小田原の役
小田原の役の背景
この戦のきっかけとなったのは、「名胡桃城事件」(なぐるみじょうじけん)です。
この頃、「名胡桃城」は真田氏の城で、「沼田城」の支城(本城を守るように配置された補助的役割を持つ城)の位置付けでした。一方、本城の沼田城は、北条氏の城。真田氏と北条氏は、沼田城がある沼田領を巡って、局地戦や小競り合いが度々起こり、長い間、緊張した状態が続いていました。
当時の戦国大名にとって領土は、命にも等しい大切なものであり、先祖から受け継がれた土地を守り、自国の領土を拡大していくことは、戦国大名にとって最も大切な使命だったのです。その頃、豊臣秀吉は、四国の長宗我部氏を服従させ、東海の「徳川家康」を懐柔して、臣下の礼を取らせます。
さらに、1587年(天正15年)、25万の大軍を率いて薩摩の「島津義久」を討伐し、西日本を制圧。残るは、関東の北条氏と、奥羽の伊達氏を制圧すれば、天下統一を果たすことができることから、豊臣秀吉の関心は東日本に向けられます。
天下統一にあたり最大の障壁だったのが、関東の雄・北条氏でした。北条氏は地方豪族との関係も強く、豊臣秀吉と言えども簡単には攻め落とせる相手ではありませんでした。
また、徳川家康の次女「督姫」(とくひめ)は、北条氏直に嫁いでおり、徳川と北条は同盟関係にあったことから、北条討伐がもし失敗に終わった場合、服従させた徳川家康などが再び離反する可能性もあったため、徳川家康の動きも警戒していたのです。
徳川家康による上洛交渉
豊臣秀吉は、できるだけ血を見ることなく天下が太平になることを望んでいたことから、北条氏政、北条氏直に上洛するよう何度も書状を送ります。
1588年(天正16年)4月、豊臣秀吉は自分の力を天下に示すデモンストレーションとして、京都北野にある「聚楽第」(じゅらくてい)に、配下の大名を集め、「後陽成天皇」(ごようぜいてんのう)を招いて接待します。しかし、北条氏政と北条氏直、伊達政宗は招かれたものの、姿を見せませんでした。
これに対し豊臣秀吉は、北条氏と同盟関係にあった徳川家康を交渉役に任じ、北条氏のもとに遣わせます。徳川家康は、「すみやかに上洛し、関白殿に拝謁なされよ。もし上洛できぬと言うなら、氏直に嫁がせている私の娘は返して頂く」といった書状を、北条氏宛てに何度も送りました。
書状を受けた北条氏は、内部で意見が対立していたものの、1588年(天正16年)、北条氏政と北条氏直の代理人として、弟の「北条氏規」(ほうじょううじのり)を上洛させます。北条氏は、この上洛で沼田領問題を持ち出すことにより、有利な条件を引き出そうとしたのです。
豊臣秀吉による沼田領問題の裁定と名胡桃城事件
豊臣秀吉は、北条氏と真田氏に対し、「惣無事令」(そうぶじれい/戦国大名間の領土紛争を禁じ、受諾した大名には領土と地位を保障する法令)を遵守して停戦するよう命じます。
豊臣秀吉の仲裁により、沼田城は「北条領」、名胡桃城周辺は真田家の墓地があるので「真田領」と定められ、真田氏は手放した土地の代わりに、「信濃国箕輪」(現在の長野県)を与えられました。
しかし、豊臣秀吉の裁定に不満を持っていた北条家の家臣「猪俣邦憲」(いのまたくにのり)が、城のすべてを北条家の物にしようと、独断で名胡桃城を攻撃したことから、名胡桃城事件が勃発。当時、名胡桃城の城主だった「鈴木重則」を、偽の書状で「上田城」へ呼び寄せている間に、北条方の猪俣邦憲が名胡桃城を攻撃し、乗っ取りに成功。鈴木重則は、猪俣邦憲の策略を見抜けなかったことに責任を感じ、「正覚寺」(現在の群馬県沼田市)で自害しました。
これを知った豊臣秀吉は、惣無事令に反すると激怒し、この名胡桃城事件をきっかけに、小田原の役へと繋がっていったのです。
小田原の役と豊臣秀吉の天下統一
名胡桃城事件を知った北条氏直は、和解に向けて、名胡桃城を奪ったこと、また上洛が遅れていることを弁明した書状を豊臣秀吉に送りますが、もはや戦いは避けられない状況でした。
