《聊斋志异》阿宝(下)
田中貢太郎
阿宝は孫に誓っているから決して他へは往かないと言った。阿宝の父親と母親はとうとう女の言葉に従った。
阿宝の父親は孫を入婿にしようかどうかということを評議した。すると阿宝が言った。
「婿は久しく姑しゅうとの家にいるものじゃありません、それにあの人は貧乏人ですから、久しくおれば久しくあるほど人に賤いやしまれます、私は一旦承知しましたから、小屋がけに甘んじます、藜藿あかざのお菜もいといません」
孫はそこで阿宝を親しく迎えて結婚したが、二人は互いに世を隔てて逢った人のように懽よろこんだ。
孫はそれから細君が化粧料として持ってきた金ですこし豊かになった。またいくらか財産もふえたので書物に一生懸命になって、家のことは見向きもしなかった。阿宝はよく貯蓄して、他のことで孫を累わずらわさなかった。三年して家はますます富んだが、孫はたちまち糖尿病のような病気になって死んでしまった。阿宝は悲しんで眠りもしなければ食事も摂らないので、皆がいろいろと勧めたけれども、その言葉を用いなかった。そして夜にまぎれて縊死いししようとした。婢が知って急に救けてよみがえらしたがとうとう食事を摂らなかった。
三日過ぎて親類や友人が集まって、孫の死骸を葬ろうとした。と、棺の中からうめき声が聞えてきた。開けてみると孫は活きかえっていた。
「冥王の前へ往ったところが、冥王は僕が平生の誠実を知っておって部曹ぶそうにしてくれた、すると人が来て、孫部曹の妻がじきにまいりますと言った、で、王は記録を見て、これはまだ死なす者じゃないと言うと、三日も食べずにおりますからと言った、そこで王は僕の方をふりかえって、汝が妻の節義に感じて、いきかえらしてやると言って、馬に乗せて送りかえしてくれたのだ」
それから孫の体はだんだんと回復した。そのうちに官吏登用試験がきた。孫もそれに応ずることになったが、試験場に入る前にあたって、悪戯の少年達はまた孫をからかって、七つ出ることになっている試験の題になぞらえたものを作り、孫を人のいない所へ伴れて往って話した。
「これは某という家へ賄賂を贈って得たものだから、君にあげるよ」
孫はほんとうにして昼夜いろいろと工夫して七つの文章を作った。少年達は隠ひそかに笑いあった。その時試験官は熟なれた題では受験者が前人の文章を模倣するの弊があると思って、力つとめて変った題を出した。その題は皆孫の作った文章に符合していた。そこで孫は郷試に選ばれ、翌年は進士に挙げられて翰林かんりんを授けられた。天子は孫の不思議を聞いて召してお尋ねになった。孫は謹んで申しあげた。天子は非常にお喜びになって、阿宝に拝謁を仰せつけられ、たくさんの下されものがあった。
出自《聊斋志异》卷二
粤西孙子楚,名士也。生有枝指。性迂讷,人诳之,辄信为真。 或值座有歌妓,则必遥望却走。或知其然 ,诱之来,使妓狎逼之,则赪 颜彻颈,汗珠珠下滴。因共为笑。遂貌其呆状,相邮传作丑语,而 名之“孙痴”。
邑大贾某翁,与王侯埒富。姻戚皆贵胄。有女阿宝,绝色也。日择良匹,大家儿争委禽妆,皆不当翁意。生时失俪,有戏之者,劝其通媒。 生殊不自揣,果从其教。翁素耳其名,而贫之。媒媪将出,适遇宝,问之, 以告。女戏曰:“渠去其枝指,余当归之。”媪告生。生曰:“不难。” 媒去,生以斧自断其指,大痛彻心,血益倾注,滨死。过数日,始能起,往见媒而示之。媪惊。奔告女。女亦奇之,戏请再去其痴。生闻而哗辨,自谓不痴;然无由见而自剖。转念阿宝未必美如天人,何遂高自位置如此?由是曩念顿冷。
