#阿部快征[超话]#2024.3.1 x转发
いつも応援してくださっている皆様へ
公式でお騒がせすることではないので、こちらにて。
✨たくさんの愛をありがとうございました✨
ふじわら
#ツキウタ
#ツキプロ
#たくさんの宝物をありがとうございました
#ご挨拶
==挨拶全文(文字のみ転載)==
この度、ふじわら(山田一朗 他名義)は、株式会社ムービックを退社させていただきました。
株式会社ムービックには、大学卒業後に新卒採用で入社して以来、ずっとお世話になりました。
グッズ制作担当として、各種デザインや企画、版権営業などに携わらせていただき、楽しく働いていたのですが、昔から音楽、ゲーム、マンガ、アニメが大好きで、自分が考える世界を形にしたいという夢もどうしても諦められず。
営業成績などを資料としてまとめ、『本業(グッズ制作)をこれまで通りに頑張るからコンテンツ制作にも挑戦させて欲しい』と、当時の上司に直訴&プレゼンした日を懐かしく思います。
結果として、本来の業務とは畑違いであったコンテンツ制作に挑戦させていただいたこと、本当に感謝しております。
それから、あっという間に10年以上の時が流れました。
『ツキウタ。』シリーズから始まって、何十人ものツキノ芸能プロダクションのタレントたちと、その他のオリジナル作品、外部版権の作品たちと夢中で駆け抜けた、とにかくキラキラした時間でした。
ライブ、イベント、アニメ化、ゲーム化、全国フェア、コミカライズ、展示会、映画化、舞台化、オーケストラコンサート、CGライブなどなど。
およそ一つのタイトルでやれることは、ほぼ網羅したのではないかと思える程の展開ができたのは、まずファンの皆様の応援があって、制作・出演関係者様とツキプロスタッフの皆さんのお力があって、その上で更に、色々なご縁と運に恵まれた結果だと思います。
ツキは間違いなく、いつでも満月で輝いていました。
彼らと共に、たくさんの見たこともない新しい景色を見て、胸が踊る音楽を作り出して、心を揺さぶる物語をお届けできたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
『ツキウタ。』『ツキプロ』シリーズの愛すべき日常はまだまだ続いていきますので、これからも変わらぬ応援を、心よりお願い申し上げます。
真夜中に一人で、ああでもない、こうでもない、と頭を抱えながら生み出したものたちが、こんなにも魅力的な命となって、生き生きと話して、色鮮やかに、そして体温を持って動けることを教えてくれて、ありがとうございました。
ほぼ毎日、誰かしらの人格で呟いていましたが、それにお付き合いくださり、遊んでくださってありがとうございました。
おかげさまで、私の中には全員が確固たる自我と世界を持って確かに生きています。
これからもずっと一緒に生きていこうと思います。
我が子とも言える彼らが、大勢の人たちの声援を受けながら晴れやかなステージの中心に立つことは、
いつだって誇らしい一方で、ほんの少しだけ寂しかったりもしました。
今も同じ気持ちです。
でも、生み出す楽しさと面白さを教えてもらったので、また0から、まずは小さな言葉から、この手の中から、コツコツと新しい世界を作り始めたいと思います。
最後はありきたりな言葉になってしまいますが、本当に、本当にありがとうございました。
たくさんの愛を、ありがとうございました。
ふじわら
いつも応援してくださっている皆様へ
公式でお騒がせすることではないので、こちらにて。
✨たくさんの愛をありがとうございました✨
ふじわら
#ツキウタ
#ツキプロ
#たくさんの宝物をありがとうございました
#ご挨拶
==挨拶全文(文字のみ転載)==
この度、ふじわら(山田一朗 他名義)は、株式会社ムービックを退社させていただきました。
株式会社ムービックには、大学卒業後に新卒採用で入社して以来、ずっとお世話になりました。
グッズ制作担当として、各種デザインや企画、版権営業などに携わらせていただき、楽しく働いていたのですが、昔から音楽、ゲーム、マンガ、アニメが大好きで、自分が考える世界を形にしたいという夢もどうしても諦められず。
