【どうする家康】秀吉もぼやくほど強くなった徳川勢、その勝因は?
古沢良太脚本・松本潤主演で、江戸幕府初代将軍・徳川家康の、厳しい選択だらけの人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。8月20日放送の第32回『小牧長久手の激闘』では、ついに「小牧・長久手の戦い」が開戦。不利な状況をものともせずに快勝した家康の姿に拍手が送られるとともに、秀吉の老獪ぶりに視聴者は震え上がった(以下、ネタバレあり)。
【写真】勇ましい姿を見せた徳川四天王
■ どうする家康、戦で秀吉を破るも・・・
小牧山城に立てこもる家康と、10万の兵を率いる羽柴秀吉(ムロツヨシ)は、互いに動きを見せずに膠着状態となっていた。秀吉方に付いた織田家家臣・池田恒興(徳重聡)は、自分が三河・岡崎城に攻撃をかけることで家康をおびき出し、秀吉軍と挟み撃ちにする「中入り」の戦法を提案。秀吉はしぶしぶ受け入れるが、家康たちはその作戦を読んでいた。
長久手まで進軍した恒興と娘婿・森長可(城田優)は、榊原康政(杉野遥亮)らが急遽作り上げた抜け道で移動してきた徳川軍と激突し、2人とも討死。秀吉はくやしさをにじませるが、目の上のたんこぶの恒興が消えたことを喜びつつ、家康側の本当の総大将が織田信長の息子・信雄(浜野謙太)であることを、上手く利用することを思いつく・・・。
■ 秀吉もぼやくほど強くなった徳川勢
家康と秀吉の唯一の直接対決「小牧・長久手の戦い」の後編となった32回。猿と狸の腹のさぐり合いに震えた前編から一転、後編は戦国大河ならではの迫力の戦闘シーンが中心の展開に。結果として、家臣への信頼と連携プレーが盤石な家康が、どうしても一枚岩になれない秀吉を破るという、家康目線から観ている視聴者には胸がすくような結果となった。
SNSでも「えーーー、今日気持ちいい! かっこいい! 家臣最高!!」「長久手の戦い、こんな迫力で描かれたのは初めてじゃない?」「これから殿たちはまた苦しむかもしれない・・・でも今日この時は殿の勝ちだ」などのねぎらいの言葉が並んだ。
この勝利につながったのは、家康が演説で言った通り、今川義元、織田信長、武田信玄という化け物のような戦国武将たちから、それぞれの思想や戦術を吸収していたからこそ。特に家康を「ただひとりの友」と(一方的に)認めていた織田信長に、知らぬ間に家臣団ごと心身ともに鍛え上げられていたことについては、秀吉も思わずグチるほど。
SNSでも「なるほど。中入り攻撃に対して殿が的確に反撃したのは、織田信長とともに戦い、それがお手の物だったからか」「死してなお家康を守る信長」「局地戦はもうお手上げ、上様のせいだわとぼやいてしまう・・・今の家康は強い」「信長的には徳川がとんでもねえ軍勢に育ったことはきっと本望なので、秀吉お気の毒に」などの、ちょっと秀吉に同情的な声が聞かれた。
■ ここからは敗北した秀吉の逆転劇
しかしあの「三方ヶ原の戦い」で、武田信玄が戦で勝ったものの、事後処理を誤って家康&信長に武田家を滅ぼされたのとは逆に、戦で負けた秀吉は即座に頭を切り替えて、結局は政治的な策略によって「真の勝利」をつかむことになる。この転んでもただでは起きない、勝利へのなみなみならぬ執念は、家康よりも先に天下を取るのも納得だろう。
SNSでも、「窮地のときほど恐ろしいほど頭が回る秀吉」「戦闘で負けてもさくっと外交戦に切り替えてくる秀吉のスピード感」「戦術面では家康が上ではあるけど、戦略面は秀吉が上なんだろうな」「秀吉の本領発揮はこれから」と、今から来週の展開に戦々恐々となるコメントが。
この秀吉の逆転劇のプロローグに加えて次週予告では、秀吉と並んで家康の悩みの種となる、真田昌幸(佐藤浩市)が満を持して登場。大河ドラマ『真田丸』(2016年)では、草刈正雄が飄々と周囲を翻弄する人物として演じたが、佐藤版はいかにして家康の前に立ちはだかるのか? たくましさを増すのと比例して「どうする」の難易度も上る家康、心から「まだまだ大変だけど、がんばって!」と声をかけたい気持ちだ。
