「Vリーグにも世界一になれるチャンスがある」常に“新しい挑戦”を追い求める先駆者・石川祐希が考えるバレーボール界の未来
2023/05/10 11:02
田中夕子
4月26日、日本時間早朝。イタリア・セリエA、ファイナル進出をかけたプレーオフ。石川祐希(27歳)が所属するミラノは、1対3で昨年の覇者・チヴィタノーヴァに敗れた。
3戦先勝方式の直接対決は5戦目までもつれた。しかも、セットカウント1―3とはいえ、落としたうちの2つのセットはどちらも25対27。石川はその試合で、チームをけん引する中心選手として攻守両面はもちろん、精神的支柱とも言うべき活躍を見せた。
レギュラーシーズンを8位で終えたミラノが、プレーオフで最初に対戦したのは今季無敗のペルージャ。これがサッカーや野球ならば「銀河系軍団」とか「超スーパースター軍団」と報じられるような世界のトップ選手が揃う相手に、ジャイアントキリングを成し遂げた。最後の1点をもぎ取ったのは、石川のバックアタックだった。
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この試合でMVPにも選出されている石川は、勝利の瞬間、満面の笑みでまるで少年のようにコートを駆け回った。ただ勝利の喜びを露わにしただけでなく、世界最高峰と呼ばれる場所でガチンコ勝負を戦う喜びと楽しさは、画面越しにも伝わってきた。
そんな姿を見て、ふと思い出した。2月末にイタリアの石川を訪れた時のことだ。
石川が語り始めたVリーグのこと
ミラノのカフェでコーヒーを飲みながら、石川の口からは何度も「世界一になるために」という言葉が飛び出した。1人の選手として世界一を目指すだけでなく、日本のバレーボールが世界一になるために、組織としてどのようにして高みを目指していくべきか。
「バスケだったらNBA、野球だったらMLB、サッカーもイタリア、スペイン、イングランドと、世界一をイメージした時に浮かぶものがたくさんある中で、バレーボールに関してはどこが世界一か、というのはなかなかイメージしにくい。でも、逆に言えば、日本のリーグにもそれだけチャンスがあるということだと思うし、そういう競技になってほしいな、という思いはあります」
その言葉と、また別の事案が重なる。石川がプレーオフでチヴィタノーヴァとの戦いを終えた約12時間後の日本時間4月26日13時、Vリーグが世界一のリーグを目指して2024/25シーズンにスタートさせる「SVリーグ」と「新Vリーグ」に関する記者発表が行われた。
ライセンスは6月の発表を待たなければならず、実際にどれだけのクラブが参入を表明するのかは未定。リーグ自体もプロ化するわけではなく、選手の雇用もプロ契約、社員契約などさまざまで「何が変わるのか」という全貌はまだはっきり見えてこないのが正直な印象だ。選手たちからも「新リーグはどうなるのか」という声も聞こえる。
ただ、イタリアにいる石川は日本のリーグが変わろうとしていることを、前向きにとらえていた。
強い日本人選手を増やすために
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「なかなか難しい課題ではありますけど、チャンスはある。実際に日本が世界一のリーグになれば、世界一を目指して海外へ行かなければいけない、という必要性はなくなります。あくまで僕個人の意見ですけど、外国籍選手の枠も今より増やして3、4枠になれば日本にいながら外国籍選手と常に試合ができるので、レベルも上がる。必然的に、強い日本人選手が増えることにもつながると思いますね」
Vリーグが2018-19年にアジア枠を導入する際も、アジアへの知名度が広がる一方、日本人選手の出場機会が減るのではないかというネガティブな見方もあった。だが、自らプロ選手として海を渡った石川の見解はこうだ。
「外国籍選手が増えて、その選手と渡り合えない、試合に出る機会が得られない選手は日本を出て、海外のリーグに挑戦するのも1つの選択肢だと僕は思います。試合に出て経験を積めば力はつくし、そうやって強くなった選手が戻ってきたらまた日本のバレーボールも強くなる。ビジネス的な側面は僕にはわからないですが、新たなリーグが活性化していけば、もっと身近な、子供たちから憧れられるスポーツになっていくきっかけにはなるんじゃないかな、と期待しています」
何を目的にして、どこを目指すのか。決めるのは選手自身だ。試合に出ることが一番なのか、契約金を含めた報酬か。選手生活だけでなくセカンドキャリアの安定を求めるならば、また選択肢も変わる。
石川の場合は、常にシンプルだ。
