障害者から見た社会
Amazonでお買い得商品を詐欺に遭わず、激安でゲットするにはどうしたらいいのか?
最近暇すぎるので、ECサイトのAmazonに入り浸っていた。
Amazonでのお買い物は非常に難易度が高い。
☆☆☆
そして難易度が高いこと自体が知られていないことと、インターネットの情報があまりにも間違いだらけなこと。さらに、経済学の定石がすべて使えないことから大変に買い物が難しいサイトとなっているのだが、誰にも気づかれていない。
ネットにある無料の記事では、一部のマーケットプレイス(AmazonのECサイトに無名の業者や個人が出品し、販売している行為のこと)の商品以外は安心して買い物できると書かれているが、それは詐欺に騙されているのに気づいていないだけである。または、知っていて読者様を騙している行為に他ならない。
たとえば具体的にAmazon内で検索をしてみる。
スマホを充電するときに使う「AC充電器」で検索してみよう。
■Amazonで「AC充電器」と検索したときの結果
この検索結果を読者様はどう思われるだろうか。検索上位は、良い製品ばかりだと感じるだろうか。
実は、赤枠で囲んだ左と真ん中の商品、すなわち検索1位と2位がサクラであり、中国の悪徳業者の出品したAC充電器である。
ソース↓
■枠で囲んだ商品のサクラチェッカー検索結果(やらせレビューがあるかどうかのサクラチェックの結果)
(左の商品)
Amazon検索1位の商品と同じ商品が楽天やYahoo!では半額以下で買える。リンク先に行けば分かるが、悪徳業者が販売してると他社ECサイトではバレている。
しかし、Amazonでは、検索1位の商品であり、犯罪者が跋扈(ばっこ)していて、実際には2.18点のすぐ壊れる商品を高評価だからと検索1位に表示させている。
Amazonではマーケットプレイス商品を、他社ECサイトとは異なりまるで管理していないのだ。
Amazonの検索アルゴリズムは悪徳業者や劣悪商品を見抜けないでいる。検索アルゴリズムより悪徳業者のSEO対策(検索上位を狙う技術)のほうが上手なのである。
それを知らず多くの買い物客が劣悪商品を掴まされている。
(真ん中の商品)
こちらも酷いモノである。いくらなんでも酷すぎじゃないの?これ?
ネットにある無料のAmazon紹介アフィリエイトサイトは、一部のマーケットプレイスの悪徳業者が悪さしているだけで、ほとんどの業者はまともなので大丈夫。安心してお買い物しよう!
と言うが、これのどこが安心のサイトなのだろうか。
一番右、エレコム製のAC充電器のレビューなんて、逆サクラまでやっているのである。
いくらなんでも酷すぎではないか。
■Amazonで検索3位(一番右の商品)エレコム製品のレビュー1位
Amazonでは競合している良い製品があると、中国の悪徳業者が日本人にそれを買わせて悪いレビューを書かせる。
自社製品と競合する製品は低評価にし、他社商品の検索下位表示を狙う。これを逆サクラまたは逆やらせと言う。
さらに匿名空間だからこれはやらせやさくらではなく、ほんとうに起こった出来事なのかも知れず、真偽の判別基準が個人の知力には限界があり、見分けるのは不可能なのだ。
どれがほんとうのレビューであり、どれが嘘の書き込みなのかがわからない。それならビックカメラのまともな店員さんに、「AC充電器どれがいいですか?」と聞いたほうが、1000人の匿名レビューより大手量販店の正社員1人の情報のほうが圧倒的に質が高いのである。
このように嘘がまみれたAmazonでコスパの良い製品を購入するのは非常に難解であり、膨大な匿名レビューはほぼ無価値であり、経済学、会計学すら役に立たない場合がある(その論理性とメカニズムは後述する、日々経済学など社会科学を使っていただきたいためだ)。
ここ2ヶ月、私は1日3時間ずつAmazonに入り浸った。そしてマーケットプレイス商品を含め、20,000円以上Amazonで商品を買い込んだ。
普通に買えばAmazonのほうがビックやヨドバシより1割から4割は安い。しかしあまりに悪徳業者が多く煩雑で質の高い情報の収集・精査には困難を極める。
商品によってはさくら率が非常に高かったり、また、ずっとおかしいと思っていたのだけど、さくら商品のほうが出品価格が高かったり会計学や経済学の定石が使えない、Amazonは大変に難易度の高いECサイトなのである。
