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前半終わり21-7
エディー・ジョーンズ「期待を背負う日本はホントにタイヘン。でも、やるしかない」…躍進のカギを握るのは“ピッチへの適応と一貫性”
ラグビー日本代表について「対戦相手に警戒されるなかで、これまで以上の期待を背負う。これはホントにタイヘン」と語るエディー・ジョーンズ photograph by Miho Watanabe
2023年のラグビーW杯が、ついに幕を開けた。2大会連続の躍進を誓うジェイミー・ジャパンは、難敵揃いのプールDを勝ち抜くことができるのか。2015年に日本を「ブライトンの奇跡」へと導いた名将エディー・ジョーンズ(現オーストラリア代表ヘッドコーチ)が大会を展望する。(全2回の2回目/前編へ)
【写真】いよいよW杯開幕…前回以上の躍進を誓うラグビー日本代表“勇敢な桜の戦士”たちを一気に見る(全60枚)
「これまで以上の期待を背負う。ホントにタイヘン」
2015年のW杯で、日本は南アフリカを退ける世紀のアップセットを演じた。直後のスコットランド戦こそ落としたものの、サモアとアメリカを連破して過去最高の3勝1敗で大会を終えた。
自国開催となった19年は、ロシア、アイルランド、サモア、スコットランドとのプールステージを4戦全勝で突破する。準々決勝では優勝した南アフリカに力の差を見せつけられたが、堂々のベスト8入りだった。
15年のW杯で日本代表を率いたエディー・ジョーンズは言う。
「日本はマークされる立場になりました。それは間違いないです。これまでよりも良い準備をして、W杯に臨まなければ。それから、これまでは期待されなかったか、小さな期待のなかで戦っていた。今回は期待があるなかでの戦いでしょう。対戦相手に警戒されるなかで、これまで以上の期待を背負う。これはホントにタイヘンね。でも、やるしかない」
日本はプールステージでチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンの順に対戦する。W杯初出場でランキング下位のチリには、絶対に勝たなければならない。イングランドはプールステージ首位通過の有力国だが、主将のオーウェン・ファレルが日本戦は出場停止だ。チームも23年は3勝6敗と調子を落としている。勝つチャンスはありそうだ。
次のサモア戦は、2位以内確保へのサバイバルマッチだ。7月のテストマッチで22対24と惜敗した──リーチマイケルが前半のうちに退場し、14対15で戦った影響はあったが──相手を退けることで、アルゼンチンとのプールステージ最終戦へつなげたい。
「W杯で勝ち上がるためには、フォーカスしなければいけないゲームは必ずあります。そのゲームに勝つことによって、その先が切り開かれる。日本がどの試合にフォーカスするのかは分かりませんが、私から言えることがあるとすれば、選手は勝つためのメンタリティを持ち、自分たちのスタイルを表現する自信と勇気を持つことです」
ホームではないフランスの空気をどう変えるか
2019年大会と今回の大きな違いに、プレー環境があげられる。
日本人の観衆がスタンドを埋め尽くし、戦い慣れたピッチに相手を迎えた19年と異なり、今回はフランスが舞台となる。開催国と同じヨーロッパ勢のイングランド戦は、アウェイの空気感に直面するはずだ。フランス・トップ14でプレーする選手の多いアルゼンチン戦やサモア戦も、アウェイの立場になるかもしれない。
エディーは「スタジアムの空気は、選手のパフォーマンスに影響を及ぼします」と言い、19年大会の準決勝を持ち出した。彼が指揮するイングランドが、優勝候補のオールブラックスを撃破した一戦である。
「日本のラグビーファンはオールブラックスが大好きで、ハカも大好きですよね。あの試合が行なわれたスタジアムには、オールブラックスのジャージーを着た日本人がたくさんいました。その人たちはオールブラックスが勝つことを求めていて、私が指揮したイングランドにはあまり関心がない。その空気を、試合前に変える必要があったのです」
オールブラックスお馴染みのハカと対峙する相手チームは、肩を組んで横一列に並ぶ。ところが、この試合のイングランドはV字型に広がって向き合った。ハカをするオールブラックスの選手たちを、囲い込むように立ったのである。
「あれは私のアイデアではなく、何人かのアドバイザーがいるなかで出てきたアイデアでした。選手に提案したところ、彼らがそのフォーメーションを受け入れたのです。ニュージーランドにプレッシャーをかけていく、という気持ちでした。選手が勝てると思わなければ勝てないので、そのための準備のひとつでした」
日本とフランスでは、ピッチコンディションも異なる。日本のピッチは乾燥していて固く、ヨーロッパはウェットで柔らかい。
