#雷顿教授#
【含有大量超A剧透】
超A设定集内附录的蕾米写给教授的信和照片
日文:親愛なるレイトン教授へ
あれから数か月になりますが、教授、お元気ですか?
一緒に仕事をしている仲間から
レイトン教授が遺産相続騒動を解決したという話を耳にして
思わず手紙を書いてしまいました。
タージェントから世界を救った
あのレイトン教授が
単なる遺産相続のナゾトキの依頼を引き受けるなんて。
まさか…と思いましたが、
ナゾには目がない教授ですし、
きっと知的好奇心を刺激される
不思議な出来事だったんでしょうね。
ルークはしっかりと役目を果たせたでしょうか?
実は…
私はいま、ワールドタイムズでカメラマンをしています。
教授の活躍を教えてくれた仕事仲間って、
ポストニアス号で世界を旅したときに出会ったドリスさんなんですよ。
教授のもとを去ってから
私がワールドタイムズで働き始めたきっかけは、教授との旅がとても楽しかったから。
世界各地でのいろんな人との出会い、見る者を虜にする美しい景色…。
それを世界中の人々に伝えたい、いつしかそんな気持ちになって、自然とワールドタイムズ編集部に足を運んでいました。
今の仕事は、本当に楽いいです!
ムスロッホでリポの滝と鍾乳洞の取材をしていたら、
長老のシメジイさんから
気になるうわさ話を聞いたんです。
そんな話を聞いたら、
調査をするしかありませんよね!
村人たちの情報を頼りに
鍾乳洞の奥を突き進んでいったら…幻の「神秘の密林」を発見しました!
ワールドタイムズの大スクープとして一面に大きく取り上げられたので
教授もご存知かもしれませんが、
これは私の初スクープなんですよ。
記事には書きませんでしたが、密林の奥には
古代遺跡が隐されていました。
ここにもたくさんのナゾが
隠されているはずなので、
いつか教授にナゾを解いてもらいたいなあ。
もしかして、アスラント文明とは別の考古学史上に残る大発見がある…かも?
そんなスクープを追いかけて
世界中を飛び回る毎日ですが、
いま追いかけているのは、
スラム街に現れた「ナゾのマスク男」です。
この話、知的好奇心をくすぐられませんか?
お金持ちから金品を盗み、
スラム街の子供たちにお金を与える現代の義賊「マスク男」。
最初は、この「マスク男の正体」をスクーナするためカメラ片手に追いかけていましたが、
スラム街の子供たちを見ているうちに、
1人の記者として
そこに暮らす人々の現状も
じっくりと取材したい、と思うようになりました。
スラム街にはたくさんの孤児がいます。
私たちを無垢な笑顔で迎えてくれる子、まったく目を合わせてくれない子など、いろんな表情を見せてくれます。
そんな彼らの姿を見ているうちに、
昔のことを、ふと思い出してしまいました。
私も子供のころ父を失い、
孤児になってしまうところでした。
しかし、それを救ってくれたのは、おじさまだったんです。
あの頃、父を失った私を
おじさまはまるで娘のように育ててくれました。
だから、あの場所で
おじさまを裏切るわけにはいかなかった。
優しかったおじさまを裏切れなかった…。
教授に嘘をついていたことは、申し訳ないと思っています。
でも、こういうことがあったからこそ、教授に出会えた。
人の運命って不思議ですね。
あ…、今の私を伝えたいと思ってこの手紙を書いたのに、
過去の話になっちゃいましたね。
私の話は、また教授に会ったときにお話ししますね。
というわけで…
今は楽しく仕事をしています!
そうそう、長かった髪を
思い切ってばっさり切りました!
これまでタージェントの一員として
生きてきましたが、
いま、ワールドタイムズでカメラマンとして働く普通の女性として歩み出すことができた、
そんな気がしています。
きっといつか、あなたにまた会える、その日まで。
PS.取材中の写真をドリスさんに撮ってもらいました!
あっ、後ろにマスク男が…!
机翻:
亲爱的雷顿教授:
从那时起已经过了几个月了,教授,你还好吗?
来自与我一起工作的一位同事。
我听说雷顿教授已经解决了遗产纠纷。
我忍不住要给你写信。
他从图尔根人手中拯救了世界。
那个雷顿教授。
会接受一个单纯的继承谜语的请求。
我想,"不可能...