1589年(天正17年)末、豊臣秀吉は、天下に北条討伐を命じ、ついに小田原の役が起こります。豊臣軍は、山中、足柄(あしがら)、韮山(にらやま)、岩槻、鉢形、八王子、館林(たてばやし)、忍(おし)など、北条氏の支城を相次いで攻撃。これに対し、北条氏政と北条氏直は、町全体を取り囲む巨大な総構を築いて対応しましたが、豊臣軍約18万の大軍に完全包囲されてしまいます。
一方、豊臣秀吉は、小田原城を見下ろす石垣山に、総石垣づくりの「石垣山城」を一夜にして築城し、茶人の千利休を呼んで大茶会を開いたり、近くの箱根で温泉旅行をしたりするほど余裕を見せていたと言われています。
豊臣軍の優勢を目の当たりにした北条氏は、約100日に及ぶ籠城戦のあと、ついに小田原城を開城。北条氏直は自らの切腹により、自分に対する処罰の免除を願い出ますが、切腹は見送られます。
しかし、開戦の責任を負う形で、北条氏政とその弟・北条氏照を切腹させ、北条氏の旧領をすべて徳川家康に割譲しました。
こうして、小田原の役によって北条氏は滅亡し、豊臣秀吉の天下統一を果たすこととなったのです。
小田原の役の背景
この戦のきっかけとなったのは、「名胡桃城事件」(なぐるみじょうじけん)です。
この頃、「名胡桃城」は真田氏の城で、「沼田城」の支城(本城を守るように配置された補助的役割を持つ城)の位置付けでした。一方、本城の沼田城は、北条氏の城。真田氏と北条氏は、沼田城がある沼田領を巡って、局地戦や小競り合いが度々起こり、長い間、緊張した状態が続いていました。
当時の戦国大名にとって領土は、命にも等しい大切なものであり、先祖から受け継がれた土地を守り、自国の領土を拡大していくことは、戦国大名にとって最も大切な使命だったのです。その頃、豊臣秀吉は、四国の長宗我部氏を服従させ、東海の「徳川家康」を懐柔して、臣下の礼を取らせます。
さらに、1587年(天正15年)、25万の大軍を率いて薩摩の「島津義久」を討伐し、西日本を制圧。残るは、関東の北条氏と、奥羽の伊達氏を制圧すれば、天下統一を果たすことができることから、豊臣秀吉の関心は東日本に向けられます。
天下統一にあたり最大の障壁だったのが、関東の雄・北条氏でした。北条氏は地方豪族との関係も強く、豊臣秀吉と言えども簡単には攻め落とせる相手ではありませんでした。
また、徳川家康の次女「督姫」(とくひめ)は、北条氏直に嫁いでおり、徳川と北条は同盟関係にあったことから、北条討伐がもし失敗に終わった場合、服従させた徳川家康などが再び離反する可能性もあったため、徳川家康の動きも警戒していたのです。
徳川家康による上洛交渉
豊臣秀吉は、できるだけ血を見ることなく天下が太平になることを望んでいたことから、北条氏政、北条氏直に上洛するよう何度も書状を送ります。
1588年(天正16年)4月、豊臣秀吉は自分の力を天下に示すデモンストレーションとして、京都北野にある「聚楽第」(じゅらくてい)に、配下の大名を集め、「後陽成天皇」(ごようぜいてんのう)を招いて接待します。しかし、北条氏政と北条氏直、伊達政宗は招かれたものの、姿を見せませんでした。
これに対し豊臣秀吉は、北条氏と同盟関係にあった徳川家康を交渉役に任じ、北条氏のもとに遣わせます。徳川家康は、「すみやかに上洛し、関白殿に拝謁なされよ。もし上洛できぬと言うなら、氏直に嫁がせている私の娘は返して頂く」といった書状を、北条氏宛てに何度も送りました。
書状を受けた北条氏は、内部で意見が対立していたものの、1588年(天正16年)、北条氏政と北条氏直の代理人として、弟の「北条氏規」(ほうじょううじのり)を上洛させます。北条氏は、この上洛で沼田領問題を持ち出すことにより、有利な条件を引き出そうとしたのです。
豊臣秀吉による沼田領問題の裁定と名胡桃城事件
豊臣秀吉は、北条氏と真田氏に対し、「惣無事令」(そうぶじれい/戦国大名間の領土紛争を禁じ、受諾した大名には領土と地位を保障する法令)を遵守して停戦するよう命じます。
