「大丈夫、恐がることはありません。 何度も言ったように、私は貴方を愛しているのですからね」
優しい声。ベッドの上での意地悪な言葉。私を咲かせていくこの指先。
彼は優しい。誰よりも優しい。
でも、彼を決して愛してはいけない。
だって、彼は――私に隠し事をしている。
これ以上、彼に踏み込んだら。
きっと私は帰れなくなる。
──────────────────
【キャラクター】
玉藻(たまも)(外見年齢28歳)
中国系の衣服を着た、穏やかそうな男性。
ヒロインがふらりと入ったお香のお店「柾亭」の主。
不眠に悩まされるヒロインに「よく眠れるお香」を調合してくれる
【主人公(リスナー)】
休学中の大学生。
付き合っていた男性がいたが、DVや束縛があり、その男に別れを切り出す。
しかし、夜中にその男にマンションのドアを叩かれて「開けないなら殺してやる!」と叫ばれてから、恐怖のために不眠になった。
大学も休学し、男から逃れるために引っ越した先の家から出られない日々が続いていた。
たまたま通りかかった「柾亭」に入ったことで、玉藻に惹かれていく。
***トラックリスト(約94分) SEなし版同梱***
01_はじまり(03:06)
「ああ、すみません。びっくりさせてしまいましたか? 私はこの店の主、玉藻と申します」
不眠症で眠れない貴方は、久しぶりに散歩に出かける。
当てもない散歩の中、「柾亭」と書かれた香の店を見つけて店内に入る。
優しい香りが漂う店内で出会ったのは、「玉藻」と名乗る美しい店主だった。
02_誘惑【キス】(06:44)
「よしよし。貴方は何も悪くないんですよ。 怖い思いをさせられただけ。辛かったですよね」
しばらくして、玉藻に会いに行く貴方。
玉藻は追い詰められた表情をしている貴方を優しく受け入れ、貴方の身の上話に耳を傾ける。
貴方をねぎらい、貴方を受け入れ、貴方を癒してくれる玉藻。
そして、貴方は恋に落ちていく。
03_今夜だけは【耳舐め・甘々セックス】(19:19)
「そんな顔をされたら、もう後戻りはできなくなってしまいますよ。ふふ、どうしてこんなに可愛いんでしょうねえ」
店の奥。柔らかい香りに包まれながら、貴方は玉藻の愛撫を受ける。
体中がグズグズに溶けて消えてしまいそうな快楽。
甘く僅かに意地悪な彼は、貴方を官能の世界へと引きずり込んで――。
04_危険(02:21)
「ああ、まだ貴方をつけ狙っていたのですね。貴方にさんざん怖い思いをさせて、まだ――」
突然引っ越した貴方を追いかけて、貴方の目の前に現れた元カレ。
元彼の魔の手から逃れるため、貴方は柾亭に駆け込む。
玉藻はそんな貴方を店の奥に匿い、自分が話をつけると店から出ていって――。
05_違和感【ハードセックス】(17:14)
「ほらほら、泣かないで。良かったですね、もう大丈夫です」
程なくして、玉藻は帰って来た。少し、楽しそうに。
話し合いは上手くいった。もう心配しなくてもいい。そう言いながら、玉藻は貴方を抱きしめる。
礼をしたいという貴方に対し、彼は「もう一度貴方を抱きたい」と貴方を抱きしめる。
――そう、楽しそうに。
06_ワタシヲアイシテクダサイ【嫉妬、セックス】(20:19)
「私にはもう、分かりますよ。この香り。たまらなく淫らな、男をそそる香り」
大学に復学した貴方は、とあることを聞くために柾亭を訪れていた。
外界との接触が増えていく貴方に、嫉妬を見せる玉藻。
貴方はそんな彼の与える快楽に溺れ、悦楽の中に沈められていく。
07_(グッドエンド)今しばらくはこのままで(03:33)
※彼を愛さなかった場合
08_(メリーバッドエンド)キツネノヨメイリ【ハードセックス】(14:33)
※彼を愛してしまった場合
09_(ボーナストラック)少しだけ、先のお話(04:01)
※グッドエンド後のお話
おまけ_フリートーク_古河徹人様(2:50)
優しい声。ベッドの上での意地悪な言葉。私を咲かせていくこの指先。
