【読みたい北海道・難読地名編】「忍路」は運河や硝子・オルゴールで人気の小樽市の地名
民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。 観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく"非日常的"な魅力がいっぱいです。
「忍路」は運河や硝子・オルゴールで人気の小樽市の地名! そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。 九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか? 今回は小樽市にある「忍路」です。何と読むでしょう?
答えは…
「おしょろ」と読む地名です。 忍路は札幌に隣接する小樽市の西側に位置しており、中心部から車で約20分。日本海に面していて、近くの「蘭島海水浴場」は毎年夏になると多くの家族連れでにぎわいます。忍路はアイヌ語のウショロ (湾,入江の意) に由来する通り、少し入り組んだ地形になっていて漁港もあります。 小樽市は江戸時代後期に始まったニシン漁で栄えていきます。明治時代以降に港湾が整備され、北前船の寄港地として人の往来が増え発展しました。 新鮮な魚介を使った丼や寿司などのグルメのほか、「小樽運河」や「北一硝子(がらす)」「小樽オルゴール堂」など有名な観光スポットが多く、コロナ前までは特にインバウンドの皆さんで賑わっていました。最近、小樽運河を訪れたときには修学旅行生が多く、運河をバックに高校生たちは写真撮影にいそしんでいました。
市内を一望!天狗山展望台
小樽市内を一望できる場所はさまざまありますが、中でもおすすめしたいのは、標高532mの天狗山。ロープウェイや車(冬季期間は通行止め)で山頂まで行くことができ、展望台からは小樽市街地や小樽港、石狩湾を一望。テラスもあり、椅子に座ってのんびりと絶景を望むことができます。素敵な景色が気に入ったのか、保育園児の娘が、私がスマホを出すたびに「写真とって」とポーズを取り始めていました(笑) 鼻の先をなでると願い事が叶うという「鼻なで天狗さん」もいて、多くの人がご利益を求めてなでていました。そのほか、小樽の街を見下ろしながら空中滑走するジップラインやスライダー、熱気球などのアクティビティも多く、一日満喫できる場所です。
小樽のモンブランはモンブランじゃない!?
モンブランといえば、栗でできた茶色っぽいケーキをイメージすると思いますが、小樽市のモンブランは違います。見た目はどう見てもチョコのケーキをモンブランと呼んでいます。 サブレを重ねたサクサク食感の「マロンコロン」で有名な市内の老舗菓子店「あまとう」でも、モンブランという名のチョコレートケーキを販売しています。お店ごとに違いがあり、「あまとう」のモンブランはチョコのロールが乗ったタイプ。(説明を書きながら混乱してきました…笑) 理由は定かではないのですが、小樽市観光協会によると、昭和初期に小樽スタイルのモンブランができたそうです。テレビやSNSもない時代、「東京で流行しているから、わからないけど作ってみよう!」と作ってみたのがきっかけだったとか… 共通しているのは「栗を使わずに、ヨーロッパの名峰モンブランを想像したケーキ」。ココアのスポンジが岩肌、生クリームが万年雪を現しているようです。いずれにしても、おいしいことは間違いありませんでした。
当時の面影残る旧国鉄手宮線
小樽寿司屋通りから小樽市総合博物館まで線路が続いています。これは、旧国鉄手宮線(南小樽駅~手宮駅)で、その前は北海道初の鉄道「官営幌内(ほろない)鉄道」として始まった区間の一部です。明治時代、三笠市幌内にあった炭山から、石炭を港のある小樽市まで運ぶのに敷かれた鉄道です。 現在は散策路になっていて線路上を歩くことができ、この日は線路沿いでイベントを行っていて、コスプレ姿の人たちが映える写真を撮影していました。アナウンサー時代、ここでイベントが開かれるときに中継で来たこともありますが、風情があって素敵な場所です。 小樽に来たら、王道の観光ルートはもちろん、ちょっと違う場所の観光やグルメも楽しんでみてくださいね。#弹窗监管难点有哪些##日本#
民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。 観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく"非日常的"な魅力がいっぱいです。
「忍路」は運河や硝子・オルゴールで人気の小樽市の地名! そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。 九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか? 今回は小樽市にある「忍路」です。何と読むでしょう?