豊臣秀吉の仲裁により、沼田城は「北条領」、名胡桃城周辺は真田家の墓地があるので「真田領」と定められ、真田氏は手放した土地の代わりに、「信濃国箕輪」(現在の長野県)を与えられました。
しかし、豊臣秀吉の裁定に不満を持っていた北条家の家臣「猪俣邦憲」(いのまたくにのり)が、城のすべてを北条家の物にしようと、独断で名胡桃城を攻撃したことから、名胡桃城事件が勃発。当時、名胡桃城の城主だった「鈴木重則」を、偽の書状で「上田城」へ呼び寄せている間に、北条方の猪俣邦憲が名胡桃城を攻撃し、乗っ取りに成功。鈴木重則は、猪俣邦憲の策略を見抜けなかったことに責任を感じ、「正覚寺」(現在の群馬県沼田市)で自害しました。
これを知った豊臣秀吉は、惣無事令に反すると激怒し、この名胡桃城事件をきっかけに、小田原の役へと繋がっていったのです。
小田原の役と豊臣秀吉の天下統一
名胡桃城事件を知った北条氏直は、和解に向けて、名胡桃城を奪ったこと、また上洛が遅れていることを弁明した書状を豊臣秀吉に送りますが、もはや戦いは避けられない状況でした。
1589年(天正17年)末、豊臣秀吉は、天下に北条討伐を命じ、ついに小田原の役が起こります。豊臣軍は、山中、足柄(あしがら)、韮山(にらやま)、岩槻、鉢形、八王子、館林(たてばやし)、忍(おし)など、北条氏の支城を相次いで攻撃。これに対し、北条氏政と北条氏直は、町全体を取り囲む巨大な総構を築いて対応しましたが、豊臣軍約18万の大軍に完全包囲されてしまいます。
一方、豊臣秀吉は、小田原城を見下ろす石垣山に、総石垣づくりの「石垣山城」を一夜にして築城し、茶人の千利休を呼んで大茶会を開いたり、近くの箱根で温泉旅行をしたりするほど余裕を見せていたと言われています。
豊臣軍の優勢を目の当たりにした北条氏は、約100日に及ぶ籠城戦のあと、ついに小田原城を開城。北条氏直は自らの切腹により、自分に対する処罰の免除を願い出ますが、切腹は見送られます。
しかし、開戦の責任を負う形で、北条氏政とその弟・北条氏照を切腹させ、北条氏の旧領をすべて徳川家康に割譲しました。
こうして、小田原の役によって北条氏は滅亡し、豊臣秀吉の天下統一を果たすこととなったのです。
生田絵梨花が明かす、劇中歌に込めた“願いの力”と“N”の発音「1番のサビはまだ自分に言い聞かせているような感覚」
長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面から描く、ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』(公開中)。どんな願いも叶う魔法の王国に暮らす少女、アーシャの日本版声優を務めたのは、ディズニー作品の声優が夢であったと話し 、劇中歌「ウィッシュ~この願い~」で伸びやかな歌声を響かせている生田絵梨花だ。
「映画公開後には、たくさんの人が作品の感想を伝えてくれました」
「ディズニーの声優は夢でしたし、特にこの作品に対してはやりたいという想いが強かったです」。そう話す生田は、アーシャ役をオーディションでつかんだ時には、「急に夢が現実になっても信じられなかった」と語り、ディズニー100周年記念作品での声優という大役への実感を得るのにタイムラグがあったこと明かす。
「声優が決まった後に、周りの皆さんに『おめでとう』と言っていただいてから、やっと実感が湧いてきて、どんどんと喜びがあふれ出てきました。誕生日以上に『おめでとう』と言っていただいた気がします(笑)。いままでの人生で一番反響がありました。その後、歌番組で楽曲を歌わせていただいた際には、『あれよかったね』『口ずさんじゃう』と言っていただけましたし、映画の公開後には作品の感想を伝えてくれる人がたくさんいらっしゃって。作品にまつわるすべての瞬間に反響があるのは、なかなかないことだなと思いました」。
