KinKi KidsがAERAの表紙に登場!25周年と「ふたり」を語るカラーグラビア&インタビューも含め撮影は蜷川実花
https://t.cn/A664cnWu
3月7日発売のAERA 3月14日号の表紙に、今年、CDデビュー25周年を迎えるKinKi Kidsの堂本光一さんと堂本剛さんが登場します。4ページにわたるカラーグラビア&インタビューでは、3月16日に発売を控えたシングル「高純度romance」についてはもちろん、「ふたり」であることの意味について語りました。
KinKi Kidsは1997年7月に、シングル「硝子の少年」とアルバム「A album」を同時発売してデビュー。以来25年、エンターテインメントの最前線を走ってきました。アニバーサリーイヤーの今年は、「企画」が目白押し。インタビューは、1月1日に東京ドームで行ったコンサートの話題から始まりました。ピアノだけをバックに歌ったこのステージは「信頼関係や絆や愛し合うこと、与え合うことが如実に出たステージだった」と話す剛さん。光一さんも「やってよかったと思うコンサートでした」と振り返ります。その舞台で発表された「二人で一緒に曲を作る」プロジェクトにも言及。「初めて一緒の空間にいてせーので曲を作りました」などと話す様子から、共作現場の空気感が伝わってきます。
新曲「高純度romance」に話が及ぶと、曲のイメージやテンポ、歌い方、さらに「ふたり」だからこそ生まれる「KinKi Kidsの表現」へと話題が広がります。剛さんが「ひとりじゃないということは、強く意識してずっとやってきました」と話すと、光一さんも「このふたりの声が合わさったときの声はほかにないんです」と言い、「二人にしかできない表現がまだまだある」とファンにはたまらない一言が飛び出しました。インタビューの全貌はぜひ、誌面でごらんください。
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3月7日発売のAERA 3月14日号の表紙に、今年、CDデビュー25周年を迎えるKinKi Kidsの堂本光一さんと堂本剛さんが登場します。4ページにわたるカラーグラビア&インタビューでは、3月16日に発売を控えたシングル「高純度romance」についてはもちろん、「ふたり」であることの意味について語りました。
KinKi Kidsは1997年7月に、シングル「硝子の少年」とアルバム「A album」を同時発売してデビュー。以来25年、エンターテインメントの最前線を走ってきました。アニバーサリーイヤーの今年は、「企画」が目白押し。インタビューは、1月1日に東京ドームで行ったコンサートの話題から始まりました。ピアノだけをバックに歌ったこのステージは「信頼関係や絆や愛し合うこと、与え合うことが如実に出たステージだった」と話す剛さん。光一さんも「やってよかったと思うコンサートでした」と振り返ります。その舞台で発表された「二人で一緒に曲を作る」プロジェクトにも言及。「初めて一緒の空間にいてせーので曲を作りました」などと話す様子から、共作現場の空気感が伝わってきます。
新曲「高純度romance」に話が及ぶと、曲のイメージやテンポ、歌い方、さらに「ふたり」だからこそ生まれる「KinKi Kidsの表現」へと話題が広がります。剛さんが「ひとりじゃないということは、強く意識してずっとやってきました」と話すと、光一さんも「このふたりの声が合わさったときの声はほかにないんです」と言い、「二人にしかできない表現がまだまだある」とファンにはたまらない一言が飛び出しました。インタビューの全貌はぜひ、誌面でごらんください。
堂本光一、“後輩”二人への期待を明かす「これからどんどん知らない佐藤勝利、知らない北山宏光を発見するのが今からすごく楽しみ」
2022/02/18 05:00
2月17日、都内で「Endless SHOCK -Eternal-」製作発表が行われ、()、()、()、、、が登壇。同作への思いや、堂本が佐藤、北山ら新キャストへの期待などを語った。
「Endless SHOCK -Eternal-」を届ける最終決断は2日前
堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける「SHOCK」。2020年から堂本は主演に加え、作・構成・演出にクレジットされて初めての公演となったが、2020年2月28日以降3月いっぱいまでの帝国劇場公演が新型コロナウイルスの影響で中止に。
