#福士苍汰[超话]#あす昼11時55分
『#メシドラ』

#福士蒼汰 ってこんなに
テンション高い人なの⁉️

福士の家族の話や
#満島真之介 のお父さんの話

福士"柔術は #岡田准一 さんから道着を渡されて"
#兼近"最近高卒認定試験受けてみて"

叶えたかった夢への挑戦の話など
熱く語り合う

雪広うたこ 人设 x 豪华声优阵容 x coly新作解谜游戏『Break My Case』发布

【主題歌】竹内アンナ

【CAST】古川慎·堀江慎·兴津和幸·谷山纪章·小林千晃·小林裕介·小林亲弘·河西健吾·松冈祯丞·福山润·小西克幸·小野友树·佐藤拓也·广濑裕也·寺島惇太·熊谷健太郎·小林昌平·中澤まさとも·坂田将吾·仲村宗悟·吉野裕行

【角色介绍】
本部

「有能で傲慢な王様」
皇坂逢(こうさかあい)/CV:古川慎さん

「おい。俺の前だぞ、弁えろ」

プライドが高く完璧主義。言うだけのことはするハイスペック人間。
人の好き嫌いがなく誰にでもフラットに接するが、人当たりがいいわけではない。
根性論が嫌いで、ロジックを求める。ちゃらんぽらんオーナーに代わり、経営の実権を握る。

「安心安全の敏腕補佐」
城瀬由鶴(きせゆづる)/CV:堀江瞬さん

「困ったときは、相談してくださいね」

裏表のない善良な人間。皇坂の敏腕補佐。どんなことを押し付けられても文句を言わない。
問題児だらけの店の中で「良心」と呼ばれる人物で、城瀬を嫌うメンバーはいない。
繊細そうな外見に反して図太く、肝が据わっている。空腹に弱い。

「愛され無能のトラブルメーカー」
須王芦佳(すおうろか)/CV:興津和幸さん

「何事も、僕がいないと始まらないみたいなとこあるからネッ☆」

無邪気で素直。好奇心旺盛で何でもやりたがるが何もできない。悪意がないため不思議と人に嫌われない。
謎の人脈が広く、知り合いがたくさんいる。
まれに有能っぽさを垣間見せるが、本当のところは誰も知らない。

交際部

「無責任な愛を振りまく誘惑の天才」
綾戶恋(あやとこう)/CV:谷山紀章さん

「うちは”やりたくないことはやらない”がモットーだから」

生まれながらのモテ男。人あたりがよく社交的ではあるがマイペース。「責任」が嫌い。
恋愛に対しては来る者拒まず去る者追わずだが、特定の彼女は作ったことがない。
面倒ごとを避けるため、宇京に頼んでビジネスカップルを演じている。

「システマチックなクール系ブレーン」
宇京真央(うきょうまお)/CV:小林千晃さん

「この店の人間に、倫理観とか求めるだけ無駄だから」

交際部のブレーン的存在。店内屈指の高学歴で、高いIQを持つ。
思考がシステマチックで、時々周りに驚かれる。近寄りがたく見えるが、人付き合いを疎まない。
Aporiaの貴重な常識人枠。御門とはメイクの話で盛り上がることも。

「甘え上手な底なし沼」
樋宮明星(ひのみやあけほし)/CV:河⻄健吾さん

「何が大変なん?ちょうだい、って言うたら貰えるやろ」

懐っこい犬系男子。貢がれ体質で甘え上手。年上にも年下にも可愛がられる。物事の考え方がシンプルでやや極端。
店内の「まともそうに見えて実はヤバイ奴ランキング」上位。
環野とは寮で同室の仲。普段から構いすぎて怒られている。

「0か100か、究極の気分屋」
環野揺(かんのゆらぎ)/CV:寺島惇太さん

「……食べたいの?いいよ、はい。あげる」

究極の気分屋。その振り切り方は0か100で、機嫌のいい時はスリスリ懐いてくるが、悪い時は安易に構うと舌打ちされる。
猫が好きで、管理部ハウスで飼われているおこげや近所の猫コミュニティと仲が良い。

管理部

「出自を疎む経理兼オカン」
槻本大河(つきもとたいが)/CV:熊谷健太郎さん

「俺の身内が何かしでかしたなら、それは俺の責任ですから」

しっかり者の常識人。義理堅く、面倒見がよい性格のため、壱川のお世話をしているうちにすっかり管理部のおかん的存在に。
見た目とは裏腹に涙脆い一面もあり、アニメやラノベで泣くこともしばしば。

