【川村壱馬連載 4】「歌が上手い下手には興味がない」そのロマンや哲学を語る
好きなものには激アツな愛を注ぐ「美し過ぎるオタク」こと川村壱馬の、偏愛の対象をビジュアルとワードで紐解く連載の第4回のテーマは、「つむぐ」。東京のど真ん中にある、音楽雑誌をメインに取り扱う古書店で、音楽を偏愛する者たちがつむいだ言葉の中にタイムスリップ。
▎川村壱馬連載
▎I am K「つむぐ」
仕事先への移動中、ゲームをやりながら、締め切り間際に机に向かっているとき――。ふと「言葉」が降りてくることがあるという。「ボーカリスト」の仕事と向き合って10年。自分の使命は、「気持ち」で人の心を動かすことだと思う。その“気持ち”は彼のつむぐリリックの中に反映され、そのリリックが熱や光となって、聴き手の心をあたため、照らす。
▎僕なりに
▎伝えたい気持ちがあるから
▎歌っているんです
この1年ぐらいは、なんかジェットコースターみたいに、いろんな感情のアップダウンを経験した気がします(苦笑)。3年半ぶりの声出しOKのライブで全国を回りながら、「これをやるために生まれてきたんだ」みたいな爆発的な喜びを感じる瞬間もあれば、「こっちの方向にこれぐらいのスピードで進んでいきたい」という気持ちが先走って、フィジカルが追いつかなくなったりして。
順調に見えているかもしれないけど、自分自身では何となく、トンネルの中にいるような感覚も経験した。でも今は、「こういう経験ってきっと何らかの気づきにつながるんじゃないかな」なんてことも思います。
考えてみれば、パッて道が開けたときって、その前に暗澹たる気持ちになっているものだったりするから。たとえば、10年前に「VOCALBATTLEAUDITION4」を受けたときも、ファイナリストの15人に残った中で、歌のスキルに関しては間違いなく僕が最低だった。
でも気持ちだけは誰にも負けないとも思っていたし、HIROさんは、僕の気持ちの部分を見てくれるはずだっていう確信があった。根拠なんてないのに(笑)。
▪️
当時は、歌に関してはど素人だったけど、僕は昔から、歌が上手いとか下手とかそんなことに興味はなくて。下手でも心を動かされたら、「すげぇ!」って感動する。だから、オーディションのときも、「聴いてくれてる人たちの心を動かすぞ」って、その一点に集中してました。こんなこと言うと、「キモっ!」って思われるかもしれないけど、僕、頭の中で自分の未来をクリアにイメージできたら、それが現実になるっていう特殊能力の持ち主なんです(笑)。
で、ボーカリストが現実のものになった今、ステージ上で「これをやるために生まれてきた」って思えるのが、ラップをやっているとき。歌も好きなんだけど、多分、僕の根底にやりたい音楽としてラップがあって、リリックとフィーリングでメッセージを伝えることが、自分の使命なんじゃないかなって思えるんですよ。
でも誤解しないでほしいのは、「ラッパーになりたい」 わけじゃないってこと。ラッパーの皆さんの世界は面白いしカッコいいけど、そこに憧れてるわけじゃない。僕の最大の武器は多分ラップで、みんなが言葉にできないことを代弁するのが、僕の仕事なんじゃないかなって。
世の中には、言いたいことを言えない人って多いじゃないですか。頑張ってる人が報われずに、しょーもないことやってる奴がヘラヘラ笑って生きてる。そんな世の中に、「ふざけんなよ!」って声をあげていきたい。
そんな中で、「共闘してるな」って感じるのが、俳優の山田裕貴くん。裕貴くんも、SNSを通して、世の中に対して思っていることをガッツリ言っている人で、僕らはお互いに「魂の兄弟」って呼んでいる仲です。哲学的な考えも持っていて、すごくロマンチストで、真面目で、理想が高くて……。すぐ、自分のロマンや哲学を語っちゃうから、周りからは、「面倒臭い奴」と思われがち(笑)。そこは僕と全く一緒です。
でも、僕らはその「ロマン」をちゃんと「リアル」としてイメージできてるんですよ!! 大真面目に、自分たちの言葉を紡ぎながら、このモヤモヤした世の中に、一筋の光を差し込ませたいと思ってるんです。今回の連載のテーマが「つむぐ」ってことで、僕がこの先紡いでいきたいリリックについて、ちょっと真面目に語ってみました(笑)。
好きなものには激アツな愛を注ぐ「美し過ぎるオタク」こと川村壱馬の、偏愛の対象をビジュアルとワードで紐解く連載の第4回のテーマは、「つむぐ」。東京のど真ん中にある、音楽雑誌をメインに取り扱う古書店で、音楽を偏愛する者たちがつむいだ言葉の中にタイムスリップ。
▎川村壱馬連載
▎I am K「つむぐ」
仕事先への移動中、ゲームをやりながら、締め切り間際に机に向かっているとき――。ふと「言葉」が降りてくることがあるという。「ボーカリスト」の仕事と向き合って10年。自分の使命は、「気持ち」で人の心を動かすことだと思う。その“気持ち”は彼のつむぐリリックの中に反映され、そのリリックが熱や光となって、聴き手の心をあたため、照らす。
