ヘーパイストス
概説
ゼウスとヘーラーの息子で第1子。ゼウスは、前妻であるテミスとの間にホーライ3姉妹やモイライ3姉妹などをもうけた。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていたことに焦ったヘーラーが、正妻としての名誉を挽回するべく単性生殖して産んだ子供であるとされる。ところが、生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とした。その後、ヘーパイストスは海の女神テティスとエウリュノメーに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという。ヘーパイストスはその礼として、テティスとエウリュノメーに自作の宝石を送っている。
他の説では、ヘーラクレースの航海を妨害するために、嵐で船を漂流させたヘーラーが、ゼウスから罰せられるのを、ヘーパイストスがかばおうとしたことから、ゼウスによって地上へ投げ落され、1日かかってレームノス島に落ち、シンティエス人に助けられた。この時に足が不自由になったとされる。
一般にはゼウスとヘーラーの息子とされるが、ヘーラーが1人で生んだという伝承もある。それによればヘーラーはゼウスと対立し、ゼウスと交わらずに1人で生んだという。またゼウスは男性ながら、美貌と才気を兼ね備えた女神アテーナーを生んだが、ヘーラーの生んだヘーパイストスは醜い子供だったので、これにより正妻としての面目を失ったヘーラーは、対抗してティーターンの力を借り、自分も1人で子テューポーンをもうけたという。
ヘーパイストスはオリュンポスの神々に加えられたが、ヘーラーの彼への冷遇は続き、彼は母への不信感を募らせていった。そんなある日、ヘーパイストスからヘーラーに豪華な椅子が届けられた。宝石をちりばめ、黄金でつくられ、大変美しい椅子で、その出来に感激した上機嫌のヘーラーが椅子に座ったとたん体を拘束され身動きが取れなくなってしまった。その後ディオニューソスがヘーパイストスを酔わせて天上に連れてきて解放させたといわれる。
神々の武具を作ることで有名なヘーパイストスだが、自ら戦うこともある。『イーリアス』ではヘーラーに命じられて、アキレウスを襲う河の神スカマンドロスと対決し、決して弱まらぬ炎を放って巨大な河そのものを瞬時に沸騰・蒸発させ、河の神を屈服させた。また軍神アテーナーは、頭痛に悩むゼウスが痛みに耐えかね、ヘーパイストスに命じて斧(ラブリュス)で頭を叩き割らせることで、ゼウスの頭から生まれたという。
なお、ヘーラーが一人で生んだのはアレースとする伝承もある。詳しくはフローラを参照。
ヘーパイストスの妻はアプロディーテーとも、カリスのアグライアーともいわれる。一説には天上の妻はアプロディーテーであり、地上の妻はカリスであるという。
ヘーパイストスの子供にはアテーナイの王エリクトニオス、テーセウスに退治されたペリペーテース、アルゴナウタイの1人であるパライモーンなどがいる。
アプロディーテーとの結婚
ホメーロスの『オデュッセイア』ではヘーパイストスはアプロディーテーと結婚している。ゼウス自らヘーパイストスにアプロディーテーを妻として与えたという。しかし、彼女はヘーパイストスの醜さを嫌っていた。そこに軍神アレースが現れた。アレースはゼウスとヘーラーの子であるものの、争いの神であり残虐な性格である事から、神々や人々からの評判はすこぶる悪かったが、オリュンポスの男神の中でも一二を争う美男子だった。やがて醜い夫との生活に疲れていたアプロディーテーは、美形のアレースと恋愛関係となる。当のヘーパイストスは、妻の浮気にまったく気付かず、夫婦仲の悪さはアプロディーテーの機嫌が悪いだけだと妻を信じていた。しかしヘーリオスから事実を知らされたヘーパイストスは落胆し、同時にアプロディーテーへの激しい憎悪が芽生えた。
ある日、ヘーパイストスは「仕事場に行く。しばらく家には戻れない」と言い家を出て行く。これ幸いと浮気に浸るアレースとアプロディーテーだが、二人で寝床に入ったとたんに見えない網で捕えられ、裸で抱き合ったまま動けなくなってしまった。この網は、妻への復讐の為にヘーパイストスが作った特製の網で、彼以外解く事が出来ない物だったのである。何とか解こうとする二人であったが、動けば動くほど体に食い込み、完全に身動きが取れなくなってしまった。