会值清明,俗于是日,妇女出游,轻薄少年,亦结队随行,恣其月旦。 有同社数人,强邀生去。或嘲之曰:“莫欲一观可人否?”生亦知其戏己;然以受女揶揄故,亦思一见其人,忻然随众物色之。遥见有女子憩树下, 恶少年环如墙堵。众曰:“此必阿宝也。”趋之,果宝。审谛之,娟丽无双。少顷,人益稠。女起,遽去。众情颠倒,品头题足,纷纷若狂。生独默然。及众他适,回视生,犹痴立故所,呼之不应。群曳之曰:“魂随阿 宝去耶?”亦不答。众以其素讷,故不为怪,或推之、或挽之以归。至家, 直上床卧,终日不起,冥如醉,唤之不醒。家人疑其失魂,招于旷野,莫能效。强拍问之,则蒙昽应云:“我在阿宝家。”及细诘之,又默不语。家人惶惑莫解。初,生见女去,意不忍舍,觉身已从之行,渐傍其衿带间,人无呵者。遂从女归,坐卧依之,夜辄与狎,甚相得;然觉腹中奇馁, 思欲一返家门,而迷不知路。女每梦与人交,问其名,曰:“我孙子楚也。” 心异之,而不可以告人。生卧三日,气休休若将澌灭。家人大恐,托人婉告翁,欲一招魂其家。翁笑曰:“平昔不相往还,何由遗魂吾家?”家人固哀之,翁始允。
巫执故服、草荐以往。女诘得其故,骇极,不听他往, 直导入室,任招呼而去。巫归至门,生榻上已呻。既醒,女室之香奁什具, 何色何名,历言不爽。女闻之,益骇,阴感其情之深。生既离床寝,坐立凝思,忽忽若忘。每伺察阿宝,希幸一再遘之。浴佛节,闻将降香水月寺,遂早旦往候道左,目眩睛劳。日涉午,女始至, 自车中窥见生,以掺手搴帘,凝睇不转。生益动,尾从之。女忽命青衣来诘姓字。生殷勤自展,魂益摇。车去,始归。归复病,冥然绝食,梦中辄呼宝名。每自恨魂不复灵。家旧养一鹦鹉,忽毙,小儿持弄于床。生自念:倘得身为鹦鹉,振翼可达女室。心方注想,身已翩然鹦鹉,遽飞而去,直达宝所。女喜而扑之,锁其肘,饲以麻子。大呼曰:“姐姐勿锁!我孙子楚也!”女大骇,解其缚,亦不去。女祝曰:“深情已篆中心。今已人禽异类,姻好何可复圆?”鸟云:“得近芳泽,于愿已足。”他人饲之,不 食;女自饲之,则食。女坐,则集其膝;卧,则依其床。如是三日。女甚怜之,阴使人瞷生,生则僵卧,气绝已三日,但心头未冰耳。女又祝曰:“君能复为人,当誓死相从。”鸟云:“诳我!”女乃自矢。鸟侧目,若有所思。少间,女束双弯,解履床下,鹦鹉骤下,衔履飞去。女急呼之,飞已远矣。女使妪往探,则生已寤。家人见鹦鹉衔绣履来,堕地死,方共异之。生旋苏,即索履。众莫知故。适妪至,入视生,问履所在。生曰:“是阿宝信誓物。 借口相覆:小生不忘金诺也。”妪反命。女益奇之,故使婢泄其情于母。 母审之确,乃曰:“此子才名亦不恶,但有相如之贫。择数年,得婿若此,恐将为显者笑。”女以履故,矢不他嫁。翁媪从之。驰报生。生喜,疾顿瘳。翁议赘诸家。女曰:“婿不可久处岳家。况郎又贫,久益为人贱。儿既诺之,处蓬茅而甘藜藿,不怨也。”生乃亲迎成礼,相逢如隔世欢。 自是家得奁妆,小阜,颇增物产。而生痴于书,不知理家人生业;女善居积,亦不以他事累生。居三年,家益富。生忽病消渴,卒。女哭之痛, 泪眼不晴,至绝眠食。劝之不纳,乘夜自经。婢觉之,急救而醒,终亦不食。三日,集亲党,将以殓生。闻棺中呻以息,启之,已复活。自言:“见冥王, 以生平朴诚,命作部曹。忽有人白:‘孙部曹之妻将至。’王稽鬼录, 言:‘此未应便死。’又白:‘不食三日矣。’王顾谓:‘感汝妻节义,姑赐再生。’因使驭卒控马送余还。”由此体渐平。值岁大比,入闱之前, 诸少年玩弄之,共拟隐僻之题七,引生僻处与语,言:“此某家关节, 敬秘相授。”生信之,昼夜揣摩,制成七艺。众隐笑之。时典试者虑熟题有蹈袭弊,力反常径。题纸下,七首皆符。生以是抡魁。明年,举进士,授词林。上闻异,召问之。生具启奏。上大嘉悦。后召见阿宝;赏赉有加焉。
异史氏曰:“性痴,则其志凝,故书痴者文必工,艺痴者技必良;世之落拓而无成者,皆自谓不痴者也。且如粉花荡产,卢雉倾家,顾痴人事哉,以是知慧黠而过,乃是真痴,彼孙子何痴乎?”
