楞严咒全文:
  南无楞严会上佛菩萨 南无楞严会上佛菩萨 南无楞严会上佛菩萨。(三称)
  妙湛总持不动尊 首楞严王世希有
  销我亿劫颠倒想 不历僧祗获法身
  愿今得果成宝王 还度如是恒沙众
  将此深心奉尘刹 是则名为报佛恩
  伏请世尊为证明 五浊恶世誓先入
  如一众生未成佛 终不于此取泥洹
  大雄大力大慈悲 希更审除微细惑
  令我早登无上觉 于十方界坐道场
  舜若多性可销亡 烁迦罗心无动转
  南无常住十方佛 南无常住十方法
  南无常住十方僧 南无释迦牟尼佛
  南无佛顶首楞严 南无观世音菩萨
  南无金刚藏菩萨
  尔时世尊。从肉髻中。涌百宝光。光中涌出。千叶宝莲。有化如来。坐宝花中。顶放十道。百宝光明。一一光明。皆遍示现。十恒河沙。金刚密迹。擎山持杵。徧虚空界。大众仰观。畏爱兼抱。求佛哀佑。一心听佛。无见顶相。放光如来。宣说神咒。
  楞严咒第一会

  南无萨怛他 苏伽多耶 阿啰诃帝 三藐三菩陀写 南无萨怛他 佛陀俱胝瑟尼钐 南无萨婆 勃陀勃地 萨跢鞞弊 南无萨多南 三藐三菩陀 俱知喃 娑舍啰婆迦僧伽喃 南无卢鸡阿罗汉跢喃 南无苏卢多波那喃 南无娑羯唎陀伽弥喃 南无卢鸡三藐伽跢喃 三藐伽波啰 底波多那喃 南无提婆离瑟赧 南无悉陀耶 毗地耶 陀啰离瑟赧 舍波奴 揭啰诃 娑诃娑啰摩他喃 南无跋啰诃摩泥 南无因陀啰耶 南无婆伽婆帝 嚧陀啰耶 乌摩般帝 娑醯夜耶 南无婆伽婆帝 那啰野拏耶 盘遮摩诃三慕陀啰 南无悉羯唎多耶 南无婆伽婆帝 摩诃迦啰耶 地唎般剌那伽啰 毗陀啰波拏迦啰耶 阿地目帝 尸摩舍那泥 婆悉泥 摩怛唎伽拏 南无悉羯唎多耶 南无婆伽婆帝 多他伽跢俱啰耶 南无般头摩俱啰耶 南无跋阇啰俱啰耶 南无摩尼俱啰耶 南无伽阇俱啰耶 南无婆伽婆帝 帝唎茶 输啰西那 波啰诃啰拏啰阇耶 跢他伽多耶 南无婆伽婆帝 南无阿弥多婆耶 跢他伽多耶 阿啰诃帝 三藐三菩陀耶 南无婆伽婆帝 阿刍鞞耶 跢他伽多耶 阿啰诃帝 三藐三菩陀耶 南无婆伽婆帝 鞞沙阇耶 俱卢吠柱唎耶 般啰婆啰阇耶 跢他伽多耶 南无婆伽婆帝 三补师毖多 萨怜捺啰剌阇耶 跢他伽多耶 阿啰诃帝 三藐三菩陀耶 南无婆伽婆帝 舍鸡野母那曳 跢他伽多耶 阿啰诃帝 三藐三菩陀耶 南无婆伽婆帝 剌怛那鸡都啰阇耶 跢他伽多耶 阿啰诃帝 三藐三菩陀耶 帝瓢 南无萨羯唎多 翳昙婆伽婆多 萨怛他伽都瑟尼钐 萨怛多般怛蓝 南无阿婆啰视耽 般啰帝扬歧啰 萨啰婆 部多揭啰诃 尼羯啰诃 羯迦啰诃尼 跋啰毖地耶 叱陀你 阿迦啰 密唎柱 般唎怛啰耶 儜揭唎 萨啰婆 盘陀那 目叉尼 萨啰婆 突瑟咤 突悉乏 般那你 伐啰尼 赭都啰 失帝南 羯啰诃娑诃萨啰若阇 毗多崩娑那羯唎 阿瑟咤冰舍帝南 那叉刹怛啰若阇 波啰萨陀那羯唎 阿瑟咤南 摩诃羯啰诃若阇 毗多崩萨那羯唎 萨婆舍都嚧 你婆啰若阇 呼蓝突悉乏 难遮那舍尼 毖沙舍 悉怛啰 阿吉尼 乌陀迦啰若阇 阿般啰视多具啰 摩诃般啰战持 摩诃迭多 摩诃帝阇 摩诃税多阇婆啰 摩诃跋啰盘陀啰 婆悉你 阿唎耶多啰 毗唎俱知 誓婆毗阇耶 跋阇啰摩礼底 毗舍嚧多 勃腾罔迦 跋阇啰制喝那阿遮 摩啰制婆 般啰质多 跋阇啰擅持 毗舍啰遮 扇多舍 鞞提婆 补视多 苏摩嚧波 摩诃税多 阿唎耶多啰 摩诃婆啰阿般啰 跋阇啰商羯啰制婆 跋阇啰俱摩唎 俱蓝陀唎 跋阇啰喝萨多遮 毗地耶 乾遮那 摩唎迦 啒苏母婆羯啰跢那 鞞嚧遮那 俱唎耶 夜啰菟 瑟尼钐 毗折蓝婆摩尼遮 跋阇啰 迦那迦波啰婆 嚧阇那 跋阇啰 顿稚遮 税多遮 迦摩啰 刹奢尸 波啰婆 翳帝夷帝 母陀啰 羯拏 娑鞞啰忏 掘梵都 印兔那么么写
