「日本の常識は中国の非常識」

　この間、日本のあるテレビ番組（世界比べて見たら）を見ていたら、司会者が自分は曾て中国のある音楽祭に出演したことがあるが、そのスポンサーが「ジャック・マー」という中国一の大富豪であった、などという話を自慢げに語っていた。俺は一瞬、誰のことだろうと不思議に思っていたが、見ているうちにそれが「马云」（MAYUN）であることが分かった。もしかすると世界を股にかける彼がビジネスの為、欧米人にも覚えやすいように「ジャック・マー」という英語の名を使っているかもしれない。それはそれで別に不思議に思うことなどないのだが、欧米のテレビならいざ知らず、なぜ日本のテレビーでわざわざ中国人の彼の名前を「马云」ではなく「ジャック・マー」と言わなければならないのか、それが不思議でならない。はっきり言うと、中国ではその名は通用しない、誰だか絶対わからない。素直にそのまま「马云」と言えば「三歳の子供」でも皆知っている。
実は同じようなことを、俺は今から約３０年ほど前、留学生として日本で生活していた時にすでに経験した。ある日、日本のお友達が「僕は香港スターの『ジャッキ・チェン』が大好き、君も好きだろう？」と言っていた。「『ジャッキ・チェン』って誰？知らないな」「君、中国人だろう？あのカンフー映画で有名な映画スターだよ、本当に知らないのか？」…しばらく迷っていたが、香港の名優「成龍」（CHENGLONG）さんのことだとやっと分かった。実は「成龍」も彼の実名ではなく芸名であり、「陳港生」が本命である。だが、中国大陸では「成龍」の名で知られ、「ジャッキ・チェン」で呼ばれることはほとんどない。
「テレサ・テン」も同じである。曾て日本の舞台で演歌歌手として大活躍した中国台湾の歌手だが、俺ぐらいの年配の者なら誰でも知っているはずである。だが、「テレサ・テン」という芸名も中国ではほとんど通用しない。中国名「邓丽君」（DENGLIJUN）でないと誰だかさっぱり分からない。
　ところで、本人自ら好んでこのような芸名を使っているのか、そして、そのお陰で「売れ」たのかどうか、俺には分からない。もちろん、外国人の俺がそのことについて「四の五の」いう資格はないし、ナンセンスであろう。しかし、そのような芸名がそのまま中国大陸でも通じると思うことが問題であり、「迷惑千万」なことである。
　くどいようだが、日本人はどこの人であろうと有名人ともなれば欧米スタイルの名前こそその身分に「相応しく」「格好いい」と思うかもしれないが、実のところ中国人は日本人のこのような「西洋かぶれ」には辟易している。言ってみれば、これは日本人のコンプレックスの裏返しだが、「もういい加減にしろ」と言いたい。日本の常識は中国の非常識、世界の非常識かもしれない。　

　　　　　　　　

　初秋 残暑厳しい　広州にて

ドタキャンはダメです。

病気などのやむを得ない事情でない限り、アルバイトを急に休むのは非常識です。アルバイトとはいえ、お金をもらっている以上、自分の都合だけを優先せず、責任を持って取り組みましょう。

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インタビューされた文章の内容が更新された。少し時代に合う内容を増えた、コロナの非常時期とか...
(ナルシストの自分はやっぱり若いカメラマン孟くんから撮ってくれた写真がお気に入り、自分は「恋しい」女に見える。笑！)

あれからいい写真を撮れてないなぁ！孟くんにもう一回頼むかなぁ？ https://t.cn/RD4KZQd