答えは…
「おしょろ」と読む地名です。 忍路は札幌に隣接する小樽市の西側に位置しており、中心部から車で約20分。日本海に面していて、近くの「蘭島海水浴場」は毎年夏になると多くの家族連れでにぎわいます。忍路はアイヌ語のウショロ (湾,入江の意) に由来する通り、少し入り組んだ地形になっていて漁港もあります。 小樽市は江戸時代後期に始まったニシン漁で栄えていきます。明治時代以降に港湾が整備され、北前船の寄港地として人の往来が増え発展しました。 新鮮な魚介を使った丼や寿司などのグルメのほか、「小樽運河」や「北一硝子(がらす)」「小樽オルゴール堂」など有名な観光スポットが多く、コロナ前までは特にインバウンドの皆さんで賑わっていました。最近、小樽運河を訪れたときには修学旅行生が多く、運河をバックに高校生たちは写真撮影にいそしんでいました。
市内を一望!天狗山展望台
小樽市内を一望できる場所はさまざまありますが、中でもおすすめしたいのは、標高532mの天狗山。ロープウェイや車(冬季期間は通行止め)で山頂まで行くことができ、展望台からは小樽市街地や小樽港、石狩湾を一望。テラスもあり、椅子に座ってのんびりと絶景を望むことができます。素敵な景色が気に入ったのか、保育園児の娘が、私がスマホを出すたびに「写真とって」とポーズを取り始めていました(笑) 鼻の先をなでると願い事が叶うという「鼻なで天狗さん」もいて、多くの人がご利益を求めてなでていました。そのほか、小樽の街を見下ろしながら空中滑走するジップラインやスライダー、熱気球などのアクティビティも多く、一日満喫できる場所です。
小樽のモンブランはモンブランじゃない!?
モンブランといえば、栗でできた茶色っぽいケーキをイメージすると思いますが、小樽市のモンブランは違います。見た目はどう見てもチョコのケーキをモンブランと呼んでいます。 サブレを重ねたサクサク食感の「マロンコロン」で有名な市内の老舗菓子店「あまとう」でも、モンブランという名のチョコレートケーキを販売しています。お店ごとに違いがあり、「あまとう」のモンブランはチョコのロールが乗ったタイプ。(説明を書きながら混乱してきました…笑) 理由は定かではないのですが、小樽市観光協会によると、昭和初期に小樽スタイルのモンブランができたそうです。テレビやSNSもない時代、「東京で流行しているから、わからないけど作ってみよう!」と作ってみたのがきっかけだったとか… 共通しているのは「栗を使わずに、ヨーロッパの名峰モンブランを想像したケーキ」。ココアのスポンジが岩肌、生クリームが万年雪を現しているようです。いずれにしても、おいしいことは間違いありませんでした。
当時の面影残る旧国鉄手宮線
小樽寿司屋通りから小樽市総合博物館まで線路が続いています。これは、旧国鉄手宮線(南小樽駅~手宮駅)で、その前は北海道初の鉄道「官営幌内(ほろない)鉄道」として始まった区間の一部です。明治時代、三笠市幌内にあった炭山から、石炭を港のある小樽市まで運ぶのに敷かれた鉄道です。 現在は散策路になっていて線路上を歩くことができ、この日は線路沿いでイベントを行っていて、コスプレ姿の人たちが映える写真を撮影していました。アナウンサー時代、ここでイベントが開かれるときに中継で来たこともありますが、風情があって素敵な場所です。 小樽に来たら、王道の観光ルートはもちろん、ちょっと違う場所の観光やグルメも楽しんでみてくださいね。#弹窗监管难点有哪些##日本#
俳優・高良健吾さん、日常を離れ、アナログな「時」を楽しむ旅 【前編】
これまでやりたくても「時間」がなくてできなかったことに挑戦する「時間」をセイコー プレザージュが提供するこの企画。
