イラン大統領と外相が死亡、ヘリ墜落で 周辺諸国が弔意
5/20(月) 13:15配信
ロイター
[ドバイ 20日 ロイター] - イランのライシ大統領(63)とアブドラヒアン外相が搭乗していたヘリコプターが19日、アゼルバイジャンとの国境近くの山岳地帯に墜落し、両氏とも死亡した。イラン国営メディアが20日に伝えた。
吹雪の中、夜を徹して捜索した結果、20日未明に炎上して燃え尽きた残骸が発見された。
政府高官がロイターに明らかにしたところによると、搭乗者全員が死亡。マンスーリ副大統領もその後、声明でライシ氏の死亡を確認した。
モハンマド・モフベル第1副大統領が大統領に就任する見通し。
国営テレビは墜落原因に触れていない。現場の映像は山頂に激突したことを示していると伝えた。
国営通信IRNAによると、ライシ氏が搭乗していたのは米国製ヘリ「ベル212」。
ライシ氏は、アゼルバイジャンとの共同プロジェクトであるダムの開所式に出席するため国境地域を訪れていた。
インド、イラク、パキスタン、欧州連合(EU)、ロシアなど周辺諸国は哀悼の意を表明。
イランが支援するイスラム組織ハマス、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派もライシ氏を称え、弔意を表した。
米ホワイトハウスはバイデン大統領が事故の報告を受けたと発表した。欧州連合(EU)は衛星マッピング技術を提供。中国は深刻な懸念を表明した。
<ハメネイ師の後継者とされた強硬派>
イランは核開発計画やウクライナでの戦争を続けるロシアとの軍事関係深化を巡り、国際社会から圧力に直面している。また、昨年10月にハマスがイスラエルを急襲し、パレスチナ自治区ガザへの攻撃が始まって以来、中東全域でイランに近い組織が絡む戦闘も続いている。
ライシ氏は2021年に大統領に選出され、道徳関連法の強化を命じ、反政府デモを暴力的に弾圧したほか、主要国との核協議で強硬な姿勢を示してきた。
イラン最高指導者のハメネイ師は先に、国政に混乱は生じないと述べた。
ライシ氏は85歳になるハメネイ師の後継者の有力候補と見なされ、ハメネイ師もライシ氏の主要政策を支持していた。現実主義的だったロウハニ前大統領の体制とは異なり、現在はあらゆる権力部門が強硬派の支配下にある。
ただ、宗教指導者による統治への抗議と西側の制裁を受けるイラン経済の立て直し失敗で、ライシ氏の立場は揺らいでいるとの見方も出ていた。
5/20(月) 13:15配信
ロイター
[ドバイ 20日 ロイター] - イランのライシ大統領(63)とアブドラヒアン外相が搭乗していたヘリコプターが19日、アゼルバイジャンとの国境近くの山岳地帯に墜落し、両氏とも死亡した。イラン国営メディアが20日に伝えた。
吹雪の中、夜を徹して捜索した結果、20日未明に炎上して燃え尽きた残骸が発見された。
政府高官がロイターに明らかにしたところによると、搭乗者全員が死亡。マンスーリ副大統領もその後、声明でライシ氏の死亡を確認した。
モハンマド・モフベル第1副大統領が大統領に就任する見通し。
国営テレビは墜落原因に触れていない。現場の映像は山頂に激突したことを示していると伝えた。
国営通信IRNAによると、ライシ氏が搭乗していたのは米国製ヘリ「ベル212」。
ライシ氏は、アゼルバイジャンとの共同プロジェクトであるダムの開所式に出席するため国境地域を訪れていた。
インド、イラク、パキスタン、欧州連合(EU)、ロシアなど周辺諸国は哀悼の意を表明。
イランが支援するイスラム組織ハマス、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派もライシ氏を称え、弔意を表した。
米ホワイトハウスはバイデン大統領が事故の報告を受けたと発表した。欧州連合(EU)は衛星マッピング技術を提供。中国は深刻な懸念を表明した。
<ハメネイ師の後継者とされた強硬派>
