这里连着下了三天雨,关在家里闷得慌,昨天雨停了,是小名农历的生日(老爸凌晨就发红包来祝贺,不然我都不知道,因为我要打破陈规,按照公历过),碰巧小梁有事一整天都不在家,我就借题发挥,小梁只好说第二天将功补过。
腰痛得厉害,半夜翻身忍不住嗷了一声,就把小名吵醒了,他翻来覆去个把小时没睡着,我哄得火大又不能冲他,就两巴掌把小梁打醒了…于是一家三口在床上大眼瞪小眼,从五点多搞到八点钟,小名总算是困了,欢欢喜喜大家睡个回笼觉。
睡了两个多小时,就是不得劲,打发小名吃完早饭让我妈妈带去小广场玩。我把衣服晒了就出去晒太阳补钙,小梁在家做午饭。考虑到小名刚睡了这么久不会那么早睡午觉,我们就临时敲定了吃完饭就出发去太子湾看郁金香花。
想带妈妈一起去,但是她一听到说要打车,就和我一通理论,总之就是要去你们去我是不要去的。我没有和她扯太久,随便她吧,我不想发脾气扫兴。以前看到别人带着双亲出游,心里暗暗羡慕,想着什么时候我能带自己的父母出去走走多好,如今看来不过是我一厢情愿罢了。后来我又想,是不是因为我没有一而再三四五地请她呢,可是这样多累又有什么意思。
人人都爱春天,小区外面的河岸上种了两行樱花,开得十分灿烂,引得路人纷纷驻足,尤其是三五成群的大妈们,自备油纸伞、丝巾等道具,相互拍照,不亦乐乎。我觉得她们好快乐,我希望妈妈也能拥有这种轻松的快乐,然而或许我认为的快乐对于她来说并不是,她的快乐是不花钱。
为什么工作日的人也那么多,车还是那么堵,这真是让人百思不得其解,大家都想我们这样没工作没钱吗??堵车的时候兴奋一路的小名靠着我睡着了,下车把他放进遛娃里,他还眯眯眼着瞌睡呢,不一会就被热闹的人群吸引着醒过来啦。
我们在入园后的第一片小花圃前完成了今日份的全部照片,因为小梁来踩过点了,他说前面没有比这里人更少的地方了。我们甚至还在旁边等到了一张长椅,可以坐下来休息一会。
我想牵着小名走拍个视频,脚本是从这边走到那边,然后再蹲下来打开泡泡机。结果才走几步,小名就冲蹲在路边拍照的美女小姐姐笑去啦,人家也热情的回应他,哈哈哈哈哈爱美之心天生就有啦。
小梁的拍照技术实在是断崖式下降,我已经无力吐槽了,大概就是不在乎了吧?我说要合照,他说有啥好拍的,结果每一张照片他都用口罩捂得严严实实。小名站着的照片根本就看不出来是站着,给我就拍半截脖子…本来还想去租衣服拍孕妇照,犹豫起来了,我现在实在是臃肿,我想要的是记录真实的美好,而不是丑态暴露无遗。大概他现在不太能发现我的美好吧…
以前觉得趣味的石子拼接小路,今天推着宝宝车却觉得颠簸不堪。不过我的心情很好,出来玩总是很开心的,本来入园前看到提示牌不许铺野餐垫,我还有点失落。结果走远了看,许多人都席地而坐,稍微铺开一点也没有人制止。于是我们寻了一块草地,把床单铺上(因为我没有买野餐垫,随便拿块布聊胜于无),给小名泡奶粉,又当众脱裤子换了尿不湿(哈哈哈哈羞羞脸),然后就牵着他在草地上走,他老是想走到水边上去,大概小孩子天生都爱玩水吧。这片草地是个小斜坡,参差不齐的小草让小名磕磕绊绊地,但是他好开心呀,我也好开心,好希望小名快快长大~我也很珍惜现在,大概是他最最可爱的阶段,一颦一笑都让我心动~
回来打车又等了好久喔,我们朝前走了一小段也无济于事。小名被8号路口的可遥控自动升降路障吸引,它升起来会亮一圈红色的小灯,藏到地下就只剩一个圆。小名被它放气一样的声音吓一跳,但是呢又忍不住要去看,每一次都要吓一跳,真是又菜又爱玩。
径直去吃了火锅,点了一盘手工面,拜托厨房帮忙白水煮开下点青菜,用勺子斩碎小名吃了小半碗,可怜宝宝中饭被我克扣了,肚子空空,白水面条都吃得香。晚上八点多对于带宝宝的来说已经不早了,在路上小名就忍不住睡着了,花花世界看了半天,劳心费神,然而被小梁强行开机了哈哈哈哈哈。我还担心回家要是困得嗷嗷哭又要被我妈教训,懂事的小名回家又开心的玩了几十分钟,等我洗好澡了来哄他,唔呼,真是我的乖宝宝。
