#岸优太# 高校1年生役で映画「Gメン」主演。岸優太さんインタビュー「カップ麺の焼きそばが青春の味」
手間をかけないのが
僕の料理のモットー。
唯一、時間をかけるのは
手羽元入りのカレーです
「Gメン」で映画初主演となる岸優太さん。その役どころは、女子にはモテないけれど、けんかが強く、情に厚い男子高生・門松勝太。
「まっすぐぶつかってから回りしたり、仲間を大事にするところや女性へのピュアな思いは、自分にもあります」と役柄に共感を寄せます。
一方、役作りについては高校1年生を演じるとあって、「肌にモイスチャーを与えたり、極限までひげをそったりしました(笑)」。また、原作であるマンガの世界観を念頭に、当初は「マンガチックなコミカルなお芝居を考えていた」といいます。
「でも、現場で瑠東(東一郎)監督に『ユニークは出すものではなく、出るもの。作らず、そのままでいてほしい。考えるな、感じろ』というようなアドバイスをいただいて。たしかにふだんの僕は、笑わせるより、笑われるタイプ。そういったところを求めてくださったので、カメラの前では作らずそのままでいることを意識しました」
じつは〈そのままでいる〉ことに恐怖もあったそう。
「手ぶらで現場に来ているような感覚で正直恐かったです。でも、でき上がった映像を見て、瑠東さんのねらっていた勝太はこれかと理解できて。考えすぎないことが、結果として10代のピュアさにつながったのかもしれないです」
今作で描かれるのは、学園の青春ストーリー。現在27歳の岸さんですが、「中高生のころに聴いていた音楽や当時のドラマの再放送を見ると、懐かしくなりますね。実家の近所にキンモクセイが咲いていたから、その香りがすると昔に引き戻される感じがします。あとはカップ麺の焼きそば。部活終わり、みんなでよく食べていたので、僕にとって青春の味なんですよ。今話していたら、めちゃくちゃ食べたくなってきました(笑)!」。
最近は自炊もよくしているそうで、その際も麺類を作ることが多いのだとか。
「手間をかけないのが、僕の料理のモットーなんですよ。だから、そばやうどんが多くなりがちで。唯一、時間をかけるのはカレーかな。焼いた手羽元と玉ねぎやじゃがいもをゆでて、市販の中辛のルウを入れて煮込むだけですけど、それがすごくおいしいんです!」
岸 優太さんイチオシ!
コリコリ
無限に食べられます
岸さんは肉が大好きで、とくにお気に入りなのがホルモンの「コリコリ」(ハツモト)。「歯ごたえがあって、あっさりしていて、めっちゃおいしいんです。ごま油に塩を少し入れた、たれにつけて食べていますね。焼き肉屋さんで見つけたら、絶対オーダーする。というか、むしろコリコリを食べるために行くお店もあるくらい! 働きはじめて友達とごはんを食べに行くようになったころに、焼き肉屋さんでコリコリの存在を知って。10 代にして、この渋い部位に目覚めちゃいました。最近は外でごはんを食べることも増えてきたので、あらためてコリコリにハマってしまって。無限に食べられます!」。
手間をかけないのが
僕の料理のモットー。
唯一、時間をかけるのは
手羽元入りのカレーです
「Gメン」で映画初主演となる岸優太さん。その役どころは、女子にはモテないけれど、けんかが強く、情に厚い男子高生・門松勝太。
「まっすぐぶつかってから回りしたり、仲間を大事にするところや女性へのピュアな思いは、自分にもあります」と役柄に共感を寄せます。
一方、役作りについては高校1年生を演じるとあって、「肌にモイスチャーを与えたり、極限までひげをそったりしました(笑)」。また、原作であるマンガの世界観を念頭に、当初は「マンガチックなコミカルなお芝居を考えていた」といいます。
「でも、現場で瑠東(東一郎)監督に『ユニークは出すものではなく、出るもの。作らず、そのままでいてほしい。考えるな、感じろ』というようなアドバイスをいただいて。たしかにふだんの僕は、笑わせるより、笑われるタイプ。そういったところを求めてくださったので、カメラの前では作らずそのままでいることを意識しました」
じつは〈そのままでいる〉ことに恐怖もあったそう。
「手ぶらで現場に来ているような感覚で正直恐かったです。でも、でき上がった映像を見て、瑠東さんのねらっていた勝太はこれかと理解できて。考えすぎないことが、結果として10代のピュアさにつながったのかもしれないです」
今作で描かれるのは、学園の青春ストーリー。現在27歳の岸さんですが、「中高生のころに聴いていた音楽や当時のドラマの再放送を見ると、懐かしくなりますね。実家の近所にキンモクセイが咲いていたから、その香りがすると昔に引き戻される感じがします。あとはカップ麺の焼きそば。部活終わり、みんなでよく食べていたので、僕にとって青春の味なんですよ。今話していたら、めちゃくちゃ食べたくなってきました(笑)!」。
最近は自炊もよくしているそうで、その際も麺類を作ることが多いのだとか。
「手間をかけないのが、僕の料理のモットーなんですよ。だから、そばやうどんが多くなりがちで。唯一、時間をかけるのはカレーかな。焼いた手羽元と玉ねぎやじゃがいもをゆでて、市販の中辛のルウを入れて煮込むだけですけど、それがすごくおいしいんです!」
岸 優太さんイチオシ!
