#奋进新时代 建设新通辽# 【市委政法委召开市直政法系统2022年第4次双周例会】3月8日下午,市委政法委召开市直政法系统2022年第4次(总第11次)双周例会,会议由市委副书记、政法委书记方玉东主持。市政府副市长、公安局局长王勇,市中级人民法院党组书记、院长宋建波,市人民检察院党组书记、检察长王彦春及市安全局、市司法局等相关部门负责人出席会议。https://t.cn/A66Gyz6L
【普京的清单,“英国可能排第一”】俄罗斯和乌克兰的军事冲突6日已进入第11天。在美欧等西方国家继续对俄罗斯进行制裁之际,俄总统普京再次发出严厉警告。普京不仅警告乌克兰“国家地位可能不保”,还敲打西方“在乌克兰设禁飞区就等同介入战争”。对于西方的制裁,普京还要求政府部门在两天内确定对俄实施不友好行为的外国名单。普京的严厉警告令西方越来越担忧。许多国家认为,如果把俄罗斯逼入死角会遭到不可承受的反击。《华盛顿邮报》5日称,美国及盟友正在悄悄制定一项“应急计划”,准备应对如果俄罗斯军事行动取得成功,乌克兰政府将被迫流亡。英国《太阳报》6日称,美英特种部队正准备协助乌克兰总统泽连斯基撤离的行动。
“明确警告和严厉威胁”
“指向美国和北约:普京再次发出明确警告和严厉威胁”,德国《南德意志报》6日称,俄罗斯总统普京周六的一番话再次让西方感到担忧。当天,他在国际劳动妇女节前夕会见了俄航空业女飞行员和空乘人员代表。普京一边喝茶一边微笑着,他通过在场的媒体明确向西方此前有关在乌克兰领土设立禁飞区的说法发出警告称,在这个方面的任何行动都将被俄罗斯视为该国家介入战争。普京还严厉批评了西方的制裁:“顺便说一句,西方正在实施的这些制裁,它们类似于宣战。”但他又称,希望不会到那种地步,因为(西方)应该明白这会威胁到全世界。
美联社称,美国总统拜登5日晚与乌克兰总统泽连斯基通了电话。此前几小时,泽连斯基与美国一些议员举行了视频会议。报道称,泽连斯基在与美国议员视频通话时再次呼吁美方协助在乌克兰建立禁飞区,同时加大对俄的制裁,包括对俄能源的制裁。不过,报道没提拜登与泽连斯基通话时是否提到禁飞区问题。
美国有线电视新闻网(CNN)称,美国和北约已经明确表示不会设禁飞区或向乌克兰派遣军队。美国国务卿布林肯4日在记者会上表示:“实施类似禁飞区的唯一方法是派遣北约飞机进入乌克兰领空并击落俄罗斯战机,这可能在欧洲引发全面战争。拜登总统一直明确表示,我们不打算与俄罗斯开战。”北约秘书长斯托尔滕贝格当天也在北约特别外长会议上表示,设立禁飞区会导致俄乌冲突从乌克兰国内升级为“野蛮的、波及欧洲的战争”。“我们不是这场冲突的一部分,我们有必要避免这场冲突升级并蔓延至乌克兰之外。”
对此,泽连斯基4日发表视频讲话时禁不住抱怨:“我不知道,北约还能够保卫谁?它是否还有能力保卫北约成员国?”他说,北约为乌克兰所做的只是提供了50吨柴油。“这些燃料足够让我们烧毁布达佩斯备忘录(美英等1994年与乌克兰签署备忘录,为换取乌放弃核武器而保证将保护乌不受军事入侵——编者注)。对我们来说,这份备忘录已经是灰烬了。”
英国或列“不友好名单”首位