2023.12.13 音人的彩虹P
KinKi Kidsの『P album』は希望で溢れてる――絶え間ない挑戦がもたらした新境地と新たな輝き
2007年、KinKi KidsがCDデビュー10周年を迎えた年にリリースされたアルバム『φ』(ファイ)。デビュー当時からずっと『A album』『B album』『C album』……とアルファベット順に名付けてきた彼らにとって、この作品はタイトルを含め、それまでのアルバムとは一線を画すものだった。ブラックミュージックの要素をふんだんに取り入れた楽曲「lOve in the φ」から始まり、ラストはバラード曲「永遠に」。ジャンルに囚われることなくさまざまな楽曲に挑戦したことがわかりやすく提示された作品で、初めて一聴した時、自分の知らなかったKinKi Kidsが凝縮されていて衝撃を受けたことを憶えている。多彩な楽曲を唄いこなせるのは、ひたむきに音楽に向き合い続け、作品をリリースするごとに新しい挑戦を重ねてきた2人だからこそ。それに、さまざまなジャンルを縦横無尽に行き交うという意味では、「どこにも属さない集合体」という意味を持つタイトルに相応しい作品だと思った。
それから16年。まるで『φ』を聴いた時のように〈こんなKinKi Kids、知らなかった!〉と感動に打ち震えたり、KinKi Kidsの表現に無限の可能性を感じられる作品に再び出逢うことができた。それが本日リリースされた通算17枚目のアルバム――『P album』だ。「ジャンルレスな Piece[=音楽]がちりばめられたアルバム」と謳っているだけあって、新しいアプローチが随所に見られる本作。聴いているとつい身体を揺らしたくなるようなEDM調の楽曲が多く収録されていて、それだけでも新鮮だが、突如ラップが繰り出されたりと(しかもまったく違和感がない)2人の挑戦はこちらの想像の範疇を軽々と超えてくる。だから、本作を聴いていると楽しくて仕方がないのだ。
2人のヴォーカリストとしての進化にも触れておきたい。夜の深い時間にハマるようなメロウで艶のあるヴォーカルがとにかく美しくて、アルバムをリピートするたび、つい聴き惚れてしまう。基本的にオケが抑え目なので、ある意味歌唱力に大きく左右される楽曲ばかりが並んでいるが、どれも圧巻の歌声で聴く者の心を惹きつけてしまうのは流石としか言いようがない。それに、2人の声の重なり方も史上最高レベルだと思っている。それぞれの個性が反発し合うどころか、一つの人格に成るような感覚を覚えてしまうが、きっとそれは26年という月日がもたらしたものの一つなのだろう。
共同プロデューサーである堂島孝平の仕事ぶりにも改めて脱帽してしまう。楽曲提供などを含めれば20年以上前からKinKi Kidsに携わり続け、2016年から共同プロデューサーを務めている彼は、もはやKinKi Kidsの進化に欠かせない存在である。本作を制作する上でどんな話し合いが行われたのかはわからないが、多彩な楽曲に挑戦させたのは、KinKi Kidsが26年の間に築いてきた表現力に堂島孝平が絶大な信頼を寄せているからであって、光一と剛もそこに対して誇りを持っているから、数々の実験的な試みに賛同したのではないかと思っている。堂島が作詩作曲した「アン/ペア」や「One of a kind」なども、あまりにも素晴らしい。
名曲揃いの本作だが、特筆すべきは剛が作詩を手がけた「無重力みたいな愛」だ。作曲は堂島で、弾むようなホーン隊の音色、そして愛に溢れたストレートな歌詩が、聴くたびに温かい気持ちにさせてくれる。
〈心はひとつだから/君と僕はどんな日も見つめ合っている〉
〈ずっとずっといよう一緒に/離れずに愛しよう〉
