2022/12/23 21:00
どもー!!!
しょうです!
久々の文章更新ですね!
もうすぐでクロサギ最終回!
あー終わっちゃうねー。
大変だったなー笑
4ヶ月黒崎という役をやれて
本当に嬉しい時も悲しい時も
ムカつく時も
黒崎と一緒に生きた4ヶ月間が
今日で終わってしまうと思うと
とても寂しいですし
スタッフさんにもキャストさんにも
本当に感謝してます
あのチームだったからこそ
作れたクロサギだと思います!
アップして家に帰った時には
深夜でしたけど
心にぽかんと穴が空いた感じがしました
早く寝なきゃなのに
ソファで何も手につかなくて
ボケーとしてた時に
当たり前に毎日黒崎に変身出来てたのが普通の平野になったので笑
リアタイしたいな〜
別仕事で出来ないけどー
みんなは俺の分まで
リアタイしてください(涙)
黒崎の別れを俺の分まで
お願いしますーm(__)m
僕もすぐに追っかけます!
クロサギを応援してくれてたみんな!
本当にありがとう!!!!
いろいろ悩みながら
大変でしたけど頑張りました
クロサギ最終回!
ぜひ
22時からご覧下さい!!!!
おまけに
俺の友達の鏑木さんの自撮り
載せておきますね笑
特別だよ笑
どもー!!!
しょうです!
久々の文章更新ですね!
もうすぐでクロサギ最終回!
あー終わっちゃうねー。
大変だったなー笑
4ヶ月黒崎という役をやれて
本当に嬉しい時も悲しい時も
ムカつく時も
黒崎と一緒に生きた4ヶ月間が
今日で終わってしまうと思うと
とても寂しいですし
スタッフさんにもキャストさんにも
本当に感謝してます
あのチームだったからこそ
作れたクロサギだと思います!
アップして家に帰った時には
深夜でしたけど
心にぽかんと穴が空いた感じがしました
早く寝なきゃなのに
ソファで何も手につかなくて
ボケーとしてた時に
当たり前に毎日黒崎に変身出来てたのが普通の平野になったので笑
リアタイしたいな〜
別仕事で出来ないけどー
みんなは俺の分まで
リアタイしてください(涙)
黒崎の別れを俺の分まで
お願いしますーm(__)m
僕もすぐに追っかけます!
クロサギを応援してくれてたみんな!
本当にありがとう!!!!
いろいろ悩みながら
大変でしたけど頑張りました
クロサギ最終回!
ぜひ
22時からご覧下さい!!!!
おまけに
俺の友達の鏑木さんの自撮り
載せておきますね笑
特別だよ笑
skm 20230210 更新
みんなーーーーーーーーーー!!
ぴーーーーーーーーーーーーーーーす!!!!
さくまだよ〜
今朝目が覚めたらさ、、、、
真っ白な世界だった、、、
そう、、、
雪が降っていたw
まじかよ!?ってくらい思ってたより降っててびっくらした!
でももう雨になったね!
路面凍らないでほしいな〜
俺スタッドレスにしてないんよ、、、
うちの猫たちは、
なんだこれ?って感じで雪見てたわw
可愛いw
ま、こんな寒い日は家に引き篭もるのが1番だから、今日は家出なくていい!!!
って人はしっかりとゴロゴロして!!
家でもやらなきゃいけない事がたくさんある人はあったかくしてそれやって!
もうお仕事で朝から出てる人は家に帰ったらこうやって温まるんだ!とか楽しいこと考えて乗り切って!!
今日はあったかい食べ物食べて、
お風呂で温まって、
あったかい布団で寝なね (^^)
昨日佐久間は布団の上で寝落ちという惜しいことをしていたw
もうちょっとだったのに!!!!!!www
その前日はソファーで寝てましたww
最近寝落ちが増えてきてる、、、
気をつけなきゃ、、、
ツナシャチが意外と起こしてこないで一緒に寝ちゃうからさw
ちゃんと起こしてよ!w
って思う時もあるw
でも一緒に寝たいんだな (^^)
と思うと、
抱きしめちゃうw
んじゃ今回はこの辺で!
おっちー!
今朝の佐久間家の様子をお見せしましょう (^^)
シャチが気づいてヤキモチ妬いて来たw
みんなーーーーーーーーーー!!
