Stage News【インタビュー】映画『邪魚隊/ジャッコタイ』石井一彰さん
|ご自身の役どころと、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください
・
“お太鼓教”という、謎の集団のカリスマ教祖・安食満親を演じさせていただきます。カリスマ教祖というのは、実は表向きの顔で、裏では悪いことを企んでいるというキャラクターです。実は、出演が決まったということは正式にご連絡をいただくよりも先に知ってしまっていたんです。京都で撮影をしている時、そこの現場でよく話をするスタッフさん達から「出演決まったんでしょ」「今回の衣装、結構良いよ」って言われて(笑)。マネージャーにもまだ連絡が来ていなかったので、プレ情報解禁のような、しばらくおあずけ状態が続いていました(笑)。ストーリーも面白そうで、演じてみたい役柄だったので、正式に連絡をいただけた時はすごく嬉しかったです。
|実際に衣装を着てみていかがでしたか?
・
時代劇をよく撮っている現場なので、そういう時代物の衣装も豊富なんですけど、顔馴染みの衣装さんたちが装飾をいろいろ施してくれて。そのおかげで、すごく良い衣装になったと思いますし、こんなに素敵な衣装を着させていただけるんだという喜びもありました。カツラも素敵なものを用意していただいて。実は、カツラも作る段階を見ていたんです。誰のカツラを作っているんだろうと見ていたら「これ石井くんのだよ!」って言われまして(笑)。どんどん出来上がっていって、最終的に全部身に纏った時の高揚感は忘れられないです。
|演じてみての感想をお聞かせください
・
凄く楽しかったです。普段とは違いちょっと異色な役で、正解がないからこそ、いろんな挑戦をさせていただきました。兼﨑(涼介)監督とは他の現場でもよく一緒にお仕事させていただいているので、監督も「もっと来いよ!」「もっとやれるでしょ」というスタンスでいらしてくださって。だからこそ、自分ももっとやってみようってなりましたし、それを受け入れてくださったので、そういう意味でも物凄くやり甲斐のある、充実した時間を過ごすことが出来ました。
やり甲斐がある仕事をしている時や、楽しい仕事をしている時って、すごく気持ちが穏やかになるんです。今回の撮影はタイトなスケジュールだったので、大変な部分もありましたが、充実感があり、楽しく臨めました。
|今回の撮影では、どのようなことに挑戦されたんでしょうか?
・
所作を追求しました。安食満親は、セクシーで妖艶なキャラクターだったので、その色気をどう出すか考えました。動きはもちろん、目線などで色っぽさを出して。それから、呪文のような言葉を言いながら踊り、最後にキスをするシーンがあるんですけど、監督が「妖艶であり、綺麗であり、映画を観に来ているお客さんが集中して見入るような踊りがいい」と言っていたので、ミュージカルやダンスの経験はあるので、自分なりにこうしたら面白いんじゃないかなという動きを考えてみたりもしました。撮影は1発OKでしたが、初めて邪魚隊のメンバーと一緒になったシーンでもあったので、すごく緊張しました。この人どいういう風にやってくるんだろうって、探り合いのような、精神的な戦いのようなものがあり、僕の中では緊張して力が入ってしまっていたので。完成したものはまだ観れていませんが、良いシーンになっていれば嬉しいです。
|カリスマ教祖を演じますが、石井さんが考えるカリスマ像は?
・
ヒース・レジャーです。僕の中では、完全なカリスマで、ずっと理想としています。
今回、安食満親を演じるにあたって、ヒース・レジャーが『ダークナイト』で演じたジョーカーの仕草などを何回も観たりして、役の要素として取り入れたりもしてみました。監督から「それ面白いじゃん」って言って頂ける部分が結構多くありました。
|主演の佐藤流司さんをはじめ、2.5次元作品などの舞台で活躍している役者と共演してみていかがでしたか?
