【詳しく】地震相次いだ5月 専門家の見解 巨大地震との関係は
2023年6月9日 20時03分
各地で地震が相次いだ5月。
能登半島では震度6強を観測。千葉県や伊豆諸島、鹿児島県などで5弱以上の揺れが5回発生し、「緊急地震速報」の発表は12回にのぼりました。
ふだんと比べて地震が多い気がするけれど、いったいどうして?
想定される巨大地震との関係は?
地震が相次いだ先月、インターネット上では地震に関する声が広がりました。
「最近日本地震多すぎ」
「また地震の夢見たけど、流石に最近多くて疲れちゃう…」
「おや?地震?私が揺れてんの??」
「最近地震多すぎて完全にトラウマ…」
「南海トラフと関係ないのかな…」
防災グッズ 買い求める人増加 売り上げ2倍の店舗も
強い揺れを伴う地震が相次いだことを受け、備えを進める人も増えています。
東京 八王子市のホームセンターでは、家具転倒防止のポールや耐震用の粘着シート、手回し式のラジオといった防災グッズを買い求める人が多く訪れるようになったそうです。
5月の売り上げは去年の同じ時期と比べておよそ2倍に増えたといいます。
停電を想定した充電式の大容量電源にも問い合わせが相次ぎ、店内には特設コーナーが設けられていました。
「大きな地震が相次ぎ、防災対策の関心が高まっているのではないでしょうか。できることから少しずつ、大きな地震が起きる前に対策を始めてほしい」
5月 地震は多かったのか この10年で比べると
実感として地震が多かったように感じる5月。実際にどうだったのか。
まずは気象庁のデータベースで5月に発生した地震を調べてみました。
5月1か月だけで「震度4以上」の揺れを伴う地震は17回発生していました。
内訳は、震度6強が1回、5強が2回、5弱が3回、4の揺れが11回でした。
この10年間でみると…その結果がこちらです。
月別に見ると最も多かったのは熊本地震が発生した2016年4月で、122回と桁違いに多くなっています。
次いで北海道胆振東部地震が発生した2018年9月で21回でした。
専門家によると、一般的に規模の大きな地震のあとには揺れが強かったり、やや強かったりする地震が増える傾向にあるということです。
5月はそれに続く3番目で、この10年でみても「多かった」といえる結果となりました。
専門家「科学的にもあまりみられない“まれな現象“」
地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授に聞きました。
遠田さんは規模が比較的大きく、揺れも大きくなりやすいマグニチュード 5以上の地震をもとに分析しました。
その結果、5月は27回発生し、能登半島や関東だけではなく北海道から沖縄にまでおよぶ広い範囲で起きていました。
遠田さんによると、1923年(大正12)以降、マグニチュード5以上の地震はこれまで1万回あまり。
1か月あたりで単純に平均するとおよそ9回で、5月の「27回」はこれを大きく上回っていました。
震度7を観測した2016年4月の「熊本地震」から1か月間の地震回数の27回に匹敵し、2018年9月に発生した「北海道胆振東部地震」の前後(8月中旬~9月中旬)の21回よりも多くなっていて、マグニチュードで見ても「特に多かったことが分かる」ということです。
「日本列島の各地で同時期に群発地震が起きた。科学的にもあまりみられない“まれな現象“が起きていたといえます」
一方で、地震活動には“ゆらぎ”があり、多い時と少ない時を繰り返していて、過去にも大きな地震が同じ時期に集中したことはあるといいます。
遠田さんは「ありえない現象が起きていたわけではない」と指摘しています。
もう1つ、気になるのは想定される巨大地震などとの関係です。
これについて遠田さんは「想定されている南海トラフの巨大地震や首都直下地震に直接関係するものではない」とみています。
「5月の地震で最も規模が大きいものが能登半島沖のマグニチュード6.5です。この規模だと地震が直接影響を与える範囲は周辺の数十キロ。南海トラフ巨大地震の想定震源域から数百キロ以上離れていて、直接影響を及ぼしたとは考えにくい。このほかの地震も想定される震源域から遠く離れていて、前兆的なものではないと考えられます」
千葉県や伊豆諸島で震度5強や5弱の揺れを観測した地震と首都直下地震との関係についても「関東は地下でプレートが重なり合う地震活動が活発な場所で、通常の活動として説明できる」としています。
遠田さんは、日本は世界的に見ても地震の多い国で大きな地震がいつ起きるかは分からず、この機会にいずれ来る大地震への備えを進めることが重要だと指摘します。
「今の科学ではいつ、どこで大きな地震が起きるか予知は困難だというのが実情です。日本は地震国であり、いつ大きな地震がおきてもおかしくありません。5月に相次いだ地震は『日本は地震が多い』という自然からの警告だと捉え、日頃からの備えを進めてほしい」
2023年6月9日 20時03分
各地で地震が相次いだ5月。
能登半島では震度6強を観測。千葉県や伊豆諸島、鹿児島県などで5弱以上の揺れが5回発生し、「緊急地震速報」の発表は12回にのぼりました。
ふだんと比べて地震が多い気がするけれど、いったいどうして?