ぴーーーーーーーーーーーーーーーす!!!!
さくまだよ〜
今朝目が覚めたらさ、、、、
真っ白な世界だった、、、
そう、、、
雪が降っていたw
まじかよ!?ってくらい思ってたより降っててびっくらした!
でももう雨になったね!
路面凍らないでほしいな〜
俺スタッドレスにしてないんよ、、、
うちの猫たちは、
なんだこれ?って感じで雪見てたわw
可愛いw
ま、こんな寒い日は家に引き篭もるのが1番だから、今日は家出なくていい!!!
って人はしっかりとゴロゴロして!!
家でもやらなきゃいけない事がたくさんある人はあったかくしてそれやって!
もうお仕事で朝から出てる人は家に帰ったらこうやって温まるんだ!とか楽しいこと考えて乗り切って!!
今日はあったかい食べ物食べて、
お風呂で温まって、
あったかい布団で寝なね (^^)
昨日佐久間は布団の上で寝落ちという惜しいことをしていたw
もうちょっとだったのに!!!!!!www
その前日はソファーで寝てましたww
最近寝落ちが増えてきてる、、、
気をつけなきゃ、、、
ツナシャチが意外と起こしてこないで一緒に寝ちゃうからさw
ちゃんと起こしてよ!w
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でも一緒に寝たいんだな (^^)
と思うと、
抱きしめちゃうw
んじゃ今回はこの辺で!
おっちー!
今朝の佐久間家の様子をお見せしましょう (^^)
シャチが気づいてヤキモチ妬いて来たw
#健康身体 健康地球 健康生活#
死と人生
第4回 笑い・ユーモアとホスピスケア
公開日:2022年1月14日 09時00分
更新日:2022年11月15日 10時38分
柏木 哲夫
淀川キリスト教病院名誉ホスピス長
はじめに
上智大学の名誉教授であったアルフォンス・デーケン先生(2020年逝去)は死生学とユーモア学の大家である。先生は、ドイツのユーモアの定義は2つあると言われる。1つは「ユーモアとは愛と思いやりの現実的な表現である」というものであり、もう1つは「ユーモアとは、にもかかわらず笑うことである」というのである。臨床の現場で多くの患者さんに接してきて、デーケン先生のユーモアの定義は「まさにその通り」と腑に落ちる。臨床の現場で私が遭遇した川柳を紹介する。
医者にお守り
若くて、やや頼りなさそうな主治医は患者にとっては不安である。まして手術の執刀医がそんな感じだと、患者はとても不安になる。しかし、「先生は大丈夫ですか?」と直接医者に尋ねるのはタブーである。ところが、ユーモアを用いればこのタブーへの言及ができる。関西のある病院で起こった実話を紹介したい。直腸がんの手術を受ける中年の男性患者が、若い(若くみえる)執刀医に対して、大丈夫だろうかとの不安を抱いた。手術の前日になって、不安が高まり、それを紛らわすために、1つの川柳をつくって看護師に渡した。
お守りを 医者にも付けたい 手術前
看護師は思わず「クスッ」と笑った。そして、執刀医に「あの患者さん、これを先生に見せてほしいと言われて......」と言って、手渡した。医師も「クスッ」と笑った。彼は、幸いなことにユーモアのセンスを持っていた。すぐに患者さんのところへ行った。そして、「川柳みましたよ」と。患者は「先生、すみません、失礼だとは思ったのですが......」と。「いえ、いえ、いいんですよ。私は、若く見えるのですが、かなり歳はくっているのです。それに、自分で言うのも変ですが、直腸がんの手術にかけては、一応、関西では一番うまいと言われているんです」と大嘘をついた。患者はこの医師の対応にとても安心した。関西で一番うまいというのは冗談で、ただ、自分を安心させるために言ってくれたとわかったのである。デーケン先生の言う「思いやりの現実的な表現」ということになる。
トロなら通る
もう1つ、私自身の経験を紹介したい。ホスピスを始めたばかりの頃、食道がんの末期で入院してきた中年の婦人があった。食道の狭窄が進んで、固形物がまったく喉を通らなくなってしまった。なんとかならないかと思いながら患者さんのベッドサイドへ行き、「いかがですか?」と声をかけると患者さんは、「全然モノが通らないんです」と悲しそうに答えた。
