#华电报道# 【喜报丨华电参赛队伍荣获首届北京高校系统管理岗位青年教职工职业能力竞赛一等奖】
近日,首届北京高校系统管理岗位青年教职工职业能力竞赛(简称“青管赛”)成绩揭晓,由华电对外联络与合作处梁玉超、学生处刘璐、控制与计算机工程学院王志楠三位青年管理干部组成的参赛队伍在本届比赛中获得A组一等奖。
近日,首届北京高校系统管理岗位青年教职工职业能力竞赛(简称“青管赛”)成绩揭晓,由华电对外联络与合作处梁玉超、学生处刘璐、控制与计算机工程学院王志楠三位青年管理干部组成的参赛队伍在本届比赛中获得A组一等奖。
#洛阳24小时# 【河南洛阳:把创新落到产业上,引领产业升级】国家速滑馆“冰丝带”的幕墙玻璃,来自洛阳北方玻璃技术股份有限公司;“世界第一宽桥”——济南黄河凤凰大桥的减隔震支座,由洛阳双瑞特种装备有限公司量身定制……“洛阳创新”捷报频传。
在多个场合,河南省委常委、洛阳市委书记江凌不止一次要求坚持以创新引领发展主战略,突出以科技创新引领产业升级,聚焦产业发展推动科技创新和成果转化,真正把创新落到产业上,并要求各级领导干部加强对产业发展和科技创新规律的研究,奋力闯出高质量发展新天地。
在日前召开的2022年洛阳市人代会上,该市市长徐衣显提出,洛阳要以打造更高水平的国家创新型城市为抓手,聚焦伊滨科技城规划建设、高新区重塑重振、智慧岛创新社区建设、新型研发机构发展、高新技术企业倍增,在新一轮区域经济版图重构中重塑洛阳发展新优势。
洛阳北方玻璃技术有限公司生产的12.5米超大尺寸中空玻璃
搭建平台 加速集聚高端创新资源
在洛阳伊滨区中兴智慧城项目现场,科技日报记者看到塔吊林立,11栋研发中心大楼即将全部封顶。据悉,这里是伊滨区正在打造的一个智慧岛创新社区。
洛阳市科技局负责人介绍,在发挥中兴行业龙头企业产业链整合作用,吸引信息通信企业在洛阳市集聚发展的同时,中兴智慧城还将全面导入智慧园区、金融服务、孵化服务等平台,为科技型人才提供一站式创新创业服务。
有了高层次的创新平台,企业创新才能如虎添翼。去年以来,洛阳充分发挥国家自创区洛阳片区的龙头作用,着力建设智慧岛创新社区、新型研发机构、中试基地等创新平台,着力打造高能级创新平台矩阵,加速集聚各类高端创新资源,不断激发高质量发展新动能。
创新激情“唤”起来了。高效成型铣磨车、免示教智能视觉机器人、激光增材技术……在位于洛阳高新区的清洛基地,一项项先进的创新成果不断涌现,持续为产业转型升级赋能。作为省级重大新型研发机构,清洛基地成立5年来,已形成独具特色的“平台+孵化器+实业”的运营模式,重点参股孵化企业20余家。
围绕新型研发机构建设,洛阳着力强化政策引导,在土地、资金、专项人才编制等方面予以支持,与国内外一流高校、科研院所和行业龙头企业合作建设了17家新型研发机构,有力推动洛阳产业链转向中高端、关键环。
创新力量“聚”起来了。国家农机装备创新中心,实现了轮边驱动技术在国产农机上的首次应用,研发出全国首款“5G+氢燃料”电动拖拉机,成功开发智能农业装备管理平台……洛阳已建设各类创新平台2373个,其中国家级创新平台95个,国家农机装备创新中心、国家兽用药品工程技术研究中心、航空精密轴承国家重点实验室等一批“国字号”创新中心、研发中心、重点实验室,引领洛阳企业勇攀创新高峰。
洛阳双瑞公司生产的一批减震支座正在起运
培育“尖兵” 企业创新能力不断增强
一个个透明的手机盖板被放入智能检测设备内,经视觉识别系统扫描,几秒钟后屏幕显示出检测结果……日前,在中科慧远视觉技术(洛阳)有限公司(以下简称中科慧远),技术人员正对一批手机盖板检测仪进行最后调试。
手机盖板,即安装在手机触摸屏表面的玻璃。随着智能手机的兴起,其应用变得极为广泛。此前,国内厂商在手机盖板检测上主要依赖人工,存在成本高、难度大、良品率不稳定等问题。
面对市场需求,中科慧远依托自身技术积累,成功研发出手机盖板检测仪。这款嵌入视觉识别技术的手机盖板检测仪打破了国外技术垄断,将检测效率提高了近20倍,核心性能指标全球领先。
