地震相次ぐトカラ列島近海 悪石島 住民の島外避難の動きも
2021年12月10日 19時01分
9日に震度5強の強い揺れを観測した十島村の悪石島では、けが人などは出ていないものの、崖崩れの発生などで今後に不安を感じている住民も多いということです。
十島村では、11日の朝に島に到着するフェリーで、希望する12世帯30人を島の外へ避難させ、鹿児島市と奄美市でホテルを借り上げて受け入れることにしています。
トカラ列島近海やその周辺では、震度1以上の揺れを伴う地震が今月4日から10日午後5時までに261回観測されています。
日付別では
▽4日が59回
▽5日が87回
▽6日が45回
▽7日が27回
▽8日が5回
▽9日が36回で、
▽10日は午後5時までに2回となっています。
地震の回数は減っているものの、気象庁はこれまでの地震で落石や崖崩れの危険性が高まっているとして、今後、数週間程度は震度5強程度の強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
相次ぐ地震で不安を抱える住民の健康面などをケアするため、悪石島に鹿児島市から看護師が派遣されることになりました。
悪石島に派遣されるのは、鹿児島市の鹿児島赤十字病院の看護師と日本赤十字社鹿児島県支部の職員の合わせて2人です。
悪石島では常駐の看護師が1人しかおらず、多くの島民から「いつ大きな地震が来るか不安で眠れない」という声が寄せられていることから、健康面や精神面をケアするため、十島村の要請に応じて派遣が決まったということです。
看護師たちは10日午後11時にフェリーで鹿児島港を出発したあと、11日午前9時ごろ悪石島に到着し、およそ1週間、島内を巡回するなどして住民たちの健康相談などを行うということです。
十島村では、地震がさらに長引くようであれば、県看護協会などにも協力を求めていきたいとしています。
十島村の肥後正司 村長は「住民はかなり不安を抱えながら毎日生活しているので、不安を取り除くようなケアをしていただきたい。当面は地震が続くとされているので、気を緩めず対応していきたい」と話していました。
夫と3人の子どもと暮らす松下由貴さんは消防団に所属する夫を残して11日、島外へ避難することを決めました。10日、スーツケースに着替えの衣服を詰めるなどして、避難生活に備えていました。
松下さんは「またいつ揺れるか分からないし1日でも早く避難との思いで、あすフェリーで奄美へ向かったあと飛行機に乗り換え、その日の夜に鹿児島に着く便を予約しました。消防団の夫が島に残るので、また強い揺れがあったら被災するかもしれないと心配です」と話しています。
そのうえで、避難生活の見通しについては「だいたい1週間と思っていますが、島の様子を聞きながら判断したいと思います」と話していました。
また、震度5強の地震が起きた当時の状況については「揺れ始めたときは『また揺れたね』というぐらいでしたが、縦揺れから『ガタガタ』という横揺れが強くなってその場から動けないような感じでした。子どもを抱えて守りました」と振り返りました。
民宿を経営している有川美雪さんは震度5強を観測した9日の地震について「横揺れがすごく、今までで一番強い揺れでした。ちょうど食事の用意をしていたのですぐに火を止めました。消防団の人が『避難してください』と言っていたので、貴重品だけを持って学校の校庭に逃げました」と振り返りました。
その後、民宿に戻ってからは、高いところに置いてある茶わんや花瓶などを下ろすとともに、今後の地震で窓ガラスが割れることも考え、靴を室内に移したということです。
有川さんは夫の誠司さんと一緒に島を出て鹿児島市に避難することにしたということで、誠司さんは「地震で宿泊がキャンセルされたこともあり、あとで後悔しないようにと思い切って避難を決断しました」と話していました。
消防団に所属している西澤慶彦さんは、島外への避難は考えていないとしたうえで「今のところ特に被害はないですが、島を守るために残らなければいけないと思いました」と話していました。
そのうえで「震度5強よりも大きな地震がきたら怖いので、こないのを祈るばかりです」と話しています。
また、畜産業を営む坂元勇さんは、飼育している牛を守るために島外への避難はしないということです。
坂元さんは「牛舎で飼育している牛には餌をやらないといけないので避難できません。島外避難は去年の台風に続いて2回目で、私のように島に残る人が、避難する人の代わりに牛の面倒を見ることになりました」と話していました。
そのうえで「牛はかわいいし、島では生活の一部です。畜産業は十島村の大事な産業なので、牛を大事にしないといけません」と話していました。
2021年12月10日 19時01分
9日に震度5強の強い揺れを観測した十島村の悪石島では、けが人などは出ていないものの、崖崩れの発生などで今後に不安を感じている住民も多いということです。
