【blog】2021.05.12
2021.05.12
2021/5/12 20:32
松居さんが止まった時間を映画にしたかったみたいなことインタビューで言っていた気がする。俺にとってはまさに止まってしまった日々の中で公開した映画になった。「くれなずんでんなあ」っていつも思ってた。こんなつまんない毎日に言葉を与えてくれて、この映画に出会って良かったと思った。書けないこと、言わない言葉がいっぱいあるけど、少しばかり僕のくれなずんでいた日々を。いや、今も続いてるけど。
サンソンの中止が決まった。
舞台セットを片付けてしまう前に、みんなで稽古したり映像の撮影をした。帰りたくなかった。
誰も座っていない客席。
仕事がなくなったその日から食べ物の味がしなくなった。
映画にも本にも興味がなくなる。いや、あるけど。
成長もしたくない、変わりたくもない、乗り越えたくもない、切り替えたくもない、別に前に進みたくもない、連絡も返したくない。何もせずただ引きずって、「生きるだけだろ」と心の中で呟いていた。
くれなずめの公開延期が決まった。
松居大悟がすごい悔しがってて「4月29日にすべてのエネルギーを持っていってた」と言ってて、僕は悔しいという気持ちすら失くしてたことに気づいた。あのときはとにかく休みたくて、誰とも話したくなくて。でもみんなに会うとめっちゃ楽しくて。グチャグチャだった。成田凌が客席で写真を撮ってくれた。最後に載せる。
ゴールデンウィーク。友達に会う。
忘れたくないなって思う。色んなこと。
天気が良かったのでダラダラ歩く。渋谷ユーロスペースの横の階段に座ってボーッとしてたら松居大悟が通りかかる。「なんにもしたくないです」って言ったら「なんにもしなくていいでしょ」って言われて謎の自信が出る。
映画を見はじめるリハビリみたいにロードオブザリングを見るも途中で断念。大好きな映画なのに何度も寝てしまう。
読書も再開しようと思ってブックオフで好きな作家の本を買う。数ページ読んでやめる。
自炊に飽きる。味の濃いものが食べたくてラーメンばっかり食べる。コロナにかかったわけでもないのに味がわからない。スタミナも必要ないから食べ物がいらない。でもなんとなくお腹が空く。結果的にどん兵衛が一番おいしい。居酒屋の味が恋しくなる。
サブスクじゃなくて手触りで映画を選ぼうと思ってTSUTAYAに行くもDVDレンタルは政府からの要請で出来ないと言われ、意味がわからず途方に暮れる。本のコーナーでは多くの人が立ち読みしてる。
5月9日くらいに、5月12日にくれなずめが公開すると発表される。急に言われても実感が沸かない。気がする。
サンソンの大阪公演が中止になる。ツイッターを開くとみんなが謝っていてツイッターを閉じる。
公民館がひとつだけ空いていたので仲間と集まって新しい台本の読み合わせをする。近況報告をし合う。
5月12日。公開日の朝になる。目が覚めてから布団の中でずっとソワソワしていた。松居大悟のツイッターを見てテアトル新宿の初回を勢いで予約する。水曜日サービスデーあざす。
14時半ちょうどにテアトル新宿行けばコッソリ観れると思って、14時27分に着いてからの3分間が長い。
客席で自分の出演した映画をこっそり見る俺はワンスアポンアタイムインハリウッド。
映画が終わってから劇場が明るくなって余韻浸りたいけど恥ずかしいからスマホの電源入れてみるけどスマホの中身に全然興味ないあの感じ。
映画館を出てなぜか1時間くらい歩いてしまった。昔から歩いてばっかりいる自分。
好みのラーメン屋が定休日。入ったことのない蕎麦屋に入ってカツ丼を注文する。めっちゃうまい。貸し切りの店内で相撲を見ながらカツ丼を食べる。ふとサンソンの共演者にメール返してなかったことを強く後悔し、カツ丼を中断してメールを返す。
そういえばサンソンの稽古前、ランニングを始めたことを思い出す。1日に12キロ。毎日毎日走り続けて感じたことを書いておく。
向かい風はキツい。
先は見ない方が良い。
ライバルを見つけるとスピードが上がる。
米をたくさん食べるようになる。
ただそれだけ。
食べ物の話ばっかりだな。
美味しい海鮮丼を食べに行きたい。ともだちと。
2021.05.12 くれなずめ初日
藤原季節
p.s.緊急事態宣言によって今日が初日となった多くの作品へ。おめでとうございます。
https://t.cn/A6VbhJ9S
2021.05.12
2021/5/12 20:32