生田が演じるアーシャは、国民すべての“願い”が、魔法を操る王様に支配されている真実を知ってしまったことから、みんなの願いを取り戻したいと星に願う少女だ。空から舞い降りてきた“願い星”のスターと共に王国に奇跡を巻き起こしていくのだが、そんなアーシャの魅力を聞いてみると、本作のクリス・バック監督とファウン・ヴィーラスンソーン監督が来日した日を振り返る。
「監督とお話した時に、『いままでのディズニー作品のキャラクターは自分のために星に願うことがあったけれど、アーシャは“人のため”に願える女の子』だということを聞いて、それがアーシャの強さなんだと感じました。アーシャ自身は信じる力が強いだけで、特別な能力を持っているわけだはない。だから、きっと誰もがアーシャになれるんじゃないかなと思います」と目を輝かせながら教えてくれた。
「オーディションに臨むうえでパワーになったのは、山寺さんの言葉です」
子ヤギのバレンティノを演じた山寺宏一とは、2022年に生田がゲスト声優として参加した『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』で共演をしている。「キャストが決まる前から、今回の作品にも山寺さんはきっと参加されると思っていたんです」と話す生田は、山寺との再共演について笑顔で振り返る。
「『山寺さんにまたお会いしたい』という“願い”も込めて、このオーディションを頑張っていました。実際に再会できた時はとてもうれしかったです。1年前にご一緒した時には、山寺さんが取材で私のことをすごく褒めてくださって、それがいまも心に残っていました。プロフェッショナルな方々がいるなかで背中を押すために言ってくれたんだと思いますが、山寺さんのこの言葉は、オーディションに臨むうえでパワーになりました」と顔をほころばせた。
さらに作品に絡めて“いま、叶えたい願い”を聞いてみると、「私、本作のインタビューで答えてきた願いが叶っているんですよ。最近だと『ラーメンを食べに行きたい』と話したんですが、それもつい先日、無事に叶いました(笑)」と打ち明ける。
10月のお披露目イベントでも叶えたい願いを聞かれたという生田。「考えていなかった質問だったので、慌てて『ミョウガを食べられるようになりたい』って言っちゃったんです(笑)。そのことをたまたま見てくださっていたお店の方が、私は頼んでいないけれど、ミョウガを出してくれて。しかも、ほかの料理に混ぜたものだったので、食べることができたんです!ミョウガ単体ではまだダメなのですが、甘く見れば、願いは叶いました(笑)。『ミョウガ単体で食べられるようになりたい』ことが、今後叶えたい願いですね」。
「夢が叶った一年ですが、叶えて『はい、終わり』ということではない」
本作以外にも、ミュージカル、ドラマ、映画と多方面で活躍した2023年。生田は「忙しくさせてもらいました。山がありすぎて、山脈を登山していたような感覚です。山を越えてもまた山がある。そういった意味では、足腰が鍛えられたと思います」と振り返りつつ、「そのなかでもディズニー声優はやっぱり大きい出来事でした。夢が叶った一年ですね」としみじみ。
そして「夢は叶えられたんですが、叶えて『はい、終わり』ということじゃない」と続ける。「今度はその次に繋げられるように、自分がより感情を伝えられるような人間になるため、地道に頑張っていきたいです」と向上心を忘れない。そんな生田に、本作を二度、三度と楽しむための注目点を聞いてみると「たくさんありますが、意外と知られてないと思うのは、スターの表情や仕草がミッキーマウスをモチーフにしているということですかね。とってもチャーミングで、どこか親近感が湧くのはきっとそれが理由。意識して見ていただけたら、楽しんでもらえると思います」と微笑んだ。
「強い願いの力を歌う楽曲ですが、冒頭はまだアーシャにも迷いがあるんです」
作品内だけでなく、本作のイベントや音楽番組でもたびたび披露をしている劇中歌「ウィッシュ~この願い~」。特に「あきらめることはない」と歌う場面での、「ない」のフレーズが力強く、印象的だ。生田は「たしかによく言われます(笑)。けど、最初はそんなに『ない』を意識して強くしようと思っていたわけじゃないんです」と話し始めた。