・
皆さん、ものすごいエネルギーがありました。団結してこっちに向かってくる時の、一人一人の熱量が凄いなと。邪魚隊のメンバーも、たくさん話し合いながら役を作って、整合性も自分たちで考えて作り上げてきたんだと思います。その姿を仲が良さそうだなと思いながら見ていたんですけど、その結束力の強さに憧れちゃいました。
特に印象的だったのは、佐藤さんです。言葉の力強さ、そして人間力がすごくある方だなと。舞台でも真ん中にいるような、主役をよく演じていて、今回もそうした役柄なので、自分の立場に対する責任感を強く感じました。現場でも、どういう風にすればこのシーンがもっと良くなるのかを、彼がテストでやってみて。周りのみんながそれに感化されて、同じ方向を向いて進んでいく瞬間が結構ありました。そんな、主演として引っ張っていく姿が印象に残っています。
|本作は“新しいコンセプトのミュージカル時代劇”ということですが、撮影で印象に残っていることは?
・
邪魚隊のテーマソングは、かなり心を動かされました。邪魚隊メンバーの一人一人が、とても力強く歌っていて、ミュージカルをやっている自分としても、いろんなことに気付かされるような、自分の中にはない引き出しがあって、そういう意味では影響を受けましたし、挑戦してみたいと思いました。
|石井さんは、普段どのようなことを意識しながらミュージカルで歌っていますか?
・
ミュージカルは歌ってはいますが、台詞でもあるので、ただ歌うのではなく喋ることをイメージしながらやっています。ミュージカルも、ずっと歌っているわけではなく、台詞を喋っている時ももちろんあるわけで。歌い出した時に、台詞と歌の差がない、喋っているように歌うことを意識して毎回心がけています。
|見どころと、本作をご覧になるお客様へメッセージをお願いします
・
安食満親と多々良(演:玉城裕規さん)が妖艶に遊ぶシーンがあるので、そこが見どころです。ほかにも、終盤の邪魚隊メンバーの歌の力と、戦うシーン。少しピンチに陥ってから、そこから立ち上がり向かっていくエネルギーにも注目していただきたいです。是非、楽しみにしていてください。
|ご自身の役どころと、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください
・
“お太鼓教”という、謎の集団のカリスマ教祖・安食満親を演じさせていただきます。カリスマ教祖というのは、実は表向きの顔で、裏では悪いことを企んでいるというキャラクターです。実は、出演が決まったということは正式にご連絡をいただくよりも先に知ってしまっていたんです。京都で撮影をしている時、そこの現場でよく話をするスタッフさん達から「出演決まったんでしょ」「今回の衣装、結構良いよ」って言われて(笑)。マネージャーにもまだ連絡が来ていなかったので、プレ情報解禁のような、しばらくおあずけ状態が続いていました(笑)。ストーリーも面白そうで、演じてみたい役柄だったので、正式に連絡をいただけた時はすごく嬉しかったです。
|実際に衣装を着てみていかがでしたか?
・
時代劇をよく撮っている現場なので、そういう時代物の衣装も豊富なんですけど、顔馴染みの衣装さんたちが装飾をいろいろ施してくれて。そのおかげで、すごく良い衣装になったと思いますし、こんなに素敵な衣装を着させていただけるんだという喜びもありました。カツラも素敵なものを用意していただいて。実は、カツラも作る段階を見ていたんです。誰のカツラを作っているんだろうと見ていたら「これ石井くんのだよ!」って言われまして(笑)。どんどん出来上がっていって、最終的に全部身に纏った時の高揚感は忘れられないです。
|演じてみての感想をお聞かせください
・
凄く楽しかったです。普段とは違いちょっと異色な役で、正解がないからこそ、いろんな挑戦をさせていただきました。兼﨑(涼介)監督とは他の現場でもよく一緒にお仕事させていただいているので、監督も「もっと来いよ!」「もっとやれるでしょ」というスタンスでいらしてくださって。だからこそ、自分ももっとやってみようってなりましたし、それを受け入れてくださったので、そういう意味でも物凄くやり甲斐のある、充実した時間を過ごすことが出来ました。
やり甲斐がある仕事をしている時や、楽しい仕事をしている時って、すごく気持ちが穏やかになるんです。今回の撮影はタイトなスケジュールだったので、大変な部分もありましたが、充実感があり、楽しく臨めました。
|今回の撮影では、どのようなことに挑戦されたんでしょうか?
