台風7号 近畿・四国など暴風域 線状降水帯も発生
2023年8月15日 8時18分
台風7号は近畿や四国などを暴風域に巻き込みながら北西へ進んでいます。近畿や東海では風や雨が強まっているほか、岡山県と鳥取県では発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっています。
土砂災害、低い土地の浸水、川の氾濫のほか暴風や高潮に厳重に警戒し、頑丈な建物など安全な場所で過ごしてください。
気象庁によりますと、台風7号は午前5時前に和歌山県潮岬付近に上陸したあと北上を続け、午前8時には和歌山市の南南東40キロにあって、1時間に15キロとやや速度を上げて北西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
近畿各地のほか、三重県や四国の一部が暴風域に入っていて、
午前7時前には
▽神戸市で35.7メートル、
午前6時半ごろには
▽関西空港で31.9メートル
▽津市で30.6メートルの
最大瞬間風速を観測しました。
湿った空気が流れ込んでいるため、台風に近い紀伊半島だけでなく、近畿の日本海側や中国地方、関東甲信などでも雨雲が発達しています。
気象庁は午前7時50分に、岡山県と鳥取県で線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして、「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
気象庁のレーダーによる解析では
▽奈良県の上北山村付近で午前5時までの1時間におよそ100ミリ、
午前4時半までの1時間には
▽鳥取市河原付近でおよそ100ミリ、
▽八頭町付近でおよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、
気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう呼びかけています。
午前7時までの1時間には
▽三重県大台町で74ミリ、
▽岡山県鏡野町上齋原で64.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
また、京都府北部でも14日夜から15日未明にかけて、レーダーによる解析で1時間におよそ90ミリから110ミリの猛烈な雨が相次いで降ったとみられ、京都府綾部市の睦寄では午前2時までの6時間の雨量が190ミリに達し、8月の平年1か月の雨量を上回り、1977年の観測開始以降最も多くなりました。
これまでの雨で、徳島県と鳥取県、岡山県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県、群馬県、東京、それに岩手県では、土砂災害の危険性が非常に高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
和歌山県と奈良県、三重県、岩手県では、氾濫の危険性が非常に高まり氾濫危険水位を超えている川があります。
和歌山県の熊野川では、新宮市で氾濫危険水位に達し、浸水のおそれがあるとして、県と気象台が「氾濫危険情報」を出して厳重な警戒を呼びかけています。
今後の見通し
西日本では15日、東日本では16日にかけて、雷を伴って猛烈な雨が降るおそれがあり、各地で「線状降水帯」が発生する可能性があります。
気象庁が予測している時間帯は
▽近畿と東海は15日夜にかけて
▽四国と中国地方は15日午後にかけて
▽関東甲信は15日昼にかけてです。
16日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽東海で350ミリ、
▽近畿で300ミリ、
▽中国地方で250ミリ、
▽四国、関東甲信、北陸で200ミリと予想されています。
気象庁によりますと、台風は近畿を北上したあと日本海を北へ進み、16日から17日ごろにかけては北海道に近づくおそれがあります。
台風の速度が遅いため、東海や近畿などでは総雨量がかなり多くなって、平年の8月1か月分を上回るおそれがあるほか、北陸でもまとまった雨が降るおそれがあります。
台風の影響で、東日本と西日本では15日は非常に強い風が予想され、特に東海や近畿では走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。
15日の最大風速は
▽東海と近畿で30メートル、
▽四国と中国地方で25メートル、
▽北陸で23メートル、
最大瞬間風速は
▽東海と近畿で45メートル、
▽四国と中国地方、北陸で35メートルと予想されています。
海上は波が高く、近畿、東海、四国、伊豆諸島で大しけとなる見込みです。
特に東日本や西日本では16日にかけて潮位が高くなるところがあり、近畿を中心に高潮や高波による浸水のおそれもあります。
気象庁は暴風や高潮、土砂災害、低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒し、高波に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