小名很快就睡着啦,随便扔到床上都不会醒那种。小梁拿抚触油给我揉揉腰,充只热水袋,倒一杯温水。白天我怕找厕所不敢多喝水,晚上好渴想灌一杯,小梁不让喝太多…腰痛太难了!!!爬起来上回厕所就是锥腰之痛…
每次记流水账都好开心啊,虽然通篇都是废话,但是如果我记下来了,就说明那一天一定过得很开心,记下来的这份开心,大概会在某个时刻给我力量吧。
突然想到一句歌词:听说幸福很简单~
腰痛得厉害,半夜翻身忍不住嗷了一声,就把小名吵醒了,他翻来覆去个把小时没睡着,我哄得火大又不能冲他,就两巴掌把小梁打醒了…于是一家三口在床上大眼瞪小眼,从五点多搞到八点钟,小名总算是困了,欢欢喜喜大家睡个回笼觉。
睡了两个多小时,就是不得劲,打发小名吃完早饭让我妈妈带去小广场玩。我把衣服晒了就出去晒太阳补钙,小梁在家做午饭。考虑到小名刚睡了这么久不会那么早睡午觉,我们就临时敲定了吃完饭就出发去太子湾看郁金香花。
想带妈妈一起去,但是她一听到说要打车,就和我一通理论,总之就是要去你们去我是不要去的。我没有和她扯太久,随便她吧,我不想发脾气扫兴。以前看到别人带着双亲出游,心里暗暗羡慕,想着什么时候我能带自己的父母出去走走多好,如今看来不过是我一厢情愿罢了。后来我又想,是不是因为我没有一而再三四五地请她呢,可是这样多累又有什么意思。
人人都爱春天,小区外面的河岸上种了两行樱花,开得十分灿烂,引得路人纷纷驻足,尤其是三五成群的大妈们,自备油纸伞、丝巾等道具,相互拍照,不亦乐乎。我觉得她们好快乐,我希望妈妈也能拥有这种轻松的快乐,然而或许我认为的快乐对于她来说并不是,她的快乐是不花钱。
为什么工作日的人也那么多,车还是那么堵,这真是让人百思不得其解,大家都想我们这样没工作没钱吗??堵车的时候兴奋一路的小名靠着我睡着了,下车把他放进遛娃里,他还眯眯眼着瞌睡呢,不一会就被热闹的人群吸引着醒过来啦。
我们在入园后的第一片小花圃前完成了今日份的全部照片,因为小梁来踩过点了,他说前面没有比这里人更少的地方了。我们甚至还在旁边等到了一张长椅,可以坐下来休息一会。
我想牵着小名走拍个视频,脚本是从这边走到那边,然后再蹲下来打开泡泡机。结果才走几步,小名就冲蹲在路边拍照的美女小姐姐笑去啦,人家也热情的回应他,哈哈哈哈哈爱美之心天生就有啦。
小梁的拍照技术实在是断崖式下降,我已经无力吐槽了,大概就是不在乎了吧?我说要合照,他说有啥好拍的,结果每一张照片他都用口罩捂得严严实实。小名站着的照片根本就看不出来是站着,给我就拍半截脖子…本来还想去租衣服拍孕妇照,犹豫起来了,我现在实在是臃肿,我想要的是记录真实的美好,而不是丑态暴露无遗。大概他现在不太能发现我的美好吧…
以前觉得趣味的石子拼接小路,今天推着宝宝车却觉得颠簸不堪。不过我的心情很好,出来玩总是很开心的,本来入园前看到提示牌不许铺野餐垫,我还有点失落。结果走远了看,许多人都席地而坐,稍微铺开一点也没有人制止。于是我们寻了一块草地,把床单铺上(因为我没有买野餐垫,随便拿块布聊胜于无),给小名泡奶粉,又当众脱裤子换了尿不湿(哈哈哈哈羞羞脸),然后就牵着他在草地上走,他老是想走到水边上去,大概小孩子天生都爱玩水吧。这片草地是个小斜坡,参差不齐的小草让小名磕磕绊绊地,但是他好开心呀,我也好开心,好希望小名快快长大~我也很珍惜现在,大概是他最最可爱的阶段,一颦一笑都让我心动~
回来打车又等了好久喔,我们朝前走了一小段也无济于事。小名被8号路口的可遥控自动升降路障吸引,它升起来会亮一圈红色的小灯,藏到地下就只剩一个圆。小名被它放气一样的声音吓一跳,但是呢又忍不住要去看,每一次都要吓一跳,真是又菜又爱玩。
径直去吃了火锅,点了一盘手工面,拜托厨房帮忙白水煮开下点青菜,用勺子斩碎小名吃了小半碗,可怜宝宝中饭被我克扣了,肚子空空,白水面条都吃得香。晚上八点多对于带宝宝的来说已经不早了,在路上小名就忍不住睡着了,花花世界看了半天,劳心费神,然而被小梁强行开机了哈哈哈哈哈。我还担心回家要是困得嗷嗷哭又要被我妈教训,懂事的小名回家又开心的玩了几十分钟,等我洗好澡了来哄他,唔呼,真是我的乖宝宝。