・
所作を追求しました。安食満親は、セクシーで妖艶なキャラクターだったので、その色気をどう出すか考えました。動きはもちろん、目線などで色っぽさを出して。それから、呪文のような言葉を言いながら踊り、最後にキスをするシーンがあるんですけど、監督が「妖艶であり、綺麗であり、映画を観に来ているお客さんが集中して見入るような踊りがいい」と言っていたので、ミュージカルやダンスの経験はあるので、自分なりにこうしたら面白いんじゃないかなという動きを考えてみたりもしました。撮影は1発OKでしたが、初めて邪魚隊のメンバーと一緒になったシーンでもあったので、すごく緊張しました。この人どいういう風にやってくるんだろうって、探り合いのような、精神的な戦いのようなものがあり、僕の中では緊張して力が入ってしまっていたので。完成したものはまだ観れていませんが、良いシーンになっていれば嬉しいです。
|カリスマ教祖を演じますが、石井さんが考えるカリスマ像は?
・
ヒース・レジャーです。僕の中では、完全なカリスマで、ずっと理想としています。
今回、安食満親を演じるにあたって、ヒース・レジャーが『ダークナイト』で演じたジョーカーの仕草などを何回も観たりして、役の要素として取り入れたりもしてみました。監督から「それ面白いじゃん」って言って頂ける部分が結構多くありました。
|主演の佐藤流司さんをはじめ、2.5次元作品などの舞台で活躍している役者と共演してみていかがでしたか?
・
皆さん、ものすごいエネルギーがありました。団結してこっちに向かってくる時の、一人一人の熱量が凄いなと。邪魚隊のメンバーも、たくさん話し合いながら役を作って、整合性も自分たちで考えて作り上げてきたんだと思います。その姿を仲が良さそうだなと思いながら見ていたんですけど、その結束力の強さに憧れちゃいました。
特に印象的だったのは、佐藤さんです。言葉の力強さ、そして人間力がすごくある方だなと。舞台でも真ん中にいるような、主役をよく演じていて、今回もそうした役柄なので、自分の立場に対する責任感を強く感じました。現場でも、どういう風にすればこのシーンがもっと良くなるのかを、彼がテストでやってみて。周りのみんながそれに感化されて、同じ方向を向いて進んでいく瞬間が結構ありました。そんな、主演として引っ張っていく姿が印象に残っています。
|本作は“新しいコンセプトのミュージカル時代劇”ということですが、撮影で印象に残っていることは?
・
邪魚隊のテーマソングは、かなり心を動かされました。邪魚隊メンバーの一人一人が、とても力強く歌っていて、ミュージカルをやっている自分としても、いろんなことに気付かされるような、自分の中にはない引き出しがあって、そういう意味では影響を受けましたし、挑戦してみたいと思いました。
|石井さんは、普段どのようなことを意識しながらミュージカルで歌っていますか?
・
ミュージカルは歌ってはいますが、台詞でもあるので、ただ歌うのではなく喋ることをイメージしながらやっています。ミュージカルも、ずっと歌っているわけではなく、台詞を喋っている時ももちろんあるわけで。歌い出した時に、台詞と歌の差がない、喋っているように歌うことを意識して毎回心がけています。
|見どころと、本作をご覧になるお客様へメッセージをお願いします
・
安食満親と多々良(演:玉城裕規さん)が妖艶に遊ぶシーンがあるので、そこが見どころです。ほかにも、終盤の邪魚隊メンバーの歌の力と、戦うシーン。少しピンチに陥ってから、そこから立ち上がり向かっていくエネルギーにも注目していただきたいです。是非、楽しみにしていてください。
#柚
映画「不死身ラヴァーズ」松居大悟監督・佐藤寛太さん・青木柚さん 構想10年以上「あのピュアな気持ちを再び」
――甲野じゅん役の佐藤さんと田中役の青木柚さん。それぞれ演じてみてどうでしたか?
