神宮寺勇太 (アーティスト)「NC PRODUCTS」──世界を目指すデニム作りに触れる。特集:車とともに旅に出よう。
旅の季節がやってきた。西へ東へ、国境さえも越えて、車はどこまでも私たちを運んでくれる。かつて、若きジェントルマンは未知なる世界へ、見知らぬものと出会い、自身を高めるために旅に出た。『GQ JAPAN』はこの秋、瀬戸内、能登、函館、そしてソウルへと学びの旅を提案する。車を相棒に、グランドツーリングへと出かけよう。
By 江部寿貴 2023年11月8日
「青。インディゴ。少しグリーンっぽさもあって。言葉では言い表せない美しい色でした」
瀬戸大橋を望むロケーションでの撮影を終え、次の目的地に向かう車内で、神宮寺勇太は人生で初めて出会ったヴィンテージデニムの話を始めた。「中学生の終わりか高校生の初めの頃でした。ファッションに興味を持ち始めて原宿に通うようになって、次第に古着が好きになりました。ある古着屋の棚に飾られたジーンズの色に一目惚れ。『なんだ、これは!』って。それまで見たデニムとは違う存在感で、しかも驚くほど高価。欲しかったけれど、当時の僕のお小遣いで買えるのは数千円程度のもの。手が出ませんでした(笑)」
そんなエピソードを聞きながら到着したのが、岡山県倉敷市児島にあるデニム縫製工場ナイスコーポレーション。児島一帯は1973年に初の純国産ジーンズを作り出したビッグジョンをはじめ、デニム関連のブランド、メーカー、そして工場が集積するエリアだ。
なかでも、ナイスコーポレーションは先鋭的な取り組みを行う。ブランドなどからの依頼で生産を請け負うOEMを生業としつつ、2023年に自社ブランド「NC PRODUCTS」を始動した。環境への配慮はファッションの世界でも切り離せない問題と捉え、本来廃棄する裁断くずから作る再生繊維を使ったデニムパンツを開発。オンラインによる受注生産制とし、アパレル業界が抱える余剰在庫問題にも向き合う。「アメリカ製の古着に“ヴィンテージ”として価値を持たせたのは、1990年代の日本のファッション誌やデニムマニアでした。NC PRODUCTSの試みも、まさに新しい価値を作ること。未来のデニムのスタンダードやヴィンテージはここにあると思います」と、神宮寺は語る。
同社は、SDGsの観点から会社を評価する国際的な制度「BCorporation」認証を日本の縫製工場として初めて取得。さらに、地域発展のために地域型ワンストップ生産も推進している。これは、本来分業された生産工程を、企画から仕上げ、出荷まで、地域内連携を図るマネジメントモデルだ。代表取締役の井筒伊久磨はこう話す。「我々は世界中のブランドからデニム作りのオーダーをいただいています。それは、こうした生産背景を作ったことで各ブランドの細かなニーズに完璧に応えられ、能動的な企画を提案できるようにもなったからです」
その話を受けて神宮寺は「まさに、プロフェッショナルの職人ですね。工場内にある製作中のデニムを見て、驚きの連続でした」とうれしげに言葉を続ける。
「だって、パリやミラノを代表するようなブランドのデニムが、ここで、しかも手作業で作られているんですよ! とある有名海外ブランドのものはスレキ(ポケットなどに使用する生地)に“井筒”と印鑑が押されていました。日本人として、なんだか誇らしい気持ちになります」
そして井筒は神宮寺との対話の最後に誇らしげに述べた。
「今、世界のデニムは日本が、児島がリードしている。そんな自負があります」
NC PRODUCTS
ナイスコーポレーションの自社ブランドで環境配慮型のデニムを特徴とする。今後アーティストとのコラボレーションを定期的に実施する予定。第1弾ではワイドストレートシルエットのデニムパンツを好む山口歴と一点もののペイントデニムを制作した。https://t.cn/A6W0D10F
神宮寺勇太(じんぐうじ ゆうた)
1997年10月30日、千葉県生まれ。今年10月に平野紫耀、岸優太とともに「Number_i」を結成。グループとしてのアーティスト活動もスタートした。
旅の季節がやってきた。西へ東へ、国境さえも越えて、車はどこまでも私たちを運んでくれる。かつて、若きジェントルマンは未知なる世界へ、見知らぬものと出会い、自身を高めるために旅に出た。『GQ JAPAN』はこの秋、瀬戸内、能登、函館、そしてソウルへと学びの旅を提案する。車を相棒に、グランドツーリングへと出かけよう。
By 江部寿貴 2023年11月8日
「青。インディゴ。少しグリーンっぽさもあって。言葉では言い表せない美しい色でした」
瀬戸大橋を望むロケーションでの撮影を終え、次の目的地に向かう車内で、神宮寺勇太は人生で初めて出会ったヴィンテージデニムの話を始めた。「中学生の終わりか高校生の初めの頃でした。ファッションに興味を持ち始めて原宿に通うようになって、次第に古着が好きになりました。ある古着屋の棚に飾られたジーンズの色に一目惚れ。『なんだ、これは!』って。それまで見たデニムとは違う存在感で、しかも驚くほど高価。欲しかったけれど、当時の僕のお小遣いで買えるのは数千円程度のもの。手が出ませんでした(笑)」