コリコリ
無限に食べられます
岸さんは肉が大好きで、とくにお気に入りなのがホルモンの「コリコリ」(ハツモト)。「歯ごたえがあって、あっさりしていて、めっちゃおいしいんです。ごま油に塩を少し入れた、たれにつけて食べていますね。焼き肉屋さんで見つけたら、絶対オーダーする。というか、むしろコリコリを食べるために行くお店もあるくらい! 働きはじめて友達とごはんを食べに行くようになったころに、焼き肉屋さんでコリコリの存在を知って。10 代にして、この渋い部位に目覚めちゃいました。最近は外でごはんを食べることも増えてきたので、あらためてコリコリにハマってしまって。無限に食べられます!」。
議論は大切だけど。
会議でいろいろな意見が出るのは望ましいと言えますが、たとえ発言内容に反対だったとしても、相手の話を途中で遮るのは失礼なことです。また、「その意見は間違っています」などと否定するのではなく、「確かにそういう見かたもできますが…」などの言葉を入れると少し柔らかい印象となり、意見を聞いてもらいやすくなります。
BJTビジネス日本語テストに関心のある方は
「BJT中国サイト」をご覧下さい。
https://t.cn/zWhdKHq
会議でいろいろな意見が出るのは望ましいと言えますが、たとえ発言内容に反対だったとしても、相手の話を途中で遮るのは失礼なことです。また、「その意見は間違っています」などと否定するのではなく、「確かにそういう見かたもできますが…」などの言葉を入れると少し柔らかい印象となり、意見を聞いてもらいやすくなります。
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采访接上:
マキマがまとう、場を支配する超然とした雰囲気
――2.5次元は一般的な舞台と異なり、まずキャラクター再現が前提にありますが、マキマについてのイメージや、どのように役作りを練られているかを教えてください。
まずスーツが新鮮すぎて(笑)。私、現代劇をやる機会が少なくて、圧倒的にドレス衣裳が多いんです。なので、衣裳合わせのときはちょっとソワソワしました。ドレスだと布の動きや広がりを駆使した所作を考えますが、今回はシンプルに身ひとつですから。とは言えロングコートを着ているので、それはマキマの格好良さを引き出す武器になると思います。
役作りについては原作、アニメで大事だと思う部分はいくつもあって、そこはそのまま活かすべきだと考えています。ただ、松崎さんからは、私が作るマキマでいいですというお話をいただいています。全てをコピーするような再現にはこだわらず、自分から生まれたものを重視して大丈夫ですと。
――冒頭ではアニメキャストへのリスペクトを話していただきました。そことのバランスはどうお考えですか?
めちゃくちゃアニメをリピートしています。台詞の1つ1つ、どういうトーンで発していたのかを頭に叩き込むくらいに。私も経験がありますが、原作からのアニメ化は大変なプレッシャーなんですよ。しかもあれだけの大作ですから、相当大変な苦労をしてマキマを作られたと思います。そこにしっかりとリスペクトを持ち、アニメのオリジナルキャストさんが作られたものを守りながら新しいマキマを作っていくことを考えています。
――では、どんな部分にマキマの特徴を見つけていますか?
マキマは、出てきた瞬間に場の空気が変わる存在。彼女がひと言発すると、魔法にかけられたように周囲の空気がガラッと変わるんですよね。原作、アニメともに練りに練って作られたキャラクターだと思いますし、あの超然とした雰囲気は必ずまとわなければいけないと考えています。それは台詞だけでなく、視線や指先ひとつまでという意識で。
2.5次元は世界に発信していくべき文化
――舞台、ミュージカルで培った経験はどう還元されそうですか?