エディーがうなずいた。イングランド代表を指揮していた当時、彼は今回のW杯でメイン会場となるスタッド・ド・フランスを何度も訪れている。
「準々決勝からはスタッド・ド・フランスでの試合が続きますが、あのスタジアムはピッチがとてもウェットです。プールステージから準々決勝までは気候が暖かく、オープンな速いゲームができるでしょう。いいアタックができる環境が揃っています。それに対して準々決勝以降は、試合開始時間が17時か21時で、空気が重くなってピッチは濡れている。速い展開のゲームがどこまでできるか。セットピースとディフェンスが大事になるでしょう。日本のトーナメントではコンディションは同じでしたが、フランスでは大会が進むにつれて変わっていく。そこにも対応しなければなりません」
ピッチコンディションとの関連で気になるのはキックだ。W杯直前のテストマッチで、李承信と松田力也がキックのコントロールに苦心した。「キックはメンタル」とも言われるが、ピッチにいかに適応するのかも成功率に関わってくるのだろう。
「日本も自分たちの強みを磨いていけばいい」
最後に、日本代表の可能性についてエディーに聞く。
2019年11月2日の横浜国際総合競技場で、ウェブ・エリス・カップと呼ばれるトロフィーを掲げた南アフリカは、優勝の大本命だったのか。そうではない。前評判ではオールブラックスやイングランド、アイルランドなどの後塵を拝していたなかで、彼らは世界の頂点に立った。
だとすれば、大会前のテストマッチで1勝5敗に終わった日本が、今回も世界を驚かせることはできるはずだ。
エディーは言う。
「19年W杯前の南アフリカは、いまの我々オーストラリアと同じで、それほど強いチームではなかったですね。確か勝率は40パーセントほどだった。何が変わったかというと、コーチ陣がチームの強みにしているところ、ディフェンスの改善に注力したのです。オーストラリアも自分たちのアタッキングラグビーを磨いてW杯に臨みますし、日本も国として持っている自分たちの強みを磨いていけばいい。負けるときに何が起きるかと言えば、自分たちの強みを失った結果であることが多いのです」
W杯のために準備してきたものを、一貫性を持って遂行する。世界のトップ・オブ・トップの牙城を再び切り崩すのは簡単でないが、そのための手段は決して難しいものではない。むしろ、シンプルである。
前半終わり21-7
エディー・ジョーンズ「期待を背負う日本はホントにタイヘン。でも、やるしかない」…躍進のカギを握るのは“ピッチへの適応と一貫性”
ラグビー日本代表について「対戦相手に警戒されるなかで、これまで以上の期待を背負う。これはホントにタイヘン」と語るエディー・ジョーンズ photograph by Miho Watanabe
2023年のラグビーW杯が、ついに幕を開けた。2大会連続の躍進を誓うジェイミー・ジャパンは、難敵揃いのプールDを勝ち抜くことができるのか。2015年に日本を「ブライトンの奇跡」へと導いた名将エディー・ジョーンズ(現オーストラリア代表ヘッドコーチ)が大会を展望する。(全2回の2回目/前編へ)
【写真】いよいよW杯開幕…前回以上の躍進を誓うラグビー日本代表“勇敢な桜の戦士”たちを一気に見る(全60枚)
「これまで以上の期待を背負う。ホントにタイヘン」
2015年のW杯で、日本は南アフリカを退ける世紀のアップセットを演じた。直後のスコットランド戦こそ落としたものの、サモアとアメリカを連破して過去最高の3勝1敗で大会を終えた。
自国開催となった19年は、ロシア、アイルランド、サモア、スコットランドとのプールステージを4戦全勝で突破する。準々決勝では優勝した南アフリカに力の差を見せつけられたが、堂々のベスト8入りだった。
15年のW杯で日本代表を率いたエディー・ジョーンズは言う。
「日本はマークされる立場になりました。それは間違いないです。これまでよりも良い準備をして、W杯に臨まなければ。それから、これまでは期待されなかったか、小さな期待のなかで戦っていた。今回は期待があるなかでの戦いでしょう。対戦相手に警戒されるなかで、これまで以上の期待を背負う。これはホントにタイヘンね。でも、やるしかない」
日本はプールステージでチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンの順に対戦する。W杯初出場でランキング下位のチリには、絶対に勝たなければならない。イングランドはプールステージ首位通過の有力国だが、主将のオーウェン・ファレルが日本戦は出場停止だ。チームも23年は3勝6敗と調子を落としている。勝つチャンスはありそうだ。
