《ANA×僕にできること》第5弾
今回のHawaii滞在中に僕が宿泊したのはモアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパです。こちらはワイキキで一番最初に出来た歴史あるホテルです。
ホテルから臨むダイヤモンドヘッドや、どこまでも続く大海原のパノラミックな景色は美しく、120年以上前に宿泊した方と同じ景色を見ているかと思うと、更に感動しちゃいます!
ホテル前の海は、アプアケハウという源泉からの地下水と海水が出会う、ハワイの人達にとってとても神聖な場所です。モアナサーフライダーで使われている水は、この貴重なアプアケハウからの、ハワイのマナ(神聖な力)が込められたお水です。
ぜひ皆様もモアナサーフライダーに宿泊して、優雅なワイキキでのバカンスをお楽しみください
海外への旅行も、交流も、やっと元に戻りつつある事嬉しく思います。
Nissy
※地域創生やボランティアは自費で行っております。
自费哇…
今回のHawaii滞在中に僕が宿泊したのはモアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパです。こちらはワイキキで一番最初に出来た歴史あるホテルです。
ホテルから臨むダイヤモンドヘッドや、どこまでも続く大海原のパノラミックな景色は美しく、120年以上前に宿泊した方と同じ景色を見ているかと思うと、更に感動しちゃいます!
ホテル前の海は、アプアケハウという源泉からの地下水と海水が出会う、ハワイの人達にとってとても神聖な場所です。モアナサーフライダーで使われている水は、この貴重なアプアケハウからの、ハワイのマナ(神聖な力)が込められたお水です。
ぜひ皆様もモアナサーフライダーに宿泊して、優雅なワイキキでのバカンスをお楽しみください
海外への旅行も、交流も、やっと元に戻りつつある事嬉しく思います。
Nissy
※地域創生やボランティアは自費で行っております。
自费哇…
#日译中每日打卡#有感于”我在我生命每个阶段都尽力了“,坚持每天翻译打卡,日译中打卡第477天(2023/05/19),原文和图片均来自于NHK当日或近期(4/17)新闻。
隠岐の島町伝統の「いぐり凧」が空高く 子の成長願って 島根
岛根县隠岐岛町传统的“伊古力风筝”飘扬在高空 祈祷孩子健康成长
子どもたちの健やかな成長を願って、「いぐり凧」と呼ばれる大きなたこを揚げる伝統の祭りが島根県隠岐の島町で行われました。
岛根县隠岐岛町举办了放飞大风筝的传统活动,放飞的大风筝名为“伊古力风筝”,是祈祷孩子们健康成长用的。
隠岐の島町の伝統の「いぐり凧」は、たこの周りがえぐられたような形が特徴で、「えぐる」が転じて「いぐり」と呼ばれるようになったとされています。
隠岐岛町传统“伊古力风筝”的特征是风筝边缘像挖过一样,据说“伊古力”这个称呼是从“艾古鲁(日语的‘挖’)”演变而来。
隠岐の島町では、毎年、地元の保存会が「いぐり凧」を揚げる祭りを行っていて、これまで新型コロナの影響で規模の縮小が続いてきましたが、今回は4年ぶりに通常どおり行われました。
隠岐岛町当地的保存会每年都会举办“伊古力风筝”节,前面三年受新冠疫情的影响其规模有所缩小,今年是时隔4年再次按常规举办。
会場には去年、町内などで生まれた75人の子どもの名前が書かれた、縦・横2メートルほどの大きな「祝い凧」2つも用意され、家族連れが子どもの名前と一緒に記念写真を撮っていました。
会场里准备了两个长宽达两米的大型“祈福风筝”,上面写着去年町内出生的75个孩子的名字,一家人在孩子名字前一起合影留念。
そして、参加者たちは、祝い凧などのたこを次々に空高く揚げていき、子どもの健やかな成長を願っていました。
然后,参加者们依次将“祈福风筝”放上高空,祈祷孩子能健康成长。
たこを揚げた人たちは「楽しかったです」とか「思った以上に重かったです」と話していました。
放风筝的人说道:“很开心”,“比想象中的要重”。
隠岐の島町伝統の「いぐり凧」が空高く 子の成長願って 島根
岛根县隠岐岛町传统的“伊古力风筝”飘扬在高空 祈祷孩子健康成长