その時、私はふと小さなユーモアが思い浮かんで、「トロぐらいなら、ひょっとするとトロトロと通るかもしれませんよ」と言った。すると患者さんは、「そうですね、私も1日トロトロ寝てないで、トロにでも挑戦してみますかね」とユーモアで返してくれた。さらにそばにいたご主人が「私もトロい亭主ですけれど、トロぐらいだったら買いに行けますよ」と言った。その後、ご主人がトロを買ってきて患者さんに食べさせてみたところ、トロが文字通りトロトロと喉を通ったのである。ほんの小さなエピソードにすぎないが、「思いやりの現実的な表現」としてのちょっとしたユーモアが起こした奇跡なのかもしれない。
ある雑誌の対談でこの話を故河合隼雄先生(臨床心理の大家、元文化庁長官)にしたところ、先生から「これは、主治医のユーモアのセンスが患者の食道をトロかした貴重な症例ですね」とコメントをいただいた。私は、河合先生のユーモアのセンスに感動した。
四季(死期)がない川柳
死期が迫っているにもかかわらず、すばらしいユーモアのセンスを披露してくれる患者さんに出会うと感動する。58歳の直腸がんの末期の男性の話をしたい。衰弱が進んで残り時間が1か月くらいかと思われるある日の回診でのことである。診察が終わり、趣味の話になった。彼は俳句が趣味で、これまでにも何回か新聞の俳句欄に当選したことがあるという。そんな彼が「先生、私この頃俳句よりも川柳のほうがいいと思いだしました。俳句というのは季語というように、春夏秋冬という季節に縛られるのです。四季にうるさい。その点川柳は季節を考えなくていいですよね。私のような末期の患者は四季(死期)がないほうがいいんです」と言った。私は、死が迫っていることを自覚しながら、このようなユーモアの心を失わない彼の心の強さに感動を覚えた。
この日をきっかけにして彼と私の「川柳交換会」が始まった。回診のたびにお互いに一句ずつ川柳を交換するという約束である。たとえば、ある日私が彼に提供(?)した句は、以前患者から聞いた愚痴を題材にした「見舞客 身の上話 して帰り」という句であった。彼の句は「寝て見れば 看護師さんは 皆美人」であった。そばにいた看護師が「座ったらダメということ?」と間髪を入れず尋ねると、彼は「いえ、いえ、そんなことはないのですが......」とやや慌てて答えたので、病室は笑いの渦になった。
寝正月
彼と私の川柳のやりとりを見ていた奥さんが、「先生、私も川柳の勉強をします」と宣言した。「どうぞ、どうぞ」と答えると、しばらくして枕元に『川柳入門』という本が置かれていた。彼の衰弱が進み、最後の正月を家で過ごせるかどうかが問題になった。患者はたとえ寝正月になっても最後の正月を家で過ごしたい、奥さんもなんとか家で最後の正月を迎えさせたい、われわれもなんとかそうしてもらいたいと思った。少し不安だったが帰ってもらうことにした。彼は2泊3日の外泊から無事帰院した。衰弱はさらに進んでいたが、何はともあれ、最後の正月を家で過ごせたのはとてもよかった。奥さんは「ほんとに、ありがとうございました。おかげさまで、寝正月でしたが、なんとか正月を家で過ごすことができました。主人の姿を見ていて、私も川柳を1つつくりました。私の処女作です」と言って、色紙にきれいな毛筆で書いた川柳を差し出した。すばらしい句であった。
がん細胞 正月ぐらいは 寝て暮らせ
私はこの句を見て、初めプッと笑った。面白い句である。しかし、句をじっと見ていると、奥さんのつらさ、切なさ、やるせなさ、悲しさ、寂しさなどが句の背景にあることを感じ、熱いものがこみ上げてきた。「がん細胞よ、お前は自己増殖をして、どんどん大きくなり、私の大事な主人をこんなに弱らせ、寝正月の状態ではないか。お前もそんなに自己主張ばかりせず、正月ぐらいは寝て暮らしてくれよ」といった意味なのであろう。奥さんはこの句をつくることによって自分のつらさや、やるせなさを少し横へ吹き飛ばすことができた。川柳でつらさが解消するわけではないが、少なくともそれが軽減するのである。
