2023.12.13 音人的彩虹P
KinKi Kidsの『P album』は希望で溢れてる――絶え間ない挑戦がもたらした新境地と新たな輝き
2007年、KinKi KidsがCDデビュー10周年を迎えた年にリリースされたアルバム『φ』(ファイ)。デビュー当時からずっと『A album』『B album』『C album』……とアルファベット順に名付けてきた彼らにとって、この作品はタイトルを含め、それまでのアルバムとは一線を画すものだった。ブラックミュージックの要素をふんだんに取り入れた楽曲「lOve in the φ」から始まり、ラストはバラード曲「永遠に」。ジャンルに囚われることなくさまざまな楽曲に挑戦したことがわかりやすく提示された作品で、初めて一聴した時、自分の知らなかったKinKi Kidsが凝縮されていて衝撃を受けたことを憶えている。多彩な楽曲を唄いこなせるのは、ひたむきに音楽に向き合い続け、作品をリリースするごとに新しい挑戦を重ねてきた2人だからこそ。それに、さまざまなジャンルを縦横無尽に行き交うという意味では、「どこにも属さない集合体」という意味を持つタイトルに相応しい作品だと思った。
それから16年。まるで『φ』を聴いた時のように〈こんなKinKi Kids、知らなかった!〉と感動に打ち震えたり、KinKi Kidsの表現に無限の可能性を感じられる作品に再び出逢うことができた。それが本日リリースされた通算17枚目のアルバム――『P album』だ。「ジャンルレスな Piece[=音楽]がちりばめられたアルバム」と謳っているだけあって、新しいアプローチが随所に見られる本作。聴いているとつい身体を揺らしたくなるようなEDM調の楽曲が多く収録されていて、それだけでも新鮮だが、突如ラップが繰り出されたりと(しかもまったく違和感がない)2人の挑戦はこちらの想像の範疇を軽々と超えてくる。だから、本作を聴いていると楽しくて仕方がないのだ。
2人のヴォーカリストとしての進化にも触れておきたい。夜の深い時間にハマるようなメロウで艶のあるヴォーカルがとにかく美しくて、アルバムをリピートするたび、つい聴き惚れてしまう。基本的にオケが抑え目なので、ある意味歌唱力に大きく左右される楽曲ばかりが並んでいるが、どれも圧巻の歌声で聴く者の心を惹きつけてしまうのは流石としか言いようがない。それに、2人の声の重なり方も史上最高レベルだと思っている。それぞれの個性が反発し合うどころか、一つの人格に成るような感覚を覚えてしまうが、きっとそれは26年という月日がもたらしたものの一つなのだろう。
共同プロデューサーである堂島孝平の仕事ぶりにも改めて脱帽してしまう。楽曲提供などを含めれば20年以上前からKinKi Kidsに携わり続け、2016年から共同プロデューサーを務めている彼は、もはやKinKi Kidsの進化に欠かせない存在である。本作を制作する上でどんな話し合いが行われたのかはわからないが、多彩な楽曲に挑戦させたのは、KinKi Kidsが26年の間に築いてきた表現力に堂島孝平が絶大な信頼を寄せているからであって、光一と剛もそこに対して誇りを持っているから、数々の実験的な試みに賛同したのではないかと思っている。堂島が作詩作曲した「アン/ペア」や「One of a kind」なども、あまりにも素晴らしい。
名曲揃いの本作だが、特筆すべきは剛が作詩を手がけた「無重力みたいな愛」だ。作曲は堂島で、弾むようなホーン隊の音色、そして愛に溢れたストレートな歌詩が、聴くたびに温かい気持ちにさせてくれる。
〈心はひとつだから/君と僕はどんな日も見つめ合っている〉
〈ずっとずっといよう一緒に/離れずに愛しよう〉
