【坚决扛起疫情防控的政治责任】(新乡日报评论员)
3月30日,市委召开常委会议,研究部署疫情防控、经济社会发展等工作。会议要求,各级各部门要严格落实省委历次疫情防控专题会议工作部署,全力抓好疫情处置工作。贯彻落实市委常委会议精神,全市各级党组织和领导干部必须坚决扛起疫情防控的政治责任,心怀“国之大者”“省之要者”“市之大事”,坚持人民至上、生命至上,把疫情防控作为重大政治任务、当前头等大事来抓,用最短时间把疫情圈住封死捞干扑灭,以最小代价实现最大防控成效,全力保障人民群众生命健康安全。
坚决扛起疫情防控的政治责任,要求各级党组织和领导干部从政治高度深刻认识做好疫情防控工作的重大意义,强化抓好疫情防控的政治担当,增强抓好疫情防控的政治自觉。“凡事讲政治”,各级党组织和领导干部一定要深刻地认识到,政治上的清醒、政治上的坚定、政治上的担当,是做好疫情防控工作的根本。要从增强“四个意识”、坚定“四个自信”、做到“两个维护”的高度,认识做好疫情防控工作的重大意义,认清当前疫情防控面临的严峻形势,把思想和行动统一到党中央对疫情形势的最新判断和战略部署上来,坚持“外防输入、内防反弹”总策略和“动态清零”总方针不动摇,做好疫情防控各项工作,绝不允许有令不行、有禁不止,阳奉阴违、自行其是。要敏锐地认识到,我国在世界上率先有效控制住疫情,体现了中国特色社会主义制度的巨大优势,必须坚决做好当前的疫情防控工作,守住不发生疫情规模性反弹的底线,以新乡一域之稳定为全省、全国之稳定作出贡献,进一步用防控成果彰显我国政治优势。同时,还要站在讲政治的高度,清醒地看到我市经济发展正处于上升起势的重要时期,民生改善等社会事业也处于发展的关键时期,需要倍道而进、奋楫而上、趁势而为,只有做好疫情防控工作才能为发展提供良好环境,必须保持清醒头脑,增加战略定力,坚定不移地担当起抓好疫情防控的政治责任。
坚决扛起疫情防控的政治责任,要求各级党组织和领导干部在疫情防控中切实发挥“主心骨”作用,统揽全局、协调各方,科学判断形势、精准把握疫情,牢牢把握疫情防控工作的领导权、主动权。“沧海横流,方显英雄本色”,越是情况复杂、形势严峻、困难重重,各级党组织和领导干部越要做到“乱云飞渡仍从容”,敢在“困难面前逞英雄”,能谋事、能任事、能成事,充分发挥政治优势、组织优势和密切联系群众优势,发挥砥柱中流的关键作用。在封丘县发现一例新冠肺炎无症状感染者后,我市疫情防控形势陡然变得更加严峻复杂,这个时候更加需要各级党组织和领导干部发挥“主心骨”作用,把疫情防控工作考虑得更细一些、更难一些、更复杂一些,积极工作,善于作为,牢牢把握疫情防控主动权,集中精力坚决打赢疫情防控阻击战歼灭战。各级领导干部特别是主要领导干部要靠前指导、下沉指挥,以极端负责的精神勇于担当,以科学的决策、坚决的态度、果断的行动,在疫情防控的关键时期发挥关键作用。党员干部要以舍我其谁的勇气冲锋在前,当先锋、做表率,积极作为、主动履责。要始终坚持党建引领,在各级党组织的坚强领导下,通过成立临时党支部、组建党员志愿服务队、设立党员先锋岗、划定党员责任区等形式,让党员在关键时刻站得出来、危难关头冲得上去。