なお、先週華々しくサプライズ登場した城田優演じる森長可だが、史実通り今週で討死。SNSでも「まさか城田優が伝令死とは・・・」「めちゃくちゃ強そうなオーラ出しといて、たった2週で退場」と言った惜しむ声が相次いだが、城田は現在東京で、主演ミュージカル『ファントム』に出演中(Wキャスト)なので、まだあの美麗武将ぶりが観足りないという人は、そちらに足を運んでみることをオススメする。
『どうする家康』はNHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアムは夕方6時から、BS4Kは昼12時15分からの放送。8月27日の第33回『裏切り者』では、小牧・長久手の戦いの敗戦からの秀吉のあざやかな逆転と、秀吉と家康の間で板挟みとなる家臣・石川数正が、思わぬ行動に出るまでが描かれる。
文/吉永美和子
古沢良太脚本・松本潤主演で、江戸幕府初代将軍・徳川家康の、厳しい選択だらけの人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。8月20日放送の第32回『小牧長久手の激闘』では、ついに「小牧・長久手の戦い」が開戦。不利な状況をものともせずに快勝した家康の姿に拍手が送られるとともに、秀吉の老獪ぶりに視聴者は震え上がった(以下、ネタバレあり)。
【写真】勇ましい姿を見せた徳川四天王
■ どうする家康、戦で秀吉を破るも・・・
小牧山城に立てこもる家康と、10万の兵を率いる羽柴秀吉(ムロツヨシ)は、互いに動きを見せずに膠着状態となっていた。秀吉方に付いた織田家家臣・池田恒興(徳重聡)は、自分が三河・岡崎城に攻撃をかけることで家康をおびき出し、秀吉軍と挟み撃ちにする「中入り」の戦法を提案。秀吉はしぶしぶ受け入れるが、家康たちはその作戦を読んでいた。
長久手まで進軍した恒興と娘婿・森長可(城田優)は、榊原康政(杉野遥亮)らが急遽作り上げた抜け道で移動してきた徳川軍と激突し、2人とも討死。秀吉はくやしさをにじませるが、目の上のたんこぶの恒興が消えたことを喜びつつ、家康側の本当の総大将が織田信長の息子・信雄(浜野謙太)であることを、上手く利用することを思いつく・・・。
■ 秀吉もぼやくほど強くなった徳川勢
家康と秀吉の唯一の直接対決「小牧・長久手の戦い」の後編となった32回。猿と狸の腹のさぐり合いに震えた前編から一転、後編は戦国大河ならではの迫力の戦闘シーンが中心の展開に。結果として、家臣への信頼と連携プレーが盤石な家康が、どうしても一枚岩になれない秀吉を破るという、家康目線から観ている視聴者には胸がすくような結果となった。
SNSでも「えーーー、今日気持ちいい! かっこいい! 家臣最高!!」「長久手の戦い、こんな迫力で描かれたのは初めてじゃない?」「これから殿たちはまた苦しむかもしれない・・・でも今日この時は殿の勝ちだ」などのねぎらいの言葉が並んだ。
この勝利につながったのは、家康が演説で言った通り、今川義元、織田信長、武田信玄という化け物のような戦国武将たちから、それぞれの思想や戦術を吸収していたからこそ。特に家康を「ただひとりの友」と(一方的に)認めていた織田信長に、知らぬ間に家臣団ごと心身ともに鍛え上げられていたことについては、秀吉も思わずグチるほど。
SNSでも「なるほど。中入り攻撃に対して殿が的確に反撃したのは、織田信長とともに戦い、それがお手の物だったからか」「死してなお家康を守る信長」「局地戦はもうお手上げ、上様のせいだわとぼやいてしまう・・・今の家康は強い」「信長的には徳川がとんでもねえ軍勢に育ったことはきっと本望なので、秀吉お気の毒に」などの、ちょっと秀吉に同情的な声が聞かれた。
■ ここからは敗北した秀吉の逆転劇