  楞严咒第二会

  乌(合牛) 唎瑟揭拏 般剌舍悉多 萨怛他 伽都瑟尼钐 虎(合牛)都嚧雍 瞻婆那 虎(合牛)都嚧雍 悉眈婆那 虎(合牛)都嚧雍 波啰瑟地耶 三般叉 拏羯啰 虎(合牛)都嚧雍 萨婆药叉 喝啰刹裟 揭啰诃若阇 毗腾崩萨那羯啰 虎(合牛)都嚧雍 者都啰 尸底南 揭啰诃 娑诃萨啰南 毗腾崩萨那啰 虎(合牛)都嚧雍 啰叉 婆伽梵 萨怛他伽都瑟尼钐 波啰点阇吉唎 摩诃娑诃萨啰 勃树娑诃萨啰室唎沙 俱知娑诃萨泥帝隶 阿弊提视婆唎多 咤咤罂迦 摩诃跋阇嚧陀啰 帝唎 菩婆那 曼茶啰 乌(合牛) 娑悉帝 薄婆都 么么 印兔那么么写
  楞严咒第三会

  啰阇婆夜 主啰跋夜 阿祗尼婆夜 乌陀迦婆夜 毗沙婆夜 舍萨多啰婆夜 婆啰斫羯啰婆夜 突瑟叉婆夜 阿舍你婆夜 阿迦啰 密唎柱婆夜 陀啰尼部弥剑 波伽波陀婆夜 乌啰迦婆多婆夜 剌阇坛茶婆夜 那伽婆夜 毗条怛婆夜 苏波啰拏婆夜 药叉揭啰诃 啰叉私揭啰诃 毕唎多揭啰诃 毗舍遮揭啰诃 部多揭啰诃 鸠盘茶揭啰诃 补丹那揭啰诃 迦咤补丹那揭啰诃 悉乾度揭啰诃 阿播悉摩啰揭啰诃 乌檀摩陀揭啰诃 车夜揭啰诃 醯唎婆帝揭啰诃 社多诃唎南 揭婆诃唎南 嚧地啰诃唎南 忙娑诃唎南 谜陀诃唎南 摩阇诃唎南 阇多诃唎女 视比多诃唎南 毗多诃唎南 婆多诃唎南 阿输遮诃唎女 质多诃唎女 帝钐萨鞞钐 萨婆揭啰诃南 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 波唎跋啰者迦讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 茶演尼讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 摩诃般输般怛夜 嚧陀啰讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 那啰夜拏讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 怛埵伽嚧茶西讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 摩诃迦啰 摩怛唎伽拏讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 迦波唎迦讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 阇耶羯啰摩度羯啰 萨婆啰他娑达那讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 赭咄啰婆耆你讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 毗唎羊讫唎知 难陀鸡沙啰 伽拏般帝 索醯夜讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 那揭那舍啰婆拏讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 阿罗汉讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 毗多啰伽讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 跋阇啰波你 具醯夜具醯夜 迦地般帝讫唎担 毗陀夜阇瞋陀夜弥鸡啰夜弥 啰叉罔婆伽梵 印兔那么么写