「自然に心情が乗っていって、結果的に強くなっていったということなんですけど、言われているうちに、最近は『ない』の“N”の発音がより強く、溜め気味になっているところはあるかもしれません(笑)」と言いながらも、「一番大事にしているのは、楽曲の一連の流れです」と口にする。
生田は「強い願いの力を歌う楽曲ですが、冒頭はまだアーシャにも『信じた道は正しいのか』という迷いがあるんです。1番も2番もサビの歌詞は一緒なんですが、1番のサビはまだ自分に言い聞かせているような感覚」と、曲中で変化していくアーシャの心理を分析。
「大サビの一歩手前にある『一人じゃないから』というフレーズは、劇中でアーシャのお父さんの姿が目に一瞬映るシーンです。大切な人を思う気持ちが、『進んでいくんだ』という覚悟に変わっていく。そうやって1曲が一つのストーリーのようになっているので、毎回、歌う時には、ちゃんとその道筋を通っていけるように意識しています」と劇中の展開を歌声に反映させていることを教えてくれた。
長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面から描く、ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』(公開中)。どんな願いも叶う魔法の王国に暮らす少女、アーシャの日本版声優を務めたのは、ディズニー作品の声優が夢であったと話し 、劇中歌「ウィッシュ~この願い~」で伸びやかな歌声を響かせている生田絵梨花だ。
「映画公開後には、たくさんの人が作品の感想を伝えてくれました」
「ディズニーの声優は夢でしたし、特にこの作品に対してはやりたいという想いが強かったです」。そう話す生田は、アーシャ役をオーディションでつかんだ時には、「急に夢が現実になっても信じられなかった」と語り、ディズニー100周年記念作品での声優という大役への実感を得るのにタイムラグがあったこと明かす。
「声優が決まった後に、周りの皆さんに『おめでとう』と言っていただいてから、やっと実感が湧いてきて、どんどんと喜びがあふれ出てきました。誕生日以上に『おめでとう』と言っていただいた気がします(笑)。いままでの人生で一番反響がありました。その後、歌番組で楽曲を歌わせていただいた際には、『あれよかったね』『口ずさんじゃう』と言っていただけましたし、映画の公開後には作品の感想を伝えてくれる人がたくさんいらっしゃって。作品にまつわるすべての瞬間に反響があるのは、なかなかないことだなと思いました」。
生田が演じるアーシャは、国民すべての“願い”が、魔法を操る王様に支配されている真実を知ってしまったことから、みんなの願いを取り戻したいと星に願う少女だ。空から舞い降りてきた“願い星”のスターと共に王国に奇跡を巻き起こしていくのだが、そんなアーシャの魅力を聞いてみると、本作のクリス・バック監督とファウン・ヴィーラスンソーン監督が来日した日を振り返る。
「監督とお話した時に、『いままでのディズニー作品のキャラクターは自分のために星に願うことがあったけれど、アーシャは“人のため”に願える女の子』だということを聞いて、それがアーシャの強さなんだと感じました。アーシャ自身は信じる力が強いだけで、特別な能力を持っているわけだはない。だから、きっと誰もがアーシャになれるんじゃないかなと思います」と目を輝かせながら教えてくれた。
「オーディションに臨むうえでパワーになったのは、山寺さんの言葉です」
子ヤギのバレンティノを演じた山寺宏一とは、2022年に生田がゲスト声優として参加した『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』で共演をしている。「キャストが決まる前から、今回の作品にも山寺さんはきっと参加されると思っていたんです」と話す生田は、山寺との再共演について笑顔で振り返る。