十島村では、11日の朝に島に到着するフェリーで、希望する12世帯30人を島の外へ避難させ、鹿児島市と奄美市でホテルを借り上げて受け入れることにしています。
トカラ列島近海やその周辺では、震度1以上の揺れを伴う地震が今月4日から10日午後5時までに261回観測されています。
日付別では
▽4日が59回
▽5日が87回
▽6日が45回
▽7日が27回
▽8日が5回
▽9日が36回で、
▽10日は午後5時までに2回となっています。
地震の回数は減っているものの、気象庁はこれまでの地震で落石や崖崩れの危険性が高まっているとして、今後、数週間程度は震度5強程度の強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
相次ぐ地震で不安を抱える住民の健康面などをケアするため、悪石島に鹿児島市から看護師が派遣されることになりました。
悪石島に派遣されるのは、鹿児島市の鹿児島赤十字病院の看護師と日本赤十字社鹿児島県支部の職員の合わせて2人です。
悪石島では常駐の看護師が1人しかおらず、多くの島民から「いつ大きな地震が来るか不安で眠れない」という声が寄せられていることから、健康面や精神面をケアするため、十島村の要請に応じて派遣が決まったということです。
看護師たちは10日午後11時にフェリーで鹿児島港を出発したあと、11日午前9時ごろ悪石島に到着し、およそ1週間、島内を巡回するなどして住民たちの健康相談などを行うということです。
十島村では、地震がさらに長引くようであれば、県看護協会などにも協力を求めていきたいとしています。
十島村の肥後正司 村長は「住民はかなり不安を抱えながら毎日生活しているので、不安を取り除くようなケアをしていただきたい。当面は地震が続くとされているので、気を緩めず対応していきたい」と話していました。
夫と3人の子どもと暮らす松下由貴さんは消防団に所属する夫を残して11日、島外へ避難することを決めました。10日、スーツケースに着替えの衣服を詰めるなどして、避難生活に備えていました。
松下さんは「またいつ揺れるか分からないし1日でも早く避難との思いで、あすフェリーで奄美へ向かったあと飛行機に乗り換え、その日の夜に鹿児島に着く便を予約しました。消防団の夫が島に残るので、また強い揺れがあったら被災するかもしれないと心配です」と話しています。
そのうえで、避難生活の見通しについては「だいたい1週間と思っていますが、島の様子を聞きながら判断したいと思います」と話していました。
また、震度5強の地震が起きた当時の状況については「揺れ始めたときは『また揺れたね』というぐらいでしたが、縦揺れから『ガタガタ』という横揺れが強くなってその場から動けないような感じでした。子どもを抱えて守りました」と振り返りました。
民宿を経営している有川美雪さんは震度5強を観測した9日の地震について「横揺れがすごく、今までで一番強い揺れでした。ちょうど食事の用意をしていたのですぐに火を止めました。消防団の人が『避難してください』と言っていたので、貴重品だけを持って学校の校庭に逃げました」と振り返りました。
その後、民宿に戻ってからは、高いところに置いてある茶わんや花瓶などを下ろすとともに、今後の地震で窓ガラスが割れることも考え、靴を室内に移したということです。
有川さんは夫の誠司さんと一緒に島を出て鹿児島市に避難することにしたということで、誠司さんは「地震で宿泊がキャンセルされたこともあり、あとで後悔しないようにと思い切って避難を決断しました」と話していました。
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そのうえで「震度5強よりも大きな地震がきたら怖いので、こないのを祈るばかりです」と話しています。
また、畜産業を営む坂元勇さんは、飼育している牛を守るために島外への避難はしないということです。
坂元さんは「牛舎で飼育している牛には餌をやらないといけないので避難できません。島外避難は去年の台風に続いて2回目で、私のように島に残る人が、避難する人の代わりに牛の面倒を見ることになりました」と話していました。
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力こそ正義の世で多くの難題に直面した彼は
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(Z08) 「働く場所を選ぶこと」は重要。「好きな場所で働けるか」で競争力に差がつく。働く場所を選ぶことで、人生の主導権を取り戻す-2 (2021.12.6)by 山口周 より抜粋加筆しました。
⑷ 「好きな場所で働けるか」で競争力に差がつく時代に
①2020年の秋にマッキンゼー・アンド・カンパニーが以下に題するレポートを発表した。
「リモートワークの次の展開:
2,000の仕事、800の職業、そして9つの国を分析した結果)」
②レポートは以下。
「コロナ禍により、働く人の20%以上が週に3~5日のリモートワークで、オフィスにいるのと同程度効率的に仕事ができるようになった。