彼は優しい。誰よりも優しい。
でも、彼を決して愛してはいけない。
だって、彼は――私に隠し事をしている。
これ以上、彼に踏み込んだら。
きっと私は帰れなくなる。
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【キャラクター】
玉藻(たまも)(外見年齢28歳)
中国系の衣服を着た、穏やかそうな男性。
ヒロインがふらりと入ったお香のお店「柾亭」の主。
不眠に悩まされるヒロインに「よく眠れるお香」を調合してくれる
【主人公(リスナー)】
休学中の大学生。
付き合っていた男性がいたが、DVや束縛があり、その男に別れを切り出す。
しかし、夜中にその男にマンションのドアを叩かれて「開けないなら殺してやる!」と叫ばれてから、恐怖のために不眠になった。
大学も休学し、男から逃れるために引っ越した先の家から出られない日々が続いていた。
たまたま通りかかった「柾亭」に入ったことで、玉藻に惹かれていく。
***トラックリスト(約94分) SEなし版同梱***
01_はじまり(03:06)
「ああ、すみません。びっくりさせてしまいましたか? 私はこの店の主、玉藻と申します」
不眠症で眠れない貴方は、久しぶりに散歩に出かける。
当てもない散歩の中、「柾亭」と書かれた香の店を見つけて店内に入る。
優しい香りが漂う店内で出会ったのは、「玉藻」と名乗る美しい店主だった。
02_誘惑【キス】(06:44)
「よしよし。貴方は何も悪くないんですよ。 怖い思いをさせられただけ。辛かったですよね」
しばらくして、玉藻に会いに行く貴方。
玉藻は追い詰められた表情をしている貴方を優しく受け入れ、貴方の身の上話に耳を傾ける。
貴方をねぎらい、貴方を受け入れ、貴方を癒してくれる玉藻。
そして、貴方は恋に落ちていく。
03_今夜だけは【耳舐め・甘々セックス】(19:19)
「そんな顔をされたら、もう後戻りはできなくなってしまいますよ。ふふ、どうしてこんなに可愛いんでしょうねえ」
店の奥。柔らかい香りに包まれながら、貴方は玉藻の愛撫を受ける。
体中がグズグズに溶けて消えてしまいそうな快楽。
甘く僅かに意地悪な彼は、貴方を官能の世界へと引きずり込んで――。
04_危険(02:21)
「ああ、まだ貴方をつけ狙っていたのですね。貴方にさんざん怖い思いをさせて、まだ――」
突然引っ越した貴方を追いかけて、貴方の目の前に現れた元カレ。
元彼の魔の手から逃れるため、貴方は柾亭に駆け込む。
玉藻はそんな貴方を店の奥に匿い、自分が話をつけると店から出ていって――。
05_違和感【ハードセックス】(17:14)
「ほらほら、泣かないで。良かったですね、もう大丈夫です」
程なくして、玉藻は帰って来た。少し、楽しそうに。
話し合いは上手くいった。もう心配しなくてもいい。そう言いながら、玉藻は貴方を抱きしめる。
礼をしたいという貴方に対し、彼は「もう一度貴方を抱きたい」と貴方を抱きしめる。
――そう、楽しそうに。
06_ワタシヲアイシテクダサイ【嫉妬、セックス】(20:19)
「私にはもう、分かりますよ。この香り。たまらなく淫らな、男をそそる香り」
大学に復学した貴方は、とあることを聞くために柾亭を訪れていた。
外界との接触が増えていく貴方に、嫉妬を見せる玉藻。
貴方はそんな彼の与える快楽に溺れ、悦楽の中に沈められていく。
07_(グッドエンド)今しばらくはこのままで(03:33)
※彼を愛さなかった場合
08_(メリーバッドエンド)キツネノヨメイリ【ハードセックス】(14:33)
※彼を愛してしまった場合
09_(ボーナストラック)少しだけ、先のお話(04:01)
※グッドエンド後のお話
おまけ_フリートーク_古河徹人様(2:50)
#往復書簡#
片寄の「強さや聡明さ」が滲み出てきたのに対し…
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡22