青木柚(以下、青木):映画だと、りのが無我夢中に「好き」という感情で突き進んでいるわけですが、そんなエネルギーを持った人と幼少期からずっと一緒にいる田中はどんな人物なのだろう。なぜ一緒にいられるのだろう。描かれていないことが多い分、べったりでも、離れているわけでもない距離感や温度感は意識しました。
本編でも、田中自体が、恋愛を超越している、といったニュアンスが描かれていますが、映画を見る方によっていろいろな捉え方があるかもしれません。田中を演じる上では、恋愛という柱を真ん中に置かず、ニュートラルでフラットな立ち位置でいることは意識しましたね。
――監督から見たお二人は?
松居:りのの親友の田中を女性にすると、ガールズトークになってしまって、最後まで引っ張れないと思い、「恋愛ではない、腐れ縁の幼なじみの男の子」という設定にしました。りのと恋愛の匂いがしない配役と思ったときに、(青木)柚しかいないと思いました。気心の知れた仲ですし、肩の力が抜けている感じが適役だなと。佐藤寛太は初めましてですが、サイコロで決めました(笑)
――佐藤さんと青木さんが思う原作の魅力を教えてください。
佐藤:原作も映画も同じだと思うんですけど、とてつもないパワーがあるんですよね。物語が進んでいくうちに、自分も元気がチャージされて、「俺も走って人に会いにいきたい!」と思ってしまう。ちょっと惨めなところも含めて、みんなが一生懸命で、人間っぽいところが好きです。
青木:確かに原作も今回の映画も、エネルギーをとても感じます。
自分が幼稚園生や小学生だった頃に、「好きなものを好き」と、おままごとをしたり、放課後に外で遊んだりする気持ち。もしかしたら今の自分の中には、あの純粋な気持ちはもう無くなっているのかもと思うと不安になったりもするんですけど、そのピュアな気持ちを原作からも映画からも感じました。「そういう時期があったな」なんて思い返して、ノスタルジックになったり、自分の心の余白を掴まれているなと不思議な気持ちになったり。
まるで原っぱで遊んでいるような愛おしさと、成長したからこそ感じる懐かしさや切なさが押し寄せて、僕はとても好きだなと思いました。
――ところでみなさんはふだん、どんな本を読むのですか?
青木:僕は本を読むときと読まないときの差が激しくて。現場のときは、脚本以外の物語に入り込めないので、小説は読めないですね。なのでエッセイとか詩集を少しずつ読んでいます。最近読んでいるのは、星野道夫さんの『旅をする木』。
佐藤:え! 本当に? 星野さんの写真集を持っているから、今度見せてあげるよ!
青木:持っているの? ぜひ見せて! あとは、無印良品の文庫本があるのをご存知ですか?500円(税別)の薄い本なんですけど、茨木のり子さんや小津安二郎さんらいろいろな文化人ごとにまとまっているんです。いろいろな文化人の方がフィーチャーされてて。過去の作品からの抜粋や、その人が使っていた道具なんかも載っていて。さくっと読めるし、面白いですよ。
――みなさんが読書好きであることがよく分かりました。どんな人にこの映画版「不死身ラヴァーズ」を届けたいですか。
青木:「好き」を強く伝える主人公が出てくる話なので、人でも物でも何かがすごく好きだという気持ちの中にいる人はもちろん楽しめると思います。ただ、別に「恋をしようよ」という話でもないと思っていて。田中もそうですけど、恋愛に重きを置いていない、いろいろな形の好きがあってもいいよねという自由さというか。間口が広いフレンドリーな映画だと思います。気軽に見に来ていただけたら嬉しいです。
映画「不死身ラヴァーズ」松居大悟監督・佐藤寛太さん・青木柚さん 構想10年以上「あのピュアな気持ちを再び」
――甲野じゅん役の佐藤さんと田中役の青木柚さん。それぞれ演じてみてどうでしたか?