小名很快就睡着啦,随便扔到床上都不会醒那种。小梁拿抚触油给我揉揉腰,充只热水袋,倒一杯温水。白天我怕找厕所不敢多喝水,晚上好渴想灌一杯,小梁不让喝太多…腰痛太难了!!!爬起来上回厕所就是锥腰之痛…
每次记流水账都好开心啊,虽然通篇都是废话,但是如果我记下来了,就说明那一天一定过得很开心,记下来的这份开心,大概会在某个时刻给我力量吧。
突然想到一句歌词:听说幸福很简单~
第一次当妈妈,真的非常紧张
特别是在这个大数据的环境下,就显得愈发焦虑
碰上不懂的就会用手机查
比如满月该不该剃光头,如何正确使用湿纸巾、棉柔巾、云柔巾,如何正确给奶瓶消毒等等
然后手机每天就会更加给你推送各种各样的育儿知识
越看心里越慌,别人家小孩游泳的,抚触按摩的,做早教游戏的,训练追视追听前庭内耳的
我一看,不行,我得追上去
越追就越多,越多就越焦虑,陷入了一种恶性循环的怪圈
其实,我最想要的,只是孩子健康快乐
我的宝贝,妈妈爱你呦
希望妈妈的爱,不会成为你的负担
#第一次当妈妈##产后妈妈# https://t.cn/RyhWmtl
特别是在这个大数据的环境下,就显得愈发焦虑
碰上不懂的就会用手机查
比如满月该不该剃光头,如何正确使用湿纸巾、棉柔巾、云柔巾,如何正确给奶瓶消毒等等
然后手机每天就会更加给你推送各种各样的育儿知识
越看心里越慌,别人家小孩游泳的,抚触按摩的,做早教游戏的,训练追视追听前庭内耳的
我一看,不行,我得追上去
越追就越多,越多就越焦虑,陷入了一种恶性循环的怪圈
其实,我最想要的,只是孩子健康快乐
我的宝贝,妈妈爱你呦
希望妈妈的爱,不会成为你的负担
#第一次当妈妈##产后妈妈# https://t.cn/RyhWmtl
在推特读小说系列(感谢伟大的翻译器
这个可太坏了8 不过倒也像可会做的事就是了
———-
人前でくっついたら怒られるけれど。人前じゃないときは、くっつかなかったら怒られる。OK、完璧に理解したわ。非常に難解な、自分の恋人のご機嫌取りについて。ちょっぴり理不尽だと思わなくもないけれど。そういうところもかわいい思ってしまうくらいには、可可のことが好きなのだから仕方がない。
普段はこちらが近づくだけでぎゅうっと眉をひそめるのに。2人きりの時は、むしろ自分から私の膝にのってきて、頬を擦り寄せてきたりするのとか。いつものように、触れても怒らないどころか、そんな可可の頭や背中を撫でてやったり、こちらも顔を寄せてやれば、それはそれは嬉しそうに笑うのだ。
そんな可可に、そんな、好きな人に。心臓がやられないわけがなくて。
「何、キモチワルイ顔してるデスか」
「うるっさいわね」
思い返すだけでついつい顔が緩んでしまうのも、仕方がないと思う。だからむしろ、普段はこんな感じのつっけんどんなこの子の方が。私のイメージを保つのにも。
私の心臓の安定のためにもいいように思うし。きっと普段から、あんな可可だったら、私の理性とか、諸々が持つ気がしないもの。それに、こんな風なやり取りだって、本気で嫌われているんじゃないとわかった今では、悪い気もしなくて。だからまあ、そういうつもりでいたのに。
「すみれちゃん、ちょっといい?」
「ええ、どうかした?」
この前の地区予選の後で、すっかり私のファンになったと言ってくれたクラスメイト。あれからちょくちょく話すようになって。今までは色々気持ちが焦っていたのもあって、かのん達以外のクラスの子と、そんなに親しくする機会がなかったから。
こうしてクラスの子と仲良くできるのは、実のところ、結構嬉しいというか。
「前に話してたあの本のことなんだけど」
「ああ、見つかった?」
「ううん、やっぱりうちの近所の本屋さんには置いてなかったみたい。取り寄せになっちゃった…。結構時間かかるかもって」
「あらあら、それは残念ね。そうだ、その間に、例の作者の処女作を読んでみない?これはもう絶版になってるし、貸してあげるわよ?」