子どもたちの健やかな成長を願って、「いぐり凧」と呼ばれる大きなたこを揚げる伝統の祭りが島根県隠岐の島町で行われました。
岛根县隠岐岛町举办了放飞大风筝的传统活动,放飞的大风筝名为“伊古力风筝”,是祈祷孩子们健康成长用的。
隠岐の島町の伝統の「いぐり凧」は、たこの周りがえぐられたような形が特徴で、「えぐる」が転じて「いぐり」と呼ばれるようになったとされています。
隠岐岛町传统“伊古力风筝”的特征是风筝边缘像挖过一样,据说“伊古力”这个称呼是从“艾古鲁(日语的‘挖’)”演变而来。
隠岐の島町では、毎年、地元の保存会が「いぐり凧」を揚げる祭りを行っていて、これまで新型コロナの影響で規模の縮小が続いてきましたが、今回は4年ぶりに通常どおり行われました。
隠岐岛町当地的保存会每年都会举办“伊古力风筝”节,前面三年受新冠疫情的影响其规模有所缩小,今年是时隔4年再次按常规举办。
会場には去年、町内などで生まれた75人の子どもの名前が書かれた、縦・横2メートルほどの大きな「祝い凧」2つも用意され、家族連れが子どもの名前と一緒に記念写真を撮っていました。
会场里准备了两个长宽达两米的大型“祈福风筝”,上面写着去年町内出生的75个孩子的名字,一家人在孩子名字前一起合影留念。
そして、参加者たちは、祝い凧などのたこを次々に空高く揚げていき、子どもの健やかな成長を願っていました。
然后,参加者们依次将“祈福风筝”放上高空,祈祷孩子能健康成长。
たこを揚げた人たちは「楽しかったです」とか「思った以上に重かったです」と話していました。
放风筝的人说道:“很开心”,“比想象中的要重”。
「片手片足を切り落とされた女性の死体が捨てられた」のは両国橋付近? 墨田区に伝わる怪談「本所七不思議」実際の場所をめぐってみた
東京都墨田区には、江戸時代から伝わる「本所七不思議」という怪談がある。
本所とは現在の墨田区南部にあたる地域のことで、いわゆる江戸の下町だ。当時、町民たちが噂話として囁き合った怪異の目撃談、それをまとめたものが本所七不思議である。今で言うと「都市伝説」のようなものかもしれない。
【写真】この記事の写真を見る(32枚)
怪異の数え方には諸説あるため、「七不思議」といえど7つとは限らないそうだ。「それは見間違いだったのでは……?」と思ってしまうような話から、事件性の高い凄惨な話まで内容は様々。特に有名なのは、釣り人に「置いてけ……」と声をかけるという「置いてけ堀」だろう。
そんな本所七不思議が、現在改めて注目されている。各所で話題のゲーム『パラノマサイト』(スクウェア・エニックス)でモチーフとして使用されたためである。
『パラノマサイト』の登場人物たちは、それぞれ本所七不思議にまつわる「呪い」の能力を手にして、命の奪い合いバトルの中に身を置くことになる。舞台はもちろん東京都墨田区だ。
墨田区観光課、郷土文化資料館、観光協会、商工会などの全面協力のもと再現された墨田区の街並みはゲームの世界観を一層魅力のあるものにしている。SNS等でファンが作品内に登場する「ロケ地」を巡った投稿が盛り上がっているのも納得である。この記事でも『パラノマサイト』のロケ地を実際に訪れて、ゲーム内の背景画面と実際の墨田区の風景を見比べながら、本所七不思議の内容に迫ってみよう。ちなみに、七不思議の数には諸説あると述べたが、ここで紹介するのはゲームと同じく9つとする。
置いてけ堀(錦糸堀公園)
まずは「置いてけ堀」から紹介する。
有名なこの話は、錦糸町駅から歩いて3分のところにある小さな公園、錦糸堀公園付近で起こった怪異とされている(諸説あり)。
現在は大通りのすぐ裏手にある、和やかな雰囲気が漂う公園だが、江戸時代にはここで河童や狸が人を騙して楽しんでいたのだろうか。
ゲーム『パラノマサイト』のストーリーは、この錦糸堀公園からスタートする。ファンとしてもぜひ訪れておきたい場所だ。送り提灯(法恩寺橋付近)
つづいて墨田区太平の法恩寺周辺、出村町あたりに出現したという「送り提灯」。今回訪れたのは昼間の日が高い時間だったが、怪異は暗い夜道で起こる。
法恩寺の西側にあり、『パラノマサイト』にも登場する法恩寺橋の下は散歩道になっていた。うっかり夜に歩いたら、ゆらめく提灯の灯りを目にするかもしれない。
