2021年12月12日【今天首播了成熟又温柔的『Beautiful Things』太好听了,广播和单曲一会儿我发到网易云播客】
Flow 第百七十五回目「拓哉キャプテン × 平井大」Part2
今月12月のマンスリーゲストは、僕のセカンドアルバム『Next Destination』に楽曲提供していただきました、シンガーソングライターの平井大さんをお迎えしました!
ここでしか聞けないトーク、お楽しみに!
木村:全ての人がコロナの影響を受けてますけど、なにか変化ありました?
平井:変化はやっぱりありましたね。ライブがないっていうところがまず大きかったですし、ここ10年くらい、ライブがないっていうことがなかったというか。週末はどこかしらで演奏してましたし、やっぱりそういうところの変化っていうのは、すごいありましたよね。
木村:でも、これを見てビックリしたんだけど。“2週間に1回という頻度で楽曲をリリースするプロジェクトをスタートした”って。
2週間に1回? だから、新曲をどんどんどんどん作っていくってってこと?
平井:今年の夏なんか、週に1回出してましたよ。
木村:なんでそういう連続配信をしようとしたの?
平井:それね、やりたかったんです、僕。もともと。アルバムを作るの大変じゃないですか。
木村:うん。
平井:レコーディングだったりとか、その前に何曲も貯めて、そこで精査して…って作業がすごいめんどくさいなって思って。だから、できた順番に出していっちゃうっていうのやりたかったんですよね。だけど、なんかこう“CD作んなきゃダメ!”みたいなのがあったからCD作ってましたけども、そういうのもなくなったんですよ、去年から。やっぱり社会も変わっていったしね。…というところで、”じゃぁやってみよう!”ってスタートしたっていう。
木村:ストレスにはならなかった? 2週間に1曲とか、1週間に1曲とか。
平井:アルバム作るより全然ストレスなかったですね。
木村:マジで!?
平井:そう。もともと音楽を作るのがストレスじゃないっていうのもありますけども、けど、全然良かった。
木村:そのプロジェクトから誕生した、『Stand by me, Stand by you.』。SNSをきっかけに、サブスクリプションサービス(で大ヒット)。曲もそうだし、動画もアップされて、それをどんどん配信していくっていう。
平井:そうですね。ミュージックビデオを撮るの、すごく大変じゃないですか。
木村:大変ですね。
平井:僕は(MVは)「リリックビデオ」っていうものにしようっということで。なんかこう、ちょっとした映像と、写真でもいいから、そこに対して歌詞だけ出てくるビデオで良いんじゃない?っていう提案で。それでもうバンバン、作っていって。だから、僕が出演することもないですし、気付いたらできてる。
木村・平井:(笑)。
木村:アナログ派、デジタル派ってけっこう分かれると思うんだけど、どっちだと思います?
平井:僕ね、アナログ派だと思いますね。
木村:じゃあ、知り合いとかとLINEのやり取りとかはしないですか?
平井:LINEはね、始まったんですね。
木村:始まったんだ(笑)。
平井:2年位前かな。僕の中でLINEが始まった(笑)。“ネット上で3~4人とグループを作って、一斉に(送信)いけるんだ!”とかちょっと楽しかったんですけど、最近ちょっとめんどくさいですね。LINEが来ると憂鬱。でも、送られて来るの、スケジュールとか、そんなくらいですよ。それとあと、たま~の台本ぐらい。
でも、それって、どうやって返信します? 「明日のスケジュール」って(LINEが)来ますよね?
木村:来ます、来ます。
平井:それ、どうやって返信します?
木村:「了解」って送りますね。一応、やっぱり自分に対してスタッフが動いてくれたことなので、それに対しては「了解」っていう一言は送りますね。
平井:僕の場合、朝出る時間さえわかっていればいいかなと。明日何するかもよくわかってないですもん、僕(笑)。
木村:すげぇなぁ。
平井:ライブを飛ばしたことはないですね。けど、ウクレレを忘れたことはありますね。1回、電車の中に。
木村:電車までは持ってったんだ。電車までは持っていって行先地まで着いて、降りた時に持ってったウクレレを(電車の中に)忘れたってこと?
平井:そうですね。随分前ですけど、その時は湘南でライブだったから、湘南新宿ラインに乗ってたんですよ。で、僕は、会場に着いて気付いたんですよ。「あれ? 何か持ってないなぁ」って。
木村:(笑)。それ、どうしたの? 何かで代用できた?
平井:(忘れ物届をJRへ)言ったらば、戸塚に(ウクレレが)あったらしくて。最初の3曲くらいはウクレレ無しで演りました。
木村:忘れちゃったからね(笑)。で、戸塚にあったウクレレが…。
平井:そう。で、ステージの上で”ありましたー! 届いたよー!”って。すごい盛り上がりましたよ。「良かった~!」って。
木村:それは盛り上がったと言うのかなぁ(笑)。忘れ物が届いたってことだよね。
平井:あれもあったな~。ラジオで「弾き語りお願いします」って言われてて、でも、僕忘れっぽいから…。けど“もう今日は忘れない!”ってウクレレ持ってったんですよ。で、開けたら“ケースの中にウクレレがない!”っていうパターンがありましたね。ラジオで。
木村:ケースだけ持ってったっていう。
平井:そうなんです。ウクレレは軽いから、入ってるか入ってないかよくわかんないんですよ。ホントに。
木村:ウソだぁ。それはわかるでしょ。入ってるか入ってないかは。
平井:ホントわかんないんですよ。
木村:真っすぐな目で言われた(笑)。
平井:いやぁ、けっこうビックリしましたね。
…あれ、今日入ってるんですか?
(持参したウクレレを確認中)
木村:何、どうしたの? ケースだけ? 今この話をしてて、ウクレレが入ってたら…。
平井:入ってる! 良かった!
木村:じゃあ、(ラジオの時は)このケースだけを持って来たの?
