好投のマーガード、半分割れた爪「痛みも違和感もない」 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第8日の27日、阪神甲子園球場で2回戦があり、星稜(石川)が大垣日大(岐阜)を6―2で破り、センバツでチーム最高成績に並ぶ8強入りを果たした。先発して6回1失点と好投したエース右腕・マーガード真偉輝キアン(3年)の主なコメントは次の通り。
星稜・マーガード「ベスト8の壁越えたい」
(右手中指の爪は)半分割れていますが、痛みも違和感もなかったです。マニキュアを塗って固めました。
(六回で降板)次の戦いに備えてです。
(きょうのピッチングは)低め、低め、の意識で投げました。立ち上がりを自分がしっかり投げることで流れが来ると思ったので、初回は力を入れた。どの球種も良かったです。141キロは自己最速タイです。二回以降は抜くところは抜いて、メリハリをつけたのが良かったと思います。
(ベスト8入りしたが)星稜高校はまだセンバツでベスト4へ行ったことがないので、その壁を越えられるように頑張っていきたい。まずは先輩たちと並べたので、もう一つ歴史を変えたいなと思いますし、その勢いで優勝したい。
(林監督は甲子園は今大会が最後で退任するが)1年生から使っていただいて、その経験が今につながっている部分もあって感謝しています。一戦、一戦、最後になるかもしれないとの思いで、しっかり楽しみながらできています。
第94回選抜高校野球大会は第8日の27日、阪神甲子園球場で2回戦があり、星稜(石川)が大垣日大(岐阜)を6―2で破り、センバツでチーム最高成績に並ぶ8強入りを果たした。先発して6回1失点と好投したエース右腕・マーガード真偉輝キアン(3年)の主なコメントは次の通り。
星稜・マーガード「ベスト8の壁越えたい」
(右手中指の爪は)半分割れていますが、痛みも違和感もなかったです。マニキュアを塗って固めました。
(六回で降板)次の戦いに備えてです。
(きょうのピッチングは)低め、低め、の意識で投げました。立ち上がりを自分がしっかり投げることで流れが来ると思ったので、初回は力を入れた。どの球種も良かったです。141キロは自己最速タイです。二回以降は抜くところは抜いて、メリハリをつけたのが良かったと思います。
(ベスト8入りしたが)星稜高校はまだセンバツでベスト4へ行ったことがないので、その壁を越えられるように頑張っていきたい。まずは先輩たちと並べたので、もう一つ歴史を変えたいなと思いますし、その勢いで優勝したい。
(林監督は甲子園は今大会が最後で退任するが)1年生から使っていただいて、その経験が今につながっている部分もあって感謝しています。一戦、一戦、最後になるかもしれないとの思いで、しっかり楽しみながらできています。
天理・中村良二監督 星稜のマーガードにお手上げ「バットに当てさせてもらえない」
「選抜高校野球・1回戦、星稜5-4天理」(22日、甲子園球場)
天理は土壇場で2度追いついたが、3度目はあと一歩及ばなかった。延長十一回に1点を返したが、奇跡は起こらず、2012年以来、10年ぶりに春初戦で散った。星稜・マーガード真偉輝キアン投手(3年)、武内涼太投手(2年)のリレーに最後まで手こずった。
中村良二監督はマーガードについて「いろいろ対策取ってきたが、バットに当てさせてもらえない。このまま完封されるかと思った」と舌を巻いた。「なかなか高校生であれだけカットボールを出し入れできる投手はいない。タイミングを取って打つところまではストレートみたい。でもボールが来てみたらカットボール。コースもいいところに集まっていた」と振り返り「点差以上に実力差を感じた」と話した。
さらに武内についても「すごいいいボール」とたたえ、2投手に対して「これだけうちがバットに当てられない、打てないのは新チームで初めてだった」と首をひねった。延長十一回に武内に死球を与えた場面については「これから勝ち上がるのに心配だなと思った。試合後声をかけたら、大丈夫だと話してくれたが…」と気遣っていた。
「選抜高校野球・1回戦、星稜5-4天理」(22日、甲子園球場)
天理は土壇場で2度追いついたが、3度目はあと一歩及ばなかった。延長十一回に1点を返したが、奇跡は起こらず、2012年以来、10年ぶりに春初戦で散った。星稜・マーガード真偉輝キアン投手(3年)、武内涼太投手(2年)のリレーに最後まで手こずった。