この歌詩に込められた想いは知らないけれど、私はKinKi Kidsを愛する人たちに向けたメッセージとして受け取った。それは私自身が、2人が積み上げてきたものの尊さを日々実感していて、彼らのあずかり知らないところで彼らが積み上げてきたものが壊されることを危惧していたり、壊されてたまるか、なんて勝手に闘志を燃やす瞬間があるのも要因だと思う。しかし、自分を含めグループの今後に少なからず不安を抱いている人々に対して、2人は音楽を通じて、「僕らの絆や積み上げてきたものは、そう簡単に壊れるものじゃない。だから安心してほしい」と語りかけてくれているようにも聴こえる。都合の良すぎる解釈にすぎないが、どうしたって、KinKi Kidsと彼らを愛する人々にとってのお守りのような楽曲にしか聴こえないのだ。
そして、ラストに収録されている「明日のピース」。映画のエンドロールを想起させるスロウなナンバーで、「無重力みたいな愛」に通ずるような前向きで温かい言葉がここにも並んでいる。
〈キミといる 終わらない 世界で/愛ある 未来へ/今日と言う明日のピースを繋ごう〉
「無重力みたいな愛」や「明日のピース」で彼らが伝えたいことの正解は、自分にはわからない。本人にインタビューをさせてもらったわけでもないし、あくまで憶測にすぎないけれど、こういった純度100%の愛が感じられる楽曲を終盤に持ってくるところがKinKi Kidsらしいなと思った。普段は照れ隠しから本音を隠すこともあるが、ここぞという時には真正面からメッセージを投げかけてくれる。それこそがKinKi Kidsなのだ。
そして『P album』のリリースからわずか2週間後、今度は47枚目のシングル「シュレーディンガー」がリリースされるが、驚くべきことに、そこでも2人は新境地を開拓している。どんな状況下であってもKinKi Kidsとして挑戦することを諦めたくない――そんな強い想いが感じられる2人の姿勢や作品から、私『音楽と人』2023年3月号のインタビューを思い出した。
「たぶんKinKi Kidsは完成しないまま、ずっと続いていくんですよ」
別々にインタビューを実施したにもかかわらず、それぞれの口から自然と出てきたこの言葉に、やはり二言はないのだろう。
最後に、本作を一通り聴き終えたあとは、ぜひ『A album』から『P album』まで順番に聴いてみてほしい。光一と剛がいくつもの挑戦を重ねてKinKi Kidsを大切に磨き続けてきたことも、彼らと私たちで積み上げてきたピースは、誰にも崩せやしない揺るぎないものであることも、きっと実感できるはずだから。
KinKi Kidsの『P album』は希望で溢れてる――絶え間ない挑戦がもたらした新境地と新たな輝き
2007年、KinKi KidsがCDデビュー10周年を迎えた年にリリースされたアルバム『φ』(ファイ)。デビュー当時からずっと『A album』『B album』『C album』……とアルファベット順に名付けてきた彼らにとって、この作品はタイトルを含め、それまでのアルバムとは一線を画すものだった。ブラックミュージックの要素をふんだんに取り入れた楽曲「lOve in the φ」から始まり、ラストはバラード曲「永遠に」。ジャンルに囚われることなくさまざまな楽曲に挑戦したことがわかりやすく提示された作品で、初めて一聴した時、自分の知らなかったKinKi Kidsが凝縮されていて衝撃を受けたことを憶えている。多彩な楽曲を唄いこなせるのは、ひたむきに音楽に向き合い続け、作品をリリースするごとに新しい挑戦を重ねてきた2人だからこそ。それに、さまざまなジャンルを縦横無尽に行き交うという意味では、「どこにも属さない集合体」という意味を持つタイトルに相応しい作品だと思った。
それから16年。まるで『φ』を聴いた時のように〈こんなKinKi Kids、知らなかった!〉と感動に打ち震えたり、KinKi Kidsの表現に無限の可能性を感じられる作品に再び出逢うことができた。それが本日リリースされた通算17枚目のアルバム――『P album』だ。「ジャンルレスな Piece[=音楽]がちりばめられたアルバム」と謳っているだけあって、新しいアプローチが随所に見られる本作。聴いているとつい身体を揺らしたくなるようなEDM調の楽曲が多く収録されていて、それだけでも新鮮だが、突如ラップが繰り出されたりと(しかもまったく違和感がない)2人の挑戦はこちらの想像の範疇を軽々と超えてくる。だから、本作を聴いていると楽しくて仕方がないのだ。