平井:これは新しいですけどね。そういうことがあるから、僕は楽器を運ばないでくれって言われたんですよ。自分で楽器を管理するなと。
木村:「ちゃんと楽器はうちら(スタッフ)でやるから、もうあなたはちゃんと何時に家を出て、どこどこまで行って、パフォーマンスをしてくれ」と。
平井:そうです、そうです。そういうことになったから、今すごい楽ですよね。忘れることもなくなったし。
木村:いや、楽というか、そうね、周りの人からすると相当ショックなことだからね(笑)。「あいつ、忘れてるよ!」っていう。
それは何本目のウクレレですか?
平井:(ウクレレを弾きながら)僕ね、あんまり持ってないんですよ、ウクレレ。
木村:おばあちゃんにもらったのと?
平井:(おばあちゃんに)もらったやつが、もう弾けないような状態である。弦もビヨンビヨンだし。あと、今ライブで使ってるのと、RECで使ってるやつって感じです。
木村:あ、じゃあ今つま弾いてくれてたのは?
平井:これはREC用ですね。けど、もう古いですよ。10年以上使ってますから。
木村:おばあちゃんが(ウクレレを)渡してくれなかったら弾いてないんだよ、不思議だよね…。
ここで、平井さんがウクレレで「Slow&Easy」を生演奏!
木村:めちゃくちゃFMっぽかったね。良かった~。これ、FMで。
振り返ってみると、いろんなアーティストの方にゲストに来ていただいて、いろんなトークはしたけど、その場で歌ってくれた人って、初めてです。
(スタッフから質問が届いて)今回の「Beautiful Things」に対して、平井大さんからいただいた楽曲について、僕が歌詞を読んでどうだったかってことですか?
歌の歌詞ってさ、ものすごい抽象的なものもあれば、すごい風景が広がる歌詞もあるじゃん。今回はどちらかというと、1フレーズ毎に映像がポン!風景がポン!って浮かんでくるような歌詞でしたね。メロディもすごい好きなメロディだったし。レコーディングをさせてもらった時も、なんかストレスがなかったことを覚えていますね。
平井:けど、良い歌詞ですね、改めて見ると。
木村:良い歌詞ですねって、あなたが書いたの! これは全部(笑)。
木村・平井:(笑)。
木村:これ、好きですね。
平井:僕はね、今回、拓哉さんの、男の柔らかい部分を引き出せるような曲が作れたらいいなとは思ったんですよ。そこって、一番カッコ良かったりするじゃないですか。
木村:男の柔らかい部分?
平井:大切な人ができたりとか、家族が増えたりとかした時に、”失う恐怖”ってすごいあると思うんですよね。愛が大きければ大きいだけ。そこの、“失う恐怖”みたいな部分に怯えながらも、日々の生活を大切に過ごしているという。なんかそういう男がカッコいいなぁと思って。多分、拓哉さんはそうなんじゃないかと思ってたんですよ。
木村:ほう。
平井:で、なんか、そういうところを引き出せたらいいなぁと思って、作らせていただきましたけど。歌ってみて、どうでした?
木村:すごいしっくり来るんですよ。
平井:ホントですか? 良かった!
木村:なんかこう、無理がないというか。だから、それこそ言ってたけど、表現する時に、ウソってやっぱり嫌じゃん。やる方も。なんだけど、歌詞の内容だったり、音楽の音楽性もそうかもしれないけど、音源化する時に、自分にないものを無理やり表現しようとすると、それってウソになっちゃうから。(楽曲に)これはなかったですね、一切。
平井:良かったです。
木村:うん。これ、ぜひ早くみなさんにも聴いていただけたらとなぁ思うんですけど。
平井:聴いていただきたいですね。
木村:そもそも、大丈夫でした? 自分がレコーディングさせてもらったやつを、多分、作ってくれたご本人もチェックしたんじゃないかと思いますけど。
平井:いや、こんなカッコ良く歌えるんだなぁと思いましたよ。
木村:やめてよ。
平井:ホントに。僕ね、ビブラートできないんですよ、そもそも。ホントにできない。
木村:できる!(笑) おかしいよ、どいういうトークセッションになってんの(笑)。
平井:(木村の)ビブラート、カッコ良いなぁと思いましたね。ええ。
木村:全然。だって、デモテープ本人が歌ってくれたやつを僕が聴いて、それで自分はレコーディングしたわけだから。曲を覚える時もそうだし、聴きまくったし。レコーディングの際にも、仮ボーカルというか、ご本人のやつを聴いて、僕はやったので。
平井:僕、多分、あのビブラートできてなかったですよ。
木村:でも俺、そんなやってないよ。
平井:や、なんかカッコ良いなぁと思いましたね。
木村:やめて、やめて(笑)。
平井:なんかこう、大人の男の色気というか、SEXYな感じが。
BGM
M.Stand by me, Stand by you./平井大
O.A曲
M.Beautiful Things/木村拓哉
(後TM:MOJO DRIVE/木村拓哉)#木村拓哉[超话]#
Flow 第百七十五回目「拓哉キャプテン × 平井大」Part2
今月12月のマンスリーゲストは、僕のセカンドアルバム『Next Destination』に楽曲提供していただきました、シンガーソングライターの平井大さんをお迎えしました!
ここでしか聞けないトーク、お楽しみに!
木村:全ての人がコロナの影響を受けてますけど、なにか変化ありました?
平井:変化はやっぱりありましたね。ライブがないっていうところがまず大きかったですし、ここ10年くらい、ライブがないっていうことがなかったというか。週末はどこかしらで演奏してましたし、やっぱりそういうところの変化っていうのは、すごいありましたよね。
木村:でも、これを見てビックリしたんだけど。“2週間に1回という頻度で楽曲をリリースするプロジェクトをスタートした”って。
2週間に1回? だから、新曲をどんどんどんどん作っていくってってこと?
平井:今年の夏なんか、週に1回出してましたよ。
木村:なんでそういう連続配信をしようとしたの?