次のサモア戦は、2位以内確保へのサバイバルマッチだ。7月のテストマッチで22対24と惜敗した──リーチマイケルが前半のうちに退場し、14対15で戦った影響はあったが──相手を退けることで、アルゼンチンとのプールステージ最終戦へつなげたい。
「W杯で勝ち上がるためには、フォーカスしなければいけないゲームは必ずあります。そのゲームに勝つことによって、その先が切り開かれる。日本がどの試合にフォーカスするのかは分かりませんが、私から言えることがあるとすれば、選手は勝つためのメンタリティを持ち、自分たちのスタイルを表現する自信と勇気を持つことです」
ホームではないフランスの空気をどう変えるか
2019年大会と今回の大きな違いに、プレー環境があげられる。
日本人の観衆がスタンドを埋め尽くし、戦い慣れたピッチに相手を迎えた19年と異なり、今回はフランスが舞台となる。開催国と同じヨーロッパ勢のイングランド戦は、アウェイの空気感に直面するはずだ。フランス・トップ14でプレーする選手の多いアルゼンチン戦やサモア戦も、アウェイの立場になるかもしれない。
エディーは「スタジアムの空気は、選手のパフォーマンスに影響を及ぼします」と言い、19年大会の準決勝を持ち出した。彼が指揮するイングランドが、優勝候補のオールブラックスを撃破した一戦である。
「日本のラグビーファンはオールブラックスが大好きで、ハカも大好きですよね。あの試合が行なわれたスタジアムには、オールブラックスのジャージーを着た日本人がたくさんいました。その人たちはオールブラックスが勝つことを求めていて、私が指揮したイングランドにはあまり関心がない。その空気を、試合前に変える必要があったのです」
オールブラックスお馴染みのハカと対峙する相手チームは、肩を組んで横一列に並ぶ。ところが、この試合のイングランドはV字型に広がって向き合った。ハカをするオールブラックスの選手たちを、囲い込むように立ったのである。
「あれは私のアイデアではなく、何人かのアドバイザーがいるなかで出てきたアイデアでした。選手に提案したところ、彼らがそのフォーメーションを受け入れたのです。ニュージーランドにプレッシャーをかけていく、という気持ちでした。選手が勝てると思わなければ勝てないので、そのための準備のひとつでした」
日本とフランスでは、ピッチコンディションも異なる。日本のピッチは乾燥していて固く、ヨーロッパはウェットで柔らかい。
エディーがうなずいた。イングランド代表を指揮していた当時、彼は今回のW杯でメイン会場となるスタッド・ド・フランスを何度も訪れている。
「準々決勝からはスタッド・ド・フランスでの試合が続きますが、あのスタジアムはピッチがとてもウェットです。プールステージから準々決勝までは気候が暖かく、オープンな速いゲームができるでしょう。いいアタックができる環境が揃っています。それに対して準々決勝以降は、試合開始時間が17時か21時で、空気が重くなってピッチは濡れている。速い展開のゲームがどこまでできるか。セットピースとディフェンスが大事になるでしょう。日本のトーナメントではコンディションは同じでしたが、フランスでは大会が進むにつれて変わっていく。そこにも対応しなければなりません」
ピッチコンディションとの関連で気になるのはキックだ。W杯直前のテストマッチで、李承信と松田力也がキックのコントロールに苦心した。「キックはメンタル」とも言われるが、ピッチにいかに適応するのかも成功率に関わってくるのだろう。
「日本も自分たちの強みを磨いていけばいい」
最後に、日本代表の可能性についてエディーに聞く。
2019年11月2日の横浜国際総合競技場で、ウェブ・エリス・カップと呼ばれるトロフィーを掲げた南アフリカは、優勝の大本命だったのか。そうではない。前評判ではオールブラックスやイングランド、アイルランドなどの後塵を拝していたなかで、彼らは世界の頂点に立った。
だとすれば、大会前のテストマッチで1勝5敗に終わった日本が、今回も世界を驚かせることはできるはずだ。
エディーは言う。
「19年W杯前の南アフリカは、いまの我々オーストラリアと同じで、それほど強いチームではなかったですね。確か勝率は40パーセントほどだった。何が変わったかというと、コーチ陣がチームの強みにしているところ、ディフェンスの改善に注力したのです。オーストラリアも自分たちのアタッキングラグビーを磨いてW杯に臨みますし、日本も国として持っている自分たちの強みを磨いていけばいい。負けるときに何が起きるかと言えば、自分たちの強みを失った結果であることが多いのです」
W杯のために準備してきたものを、一貫性を持って遂行する。世界のトップ・オブ・トップの牙城を再び切り崩すのは簡単でないが、そのための手段は決して難しいものではない。むしろ、シンプルである。
上洛した家康は秀吉から諸大名の前で一芝居打つよう頼まれる/「どうする家康」第35回あらすじ
NHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8時)。松本潤演じる徳川家康が、個性派ぞろいの家臣団と数々の困難を乗り越えていく姿を描く。
【写真】「どうする家康」トークショーを行った大森南朋
岡崎城主の子として生まれた竹千代(のちの家康)は、戦乱で父を失い、母とも離れ、今川家の人質として孤独に生涯を終えるつもりでいた。しかし三河武士の熱意に動かされ、弱小国の主として織田信長、武田信玄ら群雄割拠の乱世に飛び込む。生死を賭けたピンチ、計算違いの連続に見舞われながら、家臣団とともに天下統一を目指していく。
脚本は「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる古沢良太氏が担当する。
◆第35回「欲望の怪物」
秀吉(ムロツヨシ)は母・仲(高畑淳子)を、家康(松本潤)の上洛(じょうらく)と引き換えに人質として岡崎へ送る。秀吉は家康を歓待する中、妻の寧々(和久井映見)や弟の秀長(佐藤隆太)を紹介し、諸大名の前で一芝居打ってくれと頼みこむ。大坂をたつ前夜、秀吉から北条・真田の手綱を握る役目を任された家康は、一人の男と出会い興味を持つ。それは豊臣一の切れ者と名高い石田三成(中村七之助)だった。
NHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8時)。松本潤演じる徳川家康が、個性派ぞろいの家臣団と数々の困難を乗り越えていく姿を描く。
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岡崎城主の子として生まれた竹千代(のちの家康)は、戦乱で父を失い、母とも離れ、今川家の人質として孤独に生涯を終えるつもりでいた。しかし三河武士の熱意に動かされ、弱小国の主として織田信長、武田信玄ら群雄割拠の乱世に飛び込む。生死を賭けたピンチ、計算違いの連続に見舞われながら、家臣団とともに天下統一を目指していく。
脚本は「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる古沢良太氏が担当する。
◆第35回「欲望の怪物」
秀吉(ムロツヨシ)は母・仲(高畑淳子)を、家康(松本潤)の上洛(じょうらく)と引き換えに人質として岡崎へ送る。秀吉は家康を歓待する中、妻の寧々(和久井映見)や弟の秀長(佐藤隆太)を紹介し、諸大名の前で一芝居打ってくれと頼みこむ。大坂をたつ前夜、秀吉から北条・真田の手綱を握る役目を任された家康は、一人の男と出会い興味を持つ。それは豊臣一の切れ者と名高い石田三成(中村七之助)だった。
【剧集】我们假结婚吧 ウソ婚 (2023)
#新剧分享站#
自压中字.1080p.x264.AAC-更至09【见P】
类型: 剧情
カンテレ・フジテレビ系火曜よる11時連続ドラマ枠「火ドラ★イレブン」の2023年7月期が、Sexy Zoneの菊池風磨が主演を務める『ウソ婚』に決定。そして、ヒロインとして長濱ねるの共演も決定した。菊池はカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ初主演。そして、菊池と長濱のドラマ共演も初となる。さらに、主題歌はSexy Zoneが歌う新曲に決定した(タイトル未定)。
女性にモテまくるドSの設計事務所社長の主人公・夏目匠(なつめ・たくみ)と、お人よしがゆえに家と職を同時に失った派遣社員・千堂八重(せんどう・やえ)。幼なじみの2人が大人になって再会し、ひょんなことからお互いの利害が一致してウソの結婚生活がスタート。匠がとある理由で“既婚者”の肩書を手に入れるために始まった、半年間という期限付きの“ウソ婚”だったのだが、実は八重は匠にとっての初恋相手で…。匠のことをただの幼なじみとしか思っていない八重を振り向かせるため、そして本当の愛をかなえるため、不器用ながらひたむきに奮闘する。ウソから始まったドキドキの新婚生活。ウソ妻がホンモノの妻になる日がくるのかー?
#新剧分享站#
自压中字.1080p.x264.AAC-更至09【见P】
类型: 剧情
カンテレ・フジテレビ系火曜よる11時連続ドラマ枠「火ドラ★イレブン」の2023年7月期が、Sexy Zoneの菊池風磨が主演を務める『ウソ婚』に決定。そして、ヒロインとして長濱ねるの共演も決定した。菊池はカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ初主演。そして、菊池と長濱のドラマ共演も初となる。さらに、主題歌はSexy Zoneが歌う新曲に決定した(タイトル未定)。
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