昨年の「瀬戸内しまなみ海道」での自転車旅に続いて、俳優の高良健吾さんが再び旅立った。2日間、自然の中へ——。旅の目的は、「やりたかったことをすべて叶(かな)える」こと。とかく情報過多になりがちな日常を抜け出して、アナログな時間の流れに身を置いた高良さんは、何を感じ、どんな思いを抱いたのか。今回お届けする前編では、都会の喧噪(けんそう)から離れ、兵庫県北部の山間(やまあい)で自然をゆるりと楽しむ様子を追った。
腕時計と地図。アナログなツールでドライブへ
とある初夏の一日、高良さんが訪れたのは山間に佇(たたず)む古民家宿。やりたかったことをすべて叶える、今回の旅の拠点だ。大きな窓のあるメインルームでソファに座り、高良さんは持参した文庫本をしばし読みふける。
「本は好きです。こんな何百円で、人の考えに触れられるなんてすごいですよね。手に取らないと出会えないような言葉だったり、生き方だったり、そういうものを知ることができる。ある意味、ちょっとした旅だと思います」
そしてふと顔を上げ、明るい光が入り込む大きな窓から、山々を見つめる高良さん。そろそろ出発の時間だ。日常から離れるために、スマートフォンは置いていく。ルートは地図で、時間は腕時計で確認するアナログな旅の始まりだ。
「自分は基本アナログ。家にパソコンはないし、映画館に行くときはスマホを家に置いていくこともよくあります。スマホを気にしない分、別のものが見えてくる。こういう自然の中なら周囲をよく見るようになるし、いつもと違うアンテナも張れます」。地図を眺め、腕時計に目を向けてから、高良さんは車へ乗り込んだ。
小一時間、車を走らせて訪れたのは、歴史ある寺院。しっかりとした足取りで、初めて訪れる寺の山門をくぐる。
寺院では本堂に上がり、庭に向かってあぐらをかく。瞑想(めいそう)、これもまた高良さんがこの日、やりたかったことのひとつだ。背筋をぴしりと伸ばし、目をつぶって微動だにしない。葉ずれの音、鳥やカエルの鳴き声が止(や)んだ瞬間は、まるで時が止まっているかのようだ。
高良さんにとって瞑想は、ルーティンのようなものだという。
「だいたい寝る前にやるんです。撮影している期間は日中集中しているので、寝付きが悪かったり、途中で目が覚めたりすることもあるので、眠る前にちょっと心を落ち着かせるという感じ。今日のように自然の音に囲まれた場所だと、家の中で瞑想するよりも入りやすいですね。何も考えない、無理をしない時間が過ごせました」
自然の揺れを感じに。日常にない、贅沢時間
瞑想を終え、「ゴチャゴチャしていたものが整理された」と言う高良さんの次の目的地は、山中の釣り場。川に沿って続く遊歩道を、土の感触を確かめるように泰然と歩いていく高良さん。途中、足を止めて伸びをしたり、思いのままに満喫しているようだ。
こうして自然に囲まれながら思うのは、「自分が落ち着く場所、癒やされる場所は、自然なんだ」ということ。
「原風景が祖父母の田舎なんですよね。阿蘇と北九州の田川。きっと、そういう田舎で遊んでいた、楽しかった記憶があるんだろうと思います。自然の揺れって、見ているだけで落ち着くので、そこを求めに行っている。東京にいると、そういう揺れは風とか、上を見ないと感じられないので」
やがてたどり着いたのが、半径15mほどの滝壺(つぼ)。主にニジマスが釣れるという。海でのルアーフィッシング経験はある高良さんだが、川釣りは初挑戦。竹竿(ざお)にウキという組み合わせも、やはり初めて使う道具だそうだ。照れくさそうに「海ではルアーをなくしてばかりいたし、今回のやりたいことの中では一番自信がない」と言うものの、慣れた手つきで竿を操っている。
糸を垂らし、狙うポイントを変えながら数十分。前日の雨で濁った水面がゆらめく様子を、ただ見つめながら過ごす贅沢(ぜいたく)な時間だ。
「釣れなくても、3時間くらいは平気で過ごせますね。どれだけ時間が経ったかを確認することはあっても、苦ではないです。こうやって自然の中で過ごしている時は、時間の確認は腕時計がいいですね。それもデジタルの数字じゃなくて、針で見るっていうのがいい」