コロナ禍の中で始まったこの連載。小竹のパートは今回が今年最後となる。小竹と親しい小泉今日子や妻夫木聡の両氏は、片寄の文章や人柄を評価しているようだ。
***
拝啓 片寄涼太様
この往復書簡、外部からの評判は私には入ってこないが(以前ここで書いた通りエゴサーチを封印したので)、私の友人・知人、同じ事務所のアーティスト・スタッフの中には毎週読んでくれている人がたくさんいる。
「カイダン」の話を書いたときには驚くほど多くの人が私の怪我の心配をしてくれたし、粉瘤(ふんりゅう)手術のことを書いたあとはやたらとみんなが私の左耳のあたりを見るようになった気が。
メールで感想を送ってくれたり、会った際に「往復書簡、毎週楽しみにしています」と言ってくれたりする人が後を絶たない。クールに「どうも」などと対応する私ではあるが、内心パヤパヤと浮かれている。
小泉今日子氏は「片寄さんの文章は安定感がある」と言っていたし、妻夫木聡氏は「片寄くんはいい子だねえ。滲み出てるねえ」と感心していたよ。
あれ? 私の書いたものに関する感想はないんかーい!? と大声でツッコミたいところだが、往復書簡の相手に指名させてもらった君が褒められるのは私としても嬉しい限り。
こういう公の場で文章を書くってさ、私の場合はそれが本業だから当然1から10まで自分で書くが、君のようなアーティストや俳優の場合は、事前にインタビューを受けて、そこからさもその人が書いたようにライターや編集者が文章を起こすのが当たり前。
だが、君は毎回毎回しっかりと自分自身で文章を書いて締め切りを守っている。私は君からの手紙を受け取るたびにそのことに感心するし、「え、涼太、もう返事を書いてきやがった」と、新たに私に課された締め切りにプロらしからぬ当惑をおぼえたりする。それにしても涼太くん、またまた糧が増えるね。
で、子供の頃の私の話。今振り返ると私は、口の中で飴玉をずっと転がしているようなとても恵まれた(甘すぎるくらいの)環境でのほほーんと幼少期を過ごしていた。もっぱらの心配事は「お父さんが死んだらどうしよう」「お母さんが死んだらどうしよう」で、寝る前にそのことを考えてベソをかくような子供だった。
ああそうか、今も健在の、根は陽気なのに不必要に悲しいことばかり考える癖は幼少期にはすでに培われていたんだ。
そのくせ、「もしもこの世界に生息している人間が私一人だけだったら」と空想するのが大好きだった。サバイバルや自給自足の知識など、必要不可欠なことは他にいくらでもあるのに、何故か私はその空想上で「一人で生きていくためにまずは料理ができなきゃ話にならない」と、かなり幼い頃から料理に興味を抱き、今じゃそれは立派な特技になっている。
ああそうか、「ひとりでいたい願望」(言い換えると「孤独好き」)も料理への探求心も幼少期にはすでに芽生えていたのだな。
君みたいに映画「トゥルーマン・ショー」の世界に入り込んでしまったような錯覚に怯える賢さは私にはなかったかなあ。
君が利発的で冒険心に溢れるキラキラとした子供だったのは、今の君を見ていて容易に想像できる。そして私は、他の子供たちとは毛色の違う変な妄想癖があり、それに一喜一憂しながらもすぐまた別の妄想をするスライムみたいなどろどろダラーッとした子供だった。
いじめや素行不良とは縁がなかったが、妄想癖が強すぎるゆえにとても嘘つきな子供で、自分も他人も傷つかないが得もしない不可解な嘘ばっかりついていた私……。
年齢が親子ほど離れている君とのこの連載、回を重ねるごとにお互いの考え方の年齢差や温度差が出ていてめちゃめちゃ面白いなあと感じていたのだが、正直に書けば書くほど、君は強さや聡明さが滲み出てきたのに対し(たとえるなら原石が磨かれていくような?)、私はどうしようもなく間抜けで怠惰なところや情けない過去がむきだしになってきている(たとえるならメッキが剥がれていくような?)のは気のせいか?