妻とアレースの密通現場を押さえたヘーパイストスであったが、妻が自分には見せなかった媚態の艶やかなる美しさをアレースに晒したことに激怒、更なる辱めを与えてやろうと考えていた。すると、そこへ伝令の神であるヘルメースが偶然にも通りかかる。ヘルメースがアプロディーテーに片思いしていることを知っていたヘーパイストスは、密通現場を彼に見せれば興味を持つと考え、ヘルメースを招き入れた。彼の目論見通り、ヘルメースは興味を示し釘付けになる。すると、ヘーパイストスは「他の十二神を呼んで来て頂きたい。特に結婚の仲人をして頂いた母上を呼んで来て欲しい」とヘルメースに頼んだ。伝令の神であるヘルメースは、瞬く間にオリンポス中を駆け巡って面白いものが見られると触れ回り、十二神をヘーパイストスの神殿の前に連れて来た。
そして、集まった神々を前にヘーパイストスは「これから面白い見世物をご覧に入れましょう」と言って、アプロディーテーとアレースの密通現場を晒したのである。密通現場を見せられた神々は、皆困った顔をしてしまう。と言うのもアプロディーテーとアレースの二人の様が余りにも面白く、大声で笑いたかったのだが、神である自分たちが品もなく馬鹿笑い出来なかったことと、結婚を取り仕切ったヘーラーの手前、笑うことが出来なかった為である。ところが、アポローンが「ヘルメース殿、貴殿は以前からアプロディーテーと臥所を供にしたいと申していたそうではないか。丁度良い機会だ、アレースと代わって貰ったらどうだ?」と問うたのに対し、ヘルメースが「入りたいのは山々なれど、私の一物はアレース殿の物と比べ、頑丈でも逞しくもございませぬ」と返したことで、我慢していた神々は思わず吹き出してしまった。アレースは恥ずかしさのあまり、解放された途端逃げるように自領へ去ったが、アプロディーテーはただその場で微笑んでいた。
神々の笑い声が響く中、この結婚を取り仕切ったヘーラーだけは笑えずにいた。そんなヘーラーに対しヘーパイストスは『母上、貴方様より拝領いたしました花嫁は、他の神々と臥所を共にするふしだらな女にございます。されば、ここにのしを着けてお返し申し上げますので、どうぞお引取りください』と言った。再び神々の前で恥を掻かされたヘーラーはアプロディーテーを連れ、神々の失笑が木霊す中、退散していった。
その後、ポセイドーンの仲介の元、ヘーパイストスはアプロディーテーと離婚し、アレースから賠償を受け取った。そして、アレースはトラーキア、アプロディーテーはクレータ島での謹慎を命じられた。後にアプロディーテーはポセイドーンにこの仲介の礼を与えている。
その他の説・補足
実はヘーラーとは不仲ではなかったとする説もある。ある時、ゼウスとヘーラーが夫婦喧嘩をした際に、ヘーパイストスがヘーラーを擁護した(或は、単に止めに入っただけとも)。これがゼウスの逆鱗に触れ、天界から突き落とされ足に障害を負ったとされる。
アレースの醜態を笑い飛ばしたアポローンとヘルメースだが、逆に「アプロディーテーと臥所を共に出来るのならば、二重・三重に巻かれても構わない」と羨ましがったとする説もある。
アレースはアプロディーテーと浮気をするとき、従者であるアレクトリュオーンに見張りをさせた。ところがある日アレクトリュオーンは居眠りをしてしまい、ヘーリオスが天に昇っても2人は気付かなかった。このため2人はヘーリオスに見つかり、ヘーパイストスの罠にかかった。アレクトリュオーンは神々の前で大恥を掻かされたことに激怒したアレースの怒りを買い、鶏へ変えられてしまった。それ以来、鶏は太陽が昇ると「ヘーリオスが来たぞ(コケコッコー)」と鳴くようになったと言われている。
赫菲斯托斯(希腊语:Ἥφαιστος、英语:Hephaestus),是古希腊神话中的火神、锻造与砌石之神、雕刻艺术之神。奥林匹斯十二主神之一。是宙斯和赫拉的儿子(或由赫拉独生),阿佛洛狄忒或阿格莱亚的丈夫。赫菲斯托斯善于建造神殿,制作各种武器和金属用品,技艺高超,被誉为工匠的始祖,以及锻造的庇护神。在利姆诺斯、西西里等岛屿最初尊他为地火之神,据说当大地轰隆震响、火山喷发,就是他在打铁。赫菲斯托斯对应罗马神话中的伏尔甘(Vulcan),伏尔甘本身是罗马的古老神明,但他起初并没有更多事迹,只是单纯的火焰化身,后罗马人将他与赫菲斯托斯进行混同,使其获得了锻造神的身份。据说这个神明的名字起源于克里特岛,而西方语言中的“火山”一词便是源于其名字。