「いいの!?読みたい読みたい!」
話しているうちに、意外と読書の趣味が合うことがわかって。時折、こんな風に、本の話をする仲になった。
「それじゃ…っ!?」
ずしり、と身体に重みがかかる。覚えのあるやわらかさと、匂い。ばくんと心臓が跳ねた。
「え、ちょ、ちょっと、可可?」
「……」
背中からのしかかられて、ぎゅうっと抱きつかれている。え、何、なんで?人前でくっついたら、怒るんじゃなかったの?目の前にあの子もいるし、人前も人前なんだけど。
いやいやこれくらい、可可にとってはくっつく、のうちに入らないのかも。誰にだって距離の近い可可なのだし。これくらいは、友達にする範疇……
「っひゃ!?」
ではないでしょ、これは!
ぐりぐりと顔を擦り付けてきて、そのどさくさに紛れて首筋に柔らかな感触。絶対キスされた。いや、え、本当に。
本当に、何してるのよこの子ってば。急上昇していく体温と、心拍数。大混乱に陥りつつも、とにかくこの場をなんとかしないと、と、ほったらかしのクラスメイトに慌てて向き直って。
「ご、ごめんなさい。なんか、可可が、急に」
「ううん、こっちこそごめん、邪魔しちゃって」
気分を害した様子もないのはよかったけれど。にこにこというか、にやにやという風に笑っているのには、なんだか妙に恥ずかしくなってくるというか。また今度にするねと立ち上がった彼女が、悪戯っぽい笑みを浮かべて。離れざまに、そっと耳打ちしてきた言葉に、完全に追い討ちをかけられてしまう。
思わずかあっと赤面してしまったのを自覚しつつ。まったく、なんて爆弾を落としていくのよ、と嘆息する間していたら。
「……っ」
「え、は、ちょっと、可可、ねえ、本当、なんなの、よ」
こっちの呼びかけにはちっとも答えてはくれず。クラスのど真ん中、完全に人前なのに。
ますます抱きつく力も強くなるし。顔を擦り付けてくるのも、さりげなくキスを落とすのもどんどん激しくなってきて。
どうしたらいいのよと途方に暮れる、耳まで真っ赤っかになった平安名さんと。
微笑ましげだったり、面白がったりしつつ、それをやさしく見守ってやるクラスの皆の回です。
『すみれちゃんって、可可ちゃんのこと、すごくすごく好きなんだね』と、抱きつかれたくらいで真っ赤になってるのをからかわれていた平安名さんだけど。その耳打ちが、このくっつき虫をますます離れがたくしていたのだとはまったくもって気づかない平安名さんだし。
あの不可解な行動は、人前でくっついていいということかと、そんな結論に至ってしまい。可可ちゃんが他の子と喋ってる時に、邪魔しないようにそっと手を取ってきゅっと指を絡めて握っただけで。真っ赤な顔の可可ちゃんに、手酷い頭突きをくらってひっくり返る、あまりに鈍感すぎる平安名さんでした。
这个可太坏了8 不过倒也像可会做的事就是了
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人前でくっついたら怒られるけれど。人前じゃないときは、くっつかなかったら怒られる。OK、完璧に理解したわ。非常に難解な、自分の恋人のご機嫌取りについて。ちょっぴり理不尽だと思わなくもないけれど。そういうところもかわいい思ってしまうくらいには、可可のことが好きなのだから仕方がない。
普段はこちらが近づくだけでぎゅうっと眉をひそめるのに。2人きりの時は、むしろ自分から私の膝にのってきて、頬を擦り寄せてきたりするのとか。いつものように、触れても怒らないどころか、そんな可可の頭や背中を撫でてやったり、こちらも顔を寄せてやれば、それはそれは嬉しそうに笑うのだ。
そんな可可に、そんな、好きな人に。心臓がやられないわけがなくて。
「何、キモチワルイ顔してるデスか」
「うるっさいわね」
思い返すだけでついつい顔が緩んでしまうのも、仕方がないと思う。だからむしろ、普段はこんな感じのつっけんどんなこの子の方が。私のイメージを保つのにも。