イランは核開発計画やウクライナでの戦争を続けるロシアとの軍事関係深化を巡り、国際社会から圧力に直面している。また、昨年10月にハマスがイスラエルを急襲し、パレスチナ自治区ガザへの攻撃が始まって以来、中東全域でイランに近い組織が絡む戦闘も続いている。
ライシ氏は2021年に大統領に選出され、道徳関連法の強化を命じ、反政府デモを暴力的に弾圧したほか、主要国との核協議で強硬な姿勢を示してきた。
イラン最高指導者のハメネイ師は先に、国政に混乱は生じないと述べた。
ライシ氏は85歳になるハメネイ師の後継者の有力候補と見なされ、ハメネイ師もライシ氏の主要政策を支持していた。現実主義的だったロウハニ前大統領の体制とは異なり、現在はあらゆる権力部門が強硬派の支配下にある。
ただ、宗教指導者による統治への抗議と西側の制裁を受けるイラン経済の立て直し失敗で、ライシ氏の立場は揺らいでいるとの見方も出ていた。
しょせん他人事ひとごとですから
~とある弁護士の本音の仕事~
テレ東では7月19日(金)からドラマ8「しょせん他人事ひとごとですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(毎週金曜夜8時~)を放送することが決定いたしました。原作は累計210万部(電子+紙)を超える大ヒット漫画「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(原作:左藤真通/作画:富士屋カツヒト/監修:清水陽平/白泉社「黒蜜」連載)。変わり者の主人公・保田理(やすだおさむ)弁護士が「しょせん他人事」をモットーに、社会問題にも発展しているネット炎上やSNSトラブル案件を解決していく、今最も旬なリーガル漫画。今まで描かれてこなかった弁護士と相談者のやり取りや実際に行われる裁判手続などを徹底的にリアルに描き、誰もが被害者にも加害者にもなりえるネットトラブルの数々に、“他人事ではいられない!”と話題になっています。
そんな本作の主人公・保田理弁護士を演じるのは、アイドルとしての活躍はもちろん、バラエティ番組で親しみやすい魅力を見せたかと思えば、今や俳優として恋愛モノからシリアスな役どころまで日々表現者としての進化を続ける、テレ東ドラマでは初出演&初主演を飾る中島健人。笑顔は可愛いが言動はまったく可愛くない変わり者の弁護士・保田理を切れ味抜群に、そして時にはコミカルに演じ、訪れる相談者を「しょせんは他人事じゃん?」と突き放しながらも、現代に蔓延るネット炎上、SNSトラブル、誹謗中傷問題を彼なりの信念のもとスカッと爽快に、ダークに解決していきます。
原作に登場するケース(案件)を忠実に描きながらも、映像作品だからこそ伝えられる弁護士と相談者たちがリアルに闘っていく中での葛藤や心情の変化のリアリティを追求し、オリジナルキャラクター等の要素も加わった“決して他人事ではない”実写連続ドラマとして皆様にお届けします。2024年夏、テレ東が送る新時代の<超リアル>リーガルドラマ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」にぜひご期待ください!
このドラマを観ても、“まだ、あなたは他人事でいられますか?”
原作スタッフコメント
■原作:左藤真通
祝ドラマ化! うれしいです!
度々「ドラマ化されたらいいですよねぇ~」などと冗談のように担当編集さんと話すことは漫画家の常ですが、実現するとは。
原作では、炎上をはじめとしたネットトラブルについて、法律的な面で弁護士さんがどのように仕事を進めていくか、専門的な内容を可能な限りわかりやすく描いたつもりです。
しみじみ頑張ってよかったなぁと思うわけですが、ここで改めて作画・監修・編集のベストチームと、ここまで支えてくだった読者の皆様に感謝致します!!
主演の中島健人さんがどんな保田さんを演じてくれるのか、ドラマ版はホントいい意味で「他人事」として楽しみにしております!