「僕は強くなりたい。世界一になりたいと思ってイタリアに来ているので、正直、第一はお金ではないです。もちろん活躍して、評価された結果として年俸が増えたというのは一番いいですけど、最初がそこではない。むしろ誰とプレーしたいか。誰に教わりたいか。どの環境でバレーボールがしたい、どこの街でやりたい。そういう基準のほうが僕にとっては大切で、今の僕にとってはイタリアでプレーすることがベストだと思うので、選んでここにいる。やっぱりイタリアのリーグ戦やカップ戦のような雰囲気、演出の中で僕は戦いたい。あの盛り上がりは、選手からすれば間違いなく魅力ですから」
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求めるのは常に、新たなチャレンジ。先駆者としての一歩を、自ら踏み出すこと。今季は主将のマッテオ・ピアノが不在の中、キャプテンマークをつけて試合に出場した。それも日本人選手としては初の快挙であり、試合出場数や得点などすべての通算記録を石川は更新し続けている。
「僕は本気になれば、気持ちと情熱さえあれば何でもできると思うタイプなんです。だからこれからもっと上がっていくイメージしかないので、選択肢も山ほどあると思っています」
頭の中で描く新しいチャレンジ
今季は惜しくもファイナル進出を逃し、ピアチェンツァとの3位決定戦にも敗れたが、前人未到となるチャンピオンズリーグへの出場権にあと1歩まで迫った。考えれば考えるだけ、さまざまな「日本人初」を更新する可能性ばかりだが、当の本人は自身の“これから”をどう見ているのか。
「イタリアでキャプテンをする。それも新しいチャレンジだし、何億ももらえるような選手になれば夢を与えられるかもしれない。イタリアだけでなくポーランドや日本のリーグで戦うこともあるかもしれない。逆に、日本人選手でありながら一度も日本でプレーしないまま現役を終えるのも面白いな、とか。もしもずっと先に日本代表を引退して、それでもイタリアで4年ぐらいプレーをし続けたら、イタリア国籍を取得できる権利も得られるんです。そういういろいろな選択肢の中で、僕は常に新しいこと、今まで人がやったことがないようなことをやっていきたい、というのは、すごく強く思っていることでもあります」
3位決定戦を終えた石川は早々に帰国し、直後に日本代表へ合流する。主将として臨む、また新たなシーズンが始まる。9月にはパリ五輪出場をかけた予選が日本で行われる。8カ国中2位に入れば出場権が得られる大事な戦いだ。
視野を広げれば、今年は福岡で水泳の世界選手権、沖縄で男子バスケットボールのW杯が開催され、東京で開催されるバレーボールの五輪予選と同時期には、フランスでラグビーW杯もある。
昨年末のサッカーW杯や、今春のWBCに目を輝かせた子どもたちが、少しでもバレーボールに興味と関心を持てるような戦いを――。
五輪の出場権を得るだけでなく、日本代表として戦う以上、背負う責務もあることは石川に限らず、代表選手ならば重々理解している。
「ミラノも日本代表も状況が似ているんです。どちらも、あと一歩、二歩のところで負けている。だから、ここでちゃんと勝つためのプレーをしていけば、代表にも自然とつながっていく。クラブだろうと代表だろうと、勝たせる選手になる、ということに変わりはないです」
ブレずに見据える今、そしてこれから。どんな選択を重ね、この先どれだけの扉を開いていくのだろう。
間違いなく言えるのは1つだけ。日本のバレーボール界に、石川祐希がいること。だからこそ広がる未来がある。これ以上ない誇りだ。
Victoria#伊莎喀娃的新闻#
2023/05/10 11:02
田中夕子
4月26日、日本時間早朝。イタリア・セリエA、ファイナル進出をかけたプレーオフ。石川祐希(27歳)が所属するミラノは、1対3で昨年の覇者・チヴィタノーヴァに敗れた。
3戦先勝方式の直接対決は5戦目までもつれた。しかも、セットカウント1―3とはいえ、落としたうちの2つのセットはどちらも25対27。石川はその試合で、チームをけん引する中心選手として攻守両面はもちろん、精神的支柱とも言うべき活躍を見せた。
レギュラーシーズンを8位で終えたミラノが、プレーオフで最初に対戦したのは今季無敗のペルージャ。これがサッカーや野球ならば「銀河系軍団」とか「超スーパースター軍団」と報じられるような世界のトップ選手が揃う相手に、ジャイアントキリングを成し遂げた。最後の1点をもぎ取ったのは、石川のバックアタックだった。
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この試合でMVPにも選出されている石川は、勝利の瞬間、満面の笑みでまるで少年のようにコートを駆け回った。ただ勝利の喜びを露わにしただけでなく、世界最高峰と呼ばれる場所でガチンコ勝負を戦う喜びと楽しさは、画面越しにも伝わってきた。