松居さんが止まった時間を映画にしたかったみたいなことインタビューで言っていた気がする。俺にとってはまさに止まってしまった日々の中で公開した映画になった。「くれなずんでんなあ」っていつも思ってた。こんなつまんない毎日に言葉を与えてくれて、この映画に出会って良かったと思った。書けないこと、言わない言葉がいっぱいあるけど、少しばかり僕のくれなずんでいた日々を。いや、今も続いてるけど。
サンソンの中止が決まった。
舞台セットを片付けてしまう前に、みんなで稽古したり映像の撮影をした。帰りたくなかった。
誰も座っていない客席。
仕事がなくなったその日から食べ物の味がしなくなった。
映画にも本にも興味がなくなる。いや、あるけど。
成長もしたくない、変わりたくもない、乗り越えたくもない、切り替えたくもない、別に前に進みたくもない、連絡も返したくない。何もせずただ引きずって、「生きるだけだろ」と心の中で呟いていた。
くれなずめの公開延期が決まった。
松居大悟がすごい悔しがってて「4月29日にすべてのエネルギーを持っていってた」と言ってて、僕は悔しいという気持ちすら失くしてたことに気づいた。あのときはとにかく休みたくて、誰とも話したくなくて。でもみんなに会うとめっちゃ楽しくて。グチャグチャだった。成田凌が客席で写真を撮ってくれた。最後に載せる。
ゴールデンウィーク。友達に会う。
忘れたくないなって思う。色んなこと。
天気が良かったのでダラダラ歩く。渋谷ユーロスペースの横の階段に座ってボーッとしてたら松居大悟が通りかかる。「なんにもしたくないです」って言ったら「なんにもしなくていいでしょ」って言われて謎の自信が出る。
映画を見はじめるリハビリみたいにロードオブザリングを見るも途中で断念。大好きな映画なのに何度も寝てしまう。
読書も再開しようと思ってブックオフで好きな作家の本を買う。数ページ読んでやめる。
自炊に飽きる。味の濃いものが食べたくてラーメンばっかり食べる。コロナにかかったわけでもないのに味がわからない。スタミナも必要ないから食べ物がいらない。でもなんとなくお腹が空く。結果的にどん兵衛が一番おいしい。居酒屋の味が恋しくなる。
サブスクじゃなくて手触りで映画を選ぼうと思ってTSUTAYAに行くもDVDレンタルは政府からの要請で出来ないと言われ、意味がわからず途方に暮れる。本のコーナーでは多くの人が立ち読みしてる。
5月9日くらいに、5月12日にくれなずめが公開すると発表される。急に言われても実感が沸かない。気がする。
サンソンの大阪公演が中止になる。ツイッターを開くとみんなが謝っていてツイッターを閉じる。
公民館がひとつだけ空いていたので仲間と集まって新しい台本の読み合わせをする。近況報告をし合う。
5月12日。公開日の朝になる。目が覚めてから布団の中でずっとソワソワしていた。松居大悟のツイッターを見てテアトル新宿の初回を勢いで予約する。水曜日サービスデーあざす。
14時半ちょうどにテアトル新宿行けばコッソリ観れると思って、14時27分に着いてからの3分間が長い。
客席で自分の出演した映画をこっそり見る俺はワンスアポンアタイムインハリウッド。
映画が終わってから劇場が明るくなって余韻浸りたいけど恥ずかしいからスマホの電源入れてみるけどスマホの中身に全然興味ないあの感じ。
映画館を出てなぜか1時間くらい歩いてしまった。昔から歩いてばっかりいる自分。
好みのラーメン屋が定休日。入ったことのない蕎麦屋に入ってカツ丼を注文する。めっちゃうまい。貸し切りの店内で相撲を見ながらカツ丼を食べる。ふとサンソンの共演者にメール返してなかったことを強く後悔し、カツ丼を中断してメールを返す。
そういえばサンソンの稽古前、ランニングを始めたことを思い出す。1日に12キロ。毎日毎日走り続けて感じたことを書いておく。
向かい風はキツい。
先は見ない方が良い。
ライバルを見つけるとスピードが上がる。
米をたくさん食べるようになる。
ただそれだけ。
食べ物の話ばっかりだな。
美味しい海鮮丼を食べに行きたい。ともだちと。
2021.05.12 くれなずめ初日
藤原季節
p.s.緊急事態宣言によって今日が初日となった多くの作品へ。おめでとうございます。
https://t.cn/A6VbhJ9S
【blog】2020.10.05
少年たちへ
2020/10/5 19:05
甥っ子が生まれた。2020年に生まれた。いま、世の中はなかなかひどいです。目を背けたくなるニュースや匿名のコメント。望みを失いそうになります。僕は俳優をやっています。誰かの心を洗える存在になりたいです。だから目を背けずに戦っています。新時代の幕開けを感じます。幕が上がると、たぶん照明はすごく暗くて霧がかかっている。そこに差し込む、光。