想定される巨大地震との関係は?
地震が相次いだ先月、インターネット上では地震に関する声が広がりました。
「最近日本地震多すぎ」
「また地震の夢見たけど、流石に最近多くて疲れちゃう…」
「おや?地震?私が揺れてんの??」
「最近地震多すぎて完全にトラウマ…」
「南海トラフと関係ないのかな…」
防災グッズ 買い求める人増加 売り上げ2倍の店舗も
強い揺れを伴う地震が相次いだことを受け、備えを進める人も増えています。
東京 八王子市のホームセンターでは、家具転倒防止のポールや耐震用の粘着シート、手回し式のラジオといった防災グッズを買い求める人が多く訪れるようになったそうです。
5月の売り上げは去年の同じ時期と比べておよそ2倍に増えたといいます。
停電を想定した充電式の大容量電源にも問い合わせが相次ぎ、店内には特設コーナーが設けられていました。
「大きな地震が相次ぎ、防災対策の関心が高まっているのではないでしょうか。できることから少しずつ、大きな地震が起きる前に対策を始めてほしい」
5月 地震は多かったのか この10年で比べると
実感として地震が多かったように感じる5月。実際にどうだったのか。
まずは気象庁のデータベースで5月に発生した地震を調べてみました。
5月1か月だけで「震度4以上」の揺れを伴う地震は17回発生していました。
内訳は、震度6強が1回、5強が2回、5弱が3回、4の揺れが11回でした。
この10年間でみると…その結果がこちらです。
月別に見ると最も多かったのは熊本地震が発生した2016年4月で、122回と桁違いに多くなっています。
次いで北海道胆振東部地震が発生した2018年9月で21回でした。
専門家によると、一般的に規模の大きな地震のあとには揺れが強かったり、やや強かったりする地震が増える傾向にあるということです。
5月はそれに続く3番目で、この10年でみても「多かった」といえる結果となりました。
専門家「科学的にもあまりみられない“まれな現象“」
地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授に聞きました。
遠田さんは規模が比較的大きく、揺れも大きくなりやすいマグニチュード 5以上の地震をもとに分析しました。
その結果、5月は27回発生し、能登半島や関東だけではなく北海道から沖縄にまでおよぶ広い範囲で起きていました。
遠田さんによると、1923年(大正12)以降、マグニチュード5以上の地震はこれまで1万回あまり。
1か月あたりで単純に平均するとおよそ9回で、5月の「27回」はこれを大きく上回っていました。
震度7を観測した2016年4月の「熊本地震」から1か月間の地震回数の27回に匹敵し、2018年9月に発生した「北海道胆振東部地震」の前後(8月中旬~9月中旬)の21回よりも多くなっていて、マグニチュードで見ても「特に多かったことが分かる」ということです。
「日本列島の各地で同時期に群発地震が起きた。科学的にもあまりみられない“まれな現象“が起きていたといえます」
一方で、地震活動には“ゆらぎ”があり、多い時と少ない時を繰り返していて、過去にも大きな地震が同じ時期に集中したことはあるといいます。
遠田さんは「ありえない現象が起きていたわけではない」と指摘しています。
もう1つ、気になるのは想定される巨大地震などとの関係です。
これについて遠田さんは「想定されている南海トラフの巨大地震や首都直下地震に直接関係するものではない」とみています。
「5月の地震で最も規模が大きいものが能登半島沖のマグニチュード6.5です。この規模だと地震が直接影響を与える範囲は周辺の数十キロ。南海トラフ巨大地震の想定震源域から数百キロ以上離れていて、直接影響を及ぼしたとは考えにくい。このほかの地震も想定される震源域から遠く離れていて、前兆的なものではないと考えられます」
千葉県や伊豆諸島で震度5強や5弱の揺れを観測した地震と首都直下地震との関係についても「関東は地下でプレートが重なり合う地震活動が活発な場所で、通常の活動として説明できる」としています。
