを維持するために使われる。
・働き方改革
・コスト削減
新しいビジネスをつくるためのIT予算は2割くらいしかない。
⑴ 「総合デジタルプラットフォーマー」への変革を目指す、と掲げた
宮川潤一ソフトバンク社長(以下、宮川氏)
①企業や自治体のDXを進める構想は、以下と危機感を募らせている。
「現状では世界と比べて、大幅に遅れている」
②スイスのビジネススクールIMDがまとめた「世界デジタル競争力ランキング」をみると
2017年と2021年を比較すると、日本はずっと遅れている。
中国は、31位⤴ 15位
韓国は、19位⤴ 12位
日本は、27位→ 28位
③なぜ日本が遅れているかというと、投資をしてこなかったから。
名目GDPとデジタル投資額を日米で比較したグラフがすごく面白い。
相関関係がそのまま出ている。
政府もデジタルではなく、自動車産業に投資してきた。
↓
もともと強い自動車産業を後押しして、1本足打法で何とか日本の経済を復活させようとしてきたけれども、結局は「お金の使い道」を間違えていたのでしょう。
⑵ 世界の企業の時価総額ランキングで、トップ50に米国のデジタルの会社が上位を占めている
①世界的に評価されている会社と、
日本が狙っていた分野は全く違っていたということ。
今、日本では盛んにDXをやるぞと言っているが、
実際には、以下の順番がある。
❶デジタル化
❷デジタライゼーション
❸DX
②DXを語る前に、日本の企業はまだアナログの書類を、
「まずデータ化するというデジタル化の段階」にも至っていない。
ソフトバンクも10年ぐらい前はそうでした。
我々はまずコピー機を全部捨ててペーパーレス化し、会議室に、
プロジェクターとスピーカーを置き、テレワークができるようにした。
まずは道具を与えた。
でも、それをDXとは言わない。
③DXをやる下地としてのデジタル化。
今、日本はまだこれを一生懸命やっているタイミング。
↓
日本は中小企業が多いので、彼らがDXに本当に取り組むなら、
1社1社をデジタル化するところから始めなければいけない。
我々は今、そこに汗をかいている。
④デジタル化からDXにすぐに移行できるわけじゃなくて、
真ん中に「デジタライゼーション」がある。
これはデータとデータを共有化する、
つまりクラウドに上げてみんなが見られる環境をつくるというもの。
↓
それらのデータとデータを掛け合わせて、
新たなビジネスが生まれて、ようやくDXになる。
⑤「日本はDXが遅れています」と言っている人たちが、
この順番をそもそも理解していない。
「IT化には我が社も取り組んでいますよ」とよく言われるが、
予算の8割近くが以下の現行のビジネスを維持するために使われる。
・働き方改革
・コスト削減
新しいビジネスをつくるためのIT予算は2割くらいしかない。
(Y56) 自分は「働かないおじさん」なのか?肩身の狭さに苦しむ50代の本音。会社に多くの貢献ができるように、新しい情報を吸収して常に成長したいと考えている (2021.11.18)by 天笠淳 より抜粋加筆しました。
⑴ 「定年を45歳に」「50代の働かないおじさん」
①50歳・メーカー勤務という架空の人物を通して、こうした人たちが抱えている思いを書いてみる
【思いⒶ】「45歳定年説」なるキーワードは以下と言われている気持ちになる。
・45歳を超えると会社のお荷物になる
・分不相応な給与をもらっている
【思いⒷ】東京・丸の内近辺の大手金融機関で働いている同級生なら、
高給をもらっているのかと、話を聞いてみた。
①大手金融機関の場合、定年まで本体にとどまるのは珍しい。
子会社や取引先に出向になり、給与も減ったと嘆いていた。
②減ったとはいえ世間の水準よりは高いので、
その給与に見合う成果を出そうと、出向先でも頑張っている。
しかし一般社員と同じような仕事は任されず、
「判子だけ押してください」とあからさまに言われることもある。
⑶ 50代はやる気がないわけじゃない
①50代になると、加齢による体調不良や親の介護、子供の教育費など、
自分ではコントロールできない負担がたくさんのしかかる。
しかし職場では、自分の役割や責任を果たすべく働く。
若い頃に比べて生産性が下がったかといえばそんなことはない。