青木柚(以下、青木):映画だと、りのが無我夢中に「好き」という感情で突き進んでいるわけですが、そんなエネルギーを持った人と幼少期からずっと一緒にいる田中はどんな人物なのだろう。なぜ一緒にいられるのだろう。描かれていないことが多い分、べったりでも、離れているわけでもない距離感や温度感は意識しました。
本編でも、田中自体が、恋愛を超越している、といったニュアンスが描かれていますが、映画を見る方によっていろいろな捉え方があるかもしれません。田中を演じる上では、恋愛という柱を真ん中に置かず、ニュートラルでフラットな立ち位置でいることは意識しましたね。
――監督から見たお二人は?
松居:りのの親友の田中を女性にすると、ガールズトークになってしまって、最後まで引っ張れないと思い、「恋愛ではない、腐れ縁の幼なじみの男の子」という設定にしました。りのと恋愛の匂いがしない配役と思ったときに、(青木)柚しかいないと思いました。気心の知れた仲ですし、肩の力が抜けている感じが適役だなと。佐藤寛太は初めましてですが、サイコロで決めました(笑)
――佐藤さんと青木さんが思う原作の魅力を教えてください。
佐藤:原作も映画も同じだと思うんですけど、とてつもないパワーがあるんですよね。物語が進んでいくうちに、自分も元気がチャージされて、「俺も走って人に会いにいきたい!」と思ってしまう。ちょっと惨めなところも含めて、みんなが一生懸命で、人間っぽいところが好きです。
青木:確かに原作も今回の映画も、エネルギーをとても感じます。
自分が幼稚園生や小学生だった頃に、「好きなものを好き」と、おままごとをしたり、放課後に外で遊んだりする気持ち。もしかしたら今の自分の中には、あの純粋な気持ちはもう無くなっているのかもと思うと不安になったりもするんですけど、そのピュアな気持ちを原作からも映画からも感じました。「そういう時期があったな」なんて思い返して、ノスタルジックになったり、自分の心の余白を掴まれているなと不思議な気持ちになったり。
まるで原っぱで遊んでいるような愛おしさと、成長したからこそ感じる懐かしさや切なさが押し寄せて、僕はとても好きだなと思いました。
――ところでみなさんはふだん、どんな本を読むのですか?
青木:僕は本を読むときと読まないときの差が激しくて。現場のときは、脚本以外の物語に入り込めないので、小説は読めないですね。なのでエッセイとか詩集を少しずつ読んでいます。最近読んでいるのは、星野道夫さんの『旅をする木』。
佐藤:え! 本当に? 星野さんの写真集を持っているから、今度見せてあげるよ!
青木:持っているの? ぜひ見せて! あとは、無印良品の文庫本があるのをご存知ですか?500円(税別)の薄い本なんですけど、茨木のり子さんや小津安二郎さんらいろいろな文化人ごとにまとまっているんです。いろいろな文化人の方がフィーチャーされてて。過去の作品からの抜粋や、その人が使っていた道具なんかも載っていて。さくっと読めるし、面白いですよ。
――みなさんが読書好きであることがよく分かりました。どんな人にこの映画版「不死身ラヴァーズ」を届けたいですか。
青木:「好き」を強く伝える主人公が出てくる話なので、人でも物でも何かがすごく好きだという気持ちの中にいる人はもちろん楽しめると思います。ただ、別に「恋をしようよ」という話でもないと思っていて。田中もそうですけど、恋愛に重きを置いていない、いろいろな形の好きがあってもいいよねという自由さというか。間口が広いフレンドリーな映画だと思います。気軽に見に来ていただけたら嬉しいです。
#段艺璇[超话]##段艺璇周边#
【Mighty】
01.