キャストコメント
■中島健人(保田理/やすだおさむ役) コメント
Q. ドラマのご出演が決まった時のお気持ち、台本を読んだ感想などをお聞かせください。
Sexy Zone卒業後初めてのドラマなので新人の気持ちで挑むつもりです。 台本を読み進めていくと、ネット社会では誰しもが共通することで、悩み、もがき、スマホに向き合っています。そんな感情を僕が演じる弁護士が、バッサリ切り捨て、スッキリした感情にさせてくれるところが僕自身もたまらなく気持ちよく、爽快な読み応えでした。
Q. 誹謗中傷やSNS炎上など、今最も身近なテーマを扱ったリーガルドラマになりますが、そんな案件に挑む、保田理弁護士を演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
スマホという小さな世界の中で、現代人は"コメント欄"の中に生まれる言葉の棘や、嘘に悩まされています。1番はそんなコメントを見ないのが正解なのですが、この時代そうもいかない時もあるのでいざ向き合う時に法律を通して対処していくと、どんな結果が加害者側に待っているのか、そして被害者はどのような答えを見つけることができるのか、それらを僕が演じる保田理弁護士が強烈に冷たく、でもほんの一瞬だけ優しく教えてくれます。僕の中に存在する、ある種究極にドライな部分をお楽しみください。(笑)
Q. ドラマを楽しみにしている視聴者の皆さまにメッセージをお願いいたします。
SNSが主なこの時代の中で、僕らはいろんな情報を知り、信じ、時に悩み、惑わされます。物語の中で起きる保田が対応する事案にも僕が見てきた景色や、経験を反映しながら、このドラマでしかみることのできない、痛快で危険なドラマを皆様にお見せできたらと思っております。SNSの闇をドライに切り裂く、僕演じる弁護士の姿をぜひお楽しみください!
放送日時
2024年7月19日スタート 毎週金曜 夜8時放送
※初回は15分拡大 夜8時~9時9分放送
~とある弁護士の本音の仕事~
テレ東では7月19日(金)からドラマ8「しょせん他人事ひとごとですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(毎週金曜夜8時~)を放送することが決定いたしました。原作は累計210万部(電子+紙)を超える大ヒット漫画「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(原作:左藤真通/作画:富士屋カツヒト/監修:清水陽平/白泉社「黒蜜」連載)。変わり者の主人公・保田理(やすだおさむ)弁護士が「しょせん他人事」をモットーに、社会問題にも発展しているネット炎上やSNSトラブル案件を解決していく、今最も旬なリーガル漫画。今まで描かれてこなかった弁護士と相談者のやり取りや実際に行われる裁判手続などを徹底的にリアルに描き、誰もが被害者にも加害者にもなりえるネットトラブルの数々に、“他人事ではいられない!”と話題になっています。
そんな本作の主人公・保田理弁護士を演じるのは、アイドルとしての活躍はもちろん、バラエティ番組で親しみやすい魅力を見せたかと思えば、今や俳優として恋愛モノからシリアスな役どころまで日々表現者としての進化を続ける、テレ東ドラマでは初出演&初主演を飾る中島健人。笑顔は可愛いが言動はまったく可愛くない変わり者の弁護士・保田理を切れ味抜群に、そして時にはコミカルに演じ、訪れる相談者を「しょせんは他人事じゃん?」と突き放しながらも、現代に蔓延るネット炎上、SNSトラブル、誹謗中傷問題を彼なりの信念のもとスカッと爽快に、ダークに解決していきます。
原作に登場するケース(案件)を忠実に描きながらも、映像作品だからこそ伝えられる弁護士と相談者たちがリアルに闘っていく中での葛藤や心情の変化のリアリティを追求し、オリジナルキャラクター等の要素も加わった“決して他人事ではない”実写連続ドラマとして皆様にお届けします。2024年夏、テレ東が送る新時代の<超リアル>リーガルドラマ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」にぜひご期待ください!
このドラマを観ても、“まだ、あなたは他人事でいられますか?”
原作スタッフコメント
■原作:左藤真通
祝ドラマ化! うれしいです!
度々「ドラマ化されたらいいですよねぇ~」などと冗談のように担当編集さんと話すことは漫画家の常ですが、実現するとは。
原作では、炎上をはじめとしたネットトラブルについて、法律的な面で弁護士さんがどのように仕事を進めていくか、専門的な内容を可能な限りわかりやすく描いたつもりです。
しみじみ頑張ってよかったなぁと思うわけですが、ここで改めて作画・監修・編集のベストチームと、ここまで支えてくだった読者の皆様に感謝致します!!