  楞严咒第四会

  婆伽梵 萨怛多般怛啰 南无粹都帝 阿悉多那啰剌迦 波啰婆悉普咤 毗迦萨怛多砵帝唎 什佛啰什佛啰 陀啰陀啰 频陀啰频陀啰 瞋陀瞋陀 虎(合牛)虎(合牛) 泮咤泮咤泮咤泮咤泮咤 娑诃 醯醯泮 阿牟迦耶泮 阿波啰提诃多泮 婆啰波啰陀泮 阿素啰 毗陀啰波迦泮 萨婆提鞞弊泮 萨婆那伽弊泮 萨婆药叉弊泮 萨婆乾闼婆弊泮 萨婆补丹那弊泮 迦咤补丹那弊泮 萨婆突狼枳帝弊泮 萨婆突涩比犁 讫瑟帝弊泮 萨婆什婆唎弊泮 萨婆阿播悉摩犁弊泮 萨婆舍啰婆拏弊泮 萨婆地帝鸡弊泮 萨婆怛摩陀继弊泮 萨婆毗陀耶 啰誓遮犁弊泮 阇夜羯啰 摩度羯啰 萨婆啰他娑陀鸡弊泮 毗地夜遮唎弊泮 者都啰 缚耆你弊泮 跋阇啰 俱摩唎 毗陀夜 啰誓弊泮 摩诃波啰丁羊乂耆唎弊泮 跋阇啰商羯啰夜 波啰丈耆啰阇耶泮 摩诃迦啰夜 摩诃末怛唎迦拏 南无娑羯唎多夜泮 毖瑟拏婢曳泮 勃啰诃牟尼曳泮 阿耆尼曳泮 摩诃羯唎曳泮 羯啰檀持曳泮 蔑怛唎曳泮 唠怛唎曳泮 遮文茶曳泮 羯逻啰怛唎曳泮 迦般唎曳泮 阿地目质多 迦尸摩舍那 婆私你曳泮 演吉质 萨埵婆写 么么印兔那么么写
  楞严咒第五会

  突瑟咤质多 阿末怛唎质多 乌阇诃啰 伽婆诃啰 嚧地啰诃啰 婆娑诃啰 摩阇诃啰 阇多诃啰 视毖多诃啰 跋略夜诃啰 乾陀诃啰 布史波诃啰 颇啰诃啰 婆写诃啰 般波质多 突瑟咤质多 唠陀啰质多 药叉揭啰诃 啰刹娑揭啰诃 闭隶多揭啰诃 毗舍遮揭啰诃 部多揭啰诃 鸠盘茶揭啰诃 悉乾陀揭啰诃 乌怛摩陀揭啰诃 车夜揭啰诃 阿播萨摩啰揭啰诃 宅祛革 茶耆尼揭啰诃 唎佛帝揭啰诃 阇弥迦揭啰诃 舍俱尼揭啰诃 姥陀啰 难地迦揭啰诃 阿蓝婆揭啰诃 乾度波尼揭啰诃 什佛啰堙迦醯迦 坠帝药迦 怛隶帝药迦 者突托迦 昵提什伐啰 毖钐摩什伐啰 薄底迦 鼻底迦 室隶瑟密迦 娑你般帝迦 萨婆什伐啰 室嚧吉帝 末陀鞞达嚧制剑 阿绮嚧钳 目佉嚧钳 羯唎突嚧钳 揭啰诃揭蓝 羯拏输蓝 惮多输蓝 迄唎夜输蓝 末么输蓝 跋唎室婆输蓝 毖栗瑟咤输蓝 乌陀啰输蓝 羯知输蓝 跋悉帝输蓝 邬嚧输蓝 常伽输蓝 喝悉多输蓝 跋陀输蓝 娑房盎伽 般啰丈伽输蓝 部多毖跢茶 茶耆尼 什婆啰 陀突嚧迦 建咄嚧吉知 婆路多毗 萨般嚧 诃凌伽 输沙怛啰 娑那羯啰 毗沙喻迦 阿耆尼 乌陀迦 末啰鞞啰建跢啰 阿迦啰 密唎咄 怛敛部迦 地栗剌咤 毖唎瑟质迦 萨婆那俱啰肆引伽弊 揭啰唎药叉 怛啰刍 末啰视 吠帝钐 娑鞞钐 悉怛多砵怛啰 摩诃跋阇嚧 瑟尼钐 摩诃般赖丈耆蓝 夜波突陀 舍喻阇那 辫怛隶拏 毗陀耶 盘昙迦嚧弥 帝殊 盘昙迦嚧弥 般啰毗陀 盘昙迦嚧弥 跢侄他 唵 阿那隶 毗舍提 鞞啰跋阇啰陀唎 盘陀盘陀你 跋阇啰谤尼泮 虎(合牛)都嚧瓮泮 莎婆诃
  回向文

  如来顶髻无上善 回向教主释迦尊
  大悲毗卢遮那佛 十方一切诸如来