坚决扛起疫情防控的政治责任,要求各级党组织和领导干部要增强问题意识,树立结果导向,把疫情防控责任和工作要求真正落到实处。战胜疫情,过硬措施是关键,责任落任是保证。要把握疫情防控是政治责任的责任属性,视责任如泰山,全力以赴干,以务实过硬有力的举措筑牢疫情防控坚固防线,确保防控要求真正执行到位、防控责任真正落实到位。要按照市委常委会议的要求,增强问题意识,树立结果导向,做好工作复盘和经验总结,全面排查我市在指挥体系、“三道防线”等方面的薄弱环节,把问题、隐患、漏洞找出来,把预案、方案、措施再完善再细化,织密织牢疫情防控网络。要坚持系统思维、通盘考虑,聚焦更早发现、更快处置、更精准防控,形成工作闭环和责任闭环,坚决避免责任“悬空”、政策“棚架”、防控“空挡”。要加快流调溯源,以最快速度将密接、次密接人员捞干捞净,按要求隔离管控到位,坚决杜绝、坚决避免、坚决严禁我市疫情外溢。要做好清明节疫情防控,教育引导群众文明祭祀、网上祭祀,非必要不聚集、不跨县、不出市,严防聚集性疫情和疫情扩散。各级领导干部要主动担责尽责,加强沟通交流,减少被动等待,杜绝推诿扯皮,勇于跨前一步担起牵头责任、配合责任,以主动精神弥补制度设计的不足,以担当意识带动疫情防控的力度、速度和温度,确保各项工作统筹协调、快速有序推进。要统筹抓好疫情防控和经济社会发展,全力保障企业生产、项目建设、供应链稳定、安全生产、信访稳定、民生保障等各项工作,最大限度减少疫情对经济社会发展的影响,确保取得“开门红”“全年红”,以优异成绩迎接党的二十大胜利召开。
“路不险则无以知马之良,任不重则无以知人之德”。抗击疫情是一场大战,也是一场大考。封丘县发现一起新冠肺炎感染者虽是突发但并不偶然,是对我们防控工作平战急转能力的实战测压,是对我们落实“四早”尚存漏洞且警惕不够的深刻警示,是对指挥体系扁平化“一盘棋”的现实考验,更是检验干部政治品质和能力作风成色的试金石。做好疫情防控工作,坚决守住不发生疫情规模性反弹的底线,坚决防止疫情扩散和外溢输出,是全市各级党组织和党员领导干部义不容辞的政治责任,必须担起这份责任和担当。要牢牢锁死封丘县新冠肺炎感染者这个“1”,并尽快实现“动态清零”,努力争取在一个较长周期内不再发生疫情,打好疫情防控和经济社会发展两场硬仗,确保全市经济社会在“开门红”基础上实现“全年红”。(本报评论员)
3月30日,市委召开常委会议,研究部署疫情防控、经济社会发展等工作。会议要求,各级各部门要严格落实省委历次疫情防控专题会议工作部署,全力抓好疫情处置工作。贯彻落实市委常委会议精神,全市各级党组织和领导干部必须坚决扛起疫情防控的政治责任,心怀“国之大者”“省之要者”“市之大事”,坚持人民至上、生命至上,把疫情防控作为重大政治任务、当前头等大事来抓,用最短时间把疫情圈住封死捞干扑灭,以最小代价实现最大防控成效,全力保障人民群众生命健康安全。
坚决扛起疫情防控的政治责任,要求各级党组织和领导干部从政治高度深刻认识做好疫情防控工作的重大意义,强化抓好疫情防控的政治担当,增强抓好疫情防控的政治自觉。“凡事讲政治”,各级党组织和领导干部一定要深刻地认识到,政治上的清醒、政治上的坚定、政治上的担当,是做好疫情防控工作的根本。要从增强“四个意识”、坚定“四个自信”、做到“两个维护”的高度,认识做好疫情防控工作的重大意义,认清当前疫情防控面临的严峻形势,把思想和行动统一到党中央对疫情形势的最新判断和战略部署上来,坚持“外防输入、内防反弹”总策略和“动态清零”总方针不动摇,做好疫情防控各项工作,绝不允许有令不行、有禁不止,阳奉阴违、自行其是。要敏锐地认识到,我国在世界上率先有效控制住疫情,体现了中国特色社会主义制度的巨大优势,必须坚决做好当前的疫情防控工作,守住不发生疫情规模性反弹的底线,以新乡一域之稳定为全省、全国之稳定作出贡献,进一步用防控成果彰显我国政治优势。同时,还要站在讲政治的高度,清醒地看到我市经济发展正处于上升起势的重要时期,民生改善等社会事业也处于发展的关键时期,需要倍道而进、奋楫而上、趁势而为,只有做好疫情防控工作才能为发展提供良好环境,必须保持清醒头脑,增加战略定力,坚定不移地担当起抓好疫情防控的政治责任。