概説
ゼウスとヘーラーの息子で第1子。ゼウスは、前妻であるテミスとの間にホーライ3姉妹やモイライ3姉妹などをもうけた。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていたことに焦ったヘーラーが、正妻としての名誉を挽回するべく単性生殖して産んだ子供であるとされる。ところが、生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とした。その後、ヘーパイストスは海の女神テティスとエウリュノメーに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという。ヘーパイストスはその礼として、テティスとエウリュノメーに自作の宝石を送っている。
他の説では、ヘーラクレースの航海を妨害するために、嵐で船を漂流させたヘーラーが、ゼウスから罰せられるのを、ヘーパイストスがかばおうとしたことから、ゼウスによって地上へ投げ落され、1日かかってレームノス島に落ち、シンティエス人に助けられた。この時に足が不自由になったとされる。
一般にはゼウスとヘーラーの息子とされるが、ヘーラーが1人で生んだという伝承もある。それによればヘーラーはゼウスと対立し、ゼウスと交わらずに1人で生んだという。またゼウスは男性ながら、美貌と才気を兼ね備えた女神アテーナーを生んだが、ヘーラーの生んだヘーパイストスは醜い子供だったので、これにより正妻としての面目を失ったヘーラーは、対抗してティーターンの力を借り、自分も1人で子テューポーンをもうけたという。
ヘーパイストスはオリュンポスの神々に加えられたが、ヘーラーの彼への冷遇は続き、彼は母への不信感を募らせていった。そんなある日、ヘーパイストスからヘーラーに豪華な椅子が届けられた。宝石をちりばめ、黄金でつくられ、大変美しい椅子で、その出来に感激した上機嫌のヘーラーが椅子に座ったとたん体を拘束され身動きが取れなくなってしまった。その後ディオニューソスがヘーパイストスを酔わせて天上に連れてきて解放させたといわれる。
神々の武具を作ることで有名なヘーパイストスだが、自ら戦うこともある。『イーリアス』ではヘーラーに命じられて、アキレウスを襲う河の神スカマンドロスと対決し、決して弱まらぬ炎を放って巨大な河そのものを瞬時に沸騰・蒸発させ、河の神を屈服させた。また軍神アテーナーは、頭痛に悩むゼウスが痛みに耐えかね、ヘーパイストスに命じて斧(ラブリュス)で頭を叩き割らせることで、ゼウスの頭から生まれたという。
なお、ヘーラーが一人で生んだのはアレースとする伝承もある。詳しくはフローラを参照。
ヘーパイストスの妻はアプロディーテーとも、カリスのアグライアーともいわれる。一説には天上の妻はアプロディーテーであり、地上の妻はカリスであるという。
ヘーパイストスの子供にはアテーナイの王エリクトニオス、テーセウスに退治されたペリペーテース、アルゴナウタイの1人であるパライモーンなどがいる。
アプロディーテーとの結婚
ホメーロスの『オデュッセイア』ではヘーパイストスはアプロディーテーと結婚している。ゼウス自らヘーパイストスにアプロディーテーを妻として与えたという。しかし、彼女はヘーパイストスの醜さを嫌っていた。そこに軍神アレースが現れた。アレースはゼウスとヘーラーの子であるものの、争いの神であり残虐な性格である事から、神々や人々からの評判はすこぶる悪かったが、オリュンポスの男神の中でも一二を争う美男子だった。やがて醜い夫との生活に疲れていたアプロディーテーは、美形のアレースと恋愛関係となる。当のヘーパイストスは、妻の浮気にまったく気付かず、夫婦仲の悪さはアプロディーテーの機嫌が悪いだけだと妻を信じていた。しかしヘーリオスから事実を知らされたヘーパイストスは落胆し、同時にアプロディーテーへの激しい憎悪が芽生えた。