  金刚藏王诸大士 一字金轮八佛顶
  哀愍摄受愿海中 消除业障证三昧
  日日持念一七遍 极重烦恼皆消灭
  金刚密迹诸眷属 每日每夜常守护
  二类诸天悉欢喜 二类权实皆随喜
  琰魔法王能覆护 一切冥道恒加护
  一切善神常守护 一切恶神慈悲护
  一切天女能护念 一切神女善护念
  随顺一切鬼神众 恭敬供养佛心咒
  修行佛子无障难 菩提行愿不退转
  生生值遇白伞盖 世世持诵不忘念
  恒修普贤菩萨行 尽于未来心意愿
  慈悲哀愍为加护 阿字法门悉皆悟
  四恩法界诸众生 平等利益证妙果
  回向无上大菩提 。
  楞严咒是咒中之王,常持楞严咒利益巨大,功德无量也。[蜡烛]『楞严咒全文(带注音)』https://t.cn/A66jCZHp

続黄梁(上)
田中貢太郎

 福建の曾孝廉そうこうれんが、第一等の成績で礼部の試験に及第した時、やはりその試験に及第して新たに官吏になった二三の者と郊外に遊びに往ったが、毘廬禅院びろぜんいんに一人の星者うらないしゃが泊っているということを聞いたので、いっしょに往ってその室へやへ入った。星者は曾の気位の高いのを見ておべっかをつかった。曾は扇を揺うごかしながら微笑して聞いた。
「宰相になる運命があるのかないのか」
 星者は容かたちを正して、
「二十年したら太平の宰相となります」
 と言った。曾はひどく悦よろこんで、気位がますます高くなった。
 その帰りに小雨に値あうた。曾はそこで仲間といっしょに旁かたわらの寺へ入って雨を避けた。寺の中には一人の老僧がいたが、目の奥深い鼻の高い僧で、蒲団の上に坐ったなりに傲慢な顔をして礼もしなかった。一行は手をあげて礼をして、榻だいにあがってめいめいに話したが、皆曾が宰相になれると言われたことを祝った。曾の心はひどく高ぶって、仲間に指をさして言った。
「僕が宰相になったなら、張兄を南方の巡撫にし、中表いとこを参軍にしよう、我家うちの年よりの僕げなんは小千把しょうせんはになるさ、僕の望みもそれで足れりだ」
 一座は大笑いをした。俄かにざあざあと降る雨の音が聞えてきた。曾はくたびれたので榻ねだいの間に寝た。二人の使者が天子の手ずから書いた詔みことのりを持ってきたが、それには曾太師を召して国計を決すとしてあった。曾は得意になって大急ぎで入朝した。
 天子は曾に席をすすめさして、温かみのある言葉で何かとおたずねになったが、やや暫くして、曾に三品ほん以下の官は、意のままに任免することをお許しになり、宰相の着ける蟒衣ぼういと玉帯ぎょくたいに添えて名馬をくだされた。曾はそこで蟒衣を被き、玉帯を着け、お辞儀をして天子の前をさがって家へ帰ったが、そこは旧もとの自分の住宅でなかった。絵を画いた棟、彫刻をほどこした榱たるき、それは壮麗の極を窮めたものであった。曾も自分で何のためににわかにこんな身分になったかということが解らなかった。そして、髯をひねりながら小さな声で人を呼ぶと、その返事が雷のように高く響いた。
 俄かに公卿から海から獲れた珍しい物を贈ってきた。傴僂せむしのように体を屈めてむやみにお辞儀をする者が家の中に一ぱいになった。参朝すると六卿がうやまいあわてて、屣はきものをあべこべに穿はいて出て迎えた。侍郎じろうの人達とはちょっと挨拶して話をした。そして、それ以下の者には頷いてみせるのみであった。