如今在洛阳,类似中科慧远这样的创新主体比比皆是。去年以来,洛阳着力实施科技型中小企业“春笋”计划、高新技术企业倍增行动,完善“小申高”“高升规”“规变强”等政策支撑体系,鼓励引导更多企业依靠科技创新做强做优,培育更多行业“尖兵”。
创新“龙头”动力十足。为进一步激发企业建设创新龙头企业的内生动力,洛阳建立了创新龙头企业培育库,在重大产业关键技术研发等方面给予重点支持。目前,洛阳共有25家企业入选河南省创新龙头企业,占全省总数的21.55%。
“中坚力量”活力四射。洛阳着力实施高新技术企业倍增行动,目前已培育高新技术企业903家,主要分布在先进装备制造、电子信息、新材料、新能源、节能环保等高新技术领域,有力支撑了洛阳产业结构优化和制造业高质量发展,成为创新驱动发展的重要动力源。
中小企业快速崛起。洛阳新备案国家科技型中小企业2228家,同比增长18.5%。一批创新能力强、成长速度快、发展潜力大的“科技小巨人”快速崛起,为高质量发展注入新活力。
国家农机装备中心研发成功的中国首台5G+氢燃料电动拖拉机
优化生态 让创新活力不断释放
在位于洛阳国家大学科技园的视微影像(河南)科技有限公司中试生产车间里,彭先兆团队成员正在加紧组装调试一批眼科高端OCT影像设备。前不久,该企业自主研发的VG200型OCT影像设备实现小规模量产,多项性能国际领先。
2015年,彭先兆带领团队从美国回到洛阳,成为第一个落户洛阳国家大学科技园的海外归国团队。“选择来洛阳,是因为这里不仅有良好的创业政策和资金支持,还有全程‘保姆+管家式’的服务,让我们能够一心一意搞科研。”彭先兆说。
洛阳坚持引育并重、以用为本,持续实施“河洛英才计划”,不断完善引才、育才、留才政策,构筑人才“强磁场”,引来高端“双创”团队。近年,洛阳采取兼职挂职、客座教授、共享院士等模式引才,先后柔性引进两院院士36名,直接引进院士、中原学者等各类高层次人才33人,落地高层次创业创新人才(团队)35名(支)。
“英雄不论出处,谁有本事谁就揭榜。”前不久,洛阳正式实施重大科技创新项目“揭榜挂帅”制度,着力打通体制机制“梗阻”、补齐政策制度“短板”,迈出深化科技创新体制改革的关键一步。
理顺机制,成果转化“顺”起来。洛阳着力建立精简、统一、高效的管理体系和市场服务体系,改进科研人员考核评价机制,完善知识产权保护、技术转让转化、科技成果收益分配等体制机制,推动科研院所以市场化、企业化、产业化为发展方向,理顺成果转化体制机制,加速科技成果转化。
优化服务,引导企业“动”起来。洛阳深入开展“万人助万企”活动,既抓好惠企政策落实、创新要素保障、政务环境优化等工作,尽心尽力为企业减负纾困,同时更加注重引导企业精准把握产业发展新“风口”、科技创新新“风口”,通过结构调整、技术创新、深化改革等,加快实现转型发展高质量发展。
刚刚召开的洛阳市科技工作会议,提出了2022年主要预期目标:全市研发经费投入强度达到3.15%左右,新建各类创新平台400个,高新技术企业突破1100家,国家科技型中小企业达到2400家,规上工业企业研发活动覆盖率达到60%以上,引育河洛创新创业、青年创新创业等人才团队60个以上,全市技术合同成交额突破100亿元……
(记者:戚帅华 乔地图片:曾宪平、乔地)
在多个场合,河南省委常委、洛阳市委书记江凌不止一次要求坚持以创新引领发展主战略,突出以科技创新引领产业升级,聚焦产业发展推动科技创新和成果转化,真正把创新落到产业上,并要求各级领导干部加强对产业发展和科技创新规律的研究,奋力闯出高质量发展新天地。
在日前召开的2022年洛阳市人代会上,该市市长徐衣显提出,洛阳要以打造更高水平的国家创新型城市为抓手,聚焦伊滨科技城规划建设、高新区重塑重振、智慧岛创新社区建设、新型研发机构发展、高新技术企业倍增,在新一轮区域经济版图重构中重塑洛阳发展新优势。
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围绕新型研发机构建设,洛阳着力强化政策引导,在土地、资金、专项人才编制等方面予以支持,与国内外一流高校、科研院所和行业龙头企业合作建设了17家新型研发机构,有力推动洛阳产业链转向中高端、关键环。