▎僕なりに
▎伝えたい気持ちがあるから
▎歌っているんです
この1年ぐらいは、なんかジェットコースターみたいに、いろんな感情のアップダウンを経験した気がします(苦笑)。3年半ぶりの声出しOKのライブで全国を回りながら、「これをやるために生まれてきたんだ」みたいな爆発的な喜びを感じる瞬間もあれば、「こっちの方向にこれぐらいのスピードで進んでいきたい」という気持ちが先走って、フィジカルが追いつかなくなったりして。
順調に見えているかもしれないけど、自分自身では何となく、トンネルの中にいるような感覚も経験した。でも今は、「こういう経験ってきっと何らかの気づきにつながるんじゃないかな」なんてことも思います。
考えてみれば、パッて道が開けたときって、その前に暗澹たる気持ちになっているものだったりするから。たとえば、10年前に「VOCALBATTLEAUDITION4」を受けたときも、ファイナリストの15人に残った中で、歌のスキルに関しては間違いなく僕が最低だった。
でも気持ちだけは誰にも負けないとも思っていたし、HIROさんは、僕の気持ちの部分を見てくれるはずだっていう確信があった。根拠なんてないのに(笑)。
▪️
当時は、歌に関してはど素人だったけど、僕は昔から、歌が上手いとか下手とかそんなことに興味はなくて。下手でも心を動かされたら、「すげぇ!」って感動する。だから、オーディションのときも、「聴いてくれてる人たちの心を動かすぞ」って、その一点に集中してました。こんなこと言うと、「キモっ!」って思われるかもしれないけど、僕、頭の中で自分の未来をクリアにイメージできたら、それが現実になるっていう特殊能力の持ち主なんです(笑)。
で、ボーカリストが現実のものになった今、ステージ上で「これをやるために生まれてきた」って思えるのが、ラップをやっているとき。歌も好きなんだけど、多分、僕の根底にやりたい音楽としてラップがあって、リリックとフィーリングでメッセージを伝えることが、自分の使命なんじゃないかなって思えるんですよ。
でも誤解しないでほしいのは、「ラッパーになりたい」 わけじゃないってこと。ラッパーの皆さんの世界は面白いしカッコいいけど、そこに憧れてるわけじゃない。僕の最大の武器は多分ラップで、みんなが言葉にできないことを代弁するのが、僕の仕事なんじゃないかなって。
世の中には、言いたいことを言えない人って多いじゃないですか。頑張ってる人が報われずに、しょーもないことやってる奴がヘラヘラ笑って生きてる。そんな世の中に、「ふざけんなよ!」って声をあげていきたい。
そんな中で、「共闘してるな」って感じるのが、俳優の山田裕貴くん。裕貴くんも、SNSを通して、世の中に対して思っていることをガッツリ言っている人で、僕らはお互いに「魂の兄弟」って呼んでいる仲です。哲学的な考えも持っていて、すごくロマンチストで、真面目で、理想が高くて……。すぐ、自分のロマンや哲学を語っちゃうから、周りからは、「面倒臭い奴」と思われがち(笑)。そこは僕と全く一緒です。
でも、僕らはその「ロマン」をちゃんと「リアル」としてイメージできてるんですよ!! 大真面目に、自分たちの言葉を紡ぎながら、このモヤモヤした世の中に、一筋の光を差し込ませたいと思ってるんです。今回の連載のテーマが「つむぐ」ってことで、僕がこの先紡いでいきたいリリックについて、ちょっと真面目に語ってみました(笑)。
テーセウス
ミーノータウロス退治などの冒険譚で知られ、ソポクレースの『コローノスのオイディプース』では憐み深い賢知の王として描かれる。ヘーラクレースほどではないが、大岩を持ち上げるほどの怪力を誇る。プルタルコスの『英雄伝』では古代ローマの建国の父ロームルスと共に、アテーナイを建国した偉大な人物として紹介されている。
マラトーンの戦いでは、アテーナイ軍の先陣に立ってペルシア軍に突っ込み、アテーナイ軍の士気を大いに高めたという伝説がある。
伝説
誕生
テーセウスはアテーナイの王アイゲウスとトロイゼーンの王女アイトラーの子とされる。海神ポセイドーンとアイトラーとの間に生まれた子であるという伝説もある。
テーセウスはトロイゼーンで育てられたが、16歳の時、アイゲウスに息子として認めさせるために、アテーナイに向かった。アテーナイには安全な海路を取ることも可能であったが、テーセウスはあえて危険な陸路を選び、道中の山賊や怪物を討ち果たした。エピダウロスではペリペーテースを、コリントス地峡ではシニスを、クロミュオーンではパイアと呼ばれた猪(クロミュオーンの猪)を、メガラではスケイローンを、エレウシースではケルキュオーンを、ヘルメウスでは山賊プロクルーステースを倒した。残虐な方法で人を殺めていたこの者達に対し、テーセウスはいずれも同じ目に遭わせて殺した。