晋国の巡撫から十人の女の楽人を餽おくってきた。それは皆美しい女であったが、そのうちでも嫋嫋じょうじょうという女と仙仙という女がわけて美しかった。二人はもっとも曾に寵愛せられた。曾はもう衣冠束帯して朝廷にも往かずに、毎日酒宴さかもりを催していた。ある日曾は、自分が賤しかった時、村の紳縉王子良しんしんおうしりょうという者の世話になったことを思いだして、自分は今こんなに栄達しているが、渠かれはまだ官途につまずいていて昇進しないから、一つ引きたててやらなくてはならないと思って、翌朝上疏じょうそして王を諫議大夫に推薦し、そこで天子の諭旨を奉じて、たちどころに引きあげて用いた。また郭太僕かくたいぼくがかつて自分をにらみつけたことを思いだして、そこで、呂給諫ろきゅうかん、及び侍御の陳昌たちを呼んで謀はかりごとを授けたが、翌日になると郭太僕を弾劾した上書が彼方此方から出てきた。曾はそこで天子の旨を奉じて郭太僕の官職を削った。そして恩も怨みも返してしまって、頗る快い気もちであった。
 ある時郊外を通っていると、酔っぱらいが来て車に突きあたった。そこで人をやって縛って京兆尹けいちょういんに渡した。京兆尹は獄卒に命じて杖で敲たたいて殺さした。付近の人びとは皆勢いに畏れて上等の産物を献上した。それから曾は非常に富裕になった。
 間もなく嫋嫋と仙仙が前後してなくなった。曾は朝夕二人のことを追想していたが、不意に憶いだしたことがあった。それは昔東隣の女を見て美しかったので、いつも妾にしたいと思ったが、財力が弱くておもうとおりにならないことであった。曾はそこで今こそその思いをとげることができると思って、頭だった数人の僕げなんをやって、無理にその家へ金をやった。女はすぐ籐の輿に乗って曾の許もとへ来た。それは昔見た時と較べて一段の艶を増していた。曾はもう自分が望んでいたことでその望みの達しられないものはなかった。
数年したところで、朝廷の官吏の中に窃ひそかに曾の専横を非議する者があるようであったが、しかし、それぞれ自分のことを考えて口に出すものはなかった。曾もまたおもいあがって、それに注意しなかった。龍図学士包りゅうとがくしほうという者があって上疏した。その略には、
「窃におもんみるに曾某は、もと一飲賭の無頼、市井の小人、一言の合、栄、聖眷せいけんを膺うけ、父は紫し、児は朱しゅ、恩寵極まりなし。躯からだを捐すて頂を糜びし、もって万一に報ずるを思わず、かえって胸臆きょうおくを恣ほしいままにし、擅ほしいままに威福を作なす。死すべきの罪、髪を擢ぬきて数えがたし。朝廷の名器、居おきて奇貨をなし、肥瘠ひそうを量欠りょうけつして、価の重軽をなす。因って公卿将士、尽く門下に奔走す。估計夤縁こけいいんえん、儼げんとして負販ふはんの如く、息を仰ぎ塵を望む、算数すべからず。或は傑士賢臣、肯うなずいて阿附あふせざる有あれば、軽ければ則すなわち之を間散かんさんに置き、重ければ則ち褫うばいてもって氓みんを編す。甚しきは且つ一臂袒ひたんせざれば、輒すなわち鹿馬の奸に迕あいて、遠く豺狼ひょうろうの地に竄ざんせられ、朝士之がために寒心す。また且つ平民の膏腴こうゆ、肆ほしいままに貪食するに任す。良家の女子、強いて禽妝きんしょうを委して、※気冤氛れいきえんふん[#「さんずい+診のつくり」、184-16]、暗く天日無し。