そんな姿を見て、ふと思い出した。2月末にイタリアの石川を訪れた時のことだ。
石川が語り始めたVリーグのこと
ミラノのカフェでコーヒーを飲みながら、石川の口からは何度も「世界一になるために」という言葉が飛び出した。1人の選手として世界一を目指すだけでなく、日本のバレーボールが世界一になるために、組織としてどのようにして高みを目指していくべきか。
「バスケだったらNBA、野球だったらMLB、サッカーもイタリア、スペイン、イングランドと、世界一をイメージした時に浮かぶものがたくさんある中で、バレーボールに関してはどこが世界一か、というのはなかなかイメージしにくい。でも、逆に言えば、日本のリーグにもそれだけチャンスがあるということだと思うし、そういう競技になってほしいな、という思いはあります」
その言葉と、また別の事案が重なる。石川がプレーオフでチヴィタノーヴァとの戦いを終えた約12時間後の日本時間4月26日13時、Vリーグが世界一のリーグを目指して2024/25シーズンにスタートさせる「SVリーグ」と「新Vリーグ」に関する記者発表が行われた。
ライセンスは6月の発表を待たなければならず、実際にどれだけのクラブが参入を表明するのかは未定。リーグ自体もプロ化するわけではなく、選手の雇用もプロ契約、社員契約などさまざまで「何が変わるのか」という全貌はまだはっきり見えてこないのが正直な印象だ。選手たちからも「新リーグはどうなるのか」という声も聞こえる。
ただ、イタリアにいる石川は日本のリーグが変わろうとしていることを、前向きにとらえていた。
強い日本人選手を増やすために
ADVERTISEMENT
「なかなか難しい課題ではありますけど、チャンスはある。実際に日本が世界一のリーグになれば、世界一を目指して海外へ行かなければいけない、という必要性はなくなります。あくまで僕個人の意見ですけど、外国籍選手の枠も今より増やして3、4枠になれば日本にいながら外国籍選手と常に試合ができるので、レベルも上がる。必然的に、強い日本人選手が増えることにもつながると思いますね」
Vリーグが2018-19年にアジア枠を導入する際も、アジアへの知名度が広がる一方、日本人選手の出場機会が減るのではないかというネガティブな見方もあった。だが、自らプロ選手として海を渡った石川の見解はこうだ。
「外国籍選手が増えて、その選手と渡り合えない、試合に出る機会が得られない選手は日本を出て、海外のリーグに挑戦するのも1つの選択肢だと僕は思います。試合に出て経験を積めば力はつくし、そうやって強くなった選手が戻ってきたらまた日本のバレーボールも強くなる。ビジネス的な側面は僕にはわからないですが、新たなリーグが活性化していけば、もっと身近な、子供たちから憧れられるスポーツになっていくきっかけにはなるんじゃないかな、と期待しています」
何を目的にして、どこを目指すのか。決めるのは選手自身だ。試合に出ることが一番なのか、契約金を含めた報酬か。選手生活だけでなくセカンドキャリアの安定を求めるならば、また選択肢も変わる。
石川の場合は、常にシンプルだ。
「僕は強くなりたい。世界一になりたいと思ってイタリアに来ているので、正直、第一はお金ではないです。もちろん活躍して、評価された結果として年俸が増えたというのは一番いいですけど、最初がそこではない。むしろ誰とプレーしたいか。誰に教わりたいか。どの環境でバレーボールがしたい、どこの街でやりたい。そういう基準のほうが僕にとっては大切で、今の僕にとってはイタリアでプレーすることがベストだと思うので、選んでここにいる。やっぱりイタリアのリーグ戦やカップ戦のような雰囲気、演出の中で僕は戦いたい。あの盛り上がりは、選手からすれば間違いなく魅力ですから」
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求めるのは常に、新たなチャレンジ。先駆者としての一歩を、自ら踏み出すこと。今季は主将のマッテオ・ピアノが不在の中、キャプテンマークをつけて試合に出場した。それも日本人選手としては初の快挙であり、試合出場数や得点などすべての通算記録を石川は更新し続けている。
「僕は本気になれば、気持ちと情熱さえあれば何でもできると思うタイプなんです。だからこれからもっと上がっていくイメージしかないので、選択肢も山ほどあると思っています」
頭の中で描く新しいチャレンジ