但话又说回来,他是一个对谜语情有独钟的教授。
我相信这是一个神秘的事件,刺激了他的求知欲。
这一定是一个神秘的事件,激起了他的知识分子的好奇心。
卢克是否履行了他的职责?
实际上...
我现在是《世界时报》的一名摄影师。
告诉我这位教授的事迹的工作同事是...
多丽丝,我在乘坐波斯托尼斯号旅行时认识的。
在我离开教授之后。
我开始在《世界时报》工作,因为我非常喜欢与教授的旅行。
在世界不同的地方遇到各种各样的人,美丽的风景吸引着观众。
我想把这些告诉全世界的人,这就是我自然而然地在《世界时报》编辑部工作的原因。
我现在的工作真的很轻松!
我在马斯洛赫采访利波瀑布和石灰岩洞穴时
我从长老Simejii那里听说。
我听到一个有趣的传言。
当你听到这样的故事时
我别无选择,只能进行调查!
依靠村民提供的信息
我们深入到石灰岩洞穴中......并发现了神秘的 "神秘丛林"!
它作为一个重要的独家新闻被刊登在《世界时报》的头版显著位置。
教授,你可能已经听说过它。
这是我的第一个铲子。
我在文章中没有提到,但在丛林深处
古老的遗迹隐藏在丛林深处。
一定有很多的谜语
我相信这里也一定藏有很多谜语。
我希望有一天,教授能解开这个谜题。
也许在考古史上,除了阿斯兰文明之外,还会有另一个伟大的发现?
为了追寻这些独家新闻
我每天都在世界各地旅行,追逐这样的独家新闻。
但我目前正在追逐的是...
我现在正在追捕一个出现在贫民窟的'谜语面具人'。
这个故事勾起了你的知识分子的好奇心,不是吗?
他从富人那里偷钱,然后把钱给贫民窟的孩子。
蒙面人是一个现代的强盗,他从富人那里偷钱,然后把钱送给贫民窟的孩子。
起初,我拿着相机追着这个 "蒙面人的身份",想把他挖走。
贫民窟中的儿童。
作为一名记者。
我想花时间报道一下生活在那里的人们的情况。
我想花时间来报道生活在贫民窟的人们的情况。
贫民窟里有很多孤儿。
他们向我们展示了各种各样的表情,从那些用无辜的微笑迎接我们的人到那些根本不与我们进行眼神交流的人。
看到他们那个样子...
我突然想起了过去的一些事情。
我在小时候就失去了父亲。
我几乎成了一个孤儿。
但是是我叔叔救了我。
那时,我已经失去了父亲。
他把我像女儿一样带大。
这就是为什么,在那个地方
我不能背叛我的叔叔。
我不能背叛对我有恩的叔叔......。
我很抱歉,我对教授说了谎。
但正是因为这些事情,我认识了这位教授。
人类的命运是一个谜,不是吗?
啊......,我写这封信是为了告诉你我现在是谁。
它变成了一个关于过去的故事,不是吗?
当我再次见到教授时,我将告诉你我的故事。
所以...
我现在很享受我的工作!
哦,对了,还有我的长发。
我毅然决然地把它剪掉了!
我已经是Targent团队的一员了。
我的一生都是作为Turgent的成员度过的。
现在我觉得我已经能够作为一个正常的女人走出来,在《世界时报》担任摄影师。
我有这样的感觉。
直到我再次见到你的那一天,我相信。
PS:Doris在采访过程中为我拍了这张照片!
哦,背景中还有一个戴面具的人......!
【含有大量超A剧透】
超A设定集内附录的蕾米写给教授的信和照片
日文:親愛なるレイトン教授へ
あれから数か月になりますが、教授、お元気ですか?
一緒に仕事をしている仲間から
レイトン教授が遺産相続騒動を解決したという話を耳にして
思わず手紙を書いてしまいました。
タージェントから世界を救った
あのレイトン教授が
単なる遺産相続のナゾトキの依頼を引き受けるなんて。
まさか…と思いましたが、
ナゾには目がない教授ですし、
きっと知的好奇心を刺激される
不思議な出来事だったんでしょうね。
ルークはしっかりと役目を果たせたでしょうか?