しかしあの「三方ヶ原の戦い」で、武田信玄が戦で勝ったものの、事後処理を誤って家康&信長に武田家を滅ぼされたのとは逆に、戦で負けた秀吉は即座に頭を切り替えて、結局は政治的な策略によって「真の勝利」をつかむことになる。この転んでもただでは起きない、勝利へのなみなみならぬ執念は、家康よりも先に天下を取るのも納得だろう。
SNSでも、「窮地のときほど恐ろしいほど頭が回る秀吉」「戦闘で負けてもさくっと外交戦に切り替えてくる秀吉のスピード感」「戦術面では家康が上ではあるけど、戦略面は秀吉が上なんだろうな」「秀吉の本領発揮はこれから」と、今から来週の展開に戦々恐々となるコメントが。
この秀吉の逆転劇のプロローグに加えて次週予告では、秀吉と並んで家康の悩みの種となる、真田昌幸(佐藤浩市)が満を持して登場。大河ドラマ『真田丸』(2016年)では、草刈正雄が飄々と周囲を翻弄する人物として演じたが、佐藤版はいかにして家康の前に立ちはだかるのか? たくましさを増すのと比例して「どうする」の難易度も上る家康、心から「まだまだ大変だけど、がんばって!」と声をかけたい気持ちだ。
なお、先週華々しくサプライズ登場した城田優演じる森長可だが、史実通り今週で討死。SNSでも「まさか城田優が伝令死とは・・・」「めちゃくちゃ強そうなオーラ出しといて、たった2週で退場」と言った惜しむ声が相次いだが、城田は現在東京で、主演ミュージカル『ファントム』に出演中(Wキャスト)なので、まだあの美麗武将ぶりが観足りないという人は、そちらに足を運んでみることをオススメする。
『どうする家康』はNHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアムは夕方6時から、BS4Kは昼12時15分からの放送。8月27日の第33回『裏切り者』では、小牧・長久手の戦いの敗戦からの秀吉のあざやかな逆転と、秀吉と家康の間で板挟みとなる家臣・石川数正が、思わぬ行動に出るまでが描かれる。
文/吉永美和子
#kis-my-ft2# &サンドウィッチマン“最初で最後の9人旅”へ #北山宏光# が卒業直前の胸の内語る「この9人めっちゃ好きだなと思いました」
Kis-My-Ft2とお笑いコンビ・サンドウィッチマンが、21日放送のテレビ朝日系実験バラエティ番組『10万円でできるかな』(よる8時40分~)に出演。最初で最後の9人旅を行う。
8月いっぱいでKis-My-Ft2を卒業する北山宏光は、8月21日放送回をもって『10万円でできるかな』からも卒業することに。
そこで、今回は盟友サンドが全精力をあげて、9人旅を完全プロデュース。伊達みきおが「第2の故郷」と断言する福島を巡る「思い出グルメ旅」で、お腹も心も隅々まで満たす思い出旅を繰り広げる。
過去に2回、故郷・仙台での旅を完全プロデュースし、キスマイをおもてなししてきたサンド。彼らが新たな目的地として選んだのは、伊達が芸人になる前の会社員時代、3年間住んでいた福島。しかも、Kis-My-Ft2の7人としてのロケは今回が最後となるため、気合も倍増。
本当は誰にも教えたくなかった(?)伊達がテレビで初めて紹介する「知る人ぞ知る“飲み干したい究極スープ”が光る喜多方ラーメン」を皮切りに、行列のできる「会津若松のソウルフード=ソースカツ丼」、「郡山のご当地お菓子パン&伊達いわく『日本一』のカフェオレ」など、絶品グルメを惜しみなく紹介する。キスマイメンバーも秒でノックアウト…恍惚の表情を浮かべながら、わんぱく喰いしたサンド厳選・福島グルメの数々とは。
さらに、今回は「怖がりながら挑戦する姿を見たい」という伊達のイタズラ心から、キスマイが家族連れに人気のアスレチックにもチャレンジ。2チームに分かれ、地上3~10mのカラマツ林に設置されたコースをロープで渡る人気アトラクション「ツリーアドベンチャー」のタイムトライアルに挑むのだが…。なんと、大半のメンバーが思いきり童心に帰って「めっちゃ楽しい!」とはしゃぎまくる中、高所が苦手な二階堂高嗣に「狙い撃ったかのような完全想定外のピンチ」が到来?