「『山寺さんにまたお会いしたい』という“願い”も込めて、このオーディションを頑張っていました。実際に再会できた時はとてもうれしかったです。1年前にご一緒した時には、山寺さんが取材で私のことをすごく褒めてくださって、それがいまも心に残っていました。プロフェッショナルな方々がいるなかで背中を押すために言ってくれたんだと思いますが、山寺さんのこの言葉は、オーディションに臨むうえでパワーになりました」と顔をほころばせた。
さらに作品に絡めて“いま、叶えたい願い”を聞いてみると、「私、本作のインタビューで答えてきた願いが叶っているんですよ。最近だと『ラーメンを食べに行きたい』と話したんですが、それもつい先日、無事に叶いました(笑)」と打ち明ける。
10月のお披露目イベントでも叶えたい願いを聞かれたという生田。「考えていなかった質問だったので、慌てて『ミョウガを食べられるようになりたい』って言っちゃったんです(笑)。そのことをたまたま見てくださっていたお店の方が、私は頼んでいないけれど、ミョウガを出してくれて。しかも、ほかの料理に混ぜたものだったので、食べることができたんです!ミョウガ単体ではまだダメなのですが、甘く見れば、願いは叶いました(笑)。『ミョウガ単体で食べられるようになりたい』ことが、今後叶えたい願いですね」。
「夢が叶った一年ですが、叶えて『はい、終わり』ということではない」
本作以外にも、ミュージカル、ドラマ、映画と多方面で活躍した2023年。生田は「忙しくさせてもらいました。山がありすぎて、山脈を登山していたような感覚です。山を越えてもまた山がある。そういった意味では、足腰が鍛えられたと思います」と振り返りつつ、「そのなかでもディズニー声優はやっぱり大きい出来事でした。夢が叶った一年ですね」としみじみ。
そして「夢は叶えられたんですが、叶えて『はい、終わり』ということじゃない」と続ける。「今度はその次に繋げられるように、自分がより感情を伝えられるような人間になるため、地道に頑張っていきたいです」と向上心を忘れない。そんな生田に、本作を二度、三度と楽しむための注目点を聞いてみると「たくさんありますが、意外と知られてないと思うのは、スターの表情や仕草がミッキーマウスをモチーフにしているということですかね。とってもチャーミングで、どこか親近感が湧くのはきっとそれが理由。意識して見ていただけたら、楽しんでもらえると思います」と微笑んだ。
「強い願いの力を歌う楽曲ですが、冒頭はまだアーシャにも迷いがあるんです」
作品内だけでなく、本作のイベントや音楽番組でもたびたび披露をしている劇中歌「ウィッシュ~この願い~」。特に「あきらめることはない」と歌う場面での、「ない」のフレーズが力強く、印象的だ。生田は「たしかによく言われます(笑)。けど、最初はそんなに『ない』を意識して強くしようと思っていたわけじゃないんです」と話し始めた。
「自然に心情が乗っていって、結果的に強くなっていったということなんですけど、言われているうちに、最近は『ない』の“N”の発音がより強く、溜め気味になっているところはあるかもしれません(笑)」と言いながらも、「一番大事にしているのは、楽曲の一連の流れです」と口にする。
生田は「強い願いの力を歌う楽曲ですが、冒頭はまだアーシャにも『信じた道は正しいのか』という迷いがあるんです。1番も2番もサビの歌詞は一緒なんですが、1番のサビはまだ自分に言い聞かせているような感覚」と、曲中で変化していくアーシャの心理を分析。
「大サビの一歩手前にある『一人じゃないから』というフレーズは、劇中でアーシャのお父さんの姿が目に一瞬映るシーンです。大切な人を思う気持ちが、『進んでいくんだ』という覚悟に変わっていく。そうやって1曲が一つのストーリーのようになっているので、毎回、歌う時には、ちゃんとその道筋を通っていけるように意識しています」と劇中の展開を歌声に反映させていることを教えてくれた。
明年想要对战的选手?(牛相关[笑cry])
山口和曽谷的对决我也好想看!