主演の中島健人さんがどんな保田さんを演じてくれるのか、ドラマ版はホントいい意味で「他人事」として楽しみにしております!
キャストコメント
■中島健人(保田理/やすだおさむ役) コメント
Q. ドラマのご出演が決まった時のお気持ち、台本を読んだ感想などをお聞かせください。
Sexy Zone卒業後初めてのドラマなので新人の気持ちで挑むつもりです。 台本を読み進めていくと、ネット社会では誰しもが共通することで、悩み、もがき、スマホに向き合っています。そんな感情を僕が演じる弁護士が、バッサリ切り捨て、スッキリした感情にさせてくれるところが僕自身もたまらなく気持ちよく、爽快な読み応えでした。
Q. 誹謗中傷やSNS炎上など、今最も身近なテーマを扱ったリーガルドラマになりますが、そんな案件に挑む、保田理弁護士を演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
スマホという小さな世界の中で、現代人は"コメント欄"の中に生まれる言葉の棘や、嘘に悩まされています。1番はそんなコメントを見ないのが正解なのですが、この時代そうもいかない時もあるのでいざ向き合う時に法律を通して対処していくと、どんな結果が加害者側に待っているのか、そして被害者はどのような答えを見つけることができるのか、それらを僕が演じる保田理弁護士が強烈に冷たく、でもほんの一瞬だけ優しく教えてくれます。僕の中に存在する、ある種究極にドライな部分をお楽しみください。(笑)
Q. ドラマを楽しみにしている視聴者の皆さまにメッセージをお願いいたします。
SNSが主なこの時代の中で、僕らはいろんな情報を知り、信じ、時に悩み、惑わされます。物語の中で起きる保田が対応する事案にも僕が見てきた景色や、経験を反映しながら、このドラマでしかみることのできない、痛快で危険なドラマを皆様にお見せできたらと思っております。SNSの闇をドライに切り裂く、僕演じる弁護士の姿をぜひお楽しみください!
放送日時
2024年7月19日スタート 毎週金曜 夜8時放送
※初回は15分拡大 夜8時~9時9分放送
オーロラ
名称
オーロラという名称はローマ神話の暁の女神アウロラ(Aurora)に由来する。ただし、科学術語になった過程については定説がない。
オーロラという名称が使用され始めたのは17世紀頃からと考えられている。名付け親は一説によるとフランスのピエール・ガッサンディで、エドモンド・ハレーが自らの論文の中でこの説を述べている。もう一説は、イタリアのガリレオ・ガリレイが名付けたという説である。当時ガリレオは宗教裁判による命令で天体に関することを書けなかったため、弟子の名を使ってこのことを著している。
オーロラという名称が浸透する以前から、現象そのものは紀元前から様々な地で確認・記録されている。アリストテレスやセネカはオーロラを天が裂けたところであると考えていた。特にアリストテレスは『気象論』で「天の割れ目(CHASMATIS)」と表現した。また、日本では古くは「赤気」「紅気」などと表現されていた。現代日本語では北極近辺のオーロラを北極光、南極近辺のオーロラを南極光と呼ぶこともある。
北アメリカやスカンジナビアではオーロラのことをnorthern lights(北の光、アイスランド語: norðurljós、デンマーク語:ノルウェー語: nordlys、スウェーデン語: norrsken)と呼ぶが、徐々にauroraも使うようになって来ている。また北極光をnorthern lights、あるいはAurora Borealis(北のオーロラ)、南極光をsouthern lights(南の光)、 あるいはAurora Australis(南のオーロラ)と呼ぶ。オーストラリアではオーロラのことをnorthern lightsと呼ぶ。ときにはAurora polaris(極光、デンマーク語:ノルウェー語: polarlys、スウェーデン語: polarsken)と呼ばれることもある。
フィンランド語ではrevontulet(狐の火、狐火)と呼ばれる。サーミの伝説では狐が北極圏の丘を走るとき、尻尾が雪原に放った火花は巻き上がり、夜空の光になるとのことからこう名付けられる。