道中、テーセウスが倒したプロクルーステースは「プロクルーステースのベッド(寝台)」(Procrustean bed)の逸話で有名である。この山賊は旅人に寝台を勧め、大きな寝台より背が小さければ、旅人の手足を無理やり引っ張ることで殺してしまった。また、小さな寝台から手足がはみ出せば、旅人の手足を切り落として殺してしまった。そこから「無理矢理、基準に一致させる」という意味になった。
アテーナイでは、アイゲウスの妻メーデイアがテーセウスを毒殺しようとしたが、テーセウスはこの陰謀から逃れ、身に着けていた剣とサンダルによって身の証しをたて、アイゲウスから息子と認められた。そして、メーデイアはアテーナイから追放された。
ミーノータウロスの退治
当時、アテーナイはクレータ島のミーノース王の勢力下に置かれており、アテーナイはミーノース王の命令によって毎年7人の若者と7人の乙女を怪物ミーノータウロスへの生贄として捧げるよう強要されていた。その事を知って強い憤りを感じたテーセウスは、クレータ島に乗り込んでミーノータウロスを退治するため、父王アイゲウスの反対を押し切り、自ら進んで生贄の一人となった。生贄を運ぶ船は、国民たちの悲しみを表す印として黒い帆が張られていた。テーセウスは他の生贄たちと共にその船に乗り込み、クレータ島へ向かった。
宮殿
ミーノータウロスが幽閉されているラビュリントスは、名工ダイダロスによって築かれた脱出不可能と言われる迷宮であった。しかし、ミーノース王の娘アリアドネーがテーセウスに恋をしてしまい、彼女はテーセウスを助けるため、彼に赤い麻糸の鞠と短剣をこっそり手渡した。テーセウスはアリアドネーからもらった毬の麻糸の端を入口の扉に結び付け、糸を少しずつ伸ばしながら、他の生贄たちと共に迷宮の奥へと進んでいった。そして一行はついにミーノータウロスと遭遇した。皆がその恐ろしい姿を見て震える中、テーセウスはひとり勇敢にミーノータウロスと対峙し、アリアドネーからもらった短剣で見事これを討ち果たした。その後、テーセウスの一行は糸を逆にたどって、無事にラビリントスの外へ脱出する事ができた。テーセウスはアリアドネーを妻にすると約束し、ミーノース王の追手から逃れてアテーナイへ戻るために、アリアドネーと共に急いでクレータ島から出港した。
しかし、彼は帰路の途中、ナクソス島に寄った際に、アリアドネーと離別してしまった。これは、アリアドネーに一目惚れしたディオニューソス(バックス/バッカス)が彼女をレームノス島に攫ってしまったために、行方が分からなくなり、止むを得ず船を出港させたとも、テーセウスがアリアドネーに飽きたため、彼女を置き去りにしたとも言われている。
テーセウスは生贄の一人としてクレータ島へ向かう時、無事クレータ島から脱出できた場合には喜びを表す印として船に白い帆を掲げて帰還すると父王アイゲウスに約束していた。しかし、テーセウスはこの約束を忘れてしまい、出航時の黒い帆のまま帰還した。これを見たアイゲウスは、テーセウスがミーノータウロスに殺されたものと勘違いし、絶望のあまり海へ身を投げて死んだ。その後、アイゲウスが身を投げた海は、彼の名にちなんでエーゲ海と呼ばれるようになった。
その他の冒険
アイゲウスの後を継いで王になったテーセウスは憐み深い王としてアテーナイを治める一方、アマゾーンの女王アンティオペー、あるいはヒッポリュテーをさらい妻としたり、金羊毛皮を捜し求めるアルゴー船探検隊(アルゴナウタイ)の冒険に参加したり、盟友ペイリトオスとともにスパルタの王女ヘレネーと冥界の女王ペルセポネーを誘拐しようとしたり、様々な冒険を行った。
冥界へ赴く以前は、アリアドネーの妹パイドラーを妻とし、幸せに暮らしていた。しかしある時、パイドラーは義理の息子ヒッポリュトスを愛してしまう。パイドラーはヒッポリュトスに想いを打ち明けるが、彼はこれを酷く非難する。夫テーセウスへの発覚を恐れたパイドラーは、衣服を裂き「ヒッポリュトスから辱めを受けた」という遺書を残し自殺する。テーセウスは憤慨し、ポセイドーンに祈り息子ヒッポリュトスを殺害する。その後、真相を知ったテーセウスは、妻と息子の死を深く嘆き悲しんだ。
晩年はペルセポネーを略奪するために長く国を留守にした隙を突かれて王位を追われ、スキューロス島の王リュコメーデースのもとに身を寄せていたが、リュコメーデースはテーセウスに王位を簒奪されるのではないかと恐れ、彼を崖から突き落として殺してしまった。デルポイの神託によって、テーセウスの遺骸はアテーナイに戻され、アテーナイの人々によって手厚く葬られた。
忒修斯(Θησευς;Theseus)是传说中的雅典国王。他的事迹主要有:剪除过很多著名的强盗;解开米诺斯的迷宫,并战胜了米诺陶诺斯;和希波吕忒结婚;劫持海伦,试图劫持冥王普鲁托的妻子珀耳塞福涅——因此被扣留在冥界,后来被海格力斯救出。纪德的长篇小说《忒修斯》即以其为主人公。