実は…
私はいま、ワールドタイムズでカメラマンをしています。
教授の活躍を教えてくれた仕事仲間って、
ポストニアス号で世界を旅したときに出会ったドリスさんなんですよ。
教授のもとを去ってから
私がワールドタイムズで働き始めたきっかけは、教授との旅がとても楽しかったから。
世界各地でのいろんな人との出会い、見る者を虜にする美しい景色…。
それを世界中の人々に伝えたい、いつしかそんな気持ちになって、自然とワールドタイムズ編集部に足を運んでいました。
今の仕事は、本当に楽いいです!
ムスロッホでリポの滝と鍾乳洞の取材をしていたら、
長老のシメジイさんから
気になるうわさ話を聞いたんです。
そんな話を聞いたら、
調査をするしかありませんよね!
村人たちの情報を頼りに
鍾乳洞の奥を突き進んでいったら…幻の「神秘の密林」を発見しました!
ワールドタイムズの大スクープとして一面に大きく取り上げられたので
教授もご存知かもしれませんが、
これは私の初スクープなんですよ。
記事には書きませんでしたが、密林の奥には
古代遺跡が隐されていました。
ここにもたくさんのナゾが
隠されているはずなので、
いつか教授にナゾを解いてもらいたいなあ。
もしかして、アスラント文明とは別の考古学史上に残る大発見がある…かも?
そんなスクープを追いかけて
世界中を飛び回る毎日ですが、
いま追いかけているのは、
スラム街に現れた「ナゾのマスク男」です。
この話、知的好奇心をくすぐられませんか?
お金持ちから金品を盗み、
スラム街の子供たちにお金を与える現代の義賊「マスク男」。
最初は、この「マスク男の正体」をスクーナするためカメラ片手に追いかけていましたが、
スラム街の子供たちを見ているうちに、
1人の記者として
そこに暮らす人々の現状も
じっくりと取材したい、と思うようになりました。
スラム街にはたくさんの孤児がいます。
私たちを無垢な笑顔で迎えてくれる子、まったく目を合わせてくれない子など、いろんな表情を見せてくれます。
そんな彼らの姿を見ているうちに、
昔のことを、ふと思い出してしまいました。
私も子供のころ父を失い、
孤児になってしまうところでした。
しかし、それを救ってくれたのは、おじさまだったんです。
あの頃、父を失った私を
おじさまはまるで娘のように育ててくれました。
だから、あの場所で
おじさまを裏切るわけにはいかなかった。
優しかったおじさまを裏切れなかった…。
教授に嘘をついていたことは、申し訳ないと思っています。
でも、こういうことがあったからこそ、教授に出会えた。
人の運命って不思議ですね。
あ…、今の私を伝えたいと思ってこの手紙を書いたのに、
過去の話になっちゃいましたね。
私の話は、また教授に会ったときにお話ししますね。
というわけで…
今は楽しく仕事をしています!
そうそう、長かった髪を
思い切ってばっさり切りました!
これまでタージェントの一員として
生きてきましたが、
いま、ワールドタイムズでカメラマンとして働く普通の女性として歩み出すことができた、
そんな気がしています。
きっといつか、あなたにまた会える、その日まで。
PS.取材中の写真をドリスさんに撮ってもらいました!
あっ、後ろにマスク男が…!
机翻:
亲爱的雷顿教授:
从那时起已经过了几个月了,教授,你还好吗?
来自与我一起工作的一位同事。
我听说雷顿教授已经解决了遗产纠纷。
我忍不住要给你写信。
他从图尔根人手中拯救了世界。
那个雷顿教授。
会接受一个单纯的继承谜语的请求。
我想,"不可能...
但话又说回来,他是一个对谜语情有独钟的教授。
我相信这是一个神秘的事件,刺激了他的求知欲。
这一定是一个神秘的事件,激起了他的知识分子的好奇心。
卢克是否履行了他的职责?
实际上...
我现在是《世界时报》的一名摄影师。
告诉我这位教授的事迹的工作同事是...