中村良二監督はマーガードについて「いろいろ対策取ってきたが、バットに当てさせてもらえない。このまま完封されるかと思った」と舌を巻いた。「なかなか高校生であれだけカットボールを出し入れできる投手はいない。タイミングを取って打つところまではストレートみたい。でもボールが来てみたらカットボール。コースもいいところに集まっていた」と振り返り「点差以上に実力差を感じた」と話した。
さらに武内についても「すごいいいボール」とたたえ、2投手に対して「これだけうちがバットに当てられない、打てないのは新チームで初めてだった」と首をひねった。延長十一回に武内に死球を与えた場面については「これから勝ち上がるのに心配だなと思った。試合後声をかけたら、大丈夫だと話してくれたが…」と気遣っていた。
星稜 エース・マーガード負傷降板も“全員野球”星 延長十一回の激闘制す
「選抜高校野球・1回戦、星稜5-4天理」(22日、甲子園球場)
1回戦3試合が行われ、星稜(石川)が延長十一回の激闘の末に天理(奈良)を下した。エース右腕、マーガード真偉輝キアン投手(3年)は7回0/3を投げて3安打2失点(自責点0)、8奪三振と好投。八回に右のツメを痛めて降板するアクシデントも全員野球で乗り越えた。
勝利の瞬間、勢いよくベンチを飛び出した。降板してからも伝令役を務めるなど、仲間を鼓舞し続けたエースのマーガード。「まずは1勝できて、林先生とまだ野球ができる」。今春限りで勇退する監督と次の試合も戦えることを思い浮かべ、笑みがこぼれた。
立ち上がりから安定感のある投球を披露した。力のある直球に加え、打者の手元で動く変化球を交ぜた投球術で五回まで毎回の7奪三振をマークした。
ただ八回、完封ペースが突如、崩れる。四球と味方の失策で無死二、三塁のピンチを背負うと、続く右打者に右中間へ同点の2点二塁打を浴びて降板。終盤にかけて指先を気にするしぐさを見せており、林監督は「爪が思わしくない状態になった」と説明した。
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、186センチ、90キロと恵まれた体格の右腕。頼れるエースとしてだけでなく、街中でも人気者だ。寮から自転車で学校へ向かう際は、よく地元の人から「マーガード君」と声を掛けられるという。その際には、自転車を降りてあいさつ。そんな謙虚な姿が周囲から厚い信頼を寄せられる要因だ。
だからこそ仲間たちも奮起し、延長十一回の激闘を制した。「最終的に優勝できたらいい」とマーガード。1日でも長く恩師と戦うため、聖地のマウンドで躍動する。
「選抜高校野球・1回戦、星稜5-4天理」(22日、甲子園球場)
1回戦3試合が行われ、星稜(石川)が延長十一回の激闘の末に天理(奈良)を下した。エース右腕、マーガード真偉輝キアン投手(3年)は7回0/3を投げて3安打2失点(自責点0)、8奪三振と好投。八回に右のツメを痛めて降板するアクシデントも全員野球で乗り越えた。
勝利の瞬間、勢いよくベンチを飛び出した。降板してからも伝令役を務めるなど、仲間を鼓舞し続けたエースのマーガード。「まずは1勝できて、林先生とまだ野球ができる」。今春限りで勇退する監督と次の試合も戦えることを思い浮かべ、笑みがこぼれた。
立ち上がりから安定感のある投球を披露した。力のある直球に加え、打者の手元で動く変化球を交ぜた投球術で五回まで毎回の7奪三振をマークした。
ただ八回、完封ペースが突如、崩れる。四球と味方の失策で無死二、三塁のピンチを背負うと、続く右打者に右中間へ同点の2点二塁打を浴びて降板。終盤にかけて指先を気にするしぐさを見せており、林監督は「爪が思わしくない状態になった」と説明した。
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、186センチ、90キロと恵まれた体格の右腕。頼れるエースとしてだけでなく、街中でも人気者だ。寮から自転車で学校へ向かう際は、よく地元の人から「マーガード君」と声を掛けられるという。その際には、自転車を降りてあいさつ。そんな謙虚な姿が周囲から厚い信頼を寄せられる要因だ。
だからこそ仲間たちも奮起し、延長十一回の激闘を制した。「最終的に優勝できたらいい」とマーガード。1日でも長く恩師と戦うため、聖地のマウンドで躍動する。
✋热门推荐