しかし製造終了した一眼レフカメラの互換バッテリーのようにAmazonでしか取り扱っていないニッチ市場の商品や、見極め方を間違わなければビックやヨドバシより4割引で良質な商品を買うことのできるECサイトでもある。
従ってどうやったらこの魑魅魍魎が跋扈するAmazonで良質な商品だけを選び抜くことができるのか。
そもそもAmazonの検索表示は悪徳業者によるSEO対策(自社製品の検索順位を上位に表示させる検索技術のこと。Webマーケティング技術の1つ)が施されているから、AC充電器の様に検索汚染が進んでおり、まったく役に立たない。
このようなカオスな状況でどうやって良質な製品を激安で選び抜くのか。2ヶ月掛けてやっとその論理性、要は社会の科学が理解できたので、それをここに惜しみなく全て掲載させる。
ちなみに上に表示させたAC充電器の検索結果でも分かる通りノーブランドとそうでない有名メーカーとの見分け方は、有名メーカーの場合、商品のタイトルの一番最初に「エレコム USB コンセント…」とまず真っ先に自社のブランド名を表記させているためノーブランドとの比較がすぐできる。
しかしノーブランド側もこれを真似して自社のブランド名を表記することがあり、そしてその中国のブランドが良い製品の場合と悪い製品の場合があることから、判別基準が極めて複雑になる。
Amazonは難易度の高いECサイトである。知能を使えば良質な商品を破格の価格で買うことができる。だけど良質な商品の周りはほぼすべて劣悪商品であり、嘘と偽りが混同されており、バッタモンだらけであり、社会の科学を使い論理的に思考しなければ利得を得るのは難しいECサイトである。
よってこの記事をマニュアルとし、読破し、戦略的思考によってAmazonを使うすべての方々がゲーム理論が如何に優れた社会科学のツールであるのか、ミクロ経済学最高の学問がどれだけ社会のお役に立てるのかを実感していただけたらと思う。
このカオスなECサイトで、私たちはどうやってお買い得商品だけを選び抜けば良いのか?
この続きをみるには
8706文字
https://t.cn/A66F00ku
Amazonでお買い得商品を詐欺に遭わず、激安でゲットするにはどうしたらいいのか?
最近暇すぎるので、ECサイトのAmazonに入り浸っていた。
Amazonでのお買い物は非常に難易度が高い。
☆☆☆
そして難易度が高いこと自体が知られていないことと、インターネットの情報があまりにも間違いだらけなこと。さらに、経済学の定石がすべて使えないことから大変に買い物が難しいサイトとなっているのだが、誰にも気づかれていない。
ネットにある無料の記事では、一部のマーケットプレイス(AmazonのECサイトに無名の業者や個人が出品し、販売している行為のこと)の商品以外は安心して買い物できると書かれているが、それは詐欺に騙されているのに気づいていないだけである。または、知っていて読者様を騙している行為に他ならない。
たとえば具体的にAmazon内で検索をしてみる。
スマホを充電するときに使う「AC充電器」で検索してみよう。
■Amazonで「AC充電器」と検索したときの結果
この検索結果を読者様はどう思われるだろうか。検索上位は、良い製品ばかりだと感じるだろうか。
実は、赤枠で囲んだ左と真ん中の商品、すなわち検索1位と2位がサクラであり、中国の悪徳業者の出品したAC充電器である。
ソース↓
■枠で囲んだ商品のサクラチェッカー検索結果(やらせレビューがあるかどうかのサクラチェックの結果)
(左の商品)
Amazon検索1位の商品と同じ商品が楽天やYahoo!では半額以下で買える。リンク先に行けば分かるが、悪徳業者が販売してると他社ECサイトではバレている。
しかし、Amazonでは、検索1位の商品であり、犯罪者が跋扈(ばっこ)していて、実際には2.18点のすぐ壊れる商品を高評価だからと検索1位に表示させている。
Amazonではマーケットプレイス商品を、他社ECサイトとは異なりまるで管理していないのだ。
Amazonの検索アルゴリズムは悪徳業者や劣悪商品を見抜けないでいる。検索アルゴリズムより悪徳業者のSEO対策(検索上位を狙う技術)のほうが上手なのである。
それを知らず多くの買い物客が劣悪商品を掴まされている。
(真ん中の商品)
こちらも酷いモノである。いくらなんでも酷すぎじゃないの?これ?