さて、前回の君の書簡の文末での質問、「これは運命に導かれたと思うこと」だが、かなりある。それどころか、自分にとって大切な出会いや出来事はすべて運命に導かれたからこそだと思う。
ただし、運命に導かれるためには、条件があるとも思う。努力や実力だけでは補えない「運」と「タイミング」を持っていること。そして運命を手繰り寄せられるような自分なりの「個性」があること(個性は人生の武器なので)。
君に近しいところで言うと、EXILE HIROさんとの出会いはまさしく運命に導かれたのだと思う。私は、あんなに魅力的な男を他に知らない。
いろんな「すごい人」に出会わせてもらった人生だったが、後にも先にもHIROさんほど人間力が高い男はついぞ私の前に現れてこなかった。
作詞家・小竹正人を巧みに(実力以上に)プロデュースしてもらい、いつからか家族の一員のようになり、そしてHIROさんの子供は、私の人生の最愛で最後の生きがいになっている。これを「運命に導かれた」と言わずに何と言う?
小竹正人
p1 私の作詞家人生はE-girls(とFlower)なしでは語れない。数えきれない苦楽を共にした愛弟子で同志だった。伶菜、晴美、希、楓、夏恋、さーちん、ユリちゃん、アンナ、乃々華、柚、そして杏奈、ありがとう。これからも頑張れ!ますます輝け!
p2 片寄×小竹の往復書簡、私の手紙は今回が2020年のラストになります。読んでくださっている皆さま、Merry×Merry X'mas★!!良い年をお迎えください。そして来年もこの連載をぜひぜひお楽しみください
片寄の「強さや聡明さ」が滲み出てきたのに対し…
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡22
コロナ禍の中で始まったこの連載。小竹のパートは今回が今年最後となる。小竹と親しい小泉今日子や妻夫木聡の両氏は、片寄の文章や人柄を評価しているようだ。
***
拝啓 片寄涼太様
この往復書簡、外部からの評判は私には入ってこないが(以前ここで書いた通りエゴサーチを封印したので)、私の友人・知人、同じ事務所のアーティスト・スタッフの中には毎週読んでくれている人がたくさんいる。
「カイダン」の話を書いたときには驚くほど多くの人が私の怪我の心配をしてくれたし、粉瘤(ふんりゅう)手術のことを書いたあとはやたらとみんなが私の左耳のあたりを見るようになった気が。
メールで感想を送ってくれたり、会った際に「往復書簡、毎週楽しみにしています」と言ってくれたりする人が後を絶たない。クールに「どうも」などと対応する私ではあるが、内心パヤパヤと浮かれている。
小泉今日子氏は「片寄さんの文章は安定感がある」と言っていたし、妻夫木聡氏は「片寄くんはいい子だねえ。滲み出てるねえ」と感心していたよ。
あれ? 私の書いたものに関する感想はないんかーい!? と大声でツッコミたいところだが、往復書簡の相手に指名させてもらった君が褒められるのは私としても嬉しい限り。
こういう公の場で文章を書くってさ、私の場合はそれが本業だから当然1から10まで自分で書くが、君のようなアーティストや俳優の場合は、事前にインタビューを受けて、そこからさもその人が書いたようにライターや編集者が文章を起こすのが当たり前。