今季は惜しくもファイナル進出を逃し、ピアチェンツァとの3位決定戦にも敗れたが、前人未到となるチャンピオンズリーグへの出場権にあと1歩まで迫った。考えれば考えるだけ、さまざまな「日本人初」を更新する可能性ばかりだが、当の本人は自身の“これから”をどう見ているのか。
「イタリアでキャプテンをする。それも新しいチャレンジだし、何億ももらえるような選手になれば夢を与えられるかもしれない。イタリアだけでなくポーランドや日本のリーグで戦うこともあるかもしれない。逆に、日本人選手でありながら一度も日本でプレーしないまま現役を終えるのも面白いな、とか。もしもずっと先に日本代表を引退して、それでもイタリアで4年ぐらいプレーをし続けたら、イタリア国籍を取得できる権利も得られるんです。そういういろいろな選択肢の中で、僕は常に新しいこと、今まで人がやったことがないようなことをやっていきたい、というのは、すごく強く思っていることでもあります」
3位決定戦を終えた石川は早々に帰国し、直後に日本代表へ合流する。主将として臨む、また新たなシーズンが始まる。9月にはパリ五輪出場をかけた予選が日本で行われる。8カ国中2位に入れば出場権が得られる大事な戦いだ。
視野を広げれば、今年は福岡で水泳の世界選手権、沖縄で男子バスケットボールのW杯が開催され、東京で開催されるバレーボールの五輪予選と同時期には、フランスでラグビーW杯もある。
昨年末のサッカーW杯や、今春のWBCに目を輝かせた子どもたちが、少しでもバレーボールに興味と関心を持てるような戦いを――。
五輪の出場権を得るだけでなく、日本代表として戦う以上、背負う責務もあることは石川に限らず、代表選手ならば重々理解している。
「ミラノも日本代表も状況が似ているんです。どちらも、あと一歩、二歩のところで負けている。だから、ここでちゃんと勝つためのプレーをしていけば、代表にも自然とつながっていく。クラブだろうと代表だろうと、勝たせる選手になる、ということに変わりはないです」
ブレずに見据える今、そしてこれから。どんな選択を重ね、この先どれだけの扉を開いていくのだろう。
間違いなく言えるのは1つだけ。日本のバレーボール界に、石川祐希がいること。だからこそ広がる未来がある。これ以上ない誇りだ。
Victoria#伊莎喀娃的新闻#
在纯k唱被吐槽点的有好多苦情歌,数了数当时唱了的有Paranoia,パラサイト,雨音ノイズ,サリシノハラ,アカイト,乙女解剖,Highway Lover。如果算上点了没唱到和没点的话还有からくりピエロ,海を泳ぐ月,未練レコード,ヨンジュウナナ,ばかじゃないのに,Step to You。
数完发现好像在报菜名,同时术曲浓度非常高。虽然我觉得如果考虑到自己的感情经历点这些歌应该不奇怪吧,但是无论考不考虑我的感情经历都好这些歌没有一首不是好歌。
数完发现好像在报菜名,同时术曲浓度非常高。虽然我觉得如果考虑到自己的感情经历点这些歌应该不奇怪吧,但是无论考不考虑我的感情经历都好这些歌没有一首不是好歌。
【blog】2022.09.03
ドードーの落下日誌(前編)
稽古中の日誌です。
観に行くか迷っている人や、劇のことをもっと知りたい人の助けになればと、日誌を書いてみました。
劇の内容に触れている箇所などあります。
「ドードーが落下する」を観に行く予定の方で、まだ読みたくない、読まずに観たいという方がいたらまだ読まないでくださいね。
稽古初日
本読み。
反省しかない。
加藤さんの言葉で「理解し合えない二人が友達でいれるのか」という言葉が印象に残る。
それから、信也(僕)が夏目(平原テツ)をどう受け取っていくかが大事と言われる。おそらくこの劇で最も大切なのがそれで、僕はそれが丁寧にできていなかった。
稽古終、取材。この劇について聞かれ、まだぼんやりしている中で答える。加藤さんがこの劇を立ち上げるということがどういうことか、信也がその瞬間や過去のことをどう見つめていたか、そういうことが全部つながっている。信也の心にはあの頃のことが刻まれている。忘れられない。忘れたくない。そんな劇を立ち上げたい。
稽古二日目
座組のみんながリラックスしていて本読みも昨日よりは良い感じ。加藤さんの、脚本や役柄の説明が入りながら全員で認識のすり合わせをして、ひたすら本読みをする。帰りの電車、加藤さんと二人きり。俺喋りっぱなし。浮かれてるなあ。
鶏肉を焼く。映画ムーンライトシャドウを見ながら眠る。
稽古三日目
加藤さんが「ドードーが落下する」について話してくれる時間がめっちゃ楽しいと気づく。何より本人が一番楽しそう。でも思えば劇団た組の公演の時、加藤さんはいつも楽しそうだ。緊張感もあるけど。三日目だけどとても疲労している。どうしてだろう。この脚本の持つ魔力、ポテンシャルを読めば読むほど感じる。ラストシーンについて少しだけヒントをもらう。この感覚懐かしい。加藤さんがくれるわずかなヒントを手繰り寄せて、深淵に辿り着きたい。