对于美西方来说,目前唯一能做的就是继续对俄罗斯进行制裁。白宫发言人5日称,拜登当天在与泽连斯基通话时“强调了美国及盟国和合作伙伴为提高俄入侵乌克兰所付出的代价而采取的持续行动”,并特别提到维萨(信用)卡和万事达卡当天暂停在俄罗斯服务的决定。不过,《华尔街日报》称,对于这两家国际信用卡公司的决定,受影响最大的是居住在俄罗斯的外国人,俄本国居民受影响较小,因为他们即使使用带有维萨卡和万事达卡标识的信用卡,交易完全可以通过俄国内支付系统完成交易。事实上,维萨卡和万事达卡此次决定,可能会让这两家公司每年各自损失近十亿美元的净收入。
事实上,越来越多公司在为追随美欧制裁俄罗斯付出代价。芬兰中央商会6日公布的调查结果显示,在120家受访公司中,约80%的公司认为西方对俄制裁措施对本公司产生负面影响,其中24%的公司认为受到严重影响。英国《金融时报》称,由于许多在西方上市的俄罗斯公司受到制裁而股价暴跌,西方投资者因此损失将高达1700亿美元。报道称,美国最大的投资公司之一贝莱德集团不久前刚收购了俄Polymetal金属公司的股份,该公司股价近几天来下跌超过70%。
从西方制裁中唯一受益的可能只有从俄进口油气转手卖高价的西方石油公司了。欧洲最大石油公司壳牌公司以每桶低于基准价格28美元的创纪录折扣价购买了一批俄罗斯原油。乌克兰外长库列巴5日发推称,这种油有“乌克兰民众鲜血的味道”。对此,壳牌公司表示将继续采购俄石油,但会把部分利润用于帮助乌难民。
俄《观点报》6日称,对西方的制裁,普京已明确指示政府在两天内确定“不友好国家名单”。报道引述专家的话称,英国将排在“不友好国家名单”的首位,德国、波兰等国也将被列入名单中。
美正悄悄制定“应急计划”
在反击西方制裁的同时,普京5日表示:“对乌军事基础设施的摧毁任务已几近完成。”他说:“我们的军队将完成所有既定任务。我对此毫不怀疑。整个特别军事行动过程说明,行动正在按照总参谋部既定的计划和时间表在进行。”普京还警告称,基辅当局应当清楚一点,“如果继续一条路走到黑,乌克兰国家地位可能不保。”
俄罗斯国防部发言人科纳申科夫少将6日表示,在俄军的密集攻击下,过去一天乌克兰又有61处军事设施被毁。科纳申科夫此前称,由于乌政府无意劝阻民族主义分子,俄军从5日18时起恢复进攻。他称,俄方为马里乌波尔和沃尔诺瓦哈的民众开通了人道主义通道,但这两地居民被民族主义分子扣押,无法经通道离开。
曾参加前两轮谈判的乌克兰人民公仆党议会党团主席阿拉哈米亚5日在社交媒体上称,乌俄将于7日举行第三轮谈判。不过,国际媒体似乎对新的谈判不太关注。毕竟,谈判桌上能达成的结果取决于战场形势。
《华盛顿邮报》5日称,美国及盟友正在悄悄制定“应急计划”,以准备应对如果俄军事行动取得成功,乌克兰政府被迫流亡的情况。美国全国广播公司(NBC)称,一群美国议员5日与前总统国家安全事务助理奥布莱恩会晤,商议让泽连斯基政府流亡国外的事。这些议员称,让泽连斯基留在乌克兰具有“重大价值”,包括“政治优势”“形象优势”和“士气优势”,但如果他的生命“处于危险之中”,就没有价值了。
英国《太阳报》6日称,美英特种部队正在准备执行协助乌克兰总统泽连斯基撤离的行动。消息称,150 名美国海军海豹突击队士兵和70 名英国特种空勤团士兵计划参加此次行动,目前他们正在立陶宛的一处军事基地与乌克兰军队进行联合训练。