遠田さんは、日本は世界的に見ても地震の多い国で大きな地震がいつ起きるかは分からず、この機会にいずれ来る大地震への備えを進めることが重要だと指摘します。
「今の科学ではいつ、どこで大きな地震が起きるか予知は困難だというのが実情です。日本は地震国であり、いつ大きな地震がおきてもおかしくありません。5月に相次いだ地震は『日本は地震が多い』という自然からの警告だと捉え、日頃からの備えを進めてほしい」
9月12日(月)【日本拟取消入境人数限制】【个人游也即将放开】
政府は新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、1日当たり5万人としている入国者数の上限を10月にも撤廃する方向で調整に入った。合わせて個人旅行の受け入れや、短期滞在向けの査証(ビザ)取得の原則免除も検討する。新型コロナの感染動向を見極めた上で、早ければ9月中に最終判断する。12日、複数の政府関係者が明らかにした。
こうした緩和により、外国人が訪日しやすい環境を整えたい考えだ。先進7カ国(G7)で入国者数の上限を現在設けているのは日本だけで、旅行業界などから撤廃を求める声が出ていた。
また、旅行会社などが手配するパッケージツアーに限定している外国人観光客について、個人で航空券や宿泊施設を手配する旅行の解禁も検討する。取得に時間がかかるため、「観光客誘致のハードル」(国土交通省幹部)になっていたビザの免除も検討する。
政府は今月7日、1日当たりの入国者数の上限を2万人から5万人にまで引き上げ、添乗員なしのパッケージツアーも容認した。102の国・地域に限っていた受け入れ対象の制限もなくした。ただ、木原誠二官房副長官は11日のフジテレビ番組で「これで事足りているのかといえば、足りていない」と言及した。
木原氏は「総数(入国者の上限)の撤廃、個人旅行、ビザ免除を一体的にしっかり見直していく」と強調。見直しの時期は「そう遠からずやらなければいけない」と述べた。内閣官房幹部も「円安のメリットを生かすためには、今秋のうちに入国しやすい環境を整備すべきだ」と語り、インバウンド(訪日外国人観光客)の増加に期待した。
一方、政府の新型コロナ感染症対策分科会では専門家の一部から「一気に緩めすぎれば第8波の到来が早まりかねない」と懸念する声も上がっている。
#日语[超话]#
政府は新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、1日当たり5万人としている入国者数の上限を10月にも撤廃する方向で調整に入った。合わせて個人旅行の受け入れや、短期滞在向けの査証(ビザ)取得の原則免除も検討する。新型コロナの感染動向を見極めた上で、早ければ9月中に最終判断する。12日、複数の政府関係者が明らかにした。
こうした緩和により、外国人が訪日しやすい環境を整えたい考えだ。先進7カ国(G7)で入国者数の上限を現在設けているのは日本だけで、旅行業界などから撤廃を求める声が出ていた。
また、旅行会社などが手配するパッケージツアーに限定している外国人観光客について、個人で航空券や宿泊施設を手配する旅行の解禁も検討する。取得に時間がかかるため、「観光客誘致のハードル」(国土交通省幹部)になっていたビザの免除も検討する。
政府は今月7日、1日当たりの入国者数の上限を2万人から5万人にまで引き上げ、添乗員なしのパッケージツアーも容認した。102の国・地域に限っていた受け入れ対象の制限もなくした。ただ、木原誠二官房副長官は11日のフジテレビ番組で「これで事足りているのかといえば、足りていない」と言及した。
木原氏は「総数(入国者の上限)の撤廃、個人旅行、ビザ免除を一体的にしっかり見直していく」と強調。見直しの時期は「そう遠からずやらなければいけない」と述べた。内閣官房幹部も「円安のメリットを生かすためには、今秋のうちに入国しやすい環境を整備すべきだ」と語り、インバウンド(訪日外国人観光客)の増加に期待した。
一方、政府の新型コロナ感染症対策分科会では専門家の一部から「一気に緩めすぎれば第8波の到来が早まりかねない」と懸念する声も上がっている。