ミーノータウロス退治などの冒険譚で知られ、ソポクレースの『コローノスのオイディプース』では憐み深い賢知の王として描かれる。ヘーラクレースほどではないが、大岩を持ち上げるほどの怪力を誇る。プルタルコスの『英雄伝』では古代ローマの建国の父ロームルスと共に、アテーナイを建国した偉大な人物として紹介されている。
マラトーンの戦いでは、アテーナイ軍の先陣に立ってペルシア軍に突っ込み、アテーナイ軍の士気を大いに高めたという伝説がある。
伝説
誕生
テーセウスはアテーナイの王アイゲウスとトロイゼーンの王女アイトラーの子とされる。海神ポセイドーンとアイトラーとの間に生まれた子であるという伝説もある。
テーセウスはトロイゼーンで育てられたが、16歳の時、アイゲウスに息子として認めさせるために、アテーナイに向かった。アテーナイには安全な海路を取ることも可能であったが、テーセウスはあえて危険な陸路を選び、道中の山賊や怪物を討ち果たした。エピダウロスではペリペーテースを、コリントス地峡ではシニスを、クロミュオーンではパイアと呼ばれた猪(クロミュオーンの猪)を、メガラではスケイローンを、エレウシースではケルキュオーンを、ヘルメウスでは山賊プロクルーステースを倒した。残虐な方法で人を殺めていたこの者達に対し、テーセウスはいずれも同じ目に遭わせて殺した。
道中、テーセウスが倒したプロクルーステースは「プロクルーステースのベッド(寝台)」(Procrustean bed)の逸話で有名である。この山賊は旅人に寝台を勧め、大きな寝台より背が小さければ、旅人の手足を無理やり引っ張ることで殺してしまった。また、小さな寝台から手足がはみ出せば、旅人の手足を切り落として殺してしまった。そこから「無理矢理、基準に一致させる」という意味になった。
アテーナイでは、アイゲウスの妻メーデイアがテーセウスを毒殺しようとしたが、テーセウスはこの陰謀から逃れ、身に着けていた剣とサンダルによって身の証しをたて、アイゲウスから息子と認められた。そして、メーデイアはアテーナイから追放された。
ミーノータウロスの退治
当時、アテーナイはクレータ島のミーノース王の勢力下に置かれており、アテーナイはミーノース王の命令によって毎年7人の若者と7人の乙女を怪物ミーノータウロスへの生贄として捧げるよう強要されていた。その事を知って強い憤りを感じたテーセウスは、クレータ島に乗り込んでミーノータウロスを退治するため、父王アイゲウスの反対を押し切り、自ら進んで生贄の一人となった。生贄を運ぶ船は、国民たちの悲しみを表す印として黒い帆が張られていた。テーセウスは他の生贄たちと共にその船に乗り込み、クレータ島へ向かった。
宮殿
ミーノータウロスが幽閉されているラビュリントスは、名工ダイダロスによって築かれた脱出不可能と言われる迷宮であった。しかし、ミーノース王の娘アリアドネーがテーセウスに恋をしてしまい、彼女はテーセウスを助けるため、彼に赤い麻糸の鞠と短剣をこっそり手渡した。テーセウスはアリアドネーからもらった毬の麻糸の端を入口の扉に結び付け、糸を少しずつ伸ばしながら、他の生贄たちと共に迷宮の奥へと進んでいった。そして一行はついにミーノータウロスと遭遇した。皆がその恐ろしい姿を見て震える中、テーセウスはひとり勇敢にミーノータウロスと対峙し、アリアドネーからもらった短剣で見事これを討ち果たした。その後、テーセウスの一行は糸を逆にたどって、無事にラビリントスの外へ脱出する事ができた。テーセウスはアリアドネーを妻にすると約束し、ミーノース王の追手から逃れてアテーナイへ戻るために、アリアドネーと共に急いでクレータ島から出港した。
しかし、彼は帰路の途中、ナクソス島に寄った際に、アリアドネーと離別してしまった。これは、アリアドネーに一目惚れしたディオニューソス(バックス/バッカス)が彼女をレームノス島に攫ってしまったために、行方が分からなくなり、止むを得ず船を出港させたとも、テーセウスがアリアドネーに飽きたため、彼女を置き去りにしたとも言われている。
テーセウスは生贄の一人としてクレータ島へ向かう時、無事クレータ島から脱出できた場合には喜びを表す印として船に白い帆を掲げて帰還すると父王アイゲウスに約束していた。しかし、テーセウスはこの約束を忘れてしまい、出航時の黒い帆のまま帰還した。これを見たアイゲウスは、テーセウスがミーノータウロスに殺されたものと勘違いし、絶望のあまり海へ身を投げて死んだ。その後、アイゲウスが身を投げた海は、彼の名にちなんでエーゲ海と呼ばれるようになった。
その他の冒険