“俄乌冲突将对全球经济产生严重影响”,国际货币基金组织(IMF)5日发表声明警告称,冲突带来的能源和粮食价格飙升将对全球。目前,纽约商品交易所4月的原油期货价格已突破每桶115美元,芝加哥期货交易所小麦价格本周涨幅超过40%。
CNN称,俄罗斯“入侵”乌克兰以来,世界秩序正在发生深刻变化。在“9·11”恐怖袭击之后,这场冲突给世界地缘政治秩序带来了确定将发生重大变化的“暴力叹号”。(《环球时报》3月7日16版文章,●本报驻俄罗斯、德国特派特约记者 隋鑫 青木●陈康 柳玉鹏)
“明确警告和严厉威胁”
“指向美国和北约:普京再次发出明确警告和严厉威胁”,德国《南德意志报》6日称,俄罗斯总统普京周六的一番话再次让西方感到担忧。当天,他在国际劳动妇女节前夕会见了俄航空业女飞行员和空乘人员代表。普京一边喝茶一边微笑着,他通过在场的媒体明确向西方此前有关在乌克兰领土设立禁飞区的说法发出警告称,在这个方面的任何行动都将被俄罗斯视为该国家介入战争。普京还严厉批评了西方的制裁:“顺便说一句,西方正在实施的这些制裁,它们类似于宣战。”但他又称,希望不会到那种地步,因为(西方)应该明白这会威胁到全世界。
美联社称,美国总统拜登5日晚与乌克兰总统泽连斯基通了电话。此前几小时,泽连斯基与美国一些议员举行了视频会议。报道称,泽连斯基在与美国议员视频通话时再次呼吁美方协助在乌克兰建立禁飞区,同时加大对俄的制裁,包括对俄能源的制裁。不过,报道没提拜登与泽连斯基通话时是否提到禁飞区问题。
美国有线电视新闻网(CNN)称,美国和北约已经明确表示不会设禁飞区或向乌克兰派遣军队。美国国务卿布林肯4日在记者会上表示:“实施类似禁飞区的唯一方法是派遣北约飞机进入乌克兰领空并击落俄罗斯战机,这可能在欧洲引发全面战争。拜登总统一直明确表示,我们不打算与俄罗斯开战。”北约秘书长斯托尔滕贝格当天也在北约特别外长会议上表示,设立禁飞区会导致俄乌冲突从乌克兰国内升级为“野蛮的、波及欧洲的战争”。“我们不是这场冲突的一部分,我们有必要避免这场冲突升级并蔓延至乌克兰之外。”
对此,泽连斯基4日发表视频讲话时禁不住抱怨:“我不知道,北约还能够保卫谁?它是否还有能力保卫北约成员国?”他说,北约为乌克兰所做的只是提供了50吨柴油。“这些燃料足够让我们烧毁布达佩斯备忘录(美英等1994年与乌克兰签署备忘录,为换取乌放弃核武器而保证将保护乌不受军事入侵——编者注)。对我们来说,这份备忘录已经是灰烬了。”
英国或列“不友好名单”首位
对于美西方来说,目前唯一能做的就是继续对俄罗斯进行制裁。白宫发言人5日称,拜登当天在与泽连斯基通话时“强调了美国及盟国和合作伙伴为提高俄入侵乌克兰所付出的代价而采取的持续行动”,并特别提到维萨(信用)卡和万事达卡当天暂停在俄罗斯服务的决定。不过,《华尔街日报》称,对于这两家国际信用卡公司的决定,受影响最大的是居住在俄罗斯的外国人,俄本国居民受影响较小,因为他们即使使用带有维萨卡和万事达卡标识的信用卡,交易完全可以通过俄国内支付系统完成交易。事实上,维萨卡和万事达卡此次决定,可能会让这两家公司每年各自损失近十亿美元的净收入。
事实上,越来越多公司在为追随美欧制裁俄罗斯付出代价。芬兰中央商会6日公布的调查结果显示,在120家受访公司中,约80%的公司认为西方对俄制裁措施对本公司产生负面影响,其中24%的公司认为受到严重影响。英国《金融时报》称,由于许多在西方上市的俄罗斯公司受到制裁而股价暴跌,西方投资者因此损失将高达1700亿美元。报道称,美国最大的投资公司之一贝莱德集团不久前刚收购了俄Polymetal金属公司的股份,该公司股价近几天来下跌超过70%。