キスマイの飾らない素顔、そして心の底から旅を楽しむ姿が、サンドの茶目っ気たっぷりな企みによってあらわになる。
また、「思い出グルメ旅」の醍醐味といえば、旅の中で赤裸々に語られるプロデュースした側の半生。今回は、サンドが「ブレイクまでの道のり」を告白。
実は、サンド結成には伊達の祖父が大きく関わっていた…?そんな知られざる結成秘話から、なかなか芽が出なかった苦節時代、伊達をお笑いの世界に誘った相方・富澤たけしの苦悩、そして人生最大のチャンスをつかんだ『M-1グランプリ』優勝まで。貴重&うっかり笑える過去の写真・動画も交えながら、サンドが包み隠さず回顧。キスマイも心を打たれた「たぎる秘話」とは。
そして、旅のクライマックスは色々な意味で胸熱。というのも、サンドがキスマイを案内したのは、『鬼滅の刃』に登場する無限城のモデルと噂される会津芦ノ牧温泉の老舗旅館。しかも、ここで味わえる福島ご当地グルメの資金調達のため、サンドは粋な企画も用意していたのだ。
それは、これまでキスマイも幾度となく挑戦してきた『10万円でできるかな』名物・宝くじ企画。実は旅に出る前、9人は合計10万円分の数字を選ぶ宝くじを購入していたのだが…これがまさかの大化け?はたして誰がいくら当てたのか。
サンド&キスマイは大化け宝くじでありつけた絶品ご当地グルメはもとより、かつては辿り着くのが困難だったという「幻の温泉郷」の秘湯も堪能。身も心もすっかりほぐれる中、北山が「卒業直前の胸の内」を語ることに。
「俺、この9人めっちゃ好きだなと思いました」と、ちょっぴり不器用な照れ笑いを浮かべながら、真摯な思いを1つひとつ言葉にしていく北山。その言葉を受け、キスマイ・メンバーが吐露した思いとは一体。
Kis-My-Ft2とお笑いコンビ・サンドウィッチマンが、21日放送のテレビ朝日系実験バラエティ番組『10万円でできるかな』(よる8時40分~)に出演。最初で最後の9人旅を行う。
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そこで、今回は盟友サンドが全精力をあげて、9人旅を完全プロデュース。伊達みきおが「第2の故郷」と断言する福島を巡る「思い出グルメ旅」で、お腹も心も隅々まで満たす思い出旅を繰り広げる。
過去に2回、故郷・仙台での旅を完全プロデュースし、キスマイをおもてなししてきたサンド。彼らが新たな目的地として選んだのは、伊達が芸人になる前の会社員時代、3年間住んでいた福島。しかも、Kis-My-Ft2の7人としてのロケは今回が最後となるため、気合も倍増。
本当は誰にも教えたくなかった(?)伊達がテレビで初めて紹介する「知る人ぞ知る“飲み干したい究極スープ”が光る喜多方ラーメン」を皮切りに、行列のできる「会津若松のソウルフード=ソースカツ丼」、「郡山のご当地お菓子パン&伊達いわく『日本一』のカフェオレ」など、絶品グルメを惜しみなく紹介する。キスマイメンバーも秒でノックアウト…恍惚の表情を浮かべながら、わんぱく喰いしたサンド厳選・福島グルメの数々とは。
さらに、今回は「怖がりながら挑戦する姿を見たい」という伊達のイタズラ心から、キスマイが家族連れに人気のアスレチックにもチャレンジ。2チームに分かれ、地上3~10mのカラマツ林に設置されたコースをロープで渡る人気アトラクション「ツリーアドベンチャー」のタイムトライアルに挑むのだが…。なんと、大半のメンバーが思いきり童心に帰って「めっちゃ楽しい!」とはしゃぎまくる中、高所が苦手な二階堂高嗣に「狙い撃ったかのような完全想定外のピンチ」が到来?