2020年9・10月の大阪・梅田芸術劇場メインホール公演では、堂本が感染防止を念頭においての演出、構成を施した「Endless SHOCK」のスピンオフとなる「Endless SHOCK -Eternal-」を上演。そのスピンオフ作品を2022年、新キャストと共に新演出で上演する。
堂本は、「まだ世の中が落ち着かない中、今回の公演をどうしようかすごく悩みました。皆さんには『Endless SHOCK』の会見があるという風に伝わっていましたよね。スピンオフである『Endless SHOCK -Eternal-』をお届けすると最終決断をしたのは2日前です。ギリギリまでどうしようか悩みました」と葛藤があったことを告白。
「ただ『Endless SHOCK -Eternal-』はやはりスピンオフ。特に今回キャストが大きく変わるので、本編を知らないままご覧になる方もいらっしゃると思います。やはり本編の気持ちを知ったうえで『Endless SHOCK -Eternal-』をご覧いただきたいという思いがあり、(本編を)配信でお届けすることにしました」と報告を交えつつあいさつした。
佐藤勝利「殻を破って新しい僕の一面を見せられたら」
東京・帝国劇場公演にてライバル役を演じる佐藤は、「14歳でジャニーズに入るまでエンタメに触れたことがなく、初めて生で触れたエンタメが『Endless SHOCK』でした。文字通り“終わらない衝撃”が今も僕の中で続いています。本来なら初日の1カ月前から稽古に入るのですが、強い思いがありまして、僕は11月から先走って(稽古をして)います」と気合いをアピール。
「本当に一生懸命やっていますし、そんな僕を見て光一くんが『失敗を怖がらずにやった方が良いよ』とおっしゃってくれて。殻を破って新しい僕の一面、ライバル役の一面を見せられたら」と意気込んだ。
北山宏光「20年前の自分に『お前はライバル役で立っているぞ』と言ってあげたい」
ヒロイン・リカ役を演じる綺咲は「諸先輩方に食らいつきながら大切に演じていきたい」、帝国劇場公演でオーナー役を演じる前田は「光一さんは毎回進化させていく方。去年とは違う-Eternal-を見せてくれると祈っております。新しいメンバーとともにすてきな作品を作っていきたい」とあいさつ。
福岡・博多座公演にてオーナー役を演じる島田があいさつをしようと立ち上がると、堂本が「補足させてください。博多はどっちをやるか分かりません…本編をやれたらいいなと思っています」とコメントし、周りを驚かせた。
続く、博多座公演でライバル役を演じる北山は、「博多座でどっちをやるか分からないというのを、先ほど前室で初めて聞いた北山です」とあいさつ。「僕も初めて触れたエンターテインメントが『Endless SHOCK』。約20年前の自分に『20年後、お前はライバル役で立っているぞ』と言ってあげたいですし、20年ごしにステージに立てることを誇りに思っています」と強い思いを伝えた。
堂本光一、後輩二人への期待を明かす
堂本は、佐藤、北山という後輩二人について「我々は“ファミリー”と言われていて、その中でちらちらと顔を合わせることはあっても、がっつりと仕事をしたことは考えてみるとあんまりないんですよ。そういう意味では、舞台は稽古からいろいろなことをみんなで共有しながら作っていくものですから、これからどんどん知らない、知らないを発見するのが今からすごく楽しみです」と言い、にっこり。
レポーターから「世代も違いますもんね?」と言われると、堂本は「何てことを言うんだ」とツッコミ。北山も「うちの座長をめちゃめちゃ言うじゃないですか」と言い、会場からは笑いがこぼれた。
佐藤が「(今)25です」と年齢を伝えると、堂本は「のデビューと(年齢が)一緒だ」と驚き。「舞台って不思議と年齢が関係なくなるので、先輩・後輩じゃなく、一人の役者として向き合うのが楽しみです」と期待を示した。
北山宏光、新情報の多さにパニック
佐藤は「最新のSHOCKのDVDを無言で提示され、強めに頷かれてそれで『決まったんだ』って思ったんです」と知った時の経緯を告白。「『出来るかな?』と不安はよぎりましたが、このチャンスを逃したら、僕はいつまで経っても帝劇に立てるスイッチを入れられないと思って」と決意を固めたことを明かした。また「演目もそうですし、基礎の基礎からやっています」と自主稽古の内容も明かした。