北欧神話においてオーロラは、夜空を駆けるワルキューレたちの甲冑の輝きだとされる。北欧ではオーロラにより死者の世界と生者の世界が結びついている、と信じている人が未だにいる。またエスキモーの伝説では、生前の行いが良かった人は死後、オーロラの国(実質的に天国)へ旅立つと言われている。
観測史
日本の観測史については後述。
神話や伝承
そのころ、アンティオコスは再度のエジプト攻撃の準備をしていた。
折から、全市におよそ四十日にわたり、金糸の衣装をまとい、
槍と抜き身の剣で完全武装した騎兵隊が
空中を駆け巡るのが見えるという出来事が起きた。
すなわち、隊を整えた騎兵がおのおの攻撃や突撃をし、
盾が揺れ、槍は林立し、投げ槍が飛び、
金の飾りやさまざまな胸当てがきらめいた。
そこで人は皆、この出現が吉兆であるようにと願った。
『マカバイ記』二 5章 1,2,3,4節
中国や西欧ほどの緯度ではオーロラの活動が活発な時にオーロラの上の部分、赤い部分が見える。このことから中世ヨーロッパではオーロラの赤色から血液を連想し、災害や戦争の前触れ、あるいは神の怒りであると解釈していた。また中世までのヨーロッパでは、オーロラを「空に剣や長槍が現れ」て動いた・戦ったと表現することが多い。これはオーロラの縦縞が激しく動くさまを表している。ただし、彗星も空に現れる凶兆とされていたため、オーロラなのか彗星なのか判別できない記述もある。
古代中国ではオーロラは天に住む赤い龍に見立てられ、やはり西洋と同様に政治の大変革や不吉なことの前触れであると信じられていた。古代中国には赤い蛇のような体を持ち、体長が千里におよぶとされる燭陰という神が信じられており、中国の神話学者・何新は、大地の最北極に住む燭陰はオーロラが神格化されたものではないかと論証している。その一方で中国の考古学者・徐明龍は、燭陰を、中国神話の神である祝融と同一神であるとし、太陽神、火神ではないかと述べている。また中国の古文書の中で「天狗」「帰邪」「赤気」「白気」「竜」などと表現されている天文現象の中にも、オーロラのことを指しているのではないかと推測されるものがある。
近代
近代以降、両極を探検した人々がオーロラを記録に残し始めた。ジェームズ・クックは、1773年2月の航海日誌に「天空に光が現れた」と残しており、南半球のオーロラを見た最初のヨーロッパ人であると言われている。
オーロラを世に広く知らしめ、社会のオーロラへの関心を大きく高めた出来事としては、ジョン・フランクリン隊の遭難が挙げられる。フランクリンは北西航路を発見するために1845年に出港し、その後、行方不明となった。消息の途絶えたカナダ北部へとフランクリン隊を探すために多くの救助隊が向かい、そこで見たオーロラを報告書や回顧録に残したのである。
両極を探検した人々もオーロラを手記や記録に残している。フリチョフ・ナンセンの著書や日記にはオーロラを描いた木版画や絵画が掲載されている。またロバート・スコットも日記にオーロラの様子を残している。
折り畳まれ、揺れる光のカーテンが空に立ち上がり、そして広がり、ゆっくり消えて行く。かと思うと、また生き返る。このような美しい現象は、大自然への畏敬の念を持たずに見ることはできない。
オーロラが人の心を動かすのは、なにかとらえ難い、霊妙な生命にあふれたもの、静かな自信に満ちて、それでいて絶えず流れ来るものを暗示することによって、人々の想像力を刺激するからである。
— ロバート・スコットの日記より。
発生原理
太陽からは「太陽風」と呼ばれるプラズマの流れが常に地球に吹きつけており、これにより地球の磁気圏は太陽とは反対方向、つまり地球の夜側へと吹き流されている。太陽から放出されたプラズマは地球磁場と相互作用し、複雑な過程を経て磁気圏内に入り、地球磁気圏の夜側に広がる「プラズマシート」と呼ばれる領域を中心として溜まる。このプラズマシート中のプラズマが何らかのきっかけで磁力線に沿って加速し、地球の大気のうち電離層へ高速で降下することがある。大気中の粒子と衝突すると、大気粒子が一旦励起状態になり、それが元の状態に戻るときに発光する。これがオーロラである。発光の原理だけならば、オーロラは蛍光灯やネオンサインと同じである。プラズマシートが地球の夜側に形成されるため、オーロラは基本的に夜間にのみ出現するものである。しかし昼間にもわずかながら出現することがある。