キスマイの飾らない素顔、そして心の底から旅を楽しむ姿が、サンドの茶目っ気たっぷりな企みによってあらわになる。
また、「思い出グルメ旅」の醍醐味といえば、旅の中で赤裸々に語られるプロデュースした側の半生。今回は、サンドが「ブレイクまでの道のり」を告白。
実は、サンド結成には伊達の祖父が大きく関わっていた…?そんな知られざる結成秘話から、なかなか芽が出なかった苦節時代、伊達をお笑いの世界に誘った相方・富澤たけしの苦悩、そして人生最大のチャンスをつかんだ『M-1グランプリ』優勝まで。貴重&うっかり笑える過去の写真・動画も交えながら、サンドが包み隠さず回顧。キスマイも心を打たれた「たぎる秘話」とは。
そして、旅のクライマックスは色々な意味で胸熱。というのも、サンドがキスマイを案内したのは、『鬼滅の刃』に登場する無限城のモデルと噂される会津芦ノ牧温泉の老舗旅館。しかも、ここで味わえる福島ご当地グルメの資金調達のため、サンドは粋な企画も用意していたのだ。
それは、これまでキスマイも幾度となく挑戦してきた『10万円でできるかな』名物・宝くじ企画。実は旅に出る前、9人は合計10万円分の数字を選ぶ宝くじを購入していたのだが…これがまさかの大化け?はたして誰がいくら当てたのか。
サンド&キスマイは大化け宝くじでありつけた絶品ご当地グルメはもとより、かつては辿り着くのが困難だったという「幻の温泉郷」の秘湯も堪能。身も心もすっかりほぐれる中、北山が「卒業直前の胸の内」を語ることに。
「俺、この9人めっちゃ好きだなと思いました」と、ちょっぴり不器用な照れ笑いを浮かべながら、真摯な思いを1つひとつ言葉にしていく北山。その言葉を受け、キスマイ・メンバーが吐露した思いとは一体。
#天声人语[超话]# 【天声人语】時代と自然と夏の季語(20230606)
https://t.cn/A6pSr0wT
梅干し、梅酒に梅シロップ。氷砂糖に漬け終わった梅を取り出して煮たジャムも格別だ。平年より高い気温と降水量の多さで、今年は青梅の収穫が早まっているという。そろそろ梅仕事をしようと焦るうち、日本列島は西から梅雨入りが進む▼
きょうは二十四節気の芒種(ぼうしゅ)。稲のように穂先がとげ状の「芒(のぎ)」を持つ穀類の種をまく時期で、梅雨と重なる。地球温暖化で混乱しそうな季節感を、言葉でつなぎとめたいと思う。とはいえ、立夏や夏至などと比べると地味で聞き慣れない季語ではある▼
『絶滅寸前季語辞典』を開くと、やはり芒種が載っていた。編者の夏井いつきさんは、言葉の響きにひかれて調べるうちに「低温だが体の芯に及んでくるような熱気」を感じたそうだ。そうして詠んだのが〈ごんごんと芒種の水を呑みほせり〉▼
絶滅寸前とされた季語には、稲作に絡むものが目立つ。田植え後に祝う「早苗饗(さなぶり)」や土間でもみをする「夜庭(よにわ)」など、生活様式の変容や機械化で忘れられていく季語がある。だから俳句という非日常の世界で生かしたいと、夏井さんは書く▼
先週末の大雨は台風の影響によるものだった。秋の季語の台風が夏を追い越したのか。いや芒種だって、多くの地域ではもう田植えまで終わっている。冬の季語のマスクも、花粉症とコロナで変わるかもしれない▼
今年の梅は、三温糖と蜂蜜で漬けてみようか。災害に留意しつつ、じめじめを乗り越えたい。〈芒種とふこころに播かむ種子もがな〉能村登四郎。
https://t.cn/A6pSr0wT
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