多丽丝,我在乘坐波斯托尼斯号旅行时认识的。
在我离开教授之后。
我开始在《世界时报》工作,因为我非常喜欢与教授的旅行。
在世界不同的地方遇到各种各样的人,美丽的风景吸引着观众。
我想把这些告诉全世界的人,这就是我自然而然地在《世界时报》编辑部工作的原因。
我现在的工作真的很轻松!
我在马斯洛赫采访利波瀑布和石灰岩洞穴时
我从长老Simejii那里听说。
我听到一个有趣的传言。
当你听到这样的故事时
我别无选择,只能进行调查!
依靠村民提供的信息
我们深入到石灰岩洞穴中......并发现了神秘的 "神秘丛林"!
它作为一个重要的独家新闻被刊登在《世界时报》的头版显著位置。
教授,你可能已经听说过它。
这是我的第一个铲子。
我在文章中没有提到,但在丛林深处
古老的遗迹隐藏在丛林深处。
一定有很多的谜语
我相信这里也一定藏有很多谜语。
我希望有一天,教授能解开这个谜题。
也许在考古史上,除了阿斯兰文明之外,还会有另一个伟大的发现?
为了追寻这些独家新闻
我每天都在世界各地旅行,追逐这样的独家新闻。
但我目前正在追逐的是...
我现在正在追捕一个出现在贫民窟的'谜语面具人'。
这个故事勾起了你的知识分子的好奇心,不是吗?
他从富人那里偷钱,然后把钱给贫民窟的孩子。
蒙面人是一个现代的强盗,他从富人那里偷钱,然后把钱送给贫民窟的孩子。
起初,我拿着相机追着这个 "蒙面人的身份",想把他挖走。
贫民窟中的儿童。
作为一名记者。
我想花时间报道一下生活在那里的人们的情况。
我想花时间来报道生活在贫民窟的人们的情况。
贫民窟里有很多孤儿。
他们向我们展示了各种各样的表情,从那些用无辜的微笑迎接我们的人到那些根本不与我们进行眼神交流的人。
看到他们那个样子...
我突然想起了过去的一些事情。
我在小时候就失去了父亲。
我几乎成了一个孤儿。
但是是我叔叔救了我。
那时,我已经失去了父亲。
他把我像女儿一样带大。
这就是为什么,在那个地方
我不能背叛我的叔叔。
我不能背叛对我有恩的叔叔......。
我很抱歉,我对教授说了谎。
但正是因为这些事情,我认识了这位教授。
人类的命运是一个谜,不是吗?
啊......,我写这封信是为了告诉你我现在是谁。
它变成了一个关于过去的故事,不是吗?
当我再次见到教授时,我将告诉你我的故事。
所以...
我现在很享受我的工作!
哦,对了,还有我的长发。
我毅然决然地把它剪掉了!
我已经是Targent团队的一员了。
我的一生都是作为Turgent的成员度过的。
现在我觉得我已经能够作为一个正常的女人走出来,在《世界时报》担任摄影师。
我有这样的感觉。
直到我再次见到你的那一天,我相信。
PS:Doris在采访过程中为我拍了这张照片!
哦,背景中还有一个戴面具的人......!
#心に响く言叶#
後悔とは、やってしまったことにするものじゃなくて、やらなかったことにするもの。だから私はチャンスがきたら必ずトライするわ。
——キャメロン・ディアス
Your regrets aren’t what you did, but what you didn’t do. So I take every opportunity.
——Cameron Michelle Diaz
通常后悔的不是做过的事,而是没有做过的事。所以我一旦有机会,便会去尝试。
——卡梅隆·迪亚兹
後悔とは、やってしまったことにするものじゃなくて、やらなかったことにするもの。だから私はチャンスがきたら必ずトライするわ。
——キャメロン・ディアス
Your regrets aren’t what you did, but what you didn’t do. So I take every opportunity.