この状態が続けば、
コロナ前の3~4倍の人が在宅で仕事をするようになる。
結果、都市の経済、交通、消費行動、
その他さまざまな点に甚大な変化を及ぼすことになるだろう」
③米国の各産業分野において、労働時間の何割を、
「リモートで仕事する」ようになるかも予測している。
上位にランクインしているのは、
東京の丸の内や大手町のオフィスで働いている人たちの仕事。
仕事をしている時間の6~8割がリモート、
つまり平日5日のうち3日以上オフィスに行かなくてもいい、
という状況になりつつある。
④ここで、コロナ前に就職先や転職先を探す際、以下に考えていた人がいたか、ということ。
「週に1回しか出社しなくていい会社はないかな?」
その視点で会社選びをしていた人はほとんどいなかったでしょう。
誰もが「会社には毎日行くものだ」と信じていたから。
ところがパンデミックによりリモートワークが推奨され、
「オフィスに出てくるな」とさえ言われるようになった。
それでも仕事は回り、特に支障がないこともわかった。
↓
つまり「会社には毎日行くものだ」と信じていたことが、
フィクションにすぎなかったと露呈した。
⑤たくさんの人が「フィクション」に気づいたことで、
現在大移動が起きている。
東京の自宅を手放して、軽井沢や湘南など、
都心に1~2時間でアクセスできる場所に移住する人が増え、
その地域の地価がかつてないほど上がっている。
⑥私たちが根拠なく信じている「フィクション」は他にもあると思う。
本社は、コストのかからない地方に置いてもいいだろうし、
もはや物理的な拠点を持つ必要さえなく、会社はクラウド上にあれば
いいという時代がいずれやってくる。
↓
そして、みんなが当たり前の「前提」としてしまっている、
フィクションに気づける“ファーストムーバー“でいるためには、
「考える強度」が必要。
⑸ 「働く場所を選ぶこと」で、人生の主導権を取り戻そう
時代に左右されない究極のハイパフォーマーになる方法は、
「いつものオフィス」から抜け出すことだった。
リモートワークがあたりまえになった今、
“働く場所”を考えることは以下につながる。
「人生の主導権を自分に取り戻すこと」
⑷ 「好きな場所で働けるか」で競争力に差がつく時代に
①2020年の秋にマッキンゼー・アンド・カンパニーが以下に題するレポートを発表した。
「リモートワークの次の展開:
2,000の仕事、800の職業、そして9つの国を分析した結果)」
②レポートは以下。
「コロナ禍により、働く人の20%以上が週に3~5日のリモートワークで、オフィスにいるのと同程度効率的に仕事ができるようになった。
この状態が続けば、
コロナ前の3~4倍の人が在宅で仕事をするようになる。
結果、都市の経済、交通、消費行動、
その他さまざまな点に甚大な変化を及ぼすことになるだろう」
③米国の各産業分野において、労働時間の何割を、
「リモートで仕事する」ようになるかも予測している。
上位にランクインしているのは、
東京の丸の内や大手町のオフィスで働いている人たちの仕事。
仕事をしている時間の6~8割がリモート、
つまり平日5日のうち3日以上オフィスに行かなくてもいい、
という状況になりつつある。
④ここで、コロナ前に就職先や転職先を探す際、以下に考えていた人がいたか、ということ。
「週に1回しか出社しなくていい会社はないかな?」
その視点で会社選びをしていた人はほとんどいなかったでしょう。
誰もが「会社には毎日行くものだ」と信じていたから。
ところがパンデミックによりリモートワークが推奨され、
「オフィスに出てくるな」とさえ言われるようになった。
それでも仕事は回り、特に支障がないこともわかった。
↓
つまり「会社には毎日行くものだ」と信じていたことが、
フィクションにすぎなかったと露呈した。
⑤たくさんの人が「フィクション」に気づいたことで、
現在大移動が起きている。
東京の自宅を手放して、軽井沢や湘南など、
都心に1~2時間でアクセスできる場所に移住する人が増え、
その地域の地価がかつてないほど上がっている。
⑥私たちが根拠なく信じている「フィクション」は他にもあると思う。
本社は、コストのかからない地方に置いてもいいだろうし、
もはや物理的な拠点を持つ必要さえなく、会社はクラウド上にあれば
いいという時代がいずれやってくる。
↓
そして、みんなが当たり前の「前提」としてしまっている、
フィクションに気づける“ファーストムーバー“でいるためには、
「考える強度」が必要。
⑸ 「働く場所を選ぶこと」で、人生の主導権を取り戻そう
時代に左右されない究極のハイパフォーマーになる方法は、
「いつものオフィス」から抜け出すことだった。
リモートワークがあたりまえになった今、
“働く場所”を考えることは以下につながる。
「人生の主導権を自分に取り戻すこと」
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