営業成績などを資料としてまとめ、『本業(グッズ制作)をこれまで通りに頑張るからコンテンツ制作にも挑戦させて欲しい』と、当時の上司に直訴&プレゼンした日を懐かしく思います。
結果として、本来の業務とは畑違いであったコンテンツ制作に挑戦させていただいたこと、本当に感謝しております。
それから、あっという間に10年以上の時が流れました。
『ツキウタ。』シリーズから始まって、何十人ものツキノ芸能プロダクションのタレントたちと、その他のオリジナル作品、外部版権の作品たちと夢中で駆け抜けた、とにかくキラキラした時間でした。
ライブ、イベント、アニメ化、ゲーム化、全国フェア、コミカライズ、展示会、映画化、舞台化、オーケストラコンサート、CGライブなどなど。
およそ一つのタイトルでやれることは、ほぼ網羅したのではないかと思える程の展開ができたのは、まずファンの皆様の応援があって、制作・出演関係者様とツキプロスタッフの皆さんのお力があって、その上で更に、色々なご縁と運に恵まれた結果だと思います。
ツキは間違いなく、いつでも満月で輝いていました。
彼らと共に、たくさんの見たこともない新しい景色を見て、胸が踊る音楽を作り出して、心を揺さぶる物語をお届けできたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
『ツキウタ。』『ツキプロ』シリーズの愛すべき日常はまだまだ続いていきますので、これからも変わらぬ応援を、心よりお願い申し上げます。
真夜中に一人で、ああでもない、こうでもない、と頭を抱えながら生み出したものたちが、こんなにも魅力的な命となって、生き生きと話して、色鮮やかに、そして体温を持って動けることを教えてくれて、ありがとうございました。
ほぼ毎日、誰かしらの人格で呟いていましたが、それにお付き合いくださり、遊んでくださってありがとうございました。
おかげさまで、私の中には全員が確固たる自我と世界を持って確かに生きています。
これからもずっと一緒に生きていこうと思います。
我が子とも言える彼らが、大勢の人たちの声援を受けながら晴れやかなステージの中心に立つことは、
いつだって誇らしい一方で、ほんの少しだけ寂しかったりもしました。
今も同じ気持ちです。
でも、生み出す楽しさと面白さを教えてもらったので、また0から、まずは小さな言葉から、この手の中から、コツコツと新しい世界を作り始めたいと思います。
最後はありきたりな言葉になってしまいますが、本当に、本当にありがとうございました。
たくさんの愛を、ありがとうございました。
ふじわら
#荒牧慶彦##荒牧慶彦[超话]##荒牧庆彦#
荒牧慶彦&末原拓馬がオリジナル作品で新たな挑戦に
https://t.cn/A6TtvrZV
2024年4月5日(金)より開幕する剣劇「三國志演技~孫呉」。本作は2.5次元舞台のトップランナーである俳優の荒牧慶彦が出演のみならず企画を担当し、新進気鋭のクリエイター・末原拓馬(おぼんろ)が脚本、演出を務めるオリジナル作品となっている。
本作にて2度目のタッグを組むこととなった荒牧と末原に、本作に込めた思いはもちろん、お互いの初対面での印象などを語ってもらった。
――まず、本作の企画がどのような思いから立ち上がったのか教えてください。
荒牧 僕はもともと「三國志」が大好きで、いつか「三國志」をテーマにした舞台をやりたいと考えていました。以前、舞台「サザエさん」に出演させていただいたことをキッカケに、明治座のスタッフの方々とお話をする機会が多々あったのですが、その中で僕が「三國志」をテーマとした舞台をやりたいというお話をしたところ、「ぜひうちで」と言っていただき、本作の企画が動き出しました。
末原 慶彦は本当に「三國志」が好きだよね。「三國志」の話になるとめちゃくちゃ話し始めるんですよ、しかも早口で。最初見たときはビックリしちゃった。
荒牧 こだわりがあるので(笑)。
――本作の見どころとなる殺陣をメインにという部分は、いつ頃から考えていたのでしょうか?