生姜焼きを作る。
稽古四日目
稽古場の待合室でする雑談が幸せ。初めて劇団た組に出演した時の稽古場に比べると目に見えて美しく贅沢な稽古場。でもあの頃の稽古場も少し恋しい。今日から立ち稽古が始まる。疲労はするけど楽しい。ドードーが落下するが立ち上がる。落下しながら立ち上がる。夏目さんの台詞を聞きながら思うことがある。この戯曲を読んだ人たちは、それぞれの夏目さんを語る。「引きずられる」「負の感情」そんな色々な言葉も聞いた。僕は劇中にも登場するようなその言葉を聞きながら信也の気持ちを想像する。周囲の人が夏目さんを語った時、彼は何を思っていたんだろう。理解し合えない人たちは友人でいられるのか。僕はこの劇で答えを追ってみたい。
頭の中でずっと台詞が聞こえて深夜まで眠れない。
稽古5日目
昼、あんかけ焼きそばを作る。
稽古場に向かう。Wikipediaでドードーを検索する。
のろますぎて絶滅した動物と出てくる。
人類によって絶滅した動物。
ポルトガル語でのろま。
アメリカ英語でdodoは滅びてしまった存在の代名詞。
警戒心が薄く人間が近づいても逃げないため素手で捕まえられたそう。
空を飛べない。
ドードーが落下する。
それは、捕まえられるのかな。
帰り道、訳もわからず寂しい。みんなとご飯に行きたい。信也についてアドバイスをくれた求一郎の言葉。
「信也、難しいよね。
寄り添い切るわけでもなく、
突き放し切るでもなく、
笑い物にし切るわけでもなく」
この劇の稽古に入ってから、一人の時間が耐え難く寂しい。
稽古6日目
書き忘れる。カルボナーラを作る。
稽古7日目
けっこうガッツリ稽古をして疲れる。加藤さんの脚本は台詞のニュアンスが曖昧なところへ向かうほど面白い。何度も体験している演出なのに劇団た組に参加する頃にはいつもそれを忘れている。つい一つの感情で台詞を表現しがちになってしまう。その度にこの場所に引き戻してもらってる。破壊と再生。
帰りの車内、古田新太さんのインタビューを読む。喫煙や飲酒によるコミュニケーションが減ったと。それが良い悪いの話ではなく、良い悪いの中間地点の話、つまり余白が大事だと。その余白を良くないからと切り捨てるのはどうかと。なるほど。
そう考えるとこの稽古場には、稽古場の外に休憩スペースのソファやらがあって、そこで皆が雑談できるのがありがたい。これは余白か。でもやっぱりまだ発言しづらい人もいるんだろうな。僕はそういうことを忘れがち。共演者の声を聞きたい。稽古終わりのご飯があればいいのに。きっとこの芝居は座組のコミュニケーションが深まるほど、良くなる、気がする。かぼちゃの煮物つくる。
稽古8日目
けっこう夏目さんの台詞が俺に侵食してくるなあ。
「ちょっと死にます」と電話をかけたくなる夏目の気持ちを想像してしまう。世界とのズレね。埋まらない孤独ね。どうして自分はこんなに孤独なんだろう?という純粋な疑問が襲ってくる夜ね。信也を演じながらずっと夏目さんの台詞聞いてるからなあ。
そっかあ。そう考えると、こんなとき夏目が電話をかけられるのは信也なのか。
肉豆腐つくる。夜、台詞にうなされて眠れない。明け方、クエンティンタランティーノに太極拳を教える夢を見る。
稽古9日目
帰りの電車。加藤さんと秋元と求一郎と。この電車の時間もいいよなあ。昨日、一昨日と一人で帰ってみて、やっぱり一緒に帰りたいなと。
今日は「ドードーが落下する」のあらすじを。
たくさんの人に見て欲しいな。
9月21日が初日なんだけど、その日はちょうど9年前に僕がオフィス作のオーディションを受けた日。松田美由紀さんと出会った日。僕にとっては忘れられない日なんだけど、その日に10年目の初日を迎えられることが嬉しい。
かぼちゃ煮物の残りでクリームパスタつくる。
「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに 」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間である夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。しかしその二年後、再び信也に夏目から連絡がある。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していたそうで、その「とある事情」を説明する。それから信也達と夏目は再び集まるようになったものの、その「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。信也達と夏目との三年間を巡る青春失踪劇。