奴僕どぼく一たび到れば、則ち守令顔を承うけ、書函一たび投ずれば、則ち司院法を枉まぐ。或は廝養しようの児、瓜葛かかつの親有れば則ち伝に乗じ、風行雷動す。地方の供給稍やや遅くして、馬上の鞭撻立所に至る。人民を荼毒とどくし、官府を奴隷にし、扈従臨むところ野に青草無し。而して某方まさに炎々赫赫、寵を怙たのみて悔ゆるなく、召対しょうたい方まさに闕下けつかに承け、萋斐せいひ輒すなわち君前に進む。委蛇いい才わずかに公より退けば、笙歌已に後苑に起る。声色狗馬せいしょくくば、昼夜荒淫、国計民生、念慮に存ずるなし。世上寧むしろ此の宰相有らんや。内外駭訛がいか、人情洶々きょうきょう、若し急に斧※ふしつ[#「金+質」、185-5]の誅を加えずんば、勢必ず操莽そうぼうの禍を醸成せん。臣夙夜しんしゅくや祗つつしみ懼れ、敢て寧処ねいしょせず。
上奏は終った。曾はそれを聞いて顫えあがった。それはちょうど冰水ひょうすいを飲んだように。しかし幸いに天子は心にゆとりのある方であったから、宮中に留め置いて発表しなかった。継いで吏部戸部礼部兵部刑部工部の給事中、各道の監察御吏、及び九卿が、それぞれ曾の罪悪を上奏弾劾した。
 そこで昨日まで門口に来てお辞儀をして、曾をかりの父親と呼んでいたような者も、顔をそむけるようになった。朝廷では天子の旨を奉じて曾の家を没収して、曾を雲南軍に往かせることにした。曾の子の任は平陽の太守であったが、もう人をやって吟味をさしてあった。曾は家を没収せられ雲南軍にやられるということを聞かされて驚きおそれていると、やがて数十人の剣を帯び戈ほこを操った武士が来て、そのまま内寝いまへ入って曾の衣冠を褫はいで、妻といっしょに縛った。みるみるうちに数人の人夫が財宝を庭に出しはじめた。金銀銭紙幣数百万、真珠瑪瑙めのうの類数百斛ひゃくこく、幕まく、簾すだれ、榻類これまた数千事。そして児こどもの襁褓おむつや女の※くつ[#「焉」の「正」に代えて「臼」、186-4]などは庭や階段にちらばって見えた。曾は一いちそれを見て悲しみもだえた。また不意に一人の者が曾の愛していた美しい妾を掠奪して往った。妾は髪をふりみだして啼いていた。もうその玉のような姿もよる所がなくなって、悲しみの火が心を焼くようであるが、どうすることもできないと思ったのか、憤りを含めながら敢て何も言わなかった。
みるみるうちに楼閣も倉庫も、一様に封印してしまった。護送の役人は曾を怒鳴りつけておったてた。夫婦は羅うすものの裾をひきずりながら出たが、泣くこともできなかった。曾は歩くのが苦しいので悪い車でも手に入れて乗ろうとしたがそれもできなかった。
 すこし往ったところで、妻は足が弱ってつまずきそうになった。曾は時どき片手を出して引いてやった。またすこし往くと自分もまたつかれてしまった。前方むこうを見ると高い山が半天にそそりたっていた。曾はとてもその山を越えることができないと思った。曾は妻と向きあって泣いた。しかし、護送の役人がこわい目をして見にきて、すこしも足を停めることをゆるさなかった。その時、夕陽がもう入っていたが、泊る所がないので、しかたなしに跛びっこをひきながら往った。山の腰にまで往った頃、妻の力が尽きてしまって、路ばたに坐って泣きだした。曾もまた足を停めて休んだ。護送の役人に怒鳴られながら。と、たちまちたくさんの人声が騒がしく聞えてきた。それは盗賊の群で、手に手に刀を持って襲いかかってきた。護送の役人はひどく驚いて逃げてしまった。曾はひざまずいて言った。