2人のヴォーカリストとしての進化にも触れておきたい。夜の深い時間にハマるようなメロウで艶のあるヴォーカルがとにかく美しくて、アルバムをリピートするたび、つい聴き惚れてしまう。基本的にオケが抑え目なので、ある意味歌唱力に大きく左右される楽曲ばかりが並んでいるが、どれも圧巻の歌声で聴く者の心を惹きつけてしまうのは流石としか言いようがない。それに、2人の声の重なり方も史上最高レベルだと思っている。それぞれの個性が反発し合うどころか、一つの人格に成るような感覚を覚えてしまうが、きっとそれは26年という月日がもたらしたものの一つなのだろう。
共同プロデューサーである堂島孝平の仕事ぶりにも改めて脱帽してしまう。楽曲提供などを含めれば20年以上前からKinKi Kidsに携わり続け、2016年から共同プロデューサーを務めている彼は、もはやKinKi Kidsの進化に欠かせない存在である。本作を制作する上でどんな話し合いが行われたのかはわからないが、多彩な楽曲に挑戦させたのは、KinKi Kidsが26年の間に築いてきた表現力に堂島孝平が絶大な信頼を寄せているからであって、光一と剛もそこに対して誇りを持っているから、数々の実験的な試みに賛同したのではないかと思っている。堂島が作詩作曲した「アン/ペア」や「One of a kind」なども、あまりにも素晴らしい。
名曲揃いの本作だが、特筆すべきは剛が作詩を手がけた「無重力みたいな愛」だ。作曲は堂島で、弾むようなホーン隊の音色、そして愛に溢れたストレートな歌詩が、聴くたびに温かい気持ちにさせてくれる。
〈心はひとつだから/君と僕はどんな日も見つめ合っている〉
〈ずっとずっといよう一緒に/離れずに愛しよう〉
この歌詩に込められた想いは知らないけれど、私はKinKi Kidsを愛する人たちに向けたメッセージとして受け取った。それは私自身が、2人が積み上げてきたものの尊さを日々実感していて、彼らのあずかり知らないところで彼らが積み上げてきたものが壊されることを危惧していたり、壊されてたまるか、なんて勝手に闘志を燃やす瞬間があるのも要因だと思う。しかし、自分を含めグループの今後に少なからず不安を抱いている人々に対して、2人は音楽を通じて、「僕らの絆や積み上げてきたものは、そう簡単に壊れるものじゃない。だから安心してほしい」と語りかけてくれているようにも聴こえる。都合の良すぎる解釈にすぎないが、どうしたって、KinKi Kidsと彼らを愛する人々にとってのお守りのような楽曲にしか聴こえないのだ。
そして、ラストに収録されている「明日のピース」。映画のエンドロールを想起させるスロウなナンバーで、「無重力みたいな愛」に通ずるような前向きで温かい言葉がここにも並んでいる。
〈キミといる 終わらない 世界で/愛ある 未来へ/今日と言う明日のピースを繋ごう〉
「無重力みたいな愛」や「明日のピース」で彼らが伝えたいことの正解は、自分にはわからない。本人にインタビューをさせてもらったわけでもないし、あくまで憶測にすぎないけれど、こういった純度100%の愛が感じられる楽曲を終盤に持ってくるところがKinKi Kidsらしいなと思った。普段は照れ隠しから本音を隠すこともあるが、ここぞという時には真正面からメッセージを投げかけてくれる。それこそがKinKi Kidsなのだ。
そして『P album』のリリースからわずか2週間後、今度は47枚目のシングル「シュレーディンガー」がリリースされるが、驚くべきことに、そこでも2人は新境地を開拓している。どんな状況下であってもKinKi Kidsとして挑戦することを諦めたくない――そんな強い想いが感じられる2人の姿勢や作品から、私『音楽と人』2023年3月号のインタビューを思い出した。