堂本は「昨日も(佐藤と)電話で話したんですよ。強い思いがあるからこそ『迷惑をかけられない』という思いがすごく先行しているように思って。『それは違うよ。どんどん稽古場で失敗して恥をかいた方が良いよ』って昨日話をしました」と伝えたアドバイスについて語った。
また、「北山という名前は結構以前から話には出ていたんです」と堂本が話すと、北山は「えぇ?! ちょっと今日初めて聞くこと多すぎるんですけど」と驚きの表情。「勝利が稽古しているって俺はしていないし、昨日も電話していたって俺かかってきていないし…」と、先輩・堂本から出される初めての情報の多さにあたふたしていた。
ミュージカル「Endless SHOCK -Eternal-」は、4月、5月に東京・帝国劇場にて、9月に福岡・博多座にて上演予定。
2022/02/18 05:00
2月17日、都内で「Endless SHOCK -Eternal-」製作発表が行われ、()、()、()、、、が登壇。同作への思いや、堂本が佐藤、北山ら新キャストへの期待などを語った。
「Endless SHOCK -Eternal-」を届ける最終決断は2日前
堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける「SHOCK」。2020年から堂本は主演に加え、作・構成・演出にクレジットされて初めての公演となったが、2020年2月28日以降3月いっぱいまでの帝国劇場公演が新型コロナウイルスの影響で中止に。
2020年9・10月の大阪・梅田芸術劇場メインホール公演では、堂本が感染防止を念頭においての演出、構成を施した「Endless SHOCK」のスピンオフとなる「Endless SHOCK -Eternal-」を上演。そのスピンオフ作品を2022年、新キャストと共に新演出で上演する。
堂本は、「まだ世の中が落ち着かない中、今回の公演をどうしようかすごく悩みました。皆さんには『Endless SHOCK』の会見があるという風に伝わっていましたよね。スピンオフである『Endless SHOCK -Eternal-』をお届けすると最終決断をしたのは2日前です。ギリギリまでどうしようか悩みました」と葛藤があったことを告白。
「ただ『Endless SHOCK -Eternal-』はやはりスピンオフ。特に今回キャストが大きく変わるので、本編を知らないままご覧になる方もいらっしゃると思います。やはり本編の気持ちを知ったうえで『Endless SHOCK -Eternal-』をご覧いただきたいという思いがあり、(本編を)配信でお届けすることにしました」と報告を交えつつあいさつした。
佐藤勝利「殻を破って新しい僕の一面を見せられたら」
東京・帝国劇場公演にてライバル役を演じる佐藤は、「14歳でジャニーズに入るまでエンタメに触れたことがなく、初めて生で触れたエンタメが『Endless SHOCK』でした。文字通り“終わらない衝撃”が今も僕の中で続いています。本来なら初日の1カ月前から稽古に入るのですが、強い思いがありまして、僕は11月から先走って(稽古をして)います」と気合いをアピール。
「本当に一生懸命やっていますし、そんな僕を見て光一くんが『失敗を怖がらずにやった方が良いよ』とおっしゃってくれて。殻を破って新しい僕の一面、ライバル役の一面を見せられたら」と意気込んだ。
北山宏光「20年前の自分に『お前はライバル役で立っているぞ』と言ってあげたい」
ヒロイン・リカ役を演じる綺咲は「諸先輩方に食らいつきながら大切に演じていきたい」、帝国劇場公演でオーナー役を演じる前田は「光一さんは毎回進化させていく方。去年とは違う-Eternal-を見せてくれると祈っております。新しいメンバーとともにすてきな作品を作っていきたい」とあいさつ。
福岡・博多座公演にてオーナー役を演じる島田があいさつをしようと立ち上がると、堂本が「補足させてください。博多はどっちをやるか分かりません…本編をやれたらいいなと思っています」とコメントし、周りを驚かせた。