「虚弱体質の大人気配信者」
壱川春日(いちかわはるひ)/CV:小松昌平さん

「あー……もう今日は息すんのもだるい」

日光が天敵の虚弱体質で、超インドア派。管理部の仕事の傍ら、配信者demuとしても活動している。
環野に負けず劣らずの偏食で小食。槻本にはワガママ放題しているが、お互いに信頼関係が厚い。

「慈愛に満ちた翻訳家」
隠岐谷誓(おきやせい)/CV:中澤まさともさん

「おやおや、まあまあ。大変だ」

誰に対しても敬語で、物腰の柔らかい紳士。常に微笑みを携えているが、その本心は誰にも読めず、胡散臭い。
かわいそうな人間への歪んだ慈愛に満ちており、槻本と壱川のことを愛している。

強行部

「番犬達の理性的な統率者」
節見静(ふしみしずか)/CV:松岡禎丞さん

「うちの犬に噛まれたなら、噛まれたお前が悪いんだよ」

秩序を重んじ、静寂を愛する男。人との関わり合いが好きではなく、植物に囲まれていたい。
なんだかんだ仲間のことは大切にしており、メンバーからの信頼も厚い。
共有スペースは散らかさないが、自分のテリトリーは超絶汚いという一面も。

「情熱的でパワフルな美の探求者」
御門尊(みかどたける)/CV:小野友樹さん

「ミカさんとお呼び。次に下の名前で読んだら顎砕くわよ」

美しく、最強。⻑い手足を繰り出して場を制す、圧倒的パワー型。
節見が加入する前には強行部のリーダーを務めていた過去も。
嫉妬深い面もあるが、情熱的で優しく、人間らしい人間。
乾燥肌でフェイスマスクを欠かさない、美の探求者。

「負けず嫌いのインテリファイター」
新開戦(しんかいそよぐ)/CV:小林親弘さん

「“ガキの喧嘩”で済むうちに、手引いとくんだったな」

恵まれた体格と天性のセンスを持つ武闘派。究極の負けず嫌い。
頭脳派という一面も持ち合わせており、隠岐谷の翻訳業のアシスタントを務める。
礼儀を弁え、さりげない気遣いができる隠れモテ男。唯一皇坂とは反りが合わず、犬猿の仲。

「愛嬌たっぷりの利口な狂犬」
相沢篠信(あいざわしのぶ)/CV:広瀬裕也さん

「またおつかいですかー?おつりはもらっちゃいますよ!」

人懐っこく天真爛漫なちゃっかり者。裏表のない好⻘年だがしれっとネジが数本飛んでおり、時折異質さが垣間見える。
服にはこだわりがあり、綾戶や祠堂とはジャンル違いのオシャレ仲間。

交渉部

「自覚あり、魔性の占い師」
在間樹帆(ありまきほ)/CV:佐藤拓也さん

「何かあったら遠慮せずに話して。俺でよければ、いつでも聞くから」

身のこなしに品があり、儚げな雰囲気をもった人物。それを自負し、存分に利用して生きている強かさも持つ。
副業として占いを嗜んでおり、本気のタロットは怖いくらいに当たる。
「何でも見えている」よう。

「気品と自信溢れる美術講師」
祠堂恭耶(しどうきょうや)/CV:福山潤さん

「車だから家まで送るよ。なんて、俺も乗せてもらう側なんだけど」

歴史ある名家出身の美術教師。持ち物や言動が洗練されておりハイセンスの塊で、すべてにおいて自信に満ち溢れているがゆえに時々ナチュラルに上から目線。
まったく悪意はないが、その言動でたびたび在間や立科を呆れさせている。

「恋愛体質の浮雲カウンセラー」
立科吏来(たてしなりく)/CV:小⻄克幸さん

「え?なに、好きになるけど大丈夫?」

公認心理士の資格を持つ、フリーランスのカウンセラー。
ひょうひょうとしていて掴みどころがなく、やる気があるんだかないんだか分からない。
恋愛をしていないと生きていられず、重度の惚れ体質。皇坂のことは特別気にかけている。

特務部

「完璧主義者の元マフィア」
恩田灯世(おんだともせ)/CV:小林裕介さん

「なるほど。ひとつ聞くが、お前は何を言ってるんだ?」

負け戦はしない主義で、常に「確実」を求める。無遠慮でストレートな物言いが多く冷たい印象を与えがちだが、言葉以上の悪意はない。
隠れ天然でロマンチストな一面も。弱みを人に見せないが。
新名にだけは気を許している。