——Cameron Michelle Diaz
通常后悔的不是做过的事,而是没有做过的事。所以我一旦有机会,便会去尝试。
——卡梅隆·迪亚兹
#健康身体 健康地球 健康生活#
〔100歳になっても安心して活きる家づくり〕
第3回 モノを整理し「減築」して防災に心がける
公開日:2018年8月 7日 10時59分
更新日:2019年2月 1日 21時06分
天野 彰(あまの あきら)
建築家
免震や耐震よりも防災の意識が重要
「天災は忘れた頃にやってくる」。東大教授で物理学や地震学の研究者で随筆家の寺田寅彦(1878~1935年)は、1923年(大正12年)に起きた関東大震災の体験から説いた言葉である。だから「緊張感や心構えを忘るべからず」と。しかし残念ながら「喉元(のどもと)過ぎれば熱さを忘れる」のとおり、日頃の忙しさにかまけ、つい疎かにしてしまうのがこの防災対策。
しかし、この20、30年の間にかなりの高率で大地震がやってくることは確かである。2003年にはこの30年の間に、東京は直下型か東海地震の起こる確率はもっとも高く「明日起きても不思議ではない」といわれ、すでに12年が経つ。しかも、東海、東南海、南海地震が同時に連鎖して起こる巨大地震の場合、マグニチュ-ドは8.5と予測され、被害は過去最大級。津波は1分足らずで来て、津波警報など確認する暇もないほど。家屋は倒壊し、ライフラインは止まり、道路は寸断され、消火活動や救助は困難となり、火災が被害を大きくさせるという。
今までも筆者がコラムや拙著でうるさく述べているが、行政に頼らず自らのちょっとした心がけと家の手入れが身を守る。防災は「セルフディフェンスの考え」と「想像力」が大切といえる。
そこで提案したいのが「セルフディフェンスの家」(図1)である。城塞のような防火壁(防波壁)の中に中庭を設け、住みやすい木造の家を建てるというもの。今ある家の一部屋を「減築」して中庭にし、その外壁を耐火材や防火戸やシャッターなどで固め、強靭な塀で囲む防災強化のリフォームだ。当時、たまたま訪れた中国・永定の客家(はっか)の土楼(とうろう)の住み方を参考にした。
図1:防災のための「セルフディフェンスの家」。城壁のような防火壁の中に中庭を設け、住みやすい木造の家を表す図。
図1:中庭式の「セルフディフェンスハウス」
"モノの奴隷"ではなく"助けたいモノ"を手元に
改めて今の家を見てみよう。子育てのためだった広い家をこれからの夫婦のために、思い切って「減築」してコンパクトにする。掃除も楽で省エネルギー。防災対策費も廉価になる。そんなとき目の前に立ちはだかるのが「モノ」。子どもたちが残したモノ、着ることもない衣服、書籍など・・・。なんと"モノの奴隷"になっている。
東日本大震災の被災者の声を聞くと、よく耳にするのは「モノなんて生かしてくれない。安心が欲しい!」と。「この身が助かったことに感謝!」とも。しかし「何を持ち出したかったか?」の問いには、多くの人が「位牌や家族の記念の品だ」という。「助け出してやりたいモノを身の回りに置くべきだった」とは心に残る言葉だ。
以来、私は減築や建て替えに際して、「もし今この家が丸焼けになると仮定したとき、何を持って逃げたいと思います?」と聞くことにしている。突然の私の問いにギョッとし、キョトンとする建て主。この失礼で"極端な仮想"ながら、ほとんどの建て主が何を持って逃げようとまでは言わずとも、何かすっと心が晴れたような表情となり、さらに「よしやろう!」という気分となる。実はこのことが防災にも大きく関わることになる。
収納は生活の場とモノの位置を合わせる
家を狭くしている最大の原因は溢れるモノ。それらのモノを入れるモノ、すなわち収納家具も家を狭くする。住まいの間取りは住む人の生活とその営み、つまり人の"するコト"優先でその場をつくる。すなわち「場取り」が重要である。部屋を廊下に沿って並べるのではなく、人の動きに合わせて"するコト"で「場」を並べる。収納もまた同様、人の動きに合わせてモノを配置する。
この"するコト"に合わせたモノの収納には1つのルール、いや法則がある。それはモノの配置を「場取り」(図2)と合わせることで、これこそ「収納のマトリックス」といえる。人の"するコト"の「場」で手を伸ばせばモノが出てくるという、まさに収納の「場取り」もある。