荒牧 最初の段階ではまだ漠然としか構想をしていなかったので、殺陣をメインという話はもう少しあとから生まれてきたアイディアでした。舞台はさまざまな見せ方があるので、ミュージカルか、ストレートプレイにするか等を考えていたところ、やっぱり僕は殺陣がすごく好きですし、ありがたいことに殺陣を評価していただいているところもあるので、最終的に殺陣をフィーチャーしていこうとなりました。
――荒牧さんと末原さんはStray Cityシリーズ「Club キャッテリア」でも共演されていましたが、本作でもタッグを組まれたのにはどのような経緯があったのでしょう?
荒牧 本作の演出家を決める段階では、まだ「キャッテリア」も始まる前だったので、全くご一緒したことのない状態でした。ただ、スタッフの方々から「末原拓馬という新進気鋭の演出家がいて、すごく面白い作品を作るんだ」というお話を聞いて、すごく興味が湧きましたし、実際にその後、「キャッテリア」でご一緒させていただいて、本当にすごい方だなと感じました。
末原 僕ももちろん、荒牧慶彦という名前は知っていましたけど、それまで住んでいる世界は全く交わっていなかったですし、「キャッテリア」で初めて会うときはすごく緊張したのを覚えています。俳優かつプロデューサーという立場ですし、どんな方なんだろう?と。そしたら、稽古初日に2人っきりで話す機会があって。
荒牧 2人で小部屋に1時間半くらい押し込められましたね。「あとは2人で」って。
末原 そこで自己紹介をして、今に至るんですけど、僕は慶彦とすごく馬が合うと思っているんです。話をしていてもすごく楽しいですし。だから、本作でも一緒にやれるということで本当に嬉しい。
――お互いの第一印象はいかがでしたか?
荒牧 すごく物腰が柔らかいお兄さんという感じがしました。演出の印象としては、とても理論的だなと。最初に、拓馬さんは僕に座学をしてくれたんです。世の中にあふれている作品は、ほとんどが起承転結の4つで構成されていますが、実際は起承転結の中でももっと細かく分かれているんですよね。そういう漠然とは理解しているけど、理論的には分かっていない部分について説明していただいて、すごく面白かったですし、理にかなっているなと。
末原 慶彦の印象は、柔らかいというのと、ちょっと言い方悪いけど、めちゃくちゃ頭が切れる人なんだなと思ったかな。
荒牧 言い方悪くないですよ?(笑)
末原 すごく視野が広くて、北風か太陽かというと、完全に太陽。関わる人がみんなリスペクトを持ってしまうし、彼のやることを叶えたいと思ってしまう。若手の子たちに対しても、すごく自由にやらせてあげているけど、でもしっかり管理もしているし、演出も自由にやってくださいと任せてくれているけど、ちゃんと厳しく見ていることが分かる。厳しく言われるわけではなくて、慶彦自身が自分に厳しいから、その姿勢を見て、僕たちも厳しくやらないとダメだという空気に自然となるんです。だから、背中で見せてくれているという感じですかね。
――本作は荒牧さんと梅津瑞樹さんのW主演に加えて、お二人の周りを固めているキャスト陣も豪華な方々が集結しています。本作のキャスト陣に期待したいことは?
荒牧 各々が持っている今の魅力を引き出してもらえれば、相乗効果ですごいものになるんだろうなと思っています。ただ、ひとつ言うなら、殺陣が多くなるので体力づけを頑張ってほしいですかね。
末原 期待することが体力をつけてほしいって(笑)。
荒牧 この年代でそんなこと言われるのもなかなかなさそうですよね。
――末原さんはいかがでしょうか?
