2020.3.22
来週のあすリートはバレーボールの髙橋藍(らん)選手(18)
京都出身、男子バレー待望のオールラウンダーです。
最大の武器は超高校級のバックアタック、加えて
中学時代はリベロを経験、守備も大好きとのこと。
「自分でレシーブして、自分で決めるという攻撃が快感です」
東山高校
日本体育大学
来週のあすリートはバレーボールの髙橋藍(らん)選手(18)
京都出身、男子バレー待望のオールラウンダーです。
最大の武器は超高校級のバックアタック、加えて
中学時代はリベロを経験、守備も大好きとのこと。
「自分でレシーブして、自分で決めるという攻撃が快感です」
東山高校
日本体育大学
アンコールに入るとライブ本編では語られなかった十五時と喑の心境が語られた。喑は「ずっと昔からぜんぶ君のせいだ。に救われて生きてきて、ステージに立つなら絶対コドモメンタルがいいと思ってオーディションに応募して、いろいろあってぜんぶ君のせいだ。のメンバーとしてステージに立っています。ずっと小さな世界で生きてきたねちが、ぜんぶ君のせいだ。に入って音楽で日本を2周したり、いろんなステージに立たせてもらえて本当に幸せでした。ぜんぶ君のせいだ。の新メンバーとして加入したときに受け入れてくれた患いさん、メンバー、スタッフさん、バンドメンバー、みんな本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べる。さらに彼女は「歌とライブで少しでも君のことを笑顔にできたなら、手を差し伸べられたなら、ぜんぶ君のせいだ。の甘福氐喑になってやりたかったことを成し遂げられたかなと思います。こんなに愛したのも、愛されたのも人生で初めてです。ずっとずっとぜんぶ君のせいだ。と患いさんが大好き」と笑顔で語った。
十五時は「みんなからのリプとか全部見て、みんなからの温かい言葉を全部見て、こんなに愛されてたんだなあって、改めて実感しました。ぜんぶ君のせいだ。の十五時になって、3年間いろんなことがあって。加入してすぐに全国ツアーを回って、その後はコロナ禍で今までのライブができなくなっちゃって。今まで会えていた患いさんと会えなくなったり、メンバーの脱退だったり、新メンバーが入って47都道府県2 周とかバカなことをやったり。いっぱいつらいことも楽しいこともあったけど、それでも今日まで乗り越えてこれたのは今ここにいる患いさんのみんなと、コドモメンタルのみんなと、十五時の人生に関わってくれたみんながいてくれたから」と、3年にわたるぜん君。での活動を振り返った。さらに彼女は声を詰まらせながら「いつもみんなに甘えてばっかりで、助けてもらってばかりで。みんなにそのお返しができてたら、少しでも十五時がみんなの好きとか、支えになれていたらうれしいです。十五時は十五時になれて本当に幸せでした」と最後の挨拶をした。この日でグループを去る2人に客席から大きな拍手が贈られる中、「AntiIyours」の演奏がスタート。曲中、十五時が歌いながら後輩・雫ふふの頭を撫でるなど、メンバーはそれぞれ仲間との別れを惜しみながら「AntiIyours」「ぜんぶ僕のせいだ。」「MONOLOGUE」「世界にたった一人ちっぽけな君を」というグループの歴史を振り返るような曲目を披露した。アンコールで4曲を歌い終えた彼女たちはお互いに笑い合い、笑顔でステージ中央に集まる。手を取り合って「ありがとうございました」と挨拶をした7人に客席からは万雷の拍手が浴びせられた。
アンコール終了後、ステージ上のスクリーンに「2023.03.15」という数字が写され、それに続いてぜんぶ君のせいだ。の5人に星歴13夜の寝こもちを加えた6人が日本武道館の前に立つビジュアルが映し出される。その後、6人がステージに登場すると如月が「今まで一緒に進んでくれてありがとう。これからも一緒に進んでいこう」と口にし、「無題合唱」のイントロが鳴り始めた。特に多くを語ることなく、こもちを含めた6人は「無題合唱」をパフォーマンス。レーベルメイトとしてぜん君。のライブを何度も観てきたこもちは、すでにこの曲の振り付けを自分のものにしており、6人は息を合わせてグループの代表曲を届けた。演奏後、3月15日に日本武道館で単独公演「この指とまれ」が開催されること、さらに星歴13夜の寝こもちがぜんぶ君のせいだ。