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洛阳双瑞公司生产的一批减震支座正在起运
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一个个透明的手机盖板被放入智能检测设备内,经视觉识别系统扫描,几秒钟后屏幕显示出检测结果……日前,在中科慧远视觉技术(洛阳)有限公司(以下简称中科慧远),技术人员正对一批手机盖板检测仪进行最后调试。
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中小企业快速崛起。洛阳新备案国家科技型中小企业2228家,同比增长18.5%。一批创新能力强、成长速度快、发展潜力大的“科技小巨人”快速崛起,为高质量发展注入新活力。
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在位于洛阳国家大学科技园的视微影像(河南)科技有限公司中试生产车间里,彭先兆团队成员正在加紧组装调试一批眼科高端OCT影像设备。前不久,该企业自主研发的VG200型OCT影像设备实现小规模量产,多项性能国际领先。
2015年,彭先兆带领团队从美国回到洛阳,成为第一个落户洛阳国家大学科技园的海外归国团队。“选择来洛阳,是因为这里不仅有良好的创业政策和资金支持,还有全程‘保姆+管家式’的服务,让我们能够一心一意搞科研。”彭先兆说。
洛阳坚持引育并重、以用为本,持续实施“河洛英才计划”,不断完善引才、育才、留才政策,构筑人才“强磁场”,引来高端“双创”团队。近年,洛阳采取兼职挂职、客座教授、共享院士等模式引才,先后柔性引进两院院士36名,直接引进院士、中原学者等各类高层次人才33人,落地高层次创业创新人才(团队)35名(支)。
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理顺机制,成果转化“顺”起来。洛阳着力建立精简、统一、高效的管理体系和市场服务体系,改进科研人员考核评价机制,完善知识产权保护、技术转让转化、科技成果收益分配等体制机制,推动科研院所以市场化、企业化、产业化为发展方向,理顺成果转化体制机制,加速科技成果转化。
优化服务,引导企业“动”起来。洛阳深入开展“万人助万企”活动,既抓好惠企政策落实、创新要素保障、政务环境优化等工作,尽心尽力为企业减负纾困,同时更加注重引导企业精准把握产业发展新“风口”、科技创新新“风口”,通过结构调整、技术创新、深化改革等,加快实现转型发展高质量发展。
刚刚召开的洛阳市科技工作会议,提出了2022年主要预期目标:全市研发经费投入强度达到3.15%左右,新建各类创新平台400个,高新技术企业突破1100家,国家科技型中小企业达到2400家,规上工业企业研发活动覆盖率达到60%以上,引育河洛创新创业、青年创新创业等人才团队60个以上,全市技术合同成交额突破100亿元……
(记者:戚帅华 乔地图片:曾宪平、乔地)
【中村屋酒店の兄弟】
『中村屋酒店の兄弟』藤原季節さん、長尾卓磨さんインタビュー
―お2人は最初から俳優を目指していらっしゃったんですか?
藤原 僕は物心ついた時から俳優になりたいと思っていました。映画が好きだったんですよ。ジャッキー・チェンに憧れて、絶対俳優になるぞと決めていたので高校卒業後上京しました。
―じゃあ夢を叶えられたんですね。
藤原 まあまだ途中ではありますけれども。一応。
長尾 子どものころ、「先祖が上杉謙信だよ」と聞いて、戦国武将になりたかったんです。現代社会では無理だなと思って、馬に乗って刀振り回すにはこの中に入ればいいのかなって。それが中井貴一さん主演の「武田信玄」(1988年大河ドラマ)。仕事としては大学卒業してから広告代理店に入って、遠回りしました。
―俳優じゃなく”武将”が始まり!だからお城巡りがお好きなんですね。なりたかった武将役は?