アイゲウスの後を継いで王になったテーセウスは憐み深い王としてアテーナイを治める一方、アマゾーンの女王アンティオペー、あるいはヒッポリュテーをさらい妻としたり、金羊毛皮を捜し求めるアルゴー船探検隊(アルゴナウタイ)の冒険に参加したり、盟友ペイリトオスとともにスパルタの王女ヘレネーと冥界の女王ペルセポネーを誘拐しようとしたり、様々な冒険を行った。
冥界へ赴く以前は、アリアドネーの妹パイドラーを妻とし、幸せに暮らしていた。しかしある時、パイドラーは義理の息子ヒッポリュトスを愛してしまう。パイドラーはヒッポリュトスに想いを打ち明けるが、彼はこれを酷く非難する。夫テーセウスへの発覚を恐れたパイドラーは、衣服を裂き「ヒッポリュトスから辱めを受けた」という遺書を残し自殺する。テーセウスは憤慨し、ポセイドーンに祈り息子ヒッポリュトスを殺害する。その後、真相を知ったテーセウスは、妻と息子の死を深く嘆き悲しんだ。
晩年はペルセポネーを略奪するために長く国を留守にした隙を突かれて王位を追われ、スキューロス島の王リュコメーデースのもとに身を寄せていたが、リュコメーデースはテーセウスに王位を簒奪されるのではないかと恐れ、彼を崖から突き落として殺してしまった。デルポイの神託によって、テーセウスの遺骸はアテーナイに戻され、アテーナイの人々によって手厚く葬られた。
忒修斯(Θησευς;Theseus)是传说中的雅典国王。他的事迹主要有:剪除过很多著名的强盗;解开米诺斯的迷宫,并战胜了米诺陶诺斯;和希波吕忒结婚;劫持海伦,试图劫持冥王普鲁托的妻子珀耳塞福涅——因此被扣留在冥界,后来被海格力斯救出。纪德的长篇小说《忒修斯》即以其为主人公。
ヘーパイストス
概説
ゼウスとヘーラーの息子で第1子。ゼウスは、前妻であるテミスとの間にホーライ3姉妹やモイライ3姉妹などをもうけた。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていたことに焦ったヘーラーが、正妻としての名誉を挽回するべく単性生殖して産んだ子供であるとされる。ところが、生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とした。その後、ヘーパイストスは海の女神テティスとエウリュノメーに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという。ヘーパイストスはその礼として、テティスとエウリュノメーに自作の宝石を送っている。
他の説では、ヘーラクレースの航海を妨害するために、嵐で船を漂流させたヘーラーが、ゼウスから罰せられるのを、ヘーパイストスがかばおうとしたことから、ゼウスによって地上へ投げ落され、1日かかってレームノス島に落ち、シンティエス人に助けられた。この時に足が不自由になったとされる。
一般にはゼウスとヘーラーの息子とされるが、ヘーラーが1人で生んだという伝承もある。それによればヘーラーはゼウスと対立し、ゼウスと交わらずに1人で生んだという。またゼウスは男性ながら、美貌と才気を兼ね備えた女神アテーナーを生んだが、ヘーラーの生んだヘーパイストスは醜い子供だったので、これにより正妻としての面目を失ったヘーラーは、対抗してティーターンの力を借り、自分も1人で子テューポーンをもうけたという。
ヘーパイストスはオリュンポスの神々に加えられたが、ヘーラーの彼への冷遇は続き、彼は母への不信感を募らせていった。そんなある日、ヘーパイストスからヘーラーに豪華な椅子が届けられた。宝石をちりばめ、黄金でつくられ、大変美しい椅子で、その出来に感激した上機嫌のヘーラーが椅子に座ったとたん体を拘束され身動きが取れなくなってしまった。その後ディオニューソスがヘーパイストスを酔わせて天上に連れてきて解放させたといわれる。
神々の武具を作ることで有名なヘーパイストスだが、自ら戦うこともある。『イーリアス』ではヘーラーに命じられて、アキレウスを襲う河の神スカマンドロスと対決し、決して弱まらぬ炎を放って巨大な河そのものを瞬時に沸騰・蒸発させ、河の神を屈服させた。また軍神アテーナーは、頭痛に悩むゼウスが痛みに耐えかね、ヘーパイストスに命じて斧(ラブリュス)で頭を叩き割らせることで、ゼウスの頭から生まれたという。
なお、ヘーラーが一人で生んだのはアレースとする伝承もある。詳しくはフローラを参照。
ヘーパイストスの妻はアプロディーテーとも、カリスのアグライアーともいわれる。一説には天上の妻はアプロディーテーであり、地上の妻はカリスであるという。
ヘーパイストスの子供にはアテーナイの王エリクトニオス、テーセウスに退治されたペリペーテース、アルゴナウタイの1人であるパライモーンなどがいる。
アプロディーテーとの結婚