ネットにある無料のAmazon紹介アフィリエイトサイトは、一部のマーケットプレイスの悪徳業者が悪さしているだけで、ほとんどの業者はまともなので大丈夫。安心してお買い物しよう!
と言うが、これのどこが安心のサイトなのだろうか。
一番右、エレコム製のAC充電器のレビューなんて、逆サクラまでやっているのである。
いくらなんでも酷すぎではないか。
■Amazonで検索3位(一番右の商品)エレコム製品のレビュー1位
Amazonでは競合している良い製品があると、中国の悪徳業者が日本人にそれを買わせて悪いレビューを書かせる。
自社製品と競合する製品は低評価にし、他社商品の検索下位表示を狙う。これを逆サクラまたは逆やらせと言う。
さらに匿名空間だからこれはやらせやさくらではなく、ほんとうに起こった出来事なのかも知れず、真偽の判別基準が個人の知力には限界があり、見分けるのは不可能なのだ。
どれがほんとうのレビューであり、どれが嘘の書き込みなのかがわからない。それならビックカメラのまともな店員さんに、「AC充電器どれがいいですか?」と聞いたほうが、1000人の匿名レビューより大手量販店の正社員1人の情報のほうが圧倒的に質が高いのである。
このように嘘がまみれたAmazonでコスパの良い製品を購入するのは非常に難解であり、膨大な匿名レビューはほぼ無価値であり、経済学、会計学すら役に立たない場合がある(その論理性とメカニズムは後述する、日々経済学など社会科学を使っていただきたいためだ)。
ここ2ヶ月、私は1日3時間ずつAmazonに入り浸った。そしてマーケットプレイス商品を含め、20,000円以上Amazonで商品を買い込んだ。
普通に買えばAmazonのほうがビックやヨドバシより1割から4割は安い。しかしあまりに悪徳業者が多く煩雑で質の高い情報の収集・精査には困難を極める。
商品によってはさくら率が非常に高かったり、また、ずっとおかしいと思っていたのだけど、さくら商品のほうが出品価格が高かったり会計学や経済学の定石が使えない、Amazonは大変に難易度の高いECサイトなのである。
しかし製造終了した一眼レフカメラの互換バッテリーのようにAmazonでしか取り扱っていないニッチ市場の商品や、見極め方を間違わなければビックやヨドバシより4割引で良質な商品を買うことのできるECサイトでもある。
従ってどうやったらこの魑魅魍魎が跋扈するAmazonで良質な商品だけを選び抜くことができるのか。
そもそもAmazonの検索表示は悪徳業者によるSEO対策(自社製品の検索順位を上位に表示させる検索技術のこと。Webマーケティング技術の1つ)が施されているから、AC充電器の様に検索汚染が進んでおり、まったく役に立たない。
このようなカオスな状況でどうやって良質な製品を激安で選び抜くのか。2ヶ月掛けてやっとその論理性、要は社会の科学が理解できたので、それをここに惜しみなく全て掲載させる。
ちなみに上に表示させたAC充電器の検索結果でも分かる通りノーブランドとそうでない有名メーカーとの見分け方は、有名メーカーの場合、商品のタイトルの一番最初に「エレコム USB コンセント…」とまず真っ先に自社のブランド名を表記させているためノーブランドとの比較がすぐできる。
しかしノーブランド側もこれを真似して自社のブランド名を表記することがあり、そしてその中国のブランドが良い製品の場合と悪い製品の場合があることから、判別基準が極めて複雑になる。
Amazonは難易度の高いECサイトである。知能を使えば良質な商品を破格の価格で買うことができる。だけど良質な商品の周りはほぼすべて劣悪商品であり、嘘と偽りが混同されており、バッタモンだらけであり、社会の科学を使い論理的に思考しなければ利得を得るのは難しいECサイトである。
よってこの記事をマニュアルとし、読破し、戦略的思考によってAmazonを使うすべての方々がゲーム理論が如何に優れた社会科学のツールであるのか、ミクロ経済学最高の学問がどれだけ社会のお役に立てるのかを実感していただけたらと思う。
このカオスなECサイトで、私たちはどうやってお買い得商品だけを選び抜けば良いのか?