末原 僕は今回初めましての方が多いので、稽古場に入るのが今から楽しみです。すでに僕の方でもいろいろと創造はしていますが、この座組で一ヶ月稽古をするというのは、まさに冒険をするということでもあって。僕は稽古場でキャストの皆さんの人となりが見えてきてこういう人なんだと理解していく段階がすごく面白いと思いますし、そこに幸せを感じているから演劇をやっているのかもと思えるぐらいなので、これから稽古に入っていろいろなことを模索していくのが本当に楽しみです。
――本作は1部の本編と2部の特別御前試合(スペシャル殺陣ショー)の2部構成となっています。どのような理由や狙いからこのような構成になったのでしょうか?
荒牧 いろいろなエンタメの楽しみ方を、ファンの方や業界の方々にアピール、プレゼンしたいという想いがあります。今、2.5次元作品でいうと本編とライブパートに分かれているものはあるんですけど、殺陣パートがある作品はあまりないなと感じていて。そこに、殺陣が入っていってもいいんじゃないかと思ったので、今回、新たな挑戦をしようと思いました。
――2部では、本編では見られない組み合わせでの殺陣も披露されるとのことですね。
荒牧 僕自身、これまでさまざまな殺陣がある作品をやらせていただきましたが、この人物とこの人物で戦いたかったなと思うこともありましたし、観客として観ている中でもこことここが戦ったら面白いのにな、でも物語の進行上しかたないよなと感じることがあったので、本作ではこれまで皆さんがそう感じてきた部分をifストーリーとして組み込めたらと思っています。だから、ぜひ期待していただけたら嬉しいですね。
――荒牧さんはこれまで数々の作品で殺陣をやられてきましたが、殺陣をやる上で一番大切にしているものはなんでしょう?
荒牧 相手との呼吸の合わせ方ですね。間合いというか、そこが狂ってしまうとケガに繋がってしまうので。殺陣は実際に当てていないとはいっても、どちらかがミスをするだけで骨折をするぐらいの危険性があるものなので、やっぱり呼吸の合わせ方は大事にしています。あと、これは芝居でも同じことが言えるのですが、そのキャラクター特有の殺陣の癖を作ろうと考えています。猫背なのか、スンと佇んでいるのか、大股なのか、どういう刀の持ち方をしているのかとか。人間はみんな絶対にその人ならではの癖というものがあると思うので、それを殺陣にも取り入れたいなと考えています。
――末原さんは、殺陣の演出をつける上で大切にされていることは?
末原 物語性と痛みですかね。物語性というのは、どのような流れがあって殺陣に入るかで全く見え方が違ってくるので、どういう見せ方をするのかということ。痛みというのは、本作の殺陣のシーンはストーリーとしては人を死なせてしまうものになるので、僕は戦場に出たことはないですけど、斬るというのは痛いことだし、斬った相手の返り血を浴びるということでもある。そこを表現しないというのはしたくないなと思っているので、斬られる側にもいろいろあってその場にいるということを無視せずに描けたらいいなと。
――演出はお二人でお話をされながら作っているのでしょうか?
荒牧 いえ、基本的には拓馬さんにお任せしています。ただ、要望があった場合にはちょっとお伝えして、という感じですね。
末原 僕は優柔不断なところがあるんですけど、迷ったときはわざと慶彦の近くに行って「こうかな?どうかな?」って呟くんです。そうすると「これはこっちですね」とサクッと決めてくれて。だから、すごく助けられています。
荒牧 なんでもスパッと決めちゃうタイプなんですよね。
末原 自分の中でのやりたいことがしっかりと固まっているよね。だからすぐ決断できるんだろうね。
荒牧 そうですね。自分の中に漠然としたイメージ図があって、そこのイメージ図の中にあるものだったらすぐに決められます。ただ、全くないことだったらやっぱり悩むと思います。拓馬さんは、例えば服を買うときもめっちゃ悩むタイプですか?
末原 僕は悩みすぎて最終的に買わないタイプ。
荒牧 あはは! 僕は一撃で決めます。目的の場所に行って目的のものを発見したら、それしか買わない。だから買い物というかピックアップですね。
末原 それは楽しいの?