平井:それね、やりたかったんです、僕。もともと。アルバムを作るの大変じゃないですか。
木村:うん。
平井:レコーディングだったりとか、その前に何曲も貯めて、そこで精査して…って作業がすごいめんどくさいなって思って。だから、できた順番に出していっちゃうっていうのやりたかったんですよね。だけど、なんかこう“CD作んなきゃダメ!”みたいなのがあったからCD作ってましたけども、そういうのもなくなったんですよ、去年から。やっぱり社会も変わっていったしね。…というところで、”じゃぁやってみよう!”ってスタートしたっていう。
木村:ストレスにはならなかった? 2週間に1曲とか、1週間に1曲とか。
平井:アルバム作るより全然ストレスなかったですね。
木村:マジで!?
平井:そう。もともと音楽を作るのがストレスじゃないっていうのもありますけども、けど、全然良かった。
木村:そのプロジェクトから誕生した、『Stand by me, Stand by you.』。SNSをきっかけに、サブスクリプションサービス(で大ヒット)。曲もそうだし、動画もアップされて、それをどんどん配信していくっていう。
平井:そうですね。ミュージックビデオを撮るの、すごく大変じゃないですか。
木村:大変ですね。
平井:僕は(MVは)「リリックビデオ」っていうものにしようっということで。なんかこう、ちょっとした映像と、写真でもいいから、そこに対して歌詞だけ出てくるビデオで良いんじゃない?っていう提案で。それでもうバンバン、作っていって。だから、僕が出演することもないですし、気付いたらできてる。
木村・平井:(笑)。
木村:アナログ派、デジタル派ってけっこう分かれると思うんだけど、どっちだと思います?
平井:僕ね、アナログ派だと思いますね。
木村:じゃあ、知り合いとかとLINEのやり取りとかはしないですか?
平井:LINEはね、始まったんですね。
木村:始まったんだ(笑)。
平井:2年位前かな。僕の中でLINEが始まった(笑)。“ネット上で3~4人とグループを作って、一斉に(送信)いけるんだ!”とかちょっと楽しかったんですけど、最近ちょっとめんどくさいですね。LINEが来ると憂鬱。でも、送られて来るの、スケジュールとか、そんなくらいですよ。それとあと、たま~の台本ぐらい。
でも、それって、どうやって返信します? 「明日のスケジュール」って(LINEが)来ますよね?
木村:来ます、来ます。
平井:それ、どうやって返信します?
木村:「了解」って送りますね。一応、やっぱり自分に対してスタッフが動いてくれたことなので、それに対しては「了解」っていう一言は送りますね。
平井:僕の場合、朝出る時間さえわかっていればいいかなと。明日何するかもよくわかってないですもん、僕(笑)。
木村:すげぇなぁ。
平井:ライブを飛ばしたことはないですね。けど、ウクレレを忘れたことはありますね。1回、電車の中に。
木村:電車までは持ってったんだ。電車までは持っていって行先地まで着いて、降りた時に持ってったウクレレを(電車の中に)忘れたってこと?
平井:そうですね。随分前ですけど、その時は湘南でライブだったから、湘南新宿ラインに乗ってたんですよ。で、僕は、会場に着いて気付いたんですよ。「あれ? 何か持ってないなぁ」って。
木村:(笑)。それ、どうしたの? 何かで代用できた?
平井:(忘れ物届をJRへ)言ったらば、戸塚に(ウクレレが)あったらしくて。最初の3曲くらいはウクレレ無しで演りました。
木村:忘れちゃったからね(笑)。で、戸塚にあったウクレレが…。
平井:そう。で、ステージの上で”ありましたー! 届いたよー!”って。すごい盛り上がりましたよ。「良かった~!」って。
木村:それは盛り上がったと言うのかなぁ(笑)。忘れ物が届いたってことだよね。
平井:あれもあったな~。ラジオで「弾き語りお願いします」って言われてて、でも、僕忘れっぽいから…。けど“もう今日は忘れない!”ってウクレレ持ってったんですよ。で、開けたら“ケースの中にウクレレがない!”っていうパターンがありましたね。ラジオで。
木村:ケースだけ持ってったっていう。
平井:そうなんです。ウクレレは軽いから、入ってるか入ってないかよくわかんないんですよ。ホントに。
木村:ウソだぁ。それはわかるでしょ。入ってるか入ってないかは。
平井:ホントわかんないんですよ。
木村:真っすぐな目で言われた(笑)。
平井:いやぁ、けっこうビックリしましたね。
…あれ、今日入ってるんですか?
(持参したウクレレを確認中)
木村:何、どうしたの? ケースだけ? 今この話をしてて、ウクレレが入ってたら…。
平井:入ってる! 良かった!
木村:じゃあ、(ラジオの時は)このケースだけを持って来たの?
平井:これは新しいですけどね。そういうことがあるから、僕は楽器を運ばないでくれって言われたんですよ。自分で楽器を管理するなと。
木村:「ちゃんと楽器はうちら(スタッフ)でやるから、もうあなたはちゃんと何時に家を出て、どこどこまで行って、パフォーマンスをしてくれ」と。
平井:そうです、そうです。そういうことになったから、今すごい楽ですよね。忘れることもなくなったし。
木村:いや、楽というか、そうね、周りの人からすると相当ショックなことだからね(笑)。「あいつ、忘れてるよ!」っていう。
それは何本目のウクレレですか?
平井:(ウクレレを弾きながら)僕ね、あんまり持ってないんですよ、ウクレレ。
木村:おばあちゃんにもらったのと?
平井:(おばあちゃんに)もらったやつが、もう弾けないような状態である。弦もビヨンビヨンだし。あと、今ライブで使ってるのと、RECで使ってるやつって感じです。
木村:あ、じゃあ今つま弾いてくれてたのは?