ある日、ヘーパイストスは「仕事場に行く。しばらく家には戻れない」と言い家を出て行く。これ幸いと浮気に浸るアレースとアプロディーテーだが、二人で寝床に入ったとたんに見えない網で捕えられ、裸で抱き合ったまま動けなくなってしまった。この網は、妻への復讐の為にヘーパイストスが作った特製の網で、彼以外解く事が出来ない物だったのである。何とか解こうとする二人であったが、動けば動くほど体に食い込み、完全に身動きが取れなくなってしまった。
妻とアレースの密通現場を押さえたヘーパイストスであったが、妻が自分には見せなかった媚態の艶やかなる美しさをアレースに晒したことに激怒、更なる辱めを与えてやろうと考えていた。すると、そこへ伝令の神であるヘルメースが偶然にも通りかかる。ヘルメースがアプロディーテーに片思いしていることを知っていたヘーパイストスは、密通現場を彼に見せれば興味を持つと考え、ヘルメースを招き入れた。彼の目論見通り、ヘルメースは興味を示し釘付けになる。すると、ヘーパイストスは「他の十二神を呼んで来て頂きたい。特に結婚の仲人をして頂いた母上を呼んで来て欲しい」とヘルメースに頼んだ。伝令の神であるヘルメースは、瞬く間にオリンポス中を駆け巡って面白いものが見られると触れ回り、十二神をヘーパイストスの神殿の前に連れて来た。
そして、集まった神々を前にヘーパイストスは「これから面白い見世物をご覧に入れましょう」と言って、アプロディーテーとアレースの密通現場を晒したのである。密通現場を見せられた神々は、皆困った顔をしてしまう。と言うのもアプロディーテーとアレースの二人の様が余りにも面白く、大声で笑いたかったのだが、神である自分たちが品もなく馬鹿笑い出来なかったことと、結婚を取り仕切ったヘーラーの手前、笑うことが出来なかった為である。ところが、アポローンが「ヘルメース殿、貴殿は以前からアプロディーテーと臥所を供にしたいと申していたそうではないか。丁度良い機会だ、アレースと代わって貰ったらどうだ?」と問うたのに対し、ヘルメースが「入りたいのは山々なれど、私の一物はアレース殿の物と比べ、頑丈でも逞しくもございませぬ」と返したことで、我慢していた神々は思わず吹き出してしまった。アレースは恥ずかしさのあまり、解放された途端逃げるように自領へ去ったが、アプロディーテーはただその場で微笑んでいた。
神々の笑い声が響く中、この結婚を取り仕切ったヘーラーだけは笑えずにいた。そんなヘーラーに対しヘーパイストスは『母上、貴方様より拝領いたしました花嫁は、他の神々と臥所を共にするふしだらな女にございます。されば、ここにのしを着けてお返し申し上げますので、どうぞお引取りください』と言った。再び神々の前で恥を掻かされたヘーラーはアプロディーテーを連れ、神々の失笑が木霊す中、退散していった。
その後、ポセイドーンの仲介の元、ヘーパイストスはアプロディーテーと離婚し、アレースから賠償を受け取った。そして、アレースはトラーキア、アプロディーテーはクレータ島での謹慎を命じられた。後にアプロディーテーはポセイドーンにこの仲介の礼を与えている。
その他の説・補足
実はヘーラーとは不仲ではなかったとする説もある。ある時、ゼウスとヘーラーが夫婦喧嘩をした際に、ヘーパイストスがヘーラーを擁護した(或は、単に止めに入っただけとも)。これがゼウスの逆鱗に触れ、天界から突き落とされ足に障害を負ったとされる。
アレースの醜態を笑い飛ばしたアポローンとヘルメースだが、逆に「アプロディーテーと臥所を共に出来るのならば、二重・三重に巻かれても構わない」と羨ましがったとする説もある。
アレースはアプロディーテーと浮気をするとき、従者であるアレクトリュオーンに見張りをさせた。ところがある日アレクトリュオーンは居眠りをしてしまい、ヘーリオスが天に昇っても2人は気付かなかった。このため2人はヘーリオスに見つかり、ヘーパイストスの罠にかかった。アレクトリュオーンは神々の前で大恥を掻かされたことに激怒したアレースの怒りを買い、鶏へ変えられてしまった。それ以来、鶏は太陽が昇ると「ヘーリオスが来たぞ(コケコッコー)」と鳴くようになったと言われている。