そんな話をするうちに、不意にウキが動き出した。「食いついた!」。そう思った瞬間、必死に暴れる魚の姿が。木漏れ日に輝く銀色の体はかなり大きく、高良さんもしばらく格闘したものの、魚はハリから外れて滝壺の底へと消えていった。その後すぐに再び別の獲物を捕らえるが、今度は糸が切れてしまう事態に。この装備では、少し心許(こころもと)ないようだ。
そろそろ宿に戻ろうか……と諦めかけたところで、またもウキが躍り出す。三度目の正直とばかりに、見事釣り上げた高良さん。「今日に限らず、以前から目の前で逃がしてばかりだったけど、ようやく釣れた!」と、喜びであふれんばかりの笑顔を向けた。
手を掛けるだけ愛着が増す。フォーマルな印象のモデル
「1時間で3匹なら入れ食い状態」と笑みを浮かべながら、宿へと戻ってきた。本日、予定していた夕食は屋外でのバーベキューだった。しかし、天気は下り坂。焚(た)き火台に火を入れ、炎が上がり始めるころには雨も降り出してきたため、部屋の中の囲炉裏に場所を移しての食事となった。
周囲には街灯や民家がなく、夜の帳(とばり)が下りれば辺りは真っ暗に。肉に魚、野菜も焼いて、時折、焚き火を眺めるひととき。
「焚き火って、本当に自然の揺らぎですよね。人間が作り出せない揺れというか。それこそ波だってそうだし、空だって雲の流れだったり、風の流れだったり、それって人間が絶対作り出せない。そういう場所に身を置くことが、自分にとっての癒やしですかね」。そう語る彼を包み込むように、時間はゆったりと過ぎていく。
この日、高良さんの腕で時を刻んだのは、「セイコー プレザージュ Sharp Edged Series SARX097」。アナログな旅によく似合う、機械式時計だ。
「機械式時計の良さは、自分がちゃんとその時計を扱っていないといけないこと。毎日見て、定期的にちゃんとメンテナンスしてあげることでより愛着が湧きますよね。耳を近付けて音を聞きながらりゅうずを巻くのも、好きな行為ですね」
「この『セイコー プレザージュ Sharp Edged Series SARX097』は、どちらかというとフォーマルな印象でした。白文字盤は持っていなかったんですが、いいですね。スーツのようなキレイめにも合うし、幅広いシーンで使えると思いました。(白文字盤は)似合う年齢が少し上という勝手なイメージがあったんですけど、 身につけてみると、“いや、そんなことないな”って気がしました」
そう言って、「セイコー プレザージュ Sharp Edged Series SARX097」に視線を落とす高良さん。「静の旅」となった1日が、そろそろ終わろうとしている。明日は一転、「動の旅」と言えるほど、バラエティーに富んだアクティブな旅となる。そちらは後編として次回、改めてご紹介しよう。
(文・石川由紀子 写真・高橋雄大 取材協力・円覚山宗鏡寺、glaminka KAMIKAWA、日高神鍋観光協会、清滝地区コミュニティセンターの皆様)
これまでやりたくても「時間」がなくてできなかったことに挑戦する「時間」をセイコー プレザージュが提供するこの企画。
昨年の「瀬戸内しまなみ海道」での自転車旅に続いて、俳優の高良健吾さんが再び旅立った。2日間、自然の中へ——。旅の目的は、「やりたかったことをすべて叶(かな)える」こと。とかく情報過多になりがちな日常を抜け出して、アナログな時間の流れに身を置いた高良さんは、何を感じ、どんな思いを抱いたのか。今回お届けする前編では、都会の喧噪(けんそう)から離れ、兵庫県北部の山間(やまあい)で自然をゆるりと楽しむ様子を追った。
腕時計と地図。アナログなツールでドライブへ