に加入したことが伝えられた。如月は「たくさん考えて決めたので、この先のぜんぶ君のせいだ。も応援してくれるとうれしいです」と語りかけ、「6人で武道館に立つ」と堂々宣言。こもちは「1人ひとり、いろいろな思いがあると思うし、もしかしたら今、よく思わない方もいるかもしれないけど、こもちはぜんぶ君のせいだ。のメンバーとしても本気でがんばっていきます。言葉だけじゃなくて、これからの活動やライブでその姿をみんなに示していこうと思う。まずは見ていて欲しいです」と、患いたちに挨拶した。最後に如月は「大きいライブが決まりましたが、ぜんぶ君のせいだ。は今まで通り泥臭いライブをしていく」と声をかけ、この日のライブを締めくくった。
十五時は「みんなからのリプとか全部見て、みんなからの温かい言葉を全部見て、こんなに愛されてたんだなあって、改めて実感しました。ぜんぶ君のせいだ。の十五時になって、3年間いろんなことがあって。加入してすぐに全国ツアーを回って、その後はコロナ禍で今までのライブができなくなっちゃって。今まで会えていた患いさんと会えなくなったり、メンバーの脱退だったり、新メンバーが入って47都道府県2 周とかバカなことをやったり。いっぱいつらいことも楽しいこともあったけど、それでも今日まで乗り越えてこれたのは今ここにいる患いさんのみんなと、コドモメンタルのみんなと、十五時の人生に関わってくれたみんながいてくれたから」と、3年にわたるぜん君。での活動を振り返った。さらに彼女は声を詰まらせながら「いつもみんなに甘えてばっかりで、助けてもらってばかりで。みんなにそのお返しができてたら、少しでも十五時がみんなの好きとか、支えになれていたらうれしいです。十五時は十五時になれて本当に幸せでした」と最後の挨拶をした。この日でグループを去る2人に客席から大きな拍手が贈られる中、「AntiIyours」の演奏がスタート。曲中、十五時が歌いながら後輩・雫ふふの頭を撫でるなど、メンバーはそれぞれ仲間との別れを惜しみながら「AntiIyours」「ぜんぶ僕のせいだ。」「MONOLOGUE」「世界にたった一人ちっぽけな君を」というグループの歴史を振り返るような曲目を披露した。アンコールで4曲を歌い終えた彼女たちはお互いに笑い合い、笑顔でステージ中央に集まる。手を取り合って「ありがとうございました」と挨拶をした7人に客席からは万雷の拍手が浴びせられた。
アンコール終了後、ステージ上のスクリーンに「2023.03.15」という数字が写され、それに続いてぜんぶ君のせいだ。の5人に星歴13夜の寝こもちを加えた6人が日本武道館の前に立つビジュアルが映し出される。その後、6人がステージに登場すると如月が「今まで一緒に進んでくれてありがとう。これからも一緒に進んでいこう」と口にし、「無題合唱」のイントロが鳴り始めた。特に多くを語ることなく、こもちを含めた6人は「無題合唱」をパフォーマンス。レーベルメイトとしてぜん君。のライブを何度も観てきたこもちは、すでにこの曲の振り付けを自分のものにしており、6人は息を合わせてグループの代表曲を届けた。演奏後、3月15日に日本武道館で単独公演「この指とまれ」が開催されること、さらに星歴13夜の寝こもちがぜんぶ君のせいだ。に加入したことが伝えられた。如月は「たくさん考えて決めたので、この先のぜんぶ君のせいだ。も応援してくれるとうれしいです」と語りかけ、「6人で武道館に立つ」と堂々宣言。こもちは「1人ひとり、いろいろな思いがあると思うし、もしかしたら今、よく思わない方もいるかもしれないけど、こもちはぜんぶ君のせいだ。のメンバーとしても本気でがんばっていきます。言葉だけじゃなくて、これからの活動やライブでその姿をみんなに示していこうと思う。まずは見ていて欲しいです」と、患いたちに挨拶した。最後に如月は「大きいライブが決まりましたが、ぜんぶ君のせいだ。は今まで通り泥臭いライブをしていく」と声をかけ、この日のライブを締めくくった。
【中村屋酒店の兄弟】
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
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