この歌詩に込められた想いは知らないけれど、私はKinKi Kidsを愛する人たちに向けたメッセージとして受け取った。それは私自身が、2人が積み上げてきたものの尊さを日々実感していて、彼らのあずかり知らないところで彼らが積み上げてきたものが壊されることを危惧していたり、壊されてたまるか、なんて勝手に闘志を燃やす瞬間があるのも要因だと思う。しかし、自分を含めグループの今後に少なからず不安を抱いている人々に対して、2人は音楽を通じて、「僕らの絆や積み上げてきたものは、そう簡単に壊れるものじゃない。だから安心してほしい」と語りかけてくれているようにも聴こえる。都合の良すぎる解釈にすぎないが、どうしたって、KinKi Kidsと彼らを愛する人々にとってのお守りのような楽曲にしか聴こえないのだ。
そして、ラストに収録されている「明日のピース」。映画のエンドロールを想起させるスロウなナンバーで、「無重力みたいな愛」に通ずるような前向きで温かい言葉がここにも並んでいる。
〈キミといる 終わらない 世界で/愛ある 未来へ/今日と言う明日のピースを繋ごう〉
「無重力みたいな愛」や「明日のピース」で彼らが伝えたいことの正解は、自分にはわからない。本人にインタビューをさせてもらったわけでもないし、あくまで憶測にすぎないけれど、こういった純度100%の愛が感じられる楽曲を終盤に持ってくるところがKinKi Kidsらしいなと思った。普段は照れ隠しから本音を隠すこともあるが、ここぞという時には真正面からメッセージを投げかけてくれる。それこそがKinKi Kidsなのだ。
そして『P album』のリリースからわずか2週間後、今度は47枚目のシングル「シュレーディンガー」がリリースされるが、驚くべきことに、そこでも2人は新境地を開拓している。どんな状況下であってもKinKi Kidsとして挑戦することを諦めたくない――そんな強い想いが感じられる2人の姿勢や作品から、私『音楽と人』2023年3月号のインタビューを思い出した。
「たぶんKinKi Kidsは完成しないまま、ずっと続いていくんですよ」
別々にインタビューを実施したにもかかわらず、それぞれの口から自然と出てきたこの言葉に、やはり二言はないのだろう。
最後に、本作を一通り聴き終えたあとは、ぜひ『A album』から『P album』まで順番に聴いてみてほしい。光一と剛がいくつもの挑戦を重ねてKinKi Kidsを大切に磨き続けてきたことも、彼らと私たちで積み上げてきたピースは、誰にも崩せやしない揺るぎないものであることも、きっと実感できるはずだから。
KinKi Kidsの『P album』は希望で溢れてる――絶え間ない挑戦がもたらした新境地と新たな輝き
2007年、KinKi KidsがCDデビュー10周年を迎えた年にリリースされたアルバム『φ』(ファイ)。デビュー当時からずっと『A album』『B album』『C album』……とアルファベット順に名付けてきた彼らにとって、この作品はタイトルを含め、それまでのアルバムとは一線を画すものだった。ブラックミュージックの要素をふんだんに取り入れた楽曲「lOve in the φ」から始まり、ラストはバラード曲「永遠に」。ジャンルに囚われることなくさまざまな楽曲に挑戦したことがわかりやすく提示された作品で、初めて一聴した時、自分の知らなかったKinKi Kidsが凝縮されていて衝撃を受けたことを憶えている。多彩な楽曲を唄いこなせるのは、ひたむきに音楽に向き合い続け、作品をリリースするごとに新しい挑戦を重ねてきた2人だからこそ。それに、さまざまなジャンルを縦横無尽に行き交うという意味では、「どこにも属さない集合体」という意味を持つタイトルに相応しい作品だと思った。
それから16年。まるで『φ』を聴いた時のように〈こんなKinKi Kids、知らなかった!〉と感動に打ち震えたり、KinKi Kidsの表現に無限の可能性を感じられる作品に再び出逢うことができた。それが本日リリースされた通算17枚目のアルバム――『P album』だ。「ジャンルレスな Piece[=音楽]がちりばめられたアルバム」と謳っているだけあって、新しいアプローチが随所に見られる本作。聴いているとつい身体を揺らしたくなるようなEDM調の楽曲が多く収録されていて、それだけでも新鮮だが、突如ラップが繰り出されたりと(しかもまったく違和感がない)2人の挑戦はこちらの想像の範疇を軽々と超えてくる。だから、本作を聴いていると楽しくて仕方がないのだ。