“そこにいる”という存在感でしょうか。表現の仕方は色々ありますが、すごく簡単にいうと、一瞬でオーラを全開にするというような。その役者が姿を現しただけで緊張が張り詰め、鳥肌が立つ。所作や台詞の温度で場を支配する殺気に近い威圧感。そういった表現は舞台、ミュージカルで磨いてきたものなので、それこそ今回のマキマに活かせる部分だと思います。
――声優業が生かされる点についてはどうでしょうか?
声優は、すでにある絵に対してどうアジャストさせていくかが大切なので、お芝居のエモーショナルな部分はもちろんですが、まず技術的な面が大きく問われます。そういった点では2.5次元との親和性は高く、「ここはこういう音で、こういう台詞の言い回しで」というディレクションに対してアジャストさせる技術は備わっているという自信はあります。
――テレビとは違い、演劇は能動的に観に行く方でないと足を運ばない。アニメは好きでも舞台は敷居が高いと感じている方は多くいると思います。そういった層に向けて伝えたいことはありますか。
それでいうと、今回私は大役を担っていると思っていて、普段アニメしか観ていないという層、舞台、ミュージカルは観るけど2.5次元は未体験という両方の層の方を引っ張ってきたいという思いがあります。2.5次元は世界に通用する新しい文化だと思っていて、それこそ国を跨いだ発信ができるといいと思います。日本が独自に作り出したこのジャンルをこれからもっと大きく育てていくべきだし、その1作品に参加できたのは大変光栄です。
自分と一番かけ離れているのがアニメの芝居
った多彩な楽曲を披露されています。音楽活動での歌と、ミュージカルでの歌の楽しさにはどのような違いがありますか?
ミュージカルに関しては、イタコみたいになります(笑)。自分に役をおろすような作業で、やはりお芝居として歌う部分が大きいです。なので、その役を演じていたときの感情を思い出しながら、お客さまが劇場に来ている気持ちになれるように歌うことを意識しています。アニソンに関しては皆さんそれぞれに思い出が詰まっていると思うので、なるべくそれを思い出せるようにキラキラ感を乗せて歌っています。自分の楽曲では、初期のものは自分で作詞している曲が多く、私自身にもすごく思い出があります。皆さんにも楽しんでいただきながら、自分も一緒に楽しむという気持ちを心がけていますね。
――先日はドラマ「量産型リコ」でのゲスト出演が話題になりました。舞台に立ってのお芝居と、映像作品でのお芝居にはどのような違いがありますか?
映像は日常生活の延長のような、いかに自然なお芝居をするかが大切だと思います。ただ、昔はそれが全くできなかったんですよ。アニメっぽいお芝居になったり、舞台っぽいお芝居になったり。そのバランスに苦戦しましたが、今はわりと自然に身に馴染むようになってきています。濃い役は相変わらず多いですが(笑)、年齢を重ねて年相応の役が多くなってきて、等身大で演じられているからかもしれません。
対して舞台は真逆で、演目によって国も変われば時代も変わるというものです。幕が開けた瞬間に全てを変えるという意識でお芝居しているので、自分であって自分でない感覚。お芝居の深度でいったら演じ込みがより深く、リアリティを乗せながらもフィクションを意識する。私は現代劇より時代劇が多いので、特にそういう印象を持っています。
初ミュージカルまで13年。遠回りは必要な道だった
――1998年の子役デビューから、舞台初出演が2011年のミュージカル「嵐が丘」。これ以降、活動の主軸がミュージカルに移りますが、平野さんにとってミュージカルとはどのような存在ですか?
ミュージカル出演は幼い頃からの一番の夢です。子役…児童劇団に入団したのもアマチュアから本格的なミュージカルに出たかったがため。色々なジャンルのお仕事を経験して、今、ようやく夢だったミュージカルを主軸に活動させていただいています。
――「嵐が丘」まで13年。遠回りをしたという気持ちはありませんか?