稽古10日目。書き忘れる。
湖で泳ぐ夢を見る。湖の底に落ちているビーサンを潜って取ろうとするけど取れない。
稽古11日目。書き忘れる。
体力の限界まで稽古をして、翌日は稽古やすみ。
稽古12日目。
台本を開くのが辛い。劇団た組の稽古をしていると確かにこの時間を通過する。膨大な台詞の反復と稽古場での台詞忘れを繰り返し続けていると、やがて夢に出てきてうなされるようになる。電車の中で台本を握りしめるけれどページを開くことが出来ない。
いよいよラストシーンの稽古が始まった。テツさんに圧倒されて台詞が出てこなくなる。悔しいし情けない。今まで演じた役の中で最も複雑な演技を求められている気がする。難しい。明日は頑張ろうという言葉すら出てこない。稽古場で諦めにも近い感情になったのは初めてのこと。稽古はいつもより早く17時半に終わる。
横浜駅まで歩いて帰ろうとしたら何人かがついてきてくれる。駅まで喋りながら帰る。楽しかった。みんなドードーがとにかく面白いと言っていて、それぞれの物語を語り合う。求一郎が通りがかった公園でいきなり鉄棒をし始める。誰も触れない。誰も観ていないところでポケットからスマホが落ちて画面が割れたらしい。
夜眠れないだろうなと思っていたらやっぱり全然眠れない。映画をかけてみたら最後まで観てしまう。毎日みんなと一緒にいるのに孤独を感じる。物語の持つ力せいか、演劇の持つ力のせいか。これまでもこんなに苦しかった?思い出せない。ただ、加藤拓也が書く物語の魔力、のようなものは確実に増していると思う。
稽古13日目。
細かい演出とシーンの反復が始まる。何度も何度も繰り返して細かい台詞のニュアンスや空白を詰めていく。20時近くまでみっちり稽古。加藤さんには珍しく長い時間稽古をしている。楽しくて時間が過ぎるのが早い。最後はみんながハイになって笑いが止まらなくなって、終了。
帰りの電車で加藤さんと話す。ラストに向かっていくヒントをもらう。少しずつ。
今週末に予定している通し稽古で何が見えるか。
夜はプリズムの放送。余韻を引きずりながら布団に入る。明日も稽古頑張ろう。
稽古14日目
後半の通し稽古。演じていてたまらなくなる。どうしようもない。楽しくて苦しい。
そのあと休憩を入れて返し稽古をするも疲れで全く台詞が出てこなくなる。
自分の体力のなさにショック。
今は夜中の3時。頭がハイになって眠れない日々が続く。演劇ってこんなに大変だったか?明日やれるのか自分。笑うしかない。
稽古15日目
今日から9月が始まった。
少し朦朧とした頭のまま、全力で返し稽古。
後半のシーンを繰り返し詰めていく。まだまだやることは沢山あるなあ。それでも少しずつ物語や関係性の輪郭が見えてきた気がする。輪郭が見えたらあとは中身を詰めていくだけ。
共演者とのコミュニケーションが深まってきた気がする。山脇辰哉がインスタで劇のことを書いていて嬉しくなる。みんなそれぞれドードーに対する思いがあるんだな。そう考えると、演じる底力が沸いてくる。
明日は初の全編、通し稽古。スタッフさんが来てくれるらしい。がんばろう。
稽古16日目
映画も見ない。本も読まない。ご飯も作らない。
芝居のことだけ考えて、だんだん無欲になっていく自分がいる。稽古終わり、加藤さんに連れられて足ツボマッサージに行く。足ツボを押されながら、そういえば新しい靴が欲しいなあとか、明日は日用品を買わなきゃとか、色んなことを思い出していく。
今日の通し稽古は大失敗だった。言われたことできてないし、早口だし、力んでるし。でも、まあ、失敗しておいて良かった。とにかく身も心もリラックスしてフラットな状態で挑む大切さを知ることが出来た。おやすみ。
https://t.cn/A6SA0w14
https://t.cn/A6S0b0dr
ドードーの落下日誌(前編)
稽古中の日誌です。
観に行くか迷っている人や、劇のことをもっと知りたい人の助けになればと、日誌を書いてみました。
劇の内容に触れている箇所などあります。
「ドードーが落下する」を観に行く予定の方で、まだ読みたくない、読まずに観たいという方がいたらまだ読まないでくださいね。
稽古初日
本読み。
反省しかない。
加藤さんの言葉で「理解し合えない二人が友達でいれるのか」という言葉が印象に残る。
それから、信也(僕)が夏目(平原テツ)をどう受け取っていくかが大事と言われる。おそらくこの劇で最も大切なのがそれで、僕はそれが丁寧にできていなかった。
稽古終、取材。この劇について聞かれ、まだぼんやりしている中で答える。加藤さんがこの劇を立ち上げるということがどういうことか、信也がその瞬間や過去のことをどう見つめていたか、そういうことが全部つながっている。信也の心にはあの頃のことが刻まれている。忘れられない。忘れたくない。そんな劇を立ち上げたい。