「たぶんKinKi Kidsは完成しないまま、ずっと続いていくんですよ」
別々にインタビューを実施したにもかかわらず、それぞれの口から自然と出てきたこの言葉に、やはり二言はないのだろう。
最後に、本作を一通り聴き終えたあとは、ぜひ『A album』から『P album』まで順番に聴いてみてほしい。光一と剛がいくつもの挑戦を重ねてKinKi Kidsを大切に磨き続けてきたことも、彼らと私たちで積み上げてきたピースは、誰にも崩せやしない揺るぎないものであることも、きっと実感できるはずだから。
寿屋手办 1/7 《超侦探事件簿 雾雨谜宫》 小死神 预定于2024年6月发售,23000日元(未含税),本日开订,官店限定特典替换表情件https://t.cn/A6lVXiFZ
製品スペック
作品 超探偵事件簿 レインコード
シリーズ PVC塗装済み完成品フィギュア
スケール 1/7
製品サイズ 全高:約210mm(台座含む)
製品仕様 塗装済完成品フィギュア(一部組立フィギュア含む)
素材 PVC(非フタル酸)・ABS
対象年齢 15歳以上
原型製作 ブレイン
品番 PV140
製品説明
きゃっきゃっきゃ!
いざ、迷宮入りーーーー!!
ゲーム『超探偵事件簿 レインコード』より、「死に神ちゃん」を1/7スケールでフィギュア化!
宙を舞っているような、浮遊感のあるポージングで「死に神ちゃん」を立体化いたしました。
体の動きにあわせて表現された躍動を感じられるピンクのロングヘアや衣装の造形、装飾品も細かい部分まで徹底再現。
スタイル抜群なプロポーションは余すことなく、元気いっぱいな表情も丁寧に再現し、
360度どこから見ても見ごたえのある商品に仕上げました。
そんな個性と愛嬌たっぷりの「死に神ちゃん」を是非お手元でお楽しみください!
製品スペック
作品 超探偵事件簿 レインコード
シリーズ PVC塗装済み完成品フィギュア
スケール 1/7
製品サイズ 全高:約210mm(台座含む)
製品仕様 塗装済完成品フィギュア(一部組立フィギュア含む)
素材 PVC(非フタル酸)・ABS
対象年齢 15歳以上
原型製作 ブレイン
品番 PV140
製品説明
きゃっきゃっきゃ!
いざ、迷宮入りーーーー!!
ゲーム『超探偵事件簿 レインコード』より、「死に神ちゃん」を1/7スケールでフィギュア化!
宙を舞っているような、浮遊感のあるポージングで「死に神ちゃん」を立体化いたしました。
体の動きにあわせて表現された躍動を感じられるピンクのロングヘアや衣装の造形、装飾品も細かい部分まで徹底再現。
スタイル抜群なプロポーションは余すことなく、元気いっぱいな表情も丁寧に再現し、
360度どこから見ても見ごたえのある商品に仕上げました。
そんな個性と愛嬌たっぷりの「死に神ちゃん」を是非お手元でお楽しみください!
おはようございます。今朝は朝寝坊したので、もう少しで職場に遅刻するところだった。(幸い間に合って良かったです) 朝ごはんはトンカツのサンドイッチ、フレンチトースト、ゆで卵,焼きギョーザでした。トンカツのサンドイッチはふんわりとしたトーストにトンカツ、野菜、マヨネーズが挟まってめちゃくちゃおいしかった。トンカツがかなり肉厚で柔らかくて、シャキシャキとした野菜にもよく合いました。それにマヨネーズの風味もたまらなく好きなんですよね。一口かじると、肉汁とマヨネーズのまろやかな味わいが染み出てきて、大満足ですね。また、フレンチトーストも結構厚みがあって、ふわふわでおいしかったなぁ。バターはちょっとしょっぱめで、香りが高くてやみつきになる味だった。そして、焼きギョーザも結構おいしかった。ご馳走さまでした
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