赫菲斯托斯(希腊语:Ἥφαιστος、英语:Hephaestus),是古希腊神话中的火神、锻造与砌石之神、雕刻艺术之神。奥林匹斯十二主神之一。是宙斯和赫拉的儿子(或由赫拉独生),阿佛洛狄忒或阿格莱亚的丈夫。赫菲斯托斯善于建造神殿,制作各种武器和金属用品,技艺高超,被誉为工匠的始祖,以及锻造的庇护神。在利姆诺斯、西西里等岛屿最初尊他为地火之神,据说当大地轰隆震响、火山喷发,就是他在打铁。赫菲斯托斯对应罗马神话中的伏尔甘(Vulcan),伏尔甘本身是罗马的古老神明,但他起初并没有更多事迹,只是单纯的火焰化身,后罗马人将他与赫菲斯托斯进行混同,使其获得了锻造神的身份。据说这个神明的名字起源于克里特岛,而西方语言中的“火山”一词便是源于其名字。
[兔子]
Smile Up ! Project一覧を見る
2024/02/22
「令和6年能登半島地震」被災地支援活動のご報告
この度、「令和6年能登半島地震」により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
SMILE-UP.グループでは今回、石川県輪島市におきまして、支援活動を実施いたしましたので、下記の通りご報告申し上げます。
2024年2月14日(水)
【石川県輪島市:門前中学校】
約150名の被災された方々・避難所スタッフの皆様に、ラーメンの炊き出しとお菓子の詰め合わせ・タオル・日用品などの物資をお届けいたしました。
【石川県輪島市:門前東小学校】
学校活動が、3校合同という形で再開した門前地区の小・中学生の皆様約130名と教職員の皆様に、鉛筆・タオルなどの物資をお届けいたしました。
この度の活動におきましても、自治体・教育委員会の皆様にご尽力いただきましたおかげで、活動させていただくことができました。改めまして、心より御礼申し上げます。
当日は暖かな陽射しの中、被災地の皆様・タレント・スタッフに多くの笑顔が広がり、笑顔のもつパワーを強く実感するとてもあたたかな時間となりました。
震災にて苦難を強いられる中、皆様立場に関係なく寄り添い支え合いながら、日常生活に戻るために尽力されておりました。
メディア様の報道で、被災者の方々のお言葉を知る事もできました。
「本当に心の底から笑えた」
「地震でこのまま死ぬのかなとか思ったけど、生きてて良かった」
ありがとうございました。感謝申し上げます。
SMILE-UP.グループも、皆様に寄り添い、少しでも気持ちを晴らす一助になれるよう尽力してまいります。
これからも微力ではありますが、一人でも多くの方が笑顔になれるよう、「Smile Up!Project」として継続的に活動をしてまいります。
被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
2024年2月22日
SMILE-UP.グループ
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2024/02/22
「令和6年能登半島地震」被災地支援活動のご報告
この度、「令和6年能登半島地震」により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
SMILE-UP.グループでは今回、石川県輪島市におきまして、支援活動を実施いたしましたので、下記の通りご報告申し上げます。
2024年2月14日(水)
【石川県輪島市:門前中学校】
約150名の被災された方々・避難所スタッフの皆様に、ラーメンの炊き出しとお菓子の詰め合わせ・タオル・日用品などの物資をお届けいたしました。
【石川県輪島市:門前東小学校】
学校活動が、3校合同という形で再開した門前地区の小・中学生の皆様約130名と教職員の皆様に、鉛筆・タオルなどの物資をお届けいたしました。
この度の活動におきましても、自治体・教育委員会の皆様にご尽力いただきましたおかげで、活動させていただくことができました。改めまして、心より御礼申し上げます。
当日は暖かな陽射しの中、被災地の皆様・タレント・スタッフに多くの笑顔が広がり、笑顔のもつパワーを強く実感するとてもあたたかな時間となりました。
震災にて苦難を強いられる中、皆様立場に関係なく寄り添い支え合いながら、日常生活に戻るために尽力されておりました。
メディア様の報道で、被災者の方々のお言葉を知る事もできました。
「本当に心の底から笑えた」
「地震でこのまま死ぬのかなとか思ったけど、生きてて良かった」
ありがとうございました。感謝申し上げます。