稽古二日目
座組のみんながリラックスしていて本読みも昨日よりは良い感じ。加藤さんの、脚本や役柄の説明が入りながら全員で認識のすり合わせをして、ひたすら本読みをする。帰りの電車、加藤さんと二人きり。俺喋りっぱなし。浮かれてるなあ。
鶏肉を焼く。映画ムーンライトシャドウを見ながら眠る。
稽古三日目
加藤さんが「ドードーが落下する」について話してくれる時間がめっちゃ楽しいと気づく。何より本人が一番楽しそう。でも思えば劇団た組の公演の時、加藤さんはいつも楽しそうだ。緊張感もあるけど。三日目だけどとても疲労している。どうしてだろう。この脚本の持つ魔力、ポテンシャルを読めば読むほど感じる。ラストシーンについて少しだけヒントをもらう。この感覚懐かしい。加藤さんがくれるわずかなヒントを手繰り寄せて、深淵に辿り着きたい。
生姜焼きを作る。
稽古四日目
稽古場の待合室でする雑談が幸せ。初めて劇団た組に出演した時の稽古場に比べると目に見えて美しく贅沢な稽古場。でもあの頃の稽古場も少し恋しい。今日から立ち稽古が始まる。疲労はするけど楽しい。ドードーが落下するが立ち上がる。落下しながら立ち上がる。夏目さんの台詞を聞きながら思うことがある。この戯曲を読んだ人たちは、それぞれの夏目さんを語る。「引きずられる」「負の感情」そんな色々な言葉も聞いた。僕は劇中にも登場するようなその言葉を聞きながら信也の気持ちを想像する。周囲の人が夏目さんを語った時、彼は何を思っていたんだろう。理解し合えない人たちは友人でいられるのか。僕はこの劇で答えを追ってみたい。
頭の中でずっと台詞が聞こえて深夜まで眠れない。
稽古5日目
昼、あんかけ焼きそばを作る。
稽古場に向かう。Wikipediaでドードーを検索する。
のろますぎて絶滅した動物と出てくる。
人類によって絶滅した動物。
ポルトガル語でのろま。
アメリカ英語でdodoは滅びてしまった存在の代名詞。
警戒心が薄く人間が近づいても逃げないため素手で捕まえられたそう。
空を飛べない。
ドードーが落下する。
それは、捕まえられるのかな。
帰り道、訳もわからず寂しい。みんなとご飯に行きたい。信也についてアドバイスをくれた求一郎の言葉。
「信也、難しいよね。
寄り添い切るわけでもなく、
突き放し切るでもなく、
笑い物にし切るわけでもなく」
この劇の稽古に入ってから、一人の時間が耐え難く寂しい。
稽古6日目
書き忘れる。カルボナーラを作る。
稽古7日目
けっこうガッツリ稽古をして疲れる。加藤さんの脚本は台詞のニュアンスが曖昧なところへ向かうほど面白い。何度も体験している演出なのに劇団た組に参加する頃にはいつもそれを忘れている。つい一つの感情で台詞を表現しがちになってしまう。その度にこの場所に引き戻してもらってる。破壊と再生。
帰りの車内、古田新太さんのインタビューを読む。喫煙や飲酒によるコミュニケーションが減ったと。それが良い悪いの話ではなく、良い悪いの中間地点の話、つまり余白が大事だと。その余白を良くないからと切り捨てるのはどうかと。なるほど。
そう考えるとこの稽古場には、稽古場の外に休憩スペースのソファやらがあって、そこで皆が雑談できるのがありがたい。これは余白か。でもやっぱりまだ発言しづらい人もいるんだろうな。僕はそういうことを忘れがち。共演者の声を聞きたい。稽古終わりのご飯があればいいのに。きっとこの芝居は座組のコミュニケーションが深まるほど、良くなる、気がする。かぼちゃの煮物つくる。
稽古8日目
けっこう夏目さんの台詞が俺に侵食してくるなあ。
「ちょっと死にます」と電話をかけたくなる夏目の気持ちを想像してしまう。世界とのズレね。埋まらない孤独ね。どうして自分はこんなに孤独なんだろう?という純粋な疑問が襲ってくる夜ね。信也を演じながらずっと夏目さんの台詞聞いてるからなあ。
そっかあ。そう考えると、こんなとき夏目が電話をかけられるのは信也なのか。
肉豆腐つくる。夜、台詞にうなされて眠れない。明け方、クエンティンタランティーノに太極拳を教える夢を見る。
稽古9日目
帰りの電車。加藤さんと秋元と求一郎と。この電車の時間もいいよなあ。昨日、一昨日と一人で帰ってみて、やっぱり一緒に帰りたいなと。
今日は「ドードーが落下する」のあらすじを。
たくさんの人に見て欲しいな。
9月21日が初日なんだけど、その日はちょうど9年前に僕がオフィス作のオーディションを受けた日。松田美由紀さんと出会った日。僕にとっては忘れられない日なんだけど、その日に10年目の初日を迎えられることが嬉しい。