#日语[超话]#
【朝日新聞】「近江は山田だけじゃない」示す 申告敬遠後、打者横田が逆転三塁打
7日、全国高校野球選手権大会1回戦 近江 2-8 鳴門
近江は山田陽翔(はると)だけじゃない。意地を乗せた打球が、右翼手の頭上を越えていった。
1点を追う五回2死二塁。一回に適時二塁打を放っている4番山田は、当然のように申告敬遠で歩かされた。勝負を挑まれたのは2年の横田悟だ。
近江の右腕山田と鳴門の左腕冨田遼弥。息詰まる投手戦が続いていた。勝敗を分ける山場がやってきた。
冨田対策はできていた。右打者は内角に食い込む速球を意識し、少しベースから離れて立った。変化球を見極め、四回まで左腕に76球を投げさせていた。
この場面、横田もまさにその対策通りの打撃を見せた。右の軸足に体重を残し、低めのスライダーに手を出さない。3ボールと有利なカウントを作った。
フルカウントからの6球目。冨田が決めに来た胸元の速球を懸命にファウルで逃げた。そして7球目、根負けした冨田の浮いたスライダーを仕留めた。
「バットを短く持ってコンパクトにいきました」。粘り勝ちの右越え三塁打。ベンチに向かって、笑顔で腕を突き上げた。
横田は二回に遊撃の守備で、失点につながる失策をしていた。「自分でカバーしないといけない」。強い気持ちで取り返した。
近江は昨夏の全国4強に続き、今春の選抜でも準優勝した。だが、攻守ともエースで4番で主将の山田に頼りっぱなしだった。山田が疲れ果てた決勝は、大阪桐蔭に1―18と大敗した。
大阪桐蔭と再戦した春季近畿大会準決勝でも山田が降板した後に失点を重ね、2桁失点で敗れた。
「山田頼み」を脱することがチームの課題だった。滋賀大会は山田以外の投手が好投。打線は打率1割台の山田を全員でカバーして甲子園に帰って来た。
「山田さんが歩かされることはよくある。準備はしていた」と横田。選抜では控えだった6番石浦暖大も4安打。山田の後ろを打つ打者が存在感を示した。
春からの確かな成長を描き、近江が好発進した。(編集委員・稲崎航一)
7日、全国高校野球選手権大会1回戦 近江 2-8 鳴門
近江は山田陽翔(はると)だけじゃない。意地を乗せた打球が、右翼手の頭上を越えていった。
1点を追う五回2死二塁。一回に適時二塁打を放っている4番山田は、当然のように申告敬遠で歩かされた。勝負を挑まれたのは2年の横田悟だ。
近江の右腕山田と鳴門の左腕冨田遼弥。息詰まる投手戦が続いていた。勝敗を分ける山場がやってきた。
冨田対策はできていた。右打者は内角に食い込む速球を意識し、少しベースから離れて立った。変化球を見極め、四回まで左腕に76球を投げさせていた。
この場面、横田もまさにその対策通りの打撃を見せた。右の軸足に体重を残し、低めのスライダーに手を出さない。3ボールと有利なカウントを作った。
フルカウントからの6球目。冨田が決めに来た胸元の速球を懸命にファウルで逃げた。そして7球目、根負けした冨田の浮いたスライダーを仕留めた。
「バットを短く持ってコンパクトにいきました」。粘り勝ちの右越え三塁打。ベンチに向かって、笑顔で腕を突き上げた。
横田は二回に遊撃の守備で、失点につながる失策をしていた。「自分でカバーしないといけない」。強い気持ちで取り返した。
近江は昨夏の全国4強に続き、今春の選抜でも準優勝した。だが、攻守ともエースで4番で主将の山田に頼りっぱなしだった。山田が疲れ果てた決勝は、大阪桐蔭に1―18と大敗した。
大阪桐蔭と再戦した春季近畿大会準決勝でも山田が降板した後に失点を重ね、2桁失点で敗れた。
「山田頼み」を脱することがチームの課題だった。滋賀大会は山田以外の投手が好投。打線は打率1割台の山田を全員でカバーして甲子園に帰って来た。
「山田さんが歩かされることはよくある。準備はしていた」と横田。選抜では控えだった6番石浦暖大も4安打。山田の後ろを打つ打者が存在感を示した。
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