坚决扛起疫情防控的政治责任,要求各级党组织和领导干部在疫情防控中切实发挥“主心骨”作用,统揽全局、协调各方,科学判断形势、精准把握疫情,牢牢把握疫情防控工作的领导权、主动权。“沧海横流,方显英雄本色”,越是情况复杂、形势严峻、困难重重,各级党组织和领导干部越要做到“乱云飞渡仍从容”,敢在“困难面前逞英雄”,能谋事、能任事、能成事,充分发挥政治优势、组织优势和密切联系群众优势,发挥砥柱中流的关键作用。在封丘县发现一例新冠肺炎无症状感染者后,我市疫情防控形势陡然变得更加严峻复杂,这个时候更加需要各级党组织和领导干部发挥“主心骨”作用,把疫情防控工作考虑得更细一些、更难一些、更复杂一些,积极工作,善于作为,牢牢把握疫情防控主动权,集中精力坚决打赢疫情防控阻击战歼灭战。各级领导干部特别是主要领导干部要靠前指导、下沉指挥,以极端负责的精神勇于担当,以科学的决策、坚决的态度、果断的行动,在疫情防控的关键时期发挥关键作用。党员干部要以舍我其谁的勇气冲锋在前,当先锋、做表率,积极作为、主动履责。要始终坚持党建引领,在各级党组织的坚强领导下,通过成立临时党支部、组建党员志愿服务队、设立党员先锋岗、划定党员责任区等形式,让党员在关键时刻站得出来、危难关头冲得上去。
坚决扛起疫情防控的政治责任,要求各级党组织和领导干部要增强问题意识,树立结果导向,把疫情防控责任和工作要求真正落到实处。战胜疫情,过硬措施是关键,责任落任是保证。要把握疫情防控是政治责任的责任属性,视责任如泰山,全力以赴干,以务实过硬有力的举措筑牢疫情防控坚固防线,确保防控要求真正执行到位、防控责任真正落实到位。要按照市委常委会议的要求,增强问题意识,树立结果导向,做好工作复盘和经验总结,全面排查我市在指挥体系、“三道防线”等方面的薄弱环节,把问题、隐患、漏洞找出来,把预案、方案、措施再完善再细化,织密织牢疫情防控网络。要坚持系统思维、通盘考虑,聚焦更早发现、更快处置、更精准防控,形成工作闭环和责任闭环,坚决避免责任“悬空”、政策“棚架”、防控“空挡”。要加快流调溯源,以最快速度将密接、次密接人员捞干捞净,按要求隔离管控到位,坚决杜绝、坚决避免、坚决严禁我市疫情外溢。要做好清明节疫情防控,教育引导群众文明祭祀、网上祭祀,非必要不聚集、不跨县、不出市,严防聚集性疫情和疫情扩散。各级领导干部要主动担责尽责,加强沟通交流,减少被动等待,杜绝推诿扯皮,勇于跨前一步担起牵头责任、配合责任,以主动精神弥补制度设计的不足,以担当意识带动疫情防控的力度、速度和温度,确保各项工作统筹协调、快速有序推进。要统筹抓好疫情防控和经济社会发展,全力保障企业生产、项目建设、供应链稳定、安全生产、信访稳定、民生保障等各项工作,最大限度减少疫情对经济社会发展的影响,确保取得“开门红”“全年红”,以优异成绩迎接党的二十大胜利召开。
“路不险则无以知马之良,任不重则无以知人之德”。抗击疫情是一场大战,也是一场大考。封丘县发现一起新冠肺炎感染者虽是突发但并不偶然,是对我们防控工作平战急转能力的实战测压,是对我们落实“四早”尚存漏洞且警惕不够的深刻警示,是对指挥体系扁平化“一盘棋”的现实考验,更是检验干部政治品质和能力作风成色的试金石。做好疫情防控工作,坚决守住不发生疫情规模性反弹的底线,坚决防止疫情扩散和外溢输出,是全市各级党组织和党员领导干部义不容辞的政治责任,必须担起这份责任和担当。要牢牢锁死封丘县新冠肺炎感染者这个“1”,并尽快实现“动态清零”,努力争取在一个较长周期内不再发生疫情,打好疫情防控和经济社会发展两场硬仗,确保全市经济社会在“开门红”基础上实现“全年红”。(本报评论员)
时间看人品,小事见人心!