だが、君は毎回毎回しっかりと自分自身で文章を書いて締め切りを守っている。私は君からの手紙を受け取るたびにそのことに感心するし、「え、涼太、もう返事を書いてきやがった」と、新たに私に課された締め切りにプロらしからぬ当惑をおぼえたりする。それにしても涼太くん、またまた糧が増えるね。
で、子供の頃の私の話。今振り返ると私は、口の中で飴玉をずっと転がしているようなとても恵まれた(甘すぎるくらいの)環境でのほほーんと幼少期を過ごしていた。もっぱらの心配事は「お父さんが死んだらどうしよう」「お母さんが死んだらどうしよう」で、寝る前にそのことを考えてベソをかくような子供だった。
ああそうか、今も健在の、根は陽気なのに不必要に悲しいことばかり考える癖は幼少期にはすでに培われていたんだ。
そのくせ、「もしもこの世界に生息している人間が私一人だけだったら」と空想するのが大好きだった。サバイバルや自給自足の知識など、必要不可欠なことは他にいくらでもあるのに、何故か私はその空想上で「一人で生きていくためにまずは料理ができなきゃ話にならない」と、かなり幼い頃から料理に興味を抱き、今じゃそれは立派な特技になっている。
ああそうか、「ひとりでいたい願望」(言い換えると「孤独好き」)も料理への探求心も幼少期にはすでに芽生えていたのだな。
君みたいに映画「トゥルーマン・ショー」の世界に入り込んでしまったような錯覚に怯える賢さは私にはなかったかなあ。
君が利発的で冒険心に溢れるキラキラとした子供だったのは、今の君を見ていて容易に想像できる。そして私は、他の子供たちとは毛色の違う変な妄想癖があり、それに一喜一憂しながらもすぐまた別の妄想をするスライムみたいなどろどろダラーッとした子供だった。
いじめや素行不良とは縁がなかったが、妄想癖が強すぎるゆえにとても嘘つきな子供で、自分も他人も傷つかないが得もしない不可解な嘘ばっかりついていた私……。
年齢が親子ほど離れている君とのこの連載、回を重ねるごとにお互いの考え方の年齢差や温度差が出ていてめちゃめちゃ面白いなあと感じていたのだが、正直に書けば書くほど、君は強さや聡明さが滲み出てきたのに対し(たとえるなら原石が磨かれていくような?)、私はどうしようもなく間抜けで怠惰なところや情けない過去がむきだしになってきている(たとえるならメッキが剥がれていくような?)のは気のせいか?
さて、前回の君の書簡の文末での質問、「これは運命に導かれたと思うこと」だが、かなりある。それどころか、自分にとって大切な出会いや出来事はすべて運命に導かれたからこそだと思う。
ただし、運命に導かれるためには、条件があるとも思う。努力や実力だけでは補えない「運」と「タイミング」を持っていること。そして運命を手繰り寄せられるような自分なりの「個性」があること(個性は人生の武器なので)。
君に近しいところで言うと、EXILE HIROさんとの出会いはまさしく運命に導かれたのだと思う。私は、あんなに魅力的な男を他に知らない。
いろんな「すごい人」に出会わせてもらった人生だったが、後にも先にもHIROさんほど人間力が高い男はついぞ私の前に現れてこなかった。
作詞家・小竹正人を巧みに(実力以上に)プロデュースしてもらい、いつからか家族の一員のようになり、そしてHIROさんの子供は、私の人生の最愛で最後の生きがいになっている。これを「運命に導かれた」と言わずに何と言う?