どのようにして太陽風が地球の磁力圏に入り込むのか、なぜプラズマは特定の部分にたまるのか、何がきっかけで加速されるのかなど、発生原理の肝要な部分については未だ統一した見解はない。最も有力な説は、入り込む理由や加速される理由を、地球の磁力線が反対向きの磁力線とくっつくこと(磁気リコネクション)に求める説である。
オーロラが突如として一気に広がる現象をブレイクアップという。日本語ではオーロラ爆発とも訳される。空から光が突然噴出して全天に広がり、色や形の変化が数分間続く。このブレイクアップに関しても、発生原因や発生過程などはあまり分かっていない。
名称
オーロラという名称はローマ神話の暁の女神アウロラ(Aurora)に由来する。ただし、科学術語になった過程については定説がない。
オーロラという名称が使用され始めたのは17世紀頃からと考えられている。名付け親は一説によるとフランスのピエール・ガッサンディで、エドモンド・ハレーが自らの論文の中でこの説を述べている。もう一説は、イタリアのガリレオ・ガリレイが名付けたという説である。当時ガリレオは宗教裁判による命令で天体に関することを書けなかったため、弟子の名を使ってこのことを著している。
オーロラという名称が浸透する以前から、現象そのものは紀元前から様々な地で確認・記録されている。アリストテレスやセネカはオーロラを天が裂けたところであると考えていた。特にアリストテレスは『気象論』で「天の割れ目(CHASMATIS)」と表現した。また、日本では古くは「赤気」「紅気」などと表現されていた。現代日本語では北極近辺のオーロラを北極光、南極近辺のオーロラを南極光と呼ぶこともある。
北アメリカやスカンジナビアではオーロラのことをnorthern lights(北の光、アイスランド語: norðurljós、デンマーク語:ノルウェー語: nordlys、スウェーデン語: norrsken)と呼ぶが、徐々にauroraも使うようになって来ている。また北極光をnorthern lights、あるいはAurora Borealis(北のオーロラ)、南極光をsouthern lights(南の光)、 あるいはAurora Australis(南のオーロラ)と呼ぶ。オーストラリアではオーロラのことをnorthern lightsと呼ぶ。ときにはAurora polaris(極光、デンマーク語:ノルウェー語: polarlys、スウェーデン語: polarsken)と呼ばれることもある。
フィンランド語ではrevontulet(狐の火、狐火)と呼ばれる。サーミの伝説では狐が北極圏の丘を走るとき、尻尾が雪原に放った火花は巻き上がり、夜空の光になるとのことからこう名付けられる。
北欧神話においてオーロラは、夜空を駆けるワルキューレたちの甲冑の輝きだとされる。北欧ではオーロラにより死者の世界と生者の世界が結びついている、と信じている人が未だにいる。またエスキモーの伝説では、生前の行いが良かった人は死後、オーロラの国(実質的に天国)へ旅立つと言われている。
観測史
日本の観測史については後述。
神話や伝承
そのころ、アンティオコスは再度のエジプト攻撃の準備をしていた。
折から、全市におよそ四十日にわたり、金糸の衣装をまとい、
槍と抜き身の剣で完全武装した騎兵隊が
空中を駆け巡るのが見えるという出来事が起きた。
すなわち、隊を整えた騎兵がおのおの攻撃や突撃をし、
盾が揺れ、槍は林立し、投げ槍が飛び、
金の飾りやさまざまな胸当てがきらめいた。
そこで人は皆、この出現が吉兆であるようにと願った。
『マカバイ記』二 5章 1,2,3,4節