这个世界上,
知人知面不知心,
最难测的就是人品;
最难防的还是人心。
脸上带着笑意,心里不怀好意,
表面真诚友好,心里藏着快刀。
这世上最温暖的也是人心,
困难之时的帮助,让人走出困境,
伤心之时的陪伴,让人舒服踏实,
无助之时的指点,给人带来希望,
委屈之时的理解,让人倍感安心。
一个人,
时间长了,你就能看透他。
一个人对你是真心还是假意,
不是靠嘴说,而是在心里;
一份情谊是虚伪还是真心,
不是在平时的表现,
而是看你经历风雨的时候。
时间看人品,小事见人心。
我们老一辈的前辈说:
“金用火炼,人用钱试”。
这话真的说的非常的正确。
你遇到困难了,
不用你开口,
就帮你的,是兄弟,
只要你开口,
就帮你的,是好朋友。
说帮你但是没帮的,是酒肉朋友,
还有一种就是
不帮不要紧,
还非要踩你的那种,那不是朋友。
一遇风雨,就能分辨真假朋友,
时间一长,就知道谁走谁留。
人生就是这样,
总有那么几个是让你非常恶心的人。
时间长了,
谁是一直陪着你的人,
谁又是哪个伤你的人,
时间会让你看透所有!
人傻不是毛病,
聪明不是问题。
善于利用别人不是问题,
别卸磨杀驴就行,
穷富不是问题,
懂人情世故就行。
别人怎么说,无所谓,
自己问心无愧就好!
一个人丢掉什么,
但是绝对不能丢下那交往的真心;
一个人输掉什么,
但是不能输掉那个鲜红的良心。
顶天立地做人,
光明磊落做事。
记住了:
帮我的人,不能忘,
害我的人,不计较。
要坚信:
人心能换来人心,
宽容能赢得感恩! https://t.cn/RuQ52aU
这个世界上,
知人知面不知心,
最难测的就是人品;
最难防的还是人心。
脸上带着笑意,心里不怀好意,
表面真诚友好,心里藏着快刀。
这世上最温暖的也是人心,
困难之时的帮助,让人走出困境,
伤心之时的陪伴,让人舒服踏实,
无助之时的指点,给人带来希望,
委屈之时的理解,让人倍感安心。
一个人,
时间长了,你就能看透他。
一个人对你是真心还是假意,
不是靠嘴说,而是在心里;
一份情谊是虚伪还是真心,
不是在平时的表现,
而是看你经历风雨的时候。
时间看人品,小事见人心。
我们老一辈的前辈说:
“金用火炼,人用钱试”。
这话真的说的非常的正确。
你遇到困难了,
不用你开口,
就帮你的,是兄弟,
只要你开口,
就帮你的,是好朋友。
说帮你但是没帮的,是酒肉朋友,
还有一种就是
不帮不要紧,
还非要踩你的那种,那不是朋友。
一遇风雨,就能分辨真假朋友,
时间一长,就知道谁走谁留。
人生就是这样,
总有那么几个是让你非常恶心的人。
时间长了,
谁是一直陪着你的人,
谁又是哪个伤你的人,
时间会让你看透所有!
人傻不是毛病,
聪明不是问题。
善于利用别人不是问题,
别卸磨杀驴就行,
穷富不是问题,
懂人情世故就行。
别人怎么说,无所谓,
自己问心无愧就好!
一个人丢掉什么,
但是绝对不能丢下那交往的真心;
一个人输掉什么,
但是不能输掉那个鲜红的良心。
顶天立地做人,
光明磊落做事。
记住了:
帮我的人,不能忘,
害我的人,不计较。
要坚信:
人心能换来人心,
宽容能赢得感恩! https://t.cn/RuQ52aU
【web MAGAZINE】QUI
#中村屋酒店の兄弟
藤原季節×白磯大知 – 伝えたい、届けたい
映画本編とラジオドラマという2本立てでの全国劇場公開が決定した『中村屋酒店の兄弟』。その新しい映画体験を通して、大切な人や場所との“距離感”について改めて考えさせてくれる佳作だ。主演の藤原季節、監督の白磯大知へのインタビュー。
この映画を必要としてくれる人がいることが嬉しい(藤原)
— 映画『中村屋酒店の兄弟』拝見させていただいて、いま映画館で上映することにすごく意味のある作品だと思いました。お二人としては初上映から3年たって全国で公開されることに対して、どのような思いがありますか? 白磯監督にとっては初監督作品でもありますが。
白磯大知(以下、白磯):ありがたい気持ちはもちろんあるんですけど、それ以上に驚いているというか。中村屋酒店さんのご夫婦をはじめいろんな方の協力があって撮れた作品なので、その感謝を全国公開っていうかたちで返せるのはすごく嬉しく思っています。
— 藤原さんは?