図2:人の動きに合わせて「場」と「収納」を配置する収納のマトリックスを表す図。
図2:「収納のマトリックス」
これはリフォームでも新築でも同様で、その「場」の邪魔な間仕切り壁を壊して"空け"たり、反対にあえて壁をつくらず、収納棚を配置する。こうして壁であったところに単行本などが何千冊も納まってしまう。これを壁収納(写真)といい、自在にプランを変更することができる。しかも床から天井まで一体となり収納家具が地震で転倒する心配もない。不思議なことにこの造り付けの棚の中のモノは揺れが増すことがなく、倒れたり飛び出したりすることが少ない。
写真:間仕切りと収納を一体化した収納壁の写真。地震で収納家具が転倒する心配もなく、モノが整理されます。
写真:間仕切り壁に大量の本が・・・。(筆者オフィス収納壁)
こうして人の"するコト"と収納を一体にすることで、家族がそれぞれ今必要なモノ、大切なモノがはっきりとし、その場と季節に必要ないモノを順に遠ざけ、納戸や倉庫に置く。これによってモノはかなり整理され収納は最小で済む。
さあ、これでモノは最少に。しかも災害時にモノや収納に逃げ場を阻まれることもない。家族それぞれの大切なデータや記念品などはいつでも持ち出せて、危険を冒すこともない。
老いの住まいとなるこれからの家は、こうしてモノを整理することで今までの人生が思い出され、さらにこれから何が大切かを考えさせてもくれる。まさしくすっきりとして想像力が増す。
これからの人生と最小の「わが身の住み処」をつくることが「減築」の最大の目的で、これによって必ず必要となる「防災」も具体的に考えることができ、その対処もできる。まさしく安心の「わが身の住み処」となる。
筆者_天野彰氏
Photo/H.Nishida
天野 彰(あまの あきら)
建築家。一級建築士事務所アトリエ4A主宰。建築家集団「日本住改善委員会」を組織し、生活に密着した住まいづくりやリフォーム、医療・老人施設までを手がける。設計の傍らTV、講演、雑誌と多方面で活躍。
著書
『六十歳から家を建てる』(新潮選書)、『脳が若返る家づくり 部屋づくり』(廣済堂)など多数
〔100歳になっても安心して活きる家づくり〕
第3回 モノを整理し「減築」して防災に心がける
公開日:2018年8月 7日 10時59分
更新日:2019年2月 1日 21時06分
天野 彰(あまの あきら)
建築家
免震や耐震よりも防災の意識が重要
「天災は忘れた頃にやってくる」。東大教授で物理学や地震学の研究者で随筆家の寺田寅彦(1878~1935年)は、1923年(大正12年)に起きた関東大震災の体験から説いた言葉である。だから「緊張感や心構えを忘るべからず」と。しかし残念ながら「喉元(のどもと)過ぎれば熱さを忘れる」のとおり、日頃の忙しさにかまけ、つい疎かにしてしまうのがこの防災対策。
しかし、この20、30年の間にかなりの高率で大地震がやってくることは確かである。2003年にはこの30年の間に、東京は直下型か東海地震の起こる確率はもっとも高く「明日起きても不思議ではない」といわれ、すでに12年が経つ。しかも、東海、東南海、南海地震が同時に連鎖して起こる巨大地震の場合、マグニチュ-ドは8.5と予測され、被害は過去最大級。津波は1分足らずで来て、津波警報など確認する暇もないほど。家屋は倒壊し、ライフラインは止まり、道路は寸断され、消火活動や救助は困難となり、火災が被害を大きくさせるという。
今までも筆者がコラムや拙著でうるさく述べているが、行政に頼らず自らのちょっとした心がけと家の手入れが身を守る。防災は「セルフディフェンスの考え」と「想像力」が大切といえる。
そこで提案したいのが「セルフディフェンスの家」(図1)である。城塞のような防火壁(防波壁)の中に中庭を設け、住みやすい木造の家を建てるというもの。今ある家の一部屋を「減築」して中庭にし、その外壁を耐火材や防火戸やシャッターなどで固め、強靭な塀で囲む防災強化のリフォームだ。当時、たまたま訪れた中国・永定の客家(はっか)の土楼(とうろう)の住み方を参考にした。
図1:防災のための「セルフディフェンスの家」。城壁のような防火壁の中に中庭を設け、住みやすい木造の家を表す図。
図1:中庭式の「セルフディフェンスハウス」