「わしは左遷せられて往くところだ、何もない、宥ゆるしてくれ」
 盗賊は目をぎらぎらと光らして言った。
「俺達は、きさまに無実の罪をおわされたものだ、きさまの頭をもらいにきたのだ、他にほしい物はないのだ」
 曾は怒鳴った。
「わしは罪を持っておるが、それでも朝廷の大臣だ、盗賊のぶんざいで何をする」
 盗賊もまた怒って巨きな斧で曾の首を斬った。頭は地の上に堕ちてその音が聞えた。曾は驚くと共に疑うた。そこへ二疋の鬼おにが来て、曾の両手を背に縛っておったてて往った。
 数時間して一つの都へ入った。そして、間もなく宮殿へ往った。宮殿の上には一人の醜い形をした王がいて、几つくえに憑よりかかって罪を決めていた。曾は這うようにして前へ出て往った。王は書類に目をやって、わずかに数行見ると、ひどく怒って言った。
「これは君を欺き国を誤るの罪だ、油鼎ゆていに置くがいい」
 たくさんの鬼達がそれについて叫んだが、その声は雷のようであった。そこで一疋の巨きな鬼が来て曾をひっつかんで階下へ往った。そこに大きな鼎かなえがあって、高さが七尺ばかり、四囲ぐるりに炭火を燃やして、その足を真紅に焼いてあった。曾はおそろしくて哀れみを乞うて泣いた。逃げようとしても逃げることはできなかった。鬼は左の手をもって髪をつかみ、右の手で踝くるぶしを握って、鼎の中へ投げこんだ。曾の物のかたまりのような小さな体は、油の波の中に浮き沈みした。皮も肉も焦やけただれて、痛みが心にこたえた。沸きたった油は口に入って、肺腑を烹にられるようであった。一思いに死のうと思っても、どうしても死ぬることができなかった。ほぼ食事をする位の時間が経つと、鬼は巨きな叉さすまたで曾を取り出して、また堂の下へ置いた。王はまた書類をしらべて怒って言った。

今天早上時候剛準備和奶奶一起趕集去,我姑就推門進逨了,她一個人従三區交界的婆家騎自行車迴娘家了,這一路買了不少東西,逨看看我奶奶,還買了一大堆東西,中午時候難得陪奶奶喫了一頓飯,這是上次一起吃飯時候的第二次,五十多歲的人了,騎了那麼遠迆挺不容易的。這一頓飯喫的很開心。

最近呢我刷了一些小說,也瞭解了一些事情,有時候我也思考了一下,我發現我還是錯了,要醒來的人呢1%靠人提醒。99%靠囙果提醒,仏灋雖広難度無緣之人,天魚覆蓋広,難潤無根之草。爛泥趴的好好的,我非要給它扶上墻;鹹魚躺的好好的,我還要給它翻身;朽木始終就是朽木,我還想把它雕成纔;成年的世界裏祗有篩選,不能去改變,祗能自悟,不能人來渡。世界有萬般苦,個人有個人之難,我尊重他人的命運,理解他人的因果 匚丅助人情節,從今往後我要學會如何做到不幹預他人因果,尊重他人命運。

有時候想想吧,確實是我自己做的太過了,以至於我都在承受著他人的囙果,從今往後我什麼都不管了,專註我自己了,別人愛怎麼樣怎麼樣與我無關。無論是誰,尊重他們的選択,不給予任何建議,我管住我這張嘴,能不說我就不說,與我無關的一槪不言,慢慢來,總會能改變的。


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