平井:これはREC用ですね。けど、もう古いですよ。10年以上使ってますから。
木村:おばあちゃんが(ウクレレを)渡してくれなかったら弾いてないんだよ、不思議だよね…。
ここで、平井さんがウクレレで「Slow&Easy」を生演奏!
木村:めちゃくちゃFMっぽかったね。良かった~。これ、FMで。
振り返ってみると、いろんなアーティストの方にゲストに来ていただいて、いろんなトークはしたけど、その場で歌ってくれた人って、初めてです。
(スタッフから質問が届いて)今回の「Beautiful Things」に対して、平井大さんからいただいた楽曲について、僕が歌詞を読んでどうだったかってことですか?
歌の歌詞ってさ、ものすごい抽象的なものもあれば、すごい風景が広がる歌詞もあるじゃん。今回はどちらかというと、1フレーズ毎に映像がポン!風景がポン!って浮かんでくるような歌詞でしたね。メロディもすごい好きなメロディだったし。レコーディングをさせてもらった時も、なんかストレスがなかったことを覚えていますね。
平井:けど、良い歌詞ですね、改めて見ると。
木村:良い歌詞ですねって、あなたが書いたの! これは全部(笑)。
木村・平井:(笑)。
木村:これ、好きですね。
平井:僕はね、今回、拓哉さんの、男の柔らかい部分を引き出せるような曲が作れたらいいなとは思ったんですよ。そこって、一番カッコ良かったりするじゃないですか。
木村:男の柔らかい部分?
平井:大切な人ができたりとか、家族が増えたりとかした時に、”失う恐怖”ってすごいあると思うんですよね。愛が大きければ大きいだけ。そこの、“失う恐怖”みたいな部分に怯えながらも、日々の生活を大切に過ごしているという。なんかそういう男がカッコいいなぁと思って。多分、拓哉さんはそうなんじゃないかと思ってたんですよ。
木村:ほう。
平井:で、なんか、そういうところを引き出せたらいいなぁと思って、作らせていただきましたけど。歌ってみて、どうでした?
木村:すごいしっくり来るんですよ。
平井:ホントですか? 良かった!
木村:なんかこう、無理がないというか。だから、それこそ言ってたけど、表現する時に、ウソってやっぱり嫌じゃん。やる方も。なんだけど、歌詞の内容だったり、音楽の音楽性もそうかもしれないけど、音源化する時に、自分にないものを無理やり表現しようとすると、それってウソになっちゃうから。(楽曲に)これはなかったですね、一切。
平井:良かったです。
木村:うん。これ、ぜひ早くみなさんにも聴いていただけたらとなぁ思うんですけど。
平井:聴いていただきたいですね。
木村:そもそも、大丈夫でした? 自分がレコーディングさせてもらったやつを、多分、作ってくれたご本人もチェックしたんじゃないかと思いますけど。
平井:いや、こんなカッコ良く歌えるんだなぁと思いましたよ。
木村:やめてよ。
平井:ホントに。僕ね、ビブラートできないんですよ、そもそも。ホントにできない。
木村:できる!(笑) おかしいよ、どいういうトークセッションになってんの(笑)。
平井:(木村の)ビブラート、カッコ良いなぁと思いましたね。ええ。
木村:全然。だって、デモテープ本人が歌ってくれたやつを僕が聴いて、それで自分はレコーディングしたわけだから。曲を覚える時もそうだし、聴きまくったし。レコーディングの際にも、仮ボーカルというか、ご本人のやつを聴いて、僕はやったので。
平井:僕、多分、あのビブラートできてなかったですよ。
木村:でも俺、そんなやってないよ。
平井:や、なんかカッコ良いなぁと思いましたね。
木村:やめて、やめて(笑)。
平井:なんかこう、大人の男の色気というか、SEXYな感じが。
BGM
M.Stand by me, Stand by you./平井大
O.A曲
M.Beautiful Things/木村拓哉
(後TM:MOJO DRIVE/木村拓哉)#木村拓哉[超话]#
【雑誌】※自购自扫存档※
•Stuppy 漆黑Edition Vol.02
The Brow Beat 22ページ特集
Chapter.1 Personal Interview (Ryuji part)
Q1-Q5
「stray child」は3年半の思いを込めたいという気持ちが強かつた
——The Brow Beatのメジャーデビューが決まつたという話を聞いたときは、どんなことを思いましたか?
「3回目のツアーの頃からHAKUEIさんが、そろそろ次のステップへ進みたいという話をされていたんです。その後、ポニーキャニオンさんに決まつたよという話を聞きました。HAKUEIさんから電話がかかつてきて、“決まつたんだよね"とやんわり伝えられる...みたいな(笑)。ただ、自分はメジャーとかインディーズとかということを、あまり気にしていないんです。不自由なく音楽をやらせてもらつていたから不満はなくて、早くメジャーにいきたい、いかないと......みたいには思つていなかった。もちろんメジャーデビューはありがたいことですし、インディーズよりも活動の幅が広がると思うので、モチベーションは上がっていますけどね」
——メジャーフィールドでの活動も楽しみです。これまでの活動で印象に残っていることなども話していただけますか。
「The Brow Beatは、仙台のライヴからスタートしたんですよ。そのとき俺がステージに出て行った瞬間の歓声が、いつも舞台とかで味わう歓声とはテイストが違っていたんです。黄色くなかったんですよね。“キャアーッ!”ではなくて、地響きのような、雄叫びのような歓声だった。初ライヴということでちょっと緊張していたけど、みんなの声を聞いて、今日はもう大丈夫だと思ったことを覚えています」
——初ライヴからいい状態でステージに立てたのはさすがです。The Brow Beatはライヴでコスプレをしたリ、ゲームをしたリとアイディア豊富な印象がありますが、その辺りはいかがでしょう?