荒牧 楽しいですよ!
末原 すごいね、変な人だね(笑)。
――最後に、本作を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
荒牧 プレッシャーもありますが、やっぱりお客様にどういう感情で帰ってもらうかというところに重きを置いて作っていきたいと考えているので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
末原 演劇は上演期間中にしかそこに存在できないものとなるので、その楽しさとすごさをぜひ味わってほしいと思っています。来てくださるお客様がいてこそ成立するものだと、僕らは本当に強く思いながら作っていますので、初日まで誠心誠意、準備していきます。皆さんも、体調と気持ちを整えて劇場にお越しいただけたらと。ぜひよろしくお願いします!
取材・文:榎本麻紀恵
撮影:源賀津己
剣劇「三國志演技~孫呉」
2024年4月5日(金)~ 4月16日(火) 明治座
脚本・演出:末原拓馬(おぼんろ)
【出演】
周瑜:荒牧慶彦
孫策:梅津瑞樹
孫権:廣野凌大
程普:富田 翔 黄蓋:高木トモユキ
韓当:郷本直也
劉表:冨田昌則
太史慈:早乙女友貴
黄祖:玉城裕規
孫堅:松本利夫(EXILE)
ほか
企画:荒牧慶彦
公式サイト:
https://t.cn/A6lHfRtg
公式X:
@kg_sangokushi
公式ハッシュタグ:#剣劇三國志
主催:剣劇「三國志演技~孫呉」製作委員会
チケット:
https://t.cn/A6TtvrZc
荒牧慶彦&末原拓馬がオリジナル作品で新たな挑戦に
https://t.cn/A6TtvrZV
2024年4月5日(金)より開幕する剣劇「三國志演技~孫呉」。本作は2.5次元舞台のトップランナーである俳優の荒牧慶彦が出演のみならず企画を担当し、新進気鋭のクリエイター・末原拓馬(おぼんろ)が脚本、演出を務めるオリジナル作品となっている。
本作にて2度目のタッグを組むこととなった荒牧と末原に、本作に込めた思いはもちろん、お互いの初対面での印象などを語ってもらった。
――まず、本作の企画がどのような思いから立ち上がったのか教えてください。
荒牧 僕はもともと「三國志」が大好きで、いつか「三國志」をテーマにした舞台をやりたいと考えていました。以前、舞台「サザエさん」に出演させていただいたことをキッカケに、明治座のスタッフの方々とお話をする機会が多々あったのですが、その中で僕が「三國志」をテーマとした舞台をやりたいというお話をしたところ、「ぜひうちで」と言っていただき、本作の企画が動き出しました。
末原 慶彦は本当に「三國志」が好きだよね。「三國志」の話になるとめちゃくちゃ話し始めるんですよ、しかも早口で。最初見たときはビックリしちゃった。
荒牧 こだわりがあるので(笑)。
――本作の見どころとなる殺陣をメインにという部分は、いつ頃から考えていたのでしょうか?
荒牧 最初の段階ではまだ漠然としか構想をしていなかったので、殺陣をメインという話はもう少しあとから生まれてきたアイディアでした。舞台はさまざまな見せ方があるので、ミュージカルか、ストレートプレイにするか等を考えていたところ、やっぱり僕は殺陣がすごく好きですし、ありがたいことに殺陣を評価していただいているところもあるので、最終的に殺陣をフィーチャーしていこうとなりました。
――荒牧さんと末原さんはStray Cityシリーズ「Club キャッテリア」でも共演されていましたが、本作でもタッグを組まれたのにはどのような経緯があったのでしょう?