長尾 『信虎』(2021/金子修介監督)で上杉景勝(長尾顕景)役をやらせていただきました。やってみたいのは、やはり上杉謙信(長尾景虎)役です。
nakamuraya1.jpg
―役をいただいたときと、演じ終わってから印象の違いはありましたか?
藤原 役をいただいたときは、兄弟との関係性で役を見ているというよりは「和馬」という役にフォーカスして見ていたんです。東京と実家を行き来して居場所を探している青年を演じるんだな、って。演じ終わったときに、長尾さんっていうお兄ちゃんと共演して「兄と一緒にいるときの自分」っていうのは、ある意味弟という役割だったり、仮面をかぶった弟という人間を演じようとしている青年でもあるなと思って。それが自分が働いている、東京でやってきたこととかが兄にバレたりして、そういう身ぐるみ剥がされていくというか正体がバレていくところの変化だったり、関係性においての青年にフォーカスを合わせて見れるようになった。それが演じる前と後では違いました。
長尾 僕も最初の印象では「何を勝手なこと言ってるんだ」と弟に対してあったんですけど、季節くんが、会った瞬間から可愛くて、どんどん可愛くなってきて、なんかずっと横顔を見ていたような感覚がありました。
監督が常々「優しく、もっともっと優しく接してください。怖いほど優しく。全て表面上は優しく」と言っていて。終わったときは、今、季節くんが言ってくれたみたいに、「兄という役割を自分で作っている」「兄としての役割を急に演じなくてはいけないと思いこんだ人間」なんじゃないかなと、同じようなことを考えました。
―優しい、いいお兄ちゃんでした。
藤原 その「優しい、いいお兄ちゃん」っていうのは、弟の前で見せるお兄ちゃんの顔で、本当のところは何もわからない。そういう裏側も見える映画になっていればいいなと思います。
―お兄ちゃんが一瞬怖く見えるところがありますね。お母さんの介護をずっと1人で背負ってきて、数年後に帰ってきた何もしなかった弟に対しての葛藤があると思いました。
藤原 そう見ていただけると嬉しいです。
―お母さんの言う「ありがとう」が他人に対しての「ありがとう」で、そこがお兄ちゃんには辛いだろうと思いました。お2人は、お若いので介護の経験はないでしょう?
長尾 祖父母はいますが、そこまでの介護はしていないです。
藤原 僕も未経験です。
―長尾さん、ご兄弟はいらっしゃいますか?
長尾 いません。ひとりっ子です。
―藤原さんは妹さんがいらっしゃるんですよね。
藤原 はい、そうです。姉もいます。
―女の子の間の男の子って特権階級みたいなものです(笑)。優遇されますよね。
長尾・藤原 (笑)そうですね。
藤原 たしかに、優遇という言い方はあれなんですけど、母からは可愛がってもらってたんじゃないかな、と思います。
―「しかたがないなぁ」と思いつつ弟は可愛い。お兄ちゃんは弟が生まれたとたん「お兄ちゃん」でいなくちゃいけなくて、それなのに…という辛さもあります。短い中にいろんなことが詰まっていて、監督さんがお若いのにこのお話、と驚きました。
藤原 僕もそう思いました。
長尾 うん。
―今振り返ってみて、印象に残っているシーンは?
藤原 最後に兄が弟に言う言葉ですね。封筒の。
あの台詞に白磯君が言いたかった兄弟の距離間というものが、全部詰まっているように思います。弟が東京で何をしてきたかということを知って、兄が問い詰めることもできた。でもそれを全部飲み込んで、あの台詞に全てを込めるっていうのがやりたかったことなんじゃないかな。
そのとき自分が演じていた和馬の表情も印象的だなと、自分自身思いました。
―まばたき多くなっていました。
藤原 (笑)
―お兄ちゃんはいかがでしょうか?