とある初夏の一日、高良さんが訪れたのは山間に佇(たたず)む古民家宿。やりたかったことをすべて叶える、今回の旅の拠点だ。大きな窓のあるメインルームでソファに座り、高良さんは持参した文庫本をしばし読みふける。
「本は好きです。こんな何百円で、人の考えに触れられるなんてすごいですよね。手に取らないと出会えないような言葉だったり、生き方だったり、そういうものを知ることができる。ある意味、ちょっとした旅だと思います」
そしてふと顔を上げ、明るい光が入り込む大きな窓から、山々を見つめる高良さん。そろそろ出発の時間だ。日常から離れるために、スマートフォンは置いていく。ルートは地図で、時間は腕時計で確認するアナログな旅の始まりだ。
「自分は基本アナログ。家にパソコンはないし、映画館に行くときはスマホを家に置いていくこともよくあります。スマホを気にしない分、別のものが見えてくる。こういう自然の中なら周囲をよく見るようになるし、いつもと違うアンテナも張れます」。地図を眺め、腕時計に目を向けてから、高良さんは車へ乗り込んだ。
小一時間、車を走らせて訪れたのは、歴史ある寺院。しっかりとした足取りで、初めて訪れる寺の山門をくぐる。
寺院では本堂に上がり、庭に向かってあぐらをかく。瞑想(めいそう)、これもまた高良さんがこの日、やりたかったことのひとつだ。背筋をぴしりと伸ばし、目をつぶって微動だにしない。葉ずれの音、鳥やカエルの鳴き声が止(や)んだ瞬間は、まるで時が止まっているかのようだ。
高良さんにとって瞑想は、ルーティンのようなものだという。
「だいたい寝る前にやるんです。撮影している期間は日中集中しているので、寝付きが悪かったり、途中で目が覚めたりすることもあるので、眠る前にちょっと心を落ち着かせるという感じ。今日のように自然の音に囲まれた場所だと、家の中で瞑想するよりも入りやすいですね。何も考えない、無理をしない時間が過ごせました」
自然の揺れを感じに。日常にない、贅沢時間
瞑想を終え、「ゴチャゴチャしていたものが整理された」と言う高良さんの次の目的地は、山中の釣り場。川に沿って続く遊歩道を、土の感触を確かめるように泰然と歩いていく高良さん。途中、足を止めて伸びをしたり、思いのままに満喫しているようだ。
こうして自然に囲まれながら思うのは、「自分が落ち着く場所、癒やされる場所は、自然なんだ」ということ。
「原風景が祖父母の田舎なんですよね。阿蘇と北九州の田川。きっと、そういう田舎で遊んでいた、楽しかった記憶があるんだろうと思います。自然の揺れって、見ているだけで落ち着くので、そこを求めに行っている。東京にいると、そういう揺れは風とか、上を見ないと感じられないので」
やがてたどり着いたのが、半径15mほどの滝壺(つぼ)。主にニジマスが釣れるという。海でのルアーフィッシング経験はある高良さんだが、川釣りは初挑戦。竹竿(ざお)にウキという組み合わせも、やはり初めて使う道具だそうだ。照れくさそうに「海ではルアーをなくしてばかりいたし、今回のやりたいことの中では一番自信がない」と言うものの、慣れた手つきで竿を操っている。
糸を垂らし、狙うポイントを変えながら数十分。前日の雨で濁った水面がゆらめく様子を、ただ見つめながら過ごす贅沢(ぜいたく)な時間だ。
「釣れなくても、3時間くらいは平気で過ごせますね。どれだけ時間が経ったかを確認することはあっても、苦ではないです。こうやって自然の中で過ごしている時は、時間の確認は腕時計がいいですね。それもデジタルの数字じゃなくて、針で見るっていうのがいい」
そんな話をするうちに、不意にウキが動き出した。「食いついた!」。そう思った瞬間、必死に暴れる魚の姿が。木漏れ日に輝く銀色の体はかなり大きく、高良さんもしばらく格闘したものの、魚はハリから外れて滝壺の底へと消えていった。その後すぐに再び別の獲物を捕らえるが、今度は糸が切れてしまう事態に。この装備では、少し心許(こころもと)ないようだ。