この続きをみるには
8706文字
https://t.cn/A66F00ku
#田岛芽瑠[超话]# 220103 ins
昨日家族で花山に行ったよ〜!
大好きな焼き鳥屋さん放生会の時に毎回行ってたけど今年は初詣から行けて嬉しい♪
シロが本当に美味しいの!ホルモン最高ここでしかホルモンの串食べないくらい花山が優勝ラーメンも美味しいんだよねー!
チーズの燻製も砂肝もぜーんぶ美味しかった♡
なんと!大将とご挨拶できてお写真も撮っていただきました✨
嬉しい〜!とってもすてきな大将さんです♪
また行きたいなー!田島家が大好きな焼き鳥屋さんでした☺️皆さんも是非!
昨日家族で花山に行ったよ〜!
大好きな焼き鳥屋さん放生会の時に毎回行ってたけど今年は初詣から行けて嬉しい♪
シロが本当に美味しいの!ホルモン最高ここでしかホルモンの串食べないくらい花山が優勝ラーメンも美味しいんだよねー!
チーズの燻製も砂肝もぜーんぶ美味しかった♡
なんと!大将とご挨拶できてお写真も撮っていただきました✨
嬉しい〜!とってもすてきな大将さんです♪
また行きたいなー!田島家が大好きな焼き鳥屋さんでした☺️皆さんも是非!
松田龍平が長塚圭史の演出で、演劇界の金字塔『近松心中物語』に挑む
1979年に蜷川幸雄の演出で初演されて大ヒットして以来、キャストを変えながら幾度も上演されてきた『近松心中物語』。劇作家・秋元松代が、『冥途の飛脚』をはじめとする近松門左衛門の3作品をひとつに織り上げたこの人気作が、新芸術監督・長塚圭史の演出とスチャダラパーの音楽で、KAAT神奈川芸術劇場2021年メインシーズンの幕開けを飾る。傘屋与兵衛役を務めるのは、舞台『冒した者』(2013年、葛河思潮社公演)と『イーハトーボの劇列車』(2019年、こまつ座公演)で長塚演出を経験している松田龍平。さて、稽古初日を前にした松田の心境は?
ーー『イーハトーボの劇列車』以来、約2年ぶり5作品目の舞台出演となる松田さん。今回出演を決めたポイントは何だったのでしょう?
長塚さんとまたやりたかったからですかね。一つ前にやった『イーハトーボの劇列車』では汽車の機械音を役者が奏でたり、ギロだけで歌を歌ったり、自分の身ひとつで演じる感覚があって、やっていて面白くて。もちろん、役者同士が息をピタリと合わせる必要があったし、誤魔化しがきかないので、大変だったんですけど、やり始めると夢中になっちゃって。まあ、夢中にならないとできないという感じでしたね。僕はあまりストイックな方じゃないので、ありがたいです(笑)。思い返せば僕の場合、自分の中で「前に進めてないな」とか、なんとなく感じているときに舞台に呼んでもらうことが多くて、本当に、毎回、いい刺激をもらっています。ありがたいです。
ーー『近松心中物語』という作品は、以前からご存じでしたか?
このお話をいただいてからネットで調べたら、“演劇界の金字塔”と書いてあって、おお!? と思いました(笑)。1000回以上上演されていて、海外でも公演していて……それだけ愛されている作品ですから。もちろんそういう意味でもプレッシャーはありますけど、舞台のいいところは、皆と芝居を重ねる時間をもらえるというところですかね。この舞台も座組の皆さんと力を合わせて、作っていけたらと思います。
ーー元禄時代の大阪を舞台に、飛脚宿亀屋の真面目な養子・忠兵衛と遊女梅川、忠兵衛に梅川を身請けする手付金を貸したことから窮地に陥る古物商傘屋の若旦那・与兵衛とその妻・お亀という2組の男女の恋を描いた本作品。台本の印象はいかがですか?