SMILE-UP.グループも、皆様に寄り添い、少しでも気持ちを晴らす一助になれるよう尽力してまいります。
これからも微力ではありますが、一人でも多くの方が笑顔になれるよう、「Smile Up!Project」として継続的に活動をしてまいります。
被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
2024年2月22日
SMILE-UP.グループ
猫の日
縁側に座る猫のサスケと、志季。
彼らは並んで、ぬるま湯のようにあたたかな午後の日差しを浴びていた。
庭先では風がそよそよと木々を揺らし、遠くからは小鳥のさえずりが聞こえてくる。
久しぶりの、思いがけない帰省だった。
大が指名された地方ロケの行き先が、志季の実家のほど近くであることに気付いたマネージャーが
「お前、最近ろくに帰ってないだろう」
と、志季を作業部屋から引っ張り出したのだ。
物理的に引っ張り出したのは、大だったが。
「今日明日はずっと天気、いいみたいですよ。
アンタも、そろそろ日差しに当たらないと」
彼のその台詞に『布団を干すんじゃないんだから』と翼が笑っていた。
『徹夜明けの志季は、敷きっぱなしの布団みたいなものだから、間違っては…いないかも?』と里津花が続けた。
徹夜作業がようやく終わって、死んだように眠りまくったその後だった。
二十代では勢いで出来ていた無理も、三十路を超えるとそこそこ『来る』。
言われるがまま、されるがままのぼけっとした男に、甲斐甲斐しく上着を着せてくれる面倒見の良い青年の頭を、志季はほとんど無意識にかき混ぜた。
「なに」
大は呆れたように、でもどこか楽しそうに笑った。
「お〜い、大、志季、準備は出来たか?
大丈夫みたいだな。
よし、じゃあ行くぞ」
朝から一分の隙もなく、品の良いスーツとネクタイがよく似合うマネージャー・灰月の掛け声で、寮を出る。
妙にテンションが高い灰月に、相変わらず朝は似合わない男だ、と思ったのが最後の記憶だ。
***
気が付いたら大の仕事現場だった。
移動中の車の中でずっと眠っていたらしい。
灰月に笑いながら起こされて、立ち会い……のような雰囲気を出しながら、大の仕事ぶりを見守って。
そのうち目が覚めてきたので、灰月と「大ちゃんかっこいい」と茶々を入れていたら、怒られた。
更に気付いたら、実家だった。
大と灰月は、近所のお姉様方に捕まっている。
平均年齢70歳前後でも、タイプの違う色男二人を前にしたお姉様方は、まるで少女のように可愛らしかった。
色男たちがまた、真面目に紳士的に相手をするものだから、盛り上がる盛り上がる。
お茶うけに、自家製の漬物まで持ち寄っていたし、長話の準備は万端だ。
アレはしばらく解放されないだろう。
よく考えたら、何がなんだか分からないまま実家まで連れてこられた身としては、少しざまあみろという気分だった。
そうして今、SolidSリーダー兼プロデューサー兼作曲家である志季は、ただの篁志季として、サスケと二人で寛いでいた。
女性陣の楽しげな声は、程よく遠く、野鳥の声と混ざって心地よい。
手にはコーヒーカップがあって、サスケは隣で寝そべり、のどを鳴らしてうとうとと、恐らく眠りかけている。
「……ふぅ」
彼らが言葉を交わすことはないが、互いの存在があることで、心地よい時間がもたらされることを知っていた。
志季はコーヒーを一口飲んで、傍らのサスケを見下ろした。
彼は糸のように目を細くして、ゴロロ…と喉を鳴らしている。
白いヒゲがまろい日差しに溶けそうで、そのあまりに平和な光景に思わず笑った。
「お前は今日も、のんびりしているな」
言葉をかけられたサスケは少しだけ目を開けて、志季をじっと見つめた。
その瞳には、年月を重ねた結果のなんとも言えない深みが宿っているように感じられた。
なにせ20年は生きている老猫だ。
人間でいうなら90歳以上になるらしいと、弟が言っていた気がする。
そんな彼からすれば、志季なんて『人間の小僧』くらいに思われているかもしれない。
子猫の頃からどこかふてぶてしく、あまりに堂々としていたものだから、長生きするだろうとは思っていたが、案の定猫又コースまっしぐらだ。
しかし、それでいいと思っている。
のびのびと、気まぐれで、自由で、えらそうで。