続く、博多座公演でライバル役を演じる北山は、「博多座でどっちをやるか分からないというのを、先ほど前室で初めて聞いた北山です」とあいさつ。「僕も初めて触れたエンターテインメントが『Endless SHOCK』。約20年前の自分に『20年後、お前はライバル役で立っているぞ』と言ってあげたいですし、20年ごしにステージに立てることを誇りに思っています」と強い思いを伝えた。
堂本光一、後輩二人への期待を明かす
堂本は、佐藤、北山という後輩二人について「我々は“ファミリー”と言われていて、その中でちらちらと顔を合わせることはあっても、がっつりと仕事をしたことは考えてみるとあんまりないんですよ。そういう意味では、舞台は稽古からいろいろなことをみんなで共有しながら作っていくものですから、これからどんどん知らない、知らないを発見するのが今からすごく楽しみです」と言い、にっこり。
レポーターから「世代も違いますもんね?」と言われると、堂本は「何てことを言うんだ」とツッコミ。北山も「うちの座長をめちゃめちゃ言うじゃないですか」と言い、会場からは笑いがこぼれた。
佐藤が「(今)25です」と年齢を伝えると、堂本は「のデビューと(年齢が)一緒だ」と驚き。「舞台って不思議と年齢が関係なくなるので、先輩・後輩じゃなく、一人の役者として向き合うのが楽しみです」と期待を示した。
北山宏光、新情報の多さにパニック
佐藤は「最新のSHOCKのDVDを無言で提示され、強めに頷かれてそれで『決まったんだ』って思ったんです」と知った時の経緯を告白。「『出来るかな?』と不安はよぎりましたが、このチャンスを逃したら、僕はいつまで経っても帝劇に立てるスイッチを入れられないと思って」と決意を固めたことを明かした。また「演目もそうですし、基礎の基礎からやっています」と自主稽古の内容も明かした。
堂本は「昨日も(佐藤と)電話で話したんですよ。強い思いがあるからこそ『迷惑をかけられない』という思いがすごく先行しているように思って。『それは違うよ。どんどん稽古場で失敗して恥をかいた方が良いよ』って昨日話をしました」と伝えたアドバイスについて語った。
また、「北山という名前は結構以前から話には出ていたんです」と堂本が話すと、北山は「えぇ?! ちょっと今日初めて聞くこと多すぎるんですけど」と驚きの表情。「勝利が稽古しているって俺はしていないし、昨日も電話していたって俺かかってきていないし…」と、先輩・堂本から出される初めての情報の多さにあたふたしていた。
ミュージカル「Endless SHOCK -Eternal-」は、4月、5月に東京・帝国劇場にて、9月に福岡・博多座にて上演予定。
「日本一のお兄ちゃんをもう一度見たい」大阪桐蔭→慶應大キャプテン福井章吾が妹と目指す“春秋連覇”《4年前の後悔とは?》
2017年のセンバツを制した大阪桐蔭高校。そして今春、全日本大学野球選手権を制した慶應義塾大学。4年という月日が経っても、歓喜の輪の中心には主将・福井章吾がいた。
「彼が率いるチームはいつもひとつにまとまっていて強い」
甲子園で抱いた思いが、神宮での歓喜を見てよみがえってきた。
◇◇◇
「主将となったこの春の優勝は、部員165人分の達成感を感じましたし、これまで支えてくれた家族や指導者の方々に恩返しができました」
今季の慶大が掲げたスローガンは『繋勝~Giving Back~』。そのチーム理念の通り、監督・選手・スタッフが互いに信頼し合えたことが勝因だと、福井は何度も強調する。
堀井哲也監督が常日頃から部員たちに伝える「チームの勝利に対してどんな働きをしたかが大事。たとえ4打数ノーヒットでもチームの勝利に貢献できればいい」という教えが、福井はもちろん、陰でチームを支えるアナリストらにも浸透。天皇杯を争う東京六大学リーグや、大学日本一を決める全日本大学野球選手権でも誰一人としてフォア・ザ・チームの精神を忘れることはなかった。
大阪桐蔭→慶大野球部は史上初
いまや、春秋連覇を視野に入れるチームを牽引する福井だが、当初は自らの意思で慶大を志望していたわけではなかったという。大阪桐蔭時代の恩師・西谷浩一監督に勧められ、慶大の関係者と話したことが福井の考えを大きく変えた。
東京六大学野球や早慶戦について勉強していくうちに、同校の教えにある『独立自尊の精神』が「ひとつのことに捉われず、いろいろなことにチャレンジすることで、一度きりの人生がより面白くなる」という自身の考え方にマッチしていると気づいた。「慶應で野球をやってみたい」という思いは次第に強くなり、2度のAO入試の末に合格切符を掴んだ。