藤原季節(以下、藤原):中村屋酒屋はもう閉店してるんですけど、でもそこに確かにあったものとか、消えていってしまうものとか、大知君は目に見えない何かを撮りたかったんじゃないかと思っていて。それが撮影から3年を経ていま全国に届くっていうのは、この映画に可能性を感じて届けたいと思ってくれた人や、消えていくものに対して思うところがある人がいるってことなんですよね。この映画を必要としてくれる人がいるんだっていうことが嬉しいです。
— すごいことですよね。『中村屋酒店の兄弟』は、映画本編とその前日譚となるラジオドラマ、そしてドキュメンタリーという3本の作品に展開されています。今回はドキュメンタリーの上映はないそうですが、ドキュメンタリーは中村屋酒店が閉店することを映画の撮影中に知ってから撮ることを決めたそうですね。
白磯:そうです。中村屋酒店の閉店は季節君が教えてくれたんですけど、最初に奥さんから「映像で残せたら嬉しい」って言われたのはそういう意味だったのかと気づいて。閉店するまでの3ヵ月間で何回かお邪魔して撮らせていただきました。
— ラジオドラマの制作はどういった経緯で?
白磯:「田辺・弁慶映画祭」でTBSラジオ賞を受賞した時に、「この作品はラジオドラマにしたら面白いんじゃないか」というご提案をいただきました。せっかくだから映画をそのままラジオドラマにするのではなく、映画をより楽しめるような作品を作れたらいいなと。映画本編より過去の話にして、ラジオドラマを聴きながら想像した情景が本編を観ている時に回想として浮かんだらすごく面白いんじゃないかなと思って。
— 実際にすごくユニークな体験でした。ラジオドラマを聴いているときは画があまり浮かばなかったんですけど、映画を観ていると鮮明な思い出に感じられてくるのが不思議な感覚で。僕は自宅で視聴したのですが、映画館だと感じ方がだいぶ違いそうですね。
藤原:テアトル新宿で経験した時は感動的でした。暗闇の中でみんなが耳を澄まして声だけを聴くって初体験でしたから。
— ですよね。その体験だけでも映画館に行く価値があるなと思いました。
書かれていないことが山ほど書かれた本だと気づいた(藤原)
— 中村屋酒店は実在した酒屋なんですよね。脚本の制作段階から、中村屋酒店を舞台として想定されてたんですか?
白磯:そうではなく、タイトルももともと違うお店の名前だったんです。でも本当にいろんな酒屋さんにお願いに行ってもなかなかロケ地が決まらずで。もうどうしようって状態のある日、赤羽の酒屋さんからの帰り道…そこも断られてしまったんですが、携帯で調べたら近隣にもう1件酒屋さんがあって、そこの写真が理想的だったんです。定休日となっていたんですけど行ってみたらたまたま開いていて、ご主人とお話させていただいたんですが、やっぱり唐突なお願いだったので「いやいや…」と。そしたら奥さんも出てきて、「残せるんだったらなんでも協力します」と言ってくださって。「残せる」に込められた意味は、その時はまだ知らなかったですけど。
— 中村屋酒店に決まった時にはもう本はできあがっていたんですね。
白磯:ほぼできていました。でも中村屋酒店の雰囲気や染みついた匂いみたいなものが、役者や作品に十二分に影響したとは思います。
— 藤原さんとはもともとお知り合いだったんですか?
白磯:ほぼ知り合いじゃないといっていい。
藤原:面識はあるぐらいでした。
— なぜ藤原さんにオファーを?
白磯:キャスティングで入っていただいた方が共通の知人で提案していただきました。「いや、そもそもいける?」と思いながらも脚本を送って、まず季節くんに読んでもらえたことが僕は嬉しかったんですが、やっぱり「ちょっと何が面白いかわからない」という答えで。じゃあまた別の方を探さないと、と思っていたら「直接監督と会って話をしたい」と電話をいただいたんです。新宿だっけ?
藤原:いや、渋谷。
白磯:渋谷のカフェで会ってコーヒーを飲みながら、「もう1回読んでいい?」って目の前で本を読み始めて。
藤原:カフェの喫煙所でタバコを吸ってる時に、大知君がぽろっと「兄弟の距離感を描きたいんですよね」って言ったんですよ。それがピンって琴線を弾いて。もう1回だけ読ませてくださいって、その場で心が変わりました。
— 藤原さんの中に、兄弟の距離感に対する興味・関心がもともとあったんですか?