長尾 僕はその前夜の2人でタバコを吸うところ。弟がどういう時間を過ごして店の前に出てきたのか、言葉を用意していたのか、しなかったのかという2人の関係。兄ははじめ、次の日に行くことがわかっているのかいないのか。2人のあいだにたゆたう時間、とても印象的でしたね。
IMG_6917 (2).jpg
―この映画で耳に残ったのが、2人が呼ぶ「母ちゃん」なんです。いいな、と思いました。お2人差支えなかったら、お母さんを何と呼んでいらっしゃるか教えてください。
藤原 僕は「かあちゃん」って呼んでますね。
―映画と同じですね。長尾さんは?
長尾 ○○子。さん付けするか、しないか。
―名前を呼ぶんですか?
藤原 長尾さんらしいですね。
長尾 そうかな? 十代から両親は名前で呼んでいます。
―それは、ご両親に言われたわけじゃなくて、自分で?
長尾 はい、自分で。家に来る友達もみんなそう呼んでいました。
―母親という役割より○○子さんが前に出ているって、すごく個人的というか欧米っぽいです。
長尾 反抗期のころで、所詮他人だろうっていうのもあって。その方が人として敬意をもって接することができるだろう、と。お袋っていうのもなんかちょっと。
藤原 父親のことを「親父」って呼べないな、呼んでみたいな、とかありますけど。「所詮他人だろう」っていうのは言い方を変えれば、他人として認識している。「母」ってあてはめちゃうとどうしても甘えが出てきちゃいますが、一人の他人だと認識することで敬意を持てる側面もあると思います。
―個人として尊重しているって感じがしますね。クールだ!とっても(笑)。
藤原 原田芳雄さんも自分の息子に下の名前で呼ばせてたって。
長尾 そうなんだ。
―監督が俳優を選ぶように、俳優も作品を選びますね。そのときに決め手になるものはなんですか?
藤原 やっぱり最初に脚本。その次に過去の作品。スタッフ、で最後にキャストですね。
―自分のほかに誰が出るかということですね。自分の役柄についてこだわりはありますか?
藤原 それよりも、その役柄がその作品にどういった影響を及ぼしているかとか、作品のことをまずは考えて、小さい役でもそれに参加すべきだなと思ったら参加します。
―例えば快楽殺人犯の役とか、自分はちょっとと思うことは?
藤原 新しい感情とか、新しい自分に出逢えるチャンスがあるなら僕は飛び込みたい、と思っています。
―おお、チャレンジャーです! 長尾さんは?
長尾 監督含め、撮りたい方々が…なんとなくこういうと生意気かもしれないですけど、今の世の中に対してどう思っているかということが感じられると嬉しいですね。参加する身としては。自分が生きている環境、取り巻いている世界に対して、どういうものを持って表現したいかを、監督、脚本から感じ取れると参加させてもらえる意義を感じる気がします。
―監督さんにもよると思いますが、たとえば自分の役作りでたくさんディスカッションしたいほうですか? 任されたいほうですか?
長尾 どっちでも(笑)。
藤原 長尾さん結構、「向こうが望むなら僕はするし」という、なんかいい意味での受け入れというか、懐の深さがある人だなと現場で思いました。
―受け入れる間口広いんですね。かなり広いんですか?
長尾 それで季節くんをとまどわせてしまったかも(笑)。
藤原 最初とまどいました。
―広いと嬉しくないですか?ストライクゾーン広くて、どんなのも受け止めてくれる。
藤原 多少イラっとすることとか、これは言わなきゃっていうことも長尾さんは絶対言わない。全部受け止める。この人何考えてるんだろうと、最初思いましたね。
長尾(笑)
―映画の中村兄弟みたいですね。
藤原 そうですね。スタッフが映画を撮ったことのないチームだったので、最初はやり方がわからない中でしたが、3,4日経つと長尾さんや僕が望んでいた動き方に自然となっていきました。お芝居の中で起きたことを撮る。最初は「撮る」ことが目的なんですけど、僕たち2人の中で起きたことを撮ろうという流れに変わっていったんです。まずお芝居を見てから、何を撮るか考えよう、みんなでって。それは長尾さんが初日から黙っていたことで、自然発生的に起きていったことでしたね。
―呼び水。黙って。
長尾 そんなたいそうなもんじゃない(笑)。
―ご本人はそんなに意識しないでやっていたんでしょうか?