著者
写真:柏木哲夫氏
柏木 哲夫(かしわぎ てつお)
淀川キリスト教病院名誉ホスピス長、大阪大学名誉教授。1939年生まれ。1965年大阪大学医学部卒業。同大学精神神経科に勤務後、ワシントン大学に留学。1972年帰国後、淀川キリスト教病院に精神神経科を開設。1984年淀川キリスト教病院ホスピス長、1992年大阪大学人間科学部教授、2004年金城学院大学学長、2013年淀川キリスト教病院理事長を歴任。
著書
『死にゆく人々のケア―末期患者へのチームアプローチ』(医学書院)、『死を看取る医学』(NHK出版)など多数。
死と人生
第4回 笑い・ユーモアとホスピスケア
公開日:2022年1月14日 09時00分
更新日:2022年11月15日 10時38分
柏木 哲夫
淀川キリスト教病院名誉ホスピス長
はじめに
上智大学の名誉教授であったアルフォンス・デーケン先生(2020年逝去)は死生学とユーモア学の大家である。先生は、ドイツのユーモアの定義は2つあると言われる。1つは「ユーモアとは愛と思いやりの現実的な表現である」というものであり、もう1つは「ユーモアとは、にもかかわらず笑うことである」というのである。臨床の現場で多くの患者さんに接してきて、デーケン先生のユーモアの定義は「まさにその通り」と腑に落ちる。臨床の現場で私が遭遇した川柳を紹介する。
医者にお守り
若くて、やや頼りなさそうな主治医は患者にとっては不安である。まして手術の執刀医がそんな感じだと、患者はとても不安になる。しかし、「先生は大丈夫ですか?」と直接医者に尋ねるのはタブーである。ところが、ユーモアを用いればこのタブーへの言及ができる。関西のある病院で起こった実話を紹介したい。直腸がんの手術を受ける中年の男性患者が、若い(若くみえる)執刀医に対して、大丈夫だろうかとの不安を抱いた。手術の前日になって、不安が高まり、それを紛らわすために、1つの川柳をつくって看護師に渡した。
お守りを 医者にも付けたい 手術前
看護師は思わず「クスッ」と笑った。そして、執刀医に「あの患者さん、これを先生に見せてほしいと言われて......」と言って、手渡した。医師も「クスッ」と笑った。彼は、幸いなことにユーモアのセンスを持っていた。すぐに患者さんのところへ行った。そして、「川柳みましたよ」と。患者は「先生、すみません、失礼だとは思ったのですが......」と。「いえ、いえ、いいんですよ。私は、若く見えるのですが、かなり歳はくっているのです。それに、自分で言うのも変ですが、直腸がんの手術にかけては、一応、関西では一番うまいと言われているんです」と大嘘をついた。患者はこの医師の対応にとても安心した。関西で一番うまいというのは冗談で、ただ、自分を安心させるために言ってくれたとわかったのである。デーケン先生の言う「思いやりの現実的な表現」ということになる。
トロなら通る
もう1つ、私自身の経験を紹介したい。ホスピスを始めたばかりの頃、食道がんの末期で入院してきた中年の婦人があった。食道の狭窄が進んで、固形物がまったく喉を通らなくなってしまった。なんとかならないかと思いながら患者さんのベッドサイドへ行き、「いかがですか?」と声をかけると患者さんは、「全然モノが通らないんです」と悲しそうに答えた。
その時、私はふと小さなユーモアが思い浮かんで、「トロぐらいなら、ひょっとするとトロトロと通るかもしれませんよ」と言った。すると患者さんは、「そうですね、私も1日トロトロ寝てないで、トロにでも挑戦してみますかね」とユーモアで返してくれた。さらにそばにいたご主人が「私もトロい亭主ですけれど、トロぐらいだったら買いに行けますよ」と言った。その後、ご主人がトロを買ってきて患者さんに食べさせてみたところ、トロが文字通りトロトロと喉を通ったのである。ほんの小さなエピソードにすぎないが、「思いやりの現実的な表現」としてのちょっとしたユーモアが起こした奇跡なのかもしれない。