荒牧 本作の演出家を決める段階では、まだ「キャッテリア」も始まる前だったので、全くご一緒したことのない状態でした。ただ、スタッフの方々から「末原拓馬という新進気鋭の演出家がいて、すごく面白い作品を作るんだ」というお話を聞いて、すごく興味が湧きましたし、実際にその後、「キャッテリア」でご一緒させていただいて、本当にすごい方だなと感じました。
末原 僕ももちろん、荒牧慶彦という名前は知っていましたけど、それまで住んでいる世界は全く交わっていなかったですし、「キャッテリア」で初めて会うときはすごく緊張したのを覚えています。俳優かつプロデューサーという立場ですし、どんな方なんだろう?と。そしたら、稽古初日に2人っきりで話す機会があって。
荒牧 2人で小部屋に1時間半くらい押し込められましたね。「あとは2人で」って。
末原 そこで自己紹介をして、今に至るんですけど、僕は慶彦とすごく馬が合うと思っているんです。話をしていてもすごく楽しいですし。だから、本作でも一緒にやれるということで本当に嬉しい。
――お互いの第一印象はいかがでしたか?
荒牧 すごく物腰が柔らかいお兄さんという感じがしました。演出の印象としては、とても理論的だなと。最初に、拓馬さんは僕に座学をしてくれたんです。世の中にあふれている作品は、ほとんどが起承転結の4つで構成されていますが、実際は起承転結の中でももっと細かく分かれているんですよね。そういう漠然とは理解しているけど、理論的には分かっていない部分について説明していただいて、すごく面白かったですし、理にかなっているなと。
末原 慶彦の印象は、柔らかいというのと、ちょっと言い方悪いけど、めちゃくちゃ頭が切れる人なんだなと思ったかな。
荒牧 言い方悪くないですよ?(笑)
末原 すごく視野が広くて、北風か太陽かというと、完全に太陽。関わる人がみんなリスペクトを持ってしまうし、彼のやることを叶えたいと思ってしまう。若手の子たちに対しても、すごく自由にやらせてあげているけど、でもしっかり管理もしているし、演出も自由にやってくださいと任せてくれているけど、ちゃんと厳しく見ていることが分かる。厳しく言われるわけではなくて、慶彦自身が自分に厳しいから、その姿勢を見て、僕たちも厳しくやらないとダメだという空気に自然となるんです。だから、背中で見せてくれているという感じですかね。
――本作は荒牧さんと梅津瑞樹さんのW主演に加えて、お二人の周りを固めているキャスト陣も豪華な方々が集結しています。本作のキャスト陣に期待したいことは?
荒牧 各々が持っている今の魅力を引き出してもらえれば、相乗効果ですごいものになるんだろうなと思っています。ただ、ひとつ言うなら、殺陣が多くなるので体力づけを頑張ってほしいですかね。
末原 期待することが体力をつけてほしいって(笑)。
荒牧 この年代でそんなこと言われるのもなかなかなさそうですよね。
――末原さんはいかがでしょうか?
末原 僕は今回初めましての方が多いので、稽古場に入るのが今から楽しみです。すでに僕の方でもいろいろと創造はしていますが、この座組で一ヶ月稽古をするというのは、まさに冒険をするということでもあって。僕は稽古場でキャストの皆さんの人となりが見えてきてこういう人なんだと理解していく段階がすごく面白いと思いますし、そこに幸せを感じているから演劇をやっているのかもと思えるぐらいなので、これから稽古に入っていろいろなことを模索していくのが本当に楽しみです。
――本作は1部の本編と2部の特別御前試合(スペシャル殺陣ショー)の2部構成となっています。どのような理由や狙いからこのような構成になったのでしょうか?
荒牧 いろいろなエンタメの楽しみ方を、ファンの方や業界の方々にアピール、プレゼンしたいという想いがあります。今、2.5次元作品でいうと本編とライブパートに分かれているものはあるんですけど、殺陣パートがある作品はあまりないなと感じていて。そこに、殺陣が入っていってもいいんじゃないかと思ったので、今回、新たな挑戦をしようと思いました。
――2部では、本編では見られない組み合わせでの殺陣も披露されるとのことですね。
荒牧 僕自身、これまでさまざまな殺陣がある作品をやらせていただきましたが、この人物とこの人物で戦いたかったなと思うこともありましたし、観客として観ている中でもこことここが戦ったら面白いのにな、でも物語の進行上しかたないよなと感じることがあったので、本作ではこれまで皆さんがそう感じてきた部分をifストーリーとして組み込めたらと思っています。だから、ぜひ期待していただけたら嬉しいですね。
――荒牧さんはこれまで数々の作品で殺陣をやられてきましたが、殺陣をやる上で一番大切にしているものはなんでしょう?