「絶対の忠誠を誓う懐刀」
新名有(にいなゆう)/CV:坂田将吾さん

「……いいか悪いかは、灯世が決める。口出しは無用だ」

射るような冷たい目をした男。生真面目で義理堅く、受けた恩は忘れない。
過去、ろくでもない生活を送っていたところ恩田と出会い救われた。
世界は「恩田灯世」と「それ以外の人間」で構成されていて、いつか恩田の為に死のうと思っている。

「記憶喪失のバレリーノ」
神家(かみや)/CV:仲村宗悟さん

「代理、昼なに食う?ドーナツなら今から買いに行くけど」

店に来る前の記憶を一切持たない。自分の名前も年齢も分からない。
本人は至って明るく、世話焼きのツッコミ体質。
恩田や新名とはつかず離れずの距離感で、どちらかというと麻波と行動を共にすることが多いが、本人には煙たがられている。

「全方位威嚇の”悪魔の子”」
麻波麗(まなみうらら)/CV:吉野裕行さん

「無能の代わりに、もっと無能が来たのかよ。悪夢だな」

攻撃的で狂暴。皆自分のことが嫌いだと思っており、こっちも嫌っていればいいというスタンス。無条件に優しくされるとバグる。
口と態度は悪いけれど、物の扱いは丁寧。本当は寂しがり屋の甘えたがり。
神家がやたら構ってくるのがうざい。

#魔鬼恋人[超话]# 【人気投票】 ショートストーリー

スバル編
深夜、突然降り出した雨。私は徒歩での帰宅を余儀なくされていた。
「ふぅ……出たばっかりだって言うのに……結構濡れちゃったな」
 お屋敷まではまだまだ時間がかかる。止む気配のない雨に堪りかねて私は、雨宿りをすべく傍にあった建物のひさしの下に入った。
「降り続きそうだな……」
 墨色に染まった空から、雨が隙間なく落ちてきている。これはいわゆる土砂降りという状態だろう。雨粒を拭いながらハァとため息を吐く。私はこんな日に限ってひとりリムジンに乗らなかったことを後悔していた。
「スバルくんの言うとおりにすれば良かったな……」
 放課後、どうしても読みたい小説があったので私は図書館に居残っていた。リムジンが来るまでには読み終えるつもりだったのだけど、じっくり読んでいたせいか、時間が足りなくなってしまったのだ。どういう風の吹き回しなのか、今日に限って迎えに来てくれたスバルくんは、イライラしながらもリムジンに乗るよう言ってくれたのに、小説の続きに夢中になっていた私は、ひとりで帰るから平気だと返事をしてしまったのだった。
「怒ってるだろうな、スバルくん……」
 想像するまでもないことを思うと、再びため息が漏れる。あの場でスバルくんがそっけなく行ってしまったことが不思議なくらいに、ちょっとどころか大分失礼な態度を取ってしまった。今更反省したところで遅いけど……と思っていると……。
「怒ってるに決まってんだろ」
「え!?」
 いきなり背後から声がしてハッとして振り返る。すると、そこにはなぜかびしょ濡れになったスバルくんが佇んでいた。
「な、んで? スバルくん……? 先に帰ったんじゃ?」
「チッ……先に帰ったんだ。けど……その……雨が降ってきやがったから……!」
「え?」
 雨が降り出したのはほんの十分ほど前の話だ。学校を出た途端に降りだしたから間違いはない。けれど、スバルくんが図書館まで声を掛けに来てくれたのは一時間以上前のこと。
「待っててくれたの?」
 恐る恐る伺うと、スバルくんは不機嫌極まりない表情をする。
「……は? 何言ってんだ。待つって……お前を? んなわけねえだろ……!」
 吐き捨てるように言って、スバルくんは足元に転がっていた空き缶を勢いよく蹴り飛ばした。この様子から察するに、どうやら、待っていてくれていたらしい。それもこの雨の中で。
「……とにかく、拭いて……?」
 ありがとうだなんて言ったらきっと怒るだろう。そう思いながら私は、濡れたスバルくんの髪の毛にハンカチを当てる。
「お前も……びしょ濡れだぜ?」
 大人しくハンカチで拭かれつつもむすっとした表情をし、横を向いていたスバルくんがぼそぼそと言う。
「あ、私は……ささっと拭いたし……だいじょう、ぶ……くしゅん!」
 大丈夫と言いつつくしゃみをしていてはどうしようもない。思いながらもさらにハンカチを動かしていると、いきなり、スバルくんが私の手を掴んでくる。
「え……スバル、くん!?」
「行くぞ……!」
 行くって、どこに!? 聞く間もなくスバルくんは私をサッと横抱きにして、土砂降りの雨の中に舞い上がる。たたき付けるような雨のせいで私は質問をする余裕を無くした。
 いったいどこへ行くと言うのだろう?