藤原:というよりは、脚本をしっかり読めてなかったかもしれないと思ったんですよね。3年前の自分の未熟さによるものなんですけど、書かれてあることをそのまま読むことしかできないとか、読もうとする努力をしていなかったというのがあって。新しい監督だし、年齢も僕より3つぐらい若いし、ちょっと大知君のことをなめてる気持ちもあった。だから兄弟の距離感を描きたいって言われた時に、ひょっとしたら一行のセリフに込められた裏の感情がたくさん眠ってるんじゃないかと読んでみたら、案の定書かれていないことが山ほど書かれた本だなっていうことに気づいて。それで、もうその場で「はぁ、すごいな」と。
— 白磯監督が兄弟の距離感を描きたいという思いに至ったのはなぜでしょう?
白磯:距離感が近くなればなるほど本当に伝えたいことってなかなか言えない。逆に隠したい気持ちは、本当に言ったかのように伝わっちゃう。兄弟とか両親とか、お互いの信頼関係があるから起こるちぐはぐさなんですよね。両親とかなんも言ってないのに急に「元気?」みたいな電話がかかってきたりするじゃないですか。そういうことが面白いし不思議だなと。自分は兄弟がいるし、男兄弟の話を書いてみようと思って脚本にしました。
自分自身を深掘りすることがコミュニケーションに繋がる(白磯)
— 男兄弟って距離感の難しさが顕著に表れると思うんですけど、男兄弟に限らず人と人の距離感ってこういう感じあるよなって映画を観ていてすごく共感できました。お二人が普段、人との関係性で意識していることや大事にしていることはありますか?
藤原:むしろ、それしか大事にしてないですね。
— 距離感を?
藤原:そう。自分が思ってることをそのまま相手に伝えると、コミュニケーションが成立しないので。相手にもらおうとするばかりじゃなくて、自分はこの人に何を与えられるんだろうって考える時間が積み重なると自然と距離感も考えるようになって、自分の思っていることをどう伝えればこの人に届くだろうっていうことを考えるようになる。それはもう日々、毎日、毎秒考えています。
— 疲れることはないですか? ずっと考え続けていたら。
藤原:でもそうじゃないと。果てしない問題です、それが。
— 白磯さんも人との距離感で気を使うところはありますか?
白磯:僕は自分の気持ちをストレートに言うことが苦手なんです。「好き」って思った時にパッと感情のまま言葉にして、自分の100%を全部ぶつけても相手には2%とか3%しか伝わらないこともあるなと思って。そこでどういう伝え方をしたら相手が聞いてくれるか、理解してもらえるのか。それにはまず自分がどう見られているか…別に体面を気にするっていうわけではなく、自分自身をどれぐらい深掘りできるかということが、結局他人とのコミュニケーションに繋がっていくのかなと。毎分毎秒考えているわけじゃないですけど、自分はどういう人間なんだろうと考えるのは大事だなと思っています。
— 面白いですね。人がどう見ているかじゃなくて自分が自分をどう見るかっていうことを深く考えるっていうのが。
白磯:まさにそうですね。
— では最後に、これから映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
藤原:ラジオドラマは音で聴いて想像で楽しむもので、映画は視覚でも感じるもの。いろんな面から中村屋酒店っていう場所のことを45分間考え続ける時間っていうのは、言葉にするのは難しいけど意味があるし、価値があるものなんじゃないかなと僕は信じたいですね。
白磯:僕はこの映画を見終わった後に、自分の家族に連絡してみようかなとか、久々に思い出すようなきっかけになればいいなっていうのはすごく感じていて。それは家族なのか、兄弟なのか、友人なのか。その人と酒飲みたいなって思えるのが一番いいいなと。あとはやっぱり普通の酒屋さん、町の小さい酒屋さんにふらっとそこにお酒を買いに行ってもらえたら嬉しいかな。
藤原:買うものはコンビニと同じでも。
白磯:ちょっと覗いてみようかなっていうきっかけになればいいかなとは思います。
藤原:さっき大知君が100%伝えたいと思ったことが2%しか届かないみたいな話をしてたけど、この映画を観て0%よりは2%でも伝わってくれるといいよね。
白磯:それはそうだね。
#中村屋酒店の兄弟
藤原季節×白磯大知 – 伝えたい、届けたい
映画本編とラジオドラマという2本立てでの全国劇場公開が決定した『中村屋酒店の兄弟』。その新しい映画体験を通して、大切な人や場所との“距離感”について改めて考えさせてくれる佳作だ。主演の藤原季節、監督の白磯大知へのインタビュー。
この映画を必要としてくれる人がいることが嬉しい(藤原)
— 映画『中村屋酒店の兄弟』拝見させていただいて、いま映画館で上映することにすごく意味のある作品だと思いました。お二人としては初上映から3年たって全国で公開されることに対して、どのような思いがありますか? 白磯監督にとっては初監督作品でもありますが。
白磯大知(以下、白磯):ありがたい気持ちはもちろんあるんですけど、それ以上に驚いているというか。中村屋酒店さんのご夫婦をはじめいろんな方の協力があって撮れた作品なので、その感謝を全国公開っていうかたちで返せるのはすごく嬉しく思っています。
— 藤原さんは?