話としては、複雑に入り組んでる話ではないから、その分、世界観とか、役柄みたいなものが浮き彫りになりそうだと思いました。あとは、ハートでどこまでやれるかですかね(笑)。僕が演じる与兵衛については、自分が本当はどう生きていきたいのか、違う生き方があるんじゃないかと模索している印象がありました。ただ、人との繋がりには、筋を通しているというイメージがあります。
ーー傘屋の箱入り娘で、婿養子の与兵衛にぞっこんの妻・お亀役は、石橋静河さん。女性にモテモテで、石橋さんが演じる役に思いを寄せられるところなど、与兵衛とドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』で松田さんが演じていた田中八作には、共通点を感じます。
たしかに、言われてみれば、そういうところもあるかもしれないですね。実は、石橋さんとの共演は、今回で5回目なんです。石橋さんとは親同士のつながりもあって、幼い頃から知っているので、すごい縁だなと。哲司さんの忠兵衛、笹本さんの遊女梅川をはじめ、めちゃめちゃ素敵なキャストが揃ってますし、自分もホントに頑張らないとヤバいですね。
ーー関西弁で演じることについてはどう感じていますか?
大変そうですね。関西弁でお芝居をするのは初めてなので、どうしようかなと。勝手なイメージですけど、東北弁は口をあまり開けないでしゃべる感じで、意外と雰囲気で誤魔化せたんじゃないかと思っているのですが、関西弁だと、それも通用しなさそうですよね(笑)。ただ、この舞台での関西弁は、秋元さんが書かれた江戸時代の関西弁ですから。関西の方に「何弁?」って言われないように、そこは今のうちから、インタビューでなるべく主張していこうと思ってます(笑)。
ーー会見で「長塚さんはいつも僕に対してピリッとしたことを言ってくれる」と話されていましたが、印象に残る“ピリッとした言葉”があったら教えてください。
稽古中に長塚さんが話をしている時に、つい聞いてない時が(笑)。そう言うことで怒られてますね。変なタイミングで栗を食べたり。完全に僕が集中力足りてないだけですね(笑)。そういう部分はさて置き、そうですね。長塚さんの演出は、物語のテーマだったり、確固としたイメージがあるのを感じるんです。だからこそ、自分も同じ温度を保ってないと置いていかれるような緊張感があるし、応えたいと思うから、自分の気持ちもピリッとします。
ーーKAAT神奈川芸術劇場への出演は、『冒した者』以来ですね。劇場や横浜にはどんな思い出がありますか?
『冒した者』は、稽古もKAATでやらせてもらったので、懐かしいですね。僕は毎日、都内から自分の車で稽古に通っていたんですけど、運転しながらセリフを繰り返すと、結構覚えやすいなと思った記憶があります。ただ、道を覚える前にそれをやると、高速で降りるところを間違えたり、慣れるまで気をつけないといけないですね(笑)。僕の場合、家でも、普通に台本を読むより、何かちょっとした作業をしながらのほうが、セリフを覚えやすいです。
ーーコロナ禍では、どんなふうに過ごしていたのですか?
家でテレビを見たり、ゲームをしたりですね……もともと家で過ごすのが好きですし、仕事もけっこうスケジュールが先になったりして。でも、割りと大きくは変わらずでしたね。会社勤めだったり、コンスタントに動いていた人は急に生活スタイルが変わって大変なんだと思います。
僕としては「休めるならこのままずっと休みたい」と思ってしまう事のほうが怖かったです。
ーーお仕事を再開された時は、どんな思いがありましたか?
そうですね。久々の撮影は「どうやるんだっけ?」という感じでした(笑)。でもやっぱり楽しかったです。何よりありがたかったし、もっと楽しくするためにはどうしたらいいのか考えないとですね。この仕事ははっきりしたものがあるわけじゃないから、そういう思いは尽きることがないんでしょうけど。これからもずっと、そんなことを考えながら、繰り返していけたらって思います。
ーー松田さんが俳優になってよかったなと思うのは、どんな時ですか?