「ここだったら、シャワーにも入れるしいいだろ」
「……そうだけど……」
 なんでよりによってここなのだろう? 絶句しながら言うと、そっけなくスバルくんが言う。
「あぁ? なんでって……それは……屋敷に帰るよりここのが近いだろ。……それにいつだったかライトのやつも結構いいって言ってて……」
「ライトくん……?」
 スバルくんが私に行くぞと言った場所は、最寄駅前にある結構高級そうなホテルだった。まさかこんな高級ホテルに入るとは思ってもいなくて私はずぶ濡れの姿をフロントの人に怪しまれないかドキドキしてしまったけど、スバルくんがあらかじめ連絡してくれていたのか、特に何も言われることくすんなり部屋に上がることが出来た。
 問題なく部屋に入ったのはいいけれど、ホテルの部屋にふたりきりなんて想定外のことすぎて、どうしていいのか分からない。所在なく部屋の中をウロウロしていると、スバルくんが傍にあったソファにドカッと腰を下ろしながら言う。
「しかし、なんだかここ小奇麗すぎて落ち着かねえな……ま、それはいい……別に不都合はねえし。つうか、それよりお前、とっとと服脱いで風呂に浸かれよ」
「え!? お、お風呂!? で、でも……! スバルくんが先に……」
「馬鹿か? オレはヴァンパイアなんだ。お前人間だし、風邪とかひくだろ……っ……つうか、別に……心配してるわけじゃねえけど……くしゃんくしゃんやられるとうぜえんだよ」
 言いながらスバルくんは私の腕を掴み、立ちあがると強引にバスルームに引っ張っていく。抗うこともできずに私はそのまま連行されてしまう。
 部屋の中に設置されたバスルームは広い。高級ホテルなんだから当然だろうけど、それにしたって全面ガラス張りで中身が丸見えになっているのはやりすぎのような気がする。これじゃあ、お風呂に入ってゆっくりと温まるどころじゃない。
「早くしろ!」
 スバルくんは言いながらも、バスルームに入り、バスタブにお湯を張り始める。スバルくんはこのバスルームをヘンに思っていないのだろうか?
「あの……スバルくん」
 おずおずと口を開くと、スバルくんが面倒くさそうに返事を返す。
「あ? んだよ」
「その……良ければ……一緒に……」
 恥ずかしくて声が裏返ってしまう。バスルームの中にいたスバルくんが振り返り、怪訝な顔で私を見ている。まるで自分が浅ましいお願いをしているみたいで恥ずかしくて堪らない。
「一緒に……って……は?」
「だ、だから……ここ、全面硝子張りでしょ? ひとりでお風呂に入るの恥ずかしいの……だから、スバルくんも濡れてるし、一緒に入るのはどうかなって……」
 思わず一気にまくし立ててしまう。すると、ようやくこの状況に気が付いたのか、ギョッとした顔でスバルくんがきょろきょろとあたりを見回す。
「た、しかに……これじゃあ丸見え、だな。つ、つうか、なんで!? いや、そんなことより……だから一緒に入るって、わけ分かんねえだろ!?」
 途端に恥ずかしくなったのか、スバルくんの顔が赤くなっている。私もなんだかいたたまれない気持ちになって、ため息をついた。
「ふたりで入れば、一緒に恥ずかしいからまだ……その、我慢できる、よ。それに、スバルくんだってヴァンパイアだけど……雨に濡れてびしょびしょだから、着替えたほうがいいと思うし」
 そう言うと、スバルくんがイラついたように舌打ちをする。
「チッ……別に……お前の裸なんか、見ねえし! 見たくねえし!」
「わ、分かってるよ。でも……私、ひとりなら入らないよ!?」
 頑なに言い張ると、据わった目でスバルくんが私を見る。一瞬怯んでしまうけど、こればかりは譲れない。そう思いながら口を引き結び、スバルくんを睨み返すと、スバルくんが濡れた髪の毛を掻き毟りながら、吐き捨てる。
「ああ! くそっ! 面倒だ……!!」
 言うなりスバルくんは濡れたジャケットを脱ぎ捨て、シャツを脱ぎ捨て……次々と服をはぎ取るように脱いでいく。
「ほら! お前も……早く来いよ!!」
 バスルームの中からスバルくんが呼んでいる。
「うう……」
 言った手前、言うことをきかないわけにはいかない。私は傍にあったクリーニング済みのバスタオルを取り上げ、身体に巻きながら服を脱ぐ。さすがに裸で一緒に入ることはできない。バスタオルを巻き付けた状態で裸になった私は、なるべく彼と目を合わせないようにバスルームに入った。