「コスプレ、やりましたね(笑)。ファイナルが2デイズだと、初日はどうしても2日目に勝てなかったりするじゃないですか。熱量的にもそうだし、ファイナルはサプライズがあったりするし。だから、別のベクトルでファイナルに勝つ初日にしたくて、何かないかなと考えていたらコスプレを思いついてしまったんです(笑)。
——お客さんを楽しませたいという気持ちが強いことがわかります。それに、コスプレを拒否しないメンバーが揃っていることも強みといえますね。
「う(笑)。みんなすごく優れたプレイヤーであると同時に、遊び心も持っているんですよ。俺が何をしても、変な提案をしても受け止めてくれる人達で、好きなようにやらせてもらっていることに感謝しています。ずっと同じメンバーでやっているからバンド感がありますし。“バンドがやりたいんです”と、ずっとHAKUEIさんにも言っていたんです。俳優の佐藤流司が歌手としてデビューするということではなくて、HAKUEIさんプロデュースでバンドをやりたいですと。だから、今のThe Brow Beatは俺にとって理想的な形なんですよね」
——それもRyujiさんがどういうスタイルで、どういう音楽をやリたいかが明確だったからこそだと思います。インディーズラストソングとして書かれた「stray child」たついても話していただけますか。
「「stray child」はHAKUEIさんが曲もタイトルも作ってくださったんです。“stray child”は“迷子”という意味で、それに自分達を重ね合わせたイメージですと伝えられて、それを踏もえて歌詞を書ました。この曲の歌詞は2行ごとに今までのThe Brow Beat の曲の歌詞を踏襲しているんです。あと、個人的なちょっとしたこだわりですけど、“流れる川”というところに佐藤流司の“流”と、“白く波打つ”というところに、漢字は違いますけどHAKUEIさんの“白”という字を入れました。それに、3回ツアーを打ったので、“1つ2つ3つ”という言葉を入れることにしたんです。そういう曲だから、今後はこの曲を歌うことは多分ないと思うんですよ。すごく汎用性の低い歌詞になってしまうことはわかっていたけど、そういうことよりも3年半の思いを込めたいという気持ちが強かったんです」
我々がやっている側に音楽シーンを戻したいという思いがある
•Stuppy 漆黑Edition Vol.02
The Brow Beat 22ページ特集
Chapter.1 Personal Interview (Ryuji part)
Q1-Q5
「stray child」は3年半の思いを込めたいという気持ちが強かつた
——The Brow Beatのメジャーデビューが決まつたという話を聞いたときは、どんなことを思いましたか?
「3回目のツアーの頃からHAKUEIさんが、そろそろ次のステップへ進みたいという話をされていたんです。その後、ポニーキャニオンさんに決まつたよという話を聞きました。HAKUEIさんから電話がかかつてきて、“決まつたんだよね"とやんわり伝えられる...みたいな(笑)。ただ、自分はメジャーとかインディーズとかということを、あまり気にしていないんです。不自由なく音楽をやらせてもらつていたから不満はなくて、早くメジャーにいきたい、いかないと......みたいには思つていなかった。もちろんメジャーデビューはありがたいことですし、インディーズよりも活動の幅が広がると思うので、モチベーションは上がっていますけどね」
——メジャーフィールドでの活動も楽しみです。これまでの活動で印象に残っていることなども話していただけますか。
「The Brow Beatは、仙台のライヴからスタートしたんですよ。そのとき俺がステージに出て行った瞬間の歓声が、いつも舞台とかで味わう歓声とはテイストが違っていたんです。黄色くなかったんですよね。“キャアーッ!”ではなくて、地響きのような、雄叫びのような歓声だった。初ライヴということでちょっと緊張していたけど、みんなの声を聞いて、今日はもう大丈夫だと思ったことを覚えています」
——初ライヴからいい状態でステージに立てたのはさすがです。The Brow Beatはライヴでコスプレをしたリ、ゲームをしたリとアイディア豊富な印象がありますが、その辺りはいかがでしょう?
「コスプレ、やりましたね(笑)。ファイナルが2デイズだと、初日はどうしても2日目に勝てなかったりするじゃないですか。熱量的にもそうだし、ファイナルはサプライズがあったりするし。だから、別のベクトルでファイナルに勝つ初日にしたくて、何かないかなと考えていたらコスプレを思いついてしまったんです(笑)。
——お客さんを楽しませたいという気持ちが強いことがわかります。それに、コスプレを拒否しないメンバーが揃っていることも強みといえますね。
「う(笑)。みんなすごく優れたプレイヤーであると同時に、遊び心も持っているんですよ。俺が何をしても、変な提案をしても受け止めてくれる人達で、好きなようにやらせてもらっていることに感謝しています。ずっと同じメンバーでやっているからバンド感がありますし。“バンドがやりたいんです”と、ずっとHAKUEIさんにも言っていたんです。俳優の佐藤流司が歌手としてデビューするということではなくて、HAKUEIさんプロデュースでバンドをやりたいですと。だから、今のThe Brow Beatは俺にとって理想的な形なんですよね」
——それもRyujiさんがどういうスタイルで、どういう音楽をやリたいかが明確だったからこそだと思います。インディーズラストソングとして書かれた「stray child」たついても話していただけますか。
「「stray child」はHAKUEIさんが曲もタイトルも作ってくださったんです。“stray child”は“迷子”という意味で、それに自分達を重ね合わせたイメージですと伝えられて、それを踏もえて歌詞を書ました。この曲の歌詞は2行ごとに今までのThe Brow Beat の曲の歌詞を踏襲しているんです。あと、個人的なちょっとしたこだわりですけど、“流れる川”というところに佐藤流司の“流”と、“白く波打つ”というところに、漢字は違いますけどHAKUEIさんの“白”という字を入れました。それに、3回ツアーを打ったので、“1つ2つ3つ”という言葉を入れることにしたんです。そういう曲だから、今後はこの曲を歌うことは多分ないと思うんですよ。すごく汎用性の低い歌詞になってしまうことはわかっていたけど、そういうことよりも3年半の思いを込めたいという気持ちが強かったんです」
我々がやっている側に音楽シーンを戻したいという思いがある
中国在住の日本語がわかる方へ、ビジネスマンに必要なスキルとしてあげられる「財務」に関する記事を投稿します。まったく財務を学んだことがない方が対象です。
今回は、決算書の概略説明と損益計算書についてです。
1.決算書とは?