お芝居は、コミュニケーションの上にあるものなので、役に対して混じりっけなく真っ直ぐになれた時は、気持ちいいなと感じます。普段の人との会話もそうですよね。不安とか嫉妬とか、そういう余計な要素がなく、相手に対してお互いに真っ直ぐ話し合えたら、それは幸せな時間ですし。自分はそういう機会を、いろいろな役やシチュエーションを通して得ているのかもしれません。そういう意味では、こんなに楽しいことはないなと思います。特に舞台は何度も稽古を重ねたうえで役と向き合えるので最高ですね。
ーーこの『近松心中物語』で始まるKAATの2021年メインシーズンのテーマは“冒”だそうです。松田さんが冒険、挑戦したいことを教えてください。
色々な国の人と仕事をしたいですね。もちろん言葉の壁はありますけど、繋がり方も変わってきていると思うし。チャンスはあるんじゃないかな。まあ、今は『近松心中物語』をやり切らないとですね。こんな世の中で、出掛けるのはなかなか難しい状況になるかもしれませんが、『近松心中物語』。「心中」に魅了された男女の物語をぜひ劇場でご覧ください。
ヘアメイク:赤松絵利(ESPER)
スタイリスト:石井大
取材・文=岡﨑 香 撮影=西村彩子(SELF:PSY’S)
1979年に蜷川幸雄の演出で初演されて大ヒットして以来、キャストを変えながら幾度も上演されてきた『近松心中物語』。劇作家・秋元松代が、『冥途の飛脚』をはじめとする近松門左衛門の3作品をひとつに織り上げたこの人気作が、新芸術監督・長塚圭史の演出とスチャダラパーの音楽で、KAAT神奈川芸術劇場2021年メインシーズンの幕開けを飾る。傘屋与兵衛役を務めるのは、舞台『冒した者』(2013年、葛河思潮社公演)と『イーハトーボの劇列車』(2019年、こまつ座公演)で長塚演出を経験している松田龍平。さて、稽古初日を前にした松田の心境は?
ーー『イーハトーボの劇列車』以来、約2年ぶり5作品目の舞台出演となる松田さん。今回出演を決めたポイントは何だったのでしょう?
長塚さんとまたやりたかったからですかね。一つ前にやった『イーハトーボの劇列車』では汽車の機械音を役者が奏でたり、ギロだけで歌を歌ったり、自分の身ひとつで演じる感覚があって、やっていて面白くて。もちろん、役者同士が息をピタリと合わせる必要があったし、誤魔化しがきかないので、大変だったんですけど、やり始めると夢中になっちゃって。まあ、夢中にならないとできないという感じでしたね。僕はあまりストイックな方じゃないので、ありがたいです(笑)。思い返せば僕の場合、自分の中で「前に進めてないな」とか、なんとなく感じているときに舞台に呼んでもらうことが多くて、本当に、毎回、いい刺激をもらっています。ありがたいです。
ーー『近松心中物語』という作品は、以前からご存じでしたか?
このお話をいただいてからネットで調べたら、“演劇界の金字塔”と書いてあって、おお!? と思いました(笑)。1000回以上上演されていて、海外でも公演していて……それだけ愛されている作品ですから。もちろんそういう意味でもプレッシャーはありますけど、舞台のいいところは、皆と芝居を重ねる時間をもらえるというところですかね。この舞台も座組の皆さんと力を合わせて、作っていけたらと思います。
ーー元禄時代の大阪を舞台に、飛脚宿亀屋の真面目な養子・忠兵衛と遊女梅川、忠兵衛に梅川を身請けする手付金を貸したことから窮地に陥る古物商傘屋の若旦那・与兵衛とその妻・お亀という2組の男女の恋を描いた本作品。台本の印象はいかがですか?
話としては、複雑に入り組んでる話ではないから、その分、世界観とか、役柄みたいなものが浮き彫りになりそうだと思いました。あとは、ハートでどこまでやれるかですかね(笑)。僕が演じる与兵衛については、自分が本当はどう生きていきたいのか、違う生き方があるんじゃないかと模索している印象がありました。ただ、人との繋がりには、筋を通しているというイメージがあります。
ーー傘屋の箱入り娘で、婿養子の与兵衛にぞっこんの妻・お亀役は、石橋静河さん。女性にモテモテで、石橋さんが演じる役に思いを寄せられるところなど、与兵衛とドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』で松田さんが演じていた田中八作には、共通点を感じます。
たしかに、言われてみれば、そういうところもあるかもしれないですね。実は、石橋さんとの共演は、今回で5回目なんです。石橋さんとは親同士のつながりもあって、幼い頃から知っているので、すごい縁だなと。哲司さんの忠兵衛、笹本さんの遊女梅川をはじめ、めちゃめちゃ素敵なキャストが揃ってますし、自分もホントに頑張らないとヤバいですね。
ーー関西弁で演じることについてはどう感じていますか?