送り拍子木(江東橋付近)
ついたり消えたりする提灯の次は、鳴らし手のいない拍子木だ。錦糸町の駅南口にあたる江東橋付近に伝わる「送り拍子木」の内容は次の通りである。
ただ拍子木の音が聞こえるだけでなく、音が後ろからついてくるというのが、恐怖を煽るポイントである。令和の今では拍子木の音を聞く機会も少ないので、暗闇の中にカチカチと音が響いたら余計に恐ろしくなってしまいそうだ。
ちなみに『パラノマサイト』で「送り拍子木」の能力を手にするキャラクターは、闇を抱えたマダムこと志岐間春恵。
ゲーム内には彼女が住んでいる屋敷が登場するが、これは江東橋付近ではなく、平井駅から徒歩8分の「立花大正民家園 旧小山家住宅」がモデルとなっている。
錦糸町駅からは2駅で着く。『パラノマサイト』ロケ地めぐりをするなら、少し足を伸ばしてここにも訪れておきたい。見学は庭園・住宅内ともに無料。足洗い屋敷(亀沢4丁目付近)
北斎通りが通る亀沢4丁目付近につたわる「足洗い屋敷」は、なかなか異様な話だ。
残念ながら、この話に登場する旗本屋敷はもう存在しない。どこに建っていたのかもはっきりと明らかにはなっていないが、北斎通りを歩きながら巨大な足の正体を想像するのもまた一興である。
それらしい建物は見つけられなかったが、『パラノマサイト』に登場する風景も、恐らく北斎通りだと思われる。
馬鹿囃子(本所中学校付近)
現在の墨田区立本所中学校付近で起こったという怪異「馬鹿囃子」。
江戸の下町らしい、雰囲気のある話である。これだけ聞くと「聞き間違いや空耳だったのでは?」と思ってしまうが、平戸(現:長崎県平戸市)藩主の松浦静山も体験したと言われているらしく、具体的な名前が出てくると信憑性が高いような気がしてしまう。
学校ということで写真は掲載しないが、自分が通う学校にこんな言い伝えが残っていたら、クラスメイトと語る怪談話に花が咲くことだろう。消えずの行灯(北斎通り付近)
本所南割下水(現在の北斎通り付近)で発生したと言われる「消えずの行灯」。
ただ提灯がついている、ただ拍子木の音が聞こえる、という他の七不思議とは違い、「消えずの行灯」は具体的に体験者に災いが降りかかるところが恐ろしい。
今回七不思議には数えていないが、逆に灯りのない真っ暗な蕎麦屋が出没する「灯りなし蕎麦屋」という怪異もあったそうなので、2つ合わせて出没してくれたらちょうどいいのだが……。
津軽の太鼓(緑町公園付近)
本所七不思議には「音」系の怪異が多い。すみだ北斎美術館の目の前にある緑町公園付近で起こったという「津軽の太鼓」もその1つである。
津軽家屋敷の敷地は、現在の緑町公園付近の広大な一帯を占めていたという。
この話は「怪異」というより、都市伝説寄りの内容に思える。ついつい「板木でも太鼓でもいいだろ……」と野暮なことを思ってしまうが、大名屋敷の謎について思い思いに推測する町民の姿が目に浮かぶようである。落ち葉なき椎(旧安田庭園付近)
常陸国笠間藩主の本庄因幡守宗資により、元禄年間(1688~1703)に築造されたと伝えられ、後に安田善次郎氏の所有となり、氏の没後大正11年(1922年)東京市に寄附された旧安田庭園。両国駅から徒歩7分の場所にある。
現代的な街並みの中に、突如として景観豊かな庭が現れ、喧騒を忘れてゆっくりできる観光スポットだが、この付近にも本所七不思議の言い伝えがある。それは「落ち葉なき椎」だ。
「……それだけ?」と思ってしまうが、実際にありそうなリアルな話でもある。ちなみにこの椎の木は実在して、明治維新後も残っていたが、残念なことに関東大震災の際に焼失してしまったという。
旧安田庭園に茂る木々の中に葉を落とさない木がないか、散策してみたくなる話である。
片葉の芦(両国橋付近)
七不思議最後の1つ、「片葉の芦」は他の七不思議と少し毛色が違う。事件の凄惨な内容はもとより、あらましや人物名がやけに具体的で、いかにも実際に起こった事件に思えるところにゾッとする。お岩さん然り、お菊さん然り、男性に殺された恨みを持つ女性の物語は日本の怪談の鉄板だが、片葉の芦にはお駒の怨念がこもっているのだろうか。