「あの……お邪魔、します」
 スバルくんはむすっとした表情で浴槽に浸かっている。目は合わせてくれない。私も恥ずかしさのあまりにどうにかなりそうだと思いつつも、彼の足元のほうに静かに入る。
「……」
「……」
 酷く気まずい静寂が無駄に広いバスルームを包んだ。
 こんな風に、スバルくんとふたりでお風呂に入るのは、実は初めてのことだ。こういう時、どんな話をすればいいんだろう。ただただ戸惑うばかり。それはスバルくんも一緒なのか、彼はずっとそっぽを向いたままこっちを見てくれない。
「……お前さ」
 不意にスバルくんが話し出す。ハッとして俯いた顔を上げると、いつの間にかこっちを見ていたスバルくんと目が合う。まっすぐに私を見つめてくるそのふたつの紅い瞳に、私は動けなくなってしまった。
「うん……なに?」
 それに胸を高鳴らせながらも、悟られぬように静かに答えると、ぎこちなく言葉を切りながらスバルくんが言う。
「聞いたんだけど……その……お前、さ」
「うん」
「……その……オレのこと、世界で一番……好き、なん、だよ……な?」
「っ!? ど、どこでそんなこと聞いたの?」
 思いも寄らない言葉が出てきたことで、声のトーンが一段高くなってしまう。
「べ、別にいいだろ! どこだって!!」
 怒ったように言うとスバルくんはバシャン! と水面にこぶしをぶつけた。
「きゃっ!!」
 その水しぶきが顔にもろに掛かって思わず私は叫んだ。
「っ……お、お前が妙なこと聞くから……ったく、うぜえ……こっちこい!」
 スバルくんは強引に私の手を引いてくる。堪らずに手を突っぱねると、スバルくんの胸に当たる。素肌の感触に吃驚して力を抜き躊躇していると、そのままがっちりと背後から抱きすくめられてしまった。直にスバルくんの胸が当たっているのを背中で感じる。けれど、確か私はタオルを巻いていたはずで……。
「え!?」
 そう、いつの間にはタオルははだけ、水面にぷかりと浮かんでいたのだ。
「ちょ……ま、待って!!」
 慌ててそれを回収しようとすると、スバルくんの手がそれを阻止するように動いて止める。
「気にすんなよ……そんなもん」
「そ……そんなもんって、そういうわけには……」
「っ……嫌なのかよ。オレに……見られんの……」
「っ……それは……」
 嫌なわけない。だって私は、スバルくんのことが好きなのだ。そう、スバルくんが言っていたように、世界で一番……大好き。だから、別に見られるのは良いんだけど、でも色々と心の準備がいるのだ。
「じゃあ、いいだろ? お前の全て……オレに見せろよ」
 スバルくんは言いながら私のうなじに唇を落とす。その感触に思わず身をすくめる。全身に緊張が走っていく。
「オレにだけ見せるなら……別に、いいだろ?」
 その低く甘い囁きにも、身体が震えてくる。私に羞恥心というものがなければ今すぐに彼に抱きついて、キスをねだってしまいそうだ。
「スバルくん……」
 震える声でただ彼を呼ぶと、スバルくんが私の身体を抱き直した。お湯が静かに水音を響かせる。
「お前のこと……好きだ。だから……見せろよ。何もかも、全部……」
 私を抱くスバルくんの腕になおも力がこもる。私はその腕に抱かれてすっかりぼおっとなってきた。お湯が熱いのもある。けれど、それ以上にスバルくんの全てが私を熱くしているような気がする。
「……スバルくん、大好き、だよ」
「こっち向きな……」
「うん」
 スバルくんの優しげな声音に、静かに頷く。全てをさらけ出すことになっても構わない。恥ずかしいというより、今は……スバルくんと向き合って、この手で彼をしっかりと抱きしめたい……そんな気分だ。ゆっくりと振り返ると、いつもムッとしているような表情のスバルくんが優しく微笑んでくれている。
「スバルくん……」
 私が呼ぶと、スバルくんが酷く優しげにおでこにキスをひとつくれる。
「別に隠すようなもんでもないだろ? お前は……その……綺麗、なんだし……」
 そう言うなり、彼の唇が次々と降ってくる。もう一回おでこに、そしてこめかみに、頬に、最後に唇に……。
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#dialover##ディアラヴァ#


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