そろそろ宿に戻ろうか……と諦めかけたところで、またもウキが躍り出す。三度目の正直とばかりに、見事釣り上げた高良さん。「今日に限らず、以前から目の前で逃がしてばかりだったけど、ようやく釣れた!」と、喜びであふれんばかりの笑顔を向けた。
手を掛けるだけ愛着が増す。フォーマルな印象のモデル
「1時間で3匹なら入れ食い状態」と笑みを浮かべながら、宿へと戻ってきた。本日、予定していた夕食は屋外でのバーベキューだった。しかし、天気は下り坂。焚(た)き火台に火を入れ、炎が上がり始めるころには雨も降り出してきたため、部屋の中の囲炉裏に場所を移しての食事となった。
周囲には街灯や民家がなく、夜の帳(とばり)が下りれば辺りは真っ暗に。肉に魚、野菜も焼いて、時折、焚き火を眺めるひととき。
「焚き火って、本当に自然の揺らぎですよね。人間が作り出せない揺れというか。それこそ波だってそうだし、空だって雲の流れだったり、風の流れだったり、それって人間が絶対作り出せない。そういう場所に身を置くことが、自分にとっての癒やしですかね」。そう語る彼を包み込むように、時間はゆったりと過ぎていく。
この日、高良さんの腕で時を刻んだのは、「セイコー プレザージュ Sharp Edged Series SARX097」。アナログな旅によく似合う、機械式時計だ。
「機械式時計の良さは、自分がちゃんとその時計を扱っていないといけないこと。毎日見て、定期的にちゃんとメンテナンスしてあげることでより愛着が湧きますよね。耳を近付けて音を聞きながらりゅうずを巻くのも、好きな行為ですね」
「この『セイコー プレザージュ Sharp Edged Series SARX097』は、どちらかというとフォーマルな印象でした。白文字盤は持っていなかったんですが、いいですね。スーツのようなキレイめにも合うし、幅広いシーンで使えると思いました。(白文字盤は)似合う年齢が少し上という勝手なイメージがあったんですけど、 身につけてみると、“いや、そんなことないな”って気がしました」
そう言って、「セイコー プレザージュ Sharp Edged Series SARX097」に視線を落とす高良さん。「静の旅」となった1日が、そろそろ終わろうとしている。明日は一転、「動の旅」と言えるほど、バラエティーに富んだアクティブな旅となる。そちらは後編として次回、改めてご紹介しよう。
(文・石川由紀子 写真・高橋雄大 取材協力・円覚山宗鏡寺、glaminka KAMIKAWA、日高神鍋観光協会、清滝地区コミュニティセンターの皆様)
#三桥渡[超话]#
【作品情报】
【フォーリーサウンド】幸せを願え
贩卖预定时期:2022年05月下旬
预定价格:未定
物語のあらすじ
あなたの夫は出張が多い。あなたは夫が不在の間、実家で過ごす。
実家にいるのは、お兄ちゃん。
あなたのことを大好きな、そしてあなたが大好きな、お兄ちゃん。
あなたが結婚してもなお、あなたとお兄ちゃんはつながることをやめられずにいる。
あなたの夫は出張から戻ると、いつもあなたを深く愛す。
離れていた時間を埋めるみたいに。
あなたに満ちる誰かの愛を、追い出すみたいに。
あなたは夫を愛している。その気持ちに偽りはない。
今日は記念日。あなたの夫は、あなたのお兄ちゃんを、夫婦の新居に招く。
三人で過ごす、楽しい時間。
だから、つい飲みすぎてしまって。お兄ちゃんは帰れなくなる。
「泊まってってくださいよ、お義兄さん。せっかくだし」
夫の言葉を渋々ながらも、お兄ちゃんは受け入れる。
夜中、目を覚ましたあなた。
夫婦の寝室、あなたの隣。あなたの夫はすっかり夢の中。
あんなにたくさん飲んだのだから、きっと朝まで目を覚まさない。
夫婦の寝室、隣の客間。お兄ちゃんはそこにいる。
あんなにたくさん飲んでしまって。お兄ちゃんは大丈夫?