②先日は、「50代の活性化を狙ったキャリア研修」に参加するよう、
人事から指示があった。
以下を2日間かけて考えさせられたが、こんなことは普段から意識している。
・今までの経験をいかに活用するか
・定年までどのように組織に貢献するか
以下と自覚しているので、自己研さんにも励んでいる。
「過去の経験だけでは、変化の激しい時代には通用しない」
③このような努力をしているのに、
「50代は過去の成果だけで高給をもらっている」などと言われると、
実態を理解してもらえていないと憤りを覚える。
それに、そこまで高い給与はもらっていない。
⑷ 上司から、今までの経験を後進指導に役立ててほしいと言われる
①しかし、私のノウハウが時代とともに価値を失っていることを、
私自身がよく理解している。
今の世に「通用しなくなった30年前のノウハウ」を、
若手に教えて、何の役に立つのか。
②年下課長は、私のどの能力を見て技術伝承してほしいと言っているのか。
③技術伝承を求められるくらいなら、「DX」などのキーワードを、
若手と一緒に学べといってもらいたいもの。
今50歳である自分にとって、
これからのキャリアはまだまだ先が長いと思っているから。
定年が70歳なら、まだ約20年ある。
この間、会社に多くの貢献ができるように、
新しい情報を吸収して「常に成長したい」と考えている。
↓
しかし会社は、
50代の教育にコストをかけようとは考えていない。
⑴ 「定年を45歳に」「50代の働かないおじさん」
①50歳・メーカー勤務という架空の人物を通して、こうした人たちが抱えている思いを書いてみる
【思いⒶ】「45歳定年説」なるキーワードは以下と言われている気持ちになる。
・45歳を超えると会社のお荷物になる
・分不相応な給与をもらっている
【思いⒷ】東京・丸の内近辺の大手金融機関で働いている同級生なら、
高給をもらっているのかと、話を聞いてみた。
①大手金融機関の場合、定年まで本体にとどまるのは珍しい。
子会社や取引先に出向になり、給与も減ったと嘆いていた。
②減ったとはいえ世間の水準よりは高いので、
その給与に見合う成果を出そうと、出向先でも頑張っている。
しかし一般社員と同じような仕事は任されず、
「判子だけ押してください」とあからさまに言われることもある。
⑶ 50代はやる気がないわけじゃない
①50代になると、加齢による体調不良や親の介護、子供の教育費など、
自分ではコントロールできない負担がたくさんのしかかる。
しかし職場では、自分の役割や責任を果たすべく働く。
若い頃に比べて生産性が下がったかといえばそんなことはない。
②先日は、「50代の活性化を狙ったキャリア研修」に参加するよう、
人事から指示があった。
以下を2日間かけて考えさせられたが、こんなことは普段から意識している。
・今までの経験をいかに活用するか
・定年までどのように組織に貢献するか
以下と自覚しているので、自己研さんにも励んでいる。
「過去の経験だけでは、変化の激しい時代には通用しない」
③このような努力をしているのに、
「50代は過去の成果だけで高給をもらっている」などと言われると、
実態を理解してもらえていないと憤りを覚える。
それに、そこまで高い給与はもらっていない。
⑷ 上司から、今までの経験を後進指導に役立ててほしいと言われる
①しかし、私のノウハウが時代とともに価値を失っていることを、
私自身がよく理解している。
今の世に「通用しなくなった30年前のノウハウ」を、
若手に教えて、何の役に立つのか。
②年下課長は、私のどの能力を見て技術伝承してほしいと言っているのか。
③技術伝承を求められるくらいなら、「DX」などのキーワードを、
若手と一緒に学べといってもらいたいもの。
今50歳である自分にとって、
これからのキャリアはまだまだ先が長いと思っているから。
定年が70歳なら、まだ約20年ある。
この間、会社に多くの貢献ができるように、
新しい情報を吸収して「常に成長したい」と考えている。
↓
しかし会社は、
50代の教育にコストをかけようとは考えていない。
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