かぼちゃ煮物の残りでクリームパスタつくる。
「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに 」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間である夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。しかしその二年後、再び信也に夏目から連絡がある。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していたそうで、その「とある事情」を説明する。それから信也達と夏目は再び集まるようになったものの、その「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。信也達と夏目との三年間を巡る青春失踪劇。
稽古10日目。書き忘れる。
湖で泳ぐ夢を見る。湖の底に落ちているビーサンを潜って取ろうとするけど取れない。
稽古11日目。書き忘れる。
体力の限界まで稽古をして、翌日は稽古やすみ。
稽古12日目。
台本を開くのが辛い。劇団た組の稽古をしていると確かにこの時間を通過する。膨大な台詞の反復と稽古場での台詞忘れを繰り返し続けていると、やがて夢に出てきてうなされるようになる。電車の中で台本を握りしめるけれどページを開くことが出来ない。
いよいよラストシーンの稽古が始まった。テツさんに圧倒されて台詞が出てこなくなる。悔しいし情けない。今まで演じた役の中で最も複雑な演技を求められている気がする。難しい。明日は頑張ろうという言葉すら出てこない。稽古場で諦めにも近い感情になったのは初めてのこと。稽古はいつもより早く17時半に終わる。
横浜駅まで歩いて帰ろうとしたら何人かがついてきてくれる。駅まで喋りながら帰る。楽しかった。みんなドードーがとにかく面白いと言っていて、それぞれの物語を語り合う。求一郎が通りがかった公園でいきなり鉄棒をし始める。誰も触れない。誰も観ていないところでポケットからスマホが落ちて画面が割れたらしい。
夜眠れないだろうなと思っていたらやっぱり全然眠れない。映画をかけてみたら最後まで観てしまう。毎日みんなと一緒にいるのに孤独を感じる。物語の持つ力せいか、演劇の持つ力のせいか。これまでもこんなに苦しかった?思い出せない。ただ、加藤拓也が書く物語の魔力、のようなものは確実に増していると思う。
稽古13日目。
細かい演出とシーンの反復が始まる。何度も何度も繰り返して細かい台詞のニュアンスや空白を詰めていく。20時近くまでみっちり稽古。加藤さんには珍しく長い時間稽古をしている。楽しくて時間が過ぎるのが早い。最後はみんながハイになって笑いが止まらなくなって、終了。
帰りの電車で加藤さんと話す。ラストに向かっていくヒントをもらう。少しずつ。
今週末に予定している通し稽古で何が見えるか。
夜はプリズムの放送。余韻を引きずりながら布団に入る。明日も稽古頑張ろう。
稽古14日目
後半の通し稽古。演じていてたまらなくなる。どうしようもない。楽しくて苦しい。
そのあと休憩を入れて返し稽古をするも疲れで全く台詞が出てこなくなる。
自分の体力のなさにショック。
今は夜中の3時。頭がハイになって眠れない日々が続く。演劇ってこんなに大変だったか?明日やれるのか自分。笑うしかない。
稽古15日目
今日から9月が始まった。
少し朦朧とした頭のまま、全力で返し稽古。
後半のシーンを繰り返し詰めていく。まだまだやることは沢山あるなあ。それでも少しずつ物語や関係性の輪郭が見えてきた気がする。輪郭が見えたらあとは中身を詰めていくだけ。
共演者とのコミュニケーションが深まってきた気がする。山脇辰哉がインスタで劇のことを書いていて嬉しくなる。みんなそれぞれドードーに対する思いがあるんだな。そう考えると、演じる底力が沸いてくる。
明日は初の全編、通し稽古。スタッフさんが来てくれるらしい。がんばろう。
稽古16日目
映画も見ない。本も読まない。ご飯も作らない。
芝居のことだけ考えて、だんだん無欲になっていく自分がいる。稽古終わり、加藤さんに連れられて足ツボマッサージに行く。足ツボを押されながら、そういえば新しい靴が欲しいなあとか、明日は日用品を買わなきゃとか、色んなことを思い出していく。
今日の通し稽古は大失敗だった。言われたことできてないし、早口だし、力んでるし。でも、まあ、失敗しておいて良かった。とにかく身も心もリラックスしてフラットな状態で挑む大切さを知ることが出来た。おやすみ。
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