ホメーロスの『オデュッセイア』ではヘーパイストスはアプロディーテーと結婚している。ゼウス自らヘーパイストスにアプロディーテーを妻として与えたという。しかし、彼女はヘーパイストスの醜さを嫌っていた。そこに軍神アレースが現れた。アレースはゼウスとヘーラーの子であるものの、争いの神であり残虐な性格である事から、神々や人々からの評判はすこぶる悪かったが、オリュンポスの男神の中でも一二を争う美男子だった。やがて醜い夫との生活に疲れていたアプロディーテーは、美形のアレースと恋愛関係となる。当のヘーパイストスは、妻の浮気にまったく気付かず、夫婦仲の悪さはアプロディーテーの機嫌が悪いだけだと妻を信じていた。しかしヘーリオスから事実を知らされたヘーパイストスは落胆し、同時にアプロディーテーへの激しい憎悪が芽生えた。
ある日、ヘーパイストスは「仕事場に行く。しばらく家には戻れない」と言い家を出て行く。これ幸いと浮気に浸るアレースとアプロディーテーだが、二人で寝床に入ったとたんに見えない網で捕えられ、裸で抱き合ったまま動けなくなってしまった。この網は、妻への復讐の為にヘーパイストスが作った特製の網で、彼以外解く事が出来ない物だったのである。何とか解こうとする二人であったが、動けば動くほど体に食い込み、完全に身動きが取れなくなってしまった。
妻とアレースの密通現場を押さえたヘーパイストスであったが、妻が自分には見せなかった媚態の艶やかなる美しさをアレースに晒したことに激怒、更なる辱めを与えてやろうと考えていた。すると、そこへ伝令の神であるヘルメースが偶然にも通りかかる。ヘルメースがアプロディーテーに片思いしていることを知っていたヘーパイストスは、密通現場を彼に見せれば興味を持つと考え、ヘルメースを招き入れた。彼の目論見通り、ヘルメースは興味を示し釘付けになる。すると、ヘーパイストスは「他の十二神を呼んで来て頂きたい。特に結婚の仲人をして頂いた母上を呼んで来て欲しい」とヘルメースに頼んだ。伝令の神であるヘルメースは、瞬く間にオリンポス中を駆け巡って面白いものが見られると触れ回り、十二神をヘーパイストスの神殿の前に連れて来た。
そして、集まった神々を前にヘーパイストスは「これから面白い見世物をご覧に入れましょう」と言って、アプロディーテーとアレースの密通現場を晒したのである。密通現場を見せられた神々は、皆困った顔をしてしまう。と言うのもアプロディーテーとアレースの二人の様が余りにも面白く、大声で笑いたかったのだが、神である自分たちが品もなく馬鹿笑い出来なかったことと、結婚を取り仕切ったヘーラーの手前、笑うことが出来なかった為である。ところが、アポローンが「ヘルメース殿、貴殿は以前からアプロディーテーと臥所を供にしたいと申していたそうではないか。丁度良い機会だ、アレースと代わって貰ったらどうだ?」と問うたのに対し、ヘルメースが「入りたいのは山々なれど、私の一物はアレース殿の物と比べ、頑丈でも逞しくもございませぬ」と返したことで、我慢していた神々は思わず吹き出してしまった。アレースは恥ずかしさのあまり、解放された途端逃げるように自領へ去ったが、アプロディーテーはただその場で微笑んでいた。
神々の笑い声が響く中、この結婚を取り仕切ったヘーラーだけは笑えずにいた。そんなヘーラーに対しヘーパイストスは『母上、貴方様より拝領いたしました花嫁は、他の神々と臥所を共にするふしだらな女にございます。されば、ここにのしを着けてお返し申し上げますので、どうぞお引取りください』と言った。再び神々の前で恥を掻かされたヘーラーはアプロディーテーを連れ、神々の失笑が木霊す中、退散していった。
その後、ポセイドーンの仲介の元、ヘーパイストスはアプロディーテーと離婚し、アレースから賠償を受け取った。そして、アレースはトラーキア、アプロディーテーはクレータ島での謹慎を命じられた。後にアプロディーテーはポセイドーンにこの仲介の礼を与えている。
その他の説・補足
実はヘーラーとは不仲ではなかったとする説もある。ある時、ゼウスとヘーラーが夫婦喧嘩をした際に、ヘーパイストスがヘーラーを擁護した(或は、単に止めに入っただけとも)。これがゼウスの逆鱗に触れ、天界から突き落とされ足に障害を負ったとされる。
アレースの醜態を笑い飛ばしたアポローンとヘルメースだが、逆に「アプロディーテーと臥所を共に出来るのならば、二重・三重に巻かれても構わない」と羨ましがったとする説もある。
アレースはアプロディーテーと浮気をするとき、従者であるアレクトリュオーンに見張りをさせた。ところがある日アレクトリュオーンは居眠りをしてしまい、ヘーリオスが天に昇っても2人は気付かなかった。このため2人はヘーリオスに見つかり、ヘーパイストスの罠にかかった。アレクトリュオーンは神々の前で大恥を掻かされたことに激怒したアレースの怒りを買い、鶏へ変えられてしまった。それ以来、鶏は太陽が昇ると「ヘーリオスが来たぞ(コケコッコー)」と鳴くようになったと言われている。
