▹ sᴘʀɪɴɢ ᴅᴀʏ ɪɴ ᴏsᴀᴋᴀ

「多分俺は一生を作り続けるんだ，それが无駄なことと知りつつも。
好きなのだ。それ以上でも，それ以下でもなく，ただ本当に心からどうしよもなくあいつのことが。
残るのは后悔と懐古と今だ溢れる恋慕の情と。
夏草の匂い，白云の风，几年経ても，私は一人。 」

#studyaccount[超话]# 麦わらの帽子の君が

揺れたマリーゴールドに似てる

あれは空がまだ青い夏のこと

懐かしいと笑えたあの日の恋

ーーーーー マリーゴールド（金盏花）

「さようなら」だけが人生だ（一）

前にも書いたのだが、一昨年の夏休みに俺は昆明に行ってきた。そこを離れて約十年ぶりの旅である。暑い広州から逃れて避暑地の昆明で涼しい夏休みを楽しむのが主な目的であったが、もう一つの楽しみはやはり懐かしい友人との再開だった。もちろん、いろんなお友達と再会し、旧交を温めたことは何よりも嬉しいことだった。美味しいご馳走を振舞ってくれたり、あっちこっちへと観光に案内してくれたりと大変な歓迎ぶりであり、その暖かさには涙が出るくらい感動したものである。

あれからもう二年ほど過ぎたが、よく考えて見ると自分は楽しく嬉しいひと時を過ごしたのかもしれないが、もしかして相手の者に不便または迷惑をかけたりはしていなかっただろうかと反省するようになったのである。というのも、俺が広州に移り住んでから今までいろんなお友達や親戚の者がこちらに訪ねて来たからである。もちろん、「身内の者」など親しい者が訪ねて来るのは最高に嬉しいことだが、時には普段何の連絡もなかった田舎の遠い親戚や同級生が突然訪ねてきたりすることもある。そして、時には好きでなくても自分の家に泊めてやったり義理で観光にまで案内したりしたことが一度や二度ではない。

しかし、いくら親しい間柄であっても一旦離れて生活すると再会して嬉しいのはたった「しばらくの間」だけのはずである。会ってひとしきり挨拶言葉や懐かしかった気持ちをお互いに披露してしまうと、その後はだいたい当たり障りのない昔の友人や同級生の思い出話をする。だが、それらを喋ってしまうともうそれ以上話す内容がない。終にはお互いに気まずい気分に陥ってしまうことさえあるのである。つまり、再度会ったとしても「昔の味」ではない、昔の楽しかった頃の感覚とは違うのである。なぜなら、お互いの生業や生活環境が全く違うし、ものの考え方や利害関係も、全然噛み合わない場合が多いからである。言ってみれば、過ぎ去った時間や離れた空間を埋めることなどとても不可能であり、どうしようもないのである。

そこで、やや残酷な言い方かもしれんないが、故郷であれ仕事の都合で一時生活したことのある街であれ、一旦そこを離れたら「勝手」に昔の友人を尋ねていったりすべきではないと思う。何か用があって訪ねて行くのならまだ分かるが、ただ自分が旅行に行っただけなのに、突然相手を呼び出したりするのは決していいことではないと思う。向こうは都合が悪いかも知れないし、また忙しいかも知れない。だからといって向こうは君との昔の誼を考えて会わないわけにも行かない。だが、会っても結局はどうでもいい「よもやま話」で終わり、共通の話題が乏しいのが実情であろう。（来週続く）