大変そうですね。関西弁でお芝居をするのは初めてなので、どうしようかなと。勝手なイメージですけど、東北弁は口をあまり開けないでしゃべる感じで、意外と雰囲気で誤魔化せたんじゃないかと思っているのですが、関西弁だと、それも通用しなさそうですよね(笑)。ただ、この舞台での関西弁は、秋元さんが書かれた江戸時代の関西弁ですから。関西の方に「何弁?」って言われないように、そこは今のうちから、インタビューでなるべく主張していこうと思ってます(笑)。
ーー会見で「長塚さんはいつも僕に対してピリッとしたことを言ってくれる」と話されていましたが、印象に残る“ピリッとした言葉”があったら教えてください。
稽古中に長塚さんが話をしている時に、つい聞いてない時が(笑)。そう言うことで怒られてますね。変なタイミングで栗を食べたり。完全に僕が集中力足りてないだけですね(笑)。そういう部分はさて置き、そうですね。長塚さんの演出は、物語のテーマだったり、確固としたイメージがあるのを感じるんです。だからこそ、自分も同じ温度を保ってないと置いていかれるような緊張感があるし、応えたいと思うから、自分の気持ちもピリッとします。
ーーKAAT神奈川芸術劇場への出演は、『冒した者』以来ですね。劇場や横浜にはどんな思い出がありますか?
『冒した者』は、稽古もKAATでやらせてもらったので、懐かしいですね。僕は毎日、都内から自分の車で稽古に通っていたんですけど、運転しながらセリフを繰り返すと、結構覚えやすいなと思った記憶があります。ただ、道を覚える前にそれをやると、高速で降りるところを間違えたり、慣れるまで気をつけないといけないですね(笑)。僕の場合、家でも、普通に台本を読むより、何かちょっとした作業をしながらのほうが、セリフを覚えやすいです。
ーーコロナ禍では、どんなふうに過ごしていたのですか?
家でテレビを見たり、ゲームをしたりですね……もともと家で過ごすのが好きですし、仕事もけっこうスケジュールが先になったりして。でも、割りと大きくは変わらずでしたね。会社勤めだったり、コンスタントに動いていた人は急に生活スタイルが変わって大変なんだと思います。
僕としては「休めるならこのままずっと休みたい」と思ってしまう事のほうが怖かったです。
ーーお仕事を再開された時は、どんな思いがありましたか?
そうですね。久々の撮影は「どうやるんだっけ?」という感じでした(笑)。でもやっぱり楽しかったです。何よりありがたかったし、もっと楽しくするためにはどうしたらいいのか考えないとですね。この仕事ははっきりしたものがあるわけじゃないから、そういう思いは尽きることがないんでしょうけど。これからもずっと、そんなことを考えながら、繰り返していけたらって思います。
ーー松田さんが俳優になってよかったなと思うのは、どんな時ですか?
お芝居は、コミュニケーションの上にあるものなので、役に対して混じりっけなく真っ直ぐになれた時は、気持ちいいなと感じます。普段の人との会話もそうですよね。不安とか嫉妬とか、そういう余計な要素がなく、相手に対してお互いに真っ直ぐ話し合えたら、それは幸せな時間ですし。自分はそういう機会を、いろいろな役やシチュエーションを通して得ているのかもしれません。そういう意味では、こんなに楽しいことはないなと思います。特に舞台は何度も稽古を重ねたうえで役と向き合えるので最高ですね。
ーーこの『近松心中物語』で始まるKAATの2021年メインシーズンのテーマは“冒”だそうです。松田さんが冒険、挑戦したいことを教えてください。
色々な国の人と仕事をしたいですね。もちろん言葉の壁はありますけど、繋がり方も変わってきていると思うし。チャンスはあるんじゃないかな。まあ、今は『近松心中物語』をやり切らないとですね。こんな世の中で、出掛けるのはなかなか難しい状況になるかもしれませんが、『近松心中物語』。「心中」に魅了された男女の物語をぜひ劇場でご覧ください。
ヘアメイク:赤松絵利(ESPER)
スタイリスト:石井大
取材・文=岡﨑 香 撮影=西村彩子(SELF:PSY’S)
✋热门推荐