この怪異は現在の両国橋付近で起きたとされている。伝わる話を知った後だと、ゲーム内でも現実でも、印象的なモニュメントがなんだか雰囲気を背負って見える気がするから不思議である。
これが、東京都墨田区に伝わる「本所七不思議」の内容である。ゲームの背景画面を参考に、各地を巡るのにかかった時間は約2時間半。今回はのんびり徒歩で見て回ったので、バスや電車をうまく使えば、もっと短時間で回れそうだった。
ぜひ一度、休日に七不思議の怪異を巡ってみてはいかがだろうか。ちなみに七不思議の内容については、ゲーム『パラノマサイト』の発売を機に、一般社団法人墨田区観光協会が『ムー』編集部監修のもとに制作した『本所七不思議探索地図 令和版』を参考にしている。
取材協力:スクウェア・エニックス、墨田区観光協会
東京都墨田区には、江戸時代から伝わる「本所七不思議」という怪談がある。
本所とは現在の墨田区南部にあたる地域のことで、いわゆる江戸の下町だ。当時、町民たちが噂話として囁き合った怪異の目撃談、それをまとめたものが本所七不思議である。今で言うと「都市伝説」のようなものかもしれない。
【写真】この記事の写真を見る(32枚)
怪異の数え方には諸説あるため、「七不思議」といえど7つとは限らないそうだ。「それは見間違いだったのでは……?」と思ってしまうような話から、事件性の高い凄惨な話まで内容は様々。特に有名なのは、釣り人に「置いてけ……」と声をかけるという「置いてけ堀」だろう。
そんな本所七不思議が、現在改めて注目されている。各所で話題のゲーム『パラノマサイト』(スクウェア・エニックス)でモチーフとして使用されたためである。
『パラノマサイト』の登場人物たちは、それぞれ本所七不思議にまつわる「呪い」の能力を手にして、命の奪い合いバトルの中に身を置くことになる。舞台はもちろん東京都墨田区だ。
墨田区観光課、郷土文化資料館、観光協会、商工会などの全面協力のもと再現された墨田区の街並みはゲームの世界観を一層魅力のあるものにしている。SNS等でファンが作品内に登場する「ロケ地」を巡った投稿が盛り上がっているのも納得である。この記事でも『パラノマサイト』のロケ地を実際に訪れて、ゲーム内の背景画面と実際の墨田区の風景を見比べながら、本所七不思議の内容に迫ってみよう。ちなみに、七不思議の数には諸説あると述べたが、ここで紹介するのはゲームと同じく9つとする。
置いてけ堀(錦糸堀公園)
まずは「置いてけ堀」から紹介する。
有名なこの話は、錦糸町駅から歩いて3分のところにある小さな公園、錦糸堀公園付近で起こった怪異とされている(諸説あり)。
現在は大通りのすぐ裏手にある、和やかな雰囲気が漂う公園だが、江戸時代にはここで河童や狸が人を騙して楽しんでいたのだろうか。
ゲーム『パラノマサイト』のストーリーは、この錦糸堀公園からスタートする。ファンとしてもぜひ訪れておきたい場所だ。送り提灯(法恩寺橋付近)
つづいて墨田区太平の法恩寺周辺、出村町あたりに出現したという「送り提灯」。今回訪れたのは昼間の日が高い時間だったが、怪異は暗い夜道で起こる。
法恩寺の西側にあり、『パラノマサイト』にも登場する法恩寺橋の下は散歩道になっていた。うっかり夜に歩いたら、ゆらめく提灯の灯りを目にするかもしれない。
送り拍子木(江東橋付近)
ついたり消えたりする提灯の次は、鳴らし手のいない拍子木だ。錦糸町の駅南口にあたる江東橋付近に伝わる「送り拍子木」の内容は次の通りである。
ただ拍子木の音が聞こえるだけでなく、音が後ろからついてくるというのが、恐怖を煽るポイントである。令和の今では拍子木の音を聞く機会も少ないので、暗闇の中にカチカチと音が響いたら余計に恐ろしくなってしまいそうだ。
ちなみに『パラノマサイト』で「送り拍子木」の能力を手にするキャラクターは、闇を抱えたマダムこと志岐間春恵。
ゲーム内には彼女が住んでいる屋敷が登場するが、これは江東橋付近ではなく、平井駅から徒歩8分の「立花大正民家園 旧小山家住宅」がモデルとなっている。
錦糸町駅からは2駅で着く。『パラノマサイト』ロケ地めぐりをするなら、少し足を伸ばしてここにも訪れておきたい。見学は庭園・住宅内ともに無料。足洗い屋敷(亀沢4丁目付近)
