2021.3.23 9:20
「まっくろくろすけ」ならぬ「まっカラカラフルすけ」が家に住み着いてしまい
奴等の唯一の苦手なものが「騒がしい人間」だったので
ひたすら叫びながらジタバタして追い払っていたら
その隣の「騒がしい人間」が大好物である「まっしろしろすけ」が大喜びし、家を荒らした
という夢をみた
(翻译苦手……等我学好日语了再回来翻。大意是美里做了一个梦,在讲梦的内容)
「まっくろくろすけ」ならぬ「まっカラカラフルすけ」が家に住み着いてしまい
奴等の唯一の苦手なものが「騒がしい人間」だったので
ひたすら叫びながらジタバタして追い払っていたら
その隣の「騒がしい人間」が大好物である「まっしろしろすけ」が大喜びし、家を荒らした
という夢をみた
(翻译苦手……等我学好日语了再回来翻。大意是美里做了一个梦,在讲梦的内容)
太宰治『冬の花火』(展望六月號)『春の枯葉』(人間九月號)高見順
文學にあつては、人間が事件だ。どんな恐ろしい事件よりも、人間の方が事件だ。モリエールの「人間嫌ひ」を讀んでさう感じたことがある。「人間嫌ひ」によつて覗かせられた人間の心の深淵の恐ろしさは忘れられない。
「春の枯葉」を讀んで、私はその恐ろしさを思ひ出させられた。ストリンドベリーの「父」なども恐ろしい芝居だが、その恐ろしさを思ひ出させられた。さういふ第一流の恐ろしさに通じるところへ出て行つた太宰治を、恐ろしいと思つた。えらいと思つた。
それで「冬の花火」も讀んでみた。小説家太宰の戯曲といふのを、私は諸國噺への涉獵と同じやうな才氣の産物かと誤解してるたことをすまなく思ふ。行きづまらぬ精神、どんな場合も行きづまることを知らない不退轉的精神を私は嫌ひだが、その反對の精神が彼に戯曲を書かせてゐるのだつた。
しかしややまだ性急で、辛抱が足りなく、ヒステリツクだ。「冬の花火」では作者の涙が涙として迸つてゐるところがあつて残念であつた。「春の枯葉」も滅びへの働哭が性急である。性急はデカダンの淺薄に堕するおそれがある。しかし、とにかく、小說家太宰治がちやんとした芝居を書いたといふやうなつまらぬ讚辭を受けつけぬきびしさを、私は見たいのである。
日本文学
《太宰治决定版全集 第九卷》——光也译
太宰治创作集《冬之烟花》预售中,链接见置顶。
文學にあつては、人間が事件だ。どんな恐ろしい事件よりも、人間の方が事件だ。モリエールの「人間嫌ひ」を讀んでさう感じたことがある。「人間嫌ひ」によつて覗かせられた人間の心の深淵の恐ろしさは忘れられない。
「春の枯葉」を讀んで、私はその恐ろしさを思ひ出させられた。ストリンドベリーの「父」なども恐ろしい芝居だが、その恐ろしさを思ひ出させられた。さういふ第一流の恐ろしさに通じるところへ出て行つた太宰治を、恐ろしいと思つた。えらいと思つた。
それで「冬の花火」も讀んでみた。小説家太宰の戯曲といふのを、私は諸國噺への涉獵と同じやうな才氣の産物かと誤解してるたことをすまなく思ふ。行きづまらぬ精神、どんな場合も行きづまることを知らない不退轉的精神を私は嫌ひだが、その反對の精神が彼に戯曲を書かせてゐるのだつた。
しかしややまだ性急で、辛抱が足りなく、ヒステリツクだ。「冬の花火」では作者の涙が涙として迸つてゐるところがあつて残念であつた。「春の枯葉」も滅びへの働哭が性急である。性急はデカダンの淺薄に堕するおそれがある。しかし、とにかく、小說家太宰治がちやんとした芝居を書いたといふやうなつまらぬ讚辭を受けつけぬきびしさを、私は見たいのである。
日本文学
《太宰治决定版全集 第九卷》——光也译
太宰治创作集《冬之烟花》预售中,链接见置顶。
「恐れ、不安、孤独、闇。それからもしかしたら希望。海面へ浮かび上がる時、今までとは違う自分になれるんじゃないか、そんな気がする時がある。」
「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには驚くほど多くのものが必要なの。他人を隔たるための顔、それと意識しない声、目覚めの時見つめる手、幼かった頃の記憶、未来への予感。それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それら全てが私の一部であり、私という意識そのものを生み出した。そして同時に、私をある限界に制約し続ける。」
「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには驚くほど多くのものが必要なの。他人を隔たるための顔、それと意識しない声、目覚めの時見つめる手、幼かった頃の記憶、未来への予感。それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それら全てが私の一部であり、私という意識そのものを生み出した。そして同時に、私をある限界に制約し続ける。」
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