長尾 しないと言ったらウソになるかと思うんですけど。なんか見ないようにしようと思って(笑)、変な言い方だけど。
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―では最後にこの映画のテーマのひとつでもある「消えてほしくないもの」はなんですか?パッと思いついたことを。
藤原 パッと思いつくもの。手書きの手紙とか捨てられないです。新しくいろんなものが生まれていって、人の体温の残っている直筆の手紙は減っていくのかもしれないですけど、消えてほしくないなと思いますね。
―お母さんからの手紙はとってあるんですか?
藤原 ずーっと全部とってあります。捨てられないです。
―10年分?! お返事は出しています?
藤原 出してませんね。
―親って手紙すごく待っているんですよ。
藤原 そうですよね、書いてみます。やっぱりメールとかと違いますよね。
―違いますよー。お母さんを思って時間かけて書くんですから。
ハガキでいいですし、何と書いてあったって親は嬉しいものです。
藤原 はい、わかりました。
―長尾さんの消えてほしくないものは?
長尾 僕は「家族との思い出」ですかね。ぱっと思い浮かぶのは。どこかに行ったとか忘れてることって意外とたくさんあるなと思って。
―思い出は自分だけのものですものね。形のあるものでは何か?
長尾 その辺の再開発で、好きだった古くからの料理屋さんとかがなくなるのはとっても悲しい。
藤原 「家族との思い出」ってハッとしますね。全部消えていくものじゃないですか。
長尾 うんうん。
藤原 なんか切ないですね。それは。
―この映画で、お母さんが忘れていってしまうのにも繫がりますよね。和馬とお兄ちゃんにも。
藤原 それをわかったうえで「家族の思い出」って着想する長尾さんにぐっとくるものがあります。
長尾(笑)
―素敵なお答えをいただけました。ありがとうございました。
『中村屋酒店の兄弟』藤原季節さん、長尾卓磨さんインタビュー
―お2人は最初から俳優を目指していらっしゃったんですか?
藤原 僕は物心ついた時から俳優になりたいと思っていました。映画が好きだったんですよ。ジャッキー・チェンに憧れて、絶対俳優になるぞと決めていたので高校卒業後上京しました。
―じゃあ夢を叶えられたんですね。
藤原 まあまだ途中ではありますけれども。一応。
長尾 子どものころ、「先祖が上杉謙信だよ」と聞いて、戦国武将になりたかったんです。現代社会では無理だなと思って、馬に乗って刀振り回すにはこの中に入ればいいのかなって。それが中井貴一さん主演の「武田信玄」(1988年大河ドラマ)。仕事としては大学卒業してから広告代理店に入って、遠回りしました。
―俳優じゃなく”武将”が始まり!だからお城巡りがお好きなんですね。なりたかった武将役は?
長尾 『信虎』(2021/金子修介監督)で上杉景勝(長尾顕景)役をやらせていただきました。やってみたいのは、やはり上杉謙信(長尾景虎)役です。
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―役をいただいたときと、演じ終わってから印象の違いはありましたか?
藤原 役をいただいたときは、兄弟との関係性で役を見ているというよりは「和馬」という役にフォーカスして見ていたんです。東京と実家を行き来して居場所を探している青年を演じるんだな、って。演じ終わったときに、長尾さんっていうお兄ちゃんと共演して「兄と一緒にいるときの自分」っていうのは、ある意味弟という役割だったり、仮面をかぶった弟という人間を演じようとしている青年でもあるなと思って。それが自分が働いている、東京でやってきたこととかが兄にバレたりして、そういう身ぐるみ剥がされていくというか正体がバレていくところの変化だったり、関係性においての青年にフォーカスを合わせて見れるようになった。それが演じる前と後では違いました。
長尾 僕も最初の印象では「何を勝手なこと言ってるんだ」と弟に対してあったんですけど、季節くんが、会った瞬間から可愛くて、どんどん可愛くなってきて、なんかずっと横顔を見ていたような感覚がありました。
監督が常々「優しく、もっともっと優しく接してください。怖いほど優しく。全て表面上は優しく」と言っていて。終わったときは、今、季節くんが言ってくれたみたいに、「兄という役割を自分で作っている」「兄としての役割を急に演じなくてはいけないと思いこんだ人間」なんじゃないかなと、同じようなことを考えました。
―優しい、いいお兄ちゃんでした。
藤原 その「優しい、いいお兄ちゃん」っていうのは、弟の前で見せるお兄ちゃんの顔で、本当のところは何もわからない。そういう裏側も見える映画になっていればいいなと思います。
―お兄ちゃんが一瞬怖く見えるところがありますね。お母さんの介護をずっと1人で背負ってきて、数年後に帰ってきた何もしなかった弟に対しての葛藤があると思いました。
藤原 そう見ていただけると嬉しいです。
―お母さんの言う「ありがとう」が他人に対しての「ありがとう」で、そこがお兄ちゃんには辛いだろうと思いました。お2人は、お若いので介護の経験はないでしょう?