そんなエピソードを聞きながら到着したのが、岡山県倉敷市児島にあるデニム縫製工場ナイスコーポレーション。児島一帯は1973年に初の純国産ジーンズを作り出したビッグジョンをはじめ、デニム関連のブランド、メーカー、そして工場が集積するエリアだ。
なかでも、ナイスコーポレーションは先鋭的な取り組みを行う。ブランドなどからの依頼で生産を請け負うOEMを生業としつつ、2023年に自社ブランド「NC PRODUCTS」を始動した。環境への配慮はファッションの世界でも切り離せない問題と捉え、本来廃棄する裁断くずから作る再生繊維を使ったデニムパンツを開発。オンラインによる受注生産制とし、アパレル業界が抱える余剰在庫問題にも向き合う。「アメリカ製の古着に“ヴィンテージ”として価値を持たせたのは、1990年代の日本のファッション誌やデニムマニアでした。NC PRODUCTSの試みも、まさに新しい価値を作ること。未来のデニムのスタンダードやヴィンテージはここにあると思います」と、神宮寺は語る。
同社は、SDGsの観点から会社を評価する国際的な制度「BCorporation」認証を日本の縫製工場として初めて取得。さらに、地域発展のために地域型ワンストップ生産も推進している。これは、本来分業された生産工程を、企画から仕上げ、出荷まで、地域内連携を図るマネジメントモデルだ。代表取締役の井筒伊久磨はこう話す。「我々は世界中のブランドからデニム作りのオーダーをいただいています。それは、こうした生産背景を作ったことで各ブランドの細かなニーズに完璧に応えられ、能動的な企画を提案できるようにもなったからです」
その話を受けて神宮寺は「まさに、プロフェッショナルの職人ですね。工場内にある製作中のデニムを見て、驚きの連続でした」とうれしげに言葉を続ける。
「だって、パリやミラノを代表するようなブランドのデニムが、ここで、しかも手作業で作られているんですよ! とある有名海外ブランドのものはスレキ(ポケットなどに使用する生地)に“井筒”と印鑑が押されていました。日本人として、なんだか誇らしい気持ちになります」
そして井筒は神宮寺との対話の最後に誇らしげに述べた。
「今、世界のデニムは日本が、児島がリードしている。そんな自負があります」
NC PRODUCTS
ナイスコーポレーションの自社ブランドで環境配慮型のデニムを特徴とする。今後アーティストとのコラボレーションを定期的に実施する予定。第1弾ではワイドストレートシルエットのデニムパンツを好む山口歴と一点もののペイントデニムを制作した。https://t.cn/A6W0D10F
神宮寺勇太(じんぐうじ ゆうた)
1997年10月30日、千葉県生まれ。今年10月に平野紫耀、岸優太とともに「Number_i」を結成。グループとしてのアーティスト活動もスタートした。
#花糖ametan[超话]#
@花糖_ametan
#おやあめたん#
今回は、私の一番好きなお菓子である杏仁豆腐について紹介させていただきます。杏仁豆腐は、ミカンの甘さと杏仁の香りが特徴で、中国だけでなく日本でもよく知られた名物です。温州に滞在していた時、偶然にも温州特有の杏仁豆腐を食べる機会がありました。日本のものとは異なり、ここでは寒天が薄く切られ、さらにゴマが振りかけられています。また、温州はミカンの生産地でもあるため、その杏仁豆腐には地元特有の風味が感じられます。
@花糖_ametan
#おやあめたん#
今回は、私の一番好きなお菓子である杏仁豆腐について紹介させていただきます。杏仁豆腐は、ミカンの甘さと杏仁の香りが特徴で、中国だけでなく日本でもよく知られた名物です。温州に滞在していた時、偶然にも温州特有の杏仁豆腐を食べる機会がありました。日本のものとは異なり、ここでは寒天が薄く切られ、さらにゴマが振りかけられています。また、温州はミカンの生産地でもあるため、その杏仁豆腐には地元特有の風味が感じられます。
2023年10月28日(土)、シネ・リーブル梅田にて『メドゥーサ デラックス』を鑑賞。
名探偵、名刑事の名推理も面白いが、全編ワンショットの英国発ゴシップ・ミステリーとは一体ナニ?ヘアコンテスト会場で起きた、スター美容師の変死事件は一体なぜ?その犯人は?
韓国のホン・サンス監督作品は「会話劇」が“売り”だが、本作は3人の美容師、4人のモデル、11名の容疑者による噂や疑惑そして中傷、脅迫等の“悪意に満ちた会話劇”の中で、少しずつ犯人の特定に・・・。
美容師志願の人は、こりゃ必見!その世界に興味も関心もない私にはイマイチだが、「メドゥーサの蛇」とは?その意味をしっかり考えながら、本作特有の撮影手法に注目すれば、意外に面白い!?
名探偵、名刑事の名推理も面白いが、全編ワンショットの英国発ゴシップ・ミステリーとは一体ナニ?ヘアコンテスト会場で起きた、スター美容師の変死事件は一体なぜ?その犯人は?
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