私の心臓の安定のためにもいいように思うし。きっと普段から、あんな可可だったら、私の理性とか、諸々が持つ気がしないもの。それに、こんな風なやり取りだって、本気で嫌われているんじゃないとわかった今では、悪い気もしなくて。だからまあ、そういうつもりでいたのに。
「すみれちゃん、ちょっといい?」
「ええ、どうかした?」
この前の地区予選の後で、すっかり私のファンになったと言ってくれたクラスメイト。あれからちょくちょく話すようになって。今までは色々気持ちが焦っていたのもあって、かのん達以外のクラスの子と、そんなに親しくする機会がなかったから。
こうしてクラスの子と仲良くできるのは、実のところ、結構嬉しいというか。
「前に話してたあの本のことなんだけど」
「ああ、見つかった?」
「ううん、やっぱりうちの近所の本屋さんには置いてなかったみたい。取り寄せになっちゃった…。結構時間かかるかもって」
「あらあら、それは残念ね。そうだ、その間に、例の作者の処女作を読んでみない?これはもう絶版になってるし、貸してあげるわよ?」
「いいの!?読みたい読みたい!」
話しているうちに、意外と読書の趣味が合うことがわかって。時折、こんな風に、本の話をする仲になった。
「それじゃ…っ!?」
ずしり、と身体に重みがかかる。覚えのあるやわらかさと、匂い。ばくんと心臓が跳ねた。
「え、ちょ、ちょっと、可可?」
「……」
背中からのしかかられて、ぎゅうっと抱きつかれている。え、何、なんで?人前でくっついたら、怒るんじゃなかったの?目の前にあの子もいるし、人前も人前なんだけど。
いやいやこれくらい、可可にとってはくっつく、のうちに入らないのかも。誰にだって距離の近い可可なのだし。これくらいは、友達にする範疇……
「っひゃ!?」
ではないでしょ、これは!
ぐりぐりと顔を擦り付けてきて、そのどさくさに紛れて首筋に柔らかな感触。絶対キスされた。いや、え、本当に。
本当に、何してるのよこの子ってば。急上昇していく体温と、心拍数。大混乱に陥りつつも、とにかくこの場をなんとかしないと、と、ほったらかしのクラスメイトに慌てて向き直って。
「ご、ごめんなさい。なんか、可可が、急に」
「ううん、こっちこそごめん、邪魔しちゃって」
気分を害した様子もないのはよかったけれど。にこにこというか、にやにやという風に笑っているのには、なんだか妙に恥ずかしくなってくるというか。また今度にするねと立ち上がった彼女が、悪戯っぽい笑みを浮かべて。離れざまに、そっと耳打ちしてきた言葉に、完全に追い討ちをかけられてしまう。
思わずかあっと赤面してしまったのを自覚しつつ。まったく、なんて爆弾を落としていくのよ、と嘆息する間していたら。
「……っ」
「え、は、ちょっと、可可、ねえ、本当、なんなの、よ」
こっちの呼びかけにはちっとも答えてはくれず。クラスのど真ん中、完全に人前なのに。
ますます抱きつく力も強くなるし。顔を擦り付けてくるのも、さりげなくキスを落とすのもどんどん激しくなってきて。
どうしたらいいのよと途方に暮れる、耳まで真っ赤っかになった平安名さんと。
微笑ましげだったり、面白がったりしつつ、それをやさしく見守ってやるクラスの皆の回です。
『すみれちゃんって、可可ちゃんのこと、すごくすごく好きなんだね』と、抱きつかれたくらいで真っ赤になってるのをからかわれていた平安名さんだけど。その耳打ちが、このくっつき虫をますます離れがたくしていたのだとはまったくもって気づかない平安名さんだし。
あの不可解な行動は、人前でくっついていいということかと、そんな結論に至ってしまい。可可ちゃんが他の子と喋ってる時に、邪魔しないようにそっと手を取ってきゅっと指を絡めて握っただけで。真っ赤な顔の可可ちゃんに、手酷い頭突きをくらってひっくり返る、あまりに鈍感すぎる平安名さんでした。
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