少し意外だが、錚々たるOBを輩出する大阪桐蔭としては初のルートである。
大学1年春からベンチ入りを果たした福井はそこから3年半で逞しく成長。堀井監督に「福井(章吾)の成長が、そのままチームの躍進に繋がった」と言われるほどの存在になった。
「もともとの性格からリーダーの役割を果たしていける生粋のリーダー。チームを引っ張る立場であることを負担に感じるどころか、『自分の力を発揮する場所だ』『自分のステージだ』とでもいうかのように、前向きな気持ちでやっている」(堀井監督)
監督が感じる課題を察し、自ら提案してくることも多いと堀井監督は感心する。そればかりか、選手に一番伝わりやすいベストタイミングを狙ってチームに浸透させていくという。
さらに大学3年春から正ポジションの座についたキャッチャーとしても、そのキャプテンシーをグラウンドの上で遺憾無く発揮する。ピンチの場面でも堂々としたボディランゲージとポジティブな声掛けでナインをまとめ、得点圏にランナーを背負いそうなシーンでは果敢に盗塁を刺す。緊迫した場面で打席に入る時には、応援のリズムに合わせた打撃動作を見せたこともあり、楽しむ余裕すら見せつける。どんな時も動じない強心臓は、大阪桐蔭時代からずっと変わらない。
「それこそ自分軸ではなくチーム軸という考え方です。前日にバッティングピッチャーをやってくれた同級生の顔や、徹夜してデータをとってくれたデータ班の顔、いつもサポートしてくれている監督やスタッフ、家族の顔を思い出したりすると、ちょっとやそっとのことでは引けないというか、そこで何かを体現したいという気持ちになります。それが前面的に出る気持ちの強さなのかなと思います」(福井)
また、「野球に対する勉強量が多く、相手の心理やベンチの心理を吸収する姿勢がものすごく高い」(堀井監督)と、捕手として投手の力を最大限に引き出す能力にも磨きがかかった。打者として重要な場面で結果を残せる勝負強さも、地道な積み重ねで培ってきた。
アナリストになった妹・みなみ
そんな福井にとって、今年は心強い“味方“が増えた。妹・みなみ(1年)が慶大に入学し、アナリストとして野球部に加わったのだ。
センバツの21世紀枠を目指していた北野高校の野球部でマネージャーを務めたみなみは、スポーツ推薦枠のない慶大が、全国の強者が揃う東京六大学リーグで戦う姿に共感し、サポートしたいという気持ちを強く抱いたという。
「マネージャーとしてもっと選手の役に立ちたかった、という感覚のまま終わらせずに、大学でもまた野球部に貢献できたらいいなと思いました。兄が近くにいたことで、アナリストという仕事も知れたので、もう一度やってみようかなと」
春の優勝は「兄がセンバツで優勝した時と同じく、夢のような気分でした」と特別な思いを抱いたが、それ以上に兄がまとめるチームの姿に魅せられている。
「慶大野球部には200人弱の部員がいますが、プレーはもちろん、人としてのレベルがすごく高いと感じました。何をするにも、いろいろな人から『ありがとう』という言葉が飛んできますし、誰に挨拶をしても笑顔で返してくれます。当たり前のようですごく大事なことをみなさんが徹底されている姿を見て『それは強いよね』と思いました」
まだアナリストとして慣れない作業も多いが、だからこそ、自分の時間を削ってでも「チームの勝利のために」と数字を追う日々を続けている。
「データは選手のためにあるので、私たちアナリストがデータを出すことで自己満足するのではなく、選手を優先に考えて行動したいと思います」
現在は基本的な投打成績に加え、打者の貢献度を測るQAB(クオリティー・アット・バット)や得点期待値、投手が3球で追い込んだ確率などのデータを扱う。最終学年になった時には、野球経験者が揃うデータ班が提出するような、より試合に直結する数値を扱える存在になりたいと抱負も教えてくれた。
兄妹で目指す“春秋連覇”
妹とともに戦うことになったとはいえ、福井にとって今シーズンが大学ラストイヤーとなる。つまり、みなみと同じ時間を共有できるのもこの秋まで。明治神宮野球大会を制して実現する“春秋連覇”への思いは一層、高まっている。