藤原季節(以下、藤原):中村屋酒屋はもう閉店してるんですけど、でもそこに確かにあったものとか、消えていってしまうものとか、大知君は目に見えない何かを撮りたかったんじゃないかと思っていて。それが撮影から3年を経ていま全国に届くっていうのは、この映画に可能性を感じて届けたいと思ってくれた人や、消えていくものに対して思うところがある人がいるってことなんですよね。この映画を必要としてくれる人がいるんだっていうことが嬉しいです。
— すごいことですよね。『中村屋酒店の兄弟』は、映画本編とその前日譚となるラジオドラマ、そしてドキュメンタリーという3本の作品に展開されています。今回はドキュメンタリーの上映はないそうですが、ドキュメンタリーは中村屋酒店が閉店することを映画の撮影中に知ってから撮ることを決めたそうですね。
白磯:そうです。中村屋酒店の閉店は季節君が教えてくれたんですけど、最初に奥さんから「映像で残せたら嬉しい」って言われたのはそういう意味だったのかと気づいて。閉店するまでの3ヵ月間で何回かお邪魔して撮らせていただきました。
— ラジオドラマの制作はどういった経緯で?
白磯:「田辺・弁慶映画祭」でTBSラジオ賞を受賞した時に、「この作品はラジオドラマにしたら面白いんじゃないか」というご提案をいただきました。せっかくだから映画をそのままラジオドラマにするのではなく、映画をより楽しめるような作品を作れたらいいなと。映画本編より過去の話にして、ラジオドラマを聴きながら想像した情景が本編を観ている時に回想として浮かんだらすごく面白いんじゃないかなと思って。
— 実際にすごくユニークな体験でした。ラジオドラマを聴いているときは画があまり浮かばなかったんですけど、映画を観ていると鮮明な思い出に感じられてくるのが不思議な感覚で。僕は自宅で視聴したのですが、映画館だと感じ方がだいぶ違いそうですね。
藤原:テアトル新宿で経験した時は感動的でした。暗闇の中でみんなが耳を澄まして声だけを聴くって初体験でしたから。
— ですよね。その体験だけでも映画館に行く価値があるなと思いました。
書かれていないことが山ほど書かれた本だと気づいた(藤原)
— 中村屋酒店は実在した酒屋なんですよね。脚本の制作段階から、中村屋酒店を舞台として想定されてたんですか?
白磯:そうではなく、タイトルももともと違うお店の名前だったんです。でも本当にいろんな酒屋さんにお願いに行ってもなかなかロケ地が決まらずで。もうどうしようって状態のある日、赤羽の酒屋さんからの帰り道…そこも断られてしまったんですが、携帯で調べたら近隣にもう1件酒屋さんがあって、そこの写真が理想的だったんです。定休日となっていたんですけど行ってみたらたまたま開いていて、ご主人とお話させていただいたんですが、やっぱり唐突なお願いだったので「いやいや…」と。そしたら奥さんも出てきて、「残せるんだったらなんでも協力します」と言ってくださって。「残せる」に込められた意味は、その時はまだ知らなかったですけど。
— 中村屋酒店に決まった時にはもう本はできあがっていたんですね。
白磯:ほぼできていました。でも中村屋酒店の雰囲気や染みついた匂いみたいなものが、役者や作品に十二分に影響したとは思います。
— 藤原さんとはもともとお知り合いだったんですか?
白磯:ほぼ知り合いじゃないといっていい。
藤原:面識はあるぐらいでした。
— なぜ藤原さんにオファーを?
白磯:キャスティングで入っていただいた方が共通の知人で提案していただきました。「いや、そもそもいける?」と思いながらも脚本を送って、まず季節くんに読んでもらえたことが僕は嬉しかったんですが、やっぱり「ちょっと何が面白いかわからない」という答えで。じゃあまた別の方を探さないと、と思っていたら「直接監督と会って話をしたい」と電話をいただいたんです。新宿だっけ?