2人のヴォーカリストとしての進化にも触れておきたい。夜の深い時間にハマるようなメロウで艶のあるヴォーカルがとにかく美しくて、アルバムをリピートするたび、つい聴き惚れてしまう。基本的にオケが抑え目なので、ある意味歌唱力に大きく左右される楽曲ばかりが並んでいるが、どれも圧巻の歌声で聴く者の心を惹きつけてしまうのは流石としか言いようがない。それに、2人の声の重なり方も史上最高レベルだと思っている。それぞれの個性が反発し合うどころか、一つの人格に成るような感覚を覚えてしまうが、きっとそれは26年という月日がもたらしたものの一つなのだろう。
共同プロデューサーである堂島孝平の仕事ぶりにも改めて脱帽してしまう。楽曲提供などを含めれば20年以上前からKinKi Kidsに携わり続け、2016年から共同プロデューサーを務めている彼は、もはやKinKi Kidsの進化に欠かせない存在である。本作を制作する上でどんな話し合いが行われたのかはわからないが、多彩な楽曲に挑戦させたのは、KinKi Kidsが26年の間に築いてきた表現力に堂島孝平が絶大な信頼を寄せているからであって、光一と剛もそこに対して誇りを持っているから、数々の実験的な試みに賛同したのではないかと思っている。堂島が作詩作曲した「アン/ペア」や「One of a kind」なども、あまりにも素晴らしい。
名曲揃いの本作だが、特筆すべきは剛が作詩を手がけた「無重力みたいな愛」だ。作曲は堂島で、弾むようなホーン隊の音色、そして愛に溢れたストレートな歌詩が、聴くたびに温かい気持ちにさせてくれる。
〈心はひとつだから/君と僕はどんな日も見つめ合っている〉
〈ずっとずっといよう一緒に/離れずに愛しよう〉
この歌詩に込められた想いは知らないけれど、私はKinKi Kidsを愛する人たちに向けたメッセージとして受け取った。それは私自身が、2人が積み上げてきたものの尊さを日々実感していて、彼らのあずかり知らないところで彼らが積み上げてきたものが壊されることを危惧していたり、壊されてたまるか、なんて勝手に闘志を燃やす瞬間があるのも要因だと思う。しかし、自分を含めグループの今後に少なからず不安を抱いている人々に対して、2人は音楽を通じて、「僕らの絆や積み上げてきたものは、そう簡単に壊れるものじゃない。だから安心してほしい」と語りかけてくれているようにも聴こえる。都合の良すぎる解釈にすぎないが、どうしたって、KinKi Kidsと彼らを愛する人々にとってのお守りのような楽曲にしか聴こえないのだ。
そして、ラストに収録されている「明日のピース」。映画のエンドロールを想起させるスロウなナンバーで、「無重力みたいな愛」に通ずるような前向きで温かい言葉がここにも並んでいる。
〈キミといる 終わらない 世界で/愛ある 未来へ/今日と言う明日のピースを繋ごう〉
「無重力みたいな愛」や「明日のピース」で彼らが伝えたいことの正解は、自分にはわからない。本人にインタビューをさせてもらったわけでもないし、あくまで憶測にすぎないけれど、こういった純度100%の愛が感じられる楽曲を終盤に持ってくるところがKinKi Kidsらしいなと思った。普段は照れ隠しから本音を隠すこともあるが、ここぞという時には真正面からメッセージを投げかけてくれる。それこそがKinKi Kidsなのだ。
そして『P album』のリリースからわずか2週間後、今度は47枚目のシングル「シュレーディンガー」がリリースされるが、驚くべきことに、そこでも2人は新境地を開拓している。どんな状況下であってもKinKi Kidsとして挑戦することを諦めたくない――そんな強い想いが感じられる2人の姿勢や作品から、私『音楽と人』2023年3月号のインタビューを思い出した。