从西方制裁中唯一受益的可能只有从俄进口油气转手卖高价的西方石油公司了。欧洲最大石油公司壳牌公司以每桶低于基准价格28美元的创纪录折扣价购买了一批俄罗斯原油。乌克兰外长库列巴5日发推称,这种油有“乌克兰民众鲜血的味道”。对此,壳牌公司表示将继续采购俄石油,但会把部分利润用于帮助乌难民。
俄《观点报》6日称,对西方的制裁,普京已明确指示政府在两天内确定“不友好国家名单”。报道引述专家的话称,英国将排在“不友好国家名单”的首位,德国、波兰等国也将被列入名单中。
美正悄悄制定“应急计划”
在反击西方制裁的同时,普京5日表示:“对乌军事基础设施的摧毁任务已几近完成。”他说:“我们的军队将完成所有既定任务。我对此毫不怀疑。整个特别军事行动过程说明,行动正在按照总参谋部既定的计划和时间表在进行。”普京还警告称,基辅当局应当清楚一点,“如果继续一条路走到黑,乌克兰国家地位可能不保。”
俄罗斯国防部发言人科纳申科夫少将6日表示,在俄军的密集攻击下,过去一天乌克兰又有61处军事设施被毁。科纳申科夫此前称,由于乌政府无意劝阻民族主义分子,俄军从5日18时起恢复进攻。他称,俄方为马里乌波尔和沃尔诺瓦哈的民众开通了人道主义通道,但这两地居民被民族主义分子扣押,无法经通道离开。
曾参加前两轮谈判的乌克兰人民公仆党议会党团主席阿拉哈米亚5日在社交媒体上称,乌俄将于7日举行第三轮谈判。不过,国际媒体似乎对新的谈判不太关注。毕竟,谈判桌上能达成的结果取决于战场形势。
《华盛顿邮报》5日称,美国及盟友正在悄悄制定“应急计划”,以准备应对如果俄军事行动取得成功,乌克兰政府被迫流亡的情况。美国全国广播公司(NBC)称,一群美国议员5日与前总统国家安全事务助理奥布莱恩会晤,商议让泽连斯基政府流亡国外的事。这些议员称,让泽连斯基留在乌克兰具有“重大价值”,包括“政治优势”“形象优势”和“士气优势”,但如果他的生命“处于危险之中”,就没有价值了。
英国《太阳报》6日称,美英特种部队正在准备执行协助乌克兰总统泽连斯基撤离的行动。消息称,150 名美国海军海豹突击队士兵和70 名英国特种空勤团士兵计划参加此次行动,目前他们正在立陶宛的一处军事基地与乌克兰军队进行联合训练。
“俄乌冲突将对全球经济产生严重影响”,国际货币基金组织(IMF)5日发表声明警告称,冲突带来的能源和粮食价格飙升将对全球。目前,纽约商品交易所4月的原油期货价格已突破每桶115美元,芝加哥期货交易所小麦价格本周涨幅超过40%。
CNN称,俄罗斯“入侵”乌克兰以来,世界秩序正在发生深刻变化。在“9·11”恐怖袭击之后,这场冲突给世界地缘政治秩序带来了确定将发生重大变化的“暴力叹号”。(《环球时报》3月7日16版文章,●本报驻俄罗斯、德国特派特约记者 隋鑫 青木●陈康 柳玉鹏)
【中村屋酒店の兄弟】
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
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