「妹と一緒に戦う野球はこの秋が最後なので、アイツに『おつかれさま』と言ってもらえるよう頑張りたいです。今年のチームのテーマである『一戦必勝』を念頭に、『1試合ずつ強くなるぞ』という気持ちで戦い、結果的に連覇に繋げられたらいいなと思います」
そんな兄の思いを妹はしっかりと受け止めている。
「兄は私の中で一番カッコイイ野球選手。1打席、1イニングでも長く兄の野球をしている姿を近くで見ていたいです。大学に入るまでは『頑張ってね』と言葉で伝えることしかできませんでしたが、今は同じチームにいるので役に立つことができるはずです」
実は、みなみには忘れられない思い出がある。
4年前の夏、家族とともに大阪桐蔭で春夏連覇を目指す兄を応援するため甲子園へ足を運んでいた。しかし、高校受験を控えていたみなみは、3回戦の仙台育英戦を前に塾へ行くために甲子園を離れた。勝利を信じて疑わなかったがゆえの行動だったが、結果はまさかのサヨナラ負け。
大阪桐蔭が敗れたことも悲しかったが、何より最後の試合を現地で応援できなかったことへの後悔が、みなみの心にはずっと残っている。
「笑って学生野球を終わってほしいと思いますし、日本一のお兄ちゃんをもう一度見たいです。そのためにも私はチームのために自分の役割を果たしたいです」
兄妹が力を合わせて“連覇”を目指す秋。その戦いは9月18日から始まる。
2017年のセンバツを制した大阪桐蔭高校。そして今春、全日本大学野球選手権を制した慶應義塾大学。4年という月日が経っても、歓喜の輪の中心には主将・福井章吾がいた。
「彼が率いるチームはいつもひとつにまとまっていて強い」
甲子園で抱いた思いが、神宮での歓喜を見てよみがえってきた。
◇◇◇
「主将となったこの春の優勝は、部員165人分の達成感を感じましたし、これまで支えてくれた家族や指導者の方々に恩返しができました」
今季の慶大が掲げたスローガンは『繋勝~Giving Back~』。そのチーム理念の通り、監督・選手・スタッフが互いに信頼し合えたことが勝因だと、福井は何度も強調する。
堀井哲也監督が常日頃から部員たちに伝える「チームの勝利に対してどんな働きをしたかが大事。たとえ4打数ノーヒットでもチームの勝利に貢献できればいい」という教えが、福井はもちろん、陰でチームを支えるアナリストらにも浸透。天皇杯を争う東京六大学リーグや、大学日本一を決める全日本大学野球選手権でも誰一人としてフォア・ザ・チームの精神を忘れることはなかった。
大阪桐蔭→慶大野球部は史上初
いまや、春秋連覇を視野に入れるチームを牽引する福井だが、当初は自らの意思で慶大を志望していたわけではなかったという。大阪桐蔭時代の恩師・西谷浩一監督に勧められ、慶大の関係者と話したことが福井の考えを大きく変えた。
東京六大学野球や早慶戦について勉強していくうちに、同校の教えにある『独立自尊の精神』が「ひとつのことに捉われず、いろいろなことにチャレンジすることで、一度きりの人生がより面白くなる」という自身の考え方にマッチしていると気づいた。「慶應で野球をやってみたい」という思いは次第に強くなり、2度のAO入試の末に合格切符を掴んだ。
少し意外だが、錚々たるOBを輩出する大阪桐蔭としては初のルートである。
大学1年春からベンチ入りを果たした福井はそこから3年半で逞しく成長。堀井監督に「福井(章吾)の成長が、そのままチームの躍進に繋がった」と言われるほどの存在になった。
「もともとの性格からリーダーの役割を果たしていける生粋のリーダー。チームを引っ張る立場であることを負担に感じるどころか、『自分の力を発揮する場所だ』『自分のステージだ』とでもいうかのように、前向きな気持ちでやっている」(堀井監督)
監督が感じる課題を察し、自ら提案してくることも多いと堀井監督は感心する。そればかりか、選手に一番伝わりやすいベストタイミングを狙ってチームに浸透させていくという。
さらに大学3年春から正ポジションの座についたキャッチャーとしても、そのキャプテンシーをグラウンドの上で遺憾無く発揮する。ピンチの場面でも堂々としたボディランゲージとポジティブな声掛けでナインをまとめ、得点圏にランナーを背負いそうなシーンでは果敢に盗塁を刺す。緊迫した場面で打席に入る時には、応援のリズムに合わせた打撃動作を見せたこともあり、楽しむ余裕すら見せつける。どんな時も動じない強心臓は、大阪桐蔭時代からずっと変わらない。