「たぶんKinKi Kidsは完成しないまま、ずっと続いていくんですよ」
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最後に、本作を一通り聴き終えたあとは、ぜひ『A album』から『P album』まで順番に聴いてみてほしい。光一と剛がいくつもの挑戦を重ねてKinKi Kidsを大切に磨き続けてきたことも、彼らと私たちで積み上げてきたピースは、誰にも崩せやしない揺るぎないものであることも、きっと実感できるはずだから。
#岩田华怜[超话]#
【僕はまだ、】君の脈で踊りたかった【オリジナル振付】
ニコニコ動画とYouTubeで公開しています。
YouTubeは本日22時投稿です
早いもので、音祇と踊り始めて6年が経ちました。
10万再生もして頂いている「脱獄」が6年前の今日投稿されたんだよね。
好きなこと、楽しいことばかりでは生きていけない人生で
音祇と踊れるこの僕まだだけは、いつでも私たちの頭の中をなりふり構わず表現できる
唯一無二の場所で、変わらず在り続けてくれています。
いつも動画を見てくれる皆さん、本当にありがとうございます。
今後は更に進化して、僕まだにしか出せない色を全面に押し出していけるよう、頑張ります。
渡米しても、辞めません。笑
とにかく、音祇と言う才能に出会えたこと、かけがえのない親友が一緒に踊ってくれること、
自分の写し鏡のようで、全然違う良さを持ってる
最高の相棒に出逢わせてくれた踊ってみたに
私は一生感謝していきます。らぶ。
——————
やっぱり踊ってるときが一番楽しいな
特に音祇と踊ってるときが一番好きな自分でいられるな
集合して、振り付け確認して、「なんだっけ。」とか言いながらすぐ形になって、何回か踊ってると「クローン?」ってほど動きが揃う。
結構気持ちが悪いくらい揃う時が多いw
楽しかったね。ありがとうね。
また会える日まで
一緒に踊れる日まで
————————
大事にしようと思うと
私は強く握り締めてしまって
気づいたら大切なものを壊してしまう事が多い
だから今は手放しに両手を広げて
"自分"だけを抱き締めることにしている。
何とか生き延びるよ
【僕はまだ、】君の脈で踊りたかった【オリジナル振付】
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早いもので、音祇と踊り始めて6年が経ちました。
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唯一無二の場所で、変わらず在り続けてくれています。
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今後は更に進化して、僕まだにしか出せない色を全面に押し出していけるよう、頑張ります。
渡米しても、辞めません。笑
とにかく、音祇と言う才能に出会えたこと、かけがえのない親友が一緒に踊ってくれること、
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私は一生感謝していきます。らぶ。
——————
やっぱり踊ってるときが一番楽しいな
特に音祇と踊ってるときが一番好きな自分でいられるな
集合して、振り付け確認して、「なんだっけ。」とか言いながらすぐ形になって、何回か踊ってると「クローン?」ってほど動きが揃う。
結構気持ちが悪いくらい揃う時が多いw
楽しかったね。ありがとうね。
また会える日まで
一緒に踊れる日まで
————————
大事にしようと思うと
私は強く握り締めてしまって
気づいたら大切なものを壊してしまう事が多い
だから今は手放しに両手を広げて
"自分"だけを抱き締めることにしている。
何とか生き延びるよ
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