そんな生き物だから、愛される。
「長生きしろよ」
そう言って頭を撫でてやれば、彼は気持ちよさそうに喉を鳴らした。
たまにはこんな休日も、良いかもしれない。
·猫の日
·SolidS
縁側に座る猫のサスケと、志季。
彼らは並んで、ぬるま湯のようにあたたかな午後の日差しを浴びていた。
庭先では風がそよそよと木々を揺らし、遠くからは小鳥のさえずりが聞こえてくる。
久しぶりの、思いがけない帰省だった。
大が指名された地方ロケの行き先が、志季の実家のほど近くであることに気付いたマネージャーが
「お前、最近ろくに帰ってないだろう」
と、志季を作業部屋から引っ張り出したのだ。
物理的に引っ張り出したのは、大だったが。
「今日明日はずっと天気、いいみたいですよ。
アンタも、そろそろ日差しに当たらないと」
彼のその台詞に『布団を干すんじゃないんだから』と翼が笑っていた。
『徹夜明けの志季は、敷きっぱなしの布団みたいなものだから、間違っては…いないかも?』と里津花が続けた。
徹夜作業がようやく終わって、死んだように眠りまくったその後だった。
二十代では勢いで出来ていた無理も、三十路を超えるとそこそこ『来る』。
言われるがまま、されるがままのぼけっとした男に、甲斐甲斐しく上着を着せてくれる面倒見の良い青年の頭を、志季はほとんど無意識にかき混ぜた。
「なに」
大は呆れたように、でもどこか楽しそうに笑った。
「お〜い、大、志季、準備は出来たか?
大丈夫みたいだな。
よし、じゃあ行くぞ」
朝から一分の隙もなく、品の良いスーツとネクタイがよく似合うマネージャー・灰月の掛け声で、寮を出る。
妙にテンションが高い灰月に、相変わらず朝は似合わない男だ、と思ったのが最後の記憶だ。
***
気が付いたら大の仕事現場だった。
移動中の車の中でずっと眠っていたらしい。
灰月に笑いながら起こされて、立ち会い……のような雰囲気を出しながら、大の仕事ぶりを見守って。
そのうち目が覚めてきたので、灰月と「大ちゃんかっこいい」と茶々を入れていたら、怒られた。
更に気付いたら、実家だった。
大と灰月は、近所のお姉様方に捕まっている。
平均年齢70歳前後でも、タイプの違う色男二人を前にしたお姉様方は、まるで少女のように可愛らしかった。
色男たちがまた、真面目に紳士的に相手をするものだから、盛り上がる盛り上がる。
お茶うけに、自家製の漬物まで持ち寄っていたし、長話の準備は万端だ。
アレはしばらく解放されないだろう。
よく考えたら、何がなんだか分からないまま実家まで連れてこられた身としては、少しざまあみろという気分だった。
そうして今、SolidSリーダー兼プロデューサー兼作曲家である志季は、ただの篁志季として、サスケと二人で寛いでいた。
女性陣の楽しげな声は、程よく遠く、野鳥の声と混ざって心地よい。
手にはコーヒーカップがあって、サスケは隣で寝そべり、のどを鳴らしてうとうとと、恐らく眠りかけている。
「……ふぅ」
彼らが言葉を交わすことはないが、互いの存在があることで、心地よい時間がもたらされることを知っていた。
志季はコーヒーを一口飲んで、傍らのサスケを見下ろした。
彼は糸のように目を細くして、ゴロロ…と喉を鳴らしている。
白いヒゲがまろい日差しに溶けそうで、そのあまりに平和な光景に思わず笑った。
「お前は今日も、のんびりしているな」
言葉をかけられたサスケは少しだけ目を開けて、志季をじっと見つめた。
その瞳には、年月を重ねた結果のなんとも言えない深みが宿っているように感じられた。
なにせ20年は生きている老猫だ。
人間でいうなら90歳以上になるらしいと、弟が言っていた気がする。
そんな彼からすれば、志季なんて『人間の小僧』くらいに思われているかもしれない。
子猫の頃からどこかふてぶてしく、あまりに堂々としていたものだから、長生きするだろうとは思っていたが、案の定猫又コースまっしぐらだ。
しかし、それでいいと思っている。
のびのびと、気まぐれで、自由で、えらそうで。
そんな生き物だから、愛される。
「長生きしろよ」
そう言って頭を撫でてやれば、彼は気持ちよさそうに喉を鳴らした。
たまにはこんな休日も、良いかもしれない。
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