藤原:いや、渋谷。
白磯:渋谷のカフェで会ってコーヒーを飲みながら、「もう1回読んでいい?」って目の前で本を読み始めて。
藤原:カフェの喫煙所でタバコを吸ってる時に、大知君がぽろっと「兄弟の距離感を描きたいんですよね」って言ったんですよ。それがピンって琴線を弾いて。もう1回だけ読ませてくださいって、その場で心が変わりました。
— 藤原さんの中に、兄弟の距離感に対する興味・関心がもともとあったんですか?
藤原:というよりは、脚本をしっかり読めてなかったかもしれないと思ったんですよね。3年前の自分の未熟さによるものなんですけど、書かれてあることをそのまま読むことしかできないとか、読もうとする努力をしていなかったというのがあって。新しい監督だし、年齢も僕より3つぐらい若いし、ちょっと大知君のことをなめてる気持ちもあった。だから兄弟の距離感を描きたいって言われた時に、ひょっとしたら一行のセリフに込められた裏の感情がたくさん眠ってるんじゃないかと読んでみたら、案の定書かれていないことが山ほど書かれた本だなっていうことに気づいて。それで、もうその場で「はぁ、すごいな」と。
— 白磯監督が兄弟の距離感を描きたいという思いに至ったのはなぜでしょう?
白磯:距離感が近くなればなるほど本当に伝えたいことってなかなか言えない。逆に隠したい気持ちは、本当に言ったかのように伝わっちゃう。兄弟とか両親とか、お互いの信頼関係があるから起こるちぐはぐさなんですよね。両親とかなんも言ってないのに急に「元気?」みたいな電話がかかってきたりするじゃないですか。そういうことが面白いし不思議だなと。自分は兄弟がいるし、男兄弟の話を書いてみようと思って脚本にしました。
自分自身を深掘りすることがコミュニケーションに繋がる(白磯)
— 男兄弟って距離感の難しさが顕著に表れると思うんですけど、男兄弟に限らず人と人の距離感ってこういう感じあるよなって映画を観ていてすごく共感できました。お二人が普段、人との関係性で意識していることや大事にしていることはありますか?
藤原:むしろ、それしか大事にしてないですね。
— 距離感を?
藤原:そう。自分が思ってることをそのまま相手に伝えると、コミュニケーションが成立しないので。相手にもらおうとするばかりじゃなくて、自分はこの人に何を与えられるんだろうって考える時間が積み重なると自然と距離感も考えるようになって、自分の思っていることをどう伝えればこの人に届くだろうっていうことを考えるようになる。それはもう日々、毎日、毎秒考えています。
— 疲れることはないですか? ずっと考え続けていたら。
藤原:でもそうじゃないと。果てしない問題です、それが。
— 白磯さんも人との距離感で気を使うところはありますか?
白磯:僕は自分の気持ちをストレートに言うことが苦手なんです。「好き」って思った時にパッと感情のまま言葉にして、自分の100%を全部ぶつけても相手には2%とか3%しか伝わらないこともあるなと思って。そこでどういう伝え方をしたら相手が聞いてくれるか、理解してもらえるのか。それにはまず自分がどう見られているか…別に体面を気にするっていうわけではなく、自分自身をどれぐらい深掘りできるかということが、結局他人とのコミュニケーションに繋がっていくのかなと。毎分毎秒考えているわけじゃないですけど、自分はどういう人間なんだろうと考えるのは大事だなと思っています。
— 面白いですね。人がどう見ているかじゃなくて自分が自分をどう見るかっていうことを深く考えるっていうのが。
白磯:まさにそうですね。
— では最後に、これから映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
藤原:ラジオドラマは音で聴いて想像で楽しむもので、映画は視覚でも感じるもの。いろんな面から中村屋酒店っていう場所のことを45分間考え続ける時間っていうのは、言葉にするのは難しいけど意味があるし、価値があるものなんじゃないかなと僕は信じたいですね。
白磯:僕はこの映画を見終わった後に、自分の家族に連絡してみようかなとか、久々に思い出すようなきっかけになればいいなっていうのはすごく感じていて。それは家族なのか、兄弟なのか、友人なのか。その人と酒飲みたいなって思えるのが一番いいいなと。あとはやっぱり普通の酒屋さん、町の小さい酒屋さんにふらっとそこにお酒を買いに行ってもらえたら嬉しいかな。
藤原:買うものはコンビニと同じでも。
白磯:ちょっと覗いてみようかなっていうきっかけになればいいかなとは思います。
藤原:さっき大知君が100%伝えたいと思ったことが2%しか届かないみたいな話をしてたけど、この映画を観て0%よりは2%でも伝わってくれるといいよね。
白磯:それはそうだね。
✋热门推荐