小竹正人
p1 私の作詞家人生はE-girls(とFlower)なしでは語れない。数えきれない苦楽を共にした愛弟子で同志だった。伶菜、晴美、希、楓、夏恋、さーちん、ユリちゃん、アンナ、乃々華、柚、そして杏奈、ありがとう。これからも頑張れ!ますます輝け!
p2 片寄×小竹の往復書簡、私の手紙は今回が2020年のラストになります。読んでくださっている皆さま、Merry×Merry X'mas★!!良い年をお迎えください。そして来年もこの連載をぜひぜひお楽しみください
#到了30岁还是处男似乎会变成魔法师[超话]#
横川对赤楚的演技评价。
そんなピュアで優しいラブコメディの核を担っているのが、安達を演じる赤楚の演技だ。自分に自信がないために人と深く向き合うことを恐れ、それでも少しずつ変わっていこうとする安達という役に、赤楚の演技が絶妙にマッチしている。『チェリまほ』から見える俳優・赤楚衛二のストロングポイントについて考えてみたい。
まず目を引くのが、役のグラデーションを表現する力だ。『チェリまほ』は恋愛ドラマであると同時に、自尊心の低い安達の成長物語でもある。黒沢との恋を通じて、安達がどう変わっていくか。その変化が鮮やかであればあるほど、視聴者の感動は増幅する。
そこで改めて第1話と、先日放送された第10話を見比べてみると、安達の表情がまるで別人のように違っていることがわかる。最も顕著なのは、目の輝きだ。第1話の安達は黒目に光が少なく、視線もぼんやり。人と話をするときも目線はすぐ下を向き、弱ったようにハの字になる眉がいかにも頼りない。
それが、黒沢と交際中の第10話になると、丸い黒目がキラキラと輝き、第1話では見せなかった目が半月状になる笑顔を何度も浮かべている。黒沢から愛されることで少しずつ前向きになる安達の成長を、赤楚は目の輝きで語ってみせた。
ターニングポイントとなったのは、黒沢のピンチを救った第5話だろう。「俺でも黒沢の役に立てたんだ」とコピー機に顔を突っ込んで喜びを噛みしめるところから、蕾だった安達の可愛らしさがどんどん花開いていった。すっかりおなじみとなった「うんまっ!」のフレーズから、トコトコとバイキングに乗り込む仕草まで、一挙手一投足がまるで小動物のようなあいくるしさ。恋をすると人は明るくなるという風説を言動からナチュラルに証明してくれているので、観ている方もつい応援したくなる。
次に光っているのが、イキイキとしたリアクションだ。エレベーターホールで黒沢を見つけて思わず身を隠すところや、柘植(浅香航大)との関係を黒沢に誤解されそうになって慌てて訂正するところなど、ことあるごとにテンパる安達は、そのたびに大きく腕を振ったり、声を裏返らせたり、目を丸めたりする。こうしたオーバーリアクションは失敗するとサムく見えるのだけど、絶妙にフィットしているのが赤楚の巧みなところだ。
赤楚のリアクションが自然なのは、動き先行ではなく、感情先行で芝居ができているから。こういう動きをしようという自意識が前に出ると、どんなリアクションも白々しく見える。そこを赤楚は、まず安達の驚きや混乱という感情をしっかり捉え、その発芽としてリアクションへと展開している。そして、赤楚の演じる安達ならこんなふうに動きそうという共通認識をしっかり視聴者と共有できているから、ちょっとオーバーサイズのリアクションも違和感なく楽しめるのだ。
こうしたリアクションの良さを踏まえた上で、3つめのストロイングポイントを挙げるなら、高いコメディセンスだろう。「まぶしっ」「近いな」など、赤楚は短い切り返しの台詞が抜群にうまい。ここで緩急が生まれることで、つい視聴者はクスッとさせられてしまう。他にも「こんな能力、まじでいらねえ!」「これじゃ心臓がもたない!」など勢いがないと成立しないモノローグも多数あるが、どれもデフォルメが効いていて面白い。