決算書は、経営がうまくいっているか、ダメなのかを表す通知表です。
税法などの制度的には1年に1回、正式な決算書を作成します。
ただ、経営的には、毎月、決算書を作成し、先月の経営活動がどうだったかを確認し、次のアクションに活用します。PDCAサイクルのCの部分ですね。
とりあえずの判断基準は、うまくいっていれば黒字、ダメなら赤字、というものです。
もちろん、黒字でも獲得までのプロセスがおかしいと長くは続きませんので、どのように結果を出したかも大切な視点です。また、その黒字額が妥当か否かの判断も必要です。
決算書は主に以下の3表で構成されます。
・損益計算書
・貸借対照表
・キャッシュフロー計算書
通知表ですから、○×の判断基準がありますが、企業経営での○×判断基準は、大掴みしていえば以下の2つです。
・黒字額は適正か?
・借金は多すぎないか?
赤字続きでは倒産しますし、黒字であっても借金が多すぎるとバブル崩壊やリーマンショックのような急な変化に対応することができません。
2.まずは損益計算書をざっと見てみよう
損益計算書から眺めてみましょう。
損益計算書は、黒字か赤字かを確認できる決算書です。
それでは、添付の損益計算書を見て、ありのままに数字を追って()内に数字を入れてください。
解答はこの問題文章の下にあります。
「この会社は、売上高が( )円あり、その売上のための商品原価は( )円だった。結果、商品売上で( )円の利益が出た(売上総利益)。
しかし、人件費や電気代などの営業や管理に必要な経費が( )円かかり、その経費を差し引くと、利益は( )円になった(営業利益)。
また、受取利息など商品販売行為以外の収入が( )円あり、逆に、支払利息など商品販売行為以外の費用が( )円あったので、営業利益にこれを加減計算すると、利益は( )円になった(経常利益)。
さらに、古い設備を処分したので、ロスが( )円発生したので、利益は( )円になった(税引前当期利益)。
決算で、税金を( )円かかると計算されたので、最終的な利益は( )円となった(当期利益)」
穴埋め解答は以下です。添付の損益計算書を見ながら確認してください。
「この会社が商品販売会社だとすると、売上高は1,000,000円あり、その売上のための商品原価は800,000円だった。結果、商品売上で200,000円の利益が出た(売上総利益)。
しかし、人件費や電気代などの営業や管理に必要な経費が150,000円かかり、その経費を差し引くと、利益は50,000円になった(営業利益)。
また、受取利息など商品販売行為以外の収入が1,100円あり、逆に、支払利息など商品販売行為以外の費用が500円あったので、営業利益にこれを加減計算すると、利益は50,600円になった(経常利益)。
さらに、古い設備を処分したので、ロスが600円発生したので、利益は50,000円になった(税引前当期利益)。
決算で、税金を20,000円かかると計算されたので、最終的な利益は30,000円となった(当期利益)」
いかがでしょうか?
黒字でしたので、まずはよかったですね。
慣れてくると、黒字の額が気になるようになります。
さて、ざっと見ていただいくと、さまざまな「利益」が出てくるのに気づくと思います。
全部で、5つあります。
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・税引前当期利益
・当期利益
順に説明します。
3.損益計算書の5つの利益
①売上総利益
例えば、卸売業のようにモノを仕入れて販売する会社の場合、販売した商品の売値の合計が売上高に、その商品の仕入値の合計が売上原価になります。
売上総利益は、この売上高から売上原価を差し引いた「利益」です。
お客様から直接にいただいた利益という感じですね。
100円の商品を120円で売れば、売上総利益は20円です。
高く売れれば売上総利益は増えますし、値引きすれば減ります。魅力的な商品であれば高く売れますので、売上総利益は増えます。
つまりは、お客様が、
・魅力的な商品だな、魅力的な会社だな
と思って、支持してくれると増えるとなります。つまりファンが増えると売上総利益は増えるともいえます。
このほかにも、仕入値を抑えることで増やすこともできますが、あまり値切ると仕入先から嫌われて仕入ができなくなることもありますので注意が必要です。
また、売上高は、販売する商品の数量×単価ですから、数量を増やすことでも売上高を増やすことができ、売上総利益も増やすことができます。
ただ、これも注意が必要で、あまりに量を増やすと、販売手間もそれに比例して増えていき、費用がかかってしまいます。
よって、量を増やす場合、効率的に販売できるような仕組みも併せて必要です。
売上総利益は、お客様から直接にいただく利益で、これから説明する、給与や家賃などの経営活動に必要な費用を賄う利益でもありますので、最も重要な利益とも言えます。
なお、倒産するような会社は、倒産の数年前から、この売上総利益が減っていきます。
売上総利益が減るのは、お客様からの支持が得られなくなってきたことの一つの証ともいえます。お客様から見放された会社は倒産に追い込まれてしまいますね。
②営業利益
売上総利益から販売費一般管理を差し引いた利益です。
販売費一般管理(以下、販管費)は、その名前のとおり、販売や管理にかかった費用です。
例えば、社員の給与、広告費、家賃、電気代、運賃などです。
これら費用は、売上高を確保するために必要な費用です。
仕入値も売上高を確保するために必要な費用ですが、売上高から段階的に差し引いていき、各段階で利益を計算します。
まず、売上高から仕入値(売上原価)を引いた売上総利益を計算し、その後に、営業利益を計算します。
こうすると、営業利益が減ったときに、仕入が悪かったのか、広告費などの費用の使い方が悪かったのかなどが分析しやすくなります。
このため、日本の損益計算書では、5つの段階で利益を計算し、経営分析に役立てます。
営業利益は、仕入、販売、管理の経営の最も重要な活動にかかる費用を差し引いた後に計算される利益であるため、経営者が最も気にする利益です。