部屋を出てゆくあなたのことを。
あなたの夫は静かに見つめる。
ほんの少し、口の端を歪ませて。
人物紹介
◆兄
名前:玉河 真灯 (たまかわ まなと)
年齢:32歳
誕生日:3月16日 魚座
身長:185cm
体重:65kg (*ひょろ長い感じ)
血液型:A型
好きなもの:打ち上げ花火(誰かの大金が一瞬で消し飛ぶ爽快さが好き)、剣道(高校まで)
嫌いなもの:ワイン(飲みすぎてやらかした)
性格(プロフィール):
実家暮らし。在宅の仕事をしているのでほとんどいつも家にいる。
両親は幼いころから仕事で家を不在にしがち。妹とふたりきりで過ごすことが多かった。
思()期の頃から実妹のことが好き。一線を一度越えてからは戸惑いつつも体を重ねている。
が、妹が自分の後輩だった享生と結婚して、最近はずっと胸がざわめいている。
ちゃんとした身なりをすればそこそこの男前。他の異性に興味を持たれないように適度にだらしなくしている。
妹に、お兄ちゃん本当はかっこいいのにとか言われるとすごく嬉しい。
妹の結婚式の時に正装した自分と、ウエディングドレス姿の妹が並んだ写真が宝物。
本人は一生結婚などはしないつもり。
妹を奪われた苛立ちもあるが、罪悪感もあり、享生の前ではふつうの態度を心がける。
◆夫
名前:西新田 享生 (にしあらた たかお)
年齢:30歳
誕生日:7月31日 獅子座
身長:175cm
体重:65kg (*義兄(真灯)より筋肉質)
血液型:A型
好きなもの:車、機械、ロボット、剣道(現役)
嫌いなもの:小さくてふわふわした生き物(ハムスターとか、どう扱っていいかわからない)
性格(プロフィール):
妻のことが大好き。
妻の兄である真灯は、学生時代の先輩。妹、と紹介されてから、ずっと好き。
猛アタックの末、結婚。出張の多い仕事で、妻を新居にひとりにすることが心配。自分が不在の間は、妻を実家に戻らせている。
すてきな旦那さんねえ、と称されることの多いさわやか好青年。
出張先でも誘惑されることが多いが、妻ひとすじなため、防御は鉄壁。
妻と過ごせる時間が何より幸せ。
妻と、妻の兄との間に恋愛関係があることは、知らないふりをしているけど、すべて、気づいている。
それも全部ひっくるめて、やっぱり妻のことが、大好き。
トラック構成
(1)祝いの日
(2)夜を這う
(3)誓いの約束
DL:RJ391208
【作品情报】
【フォーリーサウンド】幸せを願え
贩卖预定时期:2022年05月下旬
预定价格:未定
物語のあらすじ
あなたの夫は出張が多い。あなたは夫が不在の間、実家で過ごす。
実家にいるのは、お兄ちゃん。
あなたのことを大好きな、そしてあなたが大好きな、お兄ちゃん。
あなたが結婚してもなお、あなたとお兄ちゃんはつながることをやめられずにいる。
あなたの夫は出張から戻ると、いつもあなたを深く愛す。
離れていた時間を埋めるみたいに。
あなたに満ちる誰かの愛を、追い出すみたいに。
あなたは夫を愛している。その気持ちに偽りはない。
今日は記念日。あなたの夫は、あなたのお兄ちゃんを、夫婦の新居に招く。