『チェリまほ』が愛されるのは、視聴者の目尻が思わず垂れるような純度の高いラブストーリーであることもさることながら、コメディとしてのノリの良さも大きい。各話30分という短いお話の中で、毎回笑ってツッコめる要素が散りばめられているから、親しみが持てるのだ。黒沢や柘植が豪快なストレートで笑いを決めてくるタイプなら、安達はチェンジアップ。その即妙さで、掛け合いにリズムを生んでいる。
横川对赤楚的演技评价。
そんなピュアで優しいラブコメディの核を担っているのが、安達を演じる赤楚の演技だ。自分に自信がないために人と深く向き合うことを恐れ、それでも少しずつ変わっていこうとする安達という役に、赤楚の演技が絶妙にマッチしている。『チェリまほ』から見える俳優・赤楚衛二のストロングポイントについて考えてみたい。
まず目を引くのが、役のグラデーションを表現する力だ。『チェリまほ』は恋愛ドラマであると同時に、自尊心の低い安達の成長物語でもある。黒沢との恋を通じて、安達がどう変わっていくか。その変化が鮮やかであればあるほど、視聴者の感動は増幅する。
そこで改めて第1話と、先日放送された第10話を見比べてみると、安達の表情がまるで別人のように違っていることがわかる。最も顕著なのは、目の輝きだ。第1話の安達は黒目に光が少なく、視線もぼんやり。人と話をするときも目線はすぐ下を向き、弱ったようにハの字になる眉がいかにも頼りない。
それが、黒沢と交際中の第10話になると、丸い黒目がキラキラと輝き、第1話では見せなかった目が半月状になる笑顔を何度も浮かべている。黒沢から愛されることで少しずつ前向きになる安達の成長を、赤楚は目の輝きで語ってみせた。
ターニングポイントとなったのは、黒沢のピンチを救った第5話だろう。「俺でも黒沢の役に立てたんだ」とコピー機に顔を突っ込んで喜びを噛みしめるところから、蕾だった安達の可愛らしさがどんどん花開いていった。すっかりおなじみとなった「うんまっ!」のフレーズから、トコトコとバイキングに乗り込む仕草まで、一挙手一投足がまるで小動物のようなあいくるしさ。恋をすると人は明るくなるという風説を言動からナチュラルに証明してくれているので、観ている方もつい応援したくなる。
次に光っているのが、イキイキとしたリアクションだ。エレベーターホールで黒沢を見つけて思わず身を隠すところや、柘植(浅香航大)との関係を黒沢に誤解されそうになって慌てて訂正するところなど、ことあるごとにテンパる安達は、そのたびに大きく腕を振ったり、声を裏返らせたり、目を丸めたりする。こうしたオーバーリアクションは失敗するとサムく見えるのだけど、絶妙にフィットしているのが赤楚の巧みなところだ。
赤楚のリアクションが自然なのは、動き先行ではなく、感情先行で芝居ができているから。こういう動きをしようという自意識が前に出ると、どんなリアクションも白々しく見える。そこを赤楚は、まず安達の驚きや混乱という感情をしっかり捉え、その発芽としてリアクションへと展開している。そして、赤楚の演じる安達ならこんなふうに動きそうという共通認識をしっかり視聴者と共有できているから、ちょっとオーバーサイズのリアクションも違和感なく楽しめるのだ。
こうしたリアクションの良さを踏まえた上で、3つめのストロイングポイントを挙げるなら、高いコメディセンスだろう。「まぶしっ」「近いな」など、赤楚は短い切り返しの台詞が抜群にうまい。ここで緩急が生まれることで、つい視聴者はクスッとさせられてしまう。他にも「こんな能力、まじでいらねえ!」「これじゃ心臓がもたない!」など勢いがないと成立しないモノローグも多数あるが、どれもデフォルメが効いていて面白い。
『チェリまほ』が愛されるのは、視聴者の目尻が思わず垂れるような純度の高いラブストーリーであることもさることながら、コメディとしてのノリの良さも大きい。各話30分という短いお話の中で、毎回笑ってツッコめる要素が散りばめられているから、親しみが持てるのだ。黒沢や柘植が豪快なストレートで笑いを決めてくるタイプなら、安達はチェンジアップ。その即妙さで、掛け合いにリズムを生んでいる。
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