台風の動きが遅いため、影響が長引くおそれがあるほか、台風から離れた場所でも非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
自治体が発表する避難の情報に注意し、頑丈な建物など安全な場所で過ごすようにしてください。
2023年8月15日 8時18分
台風7号は近畿や四国などを暴風域に巻き込みながら北西へ進んでいます。近畿や東海では風や雨が強まっているほか、岡山県と鳥取県では発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっています。
土砂災害、低い土地の浸水、川の氾濫のほか暴風や高潮に厳重に警戒し、頑丈な建物など安全な場所で過ごしてください。
気象庁によりますと、台風7号は午前5時前に和歌山県潮岬付近に上陸したあと北上を続け、午前8時には和歌山市の南南東40キロにあって、1時間に15キロとやや速度を上げて北西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
近畿各地のほか、三重県や四国の一部が暴風域に入っていて、
午前7時前には
▽神戸市で35.7メートル、
午前6時半ごろには
▽関西空港で31.9メートル
▽津市で30.6メートルの
最大瞬間風速を観測しました。
湿った空気が流れ込んでいるため、台風に近い紀伊半島だけでなく、近畿の日本海側や中国地方、関東甲信などでも雨雲が発達しています。
気象庁は午前7時50分に、岡山県と鳥取県で線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして、「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
気象庁のレーダーによる解析では
▽奈良県の上北山村付近で午前5時までの1時間におよそ100ミリ、
午前4時半までの1時間には
▽鳥取市河原付近でおよそ100ミリ、
▽八頭町付近でおよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、
気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう呼びかけています。
午前7時までの1時間には
▽三重県大台町で74ミリ、
▽岡山県鏡野町上齋原で64.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
また、京都府北部でも14日夜から15日未明にかけて、レーダーによる解析で1時間におよそ90ミリから110ミリの猛烈な雨が相次いで降ったとみられ、京都府綾部市の睦寄では午前2時までの6時間の雨量が190ミリに達し、8月の平年1か月の雨量を上回り、1977年の観測開始以降最も多くなりました。
これまでの雨で、徳島県と鳥取県、岡山県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県、群馬県、東京、それに岩手県では、土砂災害の危険性が非常に高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
和歌山県と奈良県、三重県、岩手県では、氾濫の危険性が非常に高まり氾濫危険水位を超えている川があります。
和歌山県の熊野川では、新宮市で氾濫危険水位に達し、浸水のおそれがあるとして、県と気象台が「氾濫危険情報」を出して厳重な警戒を呼びかけています。
今後の見通し
西日本では15日、東日本では16日にかけて、雷を伴って猛烈な雨が降るおそれがあり、各地で「線状降水帯」が発生する可能性があります。
気象庁が予測している時間帯は
▽近畿と東海は15日夜にかけて
▽四国と中国地方は15日午後にかけて
▽関東甲信は15日昼にかけてです。
16日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽東海で350ミリ、
▽近畿で300ミリ、
▽中国地方で250ミリ、
▽四国、関東甲信、北陸で200ミリと予想されています。
気象庁によりますと、台風は近畿を北上したあと日本海を北へ進み、16日から17日ごろにかけては北海道に近づくおそれがあります。
台風の速度が遅いため、東海や近畿などでは総雨量がかなり多くなって、平年の8月1か月分を上回るおそれがあるほか、北陸でもまとまった雨が降るおそれがあります。
台風の影響で、東日本と西日本では15日は非常に強い風が予想され、特に東海や近畿では走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。
15日の最大風速は
▽東海と近畿で30メートル、
▽四国と中国地方で25メートル、
▽北陸で23メートル、
最大瞬間風速は
▽東海と近畿で45メートル、
▽四国と中国地方、北陸で35メートルと予想されています。
海上は波が高く、近畿、東海、四国、伊豆諸島で大しけとなる見込みです。
特に東日本や西日本では16日にかけて潮位が高くなるところがあり、近畿を中心に高潮や高波による浸水のおそれもあります。
気象庁は暴風や高潮、土砂災害、低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒し、高波に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