山口 航輝(ロッテ)
「オリックスの曽谷(龍平)投手。高校の同級生なので。高校の時は1回打った記憶があります。プロに入ってからは対戦経験がないですが、コントロールが良くなって球も速くなっているので、対戦したいと思いますね。ゾーンに入ると凄い球投げているので、楽しみやなと。真っ直ぐで勝負してこいよ、って感じです!」
小木田 敦也(オリックス)
「楽天の浅村(栄斗)選手。打たれているイメージがあるので。東京ドームで満塁ホームランを打たれましたし、その悔しさがあるので。完璧に打たれていなくても、野手の間に落とされたりしたこともありました。来年は完璧に抑えたいと思います」
茶野 篤政(オリックス)
「ロッテの佐々木朗希投手や西武の今井達也投手は特に対戦成績が良くないので、エース級の投手からヒットを打ちたいと思います」
種市 篤暉(ロッテ)
「オリックスに加入する西川龍馬選手ですね。2019年にマツダスタジアムでホームランを打たれたので。確か外の真っ直ぐだったと思うんですけど、センター横の一番深いところにぶち込まれました。来季対戦したら? 全球フォークで行きたいと思います(笑)」
則本 昂大(楽天)
「西川龍馬選手(来季よりオリックスへ移籍)はあまり対戦していないので、したいですね。過去にカープ戦で投げても相手が出ていなかったりしたので。すごくいいバッターですし、対戦してみたい気持ちはありますね。何を投げて抑える? (西川の高校の先輩である)吉田正尚(レッドソックス)に聞いておきます(笑)」
山口和曽谷的对决我也好想看!
山口 航輝(ロッテ)
「オリックスの曽谷(龍平)投手。高校の同級生なので。高校の時は1回打った記憶があります。プロに入ってからは対戦経験がないですが、コントロールが良くなって球も速くなっているので、対戦したいと思いますね。ゾーンに入ると凄い球投げているので、楽しみやなと。真っ直ぐで勝負してこいよ、って感じです!」
小木田 敦也(オリックス)
「楽天の浅村(栄斗)選手。打たれているイメージがあるので。東京ドームで満塁ホームランを打たれましたし、その悔しさがあるので。完璧に打たれていなくても、野手の間に落とされたりしたこともありました。来年は完璧に抑えたいと思います」
茶野 篤政(オリックス)
「ロッテの佐々木朗希投手や西武の今井達也投手は特に対戦成績が良くないので、エース級の投手からヒットを打ちたいと思います」
種市 篤暉(ロッテ)
「オリックスに加入する西川龍馬選手ですね。2019年にマツダスタジアムでホームランを打たれたので。確か外の真っ直ぐだったと思うんですけど、センター横の一番深いところにぶち込まれました。来季対戦したら? 全球フォークで行きたいと思います(笑)」
則本 昂大(楽天)
「西川龍馬選手(来季よりオリックスへ移籍)はあまり対戦していないので、したいですね。過去にカープ戦で投げても相手が出ていなかったりしたので。すごくいいバッターですし、対戦してみたい気持ちはありますね。何を投げて抑える? (西川の高校の先輩である)吉田正尚(レッドソックス)に聞いておきます(笑)」
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