中国や西欧ほどの緯度ではオーロラの活動が活発な時にオーロラの上の部分、赤い部分が見える。このことから中世ヨーロッパではオーロラの赤色から血液を連想し、災害や戦争の前触れ、あるいは神の怒りであると解釈していた。また中世までのヨーロッパでは、オーロラを「空に剣や長槍が現れ」て動いた・戦ったと表現することが多い。これはオーロラの縦縞が激しく動くさまを表している。ただし、彗星も空に現れる凶兆とされていたため、オーロラなのか彗星なのか判別できない記述もある。
古代中国ではオーロラは天に住む赤い龍に見立てられ、やはり西洋と同様に政治の大変革や不吉なことの前触れであると信じられていた。古代中国には赤い蛇のような体を持ち、体長が千里におよぶとされる燭陰という神が信じられており、中国の神話学者・何新は、大地の最北極に住む燭陰はオーロラが神格化されたものではないかと論証している。その一方で中国の考古学者・徐明龍は、燭陰を、中国神話の神である祝融と同一神であるとし、太陽神、火神ではないかと述べている。また中国の古文書の中で「天狗」「帰邪」「赤気」「白気」「竜」などと表現されている天文現象の中にも、オーロラのことを指しているのではないかと推測されるものがある。
近代
近代以降、両極を探検した人々がオーロラを記録に残し始めた。ジェームズ・クックは、1773年2月の航海日誌に「天空に光が現れた」と残しており、南半球のオーロラを見た最初のヨーロッパ人であると言われている。
オーロラを世に広く知らしめ、社会のオーロラへの関心を大きく高めた出来事としては、ジョン・フランクリン隊の遭難が挙げられる。フランクリンは北西航路を発見するために1845年に出港し、その後、行方不明となった。消息の途絶えたカナダ北部へとフランクリン隊を探すために多くの救助隊が向かい、そこで見たオーロラを報告書や回顧録に残したのである。
両極を探検した人々もオーロラを手記や記録に残している。フリチョフ・ナンセンの著書や日記にはオーロラを描いた木版画や絵画が掲載されている。またロバート・スコットも日記にオーロラの様子を残している。
折り畳まれ、揺れる光のカーテンが空に立ち上がり、そして広がり、ゆっくり消えて行く。かと思うと、また生き返る。このような美しい現象は、大自然への畏敬の念を持たずに見ることはできない。
オーロラが人の心を動かすのは、なにかとらえ難い、霊妙な生命にあふれたもの、静かな自信に満ちて、それでいて絶えず流れ来るものを暗示することによって、人々の想像力を刺激するからである。
— ロバート・スコットの日記より。
発生原理
太陽からは「太陽風」と呼ばれるプラズマの流れが常に地球に吹きつけており、これにより地球の磁気圏は太陽とは反対方向、つまり地球の夜側へと吹き流されている。太陽から放出されたプラズマは地球磁場と相互作用し、複雑な過程を経て磁気圏内に入り、地球磁気圏の夜側に広がる「プラズマシート」と呼ばれる領域を中心として溜まる。このプラズマシート中のプラズマが何らかのきっかけで磁力線に沿って加速し、地球の大気のうち電離層へ高速で降下することがある。大気中の粒子と衝突すると、大気粒子が一旦励起状態になり、それが元の状態に戻るときに発光する。これがオーロラである。発光の原理だけならば、オーロラは蛍光灯やネオンサインと同じである。プラズマシートが地球の夜側に形成されるため、オーロラは基本的に夜間にのみ出現するものである。しかし昼間にもわずかながら出現することがある。
どのようにして太陽風が地球の磁力圏に入り込むのか、なぜプラズマは特定の部分にたまるのか、何がきっかけで加速されるのかなど、発生原理の肝要な部分については未だ統一した見解はない。最も有力な説は、入り込む理由や加速される理由を、地球の磁力線が反対向きの磁力線とくっつくこと(磁気リコネクション)に求める説である。
オーロラが突如として一気に広がる現象をブレイクアップという。日本語ではオーロラ爆発とも訳される。空から光が突然噴出して全天に広がり、色や形の変化が数分間続く。このブレイクアップに関しても、発生原因や発生過程などはあまり分かっていない。
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