赫菲斯托斯(希腊语:Ἥφαιστος、英语:Hephaestus),是古希腊神话中的火神、锻造与砌石之神、雕刻艺术之神。奥林匹斯十二主神之一。是宙斯和赫拉的儿子(或由赫拉独生),阿佛洛狄忒或阿格莱亚的丈夫。赫菲斯托斯善于建造神殿,制作各种武器和金属用品,技艺高超,被誉为工匠的始祖,以及锻造的庇护神。在利姆诺斯、西西里等岛屿最初尊他为地火之神,据说当大地轰隆震响、火山喷发,就是他在打铁。赫菲斯托斯对应罗马神话中的伏尔甘(Vulcan),伏尔甘本身是罗马的古老神明,但他起初并没有更多事迹,只是单纯的火焰化身,后罗马人将他与赫菲斯托斯进行混同,使其获得了锻造神的身份。据说这个神明的名字起源于克里特岛,而西方语言中的“火山”一词便是源于其名字。
概説
ゼウスとヘーラーの息子で第1子。ゼウスは、前妻であるテミスとの間にホーライ3姉妹やモイライ3姉妹などをもうけた。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていたことに焦ったヘーラーが、正妻としての名誉を挽回するべく単性生殖して産んだ子供であるとされる。ところが、生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とした。その後、ヘーパイストスは海の女神テティスとエウリュノメーに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという。ヘーパイストスはその礼として、テティスとエウリュノメーに自作の宝石を送っている。
他の説では、ヘーラクレースの航海を妨害するために、嵐で船を漂流させたヘーラーが、ゼウスから罰せられるのを、ヘーパイストスがかばおうとしたことから、ゼウスによって地上へ投げ落され、1日かかってレームノス島に落ち、シンティエス人に助けられた。この時に足が不自由になったとされる。
一般にはゼウスとヘーラーの息子とされるが、ヘーラーが1人で生んだという伝承もある。それによればヘーラーはゼウスと対立し、ゼウスと交わらずに1人で生んだという。またゼウスは男性ながら、美貌と才気を兼ね備えた女神アテーナーを生んだが、ヘーラーの生んだヘーパイストスは醜い子供だったので、これにより正妻としての面目を失ったヘーラーは、対抗してティーターンの力を借り、自分も1人で子テューポーンをもうけたという。
ヘーパイストスはオリュンポスの神々に加えられたが、ヘーラーの彼への冷遇は続き、彼は母への不信感を募らせていった。そんなある日、ヘーパイストスからヘーラーに豪華な椅子が届けられた。宝石をちりばめ、黄金でつくられ、大変美しい椅子で、その出来に感激した上機嫌のヘーラーが椅子に座ったとたん体を拘束され身動きが取れなくなってしまった。その後ディオニューソスがヘーパイストスを酔わせて天上に連れてきて解放させたといわれる。
神々の武具を作ることで有名なヘーパイストスだが、自ら戦うこともある。『イーリアス』ではヘーラーに命じられて、アキレウスを襲う河の神スカマンドロスと対決し、決して弱まらぬ炎を放って巨大な河そのものを瞬時に沸騰・蒸発させ、河の神を屈服させた。また軍神アテーナーは、頭痛に悩むゼウスが痛みに耐えかね、ヘーパイストスに命じて斧(ラブリュス)で頭を叩き割らせることで、ゼウスの頭から生まれたという。
なお、ヘーラーが一人で生んだのはアレースとする伝承もある。詳しくはフローラを参照。
ヘーパイストスの妻はアプロディーテーとも、カリスのアグライアーともいわれる。一説には天上の妻はアプロディーテーであり、地上の妻はカリスであるという。
ヘーパイストスの子供にはアテーナイの王エリクトニオス、テーセウスに退治されたペリペーテース、アルゴナウタイの1人であるパライモーンなどがいる。
アプロディーテーとの結婚
ホメーロスの『オデュッセイア』ではヘーパイストスはアプロディーテーと結婚している。ゼウス自らヘーパイストスにアプロディーテーを妻として与えたという。しかし、彼女はヘーパイストスの醜さを嫌っていた。そこに軍神アレースが現れた。アレースはゼウスとヘーラーの子であるものの、争いの神であり残虐な性格である事から、神々や人々からの評判はすこぶる悪かったが、オリュンポスの男神の中でも一二を争う美男子だった。やがて醜い夫との生活に疲れていたアプロディーテーは、美形のアレースと恋愛関係となる。当のヘーパイストスは、妻の浮気にまったく気付かず、夫婦仲の悪さはアプロディーテーの機嫌が悪いだけだと妻を信じていた。しかしヘーリオスから事実を知らされたヘーパイストスは落胆し、同時にアプロディーテーへの激しい憎悪が芽生えた。