長尾 祖父母はいますが、そこまでの介護はしていないです。
藤原 僕も未経験です。
―長尾さん、ご兄弟はいらっしゃいますか?
長尾 いません。ひとりっ子です。
―藤原さんは妹さんがいらっしゃるんですよね。
藤原 はい、そうです。姉もいます。
―女の子の間の男の子って特権階級みたいなものです(笑)。優遇されますよね。
長尾・藤原 (笑)そうですね。
藤原 たしかに、優遇という言い方はあれなんですけど、母からは可愛がってもらってたんじゃないかな、と思います。
―「しかたがないなぁ」と思いつつ弟は可愛い。お兄ちゃんは弟が生まれたとたん「お兄ちゃん」でいなくちゃいけなくて、それなのに…という辛さもあります。短い中にいろんなことが詰まっていて、監督さんがお若いのにこのお話、と驚きました。
藤原 僕もそう思いました。
長尾 うん。
―今振り返ってみて、印象に残っているシーンは?
藤原 最後に兄が弟に言う言葉ですね。封筒の。
あの台詞に白磯君が言いたかった兄弟の距離間というものが、全部詰まっているように思います。弟が東京で何をしてきたかということを知って、兄が問い詰めることもできた。でもそれを全部飲み込んで、あの台詞に全てを込めるっていうのがやりたかったことなんじゃないかな。
そのとき自分が演じていた和馬の表情も印象的だなと、自分自身思いました。
―まばたき多くなっていました。
藤原 (笑)
―お兄ちゃんはいかがでしょうか?
長尾 僕はその前夜の2人でタバコを吸うところ。弟がどういう時間を過ごして店の前に出てきたのか、言葉を用意していたのか、しなかったのかという2人の関係。兄ははじめ、次の日に行くことがわかっているのかいないのか。2人のあいだにたゆたう時間、とても印象的でしたね。
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―この映画で耳に残ったのが、2人が呼ぶ「母ちゃん」なんです。いいな、と思いました。お2人差支えなかったら、お母さんを何と呼んでいらっしゃるか教えてください。
藤原 僕は「かあちゃん」って呼んでますね。
―映画と同じですね。長尾さんは?
長尾 ○○子。さん付けするか、しないか。
―名前を呼ぶんですか?
藤原 長尾さんらしいですね。
長尾 そうかな? 十代から両親は名前で呼んでいます。
―それは、ご両親に言われたわけじゃなくて、自分で?
長尾 はい、自分で。家に来る友達もみんなそう呼んでいました。
―母親という役割より○○子さんが前に出ているって、すごく個人的というか欧米っぽいです。
長尾 反抗期のころで、所詮他人だろうっていうのもあって。その方が人として敬意をもって接することができるだろう、と。お袋っていうのもなんかちょっと。
藤原 父親のことを「親父」って呼べないな、呼んでみたいな、とかありますけど。「所詮他人だろう」っていうのは言い方を変えれば、他人として認識している。「母」ってあてはめちゃうとどうしても甘えが出てきちゃいますが、一人の他人だと認識することで敬意を持てる側面もあると思います。
―個人として尊重しているって感じがしますね。クールだ!とっても(笑)。
藤原 原田芳雄さんも自分の息子に下の名前で呼ばせてたって。
長尾 そうなんだ。
―監督が俳優を選ぶように、俳優も作品を選びますね。そのときに決め手になるものはなんですか?