「それこそ自分軸ではなくチーム軸という考え方です。前日にバッティングピッチャーをやってくれた同級生の顔や、徹夜してデータをとってくれたデータ班の顔、いつもサポートしてくれている監督やスタッフ、家族の顔を思い出したりすると、ちょっとやそっとのことでは引けないというか、そこで何かを体現したいという気持ちになります。それが前面的に出る気持ちの強さなのかなと思います」(福井)
また、「野球に対する勉強量が多く、相手の心理やベンチの心理を吸収する姿勢がものすごく高い」(堀井監督)と、捕手として投手の力を最大限に引き出す能力にも磨きがかかった。打者として重要な場面で結果を残せる勝負強さも、地道な積み重ねで培ってきた。
アナリストになった妹・みなみ
そんな福井にとって、今年は心強い“味方“が増えた。妹・みなみ(1年)が慶大に入学し、アナリストとして野球部に加わったのだ。
センバツの21世紀枠を目指していた北野高校の野球部でマネージャーを務めたみなみは、スポーツ推薦枠のない慶大が、全国の強者が揃う東京六大学リーグで戦う姿に共感し、サポートしたいという気持ちを強く抱いたという。
「マネージャーとしてもっと選手の役に立ちたかった、という感覚のまま終わらせずに、大学でもまた野球部に貢献できたらいいなと思いました。兄が近くにいたことで、アナリストという仕事も知れたので、もう一度やってみようかなと」
春の優勝は「兄がセンバツで優勝した時と同じく、夢のような気分でした」と特別な思いを抱いたが、それ以上に兄がまとめるチームの姿に魅せられている。
「慶大野球部には200人弱の部員がいますが、プレーはもちろん、人としてのレベルがすごく高いと感じました。何をするにも、いろいろな人から『ありがとう』という言葉が飛んできますし、誰に挨拶をしても笑顔で返してくれます。当たり前のようですごく大事なことをみなさんが徹底されている姿を見て『それは強いよね』と思いました」
まだアナリストとして慣れない作業も多いが、だからこそ、自分の時間を削ってでも「チームの勝利のために」と数字を追う日々を続けている。
「データは選手のためにあるので、私たちアナリストがデータを出すことで自己満足するのではなく、選手を優先に考えて行動したいと思います」
現在は基本的な投打成績に加え、打者の貢献度を測るQAB(クオリティー・アット・バット)や得点期待値、投手が3球で追い込んだ確率などのデータを扱う。最終学年になった時には、野球経験者が揃うデータ班が提出するような、より試合に直結する数値を扱える存在になりたいと抱負も教えてくれた。
兄妹で目指す“春秋連覇”
妹とともに戦うことになったとはいえ、福井にとって今シーズンが大学ラストイヤーとなる。つまり、みなみと同じ時間を共有できるのもこの秋まで。明治神宮野球大会を制して実現する“春秋連覇”への思いは一層、高まっている。
「妹と一緒に戦う野球はこの秋が最後なので、アイツに『おつかれさま』と言ってもらえるよう頑張りたいです。今年のチームのテーマである『一戦必勝』を念頭に、『1試合ずつ強くなるぞ』という気持ちで戦い、結果的に連覇に繋げられたらいいなと思います」
そんな兄の思いを妹はしっかりと受け止めている。
「兄は私の中で一番カッコイイ野球選手。1打席、1イニングでも長く兄の野球をしている姿を近くで見ていたいです。大学に入るまでは『頑張ってね』と言葉で伝えることしかできませんでしたが、今は同じチームにいるので役に立つことができるはずです」
実は、みなみには忘れられない思い出がある。
4年前の夏、家族とともに大阪桐蔭で春夏連覇を目指す兄を応援するため甲子園へ足を運んでいた。しかし、高校受験を控えていたみなみは、3回戦の仙台育英戦を前に塾へ行くために甲子園を離れた。勝利を信じて疑わなかったがゆえの行動だったが、結果はまさかのサヨナラ負け。
大阪桐蔭が敗れたことも悲しかったが、何より最後の試合を現地で応援できなかったことへの後悔が、みなみの心にはずっと残っている。
「笑って学生野球を終わってほしいと思いますし、日本一のお兄ちゃんをもう一度見たいです。そのためにも私はチームのために自分の役割を果たしたいです」
兄妹が力を合わせて“連覇”を目指す秋。その戦いは9月18日から始まる。
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