北斎通りが通る亀沢4丁目付近につたわる「足洗い屋敷」は、なかなか異様な話だ。
残念ながら、この話に登場する旗本屋敷はもう存在しない。どこに建っていたのかもはっきりと明らかにはなっていないが、北斎通りを歩きながら巨大な足の正体を想像するのもまた一興である。
それらしい建物は見つけられなかったが、『パラノマサイト』に登場する風景も、恐らく北斎通りだと思われる。
馬鹿囃子(本所中学校付近)
現在の墨田区立本所中学校付近で起こったという怪異「馬鹿囃子」。
江戸の下町らしい、雰囲気のある話である。これだけ聞くと「聞き間違いや空耳だったのでは?」と思ってしまうが、平戸(現:長崎県平戸市)藩主の松浦静山も体験したと言われているらしく、具体的な名前が出てくると信憑性が高いような気がしてしまう。
学校ということで写真は掲載しないが、自分が通う学校にこんな言い伝えが残っていたら、クラスメイトと語る怪談話に花が咲くことだろう。消えずの行灯(北斎通り付近)
本所南割下水(現在の北斎通り付近)で発生したと言われる「消えずの行灯」。
ただ提灯がついている、ただ拍子木の音が聞こえる、という他の七不思議とは違い、「消えずの行灯」は具体的に体験者に災いが降りかかるところが恐ろしい。
今回七不思議には数えていないが、逆に灯りのない真っ暗な蕎麦屋が出没する「灯りなし蕎麦屋」という怪異もあったそうなので、2つ合わせて出没してくれたらちょうどいいのだが……。
津軽の太鼓(緑町公園付近)
本所七不思議には「音」系の怪異が多い。すみだ北斎美術館の目の前にある緑町公園付近で起こったという「津軽の太鼓」もその1つである。
津軽家屋敷の敷地は、現在の緑町公園付近の広大な一帯を占めていたという。
この話は「怪異」というより、都市伝説寄りの内容に思える。ついつい「板木でも太鼓でもいいだろ……」と野暮なことを思ってしまうが、大名屋敷の謎について思い思いに推測する町民の姿が目に浮かぶようである。落ち葉なき椎(旧安田庭園付近)
常陸国笠間藩主の本庄因幡守宗資により、元禄年間(1688~1703)に築造されたと伝えられ、後に安田善次郎氏の所有となり、氏の没後大正11年(1922年)東京市に寄附された旧安田庭園。両国駅から徒歩7分の場所にある。
現代的な街並みの中に、突如として景観豊かな庭が現れ、喧騒を忘れてゆっくりできる観光スポットだが、この付近にも本所七不思議の言い伝えがある。それは「落ち葉なき椎」だ。
「……それだけ?」と思ってしまうが、実際にありそうなリアルな話でもある。ちなみにこの椎の木は実在して、明治維新後も残っていたが、残念なことに関東大震災の際に焼失してしまったという。
旧安田庭園に茂る木々の中に葉を落とさない木がないか、散策してみたくなる話である。
片葉の芦(両国橋付近)
七不思議最後の1つ、「片葉の芦」は他の七不思議と少し毛色が違う。事件の凄惨な内容はもとより、あらましや人物名がやけに具体的で、いかにも実際に起こった事件に思えるところにゾッとする。お岩さん然り、お菊さん然り、男性に殺された恨みを持つ女性の物語は日本の怪談の鉄板だが、片葉の芦にはお駒の怨念がこもっているのだろうか。
この怪異は現在の両国橋付近で起きたとされている。伝わる話を知った後だと、ゲーム内でも現実でも、印象的なモニュメントがなんだか雰囲気を背負って見える気がするから不思議である。
これが、東京都墨田区に伝わる「本所七不思議」の内容である。ゲームの背景画面を参考に、各地を巡るのにかかった時間は約2時間半。今回はのんびり徒歩で見て回ったので、バスや電車をうまく使えば、もっと短時間で回れそうだった。
ぜひ一度、休日に七不思議の怪異を巡ってみてはいかがだろうか。ちなみに七不思議の内容については、ゲーム『パラノマサイト』の発売を機に、一般社団法人墨田区観光協会が『ムー』編集部監修のもとに制作した『本所七不思議探索地図 令和版』を参考にしている。
取材協力:スクウェア・エニックス、墨田区観光協会
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