荒牧 相手との呼吸の合わせ方ですね。間合いというか、そこが狂ってしまうとケガに繋がってしまうので。殺陣は実際に当てていないとはいっても、どちらかがミスをするだけで骨折をするぐらいの危険性があるものなので、やっぱり呼吸の合わせ方は大事にしています。あと、これは芝居でも同じことが言えるのですが、そのキャラクター特有の殺陣の癖を作ろうと考えています。猫背なのか、スンと佇んでいるのか、大股なのか、どういう刀の持ち方をしているのかとか。人間はみんな絶対にその人ならではの癖というものがあると思うので、それを殺陣にも取り入れたいなと考えています。
――末原さんは、殺陣の演出をつける上で大切にされていることは?
末原 物語性と痛みですかね。物語性というのは、どのような流れがあって殺陣に入るかで全く見え方が違ってくるので、どういう見せ方をするのかということ。痛みというのは、本作の殺陣のシーンはストーリーとしては人を死なせてしまうものになるので、僕は戦場に出たことはないですけど、斬るというのは痛いことだし、斬った相手の返り血を浴びるということでもある。そこを表現しないというのはしたくないなと思っているので、斬られる側にもいろいろあってその場にいるということを無視せずに描けたらいいなと。
――演出はお二人でお話をされながら作っているのでしょうか?
荒牧 いえ、基本的には拓馬さんにお任せしています。ただ、要望があった場合にはちょっとお伝えして、という感じですね。
末原 僕は優柔不断なところがあるんですけど、迷ったときはわざと慶彦の近くに行って「こうかな?どうかな?」って呟くんです。そうすると「これはこっちですね」とサクッと決めてくれて。だから、すごく助けられています。
荒牧 なんでもスパッと決めちゃうタイプなんですよね。
末原 自分の中でのやりたいことがしっかりと固まっているよね。だからすぐ決断できるんだろうね。
荒牧 そうですね。自分の中に漠然としたイメージ図があって、そこのイメージ図の中にあるものだったらすぐに決められます。ただ、全くないことだったらやっぱり悩むと思います。拓馬さんは、例えば服を買うときもめっちゃ悩むタイプですか?
末原 僕は悩みすぎて最終的に買わないタイプ。
荒牧 あはは! 僕は一撃で決めます。目的の場所に行って目的のものを発見したら、それしか買わない。だから買い物というかピックアップですね。
末原 それは楽しいの?
荒牧 楽しいですよ!
末原 すごいね、変な人だね(笑)。
――最後に、本作を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
荒牧 プレッシャーもありますが、やっぱりお客様にどういう感情で帰ってもらうかというところに重きを置いて作っていきたいと考えているので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
末原 演劇は上演期間中にしかそこに存在できないものとなるので、その楽しさとすごさをぜひ味わってほしいと思っています。来てくださるお客様がいてこそ成立するものだと、僕らは本当に強く思いながら作っていますので、初日まで誠心誠意、準備していきます。皆さんも、体調と気持ちを整えて劇場にお越しいただけたらと。ぜひよろしくお願いします!