ないと言えばウソになります。ただ、遠回りの道はマイナスだったわけでなく、経験しておいて良かった道でした。舞台、特にミュージカルは求められるスキルがとても多く、総合力を上げてからでないと挑戦してはいけなかったと思います。声優、歌手の経験がなければできなかった仕事だと思っていて、多方面の能力を身に付けたからこそ今、充実した活動ができています。海外留学(2016年)もできるときにしておいて本当に良かったと思います。英語力、歌唱だけでなく、仕事の仕方まで全てが変わりましたから。今この場所まで長かったかもしれませんが、一番良いタイミングで夢だったミュージカルに立てていると思います。
――声優、歌手、映像、舞台、ミュージカルがグラデーションのように1つのを作っているようです。
本当にそうですね。
――10月で36歳を迎えられますが、俳優としてご自身の年齢についてはどのようにお考えですか?今後オファーされる役柄にも変化が出てくると思いますが。
おっしゃる通り、舞台女優の30代はとても難しい時期です。若手の台頭もあれば、上にはベテランの方々がひしめいていて、ちょうど中間の一番難しい年齢。ですが、そのタイミングで「チェンソーマン」ザ・ステージのような作品に巡り合えたのは感謝しかなく、私の可能性を広げてくれる出会いをさせていただけたと思っています。今後は年齢を考えたら最後のチャンスという役もあるかもしれないし、今この年齢でしかできない表現というのもあります。これは絶対にやっておいた方がいいという思う役があったら、難しいことは考えず、後悔しないように何でも挑戦していこうと思っています。
舞台「チェンソーマン」ザ・ステージは9月16日(土)〜10月1日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、10月6日(金)〜10月9日(月・祝)まで京都・京都劇場にて公演が行われる。
マキマがまとう、場を支配する超然とした雰囲気
――2.5次元は一般的な舞台と異なり、まずキャラクター再現が前提にありますが、マキマについてのイメージや、どのように役作りを練られているかを教えてください。
まずスーツが新鮮すぎて(笑)。私、現代劇をやる機会が少なくて、圧倒的にドレス衣裳が多いんです。なので、衣裳合わせのときはちょっとソワソワしました。ドレスだと布の動きや広がりを駆使した所作を考えますが、今回はシンプルに身ひとつですから。とは言えロングコートを着ているので、それはマキマの格好良さを引き出す武器になると思います。
役作りについては原作、アニメで大事だと思う部分はいくつもあって、そこはそのまま活かすべきだと考えています。ただ、松崎さんからは、私が作るマキマでいいですというお話をいただいています。全てをコピーするような再現にはこだわらず、自分から生まれたものを重視して大丈夫ですと。
――冒頭ではアニメキャストへのリスペクトを話していただきました。そことのバランスはどうお考えですか?
めちゃくちゃアニメをリピートしています。台詞の1つ1つ、どういうトーンで発していたのかを頭に叩き込むくらいに。私も経験がありますが、原作からのアニメ化は大変なプレッシャーなんですよ。しかもあれだけの大作ですから、相当大変な苦労をしてマキマを作られたと思います。そこにしっかりとリスペクトを持ち、アニメのオリジナルキャストさんが作られたものを守りながら新しいマキマを作っていくことを考えています。
――では、どんな部分にマキマの特徴を見つけていますか?
マキマは、出てきた瞬間に場の空気が変わる存在。彼女がひと言発すると、魔法にかけられたように周囲の空気がガラッと変わるんですよね。原作、アニメともに練りに練って作られたキャラクターだと思いますし、あの超然とした雰囲気は必ずまとわなければいけないと考えています。それは台詞だけでなく、視線や指先ひとつまでという意識で。
2.5次元は世界に発信していくべき文化
――舞台、ミュージカルで培った経験はどう還元されそうですか?
“そこにいる”という存在感でしょうか。表現の仕方は色々ありますが、すごく簡単にいうと、一瞬でオーラを全開にするというような。その役者が姿を現しただけで緊張が張り詰め、鳥肌が立つ。所作や台詞の温度で場を支配する殺気に近い威圧感。そういった表現は舞台、ミュージカルで磨いてきたものなので、それこそ今回のマキマに活かせる部分だと思います。
――声優業が生かされる点についてはどうでしょうか?
声優は、すでにある絵に対してどうアジャストさせていくかが大切なので、お芝居のエモーショナルな部分はもちろんですが、まず技術的な面が大きく問われます。そういった点では2.5次元との親和性は高く、「ここはこういう音で、こういう台詞の言い回しで」というディレクションに対してアジャストさせる技術は備わっているという自信はあります。
――テレビとは違い、演劇は能動的に観に行く方でないと足を運ばない。アニメは好きでも舞台は敷居が高いと感じている方は多くいると思います。そういった層に向けて伝えたいことはありますか。
それでいうと、今回私は大役を担っていると思っていて、普段アニメしか観ていないという層、舞台、ミュージカルは観るけど2.5次元は未体験という両方の層の方を引っ張ってきたいという思いがあります。2.5次元は世界に通用する新しい文化だと思っていて、それこそ国を跨いだ発信ができるといいと思います。日本が独自に作り出したこのジャンルをこれからもっと大きく育てていくべきだし、その1作品に参加できたのは大変光栄です。
自分と一番かけ離れているのがアニメの芝居
った多彩な楽曲を披露されています。音楽活動での歌と、ミュージカルでの歌の楽しさにはどのような違いがありますか?