生まれてきてくれてありがとう。
失うばかりじゃない。破壊だけじゃない。再生してゆくんだ。大切なことを教えてくれた。愛を体に詰め込むようにして、僕はまた東京に向かう。
友人へ。3人の娘の父親になった友人へ。友人の娘へ。
曇りなき眼で世界を見つめる素敵な人になってください。このDVDを送ります。
それからもし良かったら僕も一緒に守らせてください。
『たかが世界の終わり』
余命わずかな主人公が、そのことを伝えるために実家に帰る話。主人公の名前はルイ。僕は今日もルイの台詞を呟きながら歩いていた。
僕が思っているのは、
僕は、かなり大きな叫び声を上げるべきだって。
谷いっぱいに響き渡るような長い、歓喜の叫び声を。
自分に与えなくてはならないのはこうした幸福感だって思うんだ。
思いっきり遠吠えすることだ。
でも僕はやらない。
やらなかった。
僕はまた進み出す。
砂利を踏み鳴らす足音だけを響かせて。
演出の内田健司さんに言われた言葉が忘れられない。
「なぜ変えられるって思うんだよ。変えられないんだよ。そのことをどうして受け入れられるんだってことを僕は言いたいんだ」
僕は今思う。受け入れられない。なにを?いろんなことを。どんなに願ったところで台詞は進んでいく。ルイの時間は進んでいく。止まらない。そのことを許さない。受け入れてはいけないんだ。それは僕の弱さでしかないから。でもルイは弱くなかった。望みを失わなかった。その希望の結晶が『たかが世界の終わり』なんだ。大切なのは僕の気持ちじゃない。本に書かれてあることなんだ。この人たちは本当に素敵な俳優。本物の俳優。僕はまだまだ。心から思う。役者やってて初めて悔し泣きした。
僕は許さない。この気持ちが次の作品へと僕を向かわせてくれる。僕がやってることなんて小さいことなんだろう。世界の片隅でもがいているだけ。ボロボロの靴で歩いているだけ。線路の上を。スタンドバイミーだ。僕は少年でいたい。車ですぐに移動できるような青年じゃ嫌なんだ。線路の上を歩いていたいんだ。
『佐々木、イン、マイマイン』に出演した沢山の少年たち。彼らは懐に隠した拳銃を僕に突きつけようとしている。出演したわーいなんて思ってるやつは誰もいない。狙っている。不甲斐ない演技したら撃ってやるぞと。でも残念ながらそれはさせない。
何故なら僕も少年だからだ。
銃口を突きつけているのは僕も一緒だからだ。
負けないよ。だから沢山戦おうよ。逃げも隠れもしない。
『佐々木、イン、マイマイン』が少年たちに愛される映画になりますように。これしか考えてない。それ以外のことはどうでもいい。
自宅で待機していた頃、オンライン映画の誘いがあった。タイトルは『curfew』。たしか鈴木勝大が考えた。
主演の諫早幸作の演技が良い。
正直反省してるんだ。僕はオンラインでの会議ややり取りが苦手すぎて途中で逃げ出したから。演技はしたし、幸作とのセッションは幸せだったけど、でも逃げ出したから。
その作品が下北沢映画祭で観客賞。
オンライン映画が映画祭で観客賞。
左肩が痛いのかな。
でもこの写真すごく気に入ってる。
諫早幸作。すごく面白い。ナメてると喰い殺される。お腹を空かせた野良犬。つまんないときは笑わない。怒られたときはへこむ。でも大事なときに必ずシュートを決める。
curfew がU-NEXTで配信されることになった。
すごいよ、みんな。おめでとう。逃げ出してごめんなさい。貴方たち、すごいよ。
はやく映画作ろうぜ。
個人的な話だけど、去年も下北沢映画祭で観客賞をいただいた。2年連続の観客賞。素直に嬉しい。
『中村屋酒店の兄弟』
11月にテアトル新宿で上映が決まった。すごい。おめでとう。テアトル新宿か。すげえな。憧れなんだよあの映画館。
お腹が空いたので僕は蕎麦を食べます。
良い一日を。
風邪をひかないように。
https://t.cn/A6VC0Ov6
少年たちへ
2020/10/5 19:05
甥っ子が生まれた。2020年に生まれた。いま、世の中はなかなかひどいです。目を背けたくなるニュースや匿名のコメント。望みを失いそうになります。僕は俳優をやっています。誰かの心を洗える存在になりたいです。だから目を背けずに戦っています。新時代の幕開けを感じます。幕が上がると、たぶん照明はすごく暗くて霧がかかっている。そこに差し込む、光。
生まれてきてくれてありがとう。