また、会社が事業をするために銀行から借金をしている場合、その利息を支払う原資となるのは、この営業利益です。営業利益の下に、営業外費用というのがあると思いますが、ここに支払利息が含まれています。
よって、銀行が最も気にする利益もこの営業利益になります。
銀行から見放されると事業に必要な資金を調達できなくなりますので、営業利益が黒字であるということは重要なことでもあります。
③経常利益
営業利益から、利息などの金融関係の費用を差し引いて計算される利益です。
営業外利益には、主に受け取る利息が、営業外費用には、主に支払う利息が含まれます。会社も現金を預金していますので、利息を受け取ります。借金をしていれば、利息を支払います。
事業には資金が必要ですが、その資金を自分だけで調達できなければ、銀行から借金するのが一般的です。
何年も黒字が続くと借金しなくてもよくなりますので、営業外費用は減っていきます。
となると、営業利益と経常利益のギャップは少なくなります。
受け取る利息が増えてくると、営業利益<経常利益の状態になります。
つまり、経常利益は、その会社が
・資金力があるかないか
が反映される利益となります。
なお、過去の黒字で不動産を購入してそこから家賃収入がある場合、その収入は営業外収益に計上されます。先ほど、受け取る利息と同じ効果がありますので、それらが多額になれば、営業利益<経常利益となります。
不動産も預金もそれらがたくさんあれば、その会社は資金力がある、と言えますので、まれに赤字になっても、しばらくは倒産せずに経営を続けることができるとなります。
事業して売上高を確保するには、これら金融活動も必要になりますので、それを反映した経常利益は、会社の総合的な利益である、と扱われています。
④税引前当期利益
事業をしていると突発的な事柄も発生します。
例えば、機械が突然壊れて廃棄したり、昔購入した不動産を売却したり、などのことです。
これらのことは、あっても数年に1回で、売上高の確保には直接的には関係のないことです。
これらの事象から発生する利益や損失を処理するのが、特別利益や特別損失です。
税引前当期利益は、経常利益にこの特別な項目を差し引きして計算する利益です。
突発的なことがなければ、経常利益=税引前当期利益となります。
これら突発的な利益や損失は、この後に税金を計算する際に反映する必要があります。
ただ、突発的な特別項目なので、経常利益とは別の税引前当期利益という利益を設けて、わかりやすくしています。
⑤当期利益
税引前当期利益から税金を差し引いて計算する会社の最終的な利益です。
この利益が黒字で、毎年、累積させることができれば、会社の資金力は強化されていきます。
4.まとめ
本日は、決算書のうち、最も知られている損益計算書を眺めていただき、何が書かれているのか、また5つの利益の概念について説明しました。
業種によっては、損益計算書の費用(原価)の部分表現が変わります。これらは後々説明していきたいと思います。
決算書を自由に扱えるようになるといろいろなメリットがありますので、是非使いこなしていただければと思います。
次回は、貸借対照表について投稿したいと思います。
今回は、決算書の概略説明と損益計算書についてです。
1.決算書とは?
決算書は、経営がうまくいっているか、ダメなのかを表す通知表です。
税法などの制度的には1年に1回、正式な決算書を作成します。
ただ、経営的には、毎月、決算書を作成し、先月の経営活動がどうだったかを確認し、次のアクションに活用します。PDCAサイクルのCの部分ですね。
とりあえずの判断基準は、うまくいっていれば黒字、ダメなら赤字、というものです。
もちろん、黒字でも獲得までのプロセスがおかしいと長くは続きませんので、どのように結果を出したかも大切な視点です。また、その黒字額が妥当か否かの判断も必要です。
決算書は主に以下の3表で構成されます。
・損益計算書
・貸借対照表
・キャッシュフロー計算書
通知表ですから、○×の判断基準がありますが、企業経営での○×判断基準は、大掴みしていえば以下の2つです。
・黒字額は適正か?
・借金は多すぎないか?
赤字続きでは倒産しますし、黒字であっても借金が多すぎるとバブル崩壊やリーマンショックのような急な変化に対応することができません。
2.まずは損益計算書をざっと見てみよう
損益計算書から眺めてみましょう。
損益計算書は、黒字か赤字かを確認できる決算書です。
それでは、添付の損益計算書を見て、ありのままに数字を追って()内に数字を入れてください。
解答はこの問題文章の下にあります。
「この会社は、売上高が( )円あり、その売上のための商品原価は( )円だった。結果、商品売上で( )円の利益が出た(売上総利益)。
しかし、人件費や電気代などの営業や管理に必要な経費が( )円かかり、その経費を差し引くと、利益は( )円になった(営業利益)。
また、受取利息など商品販売行為以外の収入が( )円あり、逆に、支払利息など商品販売行為以外の費用が( )円あったので、営業利益にこれを加減計算すると、利益は( )円になった(経常利益)。
さらに、古い設備を処分したので、ロスが( )円発生したので、利益は( )円になった(税引前当期利益)。
決算で、税金を( )円かかると計算されたので、最終的な利益は( )円となった(当期利益)」
穴埋め解答は以下です。添付の損益計算書を見ながら確認してください。
「この会社が商品販売会社だとすると、売上高は1,000,000円あり、その売上のための商品原価は800,000円だった。結果、商品売上で200,000円の利益が出た(売上総利益)。
しかし、人件費や電気代などの営業や管理に必要な経費が150,000円かかり、その経費を差し引くと、利益は50,000円になった(営業利益)。
また、受取利息など商品販売行為以外の収入が1,100円あり、逆に、支払利息など商品販売行為以外の費用が500円あったので、営業利益にこれを加減計算すると、利益は50,600円になった(経常利益)。
さらに、古い設備を処分したので、ロスが600円発生したので、利益は50,000円になった(税引前当期利益)。
決算で、税金を20,000円かかると計算されたので、最終的な利益は30,000円となった(当期利益)」
いかがでしょうか?