"モノの奴隷"ではなく"助けたいモノ"を手元に
改めて今の家を見てみよう。子育てのためだった広い家をこれからの夫婦のために、思い切って「減築」してコンパクトにする。掃除も楽で省エネルギー。防災対策費も廉価になる。そんなとき目の前に立ちはだかるのが「モノ」。子どもたちが残したモノ、着ることもない衣服、書籍など・・・。なんと"モノの奴隷"になっている。
東日本大震災の被災者の声を聞くと、よく耳にするのは「モノなんて生かしてくれない。安心が欲しい!」と。「この身が助かったことに感謝!」とも。しかし「何を持ち出したかったか?」の問いには、多くの人が「位牌や家族の記念の品だ」という。「助け出してやりたいモノを身の回りに置くべきだった」とは心に残る言葉だ。
以来、私は減築や建て替えに際して、「もし今この家が丸焼けになると仮定したとき、何を持って逃げたいと思います?」と聞くことにしている。突然の私の問いにギョッとし、キョトンとする建て主。この失礼で"極端な仮想"ながら、ほとんどの建て主が何を持って逃げようとまでは言わずとも、何かすっと心が晴れたような表情となり、さらに「よしやろう!」という気分となる。実はこのことが防災にも大きく関わることになる。
収納は生活の場とモノの位置を合わせる
家を狭くしている最大の原因は溢れるモノ。それらのモノを入れるモノ、すなわち収納家具も家を狭くする。住まいの間取りは住む人の生活とその営み、つまり人の"するコト"優先でその場をつくる。すなわち「場取り」が重要である。部屋を廊下に沿って並べるのではなく、人の動きに合わせて"するコト"で「場」を並べる。収納もまた同様、人の動きに合わせてモノを配置する。
この"するコト"に合わせたモノの収納には1つのルール、いや法則がある。それはモノの配置を「場取り」(図2)と合わせることで、これこそ「収納のマトリックス」といえる。人の"するコト"の「場」で手を伸ばせばモノが出てくるという、まさに収納の「場取り」もある。
図2:人の動きに合わせて「場」と「収納」を配置する収納のマトリックスを表す図。
図2:「収納のマトリックス」
これはリフォームでも新築でも同様で、その「場」の邪魔な間仕切り壁を壊して"空け"たり、反対にあえて壁をつくらず、収納棚を配置する。こうして壁であったところに単行本などが何千冊も納まってしまう。これを壁収納(写真)といい、自在にプランを変更することができる。しかも床から天井まで一体となり収納家具が地震で転倒する心配もない。不思議なことにこの造り付けの棚の中のモノは揺れが増すことがなく、倒れたり飛び出したりすることが少ない。
写真:間仕切りと収納を一体化した収納壁の写真。地震で収納家具が転倒する心配もなく、モノが整理されます。
写真:間仕切り壁に大量の本が・・・。(筆者オフィス収納壁)
こうして人の"するコト"と収納を一体にすることで、家族がそれぞれ今必要なモノ、大切なモノがはっきりとし、その場と季節に必要ないモノを順に遠ざけ、納戸や倉庫に置く。これによってモノはかなり整理され収納は最小で済む。
さあ、これでモノは最少に。しかも災害時にモノや収納に逃げ場を阻まれることもない。家族それぞれの大切なデータや記念品などはいつでも持ち出せて、危険を冒すこともない。
老いの住まいとなるこれからの家は、こうしてモノを整理することで今までの人生が思い出され、さらにこれから何が大切かを考えさせてもくれる。まさしくすっきりとして想像力が増す。
これからの人生と最小の「わが身の住み処」をつくることが「減築」の最大の目的で、これによって必ず必要となる「防災」も具体的に考えることができ、その対処もできる。まさしく安心の「わが身の住み処」となる。
筆者_天野彰氏
Photo/H.Nishida
天野 彰(あまの あきら)
建築家。一級建築士事務所アトリエ4A主宰。建築家集団「日本住改善委員会」を組織し、生活に密着した住まいづくりやリフォーム、医療・老人施設までを手がける。設計の傍らTV、講演、雑誌と多方面で活躍。
著書
『六十歳から家を建てる』(新潮選書)、『脳が若返る家づくり 部屋づくり』(廣済堂)など多数
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