失うばかりじゃない。破壊だけじゃない。再生してゆくんだ。大切なことを教えてくれた。愛を体に詰め込むようにして、僕はまた東京に向かう。
友人へ。3人の娘の父親になった友人へ。友人の娘へ。
曇りなき眼で世界を見つめる素敵な人になってください。このDVDを送ります。
それからもし良かったら僕も一緒に守らせてください。
『たかが世界の終わり』
余命わずかな主人公が、そのことを伝えるために実家に帰る話。主人公の名前はルイ。僕は今日もルイの台詞を呟きながら歩いていた。
僕が思っているのは、
僕は、かなり大きな叫び声を上げるべきだって。
谷いっぱいに響き渡るような長い、歓喜の叫び声を。
自分に与えなくてはならないのはこうした幸福感だって思うんだ。
思いっきり遠吠えすることだ。
でも僕はやらない。
やらなかった。
僕はまた進み出す。
砂利を踏み鳴らす足音だけを響かせて。
演出の内田健司さんに言われた言葉が忘れられない。
「なぜ変えられるって思うんだよ。変えられないんだよ。そのことをどうして受け入れられるんだってことを僕は言いたいんだ」
僕は今思う。受け入れられない。なにを?いろんなことを。どんなに願ったところで台詞は進んでいく。ルイの時間は進んでいく。止まらない。そのことを許さない。受け入れてはいけないんだ。それは僕の弱さでしかないから。でもルイは弱くなかった。望みを失わなかった。その希望の結晶が『たかが世界の終わり』なんだ。大切なのは僕の気持ちじゃない。本に書かれてあることなんだ。この人たちは本当に素敵な俳優。本物の俳優。僕はまだまだ。心から思う。役者やってて初めて悔し泣きした。
僕は許さない。この気持ちが次の作品へと僕を向かわせてくれる。僕がやってることなんて小さいことなんだろう。世界の片隅でもがいているだけ。ボロボロの靴で歩いているだけ。線路の上を。スタンドバイミーだ。僕は少年でいたい。車ですぐに移動できるような青年じゃ嫌なんだ。線路の上を歩いていたいんだ。
『佐々木、イン、マイマイン』に出演した沢山の少年たち。彼らは懐に隠した拳銃を僕に突きつけようとしている。出演したわーいなんて思ってるやつは誰もいない。狙っている。不甲斐ない演技したら撃ってやるぞと。でも残念ながらそれはさせない。
何故なら僕も少年だからだ。
銃口を突きつけているのは僕も一緒だからだ。
負けないよ。だから沢山戦おうよ。逃げも隠れもしない。
『佐々木、イン、マイマイン』が少年たちに愛される映画になりますように。これしか考えてない。それ以外のことはどうでもいい。
自宅で待機していた頃、オンライン映画の誘いがあった。タイトルは『curfew』。たしか鈴木勝大が考えた。
主演の諫早幸作の演技が良い。
正直反省してるんだ。僕はオンラインでの会議ややり取りが苦手すぎて途中で逃げ出したから。演技はしたし、幸作とのセッションは幸せだったけど、でも逃げ出したから。
その作品が下北沢映画祭で観客賞。
オンライン映画が映画祭で観客賞。
左肩が痛いのかな。
でもこの写真すごく気に入ってる。
諫早幸作。すごく面白い。ナメてると喰い殺される。お腹を空かせた野良犬。つまんないときは笑わない。怒られたときはへこむ。でも大事なときに必ずシュートを決める。
curfew がU-NEXTで配信されることになった。
すごいよ、みんな。おめでとう。逃げ出してごめんなさい。貴方たち、すごいよ。
はやく映画作ろうぜ。
個人的な話だけど、去年も下北沢映画祭で観客賞をいただいた。2年連続の観客賞。素直に嬉しい。
『中村屋酒店の兄弟』
11月にテアトル新宿で上映が決まった。すごい。おめでとう。テアトル新宿か。すげえな。憧れなんだよあの映画館。
お腹が空いたので僕は蕎麦を食べます。
良い一日を。
風邪をひかないように。
https://t.cn/A6VC0Ov6
#丰田露娜[超话]##tokusatsu-heroines##特利迦奥特曼##丰田露娜# Twitter更新[抱一抱]
おはようございます!
アホ毛ってかしこくなったら無くなるのかなあ、と呟いたら、アホ毛とかしこさは関係ないよ、と言われました。
さあこの写真は一体何が違うんでしょうか。答えはリプ欄にどうぞ
月曜日、頑張っていきましょー✊
おはようございます!
アホ毛ってかしこくなったら無くなるのかなあ、と呟いたら、アホ毛とかしこさは関係ないよ、と言われました。
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