取材・文:榎本麻紀恵
撮影:源賀津己
剣劇「三國志演技~孫呉」
2024年4月5日(金)~ 4月16日(火) 明治座
脚本・演出:末原拓馬(おぼんろ)
【出演】
周瑜:荒牧慶彦
孫策:梅津瑞樹
孫権:廣野凌大
程普:富田 翔 黄蓋:高木トモユキ
韓当:郷本直也
劉表:冨田昌則
太史慈:早乙女友貴
黄祖:玉城裕規
孫堅:松本利夫(EXILE)
ほか
企画:荒牧慶彦
公式サイト:
https://t.cn/A6lHfRtg
公式X:
@kg_sangokushi
公式ハッシュタグ:#剣劇三國志
主催:剣劇「三國志演技~孫呉」製作委員会
チケット:
https://t.cn/A6TtvrZc
#春甲#
「元エース」のプライドがあった。
3点差に迫った直後の七回、宇治山田商は4番手として中村帆高投手(3年)をマウンドへ送り出した。
「力強いピッチングで、しっかり流れを作ろう」
185センチの長身右腕が投げ込む直球は、威力十分だった。先頭にはファウルで粘られたが遊ゴロに打ち取ると、続く2人も遊ゴロに仕留め三者凡退で抑えた。直球が走れば変化球も生きる。スライダーの切れが良く、八回も3人で抑えて味方の反撃につなげた。
中村投手は昨秋、背番号1をつけていた。だが、安定感を欠く投球を繰り返し、逆転サヨナラ負けした豊川(愛知)との東海大会準決勝でも登板しなかった。チームは継投で勝ち上がってきたにもかかわらず、「ピンチの場面で任されないことが多くて、すごく悔しかった」と言う。
チームの信頼を得るため、冬場は走り込みや筋力トレーニングなど体幹や足腰の鍛錬に重点を置き、体重は5キロ増えた。次第に制球力が高まり、直球も140キロ台を続けて投げられるようになった。
エースナンバーから背番号10に変わって臨んだ甲子園。東海大福岡との1回戦は八回から救援し、2回無失点と好投した。山商にとって初の8強入りをかけたこの日は、3イニングで走者を一人も出さない文句なしの内容だった。
でも、試合後には涙を見せた。「いいピッチングができたし自信にはなったけど、負けたのが悔しい」。村田治樹監督は「非常にナイスピッチングだった。他の投手陣と切磋琢磨(せっさたくま)して成長していってほしい」と期待を寄せた。
次の目標はもちろん、2007年以来となる夏の甲子園出場だ。中村投手は「背番号1をつけて甲子園に帰って来たい」と力強く言った。
「元エース」のプライドがあった。
3点差に迫った直後の七回、宇治山田商は4番手として中村帆高投手(3年)をマウンドへ送り出した。
「力強いピッチングで、しっかり流れを作ろう」
185センチの長身右腕が投げ込む直球は、威力十分だった。先頭にはファウルで粘られたが遊ゴロに打ち取ると、続く2人も遊ゴロに仕留め三者凡退で抑えた。直球が走れば変化球も生きる。スライダーの切れが良く、八回も3人で抑えて味方の反撃につなげた。
中村投手は昨秋、背番号1をつけていた。だが、安定感を欠く投球を繰り返し、逆転サヨナラ負けした豊川(愛知)との東海大会準決勝でも登板しなかった。チームは継投で勝ち上がってきたにもかかわらず、「ピンチの場面で任されないことが多くて、すごく悔しかった」と言う。
チームの信頼を得るため、冬場は走り込みや筋力トレーニングなど体幹や足腰の鍛錬に重点を置き、体重は5キロ増えた。次第に制球力が高まり、直球も140キロ台を続けて投げられるようになった。
エースナンバーから背番号10に変わって臨んだ甲子園。東海大福岡との1回戦は八回から救援し、2回無失点と好投した。山商にとって初の8強入りをかけたこの日は、3イニングで走者を一人も出さない文句なしの内容だった。
でも、試合後には涙を見せた。「いいピッチングができたし自信にはなったけど、負けたのが悔しい」。村田治樹監督は「非常にナイスピッチングだった。他の投手陣と切磋琢磨(せっさたくま)して成長していってほしい」と期待を寄せた。
次の目標はもちろん、2007年以来となる夏の甲子園出場だ。中村投手は「背番号1をつけて甲子園に帰って来たい」と力強く言った。
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