ある日、ヘーパイストスは「仕事場に行く。しばらく家には戻れない」と言い家を出て行く。これ幸いと浮気に浸るアレースとアプロディーテーだが、二人で寝床に入ったとたんに見えない網で捕えられ、裸で抱き合ったまま動けなくなってしまった。この網は、妻への復讐の為にヘーパイストスが作った特製の網で、彼以外解く事が出来ない物だったのである。何とか解こうとする二人であったが、動けば動くほど体に食い込み、完全に身動きが取れなくなってしまった。
妻とアレースの密通現場を押さえたヘーパイストスであったが、妻が自分には見せなかった媚態の艶やかなる美しさをアレースに晒したことに激怒、更なる辱めを与えてやろうと考えていた。すると、そこへ伝令の神であるヘルメースが偶然にも通りかかる。ヘルメースがアプロディーテーに片思いしていることを知っていたヘーパイストスは、密通現場を彼に見せれば興味を持つと考え、ヘルメースを招き入れた。彼の目論見通り、ヘルメースは興味を示し釘付けになる。すると、ヘーパイストスは「他の十二神を呼んで来て頂きたい。特に結婚の仲人をして頂いた母上を呼んで来て欲しい」とヘルメースに頼んだ。伝令の神であるヘルメースは、瞬く間にオリンポス中を駆け巡って面白いものが見られると触れ回り、十二神をヘーパイストスの神殿の前に連れて来た。
そして、集まった神々を前にヘーパイストスは「これから面白い見世物をご覧に入れましょう」と言って、アプロディーテーとアレースの密通現場を晒したのである。密通現場を見せられた神々は、皆困った顔をしてしまう。と言うのもアプロディーテーとアレースの二人の様が余りにも面白く、大声で笑いたかったのだが、神である自分たちが品もなく馬鹿笑い出来なかったことと、結婚を取り仕切ったヘーラーの手前、笑うことが出来なかった為である。ところが、アポローンが「ヘルメース殿、貴殿は以前からアプロディーテーと臥所を供にしたいと申していたそうではないか。丁度良い機会だ、アレースと代わって貰ったらどうだ?」と問うたのに対し、ヘルメースが「入りたいのは山々なれど、私の一物はアレース殿の物と比べ、頑丈でも逞しくもございませぬ」と返したことで、我慢していた神々は思わず吹き出してしまった。アレースは恥ずかしさのあまり、解放された途端逃げるように自領へ去ったが、アプロディーテーはただその場で微笑んでいた。
神々の笑い声が響く中、この結婚を取り仕切ったヘーラーだけは笑えずにいた。そんなヘーラーに対しヘーパイストスは『母上、貴方様より拝領いたしました花嫁は、他の神々と臥所を共にするふしだらな女にございます。されば、ここにのしを着けてお返し申し上げますので、どうぞお引取りください』と言った。再び神々の前で恥を掻かされたヘーラーはアプロディーテーを連れ、神々の失笑が木霊す中、退散していった。
その後、ポセイドーンの仲介の元、ヘーパイストスはアプロディーテーと離婚し、アレースから賠償を受け取った。そして、アレースはトラーキア、アプロディーテーはクレータ島での謹慎を命じられた。後にアプロディーテーはポセイドーンにこの仲介の礼を与えている。
その他の説・補足
実はヘーラーとは不仲ではなかったとする説もある。ある時、ゼウスとヘーラーが夫婦喧嘩をした際に、ヘーパイストスがヘーラーを擁護した(或は、単に止めに入っただけとも)。これがゼウスの逆鱗に触れ、天界から突き落とされ足に障害を負ったとされる。
アレースの醜態を笑い飛ばしたアポローンとヘルメースだが、逆に「アプロディーテーと臥所を共に出来るのならば、二重・三重に巻かれても構わない」と羨ましがったとする説もある。
アレースはアプロディーテーと浮気をするとき、従者であるアレクトリュオーンに見張りをさせた。ところがある日アレクトリュオーンは居眠りをしてしまい、ヘーリオスが天に昇っても2人は気付かなかった。このため2人はヘーリオスに見つかり、ヘーパイストスの罠にかかった。アレクトリュオーンは神々の前で大恥を掻かされたことに激怒したアレースの怒りを買い、鶏へ変えられてしまった。それ以来、鶏は太陽が昇ると「ヘーリオスが来たぞ(コケコッコー)」と鳴くようになったと言われている。
赫菲斯托斯(希腊语:Ἥφαιστος、英语:Hephaestus),是古希腊神话中的火神、锻造与砌石之神、雕刻艺术之神。奥林匹斯十二主神之一。是宙斯和赫拉的儿子(或由赫拉独生),阿佛洛狄忒或阿格莱亚的丈夫。赫菲斯托斯善于建造神殿,制作各种武器和金属用品,技艺高超,被誉为工匠的始祖,以及锻造的庇护神。在利姆诺斯、西西里等岛屿最初尊他为地火之神,据说当大地轰隆震响、火山喷发,就是他在打铁。赫菲斯托斯对应罗马神话中的伏尔甘(Vulcan),伏尔甘本身是罗马的古老神明,但他起初并没有更多事迹,只是单纯的火焰化身,后罗马人将他与赫菲斯托斯进行混同,使其获得了锻造神的身份。据说这个神明的名字起源于克里特岛,而西方语言中的“火山”一词便是源于其名字。
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