◆最近、美術大学大学院進学希望の中国の留学生が増えている。人気のある大学院は、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学の大学院、中には東京芸術大学大学院を受験する留学生もいる。東京芸術大学大学院は日本で美大では最も難しい。1年浪人しても不合格、中国へ帰国した学生が何人もいた。美大の場合、一番は作品、次に研究計画。
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『SHOCK』開幕の堂本光一 対コロナ仕様舞台の苦労明かす
新型コロナウイルスの影響で公演中止を余儀なくされてから7か月。舞台の幕を開けるために試行錯誤する中で、まったく新たな『SHOCK』が誕生した。堂本光一の主演舞台『Endless SHOCK -Eternal-』が、9月15日から10月12日まで、梅田芸術劇場メインホールで上演される。「何かあったらすぐに幕を閉めることの方が、いまは大事」と、光一はキッパリ言い切る。再びステージに立つまでの葛藤を率直に語る。
* * *
まだまだ油断ならない世の中なので、舞台に行きたくても行けない人もたくさんいると思います。幕を開けても、悲しませてしまうこともある。手探りのところがたくさんある中で、コウイチが亡くなって3年後のスピンオフ作品を作りました。
音楽はそのままなんですけど、ストーリーの中での時間軸を整理するのが大変でしたね。稽古場で大変だったのは、お芝居だとソーシャルディスタンスとはいっても成り立たない部分が出てくること。ぼくの一存では決められないので、これはやってもいいの……? と制作に確認しながら、変更箇所を考えて稽古をしていました。
フライングは客席の上空を飛ばなければできると聞いたので。みなさんが『SHOCK』の中で楽しみにしている、見たいと思えるシーンだと思いますので、できてよかったと思います。リボンが出てきてリボンだけ飛ぶとか、傘だけ飛ぶっていうのもおもしろかったかもしれないですけどね(笑い)。
階段落ちはやりませんし、殺陣のシーンは1対1はいつも通りですけど、大人数が至近距離で動き回るのはリスキーなので回避しています。舞台上で演出として手を取り合うシーンでもガイドラインがあって、舞台袖に入った瞬間に手の消毒をします。
衣装も毎回消毒が必要で、正直、舞台をやる上では非常に面倒くさいガイドラインがあるけど、それを守らなければわれわれもステージに立つ資格がないし、幕を開けるわけにはいかないんです。普段は道具もすごいんですけど、今回はセットの大道具も階段と木箱くらい。東京から荷物を運ぶトラック台数を減らし、舞台の仕込みの人数も減らすということから予防対策をやっているんです。
でも、何よりも大変だったのは衣装替え。いつもは舞台袖で“公開着替え”をしていたんですけど、今回は個別の部屋で着替えなくてはならないので、“光一邸”が舞台袖にある(笑い)。着替え部屋に戻ることを踏まえて、舞台への出ハケを考えるのが大変でした。
感染予防対策は、やってみて気づくこともあるんですよ。エレベーターに乗らないと楽屋に行けないんですけど、4人までしか乗れないんです。休憩で戻るときに、待っている場所が密になってて! ダメだって分散させてたら、楽屋に戻るのも時間がかかってしまって。30分の休憩中にやっと楽屋に戻ったと思ったら、「稽古開始5分前」と言われて、うそでしょって(笑い)。
何より苦しんでいるのが食事。大阪公演の期間中、外食に行ってはいけないルールがあるんです。毎日、夜はお弁当で、ありがたいんですけど……。若いキャストも多いので圧倒的に量が足りないんです! メシは楽しみの1つですからね。食事問題を抱えています。
「Show Must Go On」は、いろいろな意味合いにとれる言葉。いまはそのまま日本語で訳してしまうと、違う意味合いにとらえられてしまうのでは……という気がします。本当に小さいことでも、何かあったらすぐに幕を閉めることの方が、いまは大事で、そうしないと幕を開けることができなくなってしまう。
この状況の中では、何があってもショーを続けることよりも大事なことがあるんじゃないかと感じているのが、正直な気持ちですね。客席数も半分の中でやらせていただきますが、その中で、われわれがいまできる最大限をステージ上で表現したい。ジャニーさんには“YOU最悪だよ”って言われそうですけどね(笑い)。
※女性セブン2020年10月8日号
新型コロナウイルスの影響で公演中止を余儀なくされてから7か月。舞台の幕を開けるために試行錯誤する中で、まったく新たな『SHOCK』が誕生した。堂本光一の主演舞台『Endless SHOCK -Eternal-』が、9月15日から10月12日まで、梅田芸術劇場メインホールで上演される。「何かあったらすぐに幕を閉めることの方が、いまは大事」と、光一はキッパリ言い切る。再びステージに立つまでの葛藤を率直に語る。