台風の動きが遅いため、影響が長引くおそれがあるほか、台風から離れた場所でも非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
自治体が発表する避難の情報に注意し、頑丈な建物など安全な場所で過ごすようにしてください。
令和5年 台風第7号に関する情報 第106号
2023年08月15日05時15分 気象庁発表
台風第7号は、15日は近畿地方を北上する見込みです。東日本や西日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に厳重に警戒し、高波に警戒してください。また、近畿地方では高潮に厳重に警戒してください。引き続き、近畿地方や東海地方では15日夜にかけて、四国地方や中国地方では15日午後にかけて、関東甲信地方では15日午前中は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
[台風の現況と予想]
台風第7号は、15日4時には潮岬付近にあって、1時間におよそ10キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風は、15日5時前に和歌山県潮岬付近に上陸しました。この後、台風は近畿地方を北上する見込みです。台風本体の発達した雨雲は、中心付近よりもやや離れた所に位置しており、台風の中心から離れた所で猛烈な風が吹いて、猛烈な雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。また台風は、16日から17日頃にかけて日本海を北上し、北海道地方に近づくおそれがあります。
[防災事項]
<大雨・雷・突風>
東日本や西日本では、台風本体の雨雲がかかる地域に加え、台風から離れた地域でも台風周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となって、西日本では15日は、東日本では16日にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。台風の速度が遅いため、総雨量が平年の8月の月降水量を超える大雨となるおそれがあります。
16日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 350ミリ
近畿地方 300ミリ
中国地方 250ミリ
四国地方、北陸地方、関東甲信地方
200ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<暴風・高波>
東日本から西日本では15日は非常に強い風や猛烈な風が吹いて、大しけとなるでしょう。
15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
近畿地方、東海地方 30メートル(45メートル)
四国地方、中国地方 25メートル(35メートル)
北陸地方 23メートル(35メートル)
の見込みです。
15日に予想される波の高さは、うねりを伴い
近畿地方 8メートル
東海地方 7メートル
四国地方、伊豆諸島 6メートル
の見込みです。
東日本から西日本の太平洋側では、うねりを伴った高波に警戒してください。
<高潮>
台風の影響で、東日本や西日本では16日にかけて、潮位が高くなる所があるでしょう。近畿地方では、高潮に厳重に警戒してください。
[補足事項]
今後の台風情報、地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和5年 台風第7号に関する情報(総合情報)」は、15日11時頃に発表する予定です。
2023年08月15日05時15分 気象庁発表
台風第7号は、15日は近畿地方を北上する見込みです。東日本や西日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に厳重に警戒し、高波に警戒してください。また、近畿地方では高潮に厳重に警戒してください。引き続き、近畿地方や東海地方では15日夜にかけて、四国地方や中国地方では15日午後にかけて、関東甲信地方では15日午前中は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
[台風の現況と予想]
台風第7号は、15日4時には潮岬付近にあって、1時間におよそ10キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風は、15日5時前に和歌山県潮岬付近に上陸しました。この後、台風は近畿地方を北上する見込みです。台風本体の発達した雨雲は、中心付近よりもやや離れた所に位置しており、台風の中心から離れた所で猛烈な風が吹いて、猛烈な雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。また台風は、16日から17日頃にかけて日本海を北上し、北海道地方に近づくおそれがあります。
[防災事項]
<大雨・雷・突風>