ある雑誌の対談でこの話を故河合隼雄先生(臨床心理の大家、元文化庁長官)にしたところ、先生から「これは、主治医のユーモアのセンスが患者の食道をトロかした貴重な症例ですね」とコメントをいただいた。私は、河合先生のユーモアのセンスに感動した。
四季(死期)がない川柳
死期が迫っているにもかかわらず、すばらしいユーモアのセンスを披露してくれる患者さんに出会うと感動する。58歳の直腸がんの末期の男性の話をしたい。衰弱が進んで残り時間が1か月くらいかと思われるある日の回診でのことである。診察が終わり、趣味の話になった。彼は俳句が趣味で、これまでにも何回か新聞の俳句欄に当選したことがあるという。そんな彼が「先生、私この頃俳句よりも川柳のほうがいいと思いだしました。俳句というのは季語というように、春夏秋冬という季節に縛られるのです。四季にうるさい。その点川柳は季節を考えなくていいですよね。私のような末期の患者は四季(死期)がないほうがいいんです」と言った。私は、死が迫っていることを自覚しながら、このようなユーモアの心を失わない彼の心の強さに感動を覚えた。
この日をきっかけにして彼と私の「川柳交換会」が始まった。回診のたびにお互いに一句ずつ川柳を交換するという約束である。たとえば、ある日私が彼に提供(?)した句は、以前患者から聞いた愚痴を題材にした「見舞客 身の上話 して帰り」という句であった。彼の句は「寝て見れば 看護師さんは 皆美人」であった。そばにいた看護師が「座ったらダメということ?」と間髪を入れず尋ねると、彼は「いえ、いえ、そんなことはないのですが......」とやや慌てて答えたので、病室は笑いの渦になった。
寝正月
彼と私の川柳のやりとりを見ていた奥さんが、「先生、私も川柳の勉強をします」と宣言した。「どうぞ、どうぞ」と答えると、しばらくして枕元に『川柳入門』という本が置かれていた。彼の衰弱が進み、最後の正月を家で過ごせるかどうかが問題になった。患者はたとえ寝正月になっても最後の正月を家で過ごしたい、奥さんもなんとか家で最後の正月を迎えさせたい、われわれもなんとかそうしてもらいたいと思った。少し不安だったが帰ってもらうことにした。彼は2泊3日の外泊から無事帰院した。衰弱はさらに進んでいたが、何はともあれ、最後の正月を家で過ごせたのはとてもよかった。奥さんは「ほんとに、ありがとうございました。おかげさまで、寝正月でしたが、なんとか正月を家で過ごすことができました。主人の姿を見ていて、私も川柳を1つつくりました。私の処女作です」と言って、色紙にきれいな毛筆で書いた川柳を差し出した。すばらしい句であった。
がん細胞 正月ぐらいは 寝て暮らせ
私はこの句を見て、初めプッと笑った。面白い句である。しかし、句をじっと見ていると、奥さんのつらさ、切なさ、やるせなさ、悲しさ、寂しさなどが句の背景にあることを感じ、熱いものがこみ上げてきた。「がん細胞よ、お前は自己増殖をして、どんどん大きくなり、私の大事な主人をこんなに弱らせ、寝正月の状態ではないか。お前もそんなに自己主張ばかりせず、正月ぐらいは寝て暮らしてくれよ」といった意味なのであろう。奥さんはこの句をつくることによって自分のつらさや、やるせなさを少し横へ吹き飛ばすことができた。川柳でつらさが解消するわけではないが、少なくともそれが軽減するのである。
著者
写真:柏木哲夫氏
柏木 哲夫(かしわぎ てつお)
淀川キリスト教病院名誉ホスピス長、大阪大学名誉教授。1939年生まれ。1965年大阪大学医学部卒業。同大学精神神経科に勤務後、ワシントン大学に留学。1972年帰国後、淀川キリスト教病院に精神神経科を開設。1984年淀川キリスト教病院ホスピス長、1992年大阪大学人間科学部教授、2004年金城学院大学学長、2013年淀川キリスト教病院理事長を歴任。
著書
『死にゆく人々のケア―末期患者へのチームアプローチ』(医学書院)、『死を看取る医学』(NHK出版)など多数。
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