藤原 やっぱり最初に脚本。その次に過去の作品。スタッフ、で最後にキャストですね。
―自分のほかに誰が出るかということですね。自分の役柄についてこだわりはありますか?
藤原 それよりも、その役柄がその作品にどういった影響を及ぼしているかとか、作品のことをまずは考えて、小さい役でもそれに参加すべきだなと思ったら参加します。
―例えば快楽殺人犯の役とか、自分はちょっとと思うことは?
藤原 新しい感情とか、新しい自分に出逢えるチャンスがあるなら僕は飛び込みたい、と思っています。
―おお、チャレンジャーです! 長尾さんは?
長尾 監督含め、撮りたい方々が…なんとなくこういうと生意気かもしれないですけど、今の世の中に対してどう思っているかということが感じられると嬉しいですね。参加する身としては。自分が生きている環境、取り巻いている世界に対して、どういうものを持って表現したいかを、監督、脚本から感じ取れると参加させてもらえる意義を感じる気がします。
―監督さんにもよると思いますが、たとえば自分の役作りでたくさんディスカッションしたいほうですか? 任されたいほうですか?
長尾 どっちでも(笑)。
藤原 長尾さん結構、「向こうが望むなら僕はするし」という、なんかいい意味での受け入れというか、懐の深さがある人だなと現場で思いました。
―受け入れる間口広いんですね。かなり広いんですか?
長尾 それで季節くんをとまどわせてしまったかも(笑)。
藤原 最初とまどいました。
―広いと嬉しくないですか?ストライクゾーン広くて、どんなのも受け止めてくれる。
藤原 多少イラっとすることとか、これは言わなきゃっていうことも長尾さんは絶対言わない。全部受け止める。この人何考えてるんだろうと、最初思いましたね。
長尾(笑)
―映画の中村兄弟みたいですね。
藤原 そうですね。スタッフが映画を撮ったことのないチームだったので、最初はやり方がわからない中でしたが、3,4日経つと長尾さんや僕が望んでいた動き方に自然となっていきました。お芝居の中で起きたことを撮る。最初は「撮る」ことが目的なんですけど、僕たち2人の中で起きたことを撮ろうという流れに変わっていったんです。まずお芝居を見てから、何を撮るか考えよう、みんなでって。それは長尾さんが初日から黙っていたことで、自然発生的に起きていったことでしたね。
―呼び水。黙って。
長尾 そんなたいそうなもんじゃない(笑)。
―ご本人はそんなに意識しないでやっていたんでしょうか?
長尾 しないと言ったらウソになるかと思うんですけど。なんか見ないようにしようと思って(笑)、変な言い方だけど。
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―では最後にこの映画のテーマのひとつでもある「消えてほしくないもの」はなんですか?パッと思いついたことを。
藤原 パッと思いつくもの。手書きの手紙とか捨てられないです。新しくいろんなものが生まれていって、人の体温の残っている直筆の手紙は減っていくのかもしれないですけど、消えてほしくないなと思いますね。
―お母さんからの手紙はとってあるんですか?
藤原 ずーっと全部とってあります。捨てられないです。
―10年分?! お返事は出しています?
藤原 出してませんね。
―親って手紙すごく待っているんですよ。
藤原 そうですよね、書いてみます。やっぱりメールとかと違いますよね。
―違いますよー。お母さんを思って時間かけて書くんですから。
ハガキでいいですし、何と書いてあったって親は嬉しいものです。
藤原 はい、わかりました。
―長尾さんの消えてほしくないものは?
長尾 僕は「家族との思い出」ですかね。ぱっと思い浮かぶのは。どこかに行ったとか忘れてることって意外とたくさんあるなと思って。
―思い出は自分だけのものですものね。形のあるものでは何か?
長尾 その辺の再開発で、好きだった古くからの料理屋さんとかがなくなるのはとっても悲しい。
藤原 「家族との思い出」ってハッとしますね。全部消えていくものじゃないですか。
長尾 うんうん。
藤原 なんか切ないですね。それは。
―この映画で、お母さんが忘れていってしまうのにも繫がりますよね。和馬とお兄ちゃんにも。
藤原 それをわかったうえで「家族の思い出」って着想する長尾さんにぐっとくるものがあります。
長尾(笑)
―素敵なお答えをいただけました。ありがとうございました。
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