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まだまだ油断ならない世の中なので、舞台に行きたくても行けない人もたくさんいると思います。幕を開けても、悲しませてしまうこともある。手探りのところがたくさんある中で、コウイチが亡くなって3年後のスピンオフ作品を作りました。
音楽はそのままなんですけど、ストーリーの中での時間軸を整理するのが大変でしたね。稽古場で大変だったのは、お芝居だとソーシャルディスタンスとはいっても成り立たない部分が出てくること。ぼくの一存では決められないので、これはやってもいいの……? と制作に確認しながら、変更箇所を考えて稽古をしていました。
フライングは客席の上空を飛ばなければできると聞いたので。みなさんが『SHOCK』の中で楽しみにしている、見たいと思えるシーンだと思いますので、できてよかったと思います。リボンが出てきてリボンだけ飛ぶとか、傘だけ飛ぶっていうのもおもしろかったかもしれないですけどね(笑い)。
階段落ちはやりませんし、殺陣のシーンは1対1はいつも通りですけど、大人数が至近距離で動き回るのはリスキーなので回避しています。舞台上で演出として手を取り合うシーンでもガイドラインがあって、舞台袖に入った瞬間に手の消毒をします。
衣装も毎回消毒が必要で、正直、舞台をやる上では非常に面倒くさいガイドラインがあるけど、それを守らなければわれわれもステージに立つ資格がないし、幕を開けるわけにはいかないんです。普段は道具もすごいんですけど、今回はセットの大道具も階段と木箱くらい。東京から荷物を運ぶトラック台数を減らし、舞台の仕込みの人数も減らすということから予防対策をやっているんです。
でも、何よりも大変だったのは衣装替え。いつもは舞台袖で“公開着替え”をしていたんですけど、今回は個別の部屋で着替えなくてはならないので、“光一邸”が舞台袖にある(笑い)。着替え部屋に戻ることを踏まえて、舞台への出ハケを考えるのが大変でした。
感染予防対策は、やってみて気づくこともあるんですよ。エレベーターに乗らないと楽屋に行けないんですけど、4人までしか乗れないんです。休憩で戻るときに、待っている場所が密になってて! ダメだって分散させてたら、楽屋に戻るのも時間がかかってしまって。30分の休憩中にやっと楽屋に戻ったと思ったら、「稽古開始5分前」と言われて、うそでしょって(笑い)。
何より苦しんでいるのが食事。大阪公演の期間中、外食に行ってはいけないルールがあるんです。毎日、夜はお弁当で、ありがたいんですけど……。若いキャストも多いので圧倒的に量が足りないんです! メシは楽しみの1つですからね。食事問題を抱えています。
「Show Must Go On」は、いろいろな意味合いにとれる言葉。いまはそのまま日本語で訳してしまうと、違う意味合いにとらえられてしまうのでは……という気がします。本当に小さいことでも、何かあったらすぐに幕を閉めることの方が、いまは大事で、そうしないと幕を開けることができなくなってしまう。
この状況の中では、何があってもショーを続けることよりも大事なことがあるんじゃないかと感じているのが、正直な気持ちですね。客席数も半分の中でやらせていただきますが、その中で、われわれがいまできる最大限をステージ上で表現したい。ジャニーさんには“YOU最悪だよ”って言われそうですけどね(笑い)。
※女性セブン2020年10月8日号
古典芸能への招待 歌舞伎「沼津」
日本の伝統芸能の舞台芸術を堪能して頂く「古典芸能への招待」。今回は2019年9月に歌舞伎座で行われた「秀山祭」から中村吉右衛門主演による歌舞伎「伊賀越道中双六 沼津」をお送りする。偶然の再会をはたした生き別れになった父と子の悲しい運命、親子の情愛を色濃く描いた名作歌舞伎を、人間国宝・中村吉右衛門の名演で堪能。演劇評論家・渡辺保の解説とともにお楽しみいただく。▽2019年9月歌舞伎座で収録
日本の伝統芸能の舞台芸術を堪能して頂く「古典芸能への招待」。今回は2019年9月に歌舞伎座で行われた「秀山祭」から中村吉右衛門主演による歌舞伎「伊賀越道中双六 沼津」をお送りする。偶然の再会をはたした生き別れになった父と子の悲しい運命、親子の情愛を色濃く描いた名作歌舞伎を、人間国宝・中村吉右衛門の名演で堪能。演劇評論家・渡辺保の解説とともにお楽しみいただく。▽2019年9月歌舞伎座で収録
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