她的眼眸里,映着猩红的月亮、不尽的火。
灼热扭曲的空气,断了旌旗,“轰”地砸在了她的身侧。而她身后是不可退让的宝藏。
仿佛是赤月降下业火,要与青黑色的夜空一起吞噬人间,将文明化作虚无。
敌者的乌鸦沙哑地狂笑,叫嚣着“投降”,它们盘旋在“绝途羔羊”的上空,欢庆这红黑交织的混沌人间。
她是羔羊?不,她是王。
她撑起伞,便在红黑混沌的人间点上刺目的白。年轻的王拾起王旗,交给她忠心的捍卫者们。
他们再一次冲进硝烟里,正如身后火光中光荣骄傲的玫瑰。
尊贵的、镶着金边的玫瑰花,为了守护而战!
02.
王的面容隐匿于鸦色暗影,神漫不经心地拨动手指,降下炼狱和最后的审判。
命运降下神谕:业火在这一夜烧毁这座流离的城。
神之迷阵,她看到本该裹挟着神圣光辉的沙漏,一头降下血月业火,一头堆积神明赎罪的时长。
捍卫者的枪尖指向虚无的命运,王以身入局,用与城池定下的契约去对抗这永恒的神威。
迷阵,是人神对弈的棋盘。
手中的王旗注入“守护”的决心,如弑神利剑,手起——乌鸦发出最后的悲声。神谕破碎,身后的玫瑰随之怒放,纯洁又热烈,像王的荣耀一样盛大。
王依然走在最前方,她展开命运卷轴,夺回王城春日的权柄,让春日重临人间。
03.
王城的春风吹绿了破碎的城池,希望的春天将伤痕与硝烟湮没。王只身漫步于郊野,改写命运卷轴的传说如同嫩芽萌生,传遍各个角落。
城郊的废墟砖墙旁已立起青铜的塑像,地狱的信使曾从缺口掠过。虔诚的捍卫者在樱花树下雕刻下王的名姓,路过的少女记下她的眼眸,记住她残损的手掌。
青石板路旁已支起棚架,蒸汽与轻烟携着食物的香气撩动人们的心弦。因战争流离的子民正在重建家园,他们口口声声传颂着王的功绩与荣耀,带着确凿不疑的骄傲。少女接下追随者递来的青叶饼,笑容美丽而清亮。
王城的中央已是复苏的盛景,赏花的人群络绎,嬉声不绝。同行者点破少女的身份,春日的荣光为荣耀的权柄再度加冕。王看见每一个坚定的捍卫者,他们的眼眸中闪烁着亮光。
春风已吹遍王城,王拾起一片樱花花瓣,她看见春日的万物。
而她即王城的春日。
【番外篇】“铁”之意志
春归王国,草木郁葱。
春意簇拥着王城,窗外阳光大好,隐约还能听见王城集市热闹的喧杂声。万幸的是,不久前的那场战火被王之意志及时补救,而未过于殃及城中百姓。而不幸的是……
肃穆的议事厅里,小国王单手拄着下巴,一边皱起好看的眉头,一边用手指敲打着桌面,面前是一条长长长长长长长的账单:“明明赢得很快啊,钱都花在哪里了啊?”
钱花在何处?账单上的条目可是一目了然!百姓迅速回血的背后,是见底的国库和国王私库啊……小国王泪流满面!
小国王叹了口气,看着旁边沙发上不知忧愁的小猫,无奈道:“宝宝,别抓了,妈妈连个沙发套都买不起新的了!”“宝宝你长大了要学会自己捕猎养妈妈了…”
那么,好吧!为了小钱钱,那就让王国的“铁”之意志再次充盈小国王的身体吧!
“什么?王室聚餐!我AA处理!”
“什么?友邦诚邀东游列国!我禁卫军拖家带口蹭吃蹭喝!”
“什么?邻国国主诚邀麻将桌一叙邀!我置之不理…?好吧玩一分钱的总行了叭…”
一周后,在帝国“铁”之意志的守护下,小国王看着渐渐被硬币填满的玻璃罐罐,露出满意的微笑(^-^)
概策文案:寒一/星洲/专心养猫中
【Mighty】
01.