東日本や西日本では、台風本体の雨雲がかかる地域に加え、台風から離れた地域でも台風周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となって、西日本では15日は、東日本では16日にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。台風の速度が遅いため、総雨量が平年の8月の月降水量を超える大雨となるおそれがあります。
16日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 350ミリ
近畿地方 300ミリ
中国地方 250ミリ
四国地方、北陸地方、関東甲信地方
200ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<暴風・高波>
東日本から西日本では15日は非常に強い風や猛烈な風が吹いて、大しけとなるでしょう。
15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
近畿地方、東海地方 30メートル(45メートル)
四国地方、中国地方 25メートル(35メートル)
北陸地方 23メートル(35メートル)
の見込みです。
15日に予想される波の高さは、うねりを伴い
近畿地方 8メートル
東海地方 7メートル
四国地方、伊豆諸島 6メートル
の見込みです。
東日本から西日本の太平洋側では、うねりを伴った高波に警戒してください。
<高潮>
台風の影響で、東日本や西日本では16日にかけて、潮位が高くなる所があるでしょう。近畿地方では、高潮に厳重に警戒してください。
[補足事項]
今後の台風情報、地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和5年 台風第7号に関する情報(総合情報)」は、15日11時頃に発表する予定です。
台風7号 専門家「大雨や暴風が長時間続くおそれ 気象情報などに注意を」
2023年8月14日
台風7号について、台風のメカニズムに詳しい名古屋大学・横浜国立大学の坪木和久 教授は上陸直前の14日になっても台風本体の雲の形が崩れず左右対称の「ドーナツ状」になっていることから、大雨や暴風が長時間続くおそれがあるとして警戒を呼びかけています。
坪木教授によりますと、通常、台風は本州付近に接近すると、西からの乾いた空気や上空の強い風の影響を受けて形が崩れやすくなりますが、今回は、台風の「目」を取り巻く壁雲が厚く雲の形も左右対称になっているということです。
このような「ドーナツ状」の雲の場合、本体の雨雲が近づく地域では大雨や暴風が長い時間続くおそれがあるとしています。
特に、坪木教授は、台風が通過したあと再び強い雨雲がかかり、土砂災害が発生することもあるとして雨雲のレーダーや気象情報などに注意してほしいと呼びかけています。
一方、坪木教授は台風本体から離れた場所でも大雨の危険性はあると指摘しています。
水蒸気の量や流れを分析したところ、日本のはるか南東の熱帯や亜熱帯付近から大量の水蒸気が「大気の川」のような状態になって東北や関東付近に向かって流れ込んでいることに注目しています。
13日から岩手県などでは局地的な大雨になっていますが、坪木教授は台風と離れた太平洋側の地域でも大雨に警戒が必要だとしています。
坪木教授は「2015年の台風18号でも台風の東側に『大気の川』があり、鬼怒川を決壊させる『関東・東北豪雨』が発生した。今回、状況は同じではないが、大量の水蒸気が流れ込んでいるという点では共通しているので台風から離れていても警戒が必要だ」と話していました。
2023年8月14日
台風7号について、台風のメカニズムに詳しい名古屋大学・横浜国立大学の坪木和久 教授は上陸直前の14日になっても台風本体の雲の形が崩れず左右対称の「ドーナツ状」になっていることから、大雨や暴風が長時間続くおそれがあるとして警戒を呼びかけています。
坪木教授によりますと、通常、台風は本州付近に接近すると、西からの乾いた空気や上空の強い風の影響を受けて形が崩れやすくなりますが、今回は、台風の「目」を取り巻く壁雲が厚く雲の形も左右対称になっているということです。
このような「ドーナツ状」の雲の場合、本体の雨雲が近づく地域では大雨や暴風が長い時間続くおそれがあるとしています。
特に、坪木教授は、台風が通過したあと再び強い雨雲がかかり、土砂災害が発生することもあるとして雨雲のレーダーや気象情報などに注意してほしいと呼びかけています。
一方、坪木教授は台風本体から離れた場所でも大雨の危険性はあると指摘しています。
水蒸気の量や流れを分析したところ、日本のはるか南東の熱帯や亜熱帯付近から大量の水蒸気が「大気の川」のような状態になって東北や関東付近に向かって流れ込んでいることに注目しています。
13日から岩手県などでは局地的な大雨になっていますが、坪木教授は台風と離れた太平洋側の地域でも大雨に警戒が必要だとしています。
坪木教授は「2015年の台風18号でも台風の東側に『大気の川』があり、鬼怒川を決壊させる『関東・東北豪雨』が発生した。今回、状況は同じではないが、大量の水蒸気が流れ込んでいるという点では共通しているので台風から離れていても警戒が必要だ」と話していました。
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