ミュージカルに関しては、イタコみたいになります(笑)。自分に役をおろすような作業で、やはりお芝居として歌う部分が大きいです。なので、その役を演じていたときの感情を思い出しながら、お客さまが劇場に来ている気持ちになれるように歌うことを意識しています。アニソンに関しては皆さんそれぞれに思い出が詰まっていると思うので、なるべくそれを思い出せるようにキラキラ感を乗せて歌っています。自分の楽曲では、初期のものは自分で作詞している曲が多く、私自身にもすごく思い出があります。皆さんにも楽しんでいただきながら、自分も一緒に楽しむという気持ちを心がけていますね。
――先日はドラマ「量産型リコ」でのゲスト出演が話題になりました。舞台に立ってのお芝居と、映像作品でのお芝居にはどのような違いがありますか?
映像は日常生活の延長のような、いかに自然なお芝居をするかが大切だと思います。ただ、昔はそれが全くできなかったんですよ。アニメっぽいお芝居になったり、舞台っぽいお芝居になったり。そのバランスに苦戦しましたが、今はわりと自然に身に馴染むようになってきています。濃い役は相変わらず多いですが(笑)、年齢を重ねて年相応の役が多くなってきて、等身大で演じられているからかもしれません。
対して舞台は真逆で、演目によって国も変われば時代も変わるというものです。幕が開けた瞬間に全てを変えるという意識でお芝居しているので、自分であって自分でない感覚。お芝居の深度でいったら演じ込みがより深く、リアリティを乗せながらもフィクションを意識する。私は現代劇より時代劇が多いので、特にそういう印象を持っています。
初ミュージカルまで13年。遠回りは必要な道だった
――1998年の子役デビューから、舞台初出演が2011年のミュージカル「嵐が丘」。これ以降、活動の主軸がミュージカルに移りますが、平野さんにとってミュージカルとはどのような存在ですか?
ミュージカル出演は幼い頃からの一番の夢です。子役…児童劇団に入団したのもアマチュアから本格的なミュージカルに出たかったがため。色々なジャンルのお仕事を経験して、今、ようやく夢だったミュージカルを主軸に活動させていただいています。
――「嵐が丘」まで13年。遠回りをしたという気持ちはありませんか?
ないと言えばウソになります。ただ、遠回りの道はマイナスだったわけでなく、経験しておいて良かった道でした。舞台、特にミュージカルは求められるスキルがとても多く、総合力を上げてからでないと挑戦してはいけなかったと思います。声優、歌手の経験がなければできなかった仕事だと思っていて、多方面の能力を身に付けたからこそ今、充実した活動ができています。海外留学(2016年)もできるときにしておいて本当に良かったと思います。英語力、歌唱だけでなく、仕事の仕方まで全てが変わりましたから。今この場所まで長かったかもしれませんが、一番良いタイミングで夢だったミュージカルに立てていると思います。
――声優、歌手、映像、舞台、ミュージカルがグラデーションのように1つのを作っているようです。
本当にそうですね。
――10月で36歳を迎えられますが、俳優としてご自身の年齢についてはどのようにお考えですか?今後オファーされる役柄にも変化が出てくると思いますが。
おっしゃる通り、舞台女優の30代はとても難しい時期です。若手の台頭もあれば、上にはベテランの方々がひしめいていて、ちょうど中間の一番難しい年齢。ですが、そのタイミングで「チェンソーマン」ザ・ステージのような作品に巡り合えたのは感謝しかなく、私の可能性を広げてくれる出会いをさせていただけたと思っています。今後は年齢を考えたら最後のチャンスという役もあるかもしれないし、今この年齢でしかできない表現というのもあります。これは絶対にやっておいた方がいいという思う役があったら、難しいことは考えず、後悔しないように何でも挑戦していこうと思っています。
舞台「チェンソーマン」ザ・ステージは9月16日(土)〜10月1日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、10月6日(金)〜10月9日(月・祝)まで京都・京都劇場にて公演が行われる。
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