她的眼眸里,映着猩红的月亮、不尽的火。
灼热扭曲的空气,断了旌旗,“轰”地砸在了她的身侧。而她身后是不可退让的宝藏。
仿佛是赤月降下业火,要与青黑色的夜空一起吞噬人间,将文明化作虚无。
敌者的乌鸦沙哑地狂笑,叫嚣着“投降”,它们盘旋在“绝途羔羊”的上空,欢庆这红黑交织的混沌人间。
她是羔羊?不,她是王。
她撑起伞,便在红黑混沌的人间点上刺目的白。年轻的王拾起王旗,交给她忠心的捍卫者们。
他们再一次冲进硝烟里,正如身后火光中光荣骄傲的玫瑰。
尊贵的、镶着金边的玫瑰花,为了守护而战!
02.
王的面容隐匿于鸦色暗影,神漫不经心地拨动手指,降下炼狱和最后的审判。
命运降下神谕:业火在这一夜烧毁这座流离的城。
神之迷阵,她看到本该裹挟着神圣光辉的沙漏,一头降下血月业火,一头堆积神明赎罪的时长。
捍卫者的枪尖指向虚无的命运,王以身入局,用与城池定下的契约去对抗这永恒的神威。
迷阵,是人神对弈的棋盘。
手中的王旗注入“守护”的决心,如弑神利剑,手起——乌鸦发出最后的悲声。神谕破碎,身后的玫瑰随之怒放,纯洁又热烈,像王的荣耀一样盛大。
王依然走在最前方,她展开命运卷轴,夺回王城春日的权柄,让春日重临人间。
03.
王城的春风吹绿了破碎的城池,希望的春天将伤痕与硝烟湮没。王只身漫步于郊野,改写命运卷轴的传说如同嫩芽萌生,传遍各个角落。
城郊的废墟砖墙旁已立起青铜的塑像,地狱的信使曾从缺口掠过。虔诚的捍卫者在樱花树下雕刻下王的名姓,路过的少女记下她的眼眸,记住她残损的手掌。
青石板路旁已支起棚架,蒸汽与轻烟携着食物的香气撩动人们的心弦。因战争流离的子民正在重建家园,他们口口声声传颂着王的功绩与荣耀,带着确凿不疑的骄傲。少女接下追随者递来的青叶饼,笑容美丽而清亮。
王城的中央已是复苏的盛景,赏花的人群络绎,嬉声不绝。同行者点破少女的身份,春日的荣光为荣耀的权柄再度加冕。王看见每一个坚定的捍卫者,他们的眼眸中闪烁着亮光。
春风已吹遍王城,王拾起一片樱花花瓣,她看见春日的万物。
而她即王城的春日。
【番外篇】“铁”之意志
春归王国,草木郁葱。
春意簇拥着王城,窗外阳光大好,隐约还能听见王城集市热闹的喧杂声。万幸的是,不久前的那场战火被王之意志及时补救,而未过于殃及城中百姓。而不幸的是……
肃穆的议事厅里,小国王单手拄着下巴,一边皱起好看的眉头,一边用手指敲打着桌面,面前是一条长长长长长长长的账单:“明明赢得很快啊,钱都花在哪里了啊?”
钱花在何处?账单上的条目可是一目了然!百姓迅速回血的背后,是见底的国库和国王私库啊……小国王泪流满面!
小国王叹了口气,看着旁边沙发上不知忧愁的小猫,无奈道:“宝宝,别抓了,妈妈连个沙发套都买不起新的了!”“宝宝你长大了要学会自己捕猎养妈妈了…”
那么,好吧!为了小钱钱,那就让王国的“铁”之意志再次充盈小国王的身体吧!
“什么?王室聚餐!我AA处理!”
“什么?友邦诚邀东游列国!我禁卫军拖家带口蹭吃蹭喝!”
“什么?邻国国主诚邀麻将桌一叙邀!我置之不理…?好吧玩一分钱的总行了叭…”
一周后,在帝国“铁”之意志的守护下,小国王看着渐渐被硬币填满的玻璃罐罐,露出满意的微笑(^-^)
概策文案:寒一/星洲/专心养猫中
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