三人で過ごす、楽しい時間。
だから、つい飲みすぎてしまって。お兄ちゃんは帰れなくなる。
「泊まってってくださいよ、お義兄さん。せっかくだし」
夫の言葉を渋々ながらも、お兄ちゃんは受け入れる。
夜中、目を覚ましたあなた。
夫婦の寝室、あなたの隣。あなたの夫はすっかり夢の中。
あんなにたくさん飲んだのだから、きっと朝まで目を覚まさない。
夫婦の寝室、隣の客間。お兄ちゃんはそこにいる。
あんなにたくさん飲んでしまって。お兄ちゃんは大丈夫?
部屋を出てゆくあなたのことを。
あなたの夫は静かに見つめる。
ほんの少し、口の端を歪ませて。
人物紹介
◆兄
名前:玉河 真灯 (たまかわ まなと)
年齢:32歳
誕生日:3月16日 魚座
身長:185cm
体重:65kg (*ひょろ長い感じ)
血液型:A型
好きなもの:打ち上げ花火(誰かの大金が一瞬で消し飛ぶ爽快さが好き)、剣道(高校まで)
嫌いなもの:ワイン(飲みすぎてやらかした)
性格(プロフィール):
実家暮らし。在宅の仕事をしているのでほとんどいつも家にいる。
両親は幼いころから仕事で家を不在にしがち。妹とふたりきりで過ごすことが多かった。
思()期の頃から実妹のことが好き。一線を一度越えてからは戸惑いつつも体を重ねている。
が、妹が自分の後輩だった享生と結婚して、最近はずっと胸がざわめいている。
ちゃんとした身なりをすればそこそこの男前。他の異性に興味を持たれないように適度にだらしなくしている。
妹に、お兄ちゃん本当はかっこいいのにとか言われるとすごく嬉しい。
妹の結婚式の時に正装した自分と、ウエディングドレス姿の妹が並んだ写真が宝物。
本人は一生結婚などはしないつもり。
妹を奪われた苛立ちもあるが、罪悪感もあり、享生の前ではふつうの態度を心がける。
◆夫
名前:西新田 享生 (にしあらた たかお)
年齢:30歳
誕生日:7月31日 獅子座
身長:175cm
体重:65kg (*義兄(真灯)より筋肉質)
血液型:A型
好きなもの:車、機械、ロボット、剣道(現役)
嫌いなもの:小さくてふわふわした生き物(ハムスターとか、どう扱っていいかわからない)
性格(プロフィール):
妻のことが大好き。
妻の兄である真灯は、学生時代の先輩。妹、と紹介されてから、ずっと好き。
猛アタックの末、結婚。出張の多い仕事で、妻を新居にひとりにすることが心配。自分が不在の間は、妻を実家に戻らせている。
すてきな旦那さんねえ、と称されることの多いさわやか好青年。
出張先でも誘惑されることが多いが、妻ひとすじなため、防御は鉄壁。
妻と過ごせる時間が何より幸せ。
妻と、妻の兄との間に恋愛関係があることは、知らないふりをしているけど、すべて、気づいている。
それも全部ひっくるめて、やっぱり妻のことが、大好き。
トラック構成
(1)祝いの日
(2)夜を這う
(3)誓いの約束
DL:RJ391208
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