黒字でしたので、まずはよかったですね。
慣れてくると、黒字の額が気になるようになります。
さて、ざっと見ていただいくと、さまざまな「利益」が出てくるのに気づくと思います。
全部で、5つあります。
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・税引前当期利益
・当期利益
順に説明します。
3.損益計算書の5つの利益
①売上総利益
例えば、卸売業のようにモノを仕入れて販売する会社の場合、販売した商品の売値の合計が売上高に、その商品の仕入値の合計が売上原価になります。
売上総利益は、この売上高から売上原価を差し引いた「利益」です。
お客様から直接にいただいた利益という感じですね。
100円の商品を120円で売れば、売上総利益は20円です。
高く売れれば売上総利益は増えますし、値引きすれば減ります。魅力的な商品であれば高く売れますので、売上総利益は増えます。
つまりは、お客様が、
・魅力的な商品だな、魅力的な会社だな
と思って、支持してくれると増えるとなります。つまりファンが増えると売上総利益は増えるともいえます。
このほかにも、仕入値を抑えることで増やすこともできますが、あまり値切ると仕入先から嫌われて仕入ができなくなることもありますので注意が必要です。
また、売上高は、販売する商品の数量×単価ですから、数量を増やすことでも売上高を増やすことができ、売上総利益も増やすことができます。
ただ、これも注意が必要で、あまりに量を増やすと、販売手間もそれに比例して増えていき、費用がかかってしまいます。
よって、量を増やす場合、効率的に販売できるような仕組みも併せて必要です。
売上総利益は、お客様から直接にいただく利益で、これから説明する、給与や家賃などの経営活動に必要な費用を賄う利益でもありますので、最も重要な利益とも言えます。
なお、倒産するような会社は、倒産の数年前から、この売上総利益が減っていきます。
売上総利益が減るのは、お客様からの支持が得られなくなってきたことの一つの証ともいえます。お客様から見放された会社は倒産に追い込まれてしまいますね。
②営業利益
売上総利益から販売費一般管理を差し引いた利益です。
販売費一般管理(以下、販管費)は、その名前のとおり、販売や管理にかかった費用です。
例えば、社員の給与、広告費、家賃、電気代、運賃などです。
これら費用は、売上高を確保するために必要な費用です。
仕入値も売上高を確保するために必要な費用ですが、売上高から段階的に差し引いていき、各段階で利益を計算します。
まず、売上高から仕入値(売上原価)を引いた売上総利益を計算し、その後に、営業利益を計算します。
こうすると、営業利益が減ったときに、仕入が悪かったのか、広告費などの費用の使い方が悪かったのかなどが分析しやすくなります。
このため、日本の損益計算書では、5つの段階で利益を計算し、経営分析に役立てます。
営業利益は、仕入、販売、管理の経営の最も重要な活動にかかる費用を差し引いた後に計算される利益であるため、経営者が最も気にする利益です。
また、会社が事業をするために銀行から借金をしている場合、その利息を支払う原資となるのは、この営業利益です。営業利益の下に、営業外費用というのがあると思いますが、ここに支払利息が含まれています。
よって、銀行が最も気にする利益もこの営業利益になります。
銀行から見放されると事業に必要な資金を調達できなくなりますので、営業利益が黒字であるということは重要なことでもあります。
③経常利益
営業利益から、利息などの金融関係の費用を差し引いて計算される利益です。
営業外利益には、主に受け取る利息が、営業外費用には、主に支払う利息が含まれます。会社も現金を預金していますので、利息を受け取ります。借金をしていれば、利息を支払います。
事業には資金が必要ですが、その資金を自分だけで調達できなければ、銀行から借金するのが一般的です。
何年も黒字が続くと借金しなくてもよくなりますので、営業外費用は減っていきます。
となると、営業利益と経常利益のギャップは少なくなります。
受け取る利息が増えてくると、営業利益<経常利益の状態になります。
つまり、経常利益は、その会社が
・資金力があるかないか
が反映される利益となります。
なお、過去の黒字で不動産を購入してそこから家賃収入がある場合、その収入は営業外収益に計上されます。先ほど、受け取る利息と同じ効果がありますので、それらが多額になれば、営業利益<経常利益となります。
不動産も預金もそれらがたくさんあれば、その会社は資金力がある、と言えますので、まれに赤字になっても、しばらくは倒産せずに経営を続けることができるとなります。
事業して売上高を確保するには、これら金融活動も必要になりますので、それを反映した経常利益は、会社の総合的な利益である、と扱われています。
④税引前当期利益
事業をしていると突発的な事柄も発生します。
例えば、機械が突然壊れて廃棄したり、昔購入した不動産を売却したり、などのことです。
これらのことは、あっても数年に1回で、売上高の確保には直接的には関係のないことです。
これらの事象から発生する利益や損失を処理するのが、特別利益や特別損失です。
税引前当期利益は、経常利益にこの特別な項目を差し引きして計算する利益です。
突発的なことがなければ、経常利益=税引前当期利益となります。
これら突発的な利益や損失は、この後に税金を計算する際に反映する必要があります。
ただ、突発的な特別項目なので、経常利益とは別の税引前当期利益という利益を設けて、わかりやすくしています。
⑤当期利益
税引前当期利益から税金を差し引いて計算する会社の最終的な利益です。
この利益が黒字で、毎年、累積させることができれば、会社の資金力は強化されていきます。
4.まとめ
本日は、決算書のうち、最も知られている損益計算書を眺めていただき、何が書かれているのか、また5つの利益の概念について説明しました。
業種によっては、損益計算書の費用(原価)の部分表現が変わります。これらは後々説明していきたいと思います。
決算書を自由に扱えるようになるといろいろなメリットがありますので、是非使いこなしていただければと